この章の内容は次のとおりです。
Performance Reporting Manager では、付属のレポートテンプレートを使用して、独自のカスタムレポートを作成することができます。メニューで指定したレポート要求のタイプに応じて、自動的に適切なテンプレートが表示されます。レポートテンプレートには類似したオプションが用意されていますが、それぞれは異なります。レポートテンプレートのフィールドに関する詳細は、カスタムレポートテンプレートを参照してください。
出力形式が予め定義されている標準レポートと違い、カスタムレポートでは出力形式を指定できます。出力オプションには、表、折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフがあります。レポートテンプレートの指定が終了すると、作成するレポート要求タイプに適応できる出力オプションだけが提示されます。レポート形式オプションに関する詳細は、レポート用の出力形式オプションを参照してください。
カスタムレポートを作成する前に、 Performance Reporting Manager によるレポートデータの収集方法について熟知しておく必要があります。詳細は、データ収集プロセスを参照してください。
レポートは、定義済みカテゴリの下に置くこともできますが、レポート階層に新しいカテゴリやサブカテゴリを追加することもできます。定義済みオプションに関する詳細は、 カテゴリとサブカテゴリを参照してください。
新規のカテゴリは、階層リストの最後に追加されます。新規のサブカテゴリは、それぞれ該当するカテゴリの下に追加されます。
レポートマネージャを起動します。
詳しい手順は、レポートマネージャを起動する を参照してください。
「ファイル」メニューから「新規」を選択し、「カテゴリ」を指定します。
「新規カテゴリ」ダイアログボックスが開いて、2 つのテキストフィールドが表示されます。
「名前」フィールドに新しいカテゴリ名を入力します。
「説明」フィールドにカテゴリの詳細を入力します (省略可能) 。
「了解」をクリックすると、階層表示にカテゴリが追加されます。
カテゴリ名を選択すると、右区画のレポートカテゴリサマリーに名前と詳細が表示されます。
レポートマネージャを起動します。
詳しい手順は、レポートマネージャを起動する を参照してください。
「ファイル」メニューから「新規」を選択し、「サブカテゴリ」を指定します。
「新規サブカテゴリ」ダイアログボックスが開いて、2 つのテキストフィールドが表示されます。
ドロップダウンメニューから「カテゴリ」を選択します。
「名前」フィールドに新しいサブカテゴリ名を入力します。
「説明」フィールドにサブカテゴリの詳細を入力します (省略可能)。
「了解」をクリックして、サブカテゴリの追加を終了します。
新しいサブカテゴリ名が、カテゴリ名の下位レベルに階層表示されます。サブカテゴリ名を選択すると、右区画のレポートサブカテゴリ サマリーに名前と詳細が表示されます。
レポートテンプレートの手順に従って、独自のカスタムレポートを作成します。表示されるレポートフィールドは、レポートタイプ別のレポートテンプレートごとに予め定義されています。カスタムレポート用にオプションを選択して保存したレポートテンプレートを、レポート要求と呼びます。全てのカスタムレポート要求は、Performance Reporting Manager に付属するレポートテンプレートのいずれか 1 つに基づきます。
レポートテンプレートは、レポート要求のタイプ (カスタムパフォーマンスレポート、カスタムシステム構成レポート) によって、多少異なります。パフォーマンスレポートは、時間の経過とともに変化するデータプロパティの数を表します。返されたデータは、時間を追ってグラフなどに表示されます。このグラフは、マシンパフォーマンスの推移を判断する際に使用することができます。システム構成レポートは、ホストのハードウェアとソフトウェアの構成について詳細なデータを提供します。
レポートマネージャの「ファイル」メニューからレポート要求を指定すると、ダイアログボックス内で、レポートテンプレートが自動的に起動します。表示されるテンプレートは、指定したレポート要求タイプによって異なります。使用可能なテンプレートは、次のとおりです。
システムレポート要求 — システム容量 に関する基本的な情報 (ホスト上のディスク数やプロセッサ数など) を提供します。
ハードウェア構成レポート要求 — ホストに関する詳細情報を提供します。たとえば、ホスト上の各ディスクの仕様や各プロセッサの仕様などの詳細情報が含まれます。
次に、レポートテンプレートのフィールドについて説明します。レポートフィールドは、パフォーマンスレポート用、システムレポート用、両方のレポート用に分類されます。
