Solstice AutoClient 2.1 管理者ガイド

AutoClient システムの動作

CacheFS は、AutoClient システムの重要な要素となります。キャッシュとは、データーを保存するためのローカルの領域のことです。キャッシュファイルシステムとは、ファイルが参照される時にキャッシュにファイルを書き込むローカルのファイルシステムです。いったんキャッシュに書き込まれたファイルは、2 回目以降に参照する時にはサーバーへアクセスせずに、キャッシュに直接アクセスできるようになります。これによって、ネットワークやサーバーの負荷が軽減されるため、通常は AutoClient システムへのアクセスが速くなります。なお、キャッシュがいっぱいになると、使用頻度の低い領域 (LRU) からデーターが消去されます。最も長い期間参照されていないファイルがキャッシュから削除され、現在参照されているファイル用の領域が解放されます。

AutoClient システムは、ローカルディスクを使用して、スワップ領域を確保し、サーバーのバックファイルシステムにある / (ルート) ファイルシステムと /usr ファイルシステムをキャッシュに書き込みます。図 1-2 に、どのようにして AutoClient が動作しているかを示します。

図 1-2 AutoClient システムのしくみ

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