Oracle Enterprise Manager アドバンスト構成 10gリリース5(10.2.0.5.0) B53907-01 |
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管理サービス、管理エージェント、Grid Controlコンソール、Application Server ControlコンソールやDatabase Controlを起動および停止するには、Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティ(emctl
)を使用します。
コマンドライン・ユーティリティの機能は次のカテゴリに分けられます。
次の項では、Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティ(emctl
)を使用してOracle Management Agentを制御する方法を説明します。
UNIXシステム上の管理エージェントの起動、停止またはステータス確認を行うには、次のようにします。
AGENT_HOME
/bin
ディレクトリに変更します。
たとえば、管理エージェントを停止するには次のコマンドを入力します。
$PROMPT> cd AGENT_HOME/bin $PROMPT> ./emctl stop agent
コマンド | 目的 |
---|---|
emctl start agent |
管理エージェントを起動します。 |
emctl stop agent |
管理エージェントを停止します。 |
emctl status agent |
管理エージェントが実行中の場合、このコマンドで、エージェント・ホーム、プロセスIDおよび最後に成功した管理リポジトリへのアップロードの日時など、管理エージェントに関するステータス情報を表示します(例2-1)。 |
$PROMPT> ./emctl status agent Oracle Enterprise Manager 10g Release 10.2.0.0.0 Copyright (c) 1996, 2005 Oracle Corporation. All rights reserved. ----------------------------------------------------------------- Agent Version : 10.2.0.0.0 OMS Version : 10.2.0.0.0 Protocol Version : 10.2.0.0.0 Agent Home : /scratch/OracleHomesX/agent10g Agent binaries : /scratch/OracleHomesX/agent10g Agent Process ID : 17604 Parent Process ID : 17587 Agent URL : https://stadj32.us.oracle.com:3872/emd/main/ Repository URL : https://stadj32.us.oracle.com:1159/em/upload Started at : 2005-09-13 01:31:11 Started by user : test Last Reload : 2005-09-13 01:31:11 Last successful upload : 2005-09-13 01:39:01 Total Megabytes of XML files uploaded so far : 0.28 Number of XML files pending upload : 0 Size of XML files pending upload(MB) : 0.00 Available disk space on upload filesystem : 8.36% Last successful heartbeat to OMS : 2005-09-13 01:38:51 --------------------------------------------------------------- Agent is Running and Ready $PROMPT>
大規模なメモリー構成を使用するIBM AIX環境で、管理エージェントによって多数のターゲットが監視されている場合、エージェントが起動しないことがあります。この問題を回避するには、管理エージェントを起動する前に、シェル内で次の変数を設定します。
LDR_CNTRL="MAXDATA=0x80000000"@NOKRTL AIX_THREADSCOPE=S
LDR_CNTRL変数は、データ・セグメントのサイズを設定し、カーネル空間でのランタイム・ライブラリのロードを無効にします。AIX_THREADSCOPEパラメータは、AIXスレッドスコープのコンテキストを、デフォルトのP(プロセス全体)からS(システム全体)に変更します。これにより、mutexの競合が少なくなります。
WindowsシステムにOracle Management Agentをインストールすると、インストール時に
3つの新規サービスが「サービス」コントロール パネルに作成されます。
「サービス」コントロール パネルにアクセスする手順は、使用しているMicrosoft Windowsのバージョンによって異なります。たとえばWindows 2000では、「スタート」メニューから「設定」→「管理ツール」を選択して「サービス」コントロール パネルに移動します。
注意:
2.2.1項に記載されている |
表2-2では、管理エージェントを制御する場合に使用するWindowsサービスについて説明します。
Windowsシステム上の管理エージェントのステータスを確認するには、次のようにします。
AGENT_HOME/bin
$PROMPT> ./emctl status agent
管理エージェントが実行中の場合、このコマンドで、エージェント・ホーム、プロセスIDおよび最後に成功した管理リポジトリへのアップロードの日時など、管理エージェントに関するステータス情報を表示します(例2-1)。
次の項ではOracle Management Serviceを制御する方法を説明します。