パフォーマンスレポートとシステムレポートに共通のフィールドを、以下に示します。
「カテゴリ」ドロップダウンメニューから、希望するカテゴリを選択します。ドロップダウンメニューには、新規カテゴリも表示されます。このフィールドで、保存されたレポート要求を階層表示する位置を決定します。
「サブカテゴリ」フィールドは省略可能です。ドロップダウンメニューから、希望するサブカテゴリを選択します。ドロップダウンメニューには、新規サブカテゴリも表示されます。
レポート要求の名前を指定します。指定した名前は、レポート要求のタイトルとして表示され、さらにレポートマネージャのレポートサマリーと階層にも表示されます。
「レポートタイトル」フィールド (省略可能) は、タイトル表示されたレポートの詳細を、レポート マネージャのレポートサマリーに表示します。レポートサマリーは、階層からレポート名を選択すると表示されます。
データプロパティフィールドで、レポートに含めるデータプロパティを選択します。「編集」をクリックして、 「新規パフォーマンスレポートの要求」あるいは「プロパティチューザ」ダイアログボックスから指定します。「新規パフォーマンスレポートの要求」あるいは「プロパティチューザ」ダイアログボックスは、パフォーマンスレポートとシステムレポートのテンプレートで多少異なるため、どちらか該当するダイアログボックスが自動的に起動します。現在ホスト上に記録されているデータプロパティだけが、データを返します。詳細については、データプロパティを参照してください。
レポートに含めるホストと該当ポートを指定します。データを返すのは、ソフトウェアがインストールされているエージェントマシン、サーバーのトポロジ内にあるエージェントマシン、およびサーバーコンテキストにリンクされているエージェントマシンだけです。ホストに対してポートが指定されていない場合は、デフォルトポート 161 が割り当てられます。次に、ホストの選択方法を示します。
実行時にホストを入力 – レポート要求の実行時に、各ホストと該当ポートを指定します。この場合、実行時に個別のダイアログボックスが表示されます。ホストと該当ポートの IP アドレスも指定できます。ホストと該当ポートは、レポート要求に保存されないため、レポートを実行するたびに変更できます。
メインコンソールウィンドウからホストを選択 (次に「更新」をクリック) – 指定したホストと該当ポートがレポート要求に保存されるため、レポートを実行するたびに、最初に保存されたホストのデータが返されます。ホストの選択は、「Sun Management Center 3.5 メインコンソール」ウィンドウで行います。Shift を押しながら希望するホストのアイコンを クリックするか、複数の場合はドラッグして選択範囲を囲みます。レポートテンプレートの「更新」をクリックして、ホストを追加します。
ホスト名:ポート番号 (コンマ区切り) で入力 – ホストと該当ポートを指定します。ホストと該当ポートの IP アドレスも指定できます。入力は、スペースなしのカンマ区切りを使用してください。この方法では、好きなだけホストとポートを追加することができます。
ドロップダウンメニューから、希望するレポート形式を指定します。作成するレポート要求のタイプによって、使用できるオプションが異なります。選択可能なオプションには、次のものがあります。
折れ線グラフ
棒グラフ
円グラフ
表形式
レポート形式に関する詳細は、レポート用の出力形式オプションを参照してください。
「カスタマイズ」フィールドは省略可能です。「グラフのカスタマイズ」ダイアログボックスでは、グラフレポートの形状をさらにカスタマイズすることができます。詳細については、レポート形態のカスタマイズを参照してください。
各パフォーマンスレポートテンプレートには、3 つのレポートフィールドが用意されています。
このレポートタイプで使用可能なその他のフィールドについては、共通カスタムレポートフィールド を参照してください。
「機能」フィールドは、レポートに表示されるデータを制御します。ドロップメニューから希望するデータのタイプを選択します。データの収集方法については、データ収集プロセスを参照してください。次に、選択可能な関数を示します。
Raw – エージェントマシンに記録された Raw データが返されます。Raw データは、「プロパティのロギング設定」ダイアログボックスでデータプロパティごとに指定した時間間隔に従って、記録されます。Raw オプションは、標準時間範囲 (過去 4 時間、過去 24 時間、過去 3 日、リアルタイムなど) に対してのみ使用可能です。カスタム時間範囲で Raw オプションを選択した場合は、最大 3 日間の Raw データが使用できます。
