- すべての実装されたインタフェース:
Serializable
TextAttribute
クラスは、テキストのレンダリングに使用する属性キーおよび属性値を定義します。
TextAttribute
のインスタンスは、テキスト属性を扱うFont
、TextLayout
、AttributedCharacterIterator
などのクラスで属性を識別するための属性キーとして使用されます。 このクラスで定義されているその他の定数は属性値として使用できます。
各テキスト属性に関して、このドキュメントでは次の項目について説明しています。
- 値の型
- 関連する定義済み定数(存在する場合)
- 属性が設定されていない場合のデフォルトの効果
- 制限がある場合の有効値
- 効果の説明
値
- 属性値は常に不変でなければなりません。
- 値の制限がある場合、その制限に該当しない値は将来の使用に備えて確保され、デフォルトとして扱われます。
null
値はデフォルト値と同じものとして扱われ、結果としてデフォルトの動作になります。- 値の型が適切でない場合、その属性は無視されます。
- 値の識別情報は重要ではなく、実際の値が考慮されます。 たとえば、
TextAttribute.WEIGHT_BOLD
とFloat.valueOf(2.0f)
は同じWEIGHT
を示します。 WEIGHT
、WIDTH
、POSTURE
、SIZE
、JUSTIFICATION
、およびTRACKING
に使用されるNumber
型の属性値は、その固有の範囲内で変化でき、定義済み定数に制限されることはありません。Number.floatValue()
は、Number
から実際の値を取得するために使用されます。WEIGHT
、WIDTH
、およびPOSTURE
の値はシステムで補間され、ユーザーの要求に近づけるために「もっとも近い使用可能なフォント」を選択するなどの技法が使用される場合があります。
属性のサマリー
Key | 値の型 | 主な定数 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
FAMILY
| String | フォントDIALOG 、DIALOG_INPUT 、 SERIF 、SANS_SERIF 、およびMONOSPACED です。
| 「Default」(プラットフォームのデフォルトを使用します) |
WEIGHT
| 数値 | WEIGHT_REGULAR、WEIGHT_BOLD | WEIGHT_REGULAR |
WIDTH
| 数値 | WIDTH_CONDENSED、WIDTH_REGULAR、 WIDTH_EXTENDED | WIDTH_REGULAR |
POSTURE
| 数値 | POSTURE_REGULAR、POSTURE_OBLIQUE | POSTURE_REGULAR |
SIZE
| 数値 | none | 12.0 |
TRANSFORM
| TransformAttribute
| TransformAttribute IDENTITY を参照
| TransformAttribute.IDENTITY |
SUPERSCRIPT
| Integer | SUPERSCRIPT_SUPER、SUPERSCRIPT_SUB | 0 (標準のグリフとメトリックスを使用します) |
FONT
| Font
| none | null (フォントの解決をオーバーライドしません) |
CHAR_REPLACEMENT
| GraphicAttribute
| none | null (フォントのグリフを使用してテキストを描画します) |
FOREGROUND
| Paint
| none | null (現在のグラフィックスのペイントを使用します) |
BACKGROUND
| Paint
| none | null (バックグラウンドを描画しません) |
UNDERLINE
| Integer | UNDERLINE_ON | -1 (下線を描画しません) |
STRIKETHROUGH
| Boolean | STRIKETHROUGH_ON | false (取消し線を描画しません) |
RUN_DIRECTION
| Boolean | RUN_DIRECTION_LTR RUN_DIRECTION_RTL | null (Bidi 標準のデフォルトを使用します)
|
BIDI_EMBEDDING
| Integer | none | 0 (基本の行方向を使用します) |
JUSTIFICATION
| 数値 | JUSTIFICATION_FULL | JUSTIFICATION_FULL |
INPUT_METHOD_HIGHLIGHT
| InputMethodHighlight , Annotation
| (クラスを参照) | null (インプット・ハイライトを適用しません) |
INPUT_METHOD_UNDERLINE
| Integer | UNDERLINE_LOW_ONE_PIXEL、 UNDERLINE_LOW_TWO_PIXEL | -1 (下線を描画しません) |
SWAP_COLORS
| Boolean | SWAP_COLORS_ON | false (色を交換しません) |
NUMERIC_SHAPING
