Oracle Shipping Executionユーザーズ・ガイド リリース12.1 B62703-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、次のトピックを説明します。
ピック・リリースでは、リリース基準を満たしている適格な搬送明細を検索してリリースし、移動オーダーを作成します。ピック・リリースは、受注、トリップ、ストップ、コンテナ、搬送、倉庫、顧客、出荷予定、要求日、出荷優先度またはこれらの基準の組合せにより実行できます。デフォルトのリリース基準は、「出荷パラメータ」で設定します。ただし、デフォルト基準は、ピック・リリース時に「受注のリリース」ウィンドウで上書きできます。
移動オーダーの取引処理では、予約が作成され、在庫ソース保管場所が決定されます。ピック・スリップは、詳細処理の完了後に作成できます。数量とソースはピック確認時に手動で検証できます。詳細化およびピック確認は、Oracle Inventoryを介して手動で取引できます。または、ピック・リリース時に自動的に発生するように「出荷パラメータ」で設定できます。出荷パラメータの詳細は、『Oracle Order Managementインプリメンテーション・マニュアル』を参照してください。
1つ以上のリリースの実行や、要件を満たすためにリリースのカスタマイズができます。次のルールが定義できます。
リリース・ルール: 「出荷パラメータ」の「ピック・リリース」タブで、ピッキング基準を指定してデフォルトのリリース・ルールを設定します。
リリース順序ルール: ピック・リリース時に適格な搬送明細を割り当てる順番を指定します。
ピック・スリップのグループ化ルール: リリースされた移動オーダー明細をピック・スリップ上にグループ化する方法を決定します。
ピック・リリースは、次の方法を使用して実行できます。
オンライン: 1つの受注を即時にピック・リリースできます。その結果、コンカレント・マネージャのキューで処理する順番を待機する時間が不要になります。この処理は「受注をピッキング用にリリース」ウィンドウで実行します。このウィンドウには、「出荷取引」フォームの「ツール」メニューからもアクセスできます。
コンカレント: 他の処理を同時に実行しながら、ピック・リリースをバックグラウンドで実行できます。この処理は「受注をピッキング用にリリース」ウィンドウで実行します。このウィンドウには、「出荷取引」フォームの「ツール」メニューからもアクセスできます。
標準レポート発行(SRS): 毎日同じ時間に特定のリリースを実行できます。SRSではピック・リリースがバックグラウンドで実行されますが、このプログラムは1日に複数回実行できます。この処理は「受注をピッキング用にリリースSRS」ウィンドウで実行します。
「出荷取引」フォーム: 「処理」メニューから「ピック・リリースの起動」を選択すると、「出荷取引」フォームでピック・リリースを実行できます。
Pick Release Application Program Interface(API): このAPIを使用してピック・リリースを実行できます。『Oracle Order Management Suite APIおよびオープン・インタフェース・マニュアル』を参照してください。
関連項目
移動オーダーは、保管場所移動または勘定科目出庫に対する要求です。移動オーダーは、ピック・リリース処理によって作成されます。これは、資材を倉庫内のソース事業所からステージング保管場所に移動するための保管場所移動に対して事前に承認された要求です。
注意: Oracle Warehouse Managementを使用可能な組織の場合は、ピック・リリース基準の範囲内でステージング保管場所と保管棚を指定する必要があります。この2つを指定しないと、明細はバックオーダーとなります。
移動オーダーは、Oracle Inventoryで設定したピッキング・ルールを使用して、移動オーダー明細を履行するために必要な資材を検出します。ピッキング・ルールは、品目-保管場所のデフォルト(ステージング保管場所が保管棚管理されている場合に必須)とともに、適切なソース情報を含むステージング移動取引明細を提示します。この情報は、ステージング事業所に十分な搬送用の資材を確保するための情報です。ピッキング・エンジンがこの取引明細を提示する処理を、割当てと呼びます。
関連項目 『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』
ピッキング移動オーダーの搬送先保管場所は、ピック済資材を保管するステージング事業所です。組織ごとに少なくとも1つのステージング保管場所を指定する必要があります。ステージング保管場所は予約可能である必要があります。ピック・リリース時に作成される各バッチには、同じ搬送先ステージング保管場所が設定されます。すべてのピッキング移動オーダーで使用されるデフォルトのステージング保管場所および保管棚は、Oracle Shipping Executionの「出荷パラメータ」ウィンドウで指定されます。この場所は、ピック・リリース時に変更できます。ステージング領域の中に様々なステージング保管場所のモデルを作成する場合、施設では、異なる保管場所を作成するか、または1つのステージング保管場所の中にステージング保管場所の保管棚を指定するかを選択できます。
