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Oracle Cash Managementユーザー・ガイド
リリース12
E06075-01
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概要

この章のトピックは、次のとおりです。

Oracle Cash Managementについて

Oracle Cash Managementは、資金サイクルの効率的な管理および制御を支援する、資金管理用エンタープライズ・ソリューションです。包括的な銀行勘定調整と柔軟な資金予測を提供します。

関連項目

銀行勘定調整について

銀行取引明細書について

銀行取引明細書明細と取引の照合

複数通貨の処理

Oracle Payables調整会計処理

Oracle Receivables調整会計処理

Oracle Payrollの調整

自動決済処理とOracle Cash Managementとの共用

資金予測について

銀行勘定調整について

銀行取引明細書の調整時には、次の2つの主要な手順を実行する必要があります。

  1. 銀行取引明細書のロード: 各銀行取引明細書から、詳細情報(口座情報、銀行が受け取る預かり金、および決済済の支払など)を入力する必要があります。銀行取引明細書を手動で入力するか、または銀行から直接受け取る電子取引明細書をロードできます(関連項目: 銀行取引明細書の手動入力および銀行取引明細書オープン・インタフェースのロード)。

  2. 銀行取引明細書の調整: Cash Managementに銀行取引明細書情報の詳細を入力した後は、システム取引に対してその情報を調整する必要があります。Cash Managementは、次の2つの調整方法を提供しています。

その他取引

調整処理時には、銀行手数料や利息など銀行から入力されたものに対し、その他取引を作成できます。また、Payablesの支払またはReceivablesの入金を手動で入力できます。自動調整処理を設定すると、その他取引を自動的に作成できます。

決済

取引の調整時、取引は、まず銀行取引明細詳細に対して照合され、その後(未決済の場合は)決済されます。他の方法として、より最新の資金勘定残高を保守するため、調整前に、Payablesの支払、Receivablesの入金、その他取引、オープン・インタフェース取引、およびCash Managementキャッシュフロー(銀行取引明細書明細から作成されたものは除く)をCash Management内で手動で決済できます。また、自動決済を使用して、Oracle Receivables内で入金を決済することもできます。

取引の決済時、Cash Managementでは、決済日、決済金額、およびステータスが取引に割り当てられます。決済される取引の会計は、ソースによって異なります。取引が支払の場合、会計情報はPayablesにより記録されますが、Payablesに会計仕訳を作成する必要があります。取引が入金またはその他取引の場合、Receivablesにより自動的に会計仕訳が作成されます。取引がオープン・インタフェース取引の場合、パッケージCE_999_PKGをカスタマイズして、調整会計を導入する必要があります。Payrollの支給、General Ledgerの仕訳、およびTreasury決済は、決済できません。

結果の確認および要約

調整処理の完了後は、調整結果を検討することをお薦めします。自動調整プログラムから自動的に印刷されたレポートを確認できます。また、次のレポートも使用できます。

Payablesでの会計仕訳の作成

Payablesの会計イベントに対して、次の2つの方法で会計仕訳を作成することができます。

処理の完了後、Payablesでは「会計仕訳監査レポート」および「会計仕訳例外レポート」が作成されます。例外レポートには、情報が無効または欠落しているために計上できなかった取引がリストされます。

前提条件

General Ledgerへの会計仕訳の転記

Payablesで会計仕訳を作成した後、「一般会計への買掛/未払金転送」プログラムを発行して、請求書および支払の会計仕訳をGeneral Ledgerインタフェースへ送信します。

Oracle General Ledgerを使用している場合、仕訳インポートを発行できます。このプログラムにより、GLインタフェースのデータを使用して、未転記の仕訳バッチ、ヘッダーおよび明細が作成されます。作成された仕訳バッチ、ヘッダーおよび明細を総勘定元帳内で転記し、総勘定元帳の勘定残高を更新できます。仕訳インポートは、転送プログラムの発行時に発行することも、転送処理の完了後に個別に発行することもできます。関連項目: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の「仕訳インポート」項

General Ledgerを使用しない場合、GLインタフェースのデータを使用して、総勘定元帳に仕訳を作成し、転記できます。

Payablesでは会計仕訳が保持されるため、Payablesで会計仕訳の検討を継続できます。また、Oracle General Ledgerでの仕訳転記後、関連する会計仕訳または取引をPayablesでドリルダウンできます。

