Oracle Projects基礎 リリース12 E06005-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、Oracle Projectsのデータや設定を管理するために必要な手順と活動について説明します。
この章では次のトピックを説明します。
Oracle Project Resource Managementでは、遅延ワークフロー・プロセスと管理処理を使用して、データに対する変更を管理します。システム内で発生する大量の変更を処理するには、2つのタイプの処理エンジンを構成して管理する必要があります。これらのテクノロジの詳細は、次を参照してください。
『Oracle Workflowガイド』
『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』
ほとんどの場合、データに対する変更が発生すると、アプリケーション内の関連情報は自動的に更新されます。このような更新はユーザーの介入なしで実行されます。ただし、一部の変更については、変更を正しく反映するために管理処理を使用する必要があります。特に、次の2つの状況の場合は、このレベルの保守が必要になります。
設定情報の欠落、無効な設定情報、または技術的な障害のために、自動処理でエラーが発生した場合。
この場合は、管理ユーザーに問題が通知され、管理処理を実行して変更を完了するように推奨されます。
情報への変更が自動処理を実行するほど頻繁でない場合。
たとえば、カレンダを変更する場合は、「カレンダ・スケジュールの作成」処理を実行して、カレンダの変更をシステム全体に反映させる必要があります。
注意: シードされているアプリケーション・ユーザー「Projectsアプリケーション管理者」には、少なくとも1名のユーザーを割り当ててください。このユーザーが、発生したワークフロー・プロセス・エラーに関する通知を受け取ります。また、このユーザーには、エラーの訂正作業を支援する管理処理を実行するための適切な権限を指定する必要があります。
様々なワークフロー・プロセスを実行するには、Oracle Workflowを使用します。一部のワークフロー・プロセスは手動で実行できますが、他のワークフロー・プロセスは完全に自動化されており、バックグラウンドで実行されます。後者のタイプのワークフロー・プロセスは、「遅延ワークフロー・プロセス」と呼ばれます。遅延ワークフロー・プロセスは、処理(たとえば、処理手順をトリガーするステータス変更)に依存しています。メッセージと承認ワークフローはOracle Workflow Builderを使用してカスタマイズできます。
遅延ワークフロー・プロセスによって、時間がかかるタスクがバックグラウンドで自動化されるため、ユーザーはオンラインでタスクが完了するのを待たずに、アプリケーションでの作業を続行できます。たとえば、遅延ワークフロー・プロセスは、プロジェクトへのチーム・テンプレート要件の適用を制御します。タスクが完了すると、処理を開始したユーザーに通知が送信されます。
遅延ワークフロー・プロセスには、バックグラウンド・アクティビティを監視して一貫性のある処理が実行されるように、少なくとも1つのバックグラウンド・エンジンが必要です。このエンジンは、「ワークフロー・バックグラウンド・プロセス」と呼ばれます。ワークフロー・バックグラウンド・プロセスでコンカレント・プログラムを使用可能にするには、要求を発行する必要があります。このワークフロー・バックグラウンド・プロセスを実行できるのは、「システム管理者」職責のユーザーのみです。
関連項目
『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』のOracle Workflowとの統合に関する項
Oracle Projectsのワークフロー・バックグラウンド・プロセスには、次の項目タイプがあります。
PA :プロジェクト割当: プロジェクト割当承認のルーティングを管理します。
PA チーム・テンプレートの適用: チーム・テンプレートをプロジェクトに適用するタスクを処理します。
PA 候補通知プロセス: 候補が推薦または取り下げられたときに、その候補に通知します。
PA一括割当取引ワークフロー: 一括割当要求の発行時に割当の作成を処理します。
超過既決通知処理: 割当で超過既決が発生したときにユーザーに通知します。
PA: HR関連更新ワークフロー: オラクル人事管理システムのデータとProject Resource Managementのデータを同期化します。
PA: 一括割当承認: 一括割当に対する承認のルーティングを処理します。
PA広告宣伝ワークフロー: 広告宣伝通知とEメールを送信します。
ワークフロー・バックグラウンド・プロセスでは、すべての項目タイプを1回の要求発行で実行できるようにスケジュールできます。また、各項目タイプを別々にスケジュールして個別の要求で実行することもできます。1回の要求発行ですべての項目タイプを発行するには、「項目タイプ」パラメータを空白のままにします。
注意: 「項目タイプ」パラメータを空白のままにすると、すべてのOracle Applicationsのすべての項目タイプに対してワークフロー・バックグラウンド・プロセスが実行されます。すべての項目タイプに対する処理の発行は、処理パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
次の表に、Project Resource Managementの項目タイプに対してワークフロー・バックグラウンド・プロセスをスケジュールする場合の推奨構成を示します。
パラメータ | 要求1 | 要求2 | 要求3 |
---|---|---|---|
繰返し間隔 | 10分 | 24時間 | 3日 |
下限 | 空白 | 空白 | 空白 |
上限 | 空白 | 空白 | 空白 |
処理繰延 | Yes | No | No |
処理タイムアウト | No | Yes | No |
処理スタック | No | No | Yes |
間隔の適用 | 前回実行完了から | 前回実行完了から | 前回実行完了から |
増分日付 | 空白 | 空白 | 空白 |
この構成では、ワークフロー・バックグラウンド・プロセスの3つの要求が同時にスケジュールされています。
「要求の発行」フォームにナビゲートします。
「ワークフロー・バックグラウンド・プロセス」コンカレント・プログラムを要求として発行します。
項目タイプと他のパラメータを必要に応じて指定します。
適切な間隔で処理が繰り返されるように、処理をスケジュールします。
ワークフロー・プロセスの発行とスケジュールの詳細は、次を参照してください。
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の要求の発行に関する項
『Oracle Workflowガイド』のOracle Workflowの設定に関する項
Oracle Projectsを使用してプロジェクトに関連するアクティビティを処理すると、データベースにデータが蓄積されます。このデータには、取引情報、資産明細、要約データ、過去(リリース12より前)の複数報告通貨取引、相互賦課取引およびスタッフ取引(割当や要件など)が含まれています。オンラインでアクセスが不要になった情報はパージ(削除)できます。
データをパージすると、次の理由で運営費を削減できます。
保守に必要なディスク容量を減少できます。
データのバックアップに必要な時間を短縮できます。
パージするプロジェクト・データはアーカイブすることもできます。アーカイブした要約情報は、ステータス・レポートの作成に使用したり、他のアプリケーションに転送できます。
注意: Oracle Projectsからの情報のパージは影響が大きい機能です。システム管理者は、データをパージするための適切なセキュリティ権限を持つ特別な職責を設定する必要があります。職責の割当、およびアーカイブやパージ機能へのビジネス・ルールの適用については、「安全かつ効率的なパージ」を参照してください。
プロジェクトをパージする手順は、次のとおりです。
パージ・バッチを作成します。パージ・バッチは、データをパージまたはアーカイブ(あるいはその両方)するプロジェクトのリストです。
検証処理を実行して、パージ・バッチ内のプロジェクトがパージ対象として適格かどうかを判断します。