| NumericShaper
| none | null (数字の形状決定を行いません) |
KERNING
| Integer | KERNING_ON | 0 (カーニングを要求しません) |
LIGATURES
| Integer | LIGATURES_ON | 0 (オプション合字を作成しません) |
TRACKING
| 数値 | TRACKING_LOOSE、TRACKING_TIGHT | 0 (トラッキングを追加しません) |
-
フィールドのサマリー
修飾子と型フィールド説明static final TextAttribute
テキストのバックグラウンドの描画に使用されるペイントを表す属性キーです。static final TextAttribute
テキストの埋込みレベルを表す属性キーです。static final TextAttribute
文字のフォントの標準グリフの代わりに表示する、ユーザー定義のグリフを表す属性キーです。static final TextAttribute
フォント名を表す属性キーです。static final TextAttribute
テキストの描画に使用するフォントを指定するための属性キーです。static final TextAttribute
テキストの描画に使用されるペイントを表す属性キーです。static final TextAttribute
インプット・メソッドのハイライトのスタイルを表す属性キーです。static final TextAttribute
インプット・メソッドの下線を表す属性キーです。static final TextAttribute
段落の位置揃えを表す属性キーです。static final Float
要求された幅全体に行をそろえます。static final Float
行の位置揃えを許可しません。static final TextAttribute
カーニングを要求するための属性キーです。static final Integer
標準のカーニングを要求します。static final TextAttribute
オプション合字を使用可能にするための属性キーです。static final Integer
標準のオプション合字を要求します。static final TextAttribute
ASCIIの10進数をほかの10進数の範囲に変換するための属性キーです。static final TextAttribute
フォントのポスチャを表す属性キーです。static final Float
標準イタリック・ポスチャです。static final Float
標準ポスチャである垂直です。static final TextAttribute
行のラン方向を表す属性キーです。static final Boolean
ランの方向は左から右です。static final Boolean
ランの方向は右から左です。static final TextAttribute
フォント・サイズを表す属性キーです。static final TextAttribute
取消し線を表す属性キーです。static final Boolean
一重取消し線です。static final TextAttribute
上付き文字や下付き文字を表す属性キーです。static final Integer
標準の下付き文字です。static final Integer
標準の上付き文字です。static final TextAttribute
フォアグラウンドとバックグラウンドのPaints
の入れ替えを表す属性キーです。static final Boolean
フォアグラウンドとバックグラウンドを入れ替えます。static final TextAttribute
トラッキングを制御するための属性キーです。static final Float
疎なトラッキングを実行します。static final Float
密なトラッキングを実行します。static final TextAttribute
フォントの変換を表す属性キーです。static final TextAttribute
下線を表す属性キーです。static final Integer
シングル・ピクセルの破線の下線です。static final Integer
シングル・ピクセルの点線の下線です。static final Integer
ダブル・ピクセルのグレーの下線です。static final Integer
シングル・ピクセルの実線の下線です。static final Integer
ダブル・ピクセルの実線の下線です。static final Integer
標準の下線です。static final TextAttribute
フォントのウエイトを表す属性キーです。static final Float
標準の太字ウエイトです。static final Float
WEIGHT_BOLD
よりやや軽いウエイトです。static final Float
WEIGHT_LIGHT
とWEIGHT_STANDARD
の中間のウエイトです。static final Float
もっとも軽い定義済みウエイトです。static final Float
非常に重いウエイトです。static final Float
WEIGHT_BOLD