Oracle Management ServiceをUNIXシステム上で起動および停止するには2つの方法があります。Oracle Process Manager and Notification(OPMN)ユーティリティを使用するか、一連のemctl
コマンドを使用することもできます。
次の項では、管理サービスを制御するこの2つの方法、およびGrid Controlコンソールでも必要となるOracleAS Web Cacheの起動および停止方法を説明します。
管理サービスを起動および停止する方法の1つでは、Oracle Process Manager and Notification(OPMN)ユーティリティを使用します。OPMNユーティリティ(opmnctl
)は、Oracle Application Serverインスタンスのコンポーネントを起動および停止するために使用される標準的なコマンドです。
管理サービスは、アプリケーション・サーバー内のOracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)インスタンスで実行されるJ2EEアプリケーションです。このため、次のコマンドによって、OC4J_EMインスタンスおよび管理サービス・アプリケーションを含むOracle Application Serverインスタンスのすべてのコンポーネントが起動します。
$PROMPT> cd opmn/bin $PROMPT> ./opmnctl startall
同様に、次のコマンドによってOracle Application Serverインスタンスのすべてのコンポーネントが停止します。
$PROMPT> ./opmnctl stopall
管理サービスの実行に必要なコンポーネントのみを起動する場合は、Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティを使用します。
Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティによって管理サービスの起動、停止またはステータス確認を行うには、次のようにします。
ORACLE_HOME
/bin
ディレクトリに変更します。
たとえば、管理サービスを停止するには次のコマンドを入力します。
$PROMPT> cd bin $PROMPT> ./emctl stop oms
コマンド | 目的 |
---|---|
emctl start oms |
管理サービスJ2EEアプリケーションの実行に必要なOracle Application Serverコンポーネントを起動します。具体的にはこのコマンドによってOPMN、Oracle HTTP Server、および管理サービスがデプロイされているOC4J_EMインスタンスが起動します。
注意:Oracle Application Server Web Cacheは |
emctl stop oms |
Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)ユーティリティによって管理されている他のプロセスは、このコマンドによって停止しないので注意してください。 Oracle HTTP ServerおよびOracle Application Server Web Cacheなどの他のOracle Application Serverコンポーネントを停止するには、「Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlの起動および停止」を参照してください。 |
emctl status oms |
管理サービスが実行中かどうかを示すメッセージを表示します。 |
デフォルトでは、Oracle Enterprise Manager 10gをインストールすると、Grid ControlコンソールはOracle Application Server Web Cacheを使用するように構成されます。
Oracle Application Server Web CacheではGrid Controlコンソールのパフォーマンスが改善されるだけでなく、Enterprise Manager Webアプリケーションのエンドユーザー・パフォーマンスを測定することも可能になります。
Oracle Application Server Web Cacheを使用してGrid Controlコンソールを表示するには、Oracle Enterprise Manager 10gのインストール時に割り当てた標準的なポート番号を使用してGrid Controlコンソールにアクセスします。このデフォルトのポート番号(通常は7777)はsetupinfo.txt
ファイルに記述されており、このファイルはEnterprise Managerのインストール時に次のディレクトリにコピーされます。
AS_HOME/Apache/Apache
Oracle Application Server Web Cacheが実行されていない場合、デフォルトのポート番号を使用してGrid Controlコンソールにアクセスしようとすると、次のようなエラー・メッセージが表示されます。
HTTP 500 - Internal server error
Oracle Application Server Web Cacheを起動するには、次のようにします。
ORACLE_HOME
/opmn/bin
ディレクトリに変更します。
たとえば、Oracle Application Server Web Cacheを停止するには次のコマンドを入力します。
$PROMPT> cd opmn/bin $PROMPT> ./opmnctl stopproc ias-component=WebCache
WindowsシステムにOracle Management Serviceをインストールすると、インストール時に
3つの新規サービスが「サービス」コントロール パネルに作成されます。
「サービス」コントロール パネルにアクセスする手順は、使用しているMicrosoft Windowsのバージョンによって異なります。たとえばWindows 2000では、「スタート」メニューから「設定」→「管理ツール」を選択して「サービス」コントロール パネルに移動します。
注意:
2.2.1項に記載されている |
表2-5では、Oracle Management Serviceを制御する場合に使用するWindowsサービスについて説明します。
