列に特定の書式を適用すると、基準を満たすデータに注意を向けることができます。
分析を作成する際、列のプロパティを編集して外観とレイアウトを制御できます。列のコンテンツが特定の条件を満たす場合のみ、適用する書式を指定することもできます。デフォルトでは、列に対する指定は、現在の分析にのみ適用されます。
アカウントに適切な権限がある場合、その列または特定のデータ型の列からのデータが結果に表示されるたびに使用するシステム全体のデフォルト設定として、ユーザー指定の列プロパティを保存できます。デフォルトとして保存できるプロパティには、書式設定のプロパティや、相互作用やデータのライトバックに影響を与えるその他のプロパティなどがあります。
グループと計算項目は、単にそれぞれの列のメンバーであるだけなので、グループまたは計算項目に特に書式を適用しないかぎり、列から書式設定を継承し、他のメンバーと同じ優先順序に従います。
この項は次のトピックで構成されています。
「列のプロパティ」ダイアログのタブを使用して、列のコンテンツがビューにどのように表示されるかをカスタマイズできます。階層レベルによって、詳細な書式設定を階層列に使用できます。
次のリストに、適用可能な書式設定の種類の例を示します。
フォント・ファミリやサイズなどの装飾的な書式設定を列または階層レベルに適用します。
代替フォルダや列の見出しに名前を割り当て、カスタム書式を適用します。
列ラベルの繰返しなどの重複するデータの表示を制御します。
列とデータ値のデフォルト書式設定をカスタム書式設定でオーバーライドします。
値に基づいて異なる書式を適用できる条件付き書式を列または階層レベルに適用します。たとえば、$1百万より大きい値に緑色の書式を設定します。
用意されているスタイル・シートを使用して列の書式設定のデフォルトを上書きできます。
「列のプロパティ」ダイアログのタブを使用して、列のコンテンツがビューでどのように表示されるかをカスタマイズすると、Oracle Business Intelligenceスタイル・シートおよび列または階層レベルのシステム・デフォルトがオーバーライドされます。
変更したプロパティをその分析内のその列または階層レベルに対してのみ保存することも、そのデータ型に対するシステム全体のデフォルトとしてプロパティを保存することも、その列または階層レベルに対するシステム全体のデフォルトとしてプロパティを保存し、どの分析に表示されても書式と動作が同じになるようにすることもできます。その結果、後続の分析で、この列または階層レベル、あるいはこのデータ型の列または階層レベルを使用するユーザーには、「列のプロパティ」ダイアログの設定がデフォルトで使用されます。システム全体のプロパティを保存するには、適切な権限を持っている必要があります。
システム全体のデフォルトを設定する機能を使用すれば、組織内で一貫性を保ちながら時間を節約できます。たとえば、組織で、すべての分析のすべてのテキスト列のフォント・ファミリとしてArialを使用することを決定していたとします。その後、すべてのテキスト列をTimes New Romanに切り替えることを決定したとします。この場合、テキスト列に対するシステム全体のデフォルトとしてTimes New Romanを保存すれば簡単に対応できます。フォント・ファミリがデフォルト(Arial)に指定されているテキスト列を含むすべての既存の分析が自動的に更新されます。