バッチをパージにリリースします。
処理を実行してバッチをパージします。
詳細な手順は、「パージの手順」を参照してください。
パージ・バッチを作成するときは、特定のデータをアーカイブするように指定することもできます。このアーカイブ機能を使用できるのは、パージ対象のプロジェクト情報に対してのみです。パージ対象でないデータはアーカイブできません。
注意: アーカイブ機能によって、特定のプロジェクトに関する情報が保存されます。この機能は、通常のデータベースのバックアップ・システムとは異なります。このアーカイブおよびパージ機能は、アーカイブされたプロジェクトの復元には使用できません。
パージおよびアーカイブできるデータには、次の4つのカテゴリがあります。
実績データ: パージ対象のプロジェクトに対してスケジュールされている詳細な支出、収益およびスタッフ取引(割当や要件など)。このカテゴリには、パージ対象のプロジェクトに賦課された相互賦課取引も含まれます。
要約データ: Oracle Projectsのプロジェクト・ステータス照会機能で使用するために要約されたデータ。
資産データ: 資産明細詳細。
資源未割当時間: 資源許容量、可用性および超過既決。
アーカイブおよびパージできるデータは、プロジェクト・タイプ区分およびプロジェクト・ステータスによって異なります。次の表に、各タイプのデータに対してパージが可能になるプロジェクト・タイプ区分とプロジェクト・ステータスの組合せを示します。
データのタイプ | プロジェクト・タイプ区分 | プロジェクト・ステータス |
---|---|---|
要約データ | 全て | クローズ済 |
資産データ(資産明細詳細) | 資産 | クローズ済 |
実績: - 原価配分明細 - 支出項目および関連する表 - 相互賦課取引 - スタッフ取引 | 全て | クローズ済 |
実績: - 顧客請求書 - 収益配分明細 | 契約 | クローズ済 |
実績: - 原価配分明細 - 支出項目および関連する表 - 相互賦課取引 - スタッフ取引 注意: オープン間接プロジェクトの場合、支出項目とスタッフ取引は取引日に基づいてパージされます。 | 間接 | オープン |
パージしたレコードを問い合せることはできません。パージしたレコードは標準レポートに表示されず、プロジェクト詳細にドリルダウンできるアプリケーションにも表示されません。たとえば、プロジェクト資産に関するパージ済の資産明細詳細には、Oracle Assetsからドリルダウンできません。
ソース支出項目がパージされた場合は、会社間請求書に対してドリルダウン機能を使用できません。請求書の取消、貸倒償却などの修正もできません。
特定のパージ終了日に対して「PRC: 資源未割当時間のパージ」処理を発行し、不要な未割当時間データを消去して、アプリケーションの効率を向上させます。詳細は、「アーカイブおよびパージ処理」を参照してください。
プロジェクト設定情報(作業分解構造など)、予算、ステータス・レポートおよびチーム・テンプレートは、アーカイブおよびパージ機能によってパージされません。
修正済支出項目もパージできます。
パージ対象の支出項目が転送によって生じた場合、パージ処理では、PA_EXPEND_ITEM_ADJ_ACTIVITIES表に当初の支出項目のレコードが作成されます。このレコードには、新規の支出項目がパージされたことを示すフラグが付けられます。
パージ対象の支出項目が転送された場合(したがって、その支出項目には一致するマイナスの支出項目が関連付けられている)、パージ処理では次の処理が実行されます。
当初の支出項目および一致するマイナスの支出項目の両方がパージされます。
転送によって生じた新規の支出項目のレコードがPA_EXPEND_ITEM_ADJ_ACTIVITIES表に作成されます。このレコードには、当初の支出項目がパージされたことを示すフラグが付けられます。
『Oracle Project Costing User Guide』の「Adjusting Expenditures」も参照してください。
次に、安全かつ効率的にパージするための手順をいくつか示します。
パージ処理を開始する前に、データベースをバックアップします。詳細は、Oracleサーバーのマニュアルを参照してください。
データベース・バックアップの整合性を確認します。
ロールバック・セグメント領域の不足が原因で処理が終了しないように、大規模なデータベース・ロールバック・セグメントを作成するか、コミット・サイズを小さい数値に設定します。詳細は、データベース管理者にお問い合せください。コミット・サイズの詳細は、「プロジェクト・データのパージ」、および『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の「PA: アーカイブおよびパージのコミット・サイズ」に関する項を参照してください。
システム上の負荷が比較的軽いときにパージ処理を実行します。
パージ処理は、パージ対象のレコード数やシステムの許容量に応じて、数時間かかる場合があります。複数の小規模なパージを発行すると、多量のレコードを効率的にパージできます。最初のパージで「クローズ済-期限日」(クローズ済プロジェクトの場合)または「パージ-期限日」(オープン・プロジェクトの場合)を過去の最も古い日付に設定し、後続の各パージで徐々に新しい日付を設定します。
パージするバッチまたはアーカイブしてパージするバッチの場合は、パージ・バッチ内のすべてのプロジェクトが特定の前提条件を満たす必要があります。
バッチをパージしたり、アーカイブしてパージするには、その前に、パージ・バッチ内のすべてのプロジェクトが次の表に示す条件を満たしている必要があります。これらの条件は、プロジェクト・タイプ区分(間接、契約または資産)によって異なります。
間接プロジェクト | 契約プロジェクト | 資産プロジェクト | 条件 |
---|---|---|---|
yes | yes | yes | 取引インタフェース表内の関連するすべてのレコードがOracle Projectsにインタフェースされている必要があります。「取引インポート」を参照してください。 |
yes | yes | yes | 関連するすべての仕入先請求書がPayablesからOracle Projectsにインタフェースされている必要があります。「仕入先原価のインタフェース」を参照してください。 |
yes | yes | yes | プロジェクトに保留中の取引約定がないことが必要です。Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の外部システムからの取引約定に関する項を参照してください。 |
yes | yes | yes | 支出項目の原価が配分されている必要があります。「配分処理」を参照してください。 |
yes | yes | yes | 原価の会計処理がOracle Subledger Accountingに正常に作成されている必要があります。「原価会計イベントの生成」および「会計の作成」を参照してください。 |
yes | プロジェクト収益予算、資金、収益金額および請求済額は、ハード制限付き基本契約とすべて等しい必要があります。等しくない場合、収益金額と請求済額は、資金額以上である必要があります。『Oracle Project Billing User Guide』の「Project Funding」を参照してください。 | ||
yes | 完了日を指定したイベントが処理対象になります。『Oracle Project Billing User Guide』の「Events」を参照してください。 | ||
yes | 収益の会計処理がOracle Subledger Accountingで正常に作成されている必要があります。「収益会計イベントの生成」および「会計の作成」を参照してください。 | ||
yes | 請求書草案がOracle Receivablesにインタフェースされて受け入れられている必要があります。『Oracle Project Billing User Guide』の「Interface Invoices to Receivables」を参照してください。 | ||
yes | プロジェクトの未請求売掛金と前受収益がゼロである必要があります。『Oracle Project Billing User Guide』の「Reviewing Revenue」を参照してください。 | ||
