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Oracle Content Database Oracle WebCenter Suite用管理者ガイド
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8 Oracle Content DBの構成設定の変更

Oracle Content DBドメインの初期構成は、デフォルトの設定に基づいています。この構成は、Application Server Controlを使用していつでも変更できます。

Oracle Content DBドメインが起動されると、リポジトリに格納されたドメインのプロパティを使用して、ドメインの動作(Oracle Content DBにアップロードできる単一ファイルの最大サイズなど)が判断されます。各ノード(OC4J_Contentインスタンス)には、ノードの実行時の動作を決定するノード構成があります。各サービスには、サービスのサイズおよび特性を決定するサービス構成があります。各サーバーまたはエージェントのサーバー構成には、デフォルトのポート番号やアクティブ化期間などのプロパティの値が指定されています。

この章では、次の項目について説明します。

ドメインのプロパティの管理

ドメインのプロパティは、ドメイン全体に適用される設定です。Oracle Content DBドメインが起動されると、リポジトリに格納されたドメインのプロパティを使用して、ドメインの動作(Oracle Content DBにアップロードできる単一ファイルの最大サイズなど)が判断されます。

Application Server Controlを使用して、すべてのドメインのプロパティを表示できます。変更できるのは、下線付きのプロパティのみです。

ドメインのプロパティの変更

ドメインのプロパティを変更するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlに接続し、Content DBのホームページに移動します。これを行う方法の詳細は、「Oracle Content DBのホームページへのアクセス」を参照してください。

  2. Content DBのホームページで、「管理」タブをクリックします。

  3. 表の「ドメインのプロパティ」行で、「タスクに移動」アイコンをクリックします。「ドメインのプロパティ」ページが表示されます。

    図8-1に、「ドメインのプロパティ」ページを示します。

    図8-1 「ドメインのプロパティ」ページ



  4. 変更するプロパティの名前をクリックします。変更できるのは、下線付きのプロパティのみです。編集できるプロパティのリストは、表8-1を参照してください。

    プロパティを表示するには、次ページへの移動が必要な場合があります。「検索」フィールドを使用することもできます。たとえば、「ワークフロー」と入力して「検索」をクリックすると(または[Enter]を押すと)、ワークフローに関連したドメインのプロパティのリストが表示されます。疑問符(?)またはアスタリスク(*)のワイルドカードを使用できます。

  5. プロパティを変更し、「OK」をクリックします。

  6. 「クラスタ・トポロジ」ページに戻り、Oracle Content DBドメインを再起動します。これを行う方法の詳細は、「Oracle Content DBドメインの起動および停止」を参照してください。

表8-1 編集可能なOracle Content DBドメインのプロパティ

ドメインのプロパティ 説明

IFS.DOMAIN.ANTIVIRUS.Enabled

Oracle Content DBがSymantec AntiVirus Scan Engine(SAVSE)と連携してウィルス・スキャンおよび修復の機能を提供するように構成するかどうかを決定します。デフォルト値は「false」です。

IFS.DOMAIN.ANTIVIRUS.Host

SAVSEサーバーが実行されているコンピュータのホスト名またはIPアドレス。

IFS.DOMAIN.ANTIVIRUS.MaxRepair Attempts

ウィルス・スキャン・エージェントがファイルの修復を試行する回数。

IFS.DOMAIN.ANTIVIRUS.Port

SAVSEリスナーのポート番号。

IFS.DOMAIN.APPLICATION.ApplicationHost

ユーザーが接続するOracle Content DBアプリケーションのホスト名(content.oracle.comなど)。

IFS.DOMAIN.APPLICATION.Application MountPoint

Oracle Content DBアプリケーションのマウント・ポイント(通常は/content/app)。通常、この値は変更しません。この値を変更する場合は、追加構成が必要になりますので注意してください。

IFS.DOMAIN.APPLICATION.Application Port

Oracle Content DBアプリケーションのポート番号(通常は、UNIXでは7777、Windowsでは80)。

IFS.DOMAIN.APPLICATION.Application UseHttps

Oracle Content DBアプリケーションがSSLを使用するかどうかを決定します。SSLが有効な場合、ユーザーはHTTPではなくHTTPSを使用して接続します(https://content.oracle.comなど)。

IFS.DOMAIN.APPLICATION.WebDav MountPoint

content/DAVサーブレットのマウント・ポイント(通常は/content/dav)。通常、この値は変更しません。この値を変更する場合は、追加構成が必要になりますので注意してください。