このフィールドは、レポートの時間範囲を決定します。次に、選択可能な時間範囲を示します。
標準: ドロップダウンメニューから、定義済みの時間範囲を選択します。時間範囲は次のとおりです。
カスタム: このオプションを使用して、独自の時間範囲を定義します。まず、「編集」をクリックして「時間範囲」ダイアログボックスを表示します。次に、「開始日時」フィールドと「終了日時」フィールドのドロップダウンメニューから「日付」と「時刻」 を指定します。
出力形式として折れ線グラフまたは棒グラフを選択した場合は、レポート内のグラフの表示設定を指定します。次に、選択可能なグラフの表示設定オプションを示します。
1 ホスト、複数データのプロパティ – レポート内のホストごとに個別のグラフが表示されます。各グラフは、対象となるホストのデータプロパティを全て表示します。各データプロパティは、線またはバーで表され、色や記号あるいはその両方で識別されます。各線やバーは、色や記号あるいはその両方で識別されます。各データプロパティに対応する色や記号については、グラフの説明文で確認できます。ホスト名は、各グラフの最上部に表示されます。
1 データプロパティ、複数ホスト – レポート内のデータプロパティごとに個別のグラフが表示されます。レポート内のホストを表す各グラフは、線またはバーで表され、色や記号あるいはその両方で識別されます。各線は、色や記号あるいはその両方で識別されます。各データプロパティに対応する色や記号については、グラフの説明文で確認できます。データプロパティは、各グラフの最上部に表示されます。
1 つのグラフ上にすべてのホストとデータプロパティ – 表示されるグラフは、1つのみです。このグラフには、レポート内のホストとデータプロパティが全て含まれます。各線やバーは、色や記号あるいはその両方で識別されます。それぞれに対応する色や記号については、グラフの説明文で確認できます。
カスタムシステムレポート用のレポートテンプレートには、このレポートに用意されている 2 つのフィールドがあります。
このレポートタイプで使用可能なその他のフィールドについては、共通カスタムレポートフィールド を参照してください。
「詳細レベル」フィールドから「詳細 」(デフォルト) または「概要」を指定して、レポートに必要な詳細度を決定します。「概要」を選択すると、以下の情報が返されます。
アラームレポート – アラームの数
ハードウェアレポート – ホストの数
パッケージレポート – パッケージの数
パッチレポート – パッチの数
「フィルタ」フィールドは省略可能です。「フィルタの設定」をクリックして、「フィルタ」ダイアログボックスからフィルタオプションを選択します。ドロップダウンメニューを使用して、必要なレポートフィルタを作成するための式を作成します。フィルタリングオプションでは、大文字と小文字を区別します。詳細は、レポートのフィルタリングを参照してください。
以下のいずれかの方法で、独自のカスタムレポート要求を作成することができます。
標準レポート要求をコピーして、その中の定義済みレポートオプションを変更する。
新規レポート要求テンプレートで、希望するレポートオプションを設定する。
保存したレポート要求は、「変更」ダイアログボックスを使用して後から変更できます。
レポートマネージャを起動します。
詳細については、レポートマネージャを起動するを参照してください。
階層表示から、標準レポート要求名を選択します。
「編集」メニューから「コピー」を指定します。
新規レポートのアイコンを表示したいカテゴリ名、またはサブカテゴリ名を指定します。
「編集」メニューから「貼り付け」を指定します。
指定したカテゴリまたはサブカテゴリの最下位に、コピーされたレポートアイコンが現れます。レポート名は、数字に続いて“Untitled”となります。
「編集」メニューから「変更」を指定します。
「レポート要求」ダイアログボックスが開き、オリジナルの標準レポートオプションが表示されます。
「レポート要求」フィールドに、新しいレポート要求名を入力します。
必要に応じて、レポートオプションを変更します。「了解」をクリックして、変更を保存します。
階層表示のレポート名が、“Untitled”から新しい名前に変わります。
レポートマネージャを起動します。
詳しい手順は、レポートマネージャを起動する を参照してください。
「ファイル」メニューから「新規」を指定して、レポート要求のタイプを選択します。
選択したレポートタイプのレポートテンプレートが開きます。
レポートテンプレートのフィールドに入力します。
