| Oracle® Grid Infrastructureインストレーション・ガイド 11gリリース2 (11.2) for Microsoft Windows x64 (64-Bit) B58876-07 |
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この付録では、Oracle Grid Infrastructureのインストールに関するトラブルシューティング情報について説明します。
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関連項目: インストール・メディアのドキュメント・ディレクトリに含まれるOracle Database 11g Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)のドキュメントを参照してください。
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この付録の内容は次のとおりです。
次に、インストール中に発生する可能性のある様々なエラーの例を示します。この項の内容は次のとおりです。
ora.net1.networkまたはVIPリソースを起動できなかったことが示されます。
MSFCをインストールすると、仮想ネットワーク・アダプタが作成されて、バインド順の最上位に配置されます。このバインド順の変更はレジストリのみで確認でき、サーバー・マネージャの「ネットワーク接続の表示」には表示されません。
エラー・メッセージ解決の追加のヘルプは、My Oracle Supportを参照してください。たとえば、Doc ID 1367631.1のNoteには、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Clusterwareの最も一般的なインストールの問題の一部が含まれています。
-verbose引数を使用してクラスタ検証ユーティリティ(CVU)を実行し、特定のノードに対するクラスタ検証ユーティリティ・コマンドの結果がUNKNOWNになる場合、その原因は、検証時に問題が検出されたかどうかをクラスタ検証ユーティリティで判断できないことにあります。結果が「不明」になる場合の、考えられる原因を次に示します。
ノードが停止している。
クラスタ検証ユーティリティで必要な、オペレーティング・システムの共通コマンド・バイナリが、Oracle Grid Infrastructureホームの/binディレクトリまたはOracleホーム・ディレクトリで不足している。
クラスタ検証ユーティリティを起動したユーザー・アカウントには、ノードでオペレーティング・システムの共通コマンドを実行する権限がない。
ノードで、オペレーティング・システム・パッチ、または必須パッケージが不足している。
Oracle Grid Infrastructureをインストールするための要件をシステムが満たしていないことがクラスタ検証ユーティリティのレポートに示された場合は、この項の説明に従ってレポートに示されている問題を解決し、クラスタ検証ユーティリティを再実行します。
次のことを確認してください。
各クラスタ・ノードの管理者グループで明示的なメンバーシップが付与されているドメイン・ユーザー・アカウントまたはローカルのアカウントを使用している。
そのユーザー・アカウントは、各ノードで同じパスワードを持つ。
ドメイン・ユーザーを使用する場合、そのユーザーのドメインは各ノードで同じである。
そのユーザー・アカウントは、各ノードで管理権限を持つ。
そのユーザーは、ローカル・ノードから各ノードのレジストリに接続できる。
クラスタにWindows Server 2008を使用している場合に、各ノードでWindows 2008のユーザー アカウント制御の設定を変更する必要がある場合がある。
管理者の昇格時のプロンプトの動作を「確認を要求しないで昇格する」に変更します。http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc709691.aspxを参照してください。
「監査とセキュリティ ログの管理」で、管理者グループがリストされていることを確認します。
ping addressコマンドを使用して、各ノードのアドレスを確認してください。到達できないアドレスを発見した場合は、パブリックおよびプライベート・アドレスのリストを確認して、それらを正しく構成してください。パブリック・ネットワーク・インタフェースおよびプライベート・ネットワーク・インタフェースのインタフェース名は、クラスタ内の各ノードで同じである必要があります。
パブリックおよびインターコネクト・ネットワーク・アダプタ(NIC)に、PUBLICおよびPRIVATEというすべての大文字の名前は使用しないでください。private、Private、publicおよびPublicは、ネットワーク・インタフェース名に使用できます。
深刻なエラーを見つけるには、まずOracle Clusterwareのアラート・ログを見ます。エラーが発生すると、エラーの原因に関する具体的な情報がある診断ログのパス情報が含まれていることがあります。