yes | プロジェクト関連の売掛管理請求書の残高がゼロ(つまり、請求書が支払済)である必要があります。契約プロジェクトに未回収残高がある請求書の場合、その契約プロジェクトはパージできません。『Oracle Receivables Reference Guide』を参照してください。 | ||
yes | 「パージ・バッチ詳細」ウィンドウで「資産データのパージ」を選択した場合は、すべての資産明細が生成され、Oracle Assetsに正常にインタフェースされている必要があります。また、プロジェクト関連のすべての資産がOracle Assetsに転記されている必要があります。「資産明細の生成」および「資産のインタフェース」を参照してください。 | ||
yes | yes | yes | AP割引明細がOracle Projectsにインタフェースされている必要があります。「仕入先原価のインタフェース」を参照してください。 |
yes | yes | yes | パージするプロジェクトのすべてのタスクについて、すべての配賦実行が「リリース成功」ステータスまたは「戻し処理済」ステータスである必要があります。 |
yes | yes | yes | Oracle Payablesのプロジェクト関連の仕入先請求書がすべて全額支払済である必要があります。 |
yes | Oracle Time & Laborのプロジェクト関連のレコードがOracle Projectsにインタフェースされている必要があります。 | ||
yes | プロジェクトが組織予測プロジェクトでないことが必要です。「組織予測」を参照してください。 | ||
yes | yes | yes | プロジェクト関連の購買品目の受入見越金額がOracle Projectsにインタフェースされている必要があります。『Oracle Project Billing User Guide』の「Revenue Accruals」を参照してください。 |
yes | すべての保留が請求され、保留残高がゼロである必要があります。「顧客請求の保留」を参照してください。 | ||
yes | yes | yes | プロジェクト取引がOracle Project Contracts、Oracle Property ManagerまたはOracle Commitment Administrationで参照されていない必要があります。 |
注意: 集計および間接費配分チェックはクライアント拡張に含めることができます。また、集計済総間接費構成要素の作成もクライアント拡張に含めることができます。
相互賦課取引をパージまたはアーカイブしてパージするには、その相互賦課が次の表に示す条件を満たしている必要があります。
間接プロジェクト | 契約プロジェクト | 資産プロジェクト | 条件 |
---|---|---|---|
yes | yes | yes | 借入および貸出取引の会計処理がOracle Subledger Accountingで正常に作成されている必要があります。「相互賦課会計イベントの生成」および「会計の作成」を参照してください。 |
yes | yes | 相互賦課プロジェクトをパージできるのは、会社間請求書がReceivablesにインタフェースされ、Projectsにタイバックされた後です。 | |
yes | 会社間請求プロジェクトはパージできません。 | ||
yes | 「実装オプション」の「内部請求」タブで「相互賦課取引の原価の組替」オプションが「直接費」または「間接費」のいずれかに設定されている場合は、相互賦課取引の会計処理がOracle Subledger Accountingで正常に作成されている必要があります。「相互賦課会計イベントの生成」および「会計の作成」を参照してください。 | ||
yes | プロジェクト間請求の場合は、受け側プロジェクトをパージする前に送り側プロジェクトをパージする必要があります。 | ||
yes | プロジェクト間請求の場合、送り側プロジェクトをパージできるのは、その送り側プロジェクトに属する請求書草案がReceivablesにインタフェースされ、受け側プロジェクトの仕入先請求書原価としてPayablesに転送された後です。 | ||
yes | yes | プロジェクト間請求の場合、受け側プロジェクトが間接プロジェクトの場合は、期間分割方法によって複数回パージできます。 |
スタッフ取引をパージまたはアーカイブしてパージするには、そのスタッフ取引が次の表に示す条件を満たしている必要があります。
間接プロジェクト | 契約プロジェクト | 資産プロジェクト | 条件 |
---|---|---|---|
yes | オープン・プロジェクトの場合、終了日がパージ期限日より前のプロジェクトにオープン要件が存在すると、要件はパージされません。 | ||
yes | yes | yes | クローズ済プロジェクトの場合、終了日がプロジェクト・クローズ日より後のプロジェクトに割当が存在すると、プロジェクト全体がパージされません。 |
「パージできるデータ」の表に示すデフォルトの前提条件に加えて、プロジェクト・データをパージおよびアーカイブするための追加の前提条件を作成できます。『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』のアーカイブ・パージ検証拡張に関する項を参照してください。
プロジェクト・データのパージまたはアーカイブに関連するステータスは次の3タイプです。
プロジェクト・ステータス
検証ステータス
パージ・バッチ・ステータス
次の各項では、これらのステータスについて説明します。
パージ済プロジェクトのステータスは、パージ処理中に更新されます。次の表に、パージに関連するデフォルトのプロジェクト・ステータスを示します。
プロジェクト・ステータス | 内容 |
---|---|
一部パージ済 | プロジェクト実績はパージされましたが、指定の要約情報は保持されています。 |
パージ保留中 | プロジェクトはパージの対象としてマークされ、パージ・バッチ内にあります。「パージ保留中」ステータスのプロジェクトに対する取引の変更や入力は実行できません。 |
パージ済 | プロジェクトはパージされています。プロジェクト設定情報(プロジェクト番号、予算、作業分解構造など)はシステム内に保持されています。 |
追加のプロジェクト・ステータスを定義して、「一部パージ済」または「パージ済」システム・ステータスにマップできます。複数のステータスを「パージ保留中」システム・ステータスにマップすることはできません。詳細は、「プロジェクト・ステータス」を参照してください。
パージ済プロジェクトのステータスは、プロジェクト検証クライアント拡張の指定に従って割り当てられます。詳細は、『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』のプロジェクト検証拡張に関する項を参照してください。
オープン・プロジェクトのステータスは、パージ後に当初のステータスに戻ります。オープン・プロジェクトの場合、デフォルトのステータスは次のように変化します。
当初のプロジェクト・ステータス-->「パージ保留中」-->当初のプロジェクト・ステータス
クローズ済プロジェクトの場合、デフォルトのステータスは次のように変化します。
当初のプロジェクト・ステータス-->「パージ保留中」-->「パージ済」または「一部パージ済」
ステータスが「一部パージ済」のプロジェクトは、後で完全にパージできます。
次の表に示すように、検証ステータスは、プロジェクトが検証処理のどの段階にあるかを示します。このステータスは、検証のためにプロジェクトを発行すると、そのプロジェクトが検証をパスしたかどうかを示すために更新されます。検証ステータスは「パージ検証レポート」に表示され、各パージ・バッチ内のプロジェクトがリストされる「パージ・バッチ詳細」ウィンドウにも表示されます。
検証ステータス | 内容 |
---|---|
新規 | プロジェクトは「パージ・バッチの検証」処理で処理されていません。 |
有効 | プロジェクトは「パージ・バッチの検証」処理で処理され、検証基準をパスしています。 |