よりやや重いウエイトです。static final Float
標準の軽量ウエイトです。static final Float
WEIGHT_REGULAR
とWEIGHT_BOLD
の中間のウエイトです。static final Float
標準のウエイトです。static final Float
WEIGHT_REGULAR
よりやや重いウエイトです。static final Float
もっとも重い定義済みウエイトです。static final TextAttribute
フォントの幅を表す属性キーです。static final Float
もっとも狭い定義済みの幅です。static final Float
もっとも広い定義済みの幅です。static final Float
標準の幅です。static final Float
やや狭い幅です。static final Float
やや広い幅です。クラス java.text.AttributedCharacterIterator.Attributeで宣言されたフィールド
INPUT_METHOD_SEGMENT, LANGUAGE, READING
-
コンストラクタのサマリー
-
メソッドのサマリー
クラス java.text.AttributedCharacterIterator.Attributeで宣言されたメソッド
equals, getName, hashCode, toString
-
フィールド詳細
-
FAMILY
public static final TextAttribute FAMILYフォント名を表す属性キーです。 値はString
のインスタンスです。 デフォルト値は"Default"
で、その場合はプラットフォームのデフォルトのフォント・ファミリが使用されます。Font
クラスは、論理フォント名DIALOG
、DIALOG_INPUT
、SANS_SERIF
、SERIF
、およびMONOSPACED
に対応する定数を定義します。これは、
Font
コンストラクタにname
として渡される値を定義します。 論理フォント名と物理フォント名の両方を使用できます。 指定された名前を持つフォントが見つからない場合は、デフォルトのフォントが使用されます。ノート: この属性はファミリだけでなくフェース名も指定するので、この属性名は不適切です。 「Lucida Sans Bold」などの値を指定すると、そのフェースが存在する場合はそれが選択されます。 ただし、要求されたフェースが存在しない場合は、標準ウエイトのデフォルトが使用されます。 名前に含まれている「Bold」はフェース名の一部であり、フォントのウエイトを太字にするという個別の要求ではありません。
-
WEIGHT
public static final TextAttribute WEIGHTフォントのウエイトを表す属性キーです。 値はNumber
のインスタンスです。 デフォルト値はWEIGHT_REGULAR
です。いくつかの定数値が用意されています。
WEIGHT_EXTRA_LIGHT
、WEIGHT_LIGHT
、WEIGHT_DEMILIGHT
、WEIGHT_REGULAR
、WEIGHT_SEMIBOLD
、WEIGHT_MEDIUM
、WEIGHT_DEMIBOLD
、WEIGHT_BOLD
、WEIGHT_HEAVY
、WEIGHT_EXTRABOLD
およびWEIGHT_ULTRABOLD
を参照してください。 値WEIGHT_BOLD
は、Font
コンストラクタに渡されるスタイル値Font.BOLD
に対応します。この値は、標準ウエイトの幅に対するステム幅の比率にほぼ等しくなります。
指定された値はシステムで補間される場合があります。
-
WEIGHT_EXTRA_LIGHT
public static final Float WEIGHT_EXTRA_LIGHTもっとも軽い定義済みウエイトです。- 関連項目:
-
WEIGHT_LIGHT
public static final Float WEIGHT_LIGHT標準の軽量ウエイトです。- 関連項目:
-
WEIGHT_DEMILIGHT
public static final Float WEIGHT_DEMILIGHTWEIGHT_LIGHT
とWEIGHT_STANDARD
の中間のウエイトです。- 関連項目:
-
WEIGHT_REGULAR
public static final Float WEIGHT_REGULAR標準のウエイトです。 これが、WEIGHT
のデフォルト値です。- 関連項目:
-
WEIGHT_SEMIBOLD
public static final Float WEIGHT_SEMIBOLDWEIGHT_REGULAR
よりやや重いウエイトです。- 関連項目:
-
WEIGHT_MEDIUM
public static final Float WEIGHT_MEDIUMWEIGHT_REGULAR
とWEIGHT_BOLD
の中間のウエイトです。- 関連項目:
-
WEIGHT_DEMIBOLD
public static final Float WEIGHT_DEMIBOLDWEIGHT_BOLD
よりやや軽いウエイトです。- 関連項目:
-
WEIGHT_BOLD
public static final Float WEIGHT_BOLD標準の太字ウエイトです。- 関連項目:
-
WEIGHT_HEAVY
public static final Float WEIGHT_HEAVYWEIGHT_BOLD
よりやや重いウエイトです。- 関連項目:
-
WEIGHT_EXTRABOLD
public static final Float WEIGHT_EXTRABOLD非常に重いウエイトです。- 関連項目:
-
WEIGHT_ULTRABOLD
public static final Float WEIGHT_ULTRABOLDもっとも重い定義済みウエイトです。- 関連項目:
-
WIDTH
public static final TextAttribute WIDTHフォントの幅を表す属性キーです。 値はNumber
のインスタンスです。 デフォルト値はWIDTH_REGULAR
です。いくつかの定数値が用意されています。
WIDTH_CONDENSED
、WIDTH_SEMI_CONDENSED
、WIDTH_REGULAR
、WIDTH_SEMI_EXTENDED
、WIDTH_EXTENDED
を参照してください。この値は、標準幅に対する有効幅の比率にほぼ等しくなります。
指定された値はシステムで補間される場合があります。
-
WIDTH_CONDENSED
public static final Float WIDTH_CONDENSEDもっとも狭い定義済みの幅です。- 関連項目:
-
WIDTH_SEMI_CONDENSED
public static final Float WIDTH_SEMI_CONDENSEDやや狭い幅です。- 関連項目:
-
WIDTH_REGULAR
public static final Float WIDTH_REGULAR標準の幅です。 これが、WIDTH
のデフォルト値です。- 関連項目:
-
WIDTH_SEMI_EXTENDED
public static final Float WIDTH_SEMI_EXTENDEDやや広い幅です。- 関連項目:
-
WIDTH_EXTENDED
public static final Float WIDTH_EXTENDEDもっとも広い定義済みの幅です。- 関連項目:
-
POSTURE
public static final TextAttribute POSTUREフォントのポスチャを表す属性キーです。 値はNumber
のインスタンスです。 デフォルト値はPOSTURE_REGULAR
です。2つの定数値が用意されています。
POSTURE_REGULAR
とPOSTURE_OBLIQUE
を参照してください。 値POSTURE_OBLIQUE
は、Font
コンストラクタに渡されるスタイル値Font.ITALIC
に対応します。この値は、フォントのステムの傾きを水平距離/垂直高さで表したものにほぼ等しくなります。 正の値の場合は、右側へ傾いています。
指定された値はシステムで補間される場合があります。
これは、
Font.getItalicAngle
で返されるフォントのイタリックの角度に影響を与えます。- 関連項目:
-
POSTURE_REGULAR
public static final Float POSTURE_REGULAR標準ポスチャである垂直です。 これが、POSTURE
のデフォルト値です。- 関連項目:
-
POSTURE_OBLIQUE
public static final Float POSTURE_OBLIQUE標準イタリック・ポスチャです。- 関連項目:
-
SIZE
public static final TextAttribute SIZEフォント・サイズを表す属性キーです。 値はNumber
のインスタンスです。 デフォルト値は12ptです。これは、
Font
コンストラクタに渡されるsize
パラメータに対応します。非常に大きいサイズや小さいサイズを指定すると、描画パフォーマンスに影響を与え、描画システムによってテキストが指定のサイズで描画されない場合もあります。 負のサイズは不正であり、その場合はデフォルトのサイズになります。
2倍に変換された12ptのフォントの外観およびメトリックスは、変換されていない24ptのフォントの外観およびメトリックスと異なる場合があります。
-
TRANSFORM
public static final TextAttribute TRANSFORMフォントの変換を表す属性キーです。 値はTransformAttribute
のインスタンスです。 デフォルト値はTransformAttribute.IDENTITY
です。TransformAttribute
クラスは、定数IDENTITY
を定義します。これは、
Font.deriveFont(AffineTransform)
に渡される変換に対応します。 変換は可変ですが、TextAttribute
値は不変でなければならないため、TransformAttribute
ラッパー・クラスが使用されます。主な目的は、(ほかの効果にも使用できますが)スケーリングとスキューをサポートすることです。
