各 Nautilus
ウィンドウは、単一のファイル、フォルダ、または
FTP サイトの内容を表示します。この節では、次の項目について説明します。
Nautilus
ウィンドウに項目を表示する方法
Nautilus
ウィンドウからファイルを開く方法
ファイルシステムでファイルおよびフォルダをナビゲートする方法
FTP サイトをナビゲートする方法
ホームの場所を表示するには、次のいずれかの操作を実行します。
デスクトップの「ホーム」オブジェクトをダブルクリックする
Nautilus
ウィンドウで、「移動」-> 「ホーム」を選択する
Nautilus
ウィンドウで、「ホーム」ツールバーボタンをクリックする
Nautilus
ウィンドウは、ホームの場所の内容を表示します。ディスプレイを再読み込みするには、「再読み込み」ボタンをクリックします。
フォルダの内容は、次の方法を使用して表示できます。
表示区画上のフォルダをダブルクリックする
「場所」フィールドに、表示するフォルダのパスを入力して、Return キーを押す。「場所」フィールドには、オートコンプリート機能がある。パスを入力すると、Nautilus
は、ファイルシステムを読み取る。ディレクトリを固有に識別するのに十分な文字を入力すると、 Nautilus
は、「場所」フィールドにディレクトリ名を完成させる。
「ツリー」タブ区画を使用する。詳細については、「ツリー」タブ区画の使用方法 を参照
「戻る」および「前」ツールバーボタンを使用して、ナビゲーション履歴を参照する
現在のフォルダの 1 つ上のレベルにあるフォルダに変更するには、「移動」-> 「上」を選択します。または、「上」ツールバーボタンをクリックします。
ディスプレイを再読み込みするには、「再読み込み」ボタンをクリックします。
表示するフォルダが見つからない場合は、検索ツール
を使用します。検索ツール
を開始するには、「アクション」-> 「ファイルを検索」を選択します。
「ツリー」タブ区画は、ファイルシステムの階層表現を表示します。「ツリー」タブ区画を使用すると、ファイルシステムを簡単にナビゲートできます。デフォルトでは、「ツリー」タブ区画はサイド区画に表示されません。サイド区画に「ツリー」タブ区画を追加するには、サイド区画で右クリックして、ポップアップメニューから「ツリー」を選択します。
次の図に、「ツリー」タブ区画を示します。
「ツリー」タブ区画では、フォルダは次のように示されます。
フォルダの状態 |
グラフィック表示 |
---|---|
閉じたフォルダ |
右向き矢印 |
開いたフォルダ |
下向き矢印 |
表 7–3 は、「ツリー」タブ区画で実行できる作業と、その作業の実行方法を説明しています。
表 7–3 「ツリー」タブ区画の作業
作業 |
操作 |
---|---|
「ツリー」タブ区画を開く |
「ツリー」タブをクリックする |
「ツリー」タブ区画を閉じる |
「ツリー」タブをクリックする |
「ツリー」タブ区画のフォルダを開く |
「ツリー」タブ区画で、フォルダの横にある矢印をクリックする |
「ツリー」タブ区画のフォルダを閉じる |
「ツリー」タブ区画で、フォルダの横にある矢印をクリックする |
表示区画にフォルダの内容を表示する |
「ツリー」タブ区画でフォルダを選択する |
表示区画にファイルの内容を表示する |
「ツリー」タブ区画でファイルを選択する |
「ツリー」タブ区画でファイルを表示しないように、設定できます。詳細については、サイド区画環境を設定するを参照してください。
ファイルを開くと、Nautilus
はそのファイルタイプに対してデフォルトのアクションを実行します。デフォルトのアクションは、次のいずれかになります。
ビューアコンポーネントを使用してそのファイルを表示区画に表示する
そのファイルを開くアプリケーションを起動する
Nautilus
は、ファイルの内容を確認し、ファイルタイプを判断します。最初の行でファイルタイプを判別できなかった場合、 Nautilus
はファイルの拡張子を確認します。
開くファイルが見つからない場合は、検索ツール
を使用します。検索ツール
を開始するには、「アクション」-> 「ファイルを検索」を選択します。
Nautilus
には、ビューアコンポーネントがあり、特定のファイル形式を表示区画に表示できます。たとえば、次の種類のファイルを表示区画に表示できます。
プレーンテキストファイル
PNG (Portable Network Graphics) ファイル
JPEG (Joint Photographic Experts Group) ファイル
表示区画の内容を再読み込みするには、 「表示」-> 「再読み込み」を選択します。表示区画で項目の読み込みを停止するには、「表示」->「停止」を選択します。
ファイルを表示区画に表示すると、ビューアコンポーネントは Nautilus
メニューにメニュー項目を追加します。メニュー項目は、表示されているファイルタイプと関連します。たとえば
PNG ファイルを表示すると、「表示」メニューには「補間」、「ディザ」、およびほかのサブメニューが含まれます。
また、異なる種類のファイルを表示区画に表示したときに、 Nautilus
拡大 /
縮小ボタンを使用してその項目のサイズを変更できます。
ファイルのデフォルトのアクションを実行するには、そのファイルをダブルクリックします。たとえば、プレーンテキスト文書のデフォルトのアクションが、テキストビューアにファイルを表示するとします。この場合、ファイルをダブルクリックすることにより、ファイルをテキストビューアに表示できます。
ファイルを 1 度クリックするだけでデフォルトのアクションを実行するように、Nautilus