銀行取引明細書

Cash Managementでは、調整する各銀行取引明細書の情報が保守されます。Cash Managementの銀行取引明細書オープン・インタフェースを使用して、銀行から提供された銀行取引明細書情報をロードしたり、手動で銀行取引明細書を入力および更新できます。すべての銀行取引明細書情報は、ユーザーによりパージされるまで、監査および参照用に保持されます。

Cash Managementの各銀行取引明細書は、1つの銀行取引明細書ヘッダーと複数の銀行取引明細書明細から構成されます。銀行取引明細書ヘッダーは、取引明細書番号、銀行口座番号、および取引明細書日付を識別します。また、これには、銀行および支店の名称、銀行口座通貨、および管理金額などのオプション情報も含まれます。

注意: 単一の銀行取引明細書に対し複数の口座情報を銀行から提供された場合は、特定の取引明細書日付に対して、各銀行口座のCash Management銀行取引明細書を個別に入力する必要があります。

銀行取引明細書明細

銀行取引明細書明細では、1つ以上の支払、入金、キャッシュフロー、その他取引、オープン・インタフェース取引、または仕訳明細を参照できます。各明細には、明細番号、取引タイプ、決済日(銀行取引日)および金額が含まれます。オプションの明細情報には、銀行取引コード、番号、銀行取引識別子(支払番号または預入番号など)、通貨情報(通貨コード、取引通貨での当初金額、換算レート)、評価日、顧客/仕入先、顧客/仕入先銀行口座、注釈、およびユーザー定義の追加情報用付加フレックスフィールドが含まれます。

銀行取引明細書明細のステータスは、次のいずれかになります。

銀行取引明細書エラー調整

銀行エラーを効率的に管理できます。エラー取引明細書明細に対し、修正取引明細書明細を自動または手動で調整でき、これにより提供される監査証跡を使用して、銀行エラーの訂正を検証できます。

たとえば、銀行が$50の支払を$500と記録した場合、銀行取引明細には、 $500、<$500>、および$50の3つの取引明細書明細が表示されます。$500というエラー取引明細書明細に対して<$500>の訂正を調整して、当初の支払に対し$50の取引明細書明細を調整できます。

銀行取引明細書取引コード

銀行取引明細書明細は、明細が示す取引タイプを識別するようコード化されます。各銀行が異なる取引コードのセットを使用している場合があるため、銀行が使用する各コードをマッピングする必要があります。

関連項目

Oracle Payables調整会計処理

Oracle Receivables調整会計処理

訂正および銀行エラーに対する修正の調整

銀行取引コード

銀行取引明細書明細と取引の照合

Cash Managementでの銀行取引明細書の調整には、照合および決済の2つの主要なステップがあります。

照合された調整例外、差異、および品目に関してレポートすることができます。

Payables取引の照合基準

取引が次の照合基準を満たしている場合、Cash Managementの「自動調整」プログラムは、銀行取引明細書明細に対してPayables取引を完全に照合します。

Receivables取引の照合基準

取引が次の照合基準を満たしている場合、Cash Managementの「自動調整」プログラムは、銀行取引明細書明細に対してReceivables取引を完全に照合します。

Oracle Payroll取引の照合基準

取引が次の照合基準を満たしている場合、Cash Managementの「自動調整」プログラムは、銀行取引明細書明細に対してOracle Payrollの手動取引を照合します。

その他取引の照合基準

取引が次の基準を満たしている場合、Cash Managementの「自動調整」プログラムは、その他取引を照合します。

オープン・インタフェース取引の照合基準

取引が次の基準のいずれかを満たしている場合、Cash Managementの「自動調整」プログラムは、オープン・インタフェース取引を照合します。

General Ledger仕訳の照合基準

取引が次の基準を満たしている場合、Cash Managementの「自動調整」プログラムは、General Ledgerの仕訳取引を照合します。

Cash Managementキャッシュフローの照合基準

Cash Managementの「自動調整」プログラムは、次の順序で、Cash Managementのキャッシュフロー取引を完全に照合します。

  1. 取引明細書明細ID(スイープ取引プログラムにより作成される振替または銀行取引明細書明細から作成される取引の場合)

