Solaris 2.5 以降のオペレーティングシステムでは、ネットワークに新たに AutoClient システムを追加したり、表 2-3 のように AutoClient システムを変換したりすることができます。
表 2-3 AutoClient システムの変換
変換前 |
変換後 |
---|---|
汎用システム |
AutoClient システム |
スタンドアロンシステム |
AutoClient システム |
データレスシステム |
AutoClient システム |
AutoClient システム |
スタンドアロンシステム |
既存の汎用 (generic) システム、データレスシステム、スタンドアロンシステムを AutoClient システムに変換する場合は、再インストールとみなしてください。システム中の既存データーはすべて、AutoClient システムを最初にブートする時点で上書きされます。
AutoClient システムでは、1 ディスクまたは 2 ディスクの構成のみがサポートされます。AutoClient システムには、その他のディスク構成はお勧めできません。選択するディスク構成によっては、1 ディスクまたは 2 ディスク全体が AutoClient 製品によって上書きされることがあります。ディスク構成オプションについては、表 6-3 を参照してください。
AutoClient システムに変換されたスタンドアロンシステムにローカルなメール領域 ( /var/mail) がある場合は、このローカルディスクをキャッシュとして使用する前に、ローカルディスクからこのディレクトリをコピーしておいてください。AutoClient の設定では、一括管理によって管理作業をより簡単にできるように、サーバー上にメールスプールディレクトリを設定してください。
ネットワークのスタンドアロンシステム上にローカルファイルシステム (Solaris 分散ファイルシステム以外のファイルシステム) が存在する場合は、これらのファイルを保存してから、AutoClient システムに変換してください。AutoClient システムにローカルファイルシステムが残っていると、FRU (「AutoClient システム」および 「FRU の制限事項」参照) の利点や、バックアップが不要であるという利点がなくなります。
ホストマネージャを使用して AutoClient システムを設定すると、/opt ディレクトリが空になります。AutoClient システムが必要なファイルシステムをマウントできるように、サポートされるプラットフォームごとに特定の名前を付けた /opt ファイルシステム (たとえば、sparc_opt または x86_opt など) を設定する必要があります。
ファイルシステムの作成および管理は、ストレージマネージャを使用して行なってください。ストレージマネージャについての詳細は、『Solstice AdminSuite 2.3 管理者ガイド』を参照してください。