目次
はじめに
第 1 章 Netshare について
第 2 章 Web サーバ パブリッシングについて
第 3 章 インストールと設定
第 4 章 Web Publisher クイックスタート
第 5 章 サービスとメニュー
第 6 章 検索について
第 7 章 アクセス コントロール
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第 2 章 Web サーバ パブリッシングについて

Web Publisher は、ローカル デスクトップ上で起動し、iPlanet Web Server 上に管理されているファイルにアクセスできる Java アプレットです。Web Publisher を使用することにより、リモート サーバに保存されているドキュメントに直接アクセスして編集や管理を行うことができます。ワーク グループのメンバーは、各自のデスクトップからプロジェクトのコンテンツにアクセスし、スムーズな共同作業ができます。Web Publisher では、ボタンをクリックするのみで Web サーバにドキュメントをパブリッシュできるため、ftp コマンドやその他の複雑なインターフェイスを使用する必要はありません。

この章では、以下の Web Publisher の機能を取り上げ、Web サーバ パブリッシングの概要を説明します。


ファイル管理
Web Publisher を使用することにより、リモート サーバにあるファイルやフォルダの管理ができます。Web Publisher のファイル管理ウィンドウに階層表示されたリストから、サーバのファイルやフォルダに簡単にアクセスすることができ、ファイルやディレクトリのコピー、移動、名前の変更、削除などが可能です。また、サーバ ファイルからローカル システムへのダウンロードや、ローカル システムからサーバ ファイルへのアップロードを行うこともできます。

サーバ上のファイルやフォルダには、ファイル名、オーナ、ロックの状態、サイズ、作成日など、プロパティが設定されており、これらの情報はファイルの編集時またはサーバへの追加時に更新されます。

また、これらのプロパティに基づいてファイルを検索することができます。たとえば、特定の作成者のファイルの検索や、ロックされたファイル、タイトルのフィールドに特定の文字列が含まれるファイルの検索などが可能です。


編集とパブリッシング
Web Publisher では、各種形式のサーバ ファイルの編集が可能で、HTML ファイルには Netscape Composer、PDF ファイルには Adobe Acrobat、スプレッドシート ファイルには Microsoft Excel など、そのファイルに対応するアプリケーションが自動的に起動します。

Web Publisher では、エディタ プログラムを特定のファイル形式に関連付ける設定を行うことができます。たとえば、HTML ファイルや ASCII ファイルを編集する場合、Web Publisher のデフォルトでは、Netscape HTML エディタでファイルを開くように設定されています。HTML 形式以外のファイルを編集する場合は、そのファイルの種類に関連付けられたアプリケーションが起動します。たとえば、拡張子が.xls であるファイルに Microsoft Excel が関連付けられている場合は、そのファイルを編集する際に Microsoft Excel が起動し、Excel を使用して編集した後、ファイルは通常どおりに保存されます。

サーバ ファイルの編集中は、Web Publisher アプレットのウィンドウ内のファイルの横に、小さなペンのアイコンが表示されます。編集中のファイルはロックされて「編集状態」になり、ほかのユーザは書き込みできなくなりますが、参照は可能です。新しい変更をほかのユーザに公開して利用できるようにするには、編集済みのファイルをサーバにパブリッシュする必要があります。この操作により、サーバ ファイルが更新され、ほかのユーザも利用可能になります。

Web Publisher では、編集済みのファイルをサーバにパブリッシュするプロセスで以下のタスクが実行されます。


検索
Web Publisher では、リモート サーバ上のドキュメントの内容やファイル プロパティに基づいて検索を行うことができます。たとえば、特定の日付以降に作成されたドキュメントの検索や、web という単語が含まれるドキュメントの検索などが可能です。

Web Publisher の検索機能の詳細については、第 6 章「検索について」を参照してください。


アクセス コントロール
Web Publisher では、Web Publisher のファイルやフォルダに対するアクセスをコントロールすることができ、各ユーザに異なるアクセス権を許可することが可能です。たとえば、あるユーザにはファイルの読み取りのみを許可し、別のユーザには書き込みや削除を許可することができます。また、エージェントがモニタするドキュメントの指定や、検索対象となるドキュメントの制限も可能です。

アクセス許可の設定の詳細については、第 7 章「アクセス コントロール」を参照してください。


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