レポートテンプレートオプションに関する詳細は、カスタムレポートテンプレートを参照してください。ホスト名は、「データ収集」ウィンドウに表示された名前と一致しなければなりません。
「プレビュー」をクリックして、レポートをプレビューで確認します (省略可能)。
レポート出力のプレビューが、新しいウィンドウに表示されます。レポートプレビューには、すでに収集済みのデータが使用されます。
「了解」をクリックして、レポート要求を保存します。
レポート要求が保存されると、レポート要求タイトルに対応するレポート形式アイコンが、指定されたカテゴリとサブカテゴリの下に現れます。このレポート要求は、削除するまで使用可能です。
レポートマネージャを起動します。
詳しい手順は、レポートマネージャを起動する を参照してください。
変更したいレポート要求名を選択します。
「編集」メニューから「変更」を指定します。
「変更」ダイアログボックスが開きます。フィールドには、「データプロパティ」、「時間範囲」、「フィルタ」、および 「選択されたホスト」の現在値が表示されます。
フィールドの内容を変更します。
「了解」をクリックして、レポート要求の変更を保存します。
次の図は、新規パフォーマンス レポート要求テンプレートの例です。
Sun Management Center 3.5 の基本製品には、データを記録する機能が搭載されています。Performance Reporting Manager は、記録されたデータをレポートに使用します。レポート用に収集されるデータは、エージェントマシン上の履歴ログファイルに記録されたデータのみです。データは、データプロパティのロギングが使用可能になるまで、レポートに取り込むことができません。ただし、特定のデータプロパティは自動的に記録されます。プロパティが記録されていない場合、ロギングが使用可能になるまで、そのプロパティのデータを受け取ることはできません。詳細については、データプロパティのロギングを参照してください。
「データ可用性」オプションを使用して、プロパティがすでにマシン上で記録されたかどうか確認することができます。また、Sun Management Center 3.5 の履歴ロギング機能を使用して、データプロパティのロギングを使用可能または使用不可にすることができます。さらに、グループロギングタスクを使用することもできます。履歴ロギングに関する詳細は、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』を参照してください。グループロギングタスクに関する詳細は、グループロギングを参照してください。
レポートの実行中に No Data Found のエラーメッセージを受け取った場合は、まずレポートで指定したエージェントマシン上にデータプロパティが記録されたかどうか確認してください。詳細については、 データ収集オプションを参照してください。ロギングが有効である場合、データプロパティが記録されているかどうかをデータ 可用性ウィンドウから確認してください。詳細については、記録されているホストのデータプロパティを表示するを参照してください。
レポート用のデータは、エージェントマシン上で記録されたデータしか返すことができません。データのロギングは、次のプロパティに対して有効にしておく必要があります。データ可用性ダイアログボックスを使用すると、ロギングを有効にしているデータプロパティをホストごとに確認できます。アクティブではないホストの情報も提供されます。アクティブでないホストとは、すでにトポロジに含まれていない (または、サーバーコンテキスト内に含まれていない) が、データベースに履歴データを持っているホストのことです。
次の 3 つのタブの情報が利用できます。つまり、収集有効、収集無効、および アクティブでないホストです。各タブには 2 つの表があります。1 番目の表には、ホスト名、該当ポート、および前回のデータ収集時間のリストが表示されます。2 番目の表には、プロパティ名、索引番号、モジュール名、およびモジュールのインスタンスデータなど、プロパティについての情報のリストが表示されます。当該ホストに対して前回収集されたデータのプロパティが表示されます。表が拡大して、ホストに対して収集された全てのデータプロパティが表示されます。列見出しのセル境界をドラッグすると、列の幅を変更できます。また、列見出しをダブルクリックして、表をソートすることもできます。
表の情報は 1 時間ごとに更新されますが、「アクティブでないホスト」やデータの収集が無効なホストについては更新されません。Performance Reporting Manager をインストールした直後では、「データ可用性」ダイアログボックスにデータが表示されるまで 1 時間ほどかかる可能性があります。