システムで、資材をピック・リリースから出荷確認に移動するプロンプトのピック・リリースの手順数を決定できます。手順は、次のとおりです。
ピック・リリース
移動オーダー明細の割当(詳細化)
移動オーダー明細のピック確認
出荷確認
移動オーダーは、Oracle Shipping Executionのピック・リリース処理によって作成されます。ピッキング・バッチに含まれる受注明細ごとに、移動オーダー明細が1つ生成されます。移動オーダー明細が受注明細または「受注のリリース」ウィンドウで指定された場合、その移動オーダー明細には、品目、数量、ステージング事業所(搬送先保管場所と保管棚)およびソース保管場所と保管棚が含まれます。
取引不可品目に対して、ピック・リリースでは、出荷パラメータに「出荷セットおよび出荷モデルの強制」フィールドを使用しません。ただし、出荷確認では、破損した出荷セットおよび出荷モデルによる取引不可品目が検証されます。
注意: 「出荷パラメータ」ウィンドウの「ピック・リリース」タブで「出荷セットおよび出荷モデルの強制」パラメータを使用すると、出荷セットとモデルをピック時に強制するか、または出荷時に強制するかを制御できます。このパラメータの詳細は、『Oracle Order Managementインプリメンテーション・マニュアル』を参照してください。
予約可能でない品目の場合、割当とピック・リリース処理は実行されますが、ピック・リリース時には提示されず、品目のピック確認は実行されません。ピック・スリップは印刷できますが、ピック元の保管場所および保管棚の詳細情報は含まれません。ただし、ピック対象の品目と数量は含まれます。「自動割当」は「Yes」に設定する必要がありますが、「自動ピック確認」は任意の値に設定できます。
関連項目
ピック・リリース時に作成された移動オーダー明細を倉庫にリリースし、ピック・スリップを印刷するには、その明細を割り当てる必要があります。また、ピッキング移動オーダー明細の割当プロセスにおいて、前の予約が存在しない場合、品目に対して上位レベル(組織レベル)の予約も作成されます。この手順は、移動オーダー明細の作成直後に実行でき、後に延期することもできます。明細が割り当てられると、そのステータスは「倉庫へのリリース」になります。
詳細化プロセスを延期すると、ピック・リリースを複数の倉庫にわたって行うが、受注明細を現場にリリースする時期を各倉庫に決定させるような組織で採用されることがあります。受注明細を作成直後に詳細化することを自動詳細化と呼び、詳細処理を延期することを手動詳細化と呼びます。「出荷パラメータ」ウィンドウでデフォルトの詳細化モードを設定できます。このデフォルトは、ピック・リリース時に「受注のリリース」ウィンドウで上書きできます。
移動オーダー明細詳細の取引を(Oracle Inventoryで)行い、ステージングでの資材の荷降を確認する必要があります。ピック確認では保管場所移動が実行され、資材を倉庫内のソース事業所からステージング事業所にシステムにより移動します。ピック確認によって、上位レベルの予約は、ステージング事業所の割り当てられた予約(ロット、保管場所および保管棚など)に自動的に移動します。
Oracle Inventoryにより、Shipping Executionがピック確認の結果で更新されます。
ピック確認済数量に、「ステージング/ピック確認済」がステータスとして割り当てられます。
未確認数量のステータスが「バックオーダー済」に変更されます。
様々なロット、シリアル、保管棚または保管場所から資材がピックされた場合は、ピック確認時に、不明数量のレポート作成または情報の変更を行うことができます。組織のピックが、提示されたピッキング明細とほとんど同じ場合、またはピック確認に意必要な間接費が膨大な場合は、自動ピック確認をデフォルトとして設定し、明細の詳細化直後に発生させることができます。デフォルトのピック確認方針は、在庫組織パラメータで設定できます。このデフォルトはピック・リリース時に上書きできます。
「リリース・ルール」ウィンドウで「自動割当」および「自動ピック確認」の両方が選択された場合は、割当および予約処理に続いてピック確認が自動的に実行されます。ピック確認は必ず、詳細化および予約処理の後に実行されます。「自動割当」を選択しない場合、自動ピック確認は実行されません。
Oracle Warehouse Managementがインストール済の場合は、手動ピック確認が必須です。
注意: 自動ピック確認を使用する場合でも、資材はステージング保管場所にのみ取引され、予約されます。予約を削除し、資材を元の保管場所に取引することで、見つかった差異を引き続き管理できます。
在庫取引の実行にバー・コード・スキャナなどのモバイル装置が使用される場合は、在庫の精度と管理を最大限にするために手動ピック確認を使用することをお薦めします。
移動オーダーで一部移動取引を実行した後は、搬送詳細の出荷数量は通常ブランクになります。ただし、移動オーダーがシリアル管理品目である場合、出荷数量が表示されます。一般に、未出荷数量は個別のバックオーダー搬送明細に振り分けられるため、ステージング搬送詳細の要求数量は出荷数量です。ただし、シリアル管理品目の搬送詳細では、出荷数量に値が表示され、取引時のシリアル番号を入力できます。
超過ピックでは、ピック確認取引を使用して、超過出荷の許容範囲内で搬送明細の要求数量以上の数量をピッキングします。また、搬送詳細とロットの数量が一致しないという理由のみのためにLPNとロットを細かく分割せずに済みます。