Application Server Controlは、Oracle Enterprise Manager 10gのコンポーネントで、Oracle Application Serverをインストールすると必ずインストールされます。次の項ではApplication Server Controlを起動および停止する方法を説明します。
UNIXシステム上のApplication Server Controlコンソールを制御するには、Oracle Application Serverのインストール後にIAS_HOME/bin
ディレクトリで有効なemctlコマンドライン・ユーティリティを使用します。
Application Server Controlコンソールを起動するには、ディレクトリをIAS_HOME/bin
ディレクトリに変更し、次のコマンドを入力します。
$PROMPT> ./emctl start iasconsole
Application Server Controlコンソールを停止するには次のコマンドを入力します。
$PROMPT> ./emctl stop iasconsole
Windowsシステム上のApplication Server Controlを起動または停止するには、次のようにします。
たとえばWindows NTでは、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」を選択して「サービス」アイコンをダブルクリックします。
Windows 2000では、「スタート」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
このサービスの名前は通常Oracleで始まり、インストール時に指定したホーム・ディレクトリ名が続き、ASControlで終わります。たとえば、AS10g
をOracleホームとして指定した場合、サービス名は次のようになります。
OracleAS10gASControl
デフォルトでは、システムが起動するとApplication Server Controlサービスは自動的に起動するように構成されています。
また、NET START Oracleoms10gASControl
を使用して、Windows上でOracle Application Server Controlコンソール(iasconsole)を起動することもできます。
Windows上でOracle Application Server Controlコンソール(iasconsole)を停止するには、NET STOP Oracleoms10gASControl
を使用します。
Oracle Enterprise Manager 10g Database Controlコンソールは、Oracle Enterprise Manager 10gのコンポーネントで、Oracle Database 10gをインストールすると必ずインストールされます。
Database Controlを制御するには、Oracle Database 10gのインストール後にORACLE_HOME
/bin
ディレクトリで有効なemctl
コマンドライン・ユーティリティを使用します。
Database Controlを、関連付けられている管理エージェントおよび管理サービスとともに起動するには、次のようにします。
ORACLE_HOME/bin
ディレクトリに変更します。
$PROMPT> ./emctl start dbconsole
Database Controlを、関連付けられている管理エージェントおよび管理サービスとともに停止するには、次のようにします。
ORACLE_HOME/bin
ディレクトリに変更します。
$PROMPT> ./emctl stop dbconsole
Windowsシステム上のDatabase Controlを起動または停止するには、次のようにします。
たとえばWindows NTでは、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」を選択して「サービス」アイコンをダブルクリックします。
Windows 2000では、「スタート」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。
このサービスの名前は通常Oracleで始まり、インストール時に指定したホーム・ディレクトリ名およびデータベース・システム識別子(SID)が続き、DBControlで終わります。たとえば、DB10g
をOracleホームとして指定した場合、サービス名は次のようになります。
OracleDB10gDBControl
デフォルトでは、システムが起動するとDatabase Controlサービスは自動的に起動するように構成されています。
2.4.2項で説明しているように、emctl start dbconsole
を使用して、Windows上でDatabase Controlを起動することもできます。
Oracle Enterprise Manager 10gコンポーネントは、各種のOracleソフトウェア製品の管理に使用されます。たとえば、Oracle Application Server 10g(9.0.4)インスタンスをインストールすると、Application Server Controlもインストールされます。同様に、Oracle Database 10gをインストールすると、Database Controlもインストールされます。また、Database Controlによってシステムを集中管理する場合は、監視対象の各ホスト上に管理エージェントもインストールされています。
本番環境では、ソフトウェア・リソースのパフォーマンスおよび可用性を向上させるため、複数のホスト間にデータベースおよびアプリケーション・サーバー・インスタンスを分散させる場合がほとんどです。ただし、同一ホスト上に複数のアプリケーション・サーバーまたはデータベースをインストールする必要がある場合は、次のガイドラインを参考にしてください。
Application Server Control、管理エージェントまたはDatabase Controlを起動すると、Enterprise Managerはすぐにホストおよびその管理対象ターゲットに関する重要な監視データの収集を開始します。ホスト上のコンポーネントの起動プロセスを開発する際は、このことを念頭に置いてください。