記録されたデータプロパティは、パフォーマンスレポートのみに使用されます。
レポートマネージャの「ファイル」メニューから「データ」を指定して、「データ可用性」を選択します。
「データ可用性」ダイアログボックスが開きます。
希望のタブを選択します。
収集有効 – データの収集が有効なホストについての情報を選択します。
収集無効 – データの収集が無効なホストについての情報を選択します。
アクティブでないホスト – すでにアクティブではないが、まだ履歴データが利用できるホストについての情報を選択します。
1 番目の表から、希望のホストの行を選択します。
2 番目の表に、当該ホストのデータプロパティが表示されます。
「閉じる」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。
カスタムレポート要求を作成する場合は、レポートテンプレートで、レポートに取り込むデータプロパティを選択する必要があります。
また、特定のプロパティを追加する場合は、モジュールインスタンスまたはモジュールインスタンスまたはプロパティインスタンス、あるいはその両方を入力する必要があります。モジュールインスタンスは、マルチインスタンスモジュール (ファイルモニタリング、ディレクトリサイズモニタリングなど) にのみ必要となります。マルチインスタンスモジュールの例には、ファイルモニタリングまたはディレクトリサイズモニタリングが含まれます。各インスタンスを使用して、さまざまなファイルやディレクトリを監視することができます。
プロパティインスタンスは通常、記録されたプロパティに付けられたインスタンス名になります。たとえば、4 つの CPU を搭載したマシンの場合、これらの CPU は、0、1、2、3 と番号付けされます。たとえば、3 番の CPU のパフォーマンスが必要な場合は、この CPU プロパティのプロパティインスタンスとして 3 を指定します。指定ホストに対して、存在する全てのインスタンスをレポートに含めたい場合は、プロパティインデックスとして「選択されたプロパティの全インスタンス」を指定します。詳細については、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』を参照してください。
新規レポート要求テンプレートのデータプロパティフィールドから「編集」をクリックします。
「パフォーマンスレポート要求のデータプロパティを選択」または「プロパティチューザ」ダイアログボックスが開き、2 つの区画 (左側に「選択するプロパティ」、 右側に「選択されたプロパティ」) が表示されます。
鍵印をクリックして、左区画の階層表示を展開します。
データプロパティは、階層の第 3 レベルに表示されています。
希望するプロパティを指定して、「追加」をクリックします。
プロパティが右区画に移動します。必要に応じて、「モジュールインスタンス」または「プロパティインデックス」フィールドが、ダイアログボックスの左隅でアクティブになります。
「モジュールインスタンス」テキストフィールドと「プロパティインデックス」テキストフィールドに入力します (省略可能)。
マルチインスタンスモジュールの場合は、必要なモジュールインスタンスを指定します。
希望するプロパティを全て追加したら、「了解」をクリックします。
「パフォーマンスレポート要求のデータプロパティを選択」または「データプロパティの選択」ダイアログボックスが閉じます。レポートテンプレートの入力を続けます。
次の図は、「パフォーマンスレポート要求のデータプロパティを選択」 ダイアログボックスの例です。
データプロパティのロギングは、1 つだけのデータプロパティのロギングを有効にすることも、同時に複数のホスト上の複数のデータプロパティのロギングを有効にすることも可能です。後者の方法を「グループロギング」と呼び、Sun Management Center 3.5 の「ジョブの管理」機能を使用して行います。グループロギングに関する詳細は、グループロギングを参照してください。
1 つだけのデータプロパティのロギングを有効にするには、Sun Management Center 3.5 コンソールを使用する必要があります。
Sun Management Center 3.5 コンソールウィンドウの階層から、ホスト名を選択します。
詳細ウィンドウが表示されます。
左区画の階層ビューから、希望のモジュールを選択します。
階層ビューが拡大して、隠れていた表名が表示されます。
希望の表名をダブルクリックします。
右区画に、表が表示されます。各行には、データプロパティが入っています。モジュールによっては、複数の表が表示されることがあります。
希望のデータプロパティが入っている行を強調表示して、マウスボタン 3 を押します。
