1 ツールおよびコマンドのリファレンス
JDKのツールおよびコマンドを使用すると、プログラムのコンパイルおよび実行、Java Archive (JAR)ファイルへのソース・ファイルのパッケージ化、JARファイルへのセキュリティ・ポリシーの適用など、開発者は開発タスクを処理できます。
ツールおよびコマンドのリファレンス・トピックでは、Java Development Kit (JDK)のツールを示し、説明します。これらは、実行する関連機能に基づいて次の項に分類されています。実行に使用するツールおよびコマンドの詳細は、このガイドの対応する項を参照してください。
主要ツール
次の基礎のツールおよびコマンドを使用すると、アプリケーションの作成および構築が可能です。
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javac:
javac
ツールとそのオプションは、Javaクラスとインタフェースの定義を読み取り、バイトコードおよびクラス・ファイルにコンパイルする場合に使用できます。 -
javap:
javap
コマンドは、1つ以上のクラス・ファイルを逆アセンブルする場合に使用します。 -
javadoc:
javadoc
ツールとそのオプションは、Javaソース・ファイルからAPIドキュメントのHTMLページを生成する場合に使用します。 -
java:
java
コマンドは、Javaアプリケーションを起動する場合に使用できます。 -
jar:
jar
コマンドは、クラスおよびリソースのアーカイブを作成したり、個々のクラスまたはリソースをアーカイブから操作または復元する場合に使用できます。 -
jlink:
jlink
ツールは、一連のモージュールとその依存関係をカスタム・ランタイム・イメージとしてアセンブルして最適化する場合に使用できます。 -
jmod:
jmod
ツールは、JMODファイルを作成したり、既存のJMODファイルの内容をリストする場合に使用します。 -
jdeps:
jdeps
コマンドは、Javaクラスの依存関係アナライザを起動する場合に使用します。 -
jdeprscan:
jdeprscan
ツールは、非推奨のAPI要素の使用についてjarファイル(またはクラス・ファイルの他の集合)をスキャンする静的分析ツールとして使用します。
言語シェル
次のツールを使用すると、Java言語を試用するための対話型環境を得られます。
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jshell:
jshell
ツールは、Javaプログラミング言語の宣言、文および式をread-eval-printループ(REPL)で対話しながら評価する場合に使用します。
セキュリティ・ツール
次のセキュリティ・ツールでは、システムにセキュリティ・ポリシーを設定したり、リモート・サイトで設定されたセキュリティ・ポリシーの範囲内で動作するアプリケーションを作成できます。
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keytool:
keytool
コマンドおよびオプションは、暗号化キー、X.509証明書チェーンおよび信頼できる証明書を含むキーストア(データベース)の管理に使用します。 -
jarsigner:
jarsigner
ツールは、Java Archive (JAR)ファイルの署名および検証に使用します。
次のツールでは、WindowsにおけるKerberosチケットの取得、リストおよび管理を行うことができます。
Remote Method Invocation (RMI)ツール
次のツールを使用すると、Webまたはその他のネットワーク経由で対話するアプリケーションを作成できます。
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rmic:
rmic
コンパイラは、Java Remote Method Protocol (JRMP)を使用したスタブおよびスケルトン・クラス・ファイルを生成する場合に使用します。 -
rmiregistry:
rmiregistry
コマンドは、UNIXベースのシステムで、現在のホストの指定されたポート上でリモート・オブジェクト・レジストリを作成して開始する場合に使用します。 -
rmid:
rmid
コマンドは、オブジェクトをJava仮想マシン(JVM)に登録して起動できるようにする、起動システム・デーモンを開始する場合に使用します。 -
serialver:
serialver
コマンドは、1つ以上のクラスのserialVersionUID
を、展開しているクラスにコピーするのに適した形式で返す場合に使用します。
Javaデプロイメント・ツール
次のユーティリティを使用すると、Javaアプリケーションをデプロイできます。
ノート:
pack 200
およびunpack200
は非推奨になり、将来のJDKリリースでは削除される可能性があります。
モニタリング・ツール
次のツールを使用すると、パフォーマンスの統計情報をモニターできます。
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jconsole:
jconsole
コマンドは、Javaアプリケーションをモニターして管理するためにグラフィカル・コンソールを起動する場合に使用します。
ノート:
次の試験的ツールはサポート対象外であり、その点を理解した上で使用してください。これらは将来のJDKバージョンでは利用できなくなる場合があります。
Java Accessibilityユーティリティ
次のユーティリティを使用すると、Javaオブジェクトのアクセシビリティをチェックできます。
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jaccessinspector:
jaccessinspector
は、Java AccessibilityユーティリティAPIを使用するJava仮想マシンのオブジェクトに関するアクセス可能な情報を調べる場合に使用します。 -
jaccesswalker:
jaccesswalker
は、特定のJava仮想マシンのコンポーネント・ツリーをナビゲートしたり、ツリー・ビューの階層を表示する場合に使用します。
トラブルシューティング・ツール
次のツールを使用すると、特定のトラブルシューティング・タスクを実行できます。
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jcmd:
jcmd
ユーティリティは、実行中のJava仮想マシン(JVM)に診断コマンド要求を送信する場合に使用します。 -
jdb:
jdb
コマンドとそのオプションは、Javaプラットフォームのプログラムで不具合を検出して修正する場合に使用します。 -
jhsdb:
jhsdb
ツールは、Javaプロセス、またはクラッシュしたJava仮想マシン(JVM)からのコア・ダンプに接続する場合に使用します。
ノート:
次の試験的ツールはサポート対象外であり、その点を理解した上で使用してください。これらは将来のJDKバージョンでは利用できなくなる場合があります。これらのツールの一部は、現在Windowsプラットフォームでは利用できません。
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jinfo: 試験的
jinfo
コマンドは、指定されたJavaプロセスに関するJava構成情報を生成する場合に使用します。このコマンドは試験的なものであり、サポート対象外になっています。コア・ファイルには、jhsdb
jinfo
を使用します。 -
jmap: 試験的
jmap
コマンドは、指定されたプロセスの詳細を出力する場合に使用します。このコマンドは試験的なものであり、サポート対象外になっています。コア・ファイルには、jhsdb
jmap
を使用します。 -
jstack: 試験的
jstack
コマンドは、指定されたJavaプロセスに関するJavaスレッドのJavaスタック・トレースを出力する場合に使用します。このコマンドは試験的なものであり、サポート対象外になっています。コア・ファイルには、jhsdb
jstack
を使用します。
スクリプト・ツール
次のツールを使用すると、Javaプラットフォームとやり取りするスクリプトを実行できます。
ノート:
Nashorn JavaScriptスクリプト・エンジン、APIおよびjjs
ツールは非推奨になり、将来のJDKリリースで削除される可能性があります。
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jjs:
jjs
コマンド行ツールは、Nashornエンジンを起動する場合に使用します。
ノート:
次の試験的ツールはサポート対象外であり、その点を理解した上で使用してください。これは将来のJDKバージョンでは使用できなくなる場合があります。
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jrunscript: 試験的
jrunscript
コマンドは、対話型モードおよびバッチ・モードがサポートされるコマンド行スクリプト・シェルを実行する場合に使用します。