重要なイベントが発生した場合には、インストール後に、Oracle Clusterwareがアラート・メッセージを書き込みます。たとえば、Cluster Ready Services(CRS)デーモン・プロセスからのアラート・メッセージは、起動時、中断した場合、フェイルオーバー・プロセスが失敗した場合、CRSリソースの自動再起動が失敗した場合に出力されます。
Oracle Enterprise ManagerはOracle Clusterwareアラート・ログを監視し、エラーが検出されると「クラスタ・ホーム」ページにアラートを書き込みます。たとえば、投票ディスクが利用できない場合はCRS-1604エラーが発生し、「クラスタ・ホーム」ページにクリティカル・アラートが書き込まれます。「メトリックとポリシー設定」ページで、エラー検出とアラートの設定をカスタマイズできます。
Oracle Clusterwareのログ・ファイルの場所は、Grid_home\log\hostname\alerthostname.logです。Grid_homeはOracle Grid Infrastructureがインストールされたディレクトリ、hostnameはローカル・ノードのホスト名です。
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関連項目: 『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』 |
Oracle Grid Infrastructureソフトウェアのインストール時に、ログ・ファイルinstallActions<Date_Timestamp>.logが%TEMP%\OraInstall<Date_Timestamp>ディレクトリに書き込まれます。
installActions.logにリストされる可能性のあるエラーを次に示します。
PRIF-10: クラスタ・レジストリの初期化に失敗しました
コンフィギュレーション・アシスタント"Oracle Private Interconnect Configuration Assistant"が失敗しました。
KFOD-0311: デバイスdevice_path_nameのスキャン中にエラーが発生しました
手順1: Oracle Clusterwareクラスタのステータスの確認
手順2: OCRリポジトリの構成
ocr(-1073740972)のアップグレード障害を無視します
CLSCFG, ret -1073740972でのOracle Cluster Registryの構成に失敗しました
これらのエラー・メッセージは、次の問題のいずれかが原因である可能性があります。
Oracle Cluster Registry(OCR)および投票ディスク・パーティションにWindows用のOracle Cluster File System(Windows用のOCFS)を使用している場合は、次の手順を実行します。
Oracle Universal Installer(OUI)ウィンドウをそのままにします。
2つ目のノードと任意の追加のノードを再起動します。
アシスタントを再試行します。
該当する場合は、次のようにします。
Windows Server 2003上のOracle RACの場合は、すべてのノードで次のコマンドを実行する必要があります。
C:\> diskpart DISKPART> automount enable
Oracle Grid Infrastructureをインストールする前にディスクの自動マウントを有効にせず、インストール時にコンフィギュレーション・アシスタントが失敗した場合は、Oracle Clusterwareインストールをクリーン・アップして、すべてのノードで自動マウントを有効にした後、すべてのノードをリブートし、再度Oracle Clusterwareインストールを開始する必要があります。
ディスクにASMTOOLとスタンプすると、そのディスクのシンボリック・リンクが作成されます。ディスクを削除または再構成してもこれらのリンクが削除されない場合、ディスクにアクセスしようとすると、エラーが発生する可能性があります。
問題を修正するには、再度、ディスクにASMTOOLをスタンプしてみることができます。
記憶域としてOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を指定すると、ディスクの検索に使用するデフォルトの検出文字列を変更することができます。検出文字列の設定が正しくないと、Oracle ASMでディスクを検索することができません。
インストーラで「ノードの選択」ページが表示されない場合は、次のコマンド構文を使用してクラスタ・マネージャの整合性を検証します。
cluvfy comp clumgr -n node_list -verbose
前述の構文例で、node_list変数は、クラスタ内のノードのカンマ区切りリストです。
Oracle Grid Infrastructure 11gリリース2 (11.2.0.3)以上では、CVUのhealthcheckコマンドを使用してOracle ClusterwareおよびOracle Databaseインストールをチェックし、必須要件およびベスト・プラクティス・ガイドラインへの適合性を調べたり、正しく動作していることを確認できます。
