AutoClient システムをネットワークに設定する時には、次の制限事項に注意してください。
AutoClient システムでは、/usr ファイルシステムが読み取り専用になるので、/usr ファイルシステムを変更することはできません。AutoClient システムは、ディスクレスシステムやデータレスシステムの場合 (読み取り専用としてマウントされる) と同じように、/usr ファイルシステムを使用します。
pkginfo(1) は、AutoClient システムで利用できるソフトウェアすべてについての情報を表示するわけではありません。AutoClient システムのパッケージデータベースには、システムのルートディレクトリにインストールされたパッケージのみが含まれています。また、/usr にあるソフトウェアがすべて利用可能であっても、その情報は pkginfo(1) に反映されません。
すでに AutoClient システムを認識する NIS+ サーバーをネットワーク上で実行している場合は、通常 AutoClient システムを NIS システムとして正常にブートすることはできません 。AutoClient システムは自動的に NIS+ システムとして設定されます。ただし、bootparams ファイルを修正して、AutoClient システムに ns キーを追加すれば、この設定を変更することができます。ns キーについての詳細は、bootparams(4) を参照してください。
AutoClient システムが Solaris 2.4 で動作している場合に AutoClient サーバーが使用不可になると、AutoClient システムのコンソールに NFS server servername not responding (NFS サーバーの servername というサーバーが応答しない) というメッセージが表示されます。サーバーが使用不可になった場合でも、キャッシュ中のファイルシステムへアクセスが保証されるようにするには、Solaris 2.5 以降で AutoClient を実行する必要があります。切断時実行継続機能については、 表 6-2、またはオンラインヘルプを参照してください。
OS サーバーに OS サービスを追加した後に、ホストマネージャによって OS サービスを削除することはできません。
AutoClient では、Power ManagementTM 電源管理システム (システムの消費電力を節約するソフトウェア) はサポートされません。電源管理システムについての詳細は、『電源管理システムユーザーマニュアル』を参照してください。