ポップアップメニューが現れます。
「属性エディタ」を選択します。
属性エディタダイアログボックスが表示されます。
「履歴」タブを選択します。
「ディスクファイルで履歴を保存」チェックボックスにチェックを入れます。
「ファイルの種類」ドロップダウンメニューから、「循環ファイル」を選択します。
「了解」をクリックして、終了します。
これで、データプロパティのロギングが有効になりました。
Sun Management Center 3.5 の「ジョブの管理」機能を使用すると、エージェントマシンのグループで同じデータプロパティのロギングを有効にできます。この方法を「グループロギング」と呼びます。マシンごとに同じデータプロパティのロギングを有効にするよりも、グループロギングを行う方が時間を節約できます。「ジョブの 管理」ダイアログボックスを使用すると、次の作業を実行できます。
データロギングタスクの作成
データロギングタスクを持つジョブの作成
ジョブの実行
Performance Reporting Manager ソフトウェアのインストール後、Sun Management Center 3.5 の「ジョブの管理」機能は拡張され、「新しい タスク」ダイアログボックスに新しいオプションが表示されます。この新しいオプションは「データロギング」です。「データロギング」は 「タスクタイプの表示」と「タスクタイプ」のドロップダウンメニューに表示されます。「タスクタイプ」で「データロギング」を選択すると、データ プロパティ表のとなりに「ロギング設定」ボタンが表示されます。データプロパティのロギングは「プロパティのロギング 設定」ダイアログボックスで有効にします。「プロパティのロギング設定」ダイアログボックスにアクセスするには、「ロギングの設定」ボタンを使用します。また、プロパティが同時に記録される時間間隔も変更できます。デフォルトのロギング間隔は 300 秒です。 「ジョブの管理」機能に関する詳細は、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「グループ関連ジョブの管理」を参照してください。
Sun Management Center 3.5 のメインコンソールウィンドウ「ファイル」メニューから「ツール」を指定して、「ジョブの管理」を選択します。
「ジョブの管理」ダイアログボックスが表示されます。
「タスク」フィールドの「新しいタスク」をクリックします。
「新しいタスク」ダイアログボックスが表示されます。
「タスク名」テキストフィールドに新規タスクの名前を入力します。
「タスクタイプ」ドロップダウンリストから「データロギング」を選択します。
「プロパティの追加」をクリックします。
「データプロパティの選択」ダイアログボックスが表示されます。
「選択するプロパティ」パネルから、複数のデータプロパティを 1 つずつ選択し、そのたびに「追加」をクリックします。
データプロパティは、階層の第 3 レベルに追加されます。1 つのデータプロパティを追加するたびに、その名前が右区画に移動します。必要に応じて、「モジュールインスタンス」と「プロパティインデックス」に情報を入力してください。
「了解」をクリックします。
データプロパティがタスクに追加されます。
「新しいタスク」ダイアログボックスから、データプロパティの列を選択します。
2 つ以上のデータプロパティをタスクに追加する場合は、1 列ずつ選択してください。「ロギングの設定」ボタンが有効になります。
「ロギングの設定」をクリックします。
「プロパティのロギング設定」ダイアログボックスが起動します。
「ロギング」の隣のチェックボックスが選択されていない場合は、選択します。
データプロパティの記録が開始されます。
希望する時間間隔を、秒単位で間隔テキストフィールドに入力します。
デフォルトは 300 秒です。データプロパティは、指定した間隔で記録されます。
「了解」をクリックして、変更を保存します。
「プロパティのロギング設定」ダイアログボックスが消えます。
「新しいタスク」ダイアログボックスの「タスクの追加」をクリックして、保存します。
操作が終了したら、「閉じる」をクリックして「新しいタスク」ダイアログボックスを閉じます。
詳細な手順については、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「ジョブを定義する」を参照してください。
「ジョブを定義する」手順の手順 6 でタスクを指定するとき、「データロギング」をクリックします。ロギングを有効にするように定義したデータロギングタスクを選択していることを確認します。データロギングが有効になるのは、そのジョブが実際に実行されたときです。残りの手順に従います。