無効 | プロジェクトは「パージ・バッチの検証」処理で検証され、検証基準をパスしていません。バッチをパージする前に、検証処理で識別されたエラーを訂正するか、パージ・バッチからプロジェクトを削除する必要があります。 |
プロジェクトが検証をパスし、その検証ステータスが「有効」に設定された後は、そのプロジェクトに関連するすべての取引は変更できません。
パージ・バッチは、パージするプロジェクトか、すでにパージされているプロジェクトのリストです。次の表に示すように、パージ・バッチ・ステータスはパージ・バッチに関連付けられています。
パージ・バッチ・ステータス | 内容 |
---|---|
作業中 | バッチが作成されているか(未検証)、検証処理が終了しています。 注意: 検証処理が終了している場合は、エラーが発生しても「作業中」ステータスに戻ります。 |
検証中 | バッチが検証されています。 |
リリース済 | バッチがリリースされ、パージの準備が整いました。このバッチは変更できません。 |
パージ中 | パージ処理を実行しているか、システム・エラーのために処理に失敗しました。システム・エラーが発生した場合は、バッチを再度問い合せ、「パージ」ボタンを選択して処理を再起動する必要があります。 |
完了済 | バッチに対してパージ処理が実行されました。 |
Oracle Projectsでプロジェクトをパージする手順は、次のとおりです。
パージ・バッチを作成するか、既存のパージ・バッチを変更します。パージ・バッチは、データをパージまたはアーカイブ(あるいはその両方)するプロジェクトのリストです。
「パージ・バッチの作成」を参照してください。
既存のパージ・バッチを変更する場合は、「パージ・バッチの変更」を参照してください。
バッチ内のプロジェクトのリストを検討して訂正します。「リストの検討と調整」を参照してください。
「ADM: パージ・バッチの検証」処理を実行して、パージ・バッチ内のプロジェクトがパージの対象として適格かどうかを判断します。「パージ・バッチ内のプロジェクトの検証」を参照してください。
パージのためにバッチをリリースします(エラーがあるバッチはリリースできません)。「パージ・バッチのリリース」を参照してください。
最後に、パージ処理(「ADM: プロジェクト・データのパージ」)を実行します。これによって、検証処理をパスしたバッチがパージされます。「パージ処理の開始」を参照してください。
次に、Oracle Projectsでパージ(またはアーカイブとパージ)を実行する手順を詳細に説明します。
パージ・バッチは、選択基準を指定するか、パージする特定のプロジェクトを選択することで移入できます。バッチをリリースするまでは、パージ・バッチからプロジェクトをいつでも削除できます。
必要な数のパージ・バッチを定義できます。各バッチには、オープンまたはクローズ済のプロジェクトを含めることができますが、両方を含めることはできません。
「プロジェクトのシステム管理者」職責を使用してログインします。「パージ職責の割当」を参照してください。
「パージ・バッチ」ウィンドウにナビゲートします。このウィンドウにナビゲートするには、「プロジェクトのシステム管理者」職責でログインし、「プロジェクト・データのパージ」を選択します。
注意: 既存のパージ・バッチを変更する場合は、「パージ・バッチの変更」を参照してください。
「パージ・バッチ」ウィンドウの該当するフィールド(次の表で説明します)を完了して、パージ・バッチを作成します。
フィールドまたはリージョン | 操作 |
---|---|
営業単位 | 新規のパージ・バッチを作成する場合は、そのバッチが属する営業単位の名称を入力します。 |
バッチ名、摘要 | バッチ名とその摘要を入力します。 |
バッチ・ステータス | 表示専用。表示されるのは、「バッチ・ステータス」および「パージ済日付」フィールドのみです。 |
プロジェクト | オープン間接プロジェクトの選択には「オープン」を、クローズ済プロジェクトの選択には「クローズ済」を選択します。 注意: 「オープン」を選択した場合、パージおよびアーカイブできるのは、間接プロジェクトの実績データのみです。 |
管理用プロジェクト | 管理用プロジェクトのみをパージまたはアーカイブ(あるいはその両方)するには、「管理用プロジェクト」チェック・ボックスを選択します。 |
パージ・オプション | 適切なオプションを選択して、パージまたはアーカイブするデータのタイプを選択します。 - 実績のパージ(デフォルト、オープン・プロジェクトの場合は必須) - 要約データのパージ - 資産データのパージ - 実績のアーカイブ - 要約データのアーカイブ - 資産データのアーカイブ データをアーカイブするには、そのデータに対応するパージ・オプションも選択する必要があります。 ここで設定するパージ・オプションは、バッチ内のすべてのプロジェクトに反映されます。ただし、パージ・オプションはプロジェクト・レベルで変更できます。 重要: バッチの生成後にパージ・オプションを変更した場合、その変更はバッチ内のプロジェクトに反映されません。 |
パージ-期限日 | オープン・プロジェクトの場合は、実績をパージまたはアーカイブ(あるいはその両方)する期限日を入力します。 |
次のパージ・ステータス | パージ処理の実行後にクローズ済プロジェクトに割り当てるプロジェクト・ステータスを選択します(オープン・プロジェクトには、パージ後に当初のステータスが割り当てられます)。 この「次のパージ・ステータス」は、実績金額、要約データおよび資産データをパージするクローズ済プロジェクトに対して使用します。 「次の一部パージ済 ステータス」は、要約データまたは資産データを保持するクローズ済プロジェクトに対して使用します。オープン・プロジェクトには、パージ後に当初のステータスが割り当てられます。 デフォルトのステータスは「パージ済」および「一部パージ済」です。これらのステータスは、システム・ステータスの「パージ済」または「一部パージ済」にマップしたユーザー定義の有効なプロジェクト・ステータスに変更できます。「パージ済プロジェクトのプロジェクト・ステータス」を参照してください。 |
パージするプロジェクトのリストを作成します。
各プロジェクトを選択してバッチに含める場合は、「詳細の入力」を選択します。「パージ・バッチ詳細」ウィンドウで、「プロジェクト番号」または「プロジェクト名」の値リストを使用してパージする各プロジェクトを選択し、「手順2: リストの検討と調整」にスキップします。
定義した一連の基準に基づいてプロジェクトのリストを生成する場合は、「詳細の生成」を選択します。
「詳細の生成」ウィンドウで、次の表に示すフィールドに入力して、パージするプロジェクトのリストに対して基準を設定します。
フィールド | 操作 |
---|---|
クローズ済-期限日 | 日付を入力します。この日付は、プロジェクト・ステータスが「クローズ済」に設定された日付です。 注意: このフィールドを使用できるのは、「パージ・バッチ」ウィンドウで「クローズ済プロジェクト」を選択した場合のみです。 |
組織 | (オプション)値リストから選択します。 |
プロジェクト・タイプ | (オプション)値リストから選択します。 |
プロジェクト・ステータス | (オプション)ポップリストからステータスを選択します。 |
誤って入力した場合は「消去」を選択します。
「生成」を選択して、基準を満たすプロジェクトのリストを表示します。「パージ・バッチ詳細」ウィンドウがオープンします。
パージ・バッチを作成した後は、パージ対象のプロジェクトのリストを検討します。
パージするプロジェクトのリストを検討し、次の表に示すようにリストを調整します。
目的 | 操作 |
---|---|
プロジェクト(レコード)をリストから削除 | プロジェクトが記載されている行を選択し、「編集」メニューから「レコードの削除」を選択します。 |
プロジェクト(レコード)をリストに追加 | 空白行を選択し、「編集」メニューから「新規レコード」を選択します。次に、値リストからプロジェクト番号またはプロジェクト名を選択します。 |
選択したプロジェクトの詳細情報を表示 | ポップリストから「プロジェクト情報」を選択し、パージ対象のプロジェクトに関する情報を表示します。必要に応じて、プロジェクトを追加または削除します。 |