IFS.DOMAIN.BFILE.AgingEnabled

Oracle Content DBがBFILEエージングを行うように構成するかどうかを決定します。デフォルト値は「false」です。

IFS.DOMAIN.BFILE.ArchivingEnabled

Oracle Content DBがBFILEアーカイブを行うように構成するかどうかを決定します。デフォルト値は「false」です。

IFS.DOMAIN.BFILE.Enabled

「true」に設定すると、Oracle Content DBでコンテンツをBFILEとして格納できます。デフォルト値は「false」です。

IFS.DOMAIN.CREDENTIALMANAGER.Idm

LDAPサーバーをユーザー・リポジトリに使用している場合およびLDAPサーバーとOracle Content DB間の接続に対してSSLを設定している場合は、次の2つのサブプロパティを更新する必要があります。

  • IFS.DOMAIN.CREDENTIALMANAGER.Idm. LdapSslEnabled: LDAPサーバーとOracle Content DB間の接続でSSLを使用するかどうかを決定します。

  • IFS.DOMAIN.CREDENTIALMANAGER.Idm.LdapPort: LDAPサーバーのポート番号。

他のサブプロパティの値を変更しないでください。

IFS.DOMAIN.CREDENTIALMANAGER. ServiceToServiceAuthentication Enabled

このプロパティは使用されていません。

IFS.DOMAIN.DOCUMENT.Definition ObjectExpirationPeriod

明示的な有効期限を指定せずに作成された一時的なDefinitionObjectインスタンスがシステムから解放されるまでのデフォルトの時間(秒数)。

IFS.DOMAIN.EMAIL.Administrator Address

管理者の電子メール・アドレス。サイトの割当て容量に関する警告通知は、このアドレスに送信されます。Oracle Content DB Webクライアントによって生成されたエラー・レポートもこのアドレスに送信されます。

IFS.DOMAIN.EMAIL.SmtpHost

Oracle Content DBで使用されるSMTPサーバーのホスト名。

IFS.DOMAIN.EMAIL.SmtpPort

Oracle Content DBで使用されるSMTPサーバーのポート番号。

IFS.DOMAIN.EMAIL.SmtpTimeoutLength

SMTPサーバーが電子メールの送信から戻るまでOracle Content DBが待機する時間。

IFS.DOMAIN.EMAIL.SmtpUser

Oracle Content DBで使用されるSMTPサーバーのユーザー名。

IFS.DOMAIN.LIBRARYOBJECT. SERVICECONFIGURATION.DefaultServiceConfiguration

内部Oracle Content DBプロセスがリポジトリへの接続に使用するサービス構成。デフォルトはSmallServiceConfigurationです。

IFS.DOMAIN.MEDIA.CONTENTTRANSFER. ContentLimit

Oracle Content DBにアップロード可能な単一ファイルの最大サイズ。指定する値は、1回のデータ・アップロードで許可される最大MB数または最大文字数として解釈されます。この制限は、管理者には適用されません。

指定する値の解釈は、ファイル・タイプに応じて次のように異なります。

  • バイナリ・ファイルの場合、この数字は最大MB数です。たとえば、5と指定すると、そのバイナリ・ファイルの制限は5MBになります。

  • ASCIIまたはHTMLなどのテキスト・ファイルの場合、指定した数字は、最初にバイト単位に変換され、次にマルチバイト・エンコーディングを考慮した最大文字数の制限として適用されます。たとえば、5を入力すると、テキスト・ファイルに対する制限が5×1,048,576(つまり5,242,880)文字になります。

単一ファイルのアップロード・サイズを制限しない場合は、このプロパティを0(デフォルト)に設定します。その場合、アップロード開始時にそのファイルのサイズが最後に計算された割当て容量以内であれば、アップロードすることができます。

IFS.DOMAIN.PROTOCOLS.DAV.Cleartext AuthenticationEnabled

WebDAVクライアントがクリアテキスト認証を使用してサーバーに接続できるかどうかを決定します。

IFS.DOMAIN.PROTOCOLS.DAV.Null ResourceLockExpirationPeriod

WebDAVでNULLリソース・ロックの一部として予約されたネームスペースが解放されるまでの時間(秒)。デフォルト値は3600です。

IFS.DOMAIN.PROTOCOLS.DAV. PersistentCookieName

このプロパティは使用されていません。

IFS.DOMAIN.PROTOCOLS.DAV.UserAgents

一般的なWebDAVクライアントのUser-Agentヘッダーのカスタム・リスト。このプロパティは、デフォルトでは空です。オラクル社カスタマ・サポート・センターから指示のないかぎり、値を入力しないでください。