次の構文を使用してhealthcheckコマンド・オプションを実行します。
cluvfy comp healthcheck [-collect {cluster|database}] [-db db_unique_name] [-bestpractice|-mandatory] [-deviations] [-html] [-save [-savedir directory_path]
次に例を示します。
$ cd /home/grid/cvu_home/bin $ ./cluvfy comp healthcheck -collect cluster -bestpractice -deviations -html
オプションは次のとおりです。
-collect [cluster|database]
このフラグを使用して、Oracle Clusterware(クラスタ)またはOracle Database(データベース)のチェックを実行することを指定します。healthcheckオプションでcollectフラグを使用しない場合、cluvfy comp healthcheckではOracle ClusterwareとOracle Databaseの両方のチェックが実行されます。
-db db_unique_name
このフラグを使用して、dbフラグの後に入力した一意のデータベース名に対するチェックを指定します。
CVUでは、JDBCを使用してcvusysユーザーとしてデータベースに接続し、様々なデータベース・パラメータが検証されます。このため、-dbフラグで指定したデータベースに対してチェックを実行する場合は、まずそのデータベースにcvusysユーザーを作成し、そのユーザーにCVU固有のロールCVUSAPPを付与する必要があります。また、CVUSAPPロールのメンバーにシステム表に対するSELECT権限を付与する必要もあります。CVU_home/cv/admin/ディレクトリにSQLスクリプトcvusys.sqlが含まれており、このユーザーの作成を容易にします。このSQLスクリプトを使用して、CVUにより検証するすべてのデータベースでcvusysユーザーを作成します。
dbフラグを使用し、一意のデータベース名を指定しない場合、CVUではクラスタのすべてのOracle Databaseが検出されます。これらのデータベースでベスト・プラクティス・チェックを実行する場合は、各データベースでcvusysユーザーを作成し、ベスト・プラクティス・チェックを実行するのに必要なCVUSAPPロールとSELECT権限をこのユーザーに付与する必要があります。
[-bestpractice | -mandatory] [-deviations]
ベスト・プラクティス・チェックを指定するにはbestpracticeフラグを使用し、必須チェックを指定するにはmandatoryフラグを使用します。ベスト・プラクティスの推奨事項または必須要件からの差異のみを確認することを指定するには、deviationsフラグを追加します。-bestpracticeまたは-mandatoryのいずれかのフラグを指定できますが、両方のフラグを指定することはできません。-bestpracticeまたは-mandatoryのいずれも指定しない場合は、ベスト・プラクティスと必須要件の両方が表示されます。
-html
htmlフラグを使用すると、詳細レポートがHTML形式で生成されます。
htmlフラグを指定し、CVUで認識されるブラウザがシステムで使用可能な場合は、チェックの完了時にブラウザが起動されてレポートがブラウザに表示されます。
htmlフラグを指定しない場合、詳細レポートはテキスト・ファイルで生成されます。
-save [-savedir dir_path]
検証レポート(cvuchecdkreport_timestamp.txt and cvucheckreport_timestamp.htm)を保存するには、saveフラグまたは-save -savedirフラグを使用します(timestampは検証レポートの日時)。
saveフラグを単独で使用すると、レポートはパスCVU_home/cv/reportに保存されます(CVU_homeはCVUバイナリの場所)。
-save -savedirフラグを使用し、CVUレポートを保存するパスを入力すると、指定したパスにCVUレポートが保存されます。
インターコネクト用に複数のネットワーク・インタフェース・カード(NIC)を使用する場合、サード・パーティのソリューションを使用してオペレーティング・システム・レベルでインタフェースをボンディングする必要があります。そうしない場合、1つのNICの障害が、クラスタ・ノードの可用性に影響します。
Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACをインストールする場合は、インターコネクトに同じボンディングされたNICカードまたはチーミングされたNICカードを使用する必要があります。ボンディングされたNICカードまたはチーミングされたNICカードを使用する場合は、それらが同じサブネット上に存在している必要があります。
エラーが発生したら、次のシステム検証を実行してください。