各プロジェクトのアーカイブ・オプションとパージ・オプションを表示または変更 | ポップリストから「パージ・オプション」を選択し、バッチに指定したパージ・オプションを表示します。チェック・ボックスを選択するか、選択を解除します。オープン間接プロジェクトの場合、パージ(またはアーカイブとパージ)できるのは実績のみです。 注意: 「パージ・バッチ」ウィンドウで設定したパージ・オプションは、プロジェクトを生成したり、手動で選択すると、バッチ内のすべてのプロジェクトに反映されます(結果は「パージ・バッチ詳細」ウィンドウで確認できます)。バッチの生成後に「パージ・バッチ」ウィンドウでパージ・オプションを変更した場合、その変更は、バッチ内のプロジェクトのパージ・オプションに反映されません。 |
プロジェクト・レベルでパージ・オプションを変更する場合は、ポップリストを「プロジェクト情報」から「パージ・オプション」に変更します。各プロジェクトについてオプションを適宜変更します。
プロジェクトのリストを保存して「パージ・バッチ詳細」ウィンドウをクローズします。
パージ・バッチを作成した後は、「ADM: パージ・バッチの検証」処理を実行して、パージ・バッチを検証します。この検証処理によって、パージ・バッチ内のエラーが識別されます。パージ・バッチにエラーがある場合は、そのエラーを訂正するか(「既存のパージ・バッチの変更」を参照)、パージ・バッチのプロジェクトのリストから無効なプロジェクトを削除する必要があります。エラーを訂正した後は、検証処理を再度実行します。
検証処理では、パージ対象のプロジェクトがパージに適格であることが検証されます。パージのためにバッチをリリースするには、パージ・バッチ内のすべてのプロジェクトがパージに適格である必要があります。
「パージ・バッチ」ウィンドウから「検証」を選択します。
「ADM: パージ・バッチの検証」処理が開始されます。
「要求の発行」ウィンドウから処理を実行して、バッチを検証することもできます。「パージ・バッチの検証」を参照してください。
「完了済要求」ウィンドウにナビゲートすると、処理のステータスを表示できます。
処理が完了した後は、「パージ検証レポート」を検討します。
「検証例外」セクションにエラーがリストされている場合は、「パージ・バッチ詳細」ウィンドウに戻って、そのエラーを訂正します。「エラーの訂正」を参照してください。
パージ・バッチが検証されると、そのパージ・バッチはリリースできます。「パージ・バッチのリリース」を参照してください。
注意: パージ・バッチの検証後にプロジェクトを追加した場合、そのバッチは、「パージ・バッチの検証」処理を再度実行するまでリリースまたはパージできません。
検証の要件については、「プロジェクトのパージに対する前提条件」を参照してください。実装チームは、検証拡張で追加のルールを定義できます。『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の検証拡張に関する項を参照してください。
バッチ内のすべてのプロジェクトを検証(必須)した後は、そのバッチをパージのためにリリースします。エラーがあるバッチはリリースできません。
「パージ・バッチ」ウィンドウから「リリース」を選択します。これによって、バッチ・ステータスが「リリース済」に設定されます。
注意: リリース後のバッチを変更する場合は、「再処理」を選択する必要があります。「再処理」を選択すると、バッチ・ステータスが「リリース済」から「作業中」に変更されます。
バッチをパージ(またはアーカイブとパージ)する準備ができた場合は、「ADM: プロジェクト・データのパージ」処理を実行します。
「パージ・バッチ」ウィンドウから「パージ」を選択します。「ADM: プロジェクト・データのパージ」処理が開始されます。
注意: パージ処理は、「要求の発行」ウィンドウから実行することもできます。
この項では、既存のパージ・バッチを変更する手順を説明します。
「プロジェクトのシステム管理者」職責を使用してログインします。「パージ職責の割当」を参照してください。
「パージ・バッチ」ウィンドウにナビゲートします(「プロジェクトのシステム管理者」職責で「プロジェクト・データのパージ」を選択します)。
「バッチ名」フィールドで、バッチ名を問い合せます。
選択基準を使用してプロジェクトを既存のバッチに追加するには、「詳細の生成」を選択します。「詳細の生成」で、バッチに追加するプロジェクトのリストに対する基準を設定し、「生成」を選択します。
プロジェクトを個別に追加または削除する場合、またはプロジェクト・レベルでパージ・オプションを変更する場合は、「詳細を編集」を選択します。
「パージ・バッチ詳細」ウィンドウで、ポップリストを使用して別の領域を表示します。
リストに対してプロジェクトを追加または削除するには、「プロジェクト情報」を選択します。
プロジェクトのパージ・オプションを変更するには(パージ・オプションを変更する権限がユーザーにある場合)、「パージ・オプション」を選択します。
検討、検証、リリースおよび開始の各手順を実行します。「リストの検討と調整」を参照してください。
この項では、パージ・バッチを削除する手順を説明します。
「プロジェクトのシステム管理者」職責を使用してログインします。「パージ職責の割当」を参照してください。
「パージ・バッチ」ウィンドウにナビゲートします(「プロジェクトのシステム管理者」職責で「プロジェクト・データのパージ」を選択します)。
「バッチ名」フィールドで、バッチ名を問い合せます。次に、「詳細を編集」を選択して「パージ・バッチ詳細」ウィンドウに進みます。
バッチ内の各プロジェクトに対して、次の操作を実行します。
プロジェクトを選択し、「編集」 > 「レコードの削除」を選択します。
バッチからすべてのプロジェクトを削除した後は、「ファイル」 > 「保存」を選択します。
「パージ・バッチ詳細」ウィンドウをクローズして、「パージ・バッチ」ウィンドウに戻ります。
「パージ・バッチ」ウィンドウで、「編集」 > 「レコードの削除」を選択します。次に、「ファイル」 > 「保存」を選択します。
パージ・バッチをリリースできるのは、バッチ内のすべてのプロジェクトが検証をパスしている場合のみです。検証をパスしていないすべてのプロジェクトは、訂正するか、バッチから削除する必要があります。
検証をパスしたプロジェクトの検証ステータスは「有効」です。検証をパスしていないプロジェクトのステータスは「無効」です。プロジェクトの検証ステータスは、「パージ・バッチ詳細」ウィンドウまたは「パージ検証レポート」に表示され、無効なプロジェクトとそのプロジェクトが検証に失敗した事由がリストされます。
「パージ・バッチ」ウィンドウにナビゲートします。
「バッチ名」フィールドでバッチ名を問い合せて、「詳細を編集」を選択します。「パージ・バッチ詳細」ウィンドウがオープンします。
「パージ・バッチ詳細」ウィンドウで、検証に失敗したプロジェクトを選択します。
選択したプロジェクトの詳細を確認するには、「パージ・バッチ詳細」ウィンドウを使用します(「手順2: リストの検討と調整」を参照)。
「エラー」ボタンを選択して、「検証エラー」ウィンドウにエラーを表示します。エラーは、「パージ検証レポート」にも表示できます。
エラーを訂正します。問題のあるプロジェクトをパージ・バッチから削除するか(「編集」メニューから「レコードの削除」を選択)、エラーが発生したプロジェクトの状態を訂正します。
プロジェクトをパージする前に満たす必要がある条件の詳細は、「プロジェクトのパージに対する前提条件」を参照してください。
検証処理を再度実行します(「パージ・バッチ内のプロジェクトの検証」を参照)。
この項では、パージ済または一部パージ済のプロジェクトを管理するための手順について説明します。
パージ済情報を問い合せることはできません。ステータスが「パージ済」または「一部パージ済」のプロジェクトは、標準レポートにリストされません。
パージ済プロジェクトは、プロジェクト詳細にドリルダウンするアプリケーションでも問い合せることができません。たとえば、Oracle Assetsでは、プロジェクト資産のパージ済明細詳細を問い合せることができません。
バッチからパージされた情報を確認するには、「パージ・バッチ」ウィンドウでバッチを問い合せて、パージ詳細を表示します。
印刷レポートにパージ済情報を記載するには、パージ済プロジェクトの取引を保持しているアーカイブ表を使用して、レポートを作成する必要があります。