特に、次のプロセスが起動処理を開始する前に各Enterprise Managerプロセスが確実に起動できるように、起動プロセスの時間をずらすことを考慮してください。
たとえば、同一ホスト上にOracleAS Infrastructure 10g、J2EE and Web Cacheアプリケーション・サーバー・インストール・タイプおよび管理エージェントをインストールしていると仮定します。(システムの再起動の後などに)すべてのコンポーネントを起動する場合は、次のようなプロセスを使用します。
opmnctl startall
コマンドを使用して、OracleAS Infrastructure 10gホーム・ディレクトリ内のすべてのOPMN管理プロセスを起動します。
emctl start iasconsole
コマンドを使用して、OracleAS Infrastructure 10gホーム・ディレクトリ内のApplication Server Controlを起動します。
opmnctl startall
コマンドを使用して、J2EE and Web Cacheホーム・ディレクトリ内のすべてのOPMN管理プロセスを起動します。
emctl start iasconsole
コマンドを使用して、J2EE and Web Cacheホーム・ディレクトリ内のApplication Server Controlを起動します。
emctl start agent
コマンドを使用して、ホストの管理エージェントを起動します。
前述の例のような時間差をおく起動手順を使用することによって、各コンポーネントのCPU集中型の起動段階において、リソースに対するプロセスの競合が回避されます。
これまでの項で記述されているとおり、Oracle Management Service、Oracle Management Agent、およびGrid Controlが依存するOracle Application Serverコンポーネントを制御するには別々のコマンドを使用します。
次の項では、Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソールのインストール時にインストールされるすべてのGrid Controlコンポーネントを停止および起動する方法を説明します。
この手順を使用して、システムの再起動後にすべてのフレームワーク・コンポーネントを起動することや、システム・メンテナンスのためにシステムを停止する前にすべてのコンポーネントを停止することができます。
次の手順には、Grid Controlのすべてのコンポーネントの起動に必要なステップがまとめられています。たとえば、ホスト・コンピュータを再起動していて、Grid Controlのすべてのコンポーネントがそのホスト上にインストールされている場合は、この手順を使用します。
ホスト上のすべてのGrid Controlコンポーネントを起動するには、次のようにします。
$PROMPT> ORACLE_HOME/bin/emctl start oms
$PROPMT> $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl startproc ias-component=WebCache
$PROMPT> AGENT_HOME/bin/emctl start agent
$PROMPT> $ORACLE_HOME/bin/emctl start iasconsole
次の手順には、Grid Controlのすべてのコンポーネントの停止に必要なステップがまとめられています。たとえば、ホスト・コンピュータを停止または再起動する対象のホストと同じホストに、Grid Controlのすべてのコンポーネントをインストールしている場合は、この手順を使用します。
ホスト上のすべてのGrid Controlコンポーネントを停止するには、次のようにします。
$PROMPT> $ORACLE_HOME/bin/emctl stop oms
$PROMPT> $ORACLE_HOME/bin/emctl stop iasconsole
$PROMPT> $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall
$PROMPT> AGENT_HOME/bin/emctl stop agent
次の項では、管理エージェントの制御に使用できる、その他のemctl
コマンドについて説明します。
通常の環境では、管理対象ターゲットについての情報は管理エージェントによって管理サービスへ定期的にアップロードされます。
ただし、管理サービスへのデータの即時アップロードや、管理エージェント・ホーム・ディレクトリに保存されているターゲットの定義および属性のリロードを、強制的に実行できる2つのEnterprise Managerコマンドがあります。
このコマンドを使用するには、ディレクトリをAGENT_HOME/bin
ディレクトリ(UNIX)またはAGENT_HOME\bin
ディレクトリ(Windows)に変更し、表2-6の該当するコマンドを入力します。
データベース・ターゲットのパフォーマンスを監視するため、Enterprise Managerはデータベースのユーザー名およびパスワードを使用してデータベースに接続されます。このユーザー名とパスワードの組合せが、データベースの監視資格証明と呼ばれます。
注意: この項の指示はデータベース・ターゲットの監視資格証明に固有のものですが、監視資格証明が必要な他のあらゆるターゲット・タイプに対してこの手順を使用できます。たとえば、この手順を使用してOracle Management Serviceおよび管理リポジトリに対する新規の監視資格証明を指定できます。 管理リポジトリの監視資格証明の詳細は、「SYSMANパスワードの変更」を参照してください。 |
Oracle9iデータベース・ターゲットを最初に追加したとき、または管理エージェントのインストール時に追加されたとき、Enterprise Managerでは監視資格証明として、DBSNMPデータベース・ユーザー・アカウントとDBSNMPアカウントのデフォルト・パスワードが使用されます。