超過ピックを行うには、「自動ピック確認」パラメータを「No」に設定してピック・リリースし、Oracle Inventoryの「移動オーダー取引」フォームを使用して手動でピック確認を行う必要があります。
超過ピック数量に対して、要求数量0(ゼロ)の搬送明細が作成されます。この搬送明細は単独では出荷確認できず、最後の要求数量0(ゼロ)の搬送明細の出荷確認後も残ります。
1つのソース明細について、搬送に含まれる搬送詳細の要求数量合計が0(ゼロ)の場合は、エラーWSH_REQ_ZERO_INSIDE_ERRORが生成されます。このエラーを解決するには、そのソース明細について要求数量が0(ゼロ)でない搬送詳細を搬送に割り当てます。
1つのソース明細について、搬送に含まれない搬送詳細の要求数量合計が0(ゼロ)の場合は、エラーWSH_REQ_ZERO_OUTSIDE_ERRORが生成されます。このエラーを回避するには、次の3つの処理が可能です。
ソース明細についての全搬送詳細を搬送に割り当てます。
ソース明細について、1つ以上の搬送詳細を搬送から割当解除します。
搬送外のソース明細については、全搬送詳細を完全にバックオーダーにするか、循環棚卸を行います。
超過ピック処理では、次の数量を計算し、計算結果がマイナスの数になった場合はゼロを使用します。
超過ピック数量 = ピック数量 - 出荷数量 - バックオーダー数量 - ステージング数量
バックオーダー数量 = 要求数量 - 出荷数量 - ステージング数量
ステージング数量 = 要求数量 - 出荷数量 - バックオーダー数量: この数量を超える値はステージ残にできません。
バックオーダー数量 = 要求数量 - 出荷数量: この数量を超える値はバックオーダーにできません。
ピック確認後、Oracle Inventoryにより次の情報がOracle Shipping Executionに渡されます。
ピック確認済数量
ピック確認保留中の割当数量: ピック確認取引保留中の割当数量の合計。ピック確認取引では、割当は作成できません。
ピック確認後、ピック数量は要求数量以上になります。
要求数量より少なくピックすると、ピック確認により搬送明細が分割されます。
当初明細数量が詳細数量となり、そのリリース済ステータスは、「ステージング/ピック確認済」になります。
要求数量と詳細数量との差異が新規明細数量となり、そのリリース済ステータスは、「バックオーダー」になります。
保留数量がある場合、Oracle Shipping Executionが行う搬送詳細の処理は、超過ピックに応じて次のように異なります。
搬送明細の要求数量の履行: 要求数量がゼロで、ピック数量はピック確認されたままの数量である、超過ピック保留搬送明細が作成されます。
数量の保留: 通常の搬送明細が作成され、後続のピック確認取引を待機します。この搬送明細のステータスは「倉庫へのリリース」となり、「要求数量」が含まれます。
ピック数量または保留数量がブランクの場合:
ピック数量がNULLで要求数量がゼロより大きい場合は、搬送明細がバックオーダーとなります。
要求数量がNULLでピック数量がゼロより大きい場合は、搬送明細が削除されます。
保留中の割当が1つ以上ある場合は、ステータスが「倉庫へのリリース」で保留ピック超過になる可能性のある搬送明細が発生します。搬送明細がピック数量に基づいて履行され、かつ保留数量がある場合は、ピック確認により新規搬送明細保留ピック超過が作成されます。
要求数量を超える未出荷ピック数量は、出荷確認時に削除されます。したがって、ステージングやバックオーダーにはできません。
移動オーダー明細数量が、オーダー明細数量の減少により減らされる場合、当初割り当てられた数量を超過して移動オーダー明細を超過ピックすることはできません。
超過ピックすると、それに応じてまだステージングではない要求数量が減らされます。移動オーダー明細は部分的に取り消すことができます。超過ピックする必要がある場合でも、超過出荷する必要はありません。
「出荷取引」フォームの「明細/LPN」タブで、超過ピック関連の次のフィールドを確認できます。
ピック数量
第2ピック数量
「保留ピック超過」チェックボックス
搬送詳細の要求数量をピックする場合、許容範囲内で超過出荷を行うことができます。
搬送詳細の要求数量を超過ピックする場合、その搬送詳細は超過出荷できませんが、許容範囲内の累計明細(分割明細のすべての合計)は超過出荷できます。ただし、許容範囲にかかわらず、ピック数量より大きい数量は出荷確認できません。
出荷量が出荷セット内に収まる場合にのみ、出荷セットを超過ピックし、出荷セット内の品目を超過出荷できます。
出荷確認時には出荷数量の検証が実行され、許容範囲に基づいて超過出荷できます。1つの搬送明細を超過出荷するか、超過出荷を複数の搬送明細に分割できます。
次の例では、3つの明細がすべて同じ搬送明細から分割されているとします。超過出荷の許容範囲が50%の場合、この3つの明細に対して出荷できる最大数量の合計は15です。明細2および3の出荷数量合計は5のため、明細1では数量5を超過出荷できます。次の表は、この3つの搬送明細に基づく超過出荷の結果を示します。
詳細 | 要求 | 出荷済 |
---|---|---|
1 | 5 | 10 |
2 | 3 | 3 |