IFS.DOMAIN.RETENTION.CENTERA. Configuration

このプロパティは使用されていません。

IFS.DOMAIN.RETENTION.SNAPLOCK. Configuration

このプロパティは使用されていません。

IFS.DOMAIN.RETENTION.StorageDevice

このプロパティは使用されていません。

IFS.DOMAIN.SEARCH.AttemptContext SearchRewrite

テキスト検索用にOracle Content DBで高速レスポンスSQLの生成を試行するかどうかを決定します。デフォルト値は「true」です。

IFS.DOMAIN.WORKFLOW.BPEL.Worklist URL

Oracle BPEL Process Manager WorklistアプリケーションのURL。

IFS.DOMAIN.WS.Cleartext AuthenticationRequiresHttps

「true」に設定すると(推奨)、Oracle Content DBアプリケーションをSSL用に設定しないかぎり、Webサービスでクリアテキスト認証を使用できなくなります。


ノード構成の管理

ノードの実行時の動作は、それぞれのノード構成オブジェクトで指定します。ノードごとに、対応する固有のノード構成が存在します。サーバーやサービスの変更など、ノードを永続的に変更する場合は、そのノードのノード構成を変更します。ノードを一時的(実行時)に変更する場合は、ノード自体を変更します。実行時に行われた変更は、ノードの再起動時に失われます。

ノードとノード構成に同じ名前を付けることはできません。ノードは、対応するOC4Jインスタンスの名前(OC4J_Content)を使用します。各ノードの表示名は、OPMNプロセス・タイプと同じです。

ノードとノード構成に同じ名前を付けることはできません。ノードは対応するOC4Jインスタンスの名前(OC4J_Content)を使用しますが、ノード構成には次の形式の名前が付いています。

application_server_instance_name_HTTP_Node

各ノードの表示名は、OC4Jインスタンス名(OC4J_Content)と同じです。また、ノードのOPMNプロセス・タイプとしても使用されます。たとえば、次のOPMNコマンドを使用してOC4J_Contentを起動できます。

opmnctl startproc process-type=OC4J_Content

OC4J_Contentノードが正常に機能するには、ノード構成オブジェクトでアクティブに設定する必要があります。詳細は、次の項を参照してください。

ここでは、次の内容について説明します。

ノード構成の変更

既存のノード構成に対して、ノードで実行するプロトコル・サーバーやエージェントの変更などの変更を行う場合があります。


重要:

変更を有効にするには、ノードを再起動する必要があります。

ノード構成を変更するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlに接続し、Content DBのホームページに移動します。これを行う方法の詳細は、「Oracle Content DBのホームページへのアクセス」を参照してください。

  2. Content DBのホームページで、「管理」タブをクリックします。

  3. 表の「ノード構成」行で、「タスクに移動」アイコンをクリックします。

  4. 「ノード構成」ページで、変更するノード構成の名前をクリックします。

  5. 必要に応じて、ノード構成プロパティを変更します。表8-2に、ノード構成プロパティを示します。

    表8-2 ノード構成プロパティ

    プロパティ名 説明および使用方法

    説明

    ノード構成の説明。

    ACL

    ノード構成に関連付けられたアクセス・レベル。デフォルト値のままにしておきます。

    アクティブ

    Oracle Content DBリポジトリでノード構成が有効かどうか。

    ユーザー当たりの最大セッション数

    特定のユーザーに対して許可されるユーザー・セッションの最大数。デフォルト値は50です。限界に達すると、ログアウトまたはセッション・タイムアウトのいずれかでセッションが終了するまで、ユーザーにはそのノードでの新規セッションが許可されません。

    各ユーザーに対して無制限の数のセッションを許可するには、値を0に設定します。

    この値は各ノードに設定されるため、ユーザーによってセッション制限が異なる場合があります。たとえば、複数の中間層がある場合、ロード・バランサによってユーザー・セッションは異なる方法で分散されることがあります。

