モジュール javafx.graphics

パッケージ javafx.scene.input

クラスKeyEvent

java.lang.Object

java.util.EventObject

javafx.event.Event

javafx.scene.input.InputEvent

javafx.scene.input.KeyEvent

すべての実装されたインタフェース:

Serializable, Cloneable

public final class KeyEvent
extends InputEvent

Node内でキー・ストロークが発生したことを示すイベント。

このイベントは、キーが押されるか、放されるか、またはタイプされると生成されます。 イベントのタイプに応じて、イベントはonKeyPressed、onKeyTypedまたはonKeyReleased関数に渡されます。

「キー・タイプ」イベントは、ほかの2つのイベントと比べてレベルの高いイベントであり、プラットフォームやキーボードの配置には依存しません。 これらはUnicode文字が入力されたときに生成され、文字入力の検出で推奨される方法です。 もっとも単純な例としては、「a」などの一度のキー・プレスでキー・タイプ・イベントが発生します。 ただし、一連のキー・プレス([Shift] + [A]など)で文字を作ることがよくあります。また、キー・プレス・イベントからキー・タイプ・イベントへのマッピングは、多対1または多対多になる場合があります。 キー・リリースは通常キー・タイプ・イベントを生成する必要はありませんが、キーがリリースされるまでキー・タイプ・イベントが生成されないケースがあります(WindowsでASCIIシーケンスをAlt-テンキー方式で入力するなど)。 アクション・キー、修飾キーなどUnicode文字を生成しないキーでは、キー・タイプ・イベントは発生しません。

character変数には常に、有効なUnicode文字またはCHAR_UNDEFINEDが含まれています。 文字入力はキー・タイプ・イベントによって報告されます。キー・プレス・イベントおよびキー・リリース・イベントは必ずしも文字入力に関連付けられていません。 このため、character変数はキー・タイプ・イベントに対してのみ意味のあるものになります。

キー・プレス・イベントおよびキー・リリース・イベントの場合、code変数にはイベントのキー・コードが含まれています。 キー・タイプ・イベントの場合、code変数には常にKeyCode.UNDEFINEDが含まれています。

「キー・プレス」および「キー・リリース」イベントは、「キー・タイプ」イベントより低レベルのイベントであり、プラットフォームおよびキーボードの配置によって異なります。 これらのイベントは、キーを押したとき、または離したときに発生します。文字入力が発生しないキー(アクション・キー、修飾キーなど)についての状態を知るには、これらのイベントに依存するしか方法はありません。 押下または解放されるキーは、仮想キー・コードが含まれているcode変数で示されます。

コンテキスト・メニューのトリガーについては、ContextMenuEventを参照してください。

導入されたバージョン:

JavaFX 2.0

関連項目:

直列化された形式

フィールドのサマリー

フィールド

修飾子と型	フィールド	説明
static EventType<KeyEvent>	ANY	すべてのキー・イベント・タイプに共通のスーパータイプ。
static String	CHAR_UNDEFINED	有効なUnicode文字にマッピングしないKEY_PRESSEDイベントおよびKEY_RELEASEDイベントは、keyChar値にこれを使用します。
static EventType<KeyEvent>	KEY_PRESSED	このイベントは、キーが押されたときに発生します。
static EventType<KeyEvent>	KEY_RELEASED	このイベントは、キーが放されたときに発生します。
static EventType<KeyEvent>	KEY_TYPED	このイベントは、文字生成キーが入力される(押されてリリースされる)と発生します。

クラス javafx.event.Eventから継承されたフィールド

consumed、eventType、NULL_SOURCE_TARGET、target

クラス java.util.EventObjectから継承されたフィールド

source

コンストラクタのサマリー

コンストラクタ

コンストラクタ	説明
KeyEvent(Object source, EventTarget target, EventType<KeyEvent> eventType, String character, String text, KeyCode code, boolean shiftDown, boolean controlDown, boolean altDown, boolean metaDown)	指定されたパラメータから新しいKeyEventイベントを構築します。
KeyEvent(EventType<KeyEvent> eventType, String character, String text, KeyCode code, boolean shiftDown, boolean controlDown, boolean altDown, boolean metaDown)	nullソースとターゲットを使用して、指定されたパラメータから新しいKeyEventイベントを構築します。