3 | 2 | 2 |
品目の出荷確認によって既存の予約は削除され、受注出庫取引が実行されます。受注数量の一部のみを出荷確認するように選択できます。この場合、受注残高はバックオーダーとなります。出荷確認時にバックオーダーが発生すると、受注は2つの明細に自動分割されます。第1の明細は出荷済数量を表し、第2の明細はバックオーダー数量を表します。
出荷する一部在庫数量が要求数量より少ない場合は、次のオプションがあります。
在庫の相違や破損のために一部の数量が使用できない場合は、処理「循環棚卸」を選択できます。欠落数量または破損数量の循環棚卸を行って「OK」をクリックします。循環棚卸への転送数量は、分割明細のバックオーダー・フィールドにデフォルト設定されます。出荷確認時に予約は循環棚卸に転送されるため、相違金額はピックできません。
出荷済数量を明細に入力し、次に一部数量を明細の「ステージ残数量」フィールドに入力できます。この一部数量は、ステージング保管場所に予約が完全な状態で残ります。
詳細化した時に、要求された数量が移動オーダー明細に割り当てられた数量を超えた場合は(在庫不足)、ピック・リリースにより自動バックオーダー処理が行われます。
ピック・リリースにより、搬送明細が次のように分割されます。
当初明細数量が詳細数量になり、そのリリース済ステータスは、「リリース準備」から「倉庫へのリリース」に(ピック・リリースにより自動的にピック確認される場合は、「ステージング/ピック確認済」に)なります。
要求数量と詳細数量との差異が新規明細数量となり、そのリリース済ステータスは「バックオーダー済」になります。移動オーダー明細の参照はなく、ピック・リリース後に発生します。
バックオーダーとなった搬送詳細が1つに混載されます(組織で「バックオーダー明細の混載」を使用可能にしている場合)。関連項目 「バックオーダーの混載」
当初搬送明細に関連付けられた移動オーダー明細を更新します。Oracle Inventoryにより、移動オーダー明細の要求数量が詳細数量に変更されます。
受注明細を更新し、ステータスを「バックオーダー済」に変更するように、Oracle Order Managementに通知します。
搬送から搬送明細が割当解除されます。
搬送明細がコンテナに割り当てられている場合、コンテナから搬送明細の割当を解除し、搬送から空のコンテナを割当解除します。
品目Aを10ユニットという受注明細を予約し、リリースします。ピック・リリースにより、割当に使用可能な数量として7が検出されます。
Oracle Inventoryにより、Oracle Shipping Executionが詳細化結果で更新されます。
自動バックオーダー処理により搬送明細が分割されます。
バックオーダーが他のバックオーダー搬送詳細と混載されます(該当する場合)。関連項目 「バックオーダーの混載」
自動バックオーダー処理により、受注明細を分割するようにOracle Order Managementに通知されます。
移動オーダー明細の要求数量が、Oracle Shipping Executionにより減少されます。
受注明細は、次のように表示されます。
明細 | 品目 | 数量 |
---|---|---|
1 | A | 7 |
1.1 | A | 3 |
搬送詳細は、次のように表示されます。
明細 | 受注明細 | 品目 | 数量 | ステータス | 移動オーダー明細 |
---|---|---|---|---|---|
100 | 1 | A | 7 | リリース済 | 1000 |
101 | 1.1 | A | 3 | バックオーダー | - |
注意: 組織がバックオーダーを混載しており、この搬送明細に既存のバックオーダーがすでに含まれている場合は、明細101が削除され、その数量が既存のバックオーダーと混載されます。関連項目 「バックオーダーの混載」
移動オーダー明細は、次のように表示されます。明細: 1000、要求数量: 7、詳細数量: 7
移動オーダー明細詳細は、次のように表示されます。明細: 10000、移動オーダー明細: 1000、数量: 7、出荷元事業所: 格納、出荷先事業所: ステージング
移動オーダー明細が詳細化の際に変更されたため、10ユニットすべてが検出された場合も、ピック確認時に移動オーダー明細はクローズされます。移動オーダー明細は次のように表示されます。明細: 1000、要求数量: 7、詳細数量: 7、完了数量: 7。移動オーダー明細詳細が削除されます。
出荷確認時、搬送詳細は次のように表示されます。明細: 100、受注明細: 1、品目: A、数量: 7、ステータス: 出荷済。10ユニットすべてが検出された場合も、移動オーダー明細は削除されます。
品目Aを10ユニットという受注明細を予約し、リリースします。
明細 | 品目 | 数量 |
---|---|---|
1 | A | 10 |
明細 | 受注明細 | 品目 | 数量 | ステータス | 移動オーダー明細 |
---|---|---|---|---|---|
100 | 1 | A | 10 | リリース済 | 1000 |
明細 | 所要数量 | 詳細数量 |
---|---|---|
1000 | 10 | 10 |
明細 | 移動オーダー明細 | 数量 | 保管棚:自 | 保管棚:至 |
---|---|---|---|---|
10000 | 1000 | 10 | 格納 | ステージング |