    ユーザー当たりの最大同時リクエスト数

    特定のユーザーに対して許可される未処理のリクエストの最大数。未処理のリクエストとは、検索など、サーバーが処理中のリクエストのことです。デフォルト値は3です。

    各ユーザーに対して無制限の数の未処理のリクエストを許可するには、値を0に設定します。

    IFS.SERVICE.MaximumConcurrentSessionsにより、未処理のリクエストはすべてのユーザーに対して制限されています。詳細は、付録D「サービス構成プロパティ」を参照してください。

    トランザクション・タイムアウト(秒)

    複数のリクエストにまたがるトランザクションの非アクティビティ・タイムアウト時間。通常、この設定はWebサービス・クライアントに適用されます。トランザクションが複数のリクエストにまたがる可能性があるのはWebサービス・クライアントのみであるためです。未処理のトランザクションが存在し、トランザクション・タイムアウト時間が経過しても対応するセッションへのリクエストがない場合、そのトランザクションはタイムアウトします。デフォルト値は120です。

    このプロパティは15より小さい値に設定しないでください。

    トランザクション・タイムアウト・チェック間隔(秒)

    タイムアウトさせる必要のあるトランザクションに対する連続したチェックの間隔。デフォルト値は30です。この値を設定する際は、次のガイドラインに従ってください。

    • この値は、トランザクション・タイムアウトより小さくなるようにしてください。

    • このプロパティに小さな値を設定すると、パフォーマンスに影響が出ることがあります。

    • このパラメータに大きな値を設定すると、実際のトランザクション・タイムアウト期間が非常に長くなる可能性があります。たとえば、トランザクション・タイムアウトが120秒、トランザクション・タイムアウト・チェック間隔が30秒の場合、トランザクションは、非アクティブな状態が120秒〜150秒間(トランザクション・チェックのタイミングによる)続いた後、タイムアウトします。

    ゲスト・セッション・プールのターゲット・サイズ

    ゲスト・セッション・プールに保持されるセッションの数。セッションが戻されるときに、ゲスト・プール内のセッション数がゲスト・セッション・プールのターゲット・サイズに等しい場合、セッションはプールに戻されずに切断されます。デフォルト値は10です。

    ゲスト・アクセスを許可しない場合は、この値を0に設定します。

    ゲスト・セッション・プールの最大サイズ

    同時に使用中になるゲスト・セッションの最大数。デフォルト値は100です。

    ゲスト・アクセスを許可しない場合は、この値を0に設定します。この値は、ゲスト・セッション・プールのターゲット・サイズより大きくなるようにしてください(ゲスト・セッション・プールのターゲット・サイズが0より大きい場合)。

    システム・セッション・プールのターゲット・サイズ

    システム・セッション・プールに保持されるセッションの数。セッションが戻されるときに、システム・プール内のセッション数がシステム・セッション・プールのターゲット・サイズに等しい場合、セッションはプールに戻されずに切断されます。デフォルト値は5です。

    このプロパティは5より小さい値に設定しないでください。

    システム・セッション・プールの最大サイズ

    同時に使用中になるシステム・セッションの最大数。デフォルト値は50です。

    この値は、システム・セッション・プールのターゲット・サイズより大きくなるようにしてください。


  6. 「サービス」セクションで、このノードのサービスを追加、編集または削除できます。

    • サービスを追加するには、「追加」をクリックし、サービスの情報を指定して「OK」をクリックします。

    • サービス・プロパティを変更するには、変更するサービスの名前をクリックします。「サーバーの編集」ページで、適切な情報を変更して「OK」をクリックします。

    • サービスを削除するには、削除するサービスを選択して「削除」をクリックします。各ノードには、アクティブなサービスが1つ以上必要です。

  7. 「サーバー」セクションで、このノードのプロトコル・サーバーとエージェントを追加、編集および削除できます。ノードに対してサーバーをアクティブまたは非アクティブにすることもできます。

    • サーバーを追加するには、「追加」をクリックし、サーバーの情報を指定して「OK」をクリックします。このノードでプロトコル・サーバーまたはエージェントをアクティブに実行するには、「アクティブ」および「初期起動済」を必ず選択します。