環境を設定できます。詳細については、「アイコン&リスト表示」の環境を設定するを参照してください。
ファイルのデフォルト以外のアクションを実行するには、次の手順を実行します。
表示区画で、アクションを実行するファイルを選択します。「ファイル」-> 「他のもので開く」を選択します。「他のもので開く」サブメニューが開きます。このサブメニュー内の項目は、ファイルタイプとプログラム
設定ツールの次の部分の内容に対応します。
「ファイルタイプを編集」ダイアログの「デフォルトのアクション」ドロップダウンリスト
「ファイルタイプを編集」ダイアログの「ビューアコンポーネント」ドロップダウンリスト
「他のもので開く」サブメニューからアクションを選択します。
ファイルを表示区画に表示したときに、サイド区画にボタンがあります。図 7–2 は、テキストファイルを表示区画に表示したときのサイド区画を示します。
ボタンは、「ファイルタイプとプログラム」
設定ツールで定義されているアクションを表します。アクションは、ファイルタイプとプログラム
設定ツールの「ファイルタイプを編集」ダイアログ内の「デフォルトのアクション」ドロップダウンリストで定義されています。アクションを実行するにはボタンをクリックします。たとえば、プレーンテキスト文書に対して定義されているアクションが、gedit
でファイルを開くことだとします。このアクションが定義されていると、「gedit で開く」ボタンがサイド区画に表示されます。gedit
アプリケーションでファイルを開くには、「gedit で開く」ボタンをクリックします。
アクションが次のいずれかのダイアログで実行される場合、そのアクションを表すボタンはサイド区画に表示されません。
「アプリケーションで開く」
「他の表示方法で開く」
「ここからスタート」から、次の機能にアクセスできます。
「アプリケーション」
「アプリケーション」をダブルクリックすると、主要な GNOME アプリケーションにアクセスできます。「アプリケーション」メニューには、GNOME メニューとメニューパネルからアクセスすることもできます。
「デスクトップ設定」
「デスクトップ設定」をダブルクリックして、デスクトップ環境をカスタマイズできます。デスクトップ環境設定ツールには「アプリケーション」メニューからもアクセスできます。
システムをサーバーとして構成したり、ほかのシステム設定を選択したりできるプログラム
「ここからスタート」には、次の方法でアクセスできます。
Nautilus
ウィンドウ
「移動」-> 「ここからスタート」を選択します。「ここからスタート」の内容がウィンドウに表示されます。
デスクトップ
デスクトップの「ここからスタート」オブジェクトをダブルクリックします。「ここからスタート」の内容が Nautilus
ウィンドウに表示されます。
Nautilus
を使用して FTP サイトにアクセスできます。FTP
サイトにアクセスするには、ロケーションバー上のフィールドにサイトの URL を入力して、Return キーを押します。そのサイトの内容が表示区画に表示されます。FTP
サイトからファイルをコピーするには、そのファイルを別の場所にドラッグします。
ユーザー名とパスワードの入力を要求する FTP サイトにアクセスするには、次の形式で URL を入力します。
ftp://username:password @hostname.domain
表示区画で FTP サイトを再読み込みするには、 「表示」-> 「再読み込み」を選択します。FTP サイトの読み込みを停止するには、「表示」->「停止」を選択します。
Nautilus
では、ファイル、フォルダ、および FTP サイトの履歴リストが保持されます。履歴リストを使用して、最近表示したファイル、フォルダ、および FTP サイトをナビゲートできます。履歴リストには、最後に表示した
10 項目が含まれています。以降の節では、履歴リストのナビゲート方法について説明します。
履歴リストを消去するには、「移動」 -> 「履歴を消去」を選択します。
以前に表示した項目のリストを表示するには、「移動」メニューを選択します。履歴リストは、「移動」メニューの下部に表示されます。履歴リスト内の項目を開くには、「移動」メニューからその項目を選択します。
ツールバーを使用して履歴リストをナビゲートするには、次のいずれかの操作を実行します。
履歴リスト内の以前のファイル、フォルダ、または URL を開くには、「戻る」ツールバーボタンをクリックする
履歴リスト内の次のファイル、フォルダ、または URL を開くには、「前」ツールバーボタンをクリックする
以前に表示した項目のリストを表示するには、「戻る」ツールバーボタンの右側にある下矢印をクリックする。このリストから項目を開くには、その項目をクリックする
現在の項目以降に表示した項目のリストを表示するには、「前」ツールバーボタンの右側にある下矢印をクリックする。このリストから項目を開くには、その項目をクリックする
「履歴」タブ区画を表示するには、サイド区画の「履歴」タブをクリックします。「履歴」タブ区画は、以前に表示した項目のリストを表示します。
履歴リストの項目を表示区画に表示するには、「履歴」タブ区画の項目をクリックします。
ブックマークの項目にアクセスするには、「ブックマーク」メニューからその項目を選択します。お気に入りを「ブックマーク」メニューに追加できます。ブックマークは、ファイルシステム上のファイルおよびフォルダや、FTP サイトに追加できます。
ブックマークを追加するには、ブックマークを追加する項目を表示区画に表示します。「ブックマーク」-> 「追加」を選択します。
ブックマークを編集するには、次の手順を実行します。