ピック確認時、ピック担当が検出できるのは7ユニットのみです。ピック担当は、残高を再度詳細化するようにOracle Shipping Executionに要求しますが、詳細化処理ではそれ以上の品目は検出されず、次の処理が発生します。
Oracle Inventoryにより、Oracle Shipping Executionが詳細化結果で更新されます。
自動バックオーダー処理により搬送明細が分割されます。
自動バックオーダー処理により、受注明細を分割するようにOracle Order Managementに通知されます。
バックオーダーが他のバックオーダー搬送詳細と混載されます(該当する場合)。関連項目 「バックオーダーの混載」
移動オーダー明細の要求数量が、Oracle Shipping Executionにより減少されます。
受注明細は、次のように表示されます。
明細: 1、品目: A、数量: 7
明細: 1.1、品目: A、数量: 3
搬送詳細は、次のように表示されます。
明細: 100、受注明細: 1、品目: A、数量: 7、ステータス: リリース済、移動オーダー明細: 1000
明細: 101、受注明細: 1.1、品目: A、数量: 3、ステータス: バックオーダー済
注意: 組織がバックオーダーを混載しており、この搬送明細に既存のバックオーダーがすでに含まれている場合は、明細101が削除され、その数量が既存のバックオーダーと混載されます。関連項目 「バックオーダーの混載」
移動オーダー明細は、次のように表示されます。明細: 1000、要求数量: 7、詳細数量: 7、完了数量: 7。移動オーダー明細詳細が削除されます。
出荷確認時、搬送詳細は次のように表示されます。明細: 100、受注明細: 1、品目: A、数量: 7、ステータス: 出荷済。移動オーダー明細が削除されます。
詳細化時に、ピッキング移動オーダー明細の履行で取引されるシリアル番号が提示される場合があります。ピック担当が異なるシリアル番号を選択した場合は、ユーザーは提示された(事前設定の)シリアル番号を変更できます。ただし、組織によっては、シリアル番号を提示せず、組織が選択した番号の入力をピック担当に要求する場合があります。このオプションを使用可能にするには、「組織パラメータ」ウィンドウの「シリアル番号の割当」チェックボックスを使用します。シリアル番号を詳細化しないことを選択した場合、シリアル管理品目に関するすべてのピッキング移動オーダー明細は、自動的にピック確認されません。したがってピック担当は、資材がステージングで取引され、出荷確認で適格となる前にシリアル番号を入力する必要があります。
シリアル番号は、ステージング明細でシリアル生成が「受注出庫時」の属性を持つ品目についてのみ変更できます。シリアル生成が「事前定義」または「受入時」の場合は、ピック確認時にシリアル番号を入力できます。
事前設定されたシリアル番号を変更する手順は、次のとおりです。
値リストに表示されるのは、ステージング保管場所のシリアル番号のみです。事前設定のシリアル番号は、手動でステージング保管場所に移動する必要があります。選択されないシリアル管理品目は、ステージング保管場所に残されます。
Oracle Inventoryでは、事前設定のシリアル番号はピック確認中にマークされるため、異なるオーダーの取引には使用できません。
全受注を自動的にピック確認する場合は、「組織パラメータピック確認必要」を有効にする必要があります(関連項目: 『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』)。予約はピック確認される特定のシリアル番号には設定されません。したがって、システムが推奨しないシリアル番号をピック担当が選択した場合、ユーザーは保管場所転送を実行して正しいシリアル番号をステージング事業所に移動してから、もう一度保管場所転送を実行し、間違ったシリアル番号を格納事業所に戻すことができます。
ピック確認時に、Oracle Shipping Executionによりステージングで取引したシリアル番号が収集され、適切な搬送明細に割り当てられます。したがって、変更が発生しないかぎり、出荷確認時にシリアル番号を入力する必要はありません。
資材のピッキング処理では、サプライ・チェーン予約も管理します。Oracle Order ManagementまたはOracle Inventoryを使用してピック・リリースの前に予約が作成されていない場合は、その受注の品目に上位レベル(組織規模)の予約が設定されます。ピック確認時に移動オーダーの取引が行われると、その予約はステージング事業所の詳細レベル(保管棚、ロット、改訂、ステージング保管場所など)の予約に転送されます。ステージング保管場所は予約可能である必要があります。
移動オーダー明細の履行に必要な資材が割当プロセスで検索できなかった場合、在庫不足状況が発生します。不足している移動オーダー明細は、「移動オーダー取引」ウィンドウを使用して、ピック担当がその明細を別の事業所に振り当てることができるようにするか、またはピック・リリースを使用してその受注を再リリースすることによって再度詳細化できます。
関連項目 『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』の「移動オーダー」