ステータスが「一部パージ済」のプロジェクトは、いつでもパージ(またはアーカイブとパージ)できます。
他のOracle Applicationsにあるプロジェクト関連の取引をパージできるのは、そのプロジェクトをパージした後です。
Oracle Payablesでは、請求書、発注および購買依頼をパージできます。
Oracle Receivablesでは、顧客請求書をパージできます。
注意: Oracle Receivablesでデータをパージできるのは、発生主義会計を使用している場合のみです。
異なるタイプのパージ済プロジェクト(クローズ済プロジェクト、オープン間接プロジェクトを含む)を集計するために、いくつかの処理を実行できます。プロジェクト金額も集計できます。
クローズ済プロジェクトから取引をパージした後は、Oracle Projectsの集計処理でそのプロジェクトの累計要約金額が計算されません。そのプロジェクトに対して集計処理を実行しても何も計算されません。
オープン間接プロジェクトをパージする場合は、パージ後にそのプロジェクトの要約金額を計算する方法を決定する必要があります。次の2つの処理を使用して要約金額を管理します。
プロジェクト要約金額のリフレッシュ
プロジェクト要約金額の更新
プロジェクトの累計要約金額にパージ対象外の金額のみを含める場合は、次の手順を実行する必要があります。
各パージの後に、プロジェクトに対して「プロジェクト要約金額のリフレッシュ」処理を1回実行します。
追加の取引をプロジェクトに賦課した後は、次のパージまでに「プロジェクト要約金額の更新」を実行する必要があります。
プロジェクトの累計要約金額に、すべての累計金額(パージ済の金額も含めて)を含める場合は、次の手順を実行する必要があります。
プロジェクトに対して、「プロジェクト要約金額のリフレッシュ」処理を実行しないでください。
追加の取引をプロジェクトに賦課した後は、「プロジェクト要約金額の更新」を実行する必要があります。
重要: 「プロジェクト要約金額のリフレッシュ」を実行すると、パージ対象外の取引のみを使用して累計金額が再計算されます。
「プロジェクト要約金額のリフレッシュ」および「プロジェクト要約金額の更新」も参照してください。
データベース管理者は、アーカイブ表のデータに対する処理を決定する必要があります。データベース管理者は、データをバックアップし、必要に応じて本番データベースから別の場所にデータを移動する必要があります。データを移動することによって、本番システムやデータベースの負荷を減らすことができます。
実装チームとシステム管理者は、次の各項で説明するように、アーカイブとパージについていくつかの機能を決定できます。
アーカイブ・データを使用してカスタム・レポートを作成する必要がある場合は、次の項を参照してください。
データベース内の情報を保護するために、システム管理者は、Oracle Projectsデータをパージする権限がある個人に対して特別な職責を設定する必要があります。
Oracle Applicationsを起動し、システム管理者GUI職責を選択します。
「ユーザー」ウィンドウにナビゲートします。
次の職責を新しいユーザーIDに割り当てます。
プロジェクトのシステム管理者
Project Billingスーパーユーザー(必要な場合)
「MO: 営業単位」を適切な営業単位に設定します。
変更内容を保存します。
詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のOracle Applicationsセキュリティの管理に関する項を参照してください。
プロファイル・オプション「PA: アーカイブおよびパージのコミット・サイズ」を使用して、アーカイブ処理とパージ処理用のバッチ・サイズを制御します。詳細は、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』の「PA: アーカイブおよびパージのコミット・サイズ」に関する項を参照してください。
アーカイブ処理とパージ処理の機能は、クライアント拡張を使用して拡張できます。次を参照してください。
『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』のアーカイブ・パージ検証拡張に関する項を参照してください。
『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』のカスタム表のパージ拡張に関する項を参照してください。
アーカイブ・パージ取引表にはアーカイブ・データとパージ・データが格納されます。これらの表を使用すると、次の操作を実行できます。
カスタム・レポートの作成
Oracle Applications表に対するアラートの定義
カスタム問合せツールを使用した、意思決定サポート問合せ用のビューの作成
次のアーカイブ・パージ取引表があります。
PA_PURGE_BATCHES_ALLには、営業単位が保持するすべてのパージ・バッチのレコードが記載されています。
PA_PURGE_PROJECTSには、バッチ内でパージされたすべてのプロジェクトのレコードが記載されています。プロジェクトが一部パージされ、後で完全にパージされた場合、そのプロジェクトは複数のバッチに存在します。
PA_PURGE_PRJ_DETAILSには、実行時の各プロジェクトに関する各パージ表の統計が記載されています。パージ詳細レコードはパージ処理で作成されます。
PA_PURGE_PROJECT_ERRORSには、アーカイブ・パージ実行で発生したエラーが記載されています。
表の完全な定義は、Oracle Projects eTechnical Reference Manual(eTRM)を参照してください。
パージ機能によって、主な取引表からデータが削除されます。指定のデータがパージされると、Oracle Projectsではパージ表ごとにパラレル表が作成され、アーカイブ・データが格納されます。パラレル表内の属性によって、そのデータがアーカイブされた実行手順が識別されます。
次の各項では、選択したパージ・オプションに応じて、パージされる表、およびそれに対応するアーカイブ表を示します。
次の表に、パージ・オプションの「実績のパージ」と「実績のアーカイブ」を選択した場合にパージされる表を示します。
アーカイブおよびパージされる表 | アーカイブ表 |
---|---|
PA_Billing_Messages | PA_Billing_Messages_AR |
PA_CC_Dist_Lines_All | PA_CC_Dist_Lines_AR |
PA_Cost_Distribution_Lines_All | PA_Cost_Dist_Lines_AR |
PA_Cust_Event_RDL_All | PA_Cust_Event_RDL_AR |
PA_Cust_Rev_Dist_Lines_All | PA_Cust_RDL_AR |
PA_Distribution_Warnings | PA_Dist_Warnings_AR |
PA_Draft_Invoice_Items | PA_Draft_Inv_Items_AR |
PA__Draft_Invoices_All | PA__Draft_Invoices_AR |
PA_Draft_Revenue_Items | PA_Draft_Rev_Items_AR |
PA_Draft_Revenues_All | PA_Draft_Revenues_AR |
PA_EI_DeNorm | PA_EI_DeNorm_AR |
PA_Events | PA_Events_AR |
PA_Expend_Item_Adj_Activities | PA_Exp_Item_Adj_Act_AR |
PA_Expenditure_Comments | PA_Exp_Comments_AR |
PA_Expenditure_History | PA_Exp_History_AR |
PA_Expenditure_Items_All | PA_Expenditure_Items_AR |
PA_Retn_Invoice_Details | PA_Retn_Inv_Details_AR |
PA_Routings | PA_Routings_AR |
<カスタム表> | <カスタム表> |