  2. 「銀行参照番号」、「日付」、および「金額」

  3. 「顧客/仕入先銀行口座」、「日付」、および「金額」

注意: 取引金額は消込許容範囲内である必要があります。

関連項目

銀行取引明細書の検証について

複数通貨の処理 

自動と手動のいずれの銀行勘定調整時においても、Cash Managementでは外貨取引が処理されます。

次の表に、様々な複数通貨の場合のCash Managementの処理方法を示します。これらの例で、元帳通貨はユーロです。

シナリオ取引通貨銀行口座通貨換算レート
国内EUR EUR 不要
国際USDEUR ユーザーが設定しない場合、Cash Managementにより計算されます。
国外USD USD 必須
外貨換算USD JPY PayablesおよびReceivablesではサポートされていません。

国際シナリオおよび国外シナリオの場合、外貨取引による換算レートの損益を計算するため、銀行取引明細書明細には、「通貨」以外に次の種類の換算レート情報を少なくとも1つは含める必要があります。

また、Cash Managementでは、複数通貨銀行口座での外貨取引を照合するために換算レート情報が使用されます。

手動調整

手動調整に対して銀行取引明細書明細を入力する際、各取引の換算レート情報も入力できます。国外シナリオの取引明細書明細の調整時、取引明細書明細の換算レート情報は、取引の決済のデフォルト値となります。国際シナリオの取引明細書明細を調整する際には、取引明細書明細の換算レート情報が計算されます。

自動調整

Cash Managementの「自動調整」プログラムでは、銀行取引明細書のインポートおよび調整時に、換算レート情報の検証チェックが実行されます。また、このプログラムでは、国際シナリオ取引と国外シナリオ取引では異なる方法で取引照合が実行されます。関連項目: 複数通貨における照合

注意: 国際シナリオの場合で、取引明細書明細とともに換算レートを指定せず、決済金額(元帳通貨)が(元帳通貨への換算後の)支払済取引金額に一致している場合、Cash Managementでは決済日の換算レートとして換算レートが計算されます。

関連項目

Oracle Payables調整会計処理

Oracle Receivables調整会計処理

銀行取引明細書のインポート

銀行取引明細書の自動調整

複数通貨における照合

銀行取引明細書の手動調整

Oracle Receivables、Oracle Payables、Oracle Payroll、およびOracle Treasuryとの統合

「銀行勘定調整」は、Receivables、Payables、Oracle Payroll、およびOracle Treasuryと連携して動作する統合アプリケーションです。

Oracle Receivablesとの統合

Cash Managementは、Receivablesと機能を共有しています。Cash Managementを使用して、次の操作ができます。

注意:

Oracle Payablesとの統合

Cash ManagementはPayablesと統合されています。Payablesを使用する場合は、Cash Managementを使用して支払取引を調整する必要があります。Cash Managementを使用して、次の操作ができます。

Oracle Payrollとの統合

Cash Managementは、Oracle Payrollと統合されています。Cash Managementを使用して、次の操作ができます。

Oracle Treasuryとの統合

Cash Managementは、調整オープン・インタフェースを介してOracle Treasuryと統合されています。Cash Managementを使用して、次の操作ができます。

関連項目

銀行勘定調整について

銀行取引明細書について

Oracle Payables調整会計処理

Oracle Receivables調整会計処理

自動決済処理とOracle Cash Managementとの共用

設定の概要

『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の入金額自動決済に関する項

Oracle Payables調整会計処理

Oracle Cash Managementを使用すると、Payablesで銀行取引明細書に対して行った支払を消し込むことができます。Oracle Cash Managementを使用して支払を消し込む場合、Cash Managementにより支払のステータスが「消込済」に更新されます。Oracle Payablesの「オプション」ウィンドウの「会計オプション」タブにある「損益についての勘定 - 支払が決済されたとき」オプションを使用可能にしている場合は、Oracle Payablesの会計処理を発行すると、次のような消込会計仕訳が作成されます。

重要: 換算レートのない外貨建ての支払を消し込むことができます。ただし、Oracle Payablesでは、消込勘定入力は作成されません。GL日次レート表内の換算レートを入力し、「自動レート」プログラムを発行すると、換算レートなしで消し込まれた支払に対して自動的に消込会計仕訳が作成されます。

未決済の支払を検討するには、未請求資産レポートを使用できます。

前提条件

元帳が定義されていること。関連項目: 『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の元帳の定義に関する項