1 つだけのデータプロパティのロギングを有効にするの手順 1 から 7 までを実行して、属性エディタダイアログボックスを起動します。
「ディスクファイルで履歴を保存」チェックボックスのチェックを外します。
「了解」をクリックして、変更を保存します。
これで、データプロパティのロギングが無効になりました。
Sun Management Center 3.5 のメインコンソールウィンドウ「ファイル」メニューから「ツール」を指定して、「ジョブの管理」を選択します。
「ジョブの管理」ダイアログボックスが表示されます。
「タスク」フィールドの「新しいタスク」をクリックします。
「新しいタスク」ダイアログボックスが表示されます。
「タスク名」テキストフィールドに新規タスクの名前を入力します。
「タスクタイプ」ドロップダウンリストから「データロギング」を選択します。
「プロパティの追加」をクリックします。
「データプロパティの選択」ダイアログボックスが表示されます。
「選択するプロパティ」パネルから、複数のデータプロパティを 1 つずつ選択し、そのたびに「追加」をクリックします。
データプロパティは、階層の第 3 レベルに追加されます。1 つのデータプロパティを追加するたびに、その名前が右区画に移動します。必要に応じて、「モジュール インスタンス」と「プロパティインデックス」に情報を入力してください。
「了解」をクリックします。
データプロパティがタスクに追加されます。
「新しいタスク」ダイアログボックスから、データプロパティの列を選択します。
2 つ以上のデータプロパティをタスクに追加する場合は、1 列ずつ選択してください。「ロギング設定」ボタンが有効になります。
「ロギング設定」をクリックします。
「プロパティのロギング設定」ダイアログボックスが起動します。
「ロギング」チェックボックスからチェックを外します。
「新しいタスク」ダイアログボックスの「タスクの追加」をクリックして、保存します。
操作が終了したら、「閉じる」をクリックして、「新しいタスク」ダイアログボックスを閉じます。
データロギングを無効にするには、このタスクに関連するジョブを定義する必要があります。詳細な手順については、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「ジョブを定義する」を参照してください。「ジョブを定義する」手順の手順 6 でタスクを指定するとき、 「データロギング」をクリックします。データロギングが無効になるのは、そのジョブが実際に実行されたときです。
フィルタ機能を使用して、カスタムレポートの情報タイプをさらに変更することができます。フィルタオプションは、一部のカスタムシステム構成レポート要求で使用できます。
「フィルタ」ダイアログボックスには、いくつかのドロップダウンメニューとテキストフィールドが用意されています。これらを使用して式を作成し、フィルタ条件に含めるレポートパラメタを定義します。提供される表現オペレータは、C プログラミング言語に共通です。フィルタオプションでは、大文字と小文字を区別します。
たとえば、カスタムシステム構成レポート要求を作成して、Solaris 7 や Solaris 8 のオペレーティング環境で稼動するマシンのデータを、フィルタ条件に含めることができます。この場合、「フィルタ」ダイアログボックスで、次のような式を作成します。
Operating System = SunOS 5.7 OR Operating System = SunOS 5.8 |
また、カスタムシステム構成レポート要求を作成して、SyMON パッケージがインストールされたマシンをフィルタ条件に含めることができます。この場合、次のような式を作成します。
Category contains SyMON |
Sun Management Center 3.5 SyMon パッケージがインストールされたマシンのみフィルタ条件に含めるには、上記の表現を次のように変更します。
Category contains SyMON AND Version contains 3.5 |
一部のカスタムレポートテンプレートには、折れ線グラフレポート、棒グラフレポート、円グラフレポートの形態をカスタマイズできるオプションが用意されています。カスタマイズ機能は、レポート要求の作成時に追加します。また、レポート要求を後から変更して、希望するカスタマイズ機能を追加することもできます。
レポートテンプレートの「カスタマイズ」ボタンをクリックすると、「グラフのカスタマイズ」ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックス内にある 3 種類のタブで、体裁の変更を指定します。