注意: 過去(リリース12より前)の複数報告通貨取引の場合は、関連する表も削除されます。「複数報告通貨表」を参照してください。
次の表に、パージ・オプションの「要約データ」を選択した場合にパージされる表を示します。
アーカイブおよびパージされる表 | アーカイブ表 |
---|---|
PA_Project_Accum_Actuals | PA_Prj_Accum_Actuals_AR |
PA_Project_Accum_Budgets | PA_Prj_Accum_Budgets_AR |
PA_Project_Accum_Commitments | PA_Prj_Accum_Commit_AR |
PA_Project_Accum_Headers | PA_Prj_Accum_Headers_AR |
PA_Resource_Accum_Details | PA_Res_Accum_Details_AR |
PA_Txn_Accum | PA_Txn_Accum_AR |
PA_Txn_Accum_Details | PA_Txn_Accum_Details_AR |
<カスタム表> | <カスタム表> |
次の表に、パージ・オプションの「資産」を選択した場合にパージされる表を示します。
アーカイブおよびパージされる表 | アーカイブ表 |
---|---|
PA_Project_Asset_Line_Details | PA_Prj_Asset_Ln_Dets_AR |
<カスタム表> | <カスタム表> |
次の表に、過去(リリース12より前)の複数報告通貨取引に関してパージされる表を示します。
アーカイブおよびパージされる表 | アーカイブ表 |
---|---|
PA_MC_CC_Dist_Lines_All | PA_MC_CC_Dist_Lines_AR |
PA_MC_Cost_Dist_Lines_All | PA_MC_CDL_AR |
PA_MC_Cust_Event_RDL_All | PA_MC_Cust_Event_RDL_AR |
PA_MC_Cust_RDL_All | PA_MC_Cust_RDL_AR |
PA_MC_Draft_Inv_Details_All | PA_MC_Draft_Inv_Dets_AR |
PA_MC_Draft_Inv_Items | PA_MC_Draft_Inv_Items_AR |
PA_MC_Draft_Revs_All | PA_MC_Draft_Revs_AR |
PA_MC_Events | PA_MC_Events_AR |
PA_MC_Exp_Items_All | PA_MC_Exp_Items_AR |
PA_MC_Prj_Ast_Line_Dtls | PA_MC_Prj_Ast_Ln_Det_AR |
PA_MC_Retn_Inv_Details | PA_MC_Retn_Inv_Detls_AR |
<カスタム表> | <カスタム表> |
次の表に、Oracleの相互賦課機能を使用している場合にパージされる表を示します。
アーカイブおよびパージされる表 | アーカイブ表 |
---|---|
PA_Draft_Invoice_Details_All | PA_Draft_Inv_Dets_AR |
<カスタム表> | <カスタム表> |
次の表に、スタッフ取引に関してパージされる表を示します。
アーカイブおよびパージされる表 | アーカイブ表 |
---|---|
PA_Action_Set_Line_Aud | PA_Actn_Setln_Aud_Ar |
PA_Action_Set_Line_Cond | PA_Actn_Set_Ln_Cond_Ar |
PA_Action_Set_Lines | PA_Action_Set_Lines_Ar |
PA_Action_Sets | PA_Action_Sets_Ar |
PA_Assignment_Conflict_Hist | PA_Asgmt_Cnflt_Hist_Ar |
PA_Assignments_History | PA_Asgmts_Hstry_Ar |
PA_Candidate_Reviews | PA_Candidates_Rev_Ar |
PA_Candidates | PA_Candidates_Ar |
PA_FI_Amount_Details | PA_FI_Amount_Details_AR |
PA_Forecast_Item_Details | PA_Frcst_Item_Dtls_Ar |
PA_Forecast_Items | PA_Frcst_Items_Ar |
PA_Project_Assignments | PA_Project_Asgmts_Ar |
PA_Project_Parties | PA_Project_Parties_Ar |
PA_Schedule_Except_History | PA_Sch_Excpt_Hstry_Ar |
PA_Schedules | PA_Schedules_Ar |
PA_Schedules_History | PA_Schedules_Hstry_Ar |
次の表に、資源未割当時間に関してパージされる表を示します。
アーカイブおよびパージされる表 | アーカイブ表 |
---|---|
PA_FI_Amount_Details | PA_FI_Amount_Details_AR |
PA_Forecast_Item_Details | PA_Frcst_Item_Dtls_Ar |
PA_Forecast_Items | PA_Frcst_Items_Ar |
複数のプロジェクトとタスクの組織を変更するには、「一括更新バッチ」ウィンドウを使用します。「一括更新バッチ」ウィンドウでは、次の両方の機能が実行されます。
プロジェクトまたはタスク(あるいはその両方)に対して組織の一括更新のバッチが作成されます。
バッチに指定されているすべてのプロジェクトとバッチの組織を更新する処理が開始されます。必要に応じて、新規組織に基づいて再計算するために、プロジェクトまたはタスクに賦課される支出項目をマークできます。
「PRC: 一括更新バッチの処理」プログラムを実行する要求を発行することによって、更新をコンカレント・プログラムとして実行することもできます。
関連項目
一括更新バッチを作成するには、次の2つの方法を単独または組み合せて使用できます。
ユーザーが入力する選択基準に基づいて、バッチの明細を生成します。
各プロジェクトおよびタスクを入力します。
「一括更新バッチ」ウィンドウにナビゲートします。
バッチ名、バッチの摘要および有効日を入力します。
ウィンドウの「詳細明細の生成」リージョンで選択基準を入力し、更新するプロジェクトとタスクを選択します。「「一括更新バッチ」ウィンドウ・リファレンス」を参照してください。
「詳細明細の生成」を選択して一括更新バッチ明細を生成します。
一括更新バッチを検討または改訂する場合は、「詳細」を選択します。「「バッチ明細」ウィンドウ・リファレンス」を参照してください。
「一括更新バッチ」ウィンドウにナビゲートします。
バッチ名、バッチの摘要および有効日を入力します。
「バッチ明細」ウィンドウでバッチ明細を入力するには、「詳細」を選択します。
各バッチ明細について、プロジェクト名、タスク名(オプション)、新しい値(割り当てる新規組織)、および有効日を入力し、項目を再計算対象としてマークするかどうかを指定します。「「バッチ明細」ウィンドウ・リファレンス」を参照してください。
関連項目
営業単位: 一括更新バッチに対して営業単位の名称を入力します。
バッチ名: このバッチに対する一意の名称を入力します。
摘要: このバッチに対する一意の記述的な名称を入力します。
ステータス: このフィールドにはバッチのステータスが表示されます。このステータスには次の値があります。
作業中: バッチは変更できます。
発行済: バッチは更新のために発行されています。このバッチは変更できません。
棄却済: 更新処理でバッチが棄却されました。このバッチは、変更してエラーを訂正し、再発行できます。
完了済: すべてのプロジェクトとタスクが正常に更新されました。このバッチは変更できません。
処理中: バッチは現在処理中です。このバッチは変更できません。
属性: 更新するプロジェクトまたはタスク属性。現在、このフィールドは「組織」にデフォルト設定されており、変更できません。
有効日: このフィールドに入力する日付は、次の2つの用途に使用されます。