Oracle Database 10gをインストールする際、データベースのインストール手順でDBSNMP監視パスワードを指定します。
このため、DBSNMPデータベース・ユーザー・アカウントのパスワードが変更されている場合は、データベース・ターゲットのプロパティを変更して、Enterprise Managerが引き続きデータベースに接続して構成およびパフォーマンス・データを収集できるようにする必要があります。
同様に、Grid Controlに新規のOracle Database 10gターゲットを追加したらすぐに、データベースのインストール時に定義したDBSNMPパスワードを認識するようにターゲットを設定する必要があります。設定しないと、「データベース」ホームページに監視データが何も表示されず、データベースのステータスにメトリック収集エラーが示される可能性があります。
Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソール、またはEnterprise Managerコマンドライン・ユーティリティ(emctl
)を使用して、Enterprise Managerの監視資格証明を変更できます。
Oracle Enterprise Manager 10g Grid ControlコンソールでDBSNMPアカウントのパスワードを変更するには、次のようにします。
Enterprise Managerに「データベースの構成: プロパティ」ページが表示されます。
Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティで新しい監視資格証明を入力するには、次のようにします。
AGENT_HOME/bin
ディレクトリ(UNIX)またはAGENT_HOME\bin
ディレクトリ(Windows)に変更します。
$PROMPT>./emctl config agent credentials [Target_name[:Target_Type]]
正しいターゲット名およびターゲット・タイプを確認するには、「管理対象ホスト上のターゲットの一覧表示」を参照してください。
例2-2には、プロンプトと、コマンドから返される出力の例が示されています。
$PROMPT>./emctl config agent credentials emrep10.acme.com:oracle_database Oracle Enterprise Manager 10g Release 10.1.0.2.0 Copyright (c) 2002, 2003 Oracle Corporation. All rights reserved. Name = emrep10.us.oracle.com, Type = oracle_database Want to change for "UserName" (y/n):n Want to change for "password" (y/n):y Enter the value for "password" :******* EMD reload completed successfully
管理している特定のターゲットの名前およびタイプを提供することが必要な場合があります。たとえば、ターゲットの監視資格証明を設定するときは、ターゲットの名前およびタイプを知っておく必要があります。
特定の管理エージェントで現在監視されている、各ターゲットの名前およびタイプを一覧表示するには、次のようにします。
AGENT_HOME/bin
ディレクトリ(UNIX)またはAGENT_HOME¥bin
ディレクトリ(Windows)に変更します。
$PROMPT>./emctl config agent listtargets [AGENT_HOME]
例2-3には、標準的なコマンド出力が示されています。
./emctl config agent listtargets Oracle Enterprise Manager 10g Release 10.1.0.2.0 Copyright (c) 2002, 2003 Oracle Corporation. All rights reserved. [usunnab08.us.oracle.com, host] [LISTENER_usunnab08.us.oracle.com, oracle_listener] [EnterpriseManager.usunnab08.us.oracle.com_HTTP Server, oracle_apache] [EnterpriseManager.usunnab08.us.oracle.com_home, oc4j] [EnterpriseManager.usunnab08.us.oracle.com_Web Cache, oracle_webcache] [EnterpriseManager.usunnab08.us.oracle.com, oracle_ias] [EnterpriseManager.usunnab08.us.oracle.com_OC4J_EM, oc4j] [EnterpriseManager.usunnab08.us.oracle.com_OC4J_Demos, oc4j] [EM_Repository, oracle_emrep] [usunnab08.us.oracle.com:1813, oracle_emd] [EM Website, website] [emrep10.us.oracle.com, oracle_database]
ブラックアウトを使用すると、Enterprise Managerのユーザーは、管理データ収集アクティビティを1つ以上の管理対象ターゲットで一時停止することができます。たとえば、予定されているメンテナンスや緊急の操作の間、データ収集が行われないようにするため管理者が使用します。
ブラックアウトは、Oracle Enterprise Manager 10g Grid ControlコンソールまたはEnterprise Managerコマンドライン・ユーティリティ(emctl
)で制御できます。ただし、コマンドラインでターゲットのブラックアウトを制御している場合は、同じブラックアウトをGrid Controlコンソールでは制御しないでください。同様に、Grid Controlコンソールでターゲットのブラックアウトを制御している場合は、そのブラックアウトをコマンドラインでは制御しないでください。