スイッチに適切なケーブル(長さやタイプ)やソフトウェアが使用されていることを、ネットワーク・プロバイダに確認してください。場合によっては、負荷によって切断を起こす不具合を回避するため、またはジャンボ・フレームなどの追加機能をサポートするために、インターコネクト・スイッチのファームウェアのアップグレードや、新しいNICドライバ、オペレーティング・システム・レベルの新しいファームウェアが必要になることがあります。こうした修正を行わずに実行すると、初めのインストールは正常に見えても、後でOracle RACデータベースが不安定になることがあります。
ベンダーおよびOracleの推奨事項に従って、仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)構成、二重化設定、自動ネゴシエーションを確認してください。
インストールでSCAN VIPアドレスまたはリスナーに関連するエラーが報告される場合は、次の項目をチェックして、ネットワークが正しく構成されていることを確認してください。
TCP/IP構成設定が各ノードのネットワーク・インタフェースで同じであることをチェックします。
SCANのDNSエントリが存在し、3つの有効なIPアドレスに対して解決されていることを確認します。コマンドnslookup scan-nameを使用します(このコマンドは、SCANに対して構成されたDNSサーバー名および3つのIPアドレスを返します)。
pingコマンドを使用して、SCANに割り当てられているIPアドレスをテストします(各IPアドレスに対して応答があります)。
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注意: クラスタ環境にDNSを構成していない場合は、各ノードのC:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hostsファイルにSCANのエントリを作成できます。ただし、そうすると、クラスタ全体で使用できるエントリは3つではなく、1つのSCANのみになります。hostsファイルのSCANの最初のエントリのみが使用されます。 |
パブリック・インタフェースで使用されるのと同じネットマスクがSCANで使用されることを確認します。
SCAN、SCAN VIPまたはリスナーに関連するエラーのトラブルシューティングに追加の支援が必要な場合は、My Oracle Supportを参照してください。たとえば、Doc ID 1373350.1のノートには、SCAN VIPとリスナーの最も一般的な問題の一部が含まれています。
次にストレージ構成の問題を示します。
Oracle Clusterwareリリース11.2以上では、誤ってファイル・システムを削除したり、Oracle Local Registryを失うことになる別のストレージ構成の問題が発生したり、ノードが破損した場合は、次のいずれかの方法でノードをリカバリできます。
オペレーティング・システム・レベルのバックアップからノードをリストアする(推奨)。
そのノードをクラスタから削除してから、またクラスタに追加する。Oracle Clusterware 11.2以上のクラスタでは、クラスタのプロファイル情報はノードにコピーされ、ノードがリストアされます。
クラスタ内の残りのノードからリストアできるように、クラスタ・ノードを削除して再度追加することを可能にする機能をグリッドのプラグ・アンド・プレイ(GPnP)と呼びます。グリッドのプラグ・アンド・プレイによって、ノードごとの構成データが削減され、明示的にノードを追加したり削除する必要性がなくなります。この機能によって、システム管理者は、テンプレートのシステム・イメージを取得するだけで、それ以上の構成を行わなくても、新しいノードでそのイメージを実行できます。そのため多くの手動操作が不要になり、エラーの発生する可能性が減るだけでなく、構成の変更をより簡単に行えるようになります。ノード単位の構成が排除されると、個々の状態をノードで保持して管理する必要がなくなるため、ノードの交換が容易になります。
グリッドのプラグ・アンド・プレイ機能により、ノード単位の状態が使い捨て可能になることで、データベース・ノードのインストール、構成および管理のコストが削減されます。これによって、再生成された状態でノードを簡単に交換できるようになります。
次のようなaddnodeコマンドを使用してノードのリカバリを開始します。lostnodeは、クラスタに再度追加しているノードです。
グリッド・ネーミング・サービス(GNS)を使用している場合:
C:\Grid_home\oui\bin> addNode.bat -silent "CLUSTER_NEW_NODES=lostnode"
GNSを使用していない場合:
C:\Grid_home\oui\bin> addNode.bat -silent "CLUSTER_NEW_NODES={lostnode}" "CLUSTER_NEW_VIRTUAL_HOSTNAMES={lostnode-vip}"
復元対象のノードで管理者ユーザーとしてaddNode.batコマンドを実行して、OCRキーを再作成し、他の構成タスクを実行する必要があります。
addNode.batコマンドが完了したら、クラスタに追加するノードで次のコマンドを実行します。