一部の変換では、ベースラインの回転や移動が発生します。 テキストが新しいベースラインに沿うように、テキストとベースラインは一緒に変換されます。 たとえば、テキストが水平のベースライン上にある場合、新しいベースラインは変換を通して渡された単位xベクトルの向きに従います。 テキストのメトリックスは、この新しいベースラインに対して測定されます。 したがって、たとえば、回転されるTRANSFORMでテキストを描画した場合と回転されないTRANSFORMでテキストを描画した場合では、ほかの条件が等しければ、測定されるアセント、ディセント、および有効幅は同じになります。
書式付きテキストでは、このような各ランのベースラインが順にそろえられ、テキストのラン全体のベースラインは直線でなくなる場合があります。 詳細は、
TextLayout.getLayoutPath()
を参照してください。 -
SUPERSCRIPT
public static final TextAttribute SUPERSCRIPT上付き文字や下付き文字を表す属性キーです。 値はInteger
のインスタンスです。 デフォルト値は0で、上付き文字や下付き文字を使用しないことを意味します。2つの定数値が用意されています。
SUPERSCRIPT_SUPER
とSUPERSCRIPT_SUB
を参照してください。 これらの値はそれぞれ1と -1です。 絶対値が大きいほど、定義される上付きまたは下付きのレベルが大きくなります。たとえば、2は上付きの上付き、3は上付きの上付きの上付きに対応します。負の値と下付きについても同様です。7 (または -7)までのレベルがあります。 この範囲を超える値は予約済みで、その動作はプラットフォームに依存します。SUPERSCRIPT
は、フォントのアセントとディセントに影響を与えることがあります。 ただし、アセントとディセントが負になることはあり得ません。 -
SUPERSCRIPT_SUPER
public static final Integer SUPERSCRIPT_SUPER標準の上付き文字です。- 関連項目:
-
SUPERSCRIPT_SUB
public static final Integer SUPERSCRIPT_SUB標準の下付き文字です。- 関連項目:
-
FONT
public static final TextAttribute FONTテキストの描画に使用するフォントを指定するための属性キーです。 値はFont
のインスタンスです。 デフォルト値はnullで、属性からFont
への通常の解決が実行されることを示します。TextLayout
とAttributedCharacterIterator
は、TextAttributes
のMaps
として動作します。 通常、Font
インスタンスを選択したり設定したりするときには、すべての属性が調べられ、使用されます。 ただし、FONT
属性が存在する場合は、それに関連付けられているFont
が使用されます。 ユーザーは、この方法を使用して、フォント属性のFont
への解決をオーバーライドしたり、特定のFont
のインスタンスを強制的に使用したりできます。 これにより、Font
がサブクラス化できる場合に、ユーザーがFont
のサブクラスを指定することもできます。FONT
は、クライアントがFont
インスタンスをすでに持っているが、Map
ベースのAPIを引き続き使用しなければならない特殊な状況に使用されます。 通常、Map
には、FONT
属性以外の属性はありません。Map
ベースのAPIでは、一般的にはすべての属性を個別に指定するため、FONT
は不要または望ましいものではありません。ただし、
Map
にFONT
とほかの属性が両方とも存在する場合、描画システムは、Font
で定義されている属性とほかの属性をマージします。 マージ処理では、TextAttributes
が2つのグループに分類されます。 1つは、フォントの選択とメトリックスの動作にとって基本的と見なされる「プライマリ」グループです。 このような属性は、FAMILY
、WEIGHT
、WIDTH
、POSTURE
、SIZE
、TRANSFORM
、SUPERSCRIPT
、およびTRACKING
です。 もう1つは、FONT
自体を除くその他すべての定義済み属性で構成される「2次」グループです。新しい
Map
を生成するときは、まずFONT
属性からFont
が取得され、そのすべての属性が新しいMap
に抽出されます。 次に、元のMap
から新しいMap
に、2次属性だけが追加されます。 したがって、主要属性の値は、Font
だけから取得されます。2次属性の値は、最初はFont
から取得されますが、Map
内のほかの値でオーバーライドされる場合があります。ノート:
フォントの Map
ベースのコンストラクタとderiveFont
メソッドは、新しいFont
オブジェクトの作成に使用されるので、FONT
属性を処理しません。FONT
属性を処理するには、代わりにFont.getFont(Map)
を使用するようにしてください。- 関連項目:
-
CHAR_REPLACEMENT
public static final TextAttribute CHAR_REPLACEMENT文字のフォントの標準グリフの代わりに表示する、ユーザー定義のグリフを表す属性キーです。 値はGraphicAttributeのインスタンスです。 デフォルト値はnullで、フォントの標準グリフが使用されることを示します。この属性は、テキストの行内に埋め込まれる図形などのコンポーネントの領域を確保するために使用されます。 双方向の並べ替え(
