目次
はじめに
第 1 章 Netshare について
第 2 章 Web サーバ パブリッシングについて
第 3 章 インストールと設定
第 4 章 Web Publisher クイックスタート
第 5 章 サービスとメニュー
第 6 章 検索について
第 7 章 アクセス コントロール
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第 3 章 インストールと設定

Web Publisher は、Web サーバ パブリッシングをクライアントが簡単に利用できるようにするための Java アプレットです。iPlanet Web Server では、ホームページ付き Web Publisher アプレットがデフォルトでインストールされます。

この章には、Web Publisher のインストールや設定に関する基本的な情報をはじめ、Netscape Navigator の各バージョン別の情報が記載されています。この章は、以下の節から構成されています。

Netscape Communicator の Netscape Composer コンポーネントで、オプションのプラグインを使用した場合は、Composer の編集機能やパブリッシング機能が拡張され、サーバのドキュメントやフォルダへのアクセスがさらにスムーズになります。


Web Publisher ホームページ
Web Publisher ホームページは、iPlanet Web Server のデフォルトでインストールされます。このページからは、Web Publisher の起動、Web パブリッシング ドキュメント ディレクトリの定義、各種システムに対応するプラグインのダウンロード、オンライン ヘルプへのアクセスなどが可能です。

Web Publisher ホームページを表示させるには、次の URL を入力します。

http://yourServer/publisher

Web Publisher ホームページが表示されます。このページには、[Web Publisher の起動] ボタン、プラグインをダウンロードするためのリンク、オンライン ヘルプへのアクセスに使用するリンクなどがあります。システムにプラグインをインストールした後は、このページから Web Publisher を起動できます。

Web Publisher を起動する際に、このプログラムに使用するドキュメント ディレクトリを指定してください。Web Publisher には、デフォルトのプライマリ ドキュメント ディレクトリが設定されていますが、このディレクトリは、ドロップダウン リストから選択、または使用するフォルダを直接入力することにより変更できます。新しく入力したフォルダは、ドロップダウン リストに追加され、次回から簡単に利用できます。ドロップダウン リストには、10 個までフォルダを追加することができ、それ以上フォルダを追加した場合は、最初に入力したフォルダがリストから削除されます。


Web Publisher コンソール ウィンドウ
Web Publisher を起動した場合は、図 3.1 にある Web Publisher ブラウザ ウィンドウが表示され、Web Publisher 用の Java 環境が用意されます。Web Publisher を実行するため、このブラウザ ウィンドウは開いたままにしておきます。

図 3.1   

Web Publisher コンソール ウィンドウ


Web Publisher の設定
Web Publisher には、その動作方法を決定する editor.txt と nswppref.txt の 2 つのコンフィグレーション ファイルがあります。editor.txt ファイルには、各ファイルの種類とファイル編集時に起動するアプリケーションを関連付ける情報が保存されており、nswppref.txt には、ユーザ名、ウィンドウのサイズ、ユーザ プリファレンスなど、Web Publisher セッションについての情報が保存されています。これらのファイルは、ローカル マシン上の Netscape Navigator がインストールされているフォルダに保存されています。たとえば、Windows の場合は、C:\Program Files\Netscape\Navigator などです。通常、これらのファイルは変更する必要はありませんが、必要な場合は変更することも可能です。

この節では、以下のトピックについて説明します。

エディタ プリファレンス ファイル
Web Publisher では、特定のアプリケーションを指定したファイル形式に関連付けることができます。ファイルを編集する際には、MS Word、MW Excel、Netscape Navigator HTML エディタなど、関連付けられたアプリケーションが起動します。

editor.txt ファイルは、各種形式のファイルを編集する際に、Web Publisher で使用するプログラムを選択します。デフォルトでは、エディタ プリファレンス ファイルに、Netscape プログラムのエディタで HTML 形式のファイルを開くというエントリが入っていますが、作業を行うファイルの種類に応じてこのエントリを追加できます。たとえば、MS Word 文書や GIF 形式のグラフィック ファイルを、それぞれ MS Word や PaintShop Pro などを使用して編集することができます。

ファイルの編集には、[エディタ] ダイアログ ボックスを使用 ([編集] メニュー > [プリファレンス]) します。このコマンドにより、ダイアログ ボックスに htmlhtm の拡張子の付いた HTML ファイルのエントリを含むエディタ プリファレンスが一覧表示されます。

ほかのエントリを追加するには、以下の操作を行います。

  1. [新規エントリの追加] ボタンをクリックします。[エディタ プログラムの設定] ダイアログ ボックスが表示されます。
  2. 指定されたファイルの種類に対応する拡張子を入力します。拡張子の前のピリオドは省略可能です。たとえば、文書作成用エディタを定義する場合は、doc.doc のどちらでも構いません。
  3. エディタを起動するコードを入力します。通常、このコードは、
  4. C:\msoffice\winword\winword.exe など、実行可能なプログラム ファイルのフルパス名になります。

  5. 編集中に、一時ファイルをローカル システムに作成しない場合は、[Communicator を使用] を選択します。
Web Publisher プリファレンス ファイル
Web Publisher のセッションは、nswppref.txt ファイルで定義されます。このファイルには、アプレット ウィンドウのサイズなど、内部設定を定義するプログラムの詳細が多数リストされており、その他の設定にも [編集] メニューの [プリファレンス] からアクセスできます。通常、このファイルを変更する必要はありません。