「受注をピッキング用にリリース」ウィンドウでは、1つ以上の受注明細をリリースする基準を指定します。受注明細は、倉庫、出荷要求日および品目など多数の基準に基づいて選択できます。Shipping Executionでは、記帳済でピック・リリースの前提条件を満たしている搬送明細のみがリリースされます。
注意: 必要以上に大量の搬送明細が処理される危険性がある場合は、警告メッセージが表示されます。必要以上に多数の搬送明細が処理されないように、リリース基準「受注番号」、「出荷セット」、「トリップ」、「搬送」、「明細/コンテナ」、「ストップ」、「プロジェクト」または「タスク」から1つ以上定義してください。
「受注をピッキング用にリリース」ウィンドウには、次の複数のフィールドを含むタブが3つあります。
ヘッダー
基準ルール
文書セット
バッチ
「受注」タブ
受注: リリース基準に含める受注のステータスを選択します。「補充完了」ステータスの搬送明細に対するピック・リリースの発行を有効にするには、「補充完了」を選択します。
注意: ステータスが「補充要求」になっている搬送明細はピック・リリースできません。ステータスが「補充要求」である搬送明細はピック・リリースに不適格であることを除いて、出荷プロセスはこれらの搬送明細をバックオーダー搬送明細と同様に評価します。
受注番号
事前の予約のみ
搬送先タイプ
顧客
受注タイプ
出荷セット
出荷先
品目カテゴリ・セット
品目番号
品目カテゴリ
出荷予定日: 至および出荷予定日: 自
要求日: 至および要求日: 自
クライアント
「出荷」タブ
トリップ
搬送
出荷方法
明細/コンテナ
リリース順序ルール
搬送の自動作成
自動ピック確認
出荷確認ルール
実績出発日
ストップ
出荷元
出荷優先度
割当明細を含む
搬送の自動作成基準
自動梱包搬送
搬送の追加
実績出発日: デフォルト値はシステム日時です。現在のシステム日付以外の日付を反映させる必要がある場合は、希望する日付を入力できます。
たとえば、ピッキングと出荷が昨日行われ、システムを今日更新する場合は、自動プロセスによる在庫および出荷取引は今日の日付(システム日付)を反映します。ただし、ピッキングおよび出荷が実際に発生した日付を反映するには、「実績出発日」フィールドに日付を入力します。
注意: ピック・リリースの一部として出荷確認を完了する必要がある場合は、「実績出発日」の出荷確認ルールを選択する必要があります。出荷確認ルールは、ピック・リリースのプロセス中に出荷確認を実行する際に必要です。
「在庫管理」タブ
倉庫(組織コード)
保管場所(この特定の保管場所で記帳済および予定済の受注明細をピック・リリース対象として選択)
プロジェクト(Oracle Project Manufacturingを使用可能な場合に使用)
タスク(Oracle Project Manufacturingを使用可能な場合に使用)
ピック・スリップ・グループ化ルール
割当方法
クロスドック基準
自動配分
タスクの計画(Oracle Warehouse Managementを使用可能な場合に使用)
タスク優先度(Oracle Warehouse Managementを使用可能な場合に使用)
ピック元保管場所および保管棚(品目が指定のピック元保管場所または保管棚に存在しない場合、システムでは別の場所は指定されません)
デフォルト・ステージ保管場所および保管棚
注意: 「割当明細を含む」はチェックボックスです。選択すると、搬送に割り当てられた明細を選択してピックできます。選択解除すると、搬送に割り当てられた明細は選択されず、ピックされません。
このウィンドウからピック・リリースを実行するには、次の2つの方法があります。
すぐに実行: 受注、トリップ、トリップ/ストップまたは搬送を即時にリリースします。その結果、コンカレント・マネージャのキューで処理する順番を待機する時間が不要になります。ただし、この方法を選択した場合は、ピック・リリースの完了を待機してから他の処理を実行する必要があります。
コンカレント: 他の処理を同時に実行しながら、複数の受注、トリップまたは搬送をバックグラウンドでリリースします。
資材が割り当てられるソース、および資材の割当に使用される基準は、「受注をピッキング用にリリース」ウィンドウの「在庫管理」タブにある「割当方法」および「クロスドック基準」フィールドで決定されます。
割当方法: 「割当方法」を選択する場合、次の4つのモードから選択できます。
在庫のみ(デフォルト): ピック・リリースは在庫資材のみを割り当てます。
クロスドックのみ: ピック・リリースはクロスドック資材のみを割り当てます。
在庫の優先付け: ピック・リリースは、他のすべてのソースの前に使用可能在庫をチェックし、必要に応じて他のソースから資材を割り当てます。
クロスドックの優先付け: ピック・リリースは、在庫以外の他のすべてのソースからクロスドックに使用できる資材をチェックし、必要に応じて在庫から資材を割り当てます。
「クロスドックのみ」および「クロスドックの優先付け」は、WMSを使用可能な組織でのみ適用できます。
注意: 事前の予約のチェックを適用できるのは、「在庫のみ」の割当方法のみです。
クロスドック基準: クロスドック基準を制限するルールに名前を付けられるようにします。組織でWMSが使用可能になっていない、または「割当方法」が「在庫のみ」の場合、このフィールドは使用できません。
関連項目: 『Oracle Warehouse Management User's Guide』