Bidi
を参照)を実行するときに、「インライン」コンポーネントを行内に正しく配置するために必要です。 各文字(Unicodeコード・ポイント)は、指定されたGraphicAttributeを使用して描画されます。 通常、この属性が適用される文字は\uFFFC
です。GraphicAttributeは、テキストの論理境界と視覚境界を決定します。実際のFont値は無視されます。
- 関連項目:
-
FOREGROUND
public static final TextAttribute FOREGROUNDテキストの描画に使用されるペイントを表す属性キーです。 値はPaint
のインスタンスです。 デフォルト値はnullで、描画時にGraphics2D
に設定されているPaint
が使用されることを示します。グリフは、
Graphics
に設定されているPaint
値にかかわらず、このPaint
を使用して描画されます(ただし、SWAP_COLORS
を参照)。- 関連項目:
-
BACKGROUND
public static final TextAttribute BACKGROUNDテキストのバックグラウンドの描画に使用されるペイントを表す属性キーです。 値はPaint
のインスタンスです。 デフォルト値はnullで、バックグラウンドが描画されないことを示します。この
Paint
を使用してテキストの論理境界が塗りつぶされたあと、その上にテキストが描画されます(ただし、SWAP_COLORS
を参照)。必要に応じて、テキストの視覚境界が論理境界を含むように拡張されます。 輪郭は影響を受けません。
- 関連項目:
-
UNDERLINE
public static final TextAttribute UNDERLINE下線を表す属性キーです。 値はInteger
のインスタンスです。 デフォルト値は -1で、下線がないことを意味します。定数値
UNDERLINE_ON
が提供されています。下線は、テキストの視覚境界と輪郭の両方に影響を与えます。
-
UNDERLINE_ON
public static final Integer UNDERLINE_ON標準の下線です。- 関連項目:
-
STRIKETHROUGH
public static final TextAttribute STRIKETHROUGH取消し線を表す属性キーです。 値はBoolean
のインスタンスです。 デフォルト値はfalse
で、取消し線がないことを意味します。定数値
STRIKETHROUGH_ON
が提供されています。取消し線は、テキストの視覚境界と輪郭の両方に影響を与えます。
-
STRIKETHROUGH_ON
public static final Boolean STRIKETHROUGH_ON一重取消し線です。- 関連項目:
-
RUN_DIRECTION
public static final TextAttribute RUN_DIRECTION行のラン方向を表す属性キーです。 値はBoolean
のインスタンスです。 デフォルト値はnullで、ラン方向を決定する標準のBIDIアルゴリズムを値Bidi.DIRECTION_DEFAULT_LEFT_TO_RIGHT
で使用することを指定します。定数
RUN_DIRECTION_RTL
とRUN_DIRECTION_LTR
が提供されています。これは、段落内のテキストの順方向を選択するために
Bidi
コンストラクタに渡される値を決定します。ノート: この属性の値は、段落内のすべてのテキストについて同じであるべきです。そうでない場合、動作は不定になります。
- 関連項目:
-
RUN_DIRECTION_LTR
public static final Boolean RUN_DIRECTION_LTRランの方向は左から右です。- 関連項目:
-
RUN_DIRECTION_RTL
public static final Boolean RUN_DIRECTION_RTLランの方向は右から左です。- 関連項目:
-
BIDI_EMBEDDING
public static final TextAttribute BIDI_EMBEDDINGテキストの埋込みレベルを表す属性キーです。 値はInteger
のインスタンスです。 デフォルト値はnull
であり、双方向アルゴリズムは明示的な埋め込みなしで実行する必要があることを示します。1から61の正の値は埋め込みレベル、-1から -61の負の値はオーバーライド・レベルです。 値0は、基本の行方向が使用されることを意味します。 これらのレベルは、埋込みレベル配列に格納されて
Bidi
コンストラクタに渡されます。ノート: この属性が段落内に指定されている場合、その段落内にあるUnicodeのBIDI制御文字RLO、LRO、RLE、LRE、およびPDFは無視されます。また、テキスト内にこの属性が存在していない場合、そのテキストのランは、この属性が値0で指定されている場合と同様に処理されます。
- 関連項目:
-
JUSTIFICATION
public static final TextAttribute JUSTIFICATION段落の位置揃えを表す属性キーです。 値はNumber