[編集した全てのファイルのパブリッシュ] ダイアログ ボックスに予期しないファイルが表示されている場合は、このファイルを手動で変更する必要があります。この状態は、「編集状態」のファイルを [プロパティ] ページからアンロックした場合に発生する可能性があります。


ユーザ アクセスの必要条件
Web Publisher を使用するには、iPlanet Web Server に対する読み込み許可、または読み込み/書き込み許可がある有効なユーザとして定義されていることが条件となります。ユーザ許可の詳細については、サーバ管理者にお問い合わせください。

iPlanet Web Server のデフォルト アクセス コントロールでは、定義されたユーザはサーバのファイルに対する書き込みが許可されます。サーバ管理者は、書き込み許可を特定のサーバに対して設定できます。また、Web Publisher のアクセス コントロール機能を使用することにより、個人が所有するファイルやフォルダに対して、個別に書き込み許可を設定することもできます。詳細については、第 7 章「アクセス コントロール」を参照してください。


Communicator および Composer をご使用の場合
この節では、Netscape Communicator やその Composer コンポーネントをご使用の Web Publisher ユーザを対象とし、以下のトピックについて説明します。

Java の有効化
Web Publisher でアプレットを実行するには、ブラウザで Jave が有効になっていることが必要です。Netscape Communicator の Netscape Navigator コンポーネントで Java を有効にするには、以下の操作を行います。

  1. [編集] メニューの [設定] をクリックします。
  2. [詳細] を選択します。
  3. [Java を有効にする] をオンにします。
Composer プラグインのインストール
Composer のプラグインを使用することにより、リモートの Web サーバ上にあるファイルの編集やパブリッシュがスムーズにできるようになります。これはオプションのプラグインで、編集機能やパブリッシュ機能を拡張するためのものです。また、Web Publisher の [ロック] や [アンロック] のコマンドを [ツール] メニューに追加することもでき、リモート ファイルのロックやアンロックが可能になります。このように、ローカル デスクトップの Communicator ソフトウェアから、Web サーバ パブリッシュを直接行うことが可能になります。

ここで説明する Composer プラグインのインストール手順は、Netscape Communicator がデフォルトのディレクトリにインストールされていることを前提としています。Windows システムでは、通常、以下のディレクトリにインストールされています。

C:\Program Files\Netscape\Navigator

Netscape Communicator が、デフォルト以外のディレクトリにインストールされている場合は、必要に応じてプラグインをインストールするパスを変更してください。

Composer プラグインをインストールするには、Web Publisher ホームページ に移動し (手順は、

「Web Publisher のホームページ」参照)、手順に従ってプラグインをダウンロードします。プラグインのインストール完了後、Composer の Web パブリッシング機能を使用するには、Communicator を再起動する必要があります。

 

Java セキュリティ証明書
Web Publisher は、認証済のアプレットで、ユーザは Java のセキュリティ証明書による許可が必要です。アプレットへのアクセス許可や拒否は、ローカル ファイルにアクセスするために Web Publisher を始めて実行する際に表示されるウィンドウで決定されます。

[この決定を以降も適用する] チェック ボックスをオンにした場合、Java のセキュリティ チェックは、後にバックグラウンドで処理されます。

ページ サービスのメニュー コマンド
Netscape Commmunicator の Navigator でサーバ ドキュメントをブラウズしている場合は、ページ サービスのメニュー コマンドを使用して、[Web Publisher サービス] ページにあるファイルの Web パブリッシュ情報に簡単にアクセスできます。

ページ サービスのメニュー コマンドにアクセスするには、以下の操作を行います。

  1. サーバ ドキュメントを Netscape Navigator のブラウザ ウィンドウで開きます。
  2. [表示] メニューの [ページ情報] を選択します。
[Web Publisher サービス] フォームに、ブラウズ中のドキュメントの [プロパティ] ページが表示され、以下の Web パブリッシュ機能が使用可能になります。

ローカルにインストールされたアプレットの使用
サーバでは、ローカル マシンにインストールされている Web Publisher アプレットのコピーを使用するように設定することが可能で、この設定により、アプレットのパフォーマンスが大幅に向上します。

手順は、以下のとおりです。

  1. Web Publisher ホームページ (http://<server>/publisher) を表示させます。
  2. そのホームページの中央にある [Netscape Communicator のユーザ] セクションで、[SmartUpdate] リンクをクリックしてローカル バージョンのアプレットをダウンロードします。
  3. [SmartUpdate] ページの下部に表示されている [ローカル Web Publisher] リンクをクリックします。ローカル バージョンのアプレットがインストールされます。
  4. このアプレットをデフォルトに設定するには、[ローカル バージョンの使用] をクリックします。

Internet Explorer をご使用の場合
この節では、Microsoft の Internet Explorer をご使用の Web Publisher ユーザを対象とし、以下のトピックについて説明します。

Java の有効化
Web Publisher でアプレットを実行するには、ブラウザで Jave が有効になっていることが必要です。Internet Explorer で Java を有効にするには、以下の操作を行います。

  1. [表示] メニューの [インターネット オプション] をクリックします。
  2. [詳細設定] タブをクリックします。
  3. [Java JIT コンパイラの使用] をクリックし、Internet Explorer 内部のコンパイラで、すべての Java アプレットが自動的に作成されるようにします。
Java セキュリティ証明書
Web Publisher は、認証済のアプレットで、ユーザは Java のセキュリティ証明書による許可が必要です。ローカル ファイルにアクセスするために Web Publisher を初めて実行した場合は、一連のウィンドウが表示され、そこでアプレットへのアクセスが許可または拒否されます。


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