Cash Managementとの統合のためにOracle Payablesを設定する手順は、次のとおりです。

  1. Payablesアプリケーションの設定時に職責ごとに元帳を選択します。この主要元帳は、Oracle Payablesの元帳選択ウィンドウで設定します。

    Payablesでは、事業ユニット(複数組織環境で)またはインストレーション(単一組織環境で)に対して、元帳を選択する必要があります。

    注意: ここで入力する元帳は、Cash Managementの「システム・パラメータ」ウィンドウの「元帳名」として選択できるようになります。関連項目: 『Oracle Payablesインプリメンテーション・ガイド』の元帳の選択に関する項

  2. 「買掛/未払金オプション」ウィンドウ内の「支払についての勘定」オプションには、次の2つのチェック・ボックスがあります。

    1つまたは両方のオプションを選択できます。Oracle Cash Managementで消し込んだ支払を計上するには、少なくとも「支払が決済されたとき」を選択する必要があります。これにより、資金決済勘定を使用し、銀行手数料、エラーおよび損益の会計仕訳を作成することもできます。このオプションを有効にしない場合、Payablesで支払の消込は行えますが、消込会計仕訳を作成することはできません。

    関連項目: 『Oracle Payablesインプリメンテーション・ガイド』の、「買掛/未払金オプション」ウィンドウの「支払会計」リージョンに関する項

  3. 「買掛/未払金オプション」ウィンドウ内の「損益についての勘定」オプションには、次の2つのチェック・ボックスがあります。

1つまたは両方のオプションを選択できます。少なくとも「支払が決済されたとき」を有効にします。請求書入力時に計算された元帳通貨支払予想額と、銀行が支払用の引当金を支払ったときに記録された元帳通貨支払実績額の間の損益を計上する場合、このオプションを有効にする必要があります。

決済の制約

発行済支払手形 Oracle Cash Managementでは、「発行済」の支払ステータスを持つ支払手形は決済できません。Oracle Cash Managementで支払手形が決済されるのは、支払ステータスが「譲渡可」の場合のみです。支払の満期日またはそれ以降であれば、ステータスを「譲渡可」に更新できます。

損益についての勘定

損益の会計仕訳は、Payablesオプションの「損益についての勘定」により制御されます。このオプションでは、「支払が発生したとき」、「支払が決済されたとき」のいずれかまたは両方を選択できます。ただし、決済時に支払を計上する場合、決済時に損益を計上する必要があります。

先日付未払勘定を使用していて、支払の発生時の損益計上を選択する場合、Payablesでは、支払発生時と支払満期の間の損益も計上されます。

Payablesでは、会計仕訳をオンラインで表示できます。詳細は、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の会計仕訳の表示に関する項を参照してください。

注意: 決済または消込をする外貨支払に対し、換算レートを指定する必要があります。

その他取引

銀行手数料など、対応する支払がPayablesに存在しない銀行取引明細書明細を調整する場合は、Cash Managementでその他支払を作成し、その他支払に対する銀行取引明細書明細を調整できます。ただし、その他支払は、実際は、Receivablesでマイナスの入金として作成されます。関連項目: Oracle Receivables調整会計処理

支払の決済取消または消込取消

Cash Managementで支払を決済取消または消込取消すると、支払ステータスは「譲渡可」に戻り、資金決済勘定を使用している場合は、資金決済勘定が借方記入されたエントリと資金勘定が貸方記入されたエントリは戻し処理されます。これは、Payablesで決済取消イベントと呼ばれ、これは決済時に支払を計上するときに記録されます。

関連項目

Oracle Payables調整例

自動決済処理とOracle Cash Managementとの共用

『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の銀行に関する項

『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の「転記」

Payables調整例

次の例に、Payablesで請求書を入力してそれに対する支払を行い、その後Cash Managementを介して支払を調整したときに生成される会計仕訳を示します。

1つ目の例には、元帳通貨、銀行口座通貨、および支払通貨がすべて同じである典型的な国内取引の場合を示します。2つ目の例には、支払通貨が元帳通貨と異なる典型的な外貨取引および国際取引の場合を示します。外貨取引の場合、外貨建ての銀行口座から支払を行います。国際シナリオでは、元帳通貨建ての複数通貨銀行口座から支払を行います。