関連項目: 『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』
「出荷」タブの「搬送の追加」フィールドで「Yes」を選択すると、搬送の作成を最適化できます。この機能を使用すると、システムでは、搬送グループ化ルールおよび互換性制限(該当する場合)に基づいて、リリース基準を満たす搬送明細を既存の搬送と混載できるかどうかをチェックできます。これにより、作成される搬送の数がシステムにより減少します。搬送を追加するには、「出荷パラメータ」ウィンドウの「追加限度」を「追加不可」以外に設定する必要があります。追加限度を使用して搬送を混載するには、複数の条件が必要です。
一部数量の搬送明細をリリースする場合、ピック・リリースでは有効数量がリリースされ、残数量で構成される新規搬送明細が作成されます。たとえば、10品目で構成される搬送明細をリリースするが、6品目のみがリリース可能である場合、ピック・リリースではその6品目をリリースし、残りの4品目で構成されるバックオーダー明細を作成します。
特定品目の予約が有効でない場合、ピック・リリースでは、その品目を発行済として在庫に残します。また、ピック・リリースではロット管理や保管棚管理などOracle Inventoryで定義した品目属性を使用して、品目のリリース時に保守が必要な属性を決定します。品目の予約を行い、その中に必要な在庫属性情報の一部を含める場合、ピック・リリースでは既存の予約を検証し、未処理の必須情報を追加します。たとえば、ロット管理下や保管棚管理下にある品目をリリースし、その品目をオンラインでロット・レベルに予約する場合、ピック・リリースでは予約先のロットを使用して、保管棚をその予約に自動追加します。
関連項目: 「搬送明細と搬送の混載」
『Oracle Order Managementインプリメンテーション・マニュアル』の「Oracle Shipping Executionの設定」
パラレル・ピック・リリースでは、コンカレント・モードを使用して、「ピック・リリース SRSパラメータ」ウィンドウおよび「受注のリリース」ウィンドウから、複数のピック・リリース処理を下位プロセスとして同時に実行できます。コンカレント・モードを使用して「出荷取引」フォームの「ツール」メニューからピック・リリースする場合、パラレル・ピック・リリースを使用できます。
パラレル・ピック・リリースでは、プロファイル・オプション「WSH: ピック・リリース下位プロセス数」を定義することで、下位プロセスのデフォルト数を設定できます。
出荷セットおよび出荷モデルは、まずピック・リリース中に処理されます。これらは下位プロセスの一部として含まれます。
パラレル・ピック・リリースは、「出荷取引」フォームの「ツール」メニューから実行できます。ただし、「出荷取引」フォームの処理「ピック・リリースの起動」から実行することはできません。ピック・リリースがオンラインで実行される場合、パラレル・ピック・リリースは実行されません。
次のルールにより、ピック・リリースがどのように受注明細およびピッキング明細を処理するかが決まります。
ピック・リリース・ルールを定義して、ピック対象として考慮する受注明細、およびその明細をピック・リリースでどのように処理するかを決定できます。
リリース・ルールには、ピック・リリース・パラメータを介してピッキング基準を一時的に設定する方法があります。これにより、「受注をピッキング用にリリース」ウィンドウと「受注のリリースSRS」コンカレント・プログラムでピック・リリース・ルールを使用できます。必要に応じて、複数のルールを定義できます。
リリース・ルールを使用して、通常はピック・リリース時に反復して実行される多数のステップを回避できます。
関連項目 『Oracle Order Managementインプリメンテーション・マニュアル』の「リリース・ルールの定義」
注意: 表示される日付は、リリース・ルール日と現在の日付の関係に応じて変わります。
現在の日付がリリース・ルール日より後である場合、表示される日付は現在の日付です。たとえば、リリース・ルール日が8月21日で、ピック・リリースを起動するのが8月24日である場合、日付は8月24日と表示されます。
現在の日付がリリース・ルール日より前である場合、表示される日付はリリース・ルールの日付です。たとえば、リリース・ルール日が8月29日で、ピック・リリースを起動するのが8月24日である場合、日付は8月29日と表示されます。
注意: タイムスタンプには、ピック・リリースを起動する時間にかかわらず、常にリリース・ルールのタイムスタンプが表示されます。
リリース・ルールの詳細は、『Oracle Order Managementインプリメンテーション・マニュアル』の「Shipping Executionの設定」を参照してください。
リリース・ルールでは、ピック・リリースを実行する前に、ピッキング基準の定義が有効になります。ピック・リリースを実行するときに、ピッキング基準を含むリリース・ルールが選択されます。様々なビジネス・プロセスに対して複数のリリース・ルールを定義できます。
リリース順序ルールでは、適格な搬送明細のリリース順序を指定します。リリース順序ルールを使用した搬送明細のリリース順序は、次の属性に基づきます。
受注番号
未払請求額
予定日
出発日
出荷優先度
