レポートテンプレートの手順に従って、独自のカスタムレポートを作成します。表示されるレポートフィールドは、レポートタイプ別のレポートテンプレートごとに予め定義されています。カスタムレポート用にオプションを選択して保存したレポートテンプレートを、レポート要求と呼びます。全てのカスタムレポート要求は、Performance Reporting Manager に付属するレポートテンプレートのいずれか 1 つに基づきます。
レポートテンプレートは、レポート要求のタイプ (カスタムパフォーマンスレポート、カスタムシステム構成レポート) によって、多少異なります。パフォーマンスレポートは、時間の経過とともに変化するデータプロパティの数を表します。返されたデータは、時間を追ってグラフなどに表示されます。このグラフは、マシンパフォーマンスの推移を判断する際に使用することができます。システム構成レポートは、ホストのハードウェアとソフトウェアの構成について詳細なデータを提供します。
レポートマネージャの「ファイル」メニューからレポート要求を指定すると、ダイアログボックス内で、レポートテンプレートが自動的に起動します。表示されるテンプレートは、指定したレポート要求タイプによって異なります。使用可能なテンプレートは、次のとおりです。
システムレポート要求 — システム容量 に関する基本的な情報 (ホスト上のディスク数やプロセッサ数など) を提供します。
ハードウェア構成レポート要求 — ホストに関する詳細情報を提供します。たとえば、ホスト上の各ディスクの仕様や各プロセッサの仕様などの詳細情報が含まれます。
次に、レポートテンプレートのフィールドについて説明します。レポートフィールドは、パフォーマンスレポート用、システムレポート用、両方のレポート用に分類されます。
パフォーマンスレポートとシステムレポートに共通のフィールドを、以下に示します。
「カテゴリ」ドロップダウンメニューから、希望するカテゴリを選択します。ドロップダウンメニューには、新規カテゴリも表示されます。このフィールドで、保存されたレポート要求を階層表示する位置を決定します。
「サブカテゴリ」フィールドは省略可能です。ドロップダウンメニューから、希望するサブカテゴリを選択します。ドロップダウンメニューには、新規サブカテゴリも表示されます。
レポート要求の名前を指定します。指定した名前は、レポート要求のタイトルとして表示され、さらにレポートマネージャのレポートサマリーと階層にも表示されます。
「レポートタイトル」フィールド (省略可能) は、タイトル表示されたレポートの詳細を、レポート マネージャのレポートサマリーに表示します。レポートサマリーは、階層からレポート名を選択すると表示されます。
データプロパティフィールドで、レポートに含めるデータプロパティを選択します。「編集」をクリックして、 「新規パフォーマンスレポートの要求」あるいは「プロパティチューザ」ダイアログボックスから指定します。「新規パフォーマンスレポートの要求」あるいは「プロパティチューザ」ダイアログボックスは、パフォーマンスレポートとシステムレポートのテンプレートで多少異なるため、どちらか該当するダイアログボックスが自動的に起動します。現在ホスト上に記録されているデータプロパティだけが、データを返します。詳細については、データプロパティを参照してください。
レポートに含めるホストと該当ポートを指定します。データを返すのは、ソフトウェアがインストールされているエージェントマシン、サーバーのトポロジ内にあるエージェントマシン、およびサーバーコンテキストにリンクされているエージェントマシンだけです。ホストに対してポートが指定されていない場合は、デフォルトポート 161 が割り当てられます。次に、ホストの選択方法を示します。
実行時にホストを入力 – レポート要求の実行時に、各ホストと該当ポートを指定します。この場合、実行時に個別のダイアログボックスが表示されます。ホストと該当ポートの IP アドレスも指定できます。ホストと該当ポートは、レポート要求に保存されないため、レポートを実行するたびに変更できます。
メインコンソールウィンドウからホストを選択 (次に「更新」をクリック) – 指定したホストと該当ポートがレポート要求に保存されるため、レポートを実行するたびに、最初に保存されたホストのデータが返されます。ホストの選択は、「Sun Management Center 3.5 メインコンソール」ウィンドウで行います。Shift を押しながら希望するホストのアイコンを クリックするか、複数の場合はドラッグして選択範囲を囲みます。レポートテンプレートの「更新」をクリックして、ホストを追加します。