注意: どちらの例でも、Payablesでは支払の発生時および決済時に支払が計上されていると仮定します。Payablesが、支払の発生時または決済時のいずれかの1回のみ計上されるよう設定されている場合、会計仕訳では資金勘定が直接貸方記入されることになります。

例1 - 元帳通貨支払の調整

General LedgerおよびPayablesをインストールし、元帳の元帳通貨として米ドル(USD)を定義します。会計処理基準として「発生主義」を選択します。損益は、支払発生と支払決済の両時期に記録します。100USDの請求書を入力し、請求書および支払に対し、承認、支払、調整、および会計仕訳の作成を行います。Payablesでは、元帳通貨で会計仕訳が記録されます。

次の表に、元帳通貨支払の会計仕訳を示します。この例では、各活動後にユーザーがPayablesに会計仕訳を作成することが仮定されています。

活動会計仕訳
100USDの請求書を入力DR 支出 100USD
CR AP 負債 100USD
請求書に対し、5USDの割引を適用して支払DR AP 負債 100USD
CR 割引 5USD
CR 資金決済 95USD
銀行手数料2USDを含む銀行取引明細書で支払を調整DR 資金決済 95USD
DR 銀行手数料 2USD
CR 資金 97USD

例2 - 外貨支払の調整

General LedgerおよびPayablesをインストールし、元帳の元帳通貨として米ドルを定義します。会計処理基準として「発生主義」を選択します。損益は、支払発生と支払決済の両時期に記録します。1,000メキシコ・ペソ(MXP)の請求書を入力し、社内換算レートで請求書を承認します。請求書の入力日の社内換算レートは9:1です。Payablesでは、請求書通貨(1,000 MXP)と元帳通貨(111.11 USD)の両方で会計仕訳が作成されます。

請求書への支払時、換算レートは10:1に上がります。つまり、元帳通貨で11.11の差益が出ます。Payablesでは、支払通貨と元帳通貨の両方で会計仕訳が作成され、為替差益に従って請求書支払が記録されます。

支払の調整時に、再度、換算レートが11:1に上がります。つまり、元帳通貨でさらに7.27USDの差益が出ます。Payablesでは、支払発生時と支払決済時間の差益が計算および記録されます。この例では、7.27USDの差益の会計仕訳が作成されます。また、Payablesでは、銀行口座の通貨に基づき、決済済支払の会計仕訳が作成されます。資金決済勘定の会計仕訳は支払通貨および元帳通貨で記録され、資金勘定、銀行手数料勘定、および銀行エラー勘定の会計仕訳は銀行口座通貨および元帳通貨で記録されます。

次の表に、国外シナリオでの外貨通貨支払の会計仕訳を示します。この例では、各活動後にユーザーがPayablesに会計仕訳を作成することが仮定されています。

活動会計仕訳
1,000MXPの請求書を入力
(換算レート 9MXP = 1USD)
DR 支出 1,000MXP(111.11USD)
CR AP負債 1,000MXP(111.11USD)
請求書に対し、200MXPの割引を適用して支払
(換算レート 10MXP = 1USD)
DR AP 負債 1,000MXP(111.11USD)
CR 資金決済 800MXP (80USD)
CR 割引 200MXP(20USD)
CR 換算レート 差益 0MXP(11.11USD)
銀行手数料22MXPを含む銀行取引明細書で支払を調整(換算レート 11MXP = 1USD)DR 資金決済 800MXP(80USD)
DR 銀行手数料 22MXP(2USD)
CR 資金 822MXP(74.73USD)
CR 換算レート 差益 0MXP(7.27USD)

次の表に、国際シナリオでの外貨通貨支払の会計仕訳を示します。この例では、各活動後にユーザーがPayablesに会計仕訳を作成することが仮定されています。

活動会計仕訳
1,000MXPの請求書を入力
(換算レート 9MXP = 1USD)
DR 支出 1,000MXP(111.11USD)
CR AP負債 1,000MXP(111.11USD)
請求書に対し、200MXPの割引を適用して支払
(換算レート 10MXP = 1USD)
DR AP 負債 1,000MXP(111.11USD)
CR 資金決済 800MXP (80USD)
CR 割引 200MXP(20USD)
CR 換算レート 差益 0MXP(11.11USD)
銀行手数料2USDを含む銀行取引明細書で支払を調整
(換算レート 11MXP = 1USD)
DR 資金決済 800MXP(80USD)
DR 銀行手数料 2USD(2USD)
CR 資金 74.73(74.73USD)
CR 換算レート 差益 0MXP(7.27USD)