    • サーバー・プロパティを変更するには、変更するサーバーの名前をクリックします。「サーバーの編集」ページで、適切な情報を変更して「OK」をクリックします。

      ノードの起動時に、サーバーを自動的に起動する場合は、「サーバーの編集」ページで「アクティブ」および「初期起動済」を選択します。

    • サーバーを削除するには、削除するサーバーを選択して「削除」をクリックします。

    • 複数のサーバーをアクティブまたは非アクティブにするには、「アクティブ化/非アクティブ化」をクリックします。サーバーのアクティブ化/非アクティブ化ページの「アクティブなサーバー」リストと「非アクティブなサーバー」リスト間で、サーバーを移動できます。続いて「OK」をクリックします。

  8. 「ノードの編集」ページで、「OK」をクリックして変更を保存します。変更を有効にするには、ノードを再起動する必要があります。

ノードのJavaパラメータの調整

このノードのJava VM用にコマンドライン引数を指定できます。適切なXmx設定の決定方法の詳細は、「Xmx設定の計算」を参照してください。

ノードのJavaパラメータおよび引数を調整するには、次のようにします。

  1. Application Server Controlに接続します。

  2. 「クラスタ・トポロジ」ページで、Javaパラメータを変更するOC4J_Contentインスタンスをクリックします。

  3. 「管理」タブをクリックします。

  4. 表の「サーバー・プロパティ」行で、「プロパティ」ヘッダーの下の「タスクに移動」をクリックします。

  5. 「コマンドライン・オプション」セクションの「開始パラメータ: Javaオプション」ヘッダーの下で、追加オプションを「オプション」表に追加できます。また、「verbose:gc」を選択してすべてのガベージ・コレクション・アクティビティを記録したり、Javaヒープに対するメモリーの量を「初期ヒープ・サイズ」フィールドに入力できます。

  6. 「Apply」をクリックします。

  7. 「クラスタ・トポロジ」ページに戻り、OC4J_Contentを選択して「再起動」をクリックします。

サービス構成の管理

サービス構成には、Oracle Content DBノードのサービスの開始時に使用されるデフォルト値が保持されます。この項では、Application Server Controlを使用してサーバー構成を管理する方法を説明します。

ここでは、次の内容について説明します。

サービス構成について

各サービス構成では、セッション・パラメータ、データ・キャッシュおよびデータベース接続プールのサイズ、デフォルトの検索タイムアウト時間など、サービス・プロパティの値を指定します。サービス構成プロパティの詳細なリストは、付録D「サービス構成プロパティ」を参照してください。サービス構成には、ドメイン内で一意の名前が付いています。

新しいOracle Content DBスキーマが作成されるたびに、次の3つのサービス構成オブジェクトが生成されます。

  • SmallServiceConfiguration

  • MediumServiceConfiguration

  • LargeServiceConfiguration

これらのオブジェクトには、それらのデータ・キャッシュのサイズを反映した名前が付けられています。

サービス構成オブジェクトを作成または編集するには、Application Server Controlを使用します。サービスは、開始時にのみサービス構成プロパティを読み取ります。変更を有効にするには、影響のあるノードを停止して、再起動する必要があります。この方法による変更は、サービスを開始するたびに適用され、サービスの実行中にそれに対して行ったすべての変更を上書きします。

図8-2に、「サービス構成」ページを示します。

図8-2 「サービス構成」ページ

図8-2の説明が続きます
「図8-2 「サービス構成」ページ」の説明

サービス構成の作成

サービス構成を作成するには、Application Server Controlを使用します。

新しいサービス構成を作成するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlに接続し、Content DBのホームページに移動します。これを行う方法の詳細は、「Oracle Content DBのホームページへのアクセス」を参照してください。

  2. Content DBのホームページで、「管理」タブをクリックします。

  3. 表の「サービス構成」行で、「タスクに移動」アイコンをクリックします。

  4. 「サービス構成」ページで、新しいサービス構成を既存のサービス構成のプロパティを使用して作成するかどうかを決定します。

    • 既存のサービス構成を基に新しいサービス構成を作成する(強く推奨)には、サービス構成を選択して「類似作成」をクリックします。

    • 既存の構成を使用せずにサービス構成を作成するには、「作成」をクリックします。

    どちらの場合も、「新規サービス構成」ページが表示されます。「類似作成」をクリックした場合は、既存のサービスのサービス構成プロパティがすでに表示されています。

    図8-3に、「新規サービス構成」ページを示します。

    図8-3 「新規サービス構成」ページ

    図8-3の説明が続きます
    「図8-3 「新規サービス構成」ページ」の説明

  5. 「一般」セクションで、新しいサービス構成の名前を入力します。

  6. サービスの説明を入力します。

  7. 「ACL」のデフォルト値はそのままにします。

  8. 新しいサービスのプロパティを追加、削除または更新します。

  9. 「OK」をクリックします。

サービス構成の変更

Application Server Controlを使用して、コミット済データ・キャッシュの容量の変更や最大同時セッション数の変更などの変更をサービス構成に加えることができます。変更は、ノードを再起動すると有効になります。