のインスタンスです。 デフォルト値は1で、指定された幅全体を使用して位置揃えを行うことを示します。 値は範囲[0..1]に固定されます。定数
JUSTIFICATION_FULL
とJUSTIFICATION_NONE
が提供されています。TextLayout
に対して位置揃えが要求された場合に、余分な領域のどの部分を使用するかを指定します。 たとえば、行が50ポイント幅で、70ポイントへの位置揃えが要求された場合、値0.75では、残りのスペースの3/4 (つまり15ポイント)を使用するようにパディングされて、結果的に行の長さが65ポイントになります。ノート: この属性の値は、段落内のすべてのテキストについて同じであるべきです。そうでない場合、動作は不定になります。
-
JUSTIFICATION_FULL
public static final Float JUSTIFICATION_FULL要求された幅全体に行をそろえます。 これが、JUSTIFICATION
のデフォルト値です。- 関連項目:
-
JUSTIFICATION_NONE
public static final Float JUSTIFICATION_NONE行の位置揃えを許可しません。- 関連項目:
-
INPUT_METHOD_HIGHLIGHT
public static final TextAttribute INPUT_METHOD_HIGHLIGHTインプット・メソッドのハイライトのスタイルを表す属性キーです。値は
InputMethodHighlight
またはAnnotation
のインスタンスです。 デフォルト値はnull
で、描画の前にインプット・メソッドのスタイルが適用されないことを意味します。隣接するテキストのランに同じ
InputMethodHighlight
を指定する場合、これらのランを個別に描画する必要があるときは、InputMethodHighlights
をAnnotation
インスタンスにラップする必要があります。インプット・メソッドのハイライトは、テキストをインプット・メソッドで変換する場合に使用されます。 通常は書式化されていないテキストだけを扱うものであっても、テキスト編集コンポーネントはハイライトを保持し、描画ルーチンで使用できるようにします。
-
INPUT_METHOD_UNDERLINE
public static final TextAttribute INPUT_METHOD_UNDERLINEインプット・メソッドの下線を表す属性キーです。 値はInteger
のインスタンスです。 デフォルト値は-1
で、下線がないことを意味します。いくつかの定数値が用意されています。
UNDERLINE_LOW_ONE_PIXEL
、UNDERLINE_LOW_TWO_PIXEL
、UNDERLINE_LOW_DOTTED
、UNDERLINE_LOW_GRAY
、およびUNDERLINE_LOW_DASHED
を参照してください。必要に応じて、
UNDERLINE
と組み合わせて使用できます。 主な目的は、インプット・メソッドで使用することです。 これらの下線を単純な装飾としてほかの目的に使用すると、ユーザーを混乱させる可能性があります。インプット・メソッドの下線は、テキストの視覚境界と輪郭の両方に影響を与えます。
- 導入されたバージョン:
- 1.3
-
UNDERLINE_LOW_ONE_PIXEL
public static final Integer UNDERLINE_LOW_ONE_PIXELシングル・ピクセルの実線の下線です。- 導入されたバージョン:
- 1.3
- 関連項目:
-
UNDERLINE_LOW_TWO_PIXEL
public static final Integer UNDERLINE_LOW_TWO_PIXELダブル・ピクセルの実線の下線です。- 導入されたバージョン:
- 1.3
- 関連項目:
-
UNDERLINE_LOW_DOTTED
public static final Integer UNDERLINE_LOW_DOTTEDシングル・ピクセルの点線の下線です。- 導入されたバージョン:
- 1.3
- 関連項目:
-
UNDERLINE_LOW_GRAY
public static final Integer UNDERLINE_LOW_GRAYダブル・ピクセルのグレーの下線です。- 導入されたバージョン:
- 1.3
- 関連項目:
-
UNDERLINE_LOW_DASHED
public static final Integer UNDERLINE_LOW_DASHEDシングル・ピクセルの破線の下線です。- 導入されたバージョン:
- 1.3
- 関連項目:
-
SWAP_COLORS
public static final TextAttribute SWAP_COLORSフォアグラウンドとバックグラウンドのPaints
の入れ替えを表す属性キーです。 値はBoolean
のインスタンスです。 デフォルト値はfalse
で、色を交換しないことを意味します。定数値
SWAP_COLORS_ON
が定義されています。FOREGROUND
属性が設定されている場合は、そのPaint