Oracle Receivables調整会計処理

Oracle Cash Managementを使用すると、銀行取引明細書に対し、Receivablesで入力した入金を消し込むことができます。

Cash Managementによる入金消込時には、調整取引に適用できるよう、資金、送金、短期借入金、および期限内利息金額に対し、会計仕訳が自動的に作成されます。Cash Managementでは、Receivablesの「銀行」ウィンドウおよび「入金区分」ウィンドウ(「支払方法」リージョン)で定義した口座が使用されます。

Cash Managementの入金消込により作成される会計仕訳を、ReceivablesからGeneral Ledgerに転記します。

その他取引

Cash Managementから直接Receivablesにその他取引を作成して、銀行から入力された活動を反映させることができます。たとえば、利息のその他入金および手数料のその他支払(マイナスのその他入金)を記録できます。これらの取引は、その作成時または作成後に調整できます。その他取引の作成時、Receivablesは、支払方法で定義した送金銀行口座と、売掛/未収金活動で定義したGL勘定科目または配分セットを使用して、会計仕訳を生成します。

入金の消込取消

Cash Managementで入金を消込取消すると、入金は決済取消され、送金勘定に金額が戻されます。

戻し処理

Cash Managementを使用して調整済入金を戻し処理すると、戻し処理エントリが作成され、元の請求書が再オープンします。

関連項目

Oracle Receivables調整例

自動決済処理とOracle Cash Managementとの共用

『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の銀行に関する項

『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の支払方法に関する項

Oracle Receivables調整例

次の例に、Oracle Receivablesで入金を入力し、その後Cash Managementを介して入金消込をしたときに生成される会計仕訳を示します。

1つ目の例には、元帳通貨、銀行口座通貨、および入金通貨が同じである国内取引の場合を示します。2つ目の例には、銀行口座通貨が入金通貨と異なる国際および国外取引の場合を示します。外貨取引の場合、外貨建ての銀行口座に資金を送金します。国際取引の場合、元帳通貨建ての複数通貨銀行口座に送金します。

例 1 - 元帳通貨入金の調整

General LedgerおよびReceivablesをインストールし、元帳の元帳通貨として米ドルを定義します。会計処理基準として「発生主義」を選択します。100米ドル(USD)の請求書を入力し、顧客から100USDの支払が入金されます。次のオプションを含む「入金区分」により、その金額の領収書を作成します。

作成方法: 手動
確認必須: No
送金方法: 送金なし
決済方法: 照合により

請求書および入金を転記すると、Oracle ReceivablesによりOracle General Ledgerに会計仕訳が転送され、仕訳インポート機能により仕訳入力が元帳通貨で作成されます。

次の表に、元帳通貨入金の消込を示します。

活動会計仕訳
100USDの請求書を入力DR 売掛/未収金 100USD
CR 収益 100USD
100USDの入金を入力
(「注意」を参照)
DR 送金勘定 100USD
CR 売掛/未収金 100USD
銀行手数料2USDを含む銀行取引明細書で入金を調整DR 資金 98USD
DR 銀行手数料 2USD
CR 送金勘定 100USD

注意: 「送金方法」を「標準」に設定した場合、このエントリは、確認勘定に対する借方および売掛/未収金に対する貸方となります。入金が銀行に送金された場合、送金勘定を借方記入し確認勘定を貸方記入するための別のエントリが作成されます。

例 2 - 外貨入金の調整

General LedgerおよびReceivablesをインストールし、元帳の元帳通貨として米ドル(USD)を定義します。会計処理基準として「発生主義」を選択します。120フィジー・ドル(FJD)の請求書を社内換算レートで入力します。請求書の入力日の換算レートは2:1です。請求書の転記時、Oracle Receivablesにより、外貨(120FJD)と元帳通貨(60USD)の両方で仕訳情報が転送され、仕訳インポートにより仕訳入力が元帳通貨で作成されます。