サービス構成を変更するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlに接続し、Content DBのホームページに移動します。これを行う方法の詳細は、「Oracle Content DBのホームページへのアクセス」を参照してください。

  2. Content DBのホームページで、「管理」タブをクリックします。

  3. 表の「サービス構成」行で、「タスクに移動」アイコンをクリックします。

  4. 「サービス構成」ページで、変更するサービス構成の名前をクリックします。

  5. 「編集」ページで、「一般」セクションの情報を必要に応じて更新します。

    • 説明: サービス構成の説明を入力します。

    • ACL: デフォルト値のままにします。

  6. このサービス構成に新しいプロパティを追加するには、次の手順を実行します。

    1. 「プロパティ」セクションで、「追加」をクリックします。

    2. 新しいプロパティの名前を入力します。

    3. 「タイプ」(文字列、整数、ブールなど)を選択します。ページがリフレッシュされ、該当する「値」フィールドが表示されます。たとえば、「Boolean」を選択すると、true/falseのリストが表示されます。

    4. プロパティの値を入力または選択します。

    5. 「OK」をクリックします。

  7. サービス構成プロパティを編集するには、プロパティの名前をクリックし、値を更新して「OK」をクリックします。

  8. このサービス構成からプロパティを削除するには、プロパティを選択して「削除」をクリックした後、「はい」をクリックします。

  9. 「OK」をクリックします。

サービスは、開始時にのみサービス構成プロパティを読み取ります。変更を有効にするには、サービスが実行されているノードを停止して、再起動する必要があります。ノードが再起動されると、サービスに対する実行時の変更はサービス構成に対する変更によってすべて上書きされます。

サービス構成の削除

サービスによって使用されているサービス構成は削除できません。削除するサービス構成がサービスによって使用されている場合は、次のいずれかの手順を実行します。

  • ノード構成を変更して、サービスによって使用されているサービス構成を変更します。

  • ノード構成からサービスを削除します。

ノード構成に定義されたサービスが1つのみである場合、そのサービスは削除できません。各ノードには、アクティブなサービスが1つ以上必要です。

サービス構成を削除するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlに接続し、Content DBのホームページに移動します。これを行う方法の詳細は、「Oracle Content DBのホームページへのアクセス」を参照してください。

  2. Content DBのホームページで、「管理」タブをクリックします。

  3. 表の「サービス構成」行で、「タスクに移動」アイコンをクリックします。

  4. 「サービス構成」ページで、削除するサービス構成を選択します。

  5. 「削除」をクリックします。

  6. 「確認」ページで「はい」をクリックします。

サーバー構成の管理

サーバー構成には、Oracle Content DBノードのサーバーの開始時に使用されるデフォルト値が保持されます。この項では、Application Server Controlを使用してサーバー構成を管理する方法を説明します。

ここでは、次の内容について説明します。

サーバー構成について

サーバー構成では、そのサーバー・タイプがJavaクラス名として指定されます。各サーバー構成では、サーバー・タイプの他に、そのタイプに関連するパラメータの値を指定します。詳細は、付録E「サーバー構成プロパティ」を参照してください。

ほとんどのサーバー構成情報は、サーバー自身によって使用されます。Server Javaクラス・エントリのみが、ノードによって、新しいサーバーをインスタンス化するために使用されます。

Oracle Content DBをインストールすると、各プロトコル・サーバーおよびエージェント用のサーバー構成が自動的に作成されます。Application Server Controlを使用すると、これらの構成の編集、または追加のサーバー構成の作成ができます。行ったすべての変更は、ノードが次に再起動されたとき、またはサーバーがアンロードされてから再びロードされたときに表示されます。

サーバー構成オブジェクトには、次の2つのタイプがあります。

  • 概要: プロパティの基本的な値を設定するために使用され、次に他の構成によってそれらを継承することができます。abstractサーバー構成からサーバーを起動することはできません。