C:\>Grid_home\crs\config\gridconfig.bat
この項では、Oracle ASM記憶域のエラー・メッセージとそのエラーへの対処方法について説明します。
asmtoolおよびasmtoolgユーティリティによってこれらのエラーが報告されます。管理者ユーザーとしてログインしている場合は、UACダイアログ・ボックスで「続行」をクリックするか、または管理者ユーザーの資格証明を入力してから、「続行」をクリックします。
コマンド・ウィンドウへのデスクトップ・ショートカットを作成します。「管理者として実行」オプションを使用してコマンド・ウィンドウを開き、コンテキスト・メニューを右クリックしてasmtoolを起動します。
Windows ServerでUAC実装を構成し、UACをオフにするか、または管理者ユーザーの昇格時のプロンプトの動作を変更します。
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注意: ビジネスまたは企業環境におけるセキュリティおよびUACの管理の詳細は、http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc731416%28WS.10%29.aspxのユーザー・アカウント制御の文書を参照してください。 |
CREATE DISKGROUP、MOUNT DISKGROUP、ADD DISK、ONLINE DISKなど一部のOracle ASM操作、またはV$ASM_DISKの問合せが次のエラーで失敗します。
O/S Error: (OS-2)指定されたファイルが見つかりません。
これは、前にマウントされたディスクに、オペレーティング・システムが新しいボリュームIDを割り当てた場合に発生ます。Oracle ASMが古いボリュームIDを使用すると、ディスクを開くことができずに、前述のエラーが発生します。
crsconfig_paramsファイルを更新しました。Oracle Clusterwareの構成中に、「ORA-15017: ディスク・グループ"DATA"をマウントできません」などのエラーが表示されます。crsconfig_paramsファイルを変更して、ディスク・パーティション名のかわりにASMTOOLによって生成されたスタンプの付いた名前を使用します。次に例を示します。
"\\.\ORCLDISKDATA0"
インストールの一環として、OUIはオペレーティング・システム・レベルでスクリプトを実行してインストールを終了し、コンフィギュレーション・アシスタントを起動します。これらのスクリプトの実行が終了する前にOUIが終了した場合、Oracle Grid Infrastructureのインストールは不完全です。
中断されたインストールを完了するには、インストールが開始されたノードの管理者ユーザーとして、次のコマンドを実行します。
Grid_home\cfgtoollogs\configToolAllCommands
このコマンドは最初のノードのみで実行します。このコマンドを実行すると、Oracle Grid Infrastructureインストールが完了します。configToolAllCommandsファイルが存在しない場合は、ファイルを手動で作成する方法をMy Oracle Supportに問い合せてください。
第5章「Oracle Grid Infrastructureのインストール後の手順」にリストされている実行可能ファイルに例外を付与した後でも特定の接続を確立できない場合、次の手順に従ってインストールのトラブルシューティングを行います。
Oracle構成ファイル(*.confファイルなど)、WindowsレジストリのOracleキーおよび%ORACLE_HOME%\network\adminのネットワーク構成ファイルを調べます。
PROGRAM=句の%ORACLE_HOME%\network\admin\listener.oraにリストされる実行可能ファイルには特に注意してください。TNSリスナーを介してその実行可能ファイルへの接続を確立できるため、Windowsファイアウォールでこれらの各実行可能ファイルに対して例外を許可する必要があります。
Oracleトレース・ファイル、ログ・ファイルおよび診断情報のその他のソースで、失敗した接続試行に関する詳細を調べます。データベース・クライアント・コンピュータのログ・ファイルおよびトレース・ファイルには、失敗した接続試行のエラー・コードまたはトラブルシューティング情報が含まれている場合があります。サーバー上のWindowsファイアウォール・ログ・ファイルにも、役立つ情報が含まれている場合があります。
前述のトラブルシューティング手順ではWindows上の特定の構成に関する問題が解決されない場合は、次のコマンドの出力をOracleサポートに提供して、診断を受けて問題を解決します。
netsh firewall show state verbose=enable
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関連項目:
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