顧客から120FJDの支払が入金されます。次のオプションを含む「入金区分」により、その金額の領収書を作成します。

作成方法: 手動
確認必須: No
送金方法: 送金なし
決済方法: 照合により

入金日、換算レートは3:1に上がります。つまり、元帳通貨で20USDの差損が出ます。入金情報を総勘定元帳に転送します。仕訳インポートにより仕訳が作成され、為替差損に従って入金が記録されます。

入金の調整時に、再度、換算レートが4:1に上がります。つまり、元帳通貨でさらに10USDの差損が出ます。調整情報を総勘定元帳に転送すると、仕訳インポート機能により仕訳が作成され、為替差損に従って調整済入金が記録されます。

次の表に、外貨入金の調整を示します。この例では、各活動後にユーザーがReceivablesからGeneral Ledgerへの転記を行っていることが仮定されています。

活動会計仕訳
120FJDの請求書を入力
(換算レート: 2FJD = 1USD)
DR 売掛/未収金 120FJD(60USD)
CR 収益 120FJD(60USD)
120FJDの入金を入力
(換算レート: 3FJD = 1USD)
DR 送金勘定 120FJD(40USD)
DR 為替差損 0FJD(20USD)
CR 売掛/未収金 120 FJD
(60USD)
銀行手数料4FJDを含む銀行取引明細書で入金を調整(換算レート: 4FJD = 1USD)DR 資金 116FJD(29USD)
DR 銀行手数料 4FJD(1USD)
DR 為替差損 0FJD(10USD)
CR 送金勘定 120FJD(40USD)

自動決済処理とOracle Cash Managementとの共用

Oracle Receivablesの入金を決済するのに、 Cash Management以外に自動決済を使用できます。ただし、Cash Managementとは異なり、Receivablesの自動決済は日付ドリブンで、銀行取引明細書への照合は行われません。

Receivables内の自動決済を使用した場合、送金済入金の決済をその照合後に行うかどうか、および、ファクタ入金を決済するかリスク消去するかを選択できます。Cash Managementでは、決済済入金を自動的に銀行明細書明細と照合できます。

自動決済金額が取引明細書明細の金額と等しい場合、会計タスクがさらに実行されることはありません。Receivablesでは、自動決済金額が消込時の決済金額と異なる場合も処理が実行されます。

ファクタ入金のリスク消去のみが目的で自動決済を使用する場合は、特別な考慮事項はありません。しかし、Cash Managementのかわりに自動決済を使用して入金を決済する場合、総勘定元帳残高がCash Managementレポートと一致しない場合があります。たとえば、Receivablesの自動決済で入金を決済した場合、GL調整レポートには正しい結果が表示されません。したがって、入金の決済にはCash Managementを使用することをお薦めします。

自動決済による調整例

100FJDの自動入金を設定します(換算レート: 4FJD = 1USD)。決済日に、自動決済プログラムにより、100FJD(25USD)の入金が決済されます。この入金の入金区分には、次のオプションが含まれます。

作成方法: 自動
確認必須: No
送金方法: 送金なし
決済方法: 自動決済により

2FJD = 1USDの換算レートで、100FJDの入金決済が銀行取引明細書に表示されます。これは、元帳通貨で25USDの差益を意味します。

Oracle General Ledgerに入金情報を転送すると、仕訳インポートにより仕訳入力が作成され、為替差益に従って調整済入金が記録されます。

次の表に、自動決済済入金の調整を示します。

活動会計仕訳
100FJDの請求書を入力
(換算レート: 4FJD = 1USD)
DR 売掛/未収金 100FJD(25USD)
CR 収益 100FJD(25USD)
100FJDの入金を入力
(換算レート: 4FJD = 1USD)
DR 送金勘定 100FJD(25USD)
CR 売掛/未収金 100FJD(25USD)
自動決済を使用して入金を決済DR 資金 100FJD(25USD)
CR 送金勘定 100FJD(25USD)
銀行取引明細書により入金を調整DR 資金 0FJD(25USD)
CR 為替差益 0FJD(25USD)

関連項目

Oracle Receivables調整会計処理

Oracle Payables調整会計処理

Oracle Payrollの調整

銀行取引明細書に対し、Oracle Payrollによる手動支払およびEFT支払を調整できます。

保護されている給与取引

「銀行口座セキュリティ・アクセス」プロファイル・オプションにより、給与用銀行口座のセキュリティが確立されます。このプロファイル・オプションを使用して、銀行口座情報への「全て」、「当方」、および「給与」の3つのレベルのアクセスを付与できます。