  • 概要以外: サーバーを起動するために使用できます。

新しいサーバー構成の作成時に、1つ以上のサーバー構成からプロパティを継承できます。継承した値と同じ値を使用するか、または別の値を使用できます。

継承操作は、図8-4に示す「新規サーバー構成」ページで行います。新規サーバー構成の作成の詳細は、「サーバー構成の作成」を参照してください。

図8-4 「新規サーバー構成」ページでの継承操作

図8-4の説明が続きます
「図8-4 「新規サーバー構成」ページでの継承操作」の説明

継承されたプロパティの値の変更

継承されたプロパティの値を変更するには、継承されたサーバー構成内に、親サーバー構成のプロパティと同じ名前を持ち、親サーバー構成での値を上書きする値を持つ新しいプロパティを作成します。

継承されたプロパティの表示

現在のサーバー構成オブジェクトのプロパティがこのオブジェクトのローカル・プロパティであるか、または親サーバー構成オブジェクトから継承されたものであるかを判別するために、継承したプロパティを表示します。継承したサーバー構成オブジェクトとこのサーバー構成のローカル・オブジェクトを区別することもできます。

サーバー構成の作成

新しいサーバー構成を作成するには、Application Server Controlを使用します。

新しいサーバー構成を作成するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlに接続し、Content DBのホームページに移動します。これを行う方法の詳細は、「Oracle Content DBのホームページへのアクセス」を参照してください。

  2. Content DBのホームページで、「管理」タブをクリックします。

  3. 表の「サーバー構成」行で、「タスクに移動」アイコンをクリックします。

  4. 「サーバー構成」ページで、新しいサーバー構成を既存のサーバーのプロパティを使用して作成するかどうかを決定します。

    • 既存の構成を使用して新しいサーバー構成を作成するには、サーバー構成を選択して「類似作成」をクリックします。

    • 既存の構成を使用せずにサーバー構成を作成するには、「作成」をクリックします。

    どちらの場合も、「新規サーバー構成」ページが表示されます。「類似作成」をクリックした場合は、既存のサーバーのサーバー構成プロパティがすでに表示されています。

  5. 「新規サーバー構成」ページの「一般」セクションに、新しいサーバー構成の名前を入力します。

  6. サーバーの説明を入力します。

  7. 「ACL」のデフォルト値はそのままにします。

  8. このサーバーがインスタンス化されないようにするには、「abstract」を選択します。abstractサーバー構成はプロパティの基本的な値を設定するために使用され、次に他の構成によってそれらを継承することができます。abstractサーバー構成からサーバーを起動することはできません。

  9. 「継承されたサーバー構成」セクションで、新しい構成がプロパティを継承する既存の構成を選択します。「使用可能な構成」リストから構成を選択し、「継承構成」リストに移動します。

  10. 継承サーバー構成のリストを変更した場合は、「プロパティ」セクションの「継承プロパティの更新」をクリックして、継承サーバー構成のプロパティを表示します。

    「継承構成」リストの項目の順序によって、構成の優先順位が決まります。

  11. サーバー構成プロパティを編集するには、次の手順を実行します。

    1. 「プロパティ」セクションで、変更するプロパティの名前をクリックします。

    2. プロパティの値を更新します。

    3. 「OK」をクリックします。

      継承サーバー構成のプロパティは編集できません。継承されたプロパティの「継承済」列にはアイコンが表示されます。また、継承されたプロパティの名前はリンクとして表示されません。継承されたプロパティの値を変更するには、継承されたプロパティと同じ名前の新しいプロパティを追加します。このプロパティに指定した値は、継承されたプロパティの値を上書きします。

  12. 新しいサーバー構成プロパティを追加するには、次の手順を実行します。

    1. 「プロパティ」セクションで、「追加」をクリックします。

    2. 新しいプロパティの名前を入力します。継承されたプロパティを上書きするプロパティを追加する場合、継承されたプロパティと名前が一致していることを確認してください。

    3. 「タイプ」(文字列、整数、ブールなど)を選択します。ページがリフレッシュされ、該当する「値」フィールドが表示されます。たとえば、「Boolean」を選択すると、true/falseのリストが表示されます。