再計算対象の支出項目を選択するために使用する日付
バッチの処理が可能になる日付
棄却事由: バッチが棄却された事由。次の棄却事由があります。
このバッチに対して少なくとも1つの詳細明細が棄却済
バッチは有効日により処理不可能
バッチは発行済ステータスではありません
内部SQLエラー
処理者: このフィールドには、バッチの更新を最後に発行した従業員の名前が表示されます。
処理日: バッチが最後に処理された日付。
付加フレックスフィールド: 標準付加フレックスフィールド。
プロジェクト:自: 入力する選択基準に応じて、単一のプロジェクトまたはプロジェクトのグループの明細を生成できます。
プロジェクト名: 単一のプロジェクトが選択されます。
組織による管理: 入力した組織が所有しているすべてのプロジェクトが選択されます。
タスク: タスクの基準を入力して、選択内容を絞り込むことができます。
全て: 選択したプロジェクトに関するすべてのタスクが選択されます。
なし: タスクは選択されません。
同組織: 「組織による管理」で入力した組織と同じ組織が所有するタスクが選択されます。
新規組織: 更新処理中に割り当てられる新規組織。このフィールドは一括更新バッチを処理するために必要です。
再計算対象: このチェック・ボックスが選択されている場合は、選択した取引が再計算対象としてマークされます。
発行: バッチのステータスを「作業中」から「発行済」に変更します。バッチのステータスが「発行済」のときは、バッチを変更できません。バッチに少なくとも1つの詳細明細が含まれていないと、そのバッチは発行できません。
再処理: 発行済バッチのステータスを「作業中」に戻します。
更新: 一括更新バッチ処理をオンラインで実行します。このボタンは、バッチのステータスが「発行済」の場合のみ使用可能になります。
詳細: 「バッチ明細」ウィンドウを表示します。
詳細明細の生成: 「詳細明細の生成」リージョンで指定した基準に基づいて、一括更新バッチ詳細明細を生成します。
「バッチ明細」ウィンドウには、バッチのすべての詳細明細が表示されます。このウィンドウでは、新規の詳細明細を入力したり、入力後または自動生成後に詳細明細を変更できます。
バッチが棄却されている場合は、このウィンドウに、棄却された各明細の棄却事由を表示できます。さらに、データを訂正したり、「更新」チェック・ボックスの選択を解除することができます。
プロジェクト名: 組織を更新するプロジェクトの名称。バッチ内の各詳細明細は、一意のプロジェクト/タスクの組合せである必要があります。
タスク名: 組織を更新するタスクの名称。プロジェクトの組織を更新する場合、このフィールドは空白のままにします。
旧値: このフィールドには、プロジェクトまたはタスクを所有している現行組織が表示されます。
新規値: プロジェクトまたはタスクに割り当てる新規組織。
有効日: 明細の有効日。この値は、バッチに対して入力した有効日にデフォルト設定されます。このデフォルト値は上書きできます。
更新: このチェック・ボックスは、バッチの更新処理の実行時に明細を処理するかどうかを示します。このチェック・ボックスを更新できるのは、指定のプロジェクトを更新するセキュリティ権限があるユーザーのみです。
再計算対象: このチェック・ボックスは、プロジェクトまたはタスクに関連付けられた支出明細を再計算対象としてマークするかどうかを示します。このチェック・ボックスを更新できるのは、原価と収益の再計算対象として支出項目をマークするセキュリティ権限があるユーザーのみです。「Oracle Projectsでのセキュリティ」を参照してください。
棄却済: このチェック・ボックスは、最後の更新処理で明細が棄却された場合に選択されます。
棄却事由: 棄却された明細について、最後の更新処理中に現行明細が棄却された事由。
関連項目
一括更新バッチは、オンラインまたはコンカレント・プログラムとして処理できます。
「一括更新バッチ」ウィンドウにナビゲートします。
「更新」を選択します。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。
「PRC: 一括更新バッチの処理」処理を選択します。
バッチ名を選択します。
この処理を発行します。
「一括更新バッチ」処理では、明細を処理する前に、バッチ内の各詳細明細に対していくつかの検証が実行されます。詳細明細がいずれかの検証に失敗すると、「棄却済」チェック・ボックスが選択され、そのレコードの棄却事由を表示できます。
「一括更新バッチ」処理では、次の検証が実行されます。
「更新」チェック・ボックスが選択されていることを検証します。
プロジェクト・ステータスが「クローズ済」でないことを検証します。
プロジェクトを更新するセキュリティ権限が、処理の発行者にあることを検証します。
明細に指定した変更が許可されていることを検証します。この検証には、「組織変更の検証拡張」クライアント拡張のコールが含まれます。
プロジェクトまたはタスクの組織を更新します。
明細に対して「再計算対象」チェック・ボックスが選択されている場合は、関連する支出項目が再計算対象としてマークされます。
すべてのバッチ明細が処理され、処理中にエラーが発生した場合は、すべての更新が処理されず、バッチ・ステータスが「棄却済」に設定されます。
処理中にエラーが発生しなかった場合は、更新が処理され、バッチ・ステータスが「完了済」に設定されます。バッチの「処理者」、「処理日」および「棄却事由」フィールドが更新されます。
「一括更新バッチ」処理中には、次のエラーが発生する可能性があります。
バッチを処理するにはステータスが「発行済」である必要があります。
このエラーは、バッチ処理がコンカレント・プログラムとして実行された場合に発生する可能性があります。これは、コンカレント要求の発行後にバッチのステータスが変更されたことを示します。
解決策: バッチ・ステータスを「発行済」に再設定し、別の要求を発行してバッチを処理します。
このユーザーは従業員として登録されていません。
バッチ処理を実行しているユーザーの従業員レコードがありません。続行する前に、システム管理者に連絡して、この用途に対する従業員レコードの作成を依頼してください。
このプロジェクトを更新する権限を持っていません。
詳細明細に指定されているプロジェクトを更新する権限がありません。
新規組織には指定のプロジェクト・タイプ区分に対するプロジェクトまたはタスクの作成が許可されていません。
新規組織は、指定したプロジェクトのプロジェクト・タイプ区分でプロジェクトを所有するように設定されていないため、組織変更に対しては無効です。
解決策: 明細に有効な組織を入力するか、その明細の「更新」チェック・ボックスの選択を解除します。
原価計算済の項目/収益/請求書があるため、プロジェクト/タスク組織は変更できません。
プロジェクトまたはタスクに原価計算済の項目、収益または請求書が存在するため、バッチ明細に対して指定したプロジェクトのプロジェクト/タスク組織は変更できません。
ユーザー定義のエラー・メッセージ
「組織変更の検証拡張」でビジネス・ルールを作成すると、組織変更が許可されているかどうかを判断し、ルールに違反した場合のエラー・メッセージを定義できます。
関連項目
『Oracle Projects API, クライアント拡張およびオープン・インタフェース・リファレンス』の組織変更の検証拡張に関する項
Oracle Projectsでは、Oracle Trading Community Architectureとの統合によって、顧客情報のマージがサポートされています。
顧客情報をマージすると、プロジェクト顧客、基本契約および請求書草案の顧客参照がOracle Projectsでマージされます。同様に、顧客所在地をマージすると、プロジェクト顧客、タスクおよび請求書草案の所在地参照がOracle Projectsでマージされます。
顧客マージ操作を実行するたびに、Oracle Projectsの特定のエンティティが影響を受けます。次のエンティティが該当します。
プロジェクト顧客(担当者および分担%を含む)
基本契約
請求書草案
関連項目
『Oracle Project Billing User Guide』の「AR Merge」
『Oracle Trading Community Architecture User Guide』