がバックグラウンドとして使用され、それ以外の場合は、Graphics
の現在のPaint
が使用されます。BACKGROUND
属性が設定されている場合は、そのPaint
がフォアグラウンドとして使用されます。それ以外の場合は、テキストが見えるようにするために、(解決された)バックグラウンドに対してコントラストのある色がシステムで検索されます。- 関連項目:
-
SWAP_COLORS_ON
public static final Boolean SWAP_COLORS_ONフォアグラウンドとバックグラウンドを入れ替えます。- 導入されたバージョン:
- 1.3
- 関連項目:
-
NUMERIC_SHAPING
public static final TextAttribute NUMERIC_SHAPINGASCIIの10進数をほかの10進数の範囲に変換するための属性キーです。 値はNumericShaper
のインスタンスです。 デフォルトはnull
で、数字の形状決定を行わないことを意味します。数字の形状決定要因が定義されている場合は、テキストのほかの分析が実行される前に、まずその形状決定要因によってテキストが処理されます。
ノート: この属性の値は、段落内のすべてのテキストについて同じであるべきです。そうでない場合、動作は不定になります。
- 導入されたバージョン:
- 1.4
- 関連項目:
-
KERNING
public static final TextAttribute KERNINGカーニングを要求するための属性キーです。 値はInteger
のインスタンスです。 デフォルト値は0
で、カーニングを要求しないことを意味します。定数値
KERNING_ON
が提供されています。「To」や「AWAY」など、文字シーケンスによっては個々の文字のデフォルトの有効幅が適さない場合があります。 カーニングを使用しないと、隣接する文字の間隔が広すぎるように見えます。 カーニングは、選択された文字シーケンスの間隔を変えて、より美しい外観に整えます。
- 導入されたバージョン:
- 1.6
-
KERNING_ON
public static final Integer KERNING_ON標準のカーニングを要求します。- 導入されたバージョン:
- 1.6
- 関連項目:
-
LIGATURES
public static final TextAttribute LIGATURESオプション合字を使用可能にするための属性キーです。 値はInteger
のインスタンスです。 デフォルト値は0
で、オプション合字を使用しないことを意味します。定数値
LIGATURES_ON
が定義されています。書記法で必要とされる合字は、常に使用可能になります。
- 導入されたバージョン:
- 1.6
-
LIGATURES_ON
public static final Integer LIGATURES_ON標準のオプション合字を要求します。- 導入されたバージョン:
- 1.6
- 関連項目:
-
TRACKING
public static final TextAttribute TRACKINGトラッキングを制御するための属性キーです。 値はNumber
のインスタンスです。 デフォルト値は0
で、追加のトラッキングを行わないことを意味します。定数値
TRACKING_TIGHT
とTRACKING_LOOSE
が用意されています。各グリフ・クラスタに追加すべき量を決定するために、トラッキング値にフォントのポイント・サイズが乗算されて、フォント変換を通して渡されます。 正のトラッキング値は、オプション合字の作成を禁止します。 トラッキング値は、通常、
-0.1
と0.3
の間にあります。この範囲外の値は一般に望ましくありません。- 導入されたバージョン:
- 1.6
-
TRACKING_TIGHT
public static final Float TRACKING_TIGHT密なトラッキングを実行します。- 導入されたバージョン:
- 1.6
- 関連項目:
-
TRACKING_LOOSE
public static final Float TRACKING_LOOSE疎なトラッキングを実行します。- 導入されたバージョン:
- 1.6
- 関連項目:
-
-
コンストラクタの詳細
-
TextAttribute
protected TextAttribute(String name) 指定された名前のTextAttribute
を構築します。- パラメータ:
name
- このTextAttribute
に割り当てる属性名
-
-
メソッドの詳細
-
readResolve
protected Object readResolve() throws InvalidObjectException直列化復元されるインスタンスを定義済み定数に解決します。- オーバーライド:
readResolve
、クラスAttributedCharacterIterator.Attribute
- 戻り値:
- 解決された
Attribute
オブジェクト - 例外:
InvalidObjectException
- 解決するオブジェクトがAttribute
のインスタンスではない場合
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