このセクションでは、Oracle Application Expressリリース3.0で使用可能な新機能について説明し、追加情報の参照先を示します。
Oracle Application Expressリリース3.0の新機能は、次のとおりです。
PDF出力。
PDFにレポート・リージョンをエクスポートすることで、レポートを出力できる機能が追加されました。レポート・リージョンの編集時に、「出力属性」という新しいタブが表示されます。また、共有コンポーネントとしてレポート・リージョンに対してレポート問合せおよび出力属性を定義すると、アプリケーション内のすべてのページにアクセスできます。「レポート・リージョンの出力」を参照してください。
Microsoft Accessの移行。
アプリケーションの移行により、Microsoft Accessアプリケーションを移行してOracle Application Expressアプリケーションを生成できるようになりました。移行プロセスには次のステップが含まれます。
エクスポータ・ツールを使用して、Microsoft Accessからメタデータをエクスポートします。
Oracle Migration Workbenchを使用して、Microsoft AccessのデータベースをOracleに移行します。
Oracle Application Express作業領域を作成して、移行プロジェクトを作成します。
取得したオブジェクトを検証し、更新します。
Oracle Application Expressアプリケーションを生成します。
「アプリケーションの移行」を参照してください。
Flashチャート。
Oracle Application Expressには、Flashチャートに対するサポートが18種類提供されています。新規ページの作成や「チャート」リージョンを定義するときにFlashチャートを作成できます。また、このリリースには、既存のScalable Vector Graphics(SVG)チャートをFlashに変換できるユーティリティも含まれています。「チャートの作成」を参照してください。
ドラッグ・アンド・ドロップ・レイアウト。
「ページ定義」の「アイテム」セクションに、新しい「ドラッグ・アンド・ドロップ」アイコンが含まれています。このアイコンを使用して、ドラッグ・アンド・ドロップ・レイアウト・ページにアクセスできます。ドラッグ・アンド・ドロップ・レイアウト・ページにより、指定したリージョン内でのアイテムの順序変更、選択したアイテム属性の変更、新規アイテムの作成、既存アイテムの削除などをインタラクティブに行うことできます。「ドラッグ・アンド・ドロップ・レイアウト・ページの使用」を参照してください。
Webサービスの改善。
Oracle Application Expressには、より緩やかに定義されたWebサービス・タイプおよびドキュメント・スタイルがサポートされています。これらの拡張機能により、JDeveloperおよびOracle BPELの同期プロセスで作成されたWebサービスがサポートされます。Secure Sockets Layer(SSL)でのWebサービスとの通信、およびBasic認証を必要とするWebサービスの使用が可能になりました。また、このリリースでは、Application ExpressエンジンがWSDLドキュメントを正しく解析できない場合でもWebサービス参照を手動で作成できます。「Webサービスの実装」を参照してください。
新しいアイテム・タイプ。
リリース3.0には次の新しいアイテム・タイプが含まれています。
シャトル: リストを含む2つのボックスがある複数の選択リスト
新しいテキスト領域: HTMLエディタ最小およびHTMLエディタ標準
新しいポップアップLOV: ポップアップ・カラー・ピッカー
日付ピッカー(アイテムの書式マスクを使用)
「アイテム・タイプ」および「代替日付ピッカ・フォーマットの特定のアイテムへの移入」を参照してください。
カレンダ拡張機能。
カレンダを作成する際に、月別、週別、日別表示のカレンダを生成できます。アプリケーション・ユーザーは、ボタンをクリックして表示モードを迅速に切り替えることができます。「カレンダの作成」を参照してください。
サポート・オブジェクトの拡張機能。
Oracle Application Express 2.2で導入されたサポート・オブジェクト機能に、アップグレード・スクリプトを定義できる機能が追加されました。アップグレード・ページを使用すると、既存のアプリケーションのアップグレード時に、データベース・オブジェクト、イメージおよびシード・データをアップグレードするスクリプトを定義できます。「パッケージ・アプリケーションのアップグレード」を参照してください。
ページおよびリージョンのキャッシュ。
ページおよびリージョンのキャッシュを使用して、アプリケーションのパフォーマンスを改善できます。リリース3.0では、新しい「キャッシュ」属性にページ属性ページおよびリージョン定義ページが追加されました。ページのキャッシュにより静的ページが改善され、リージョンのキャッシュは、条件のないリストやHTMLテキストを含むリージョンなど、静的なリージョンに最適です。「キャッシュ」および「リージョン・キャッシュの使用」を参照してください。
「アイテム・ファインダ」拡張機能。
リリース3.0では、「アイテム・ファインダ」に新しく2つのタブ機能(「CSS」および「イメージ」)が追加されました。「CSS」タブを使用すると、テーマに関係なくApplication Expressアプリケーションで使用できるカスケード・スタイルシートを識別できます。「イメージ」タブを使用すると、使用可能なアート・ギャラリを表示できます。「CSSファインダの使用」および「イメージ・ファインダの使用」を参照してください。
また、「表の検索」アイコンには、SQL Workshop内の「オブジェクト・ブラウザ」および「SQLコマンド」が追加されました。このアイコンを使用して、カレント・スキーマ内の表および列を迅速に表示できます。「「表の検索」アイコンの使用」および「「SQLコマンド」ホームページの概要」を参照してください。
アプリケーションとスキーマの比較。
新しいアプリケーションとスキーマを比較できるようになったことで、選択した2つのアプリケーションや2つの異なるスキーマにおけるオブジェクトの間の相違点を識別できます。新しい「アプリケーションの比較」ユーティリティにアクセスするには、「アプリケーション・レポート」にナビゲートして、「アプリケーション間」をクリックします。「アプリケーション・レポートの表示」を参照してください。スキーマの比較を生成するには、「ユーティリティ」にナビゲートし、「スキーマの比較」をクリックしてください。「スキーマの比較」を参照してください。
ブックマークを使いやすくするURL構文
セッションIDをゼロに指定して、アプリケーション内のページのブックマークが容易にできます。この機能により、すべてのパブリック・ページにリンクを付けることができ、ブックマークが容易になります。「セッションIDにゼロを使用したブックマークの容易化」を参照してください。
新規パスワードとアカウント制御。
パスワードの有効期限や強力なパスワードの要求(最小文字数や文字タイプを指定)、初回使用時のパスワード変更の要求、およびアカウントのロックに関するルールを指定できるようになりました。
Oracle Application Express管理サービスの開発インスタンス間でアカウント・ログイン制御やパスワード・ポリシーを構成します。「セキュリティ設定の構成」を参照してください。ユーザーの編集ページの「アカウント制御」で特定のアカウントに対する制御を指定します。「Application Expressユーザーの管理」を参照してください。
作業領域管理の改善。
このリリースでは、作業領域管理の拡張機能も多数追加されました。新規の作業領域または追加領域をリクエストするユーザーに対して、サイズ表示を制御できます。「リクエストのための作業領域サイズ・オプションの構成」を参照してください。
また、作業領域名を電子メールでリクエストできます。「作業領域名の検索」を参照してください。また、ログイン試行回数のログを表示できます。「開発インスタンス間のアクティビティの監視」を参照してください。