たとえば、最早予定出荷日の搬送明細品目を他の類似品目より前に確実にリリースする場合、この操作を実行するリリース順序ルールを作成できます。次に、このリリース順序ルールをリリース・ルールの定義時に含めるか、または「受注をピッキング用にリリース」ウィンドウまたはコンカレント・プログラムで選択できます。
リリース順序ルールの詳細は、『Oracle Order Managementインプリメンテーション・マニュアル』の「Shipping Executionの設定」を参照してください。
ピック・スリップのグループ化ルールは、ピック・スリップ上に移動オーダー明細をグループ化する方法を定義します。ピック・スリップのグループ化ルールを指定する必要があります。
「ピック・リリース SRS」を使用すると、必要に応じて1日に何度でもピック・リリースを同時に実行できます(受注をピッキング用にリリース)。
他のパラメータの中でも、「ピック・リリース SRS」を使用することで、実績出発日を手動で設定し、バッチごとに下位プロセスの数を設定できます(バッチを小さいバッチに分割することで、全体として処理が高速化されます)。
関連項目 「レポートおよび処理」の章の「ピック・リリースSRS」
与信チェックと与信保留により、受注明細が検討および保留解除される前に、適格な受注明細がリリースされることが回避されます。たとえば、仕入先から受け入れた不良品を保留にする場合があります。Shipping Executionは、受注明細が全サイクルの前提条件を満たしている場合でも、保留が解除されないかぎり、その受注明細のリリースを回避します。
与信チェックは、次の一部またはすべてに割り当てられている与信チェック・ルールを使用して「取引タイプ」ウィンドウで有効化されます。
受注
ピック・リリース: 受注は、与信チェック方針に違反しているかどうかを調べるため、ピック・リリース時に評価されます。違反している場合は、受注が保留になり、明細はリリースされません。以前は与信保留で、現在は与信チェック方針に違反していない受注の場合、ピック・リリースにより与信保留が自動的に解除され、受注明細は適切に処理されます。
出荷: 受注は、与信チェック方針に違反しているかどうかを調べるために出荷前に評価されます。
注意: 与信チェックの強制は必須ではありません。「取引タイプ」ウィンドウで与信チェック・ルールを割り当てないように選択することもできます。このオプションを使用すると、与信チェックはどの時点でも実行されません。
与信保留は仕入先インスタンスから強制されます。サード・パーティの出荷倉庫を利用しており、受注に対する与信保留が強制されている場合は、保留が解除されるまで出荷要求はサード・パーティの出荷倉庫に送信されません。
唯一の前提条件は、受注の記帳です(受注明細が出荷可能で、その明細に出荷ワークフロー・アクティビティが設定されている必要があります)。
関連項目 『Oracle Order Managementインプリメンテーション・マニュアル』および『Oracle Receivablesユーザーズ・ガイド』
「出荷取引」フォームから、トリップ、ストップ、搬送、コンテナ(LPN)および明細をピック・リリースできます。「処理」メニューから次のいずれかを選択すると、「出荷取引」フォームでピック・リリースを実行できます。
ピック・リリースの起動
ピックおよび出荷
ピック、 梱包および出荷
「ピックおよび出荷」または「ピック、梱包および出荷」の詳細は、「ワン・ステップ出荷」を参照してください。
トリップ全体を独立してピック・リリースできます。この方法は、すべての搬送および搬送明細をピック・リリースする場合に便利です。
「トリップ」ウィンドウにナビゲートします。
「処理」メニューから「ピック・リリースの起動」を選択します。
「実行」をクリックします。
ピック・リリースが起動し、そのトリップの搬送と搬送明細がピック・リリースされます。
「完了」をクリックします。
作業内容を保存します。
注意: 「出荷取引」フォームでの代替ピック・リリース方法:
トリップ内の特定の搬送についてのみ搬送明細をリリースする場合は、「搬送」ウィンドウの「ツール」メニューから「ピック・リリース・フォーム」を選択するか、「出荷取引」フォームで処理「ピック・リリースの起動」を選択します。
「クエリー・マネージャ」ウィンドウにナビゲートし、トリップを検索します。
トリップが「出荷取引」フォームに表示されます。
「トリップ」ウィンドウ
「ツール」メニューから「ピック・リリース・フォーム」を選択します。
「受注をピッキング用にリリース」ウィンドウへの入力を完了します。または「基準ルール」を選択して、選択したルールのピック・リリース基準を自動的にデフォルトに設定します。
注意: リリース・ルールを作成していない場合または既存のリリース・ルールを使用しない場合は、「基準ルール」を選択しないでください。関連項目 『Oracle Order Managementインプリメンテーション・マニュアル』の「Shipping Executionの設定」、「リリース・ルールの定義」
「コンカレント」または「すぐに実行」をクリックし、トリップの搬送と搬送明細をピック・リリースします。
作業内容を保存します。
Copyright © 1999, 2010, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.