タイトルと説明文 — フッターの追加と説明文の変更を行います。ドロップダウンメニューから、グラフの「フッタ」または「説明文」の配置を選択します。テキストフィールドを使用して、X 軸と Y 軸のラベルを変更できます。
線属性 — 「すべての線」オプションを使用して、線の太さ、線の種類、記号サイズなどの変更を行います。まず、ドロップダウンメニューから選択します。 次に、「特定の線」オプションを使用して、ドロップダウンメニューから選択した線の形態を変更します。
サイズと間隔 — テキストフィールドを使用して、グラフの幅と高さや、X 軸と Y 軸の尺度を制御します。「グリッドの表示」を選択すると、グラフ上にグリッド線が表示されます。グリッド幅は、0 から 100 まで設定できます。
「グラフのカスタマイズ」ダイアログボックスの一部のオプションは、円グラフレポートには使用できません。
全ての「カスタマイズ」オプションを選択したら、「了解」をクリックしてダイアログボックスを閉じます。さらに、レポートテンプレートから「了解」をクリックして、これらのオプションをレポート要求に保存します。
レポートに含まれる全データプロパティは、レポートの説明文に一覧表示されます。説明文は、HTML コマンドによる行ブレークの挿入で、より見やすくすることができます。この場合、エスケープ文字 (\n など) を使用しても、文字が認識されないため無効となります。
以下の手順で、レポートの説明文に行ブレークを挿入します。
レポートウィンドウから「編集」を指定して、「グラフのカスタマイズ」を選択します。
「グラフのカスタマイズ」ダイアログボックスが表示されます。
「線属性」フォルダを選択します。
すでに選択されたオプションが表示されます。
「選択された線」フィールドのドロップダウンメニューから、編集したいデータプロパティ名を選択します。
「選択された線」フィールドで選択したデータプロパティ名が、テキストフィールドに表示されます。このフィールドを編集して、行ブレークを挿入します。行ブレークの作成には、HTML タグ <p> を使用してください。
以下を入力して、行ブレークを挿入します。
<html> data_property_name <p> <\html>
行ブレークは、<p> タグを入力した位置に挿入されます。このタグは、データプロパティの名前のどの部分でも入力することができます。次に例を示します。
<html>% CPU <p> Kernel Time(0)<\html> |
この場合、行ブレークは、レポート説明文の % CPU の後に挿入されます。
「了解」をクリックします。
行ブレークがレポート説明文に挿入されます。この手順を繰り返して、必要なだけ行ブレークを挿入します。
Performance Reporting Manager では、既存のレポート要求を 2 つ以上組み合わせて、新規のレポート要求を作成することができます。このように作成されたレポート要求は、複合レポート要求と呼ばれます。複合レポート要求を作成するには、既存の標準レポート要求またはカスタムレポート要求を使用するか、あるいは両方のレポート要求を組み合わせて使用します。複合レポート要求は、使用されたレポート要求オプションを結合します。複合レポート要求用に新しい名前を指定すると、その名前が選択した階層カテゴリとサブカテゴリの下に表示されます。
レポート要求でホスト名が定義されてないと、その要求を複合レポート要求用に選択することはできません。たとえば、「実行時にホストを入力」 オプションが指定されているレポート要求は選択できません。
複合レポート要求によって参照された既存の標準レポート要求やカスタムレポート要求は、削除したり名前を変更したりできません。この場合、まず複合レポート要求を削除する必要があります。
レポートマネージャの「ファイル」メニューから「新規」を指定して、「複合レポート要求」を選択します。
「新規複合レポートの要求」ダイアログボックスが開きます。
ドロップダウンメニューから、カテゴリとサブカテゴリを選択します。
「名前」フィールドにレポート名を入力します。
左区画から、希望するレポートを選択します。「追加」ボタンをクリックして、レポートを右側の「選択されたレポート要求」区画に移動します。
希望しないレポートを選択した場合は、「削除」ボタンをクリックします。「すべて削除」ボタンは、選択した全レポートを右区画から削除します。
「プレビュー」をクリックして、レポートをプレビューで確認します (省略可能)。
「了解」をクリックして、レポート要求を保存します。
複合レポート要求が保存されます。複合レポートのタイトルが、選択したカテゴリとサブカテゴリの下に階層表示されます。このレポートは、削除するまで使用可能です。