コマンドラインでは、次のブラックアウト機能を実行できます。
Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティを使用してブラックアウトを制御するには、次のようにします。
AGENT_HOME/bin
ディレクトリ(UNIX)またはAGENT_HOME¥bin
ディレクトリ(Windows)に変更します。
ブラックアウトを開始する際、ブラックアウトの影響を受けるターゲットを指定する必要があります。ターゲットの正しいターゲット名およびターゲット・タイプを確認するには、「管理対象ホスト上のターゲットの一覧表示」を参照してください。
注意:
表2-7 ブラックアウト・コマンドの要約
Enterprise Managerコマンドラインからのブラックアウトの制御について、より詳しく学ぶために、次の例を使用します。
$PROMPT> emctl start blackout bk1 db1 db2 ldb2:oracle_listener -d 5 02:30
ブラックアウトがすぐに開始され、5日間と2時間30分の間、その状態が続きます。
$PROMPT> emctl status blackout
$PROMPT> emctl stop blackout bk2
$PROMPT> emctl start blackout bk3 -nodeLevel
$PROMPT> emctl start blackout bk3 db1 -d 30
$PROMPT> emctl start blackout bk db2 -d 5:00
管理エージェントは、アップグレード後に構成された時のタイムゾーンと異なることが検知されると、起動しない場合があります。
Enterprise Managerリリース10.1.0.2および10.1.0.3のRACの管理エージェント・インストールには不具合があり、管理エージェントがUTCタイムゾーンで構成されます。
次のコマンドを使用して、管理エージェントで使用されるタイムゾーンを修正できます。
emctl resetTZ agent
このコマンドは、管理エージェント側のタイムゾーンを修正し、管理リポジトリ側で値を修正するために実行される追加のコマンドを指定します。
ブラックアウトを確認するには、次の操作を実行します。
そのようなブラックアウトが存在する場合は、次の操作を実行します。
現在実行中および実行予定のブラックアウトをすべて停止した後は、emctl resetTZ agent
コマンドを実行して、管理エージェントのタイムゾーンを変更できます。
管理エージェントのタイムゾーンの変更後、必要に応じ、ターゲットに対して新しいブラックアウトを作成します。
リリース10.2の管理エージェントを実行している場合、次のコマンドを使用して、メトリック収集の即時再評価を実行できます。
emctl control agent runCollection <targetName>:<targetType> <colletionItemName>
<collectionItemName>
は、メトリックを収集する収集項目の名前です。
このコマンドを実行すると、メトリックの再評価された値が管理リポジトリにアップロードされ、メトリックがしきい値を超えた場合にアラートをトリガーします。
通常、関連メトリックはともに収集されます。ともに収集された一連のメトリックはメトリック収集と呼ばれます。各メトリック収集は独自の名前を持ちます。メトリックを再評価する場合、まずそれが属しているメトリック収集の名前を判別し、次にそのメトリック収集の収集項目を判別する必要があります。
前述のコマンドを実行してメトリックを再評価すると、同じメトリック収集および収集項目に含まれているその他のメトリックもすべて再評価されます。
次の手順を実行して、メトリックに対するメトリック収集名および収集項目名を判別します。
<Label NLSID=
たとえば、host.xmlファイルでは、「使用可能なファイルシステム領域(%)」のメトリックには、次のようなエントリが含まれます。
<Label NLSID="host_filesys_pctAvailable">Filesystem Space Available (%) </Label>
<Metric NAME=
Metric NAMEに定義されている値をメモに記します。これがメトリック収集の名前です。たとえば、「使用可能なファイルシステム領域(%)」メトリックの場合、エントリは次のようになります。
<Metric NAME="Filesystems"
したがって、「使用可能なファイルシステム領域(%)」メトリックの場合、メトリック収集の名前はFilesystemsです。
<CollectionItem NAME=
CollectionItem NAMEに割り当てられている値は、手順4のMetric NAMEと一致します。
「使用可能なファイルシステム領域(%)」メトリックの場合、収集ファイル内のエントリは次のようになります。
<CollectionItem NAME = "Filesystems"
<MetricColl NAME=
見つかったら、その上のファイル内で<CollectionItem NAME=
を探します。
CollectionItem NAMEと関連する値は、emctlコマンドで使用する収集項目の名前です。
たとえば、「オープン・ポート」というホスト・メトリックを再評価する場合は、前述の手順を使用して次の操作を実行します。
<Metric NAME="openPorts"
を探します。
<CollectionItem NAME="openPorts"
を探します。見つからなかった場合は、<MetricColl NAME="openPorts"
を探します。
<CollectionItem NAME=
文字列、および<CollectionItem NAME="oracle_security"
を探します。
oracle_securityという収集項目名が、emctlコマンドを使用して「オープン・ポート」メトリックを再評価する際に使用されます。
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