メソッドのサマリー

修飾子と型	メソッド	説明
KeyEvent	copyFor(Object newSource, EventTarget newTarget)	指定したイベント・ソースとターゲットを持つこのイベントのコピーを作成して返します。
KeyEvent	copyFor(Object source, EventTarget target, EventType<KeyEvent> type)	指定のフィールドが置換された特定のイベントのコピーを作成します。
String	getCharacter()	キー・タイプ・イベントに関連付けられたUnicode文字または文字シーケンス。
KeyCode	getCode()	このキー・プレスおよびキー・リリース・イベントのキーに関連付けられているキー・コード。
EventType<KeyEvent>	getEventType()	このイベントのイベント・タイプを取得します。
String	getText()	キー・プレス・イベントおよびキー・リリース・イベントのキー・コードについて説明する文字列(HOME、F1、Aなど)。
boolean	isAltDown()	このイベントでAlt修飾子が押されたかどうかを返します。
boolean	isControlDown()	このイベントでCtrl修飾子が押されたかどうかを返します。
boolean	isMetaDown()	このイベントでMeta修飾子が押されたかどうかを返します。
boolean	isShiftDown()	このイベントでShift修飾子が押されたかどうかを返します。
boolean	isShortcutDown()	このイベントでホスト・プラットフォームの一般的なShortcut修飾子が押されたかどうかを返します。
String	toString()	このKeyEventオブジェクトの文字列表現を返します。

クラス javafx.event.Eventから継承されたメソッド

clone、consume、fireEvent、getTarget、isConsumed

クラス java.util.EventObjectから継承されたメソッド

getSource

クラス java.lang.Objectから継承されたメソッド

equals、finalize、getClass、hashCode、notify、notifyAll、wait、wait、wait

フィールドの詳細

ANY

public static final EventType<KeyEvent> ANY

すべてのキー・イベント・タイプに共通のスーパータイプ。

KEY_PRESSED

public static final EventType<KeyEvent> KEY_PRESSED

このイベントは、キーが押されたときに発生します。

KEY_RELEASED

public static final EventType<KeyEvent> KEY_RELEASED

このイベントは、キーが放されたときに発生します。

KEY_TYPED

public static final EventType<KeyEvent> KEY_TYPED

このイベントは、文字生成キーが入力される(押されてリリースされる)と発生します。 このイベントには、入力された文字列を含むcharacterフィールドが含まれ、codeフィールドとtextフィールドは使用されません。

CHAR_UNDEFINED

public static final String CHAR_UNDEFINED

有効なUnicode文字にマッピングしないKEY_PRESSEDイベントおよびKEY_RELEASEDイベントは、keyChar値にこれを使用します。

コンストラクタの詳細

KeyEvent

public KeyEvent(Object source,
                EventTarget target,
                EventType<KeyEvent> eventType,
                String character,
                String text,
                KeyCode code,
                boolean shiftDown,
                boolean controlDown,
                boolean altDown,
                boolean metaDown)

指定されたパラメータから新しいKeyEventイベントを構築します。

パラメータ:

source - イベントのソース。 nullに設定できます。

target - イベントのターゲット。 nullに設定できます。

eventType - イベントのタイプ。

character - イベントに関連付けられた文字または文字シーケンス

text - キー・コードについて説明する文字列

code - 整数キー・コード

shiftDown - Shift修飾子が押された場合はtrueです。

controlDown - Ctrl修飾子が押された場合はtrueです。

altDown - Alt修飾子が押された場合はtrueです。

metaDown - Meta修飾子が押された場合はtrueです。

導入されたバージョン:

JavaFX 8.0

KeyEvent

public KeyEvent(EventType<KeyEvent> eventType,
                String character,
                String text,
                KeyCode code,
                boolean shiftDown,
                boolean controlDown,
                boolean altDown,
                boolean metaDown)

nullソースとターゲットを使用して、指定されたパラメータから新しいKeyEventイベントを構築します。

パラメータ:

eventType - イベントのタイプ。

character - イベントに関連付けられた文字または文字シーケンス

text - キー・コードについて説明する文字列

code - 整数キー・コード

shiftDown - Shift修飾子が押された場合はtrueです。

controlDown - Ctrl修飾子が押された場合はtrueです。

altDown - Alt修飾子が押された場合はtrueです。

metaDown - Meta修飾子が押された場合はtrueです。

導入されたバージョン:

JavaFX 8.0

メソッドの詳細

getCharacter

public final String getCharacter()

キー・タイプ・イベントに関連付けられたUnicode文字または文字シーケンス。 キーが基本多言語面の外部からの単一のUnicode文字を生成し、これをJavaで対応する代理ペアによりエンコードする必要がある場合、またはキーがUnicode文字自体を複数生成した場合は、複数の要素が含まれています。

たとえば、characterでは[Shift] + [A]を押すと生成されるキー・タイプ・イベントの値がAになります。 キー・プレス・イベントおよびキー・リリース・イベントの場合、characterは常にCHAR_UNDEFINEDです。

戻り値:

キー・タイプ・イベントに関連付けられているUnicode文字

getText

public final String getText()

キー・プレス・イベントおよびキー・リリース・イベントのキー・コードについて説明する文字列(HOME、F1、Aなど)。 キー・タイプ・イベントの場合、textは常に空の文字列です。

戻り値:

キー・コードについて説明する文字列

getCode

public final KeyCode getCode()

このキー・プレスおよびキー・リリース・イベントのキーに関連付けられているキー・コード。 キー・タイプ・イベントの場合、codeは常にKeyCode.UNDEFINEDです。

戻り値:

このイベントでキーに関連付けられているキー・コード(キー・タイプ・イベントの場合はKeyCode.UNDEFINED)

isShiftDown

public final boolean isShiftDown()

このイベントでShift修飾子が押されたかどうかを返します。

戻り値:

このイベントでShift修飾子が押されたかどうか。

isControlDown

public final boolean isControlDown()

このイベントでCtrl修飾子が押されたかどうかを返します。

戻り値:

このイベントでCtrl修飾子が押されたかどうか。

isAltDown

public final boolean isAltDown()

このイベントでAlt修飾子が押されたかどうかを返します。

戻り値:

このイベントでAlt修飾子が押されたかどうか。

isMetaDown

public final boolean isMetaDown()

このイベントでMeta修飾子が押されたかどうかを返します。

戻り値:

このイベントでMeta修飾子が押されたかどうか。

isShortcutDown

public final boolean isShortcutDown()

このイベントでホスト・プラットフォームの一般的なShortcut修飾子が押されたかどうかを返します。 この一般的なShortcut修飾子は、ホスト・プラットフォームでショートカットに一般に広く使用されている修飾子キーです。 たとえば、WindowsではCtrl、MacではMeta (コマンド・キー)です。

戻り値:

Shortcut修飾子が押されている場合はtrue、それ以外の場合はfalseです。

toString

public String toString()

このKeyEventオブジェクトの文字列表現を返します。

オーバーライド:

toString、クラス: EventObject

戻り値:

このKeyEventオブジェクトの文字列表現

copyFor

public KeyEvent copyFor(Object newSource,
                        EventTarget newTarget)

クラスからコピーされた説明: Event

指定したイベント・ソースとターゲットを持つこのイベントのコピーを作成して返します。 ソースまたはターゲットがnullに設定されている場合は、NULL_SOURCE_TARGET値によって置換されます。

オーバーライド:

copyFor 、クラス: Event

パラメータ:

newSource - コピーされたイベントの新しいソース

newTarget - コピーされたイベントの新しいターゲット

戻り値:

新しいソースとターゲットを含むイベント・コピー

copyFor

public KeyEvent copyFor(Object source,
                        EventTarget target,
                        EventType<KeyEvent> type)

指定のフィールドが置換された特定のイベントのコピーを作成します。

パラメータ:

source - コピーされたイベントの新しいソース

target - コピーされたイベントの新しいターゲット

type - 新しいイベント・タイプ。

戻り値:

フィールドが置換されたイベント・コピー

導入されたバージョン:

JavaFX 8.0

getEventType

public EventType<KeyEvent> getEventType()

クラスからコピーされた説明: Event

このイベントのイベント・タイプを取得します。 同じEventクラスの複数のオブジェクトは、異なるイベント・タイプを持つことができます。 これらのイベント・タイプでは、発生するイベントの種類をさらに指定します。

オーバーライド:

getEventType 、クラス: InputEvent

戻り値:

イベント・タイプ