目次
はじめに
第 1 章 Netshare について
第 2 章 Web サーバ パブリッシングについて
第 3 章 インストールと設定
第 4 章 Web Publisher クイックスタート
第 5 章 サービスとメニュー
第 6 章 検索について
第 7 章 アクセス コントロール
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第 4 章 Web Publisher クイックスタート

Web Publisher を使用することにより、サーバ クライアントが、リモート サーバ上のファイルやフォルダに直接アクセスして編集や管理を行うことや、複数のユーザが、共有ワークグループ Web サーバのドキュメントでの共同作業にローカルから参加することが可能になります。

この章では、Web Publisher を活用するための一般的な操作について説明します。Web Publisher のサービスやメニュー コマンドについての詳細は、別の章で説明します。この章では、以下のトピックについて説明します。

Web Publisher の検索コンポーネントやアクセス コントロール コンポーネントについては、別の章で説明します。検索は、

第 6 章「検索について」、アクセス コントロールは、第 7 章「アクセス コントロール」をそれぞれ参照してください。

 

ノート
Web Publisher には、ファイルのインデックス再作成や状態チェックなどを自動的に行う機能が内部に組み込まれています。ローカルのマシンに既に搭載されているファイル管理ツールを使用して Web Publisher 用に定義されたドキュメント ディレクトリ内のファイルやフォルダを操作した場合は、問題が発生する可能性があります。


Web Publisher インターフェイスの使用
Web Publisher を起動すると、図 4.1 のウィンドウにすべてのファイルとフォルダが階層表示されます。また、使用中のファイルやフォルダに関する情報を表示するためのアイコンも複数用意されています。

図 4.1    [Web Publisher] ウィンドウ

Web Publisher のアイコン
Web Publisher では、ファイルに対して行われた操作を表す各種アイコンが [Web Publisher] ウィンドウに表示されます。編集済みの未パブリッシュ ファイルは、わかりやすいペンのアイコンで表わされます。ロックされたファイルを表わすアイコンは、ロックのオーナによって異なります。表 4.1 は、アイコンとその意味です。

表 4.1各ファイル操作に対応するアイコン

操作
アイコン
(操作を行わない)


自分で編集


自分でロック


ほかのユーザがロック


編集したファイルをサーバにパブリッシュすると、ペンのアイコンは表示されなくなります。同様に、ファイルのロックを解除すると、ロック アイコンまたはサークル アイコンは表示されなくなります。

ファイルやフォルダのソート
ファイルやフォルダは、その名前や、修正日、サイズなどに基づいて昇順または降順でソートすることができます。

ファイルをソートするには、ソートの基準になるカラムのヘッダをクリックします。または、[表示] メニューの [ソート] をクリックし、 サブメニューから任意のソート順 (名前、日付、サイズ) を選択します。

キーボード ショートカット
Web Publisher では、以下の標準的なキーボード操作が使用できます。

ツールバーのショートカット
Web Publisher の [ファイル管理] ウィンドウ上部にあるツールバーには、頻繁に使用する Web Publisher コマンドのショートカットとして 7 つのボタンが用意されています (図 4.2 参照)。メニュー コマンドのリストは、第 5 章「サービスとメニュー」を参照してください。

図 4.2    ツールバー

ファイルやフォルダの選択後、ツールバーのボタンから Web Publisher のコマンドを実行できます。左から順に、このボタンを説明します。


サーバ ファイルの編集
この節では、リモートの Web サーバのファイルを編集し、編集済みファイルをサーバにパブリッシュしてほかのユーザが使用できるようにする方法について説明します。編集中のファイルは、そのファイルを再度パブリッシュするまでロックされた状態になり、ほかのユーザは使用できません。

Web Publisher では、ロックされていないファイル (ただし、読み込み許可と書き込み許可が必要) を編集することができます。プロジェクトに参加するワークグループのメンバーは、リモート サーバ上の共有ファイルを頻繁に変更する必要があります。

ファイルを編集するには

  1. ロックされていないファイルを選択します。
  2. ツールバーの [編集] ボタンをクリックします。
  3. [了解] をクリックすると、ファイルのエディタ アプリケーションが起動し、その中で編集を行います。
  4. 編集終了後、エディタ アプリケーションでファイルを保存します。Netscape Navigator 3.01 の HTML エディタをご使用の場合は、[パブリッシュ] コマンドを「使用しない」でください。
新しく編集されたファイルは、パブリッシュされるまでほかのユーザは使用できません。編集したファイルをパブリッシュするには、以下の操作を行います。