    4. プロパティの値を入力または選択します。

    5. 「OK」をクリックします。継承されたプロパティを上書きするプロパティを追加した場合、プロパティ名がリンクに変わり、「継承済」アイコンが消えます。

  13. サーバー構成プロパティを削除するには、プロパティを選択して「削除」をクリックします。

  14. サーバー構成が完成した後で、「OK」をクリックします。

サーバー構成の変更

Application Server Controlを使用して、継承する構成の変更やサーバー構成プロパティの編集、追加、削除などの重要な変更をサーバー構成に加えることができます。変更は、サーバーを再ロードするか、ノードを再起動すると有効になります。

サーバー構成のパラメータの詳細は、付録E「サーバー構成プロパティ」を参照してください。

既存のサーバー構成を変更するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlに接続し、Content DBのホームページに移動します。これを行う方法の詳細は、「Oracle Content DBのホームページへのアクセス」を参照してください。

  2. Content DBのホームページで、「管理」タブをクリックします。

  3. 表の「サーバー構成」行で、「タスクに移動」アイコンをクリックします。

  4. 「サーバー構成」ページで、変更するサーバー構成の名前をクリックします。

  5. 「編集」ページで、「一般」セクションの情報を必要に応じて更新します。

    • 説明: サーバー構成の説明を入力します。

    • ACL: デフォルト値のままにします。

    • abstract: このサーバー構成をabstractにするかどうかを選択します。abstractサーバー構成はプロパティの基本的な値を設定するために使用され、次に他の構成によってそれらを継承することができます。abstractサーバー構成からサーバーを起動することはできません。

  6. 「継承されたサーバー構成」セクションで、矢印ボタンを使用して、このサーバー構成がプロパティを継承するサーバー構成を追加または削除します。

  7. 継承サーバー構成のリストを変更した場合は、「プロパティ」セクションの「継承プロパティの更新」をクリックして、継承サーバー構成のプロパティを表示します。

    「継承構成」リストの項目の順序によって、構成の優先順位が決まります。

  8. サーバー構成プロパティを編集するには、次の手順を実行します。

    1. 「プロパティ」セクションで、変更するプロパティの名前をクリックします。

    2. プロパティの値を更新します。

    3. 「OK」をクリックします。

      継承サーバー構成のプロパティは編集できません。継承されたプロパティの「継承済」列にはアイコンが表示されます。また、継承されたプロパティの名前はリンクとして表示されません。継承されたプロパティの値を変更するには、継承されたプロパティと同じ名前の新しいプロパティを追加します。このプロパティに指定した値は、継承されたプロパティの値を上書きします。

  9. 新しいサーバー構成プロパティを追加するには、次の手順を実行します。

    1. 「プロパティ」セクションで、「追加」をクリックします。

    2. 新しいプロパティの名前を入力します。継承されたプロパティを上書きするプロパティを追加する場合、継承されたプロパティと名前が一致していることを確認してください。

    3. 「タイプ」(文字列、整数、ブールなど)を選択します。ページがリフレッシュされ、該当する「値」フィールドが表示されます。たとえば、「Boolean」を選択すると、true/falseのリストが表示されます。

    4. プロパティの値を入力または選択します。

    5. 「OK」をクリックします。継承されたプロパティを上書きするプロパティを追加した場合、プロパティ名がリンクに変わり、「継承済」アイコンが消えます。

  10. サーバー構成プロパティを削除するには、プロパティを選択して「削除」をクリックします。

  11. サーバー構成が完成した後で、「OK」をクリックします。

サーバーは、再ロード時またはノードの再起動時にのみサーバー構成プロパティを読み取ります。変更を有効にするには、サーバーを再ロードする必要があります。詳細は、「サーバーのリロード」を参照してください。このサーバー構成の変更は、サーバーの実行中にそのサーバーに対して行った変更を上書きします。

サーバー構成の削除

サーバーによって使用されているサーバー構成は削除できません。削除するサーバー構成がサーバーによって使用されている場合は、ノード構成を編集してサーバーを削除してから、サーバー構成を削除します。サーバーによって使用されているサーバー構成を変更するという方法もあります。

サーバー構成を削除するには、次の手順を実行します。

  1. Application Server Controlに接続し、Content DBのホームページに移動します。これを行う方法の詳細は、「Oracle Content DBのホームページへのアクセス」を参照してください。

  2. Content DBのホームページで、「管理」タブをクリックします。

  3. 表の「サーバー構成」行で、「タスクに移動」アイコンをクリックします。

  4. 「サーバー構成」ページで、削除するサーバー構成を選択します。

  5. 「削除」をクリックします。

  6. 「確認」ページで「はい」をクリックします。