ホスト名:ポート番号 (コンマ区切り) で入力 – ホストと該当ポートを指定します。ホストと該当ポートの IP アドレスも指定できます。入力は、スペースなしのカンマ区切りを使用してください。この方法では、好きなだけホストとポートを追加することができます。
ドロップダウンメニューから、希望するレポート形式を指定します。作成するレポート要求のタイプによって、使用できるオプションが異なります。選択可能なオプションには、次のものがあります。
折れ線グラフ
棒グラフ
円グラフ
表形式
レポート形式に関する詳細は、レポート用の出力形式オプションを参照してください。
「カスタマイズ」フィールドは省略可能です。「グラフのカスタマイズ」ダイアログボックスでは、グラフレポートの形状をさらにカスタマイズすることができます。詳細については、レポート形態のカスタマイズを参照してください。
各パフォーマンスレポートテンプレートには、3 つのレポートフィールドが用意されています。
このレポートタイプで使用可能なその他のフィールドについては、共通カスタムレポートフィールド を参照してください。
「機能」フィールドは、レポートに表示されるデータを制御します。ドロップメニューから希望するデータのタイプを選択します。データの収集方法については、データ収集プロセスを参照してください。次に、選択可能な関数を示します。
Raw – エージェントマシンに記録された Raw データが返されます。Raw データは、「プロパティのロギング設定」ダイアログボックスでデータプロパティごとに指定した時間間隔に従って、記録されます。Raw オプションは、標準時間範囲 (過去 4 時間、過去 24 時間、過去 3 日、リアルタイムなど) に対してのみ使用可能です。カスタム時間範囲で Raw オプションを選択した場合は、最大 3 日間の Raw データが使用できます。
このフィールドは、レポートの時間範囲を決定します。次に、選択可能な時間範囲を示します。
標準: ドロップダウンメニューから、定義済みの時間範囲を選択します。時間範囲は次のとおりです。
カスタム: このオプションを使用して、独自の時間範囲を定義します。まず、「編集」をクリックして「時間範囲」ダイアログボックスを表示します。次に、「開始日時」フィールドと「終了日時」フィールドのドロップダウンメニューから「日付」と「時刻」 を指定します。
出力形式として折れ線グラフまたは棒グラフを選択した場合は、レポート内のグラフの表示設定を指定します。次に、選択可能なグラフの表示設定オプションを示します。
1 ホスト、複数データのプロパティ – レポート内のホストごとに個別のグラフが表示されます。各グラフは、対象となるホストのデータプロパティを全て表示します。各データプロパティは、線またはバーで表され、色や記号あるいはその両方で識別されます。各線やバーは、色や記号あるいはその両方で識別されます。各データプロパティに対応する色や記号については、グラフの説明文で確認できます。ホスト名は、各グラフの最上部に表示されます。
1 データプロパティ、複数ホスト – レポート内のデータプロパティごとに個別のグラフが表示されます。レポート内のホストを表す各グラフは、線またはバーで表され、色や記号あるいはその両方で識別されます。各線は、色や記号あるいはその両方で識別されます。各データプロパティに対応する色や記号については、グラフの説明文で確認できます。データプロパティは、各グラフの最上部に表示されます。
1 つのグラフ上にすべてのホストとデータプロパティ – 表示されるグラフは、1つのみです。このグラフには、レポート内のホストとデータプロパティが全て含まれます。各線やバーは、色や記号あるいはその両方で識別されます。それぞれに対応する色や記号については、グラフの説明文で確認できます。
カスタムシステムレポート用のレポートテンプレートには、このレポートに用意されている 2 つのフィールドがあります。
このレポートタイプで使用可能なその他のフィールドについては、共通カスタムレポートフィールド を参照してください。
「詳細レベル」フィールドから「詳細 」(デフォルト) または「概要」を指定して、レポートに必要な詳細度を決定します。「概要」を選択すると、以下の情報が返されます。
アラームレポート – アラームの数
ハードウェアレポート – ホストの数
パッケージレポート – パッケージの数
パッチレポート – パッチの数
「フィルタ」フィールドは省略可能です。「フィルタの設定」をクリックして、「フィルタ」ダイアログボックスからフィルタオプションを選択します。ドロップダウンメニューを使用して、必要なレポートフィルタを作成するための式を作成します。フィルタリングオプションでは、大文字と小文字を区別します。詳細は、レポートのフィルタリングを参照してください。