  1. 編集したファイルを選択します。
  2. [ファイル] メニューの [編集した 1 つのファイルをパブリッシュする] をクリックします。[パブリッシュ バージョン] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [了解] をクリックすると、ファイルがパブリッシュされます。
以上で、編集済みファイルがサーバに戻され、ファイルはアンロックされます。


新しいファイルをサーバに追加
ローカルのファイルをアップロードして新しいファイルをサーバに追加する操作も一般的な作業の 1 つです。Web Publisher を使用することにより、アプリケーション、ワープロで作成されたドキュメント、PDF ファイル、スプレッドシート、HTML ファイルなど、各種形式のファイルをサーバに追加できます。

ローカルのファイルをサーバに移動するには、以下の操作を行います。

  1. Web Publisher のウィンドウで、新しいファイルの移動先となるフォルダを選択します。
  2. [ファイル] メニューの [サーバへアップロード] を選択します。[ファイル・ディレクトリのアップロード] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [ファイル・ディレクトリのアップロード] フィールドに、アップロードするローカル ファイルの完全なパス名を入力します。Communicator をご使用の場合は、[ブラウズ] ボタンをクリックしてそのファイルを検索することができます。
  4. 移動先のフォルダのパス名が、[サーバのファイルもしくはディレクトリ] フィールドに表示されます。フィールドに表示された移動先は、必要に応じて変更できます。
  5. [アップロード後にファイルをロック] オプションを選択した場合は、サーバへのアップロード後に、ファイルがロックされます。
  6. [アップロード] をクリックしてローカルのファイルをサーバに追加します。
  7. ファイルのプロパティ更新を要求するメッセージが、ダイアログ ボックスに表示されます。[了解] をクリックして、ファイルのプロパティが表示された [Web Publisher サービス] ページに進みます。

ファイル情報の表示
ファイルのデフォルト プロパティやカスタム プロパティは、[Web Publisher サービス] ページで確認することができます。

図 4.3    [Web Publisher サービス] ページ

ファイルのプロパティ
ファイルのプロパティには、デフォルト プロパティとカスタム プロパティの 2 種類があります。Web Publisher の各ファイルには、デフォルト プロパティが設定されており、[プロパティ] リンクをクリックすると表示されます。このプロパティでは、自分がそのファイルのオーナである場合、またはファイルにオーナが設定されていない場合にのみ、ファイルのオーナの項目を変更できます。また、サーバ管理者は、カスタム プロパティを定義することができ、このプロパティは、[カスタム プロパティ] リンクをクリックして表示します。サーバ管理者が変更可能と定義したプロパティには、任意の値を入力できます。

デフォルト プロパティ
デフォルト プロパティを表示するには、以下の操作を行います。

  1. [Web Publisher] ウィンドウでファイルを選択します。
  2. ツールバーの [情報] ボタンをクリック、または [表示] メニューの [プロパティ] をクリックします。[Web Publisher サービス] フォームにファイルのプロパティが表示されます。
  3. ファイルのプロパティが表示されていない場合は、[プロパティ] リンクをクリックして表示させます。
ファイルには、以下に一覧表示するデフォルト プロパティが設定されます。フォルダの場合は、「説明」と「オーナ」の 2 つの変更可能なプロパティ、および「ファイル名」、「URL」、「サイズ」、「変更日」の 4 つの読み取り専用プロパティが設定されます。プロパティの詳細については、第 5 章「サービスとメニュー」を参照してください。

ファイルは、内容とプロパティによって検索することができます。たとえば、任意の作成者が所有するファイル、ロックされたすべてのファイル、[Title] フィールド内に特定の文字列を含むファイルなどです。検索の実行に関する詳細については、第 6 章「検索について」を参照してください。

カスタム プロパティ
カスタム プロパティを表示するには、以下の操作を行います。

  1. [Web Publisher] ウィンドウでファイルを選択します。
  2. ツールバーの [情報] ボタンをクリック、または [表示] メニューの [プロパティ] をクリックします。[Web Publisher サービス] フォームにファイルのプロパティが表示されます。
  3. [カスタム プロパティ] リンクをクリックすると、プロパティの現在の値が一覧表示されます。


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