第三者支払

賃金差押さえや養育費などを目的に、第三者に対する支払が作成された場合、給与支払と同じ照合基準を使用して、それらを消し込むことができます。

支払消込の追跡

消込済の給与支払および第三者支払を追跡できます。消込済支払のレコードへのアクセス時、使用可能な情報には、決済済金額、決済日、および一般会計取引日が含まれます。

無効支払

無効化されていても支払済として銀行取引明細書に表示されている給与支払および第三者支払は、自動消込されません。これらの支払を参照する銀行取引明細書明細は、支払が無効化されていることを示すエラー・メッセージによりマークされます。

金額の差異

給与支払または第三者支払に、対応する銀行取引明細書明細上の金額と異なる金額が表示されている場合、Cash Managementは支払を自動消込しません。これらの支払を参照する銀行取引明細書明細は、取引金額が支払金額と異なることを示すエラー・メッセージによりマークされます。

複数ビュー

給与支払および第三者支払の、次の内容を含む様々なビューを選択できます。

Oracle Treasuryの調整

スイープ取引など、Oracle Treasuryによる決算を銀行取引明細書に対して調整できます。

オープン・インタフェース取引としてのTreasury決済

Oracle Cash Managementは、調整オープン・インタフェースを使用して、Treasury決済を調整します。Treasury決済は、Cash Managementのウィンドウやレポートにオープン・インタフェースとして表示されます。独自のアプリケーションからオープン・インタフェース取引をすでに調整している場合は、調整オープン・インタフェースを使用して外部取引と同様にTreasury決済を調整できます。

小口金融取引

Oracle Cash Managementは、小口金融取引はサポートしていません。これらの取引は、Oracle Treasuryで調整する必要があります。

日付および金額の照合基準

Treasury決済に対して銀行取引明細書を自動調整する場合、日付および金額の照合基準を選択する必要があります。この照合条件では、銀行取引明細書明細の日付が取引日と同じで、金額が許容範囲内である場合のみ、銀行取引明細書明細は決済に対して調整されます。一致がない場合および複数一致がある場合は、銀行取引明細書明細を調整できません。

金額差異

Treasury決済を日付および金額で調整する場合、銀行取引明細書明細の金額と取引金額の間に差異が生じる場合があります。Oracle Treasuryでエクスポージャ取引を手動で作成して、これらの差異を計上する必要があります。

資金予測について

資金予測は事業から出入りする資金のフローを予測する計画ツールです。これにより、資金の必要性を予測したり、会社の流動性ポジションを査定できます。

他のOracle Applicationsや外部システムからのソースを使用して、事前定義済の資金予測テンプレートから資金予測を生成できます。日数またはGL期間のいずれで予測するかを選択でき、また各テンプレートを複数ソースおよび詳細レベルで構成する方法を選択できます。Oracle Applicationsおよび他のスプレッドシート・アプリケーションとの自動統合により、資金に関するエンタープライズ規模の情報と管理が提供されます。

資金予測テンプレートを作成し、それにより、資金フローを予測する定期的な資金予測を生成できます。資金予測を生成した後は、これに対し、修正、問合せ、およびレポートを実行でき、これを任意のスプレッドシート・アプリケーションに容易にエクスポートできます。

無制限数の資金予測を作成できます。資金予測は、行(資金インフローまたは資金アウトフローのソース・タイプ)と列(予測期間)を含むスプレッドシート形式で表示されます。各行と各列の交点には、予測金額を含むセルが表示されます。

組織間のデータを使用して、任意の通貨で予測を作成できます。また、資金予測を使用して、通貨エクスポージャの程度を判別できます。

予測内のすべての適切なソース取引タイプに対し、期限超過取引を含めるか除外するかを柔軟に選択できます。

Oracle Receivables、Oracle Order Management、Oracle Sales、Oracle General Ledger、およびOracle Treasuryからの資金予測情報に対し、Oracle Cash Managementの資金予測プロセスから即座にアクセスできます。資金アウトフロー情報は、Oracle Payables、Oracle Purchasing、Oracle Payroll、Oracle General Ledger、およびOracle Treasuryから取得されます。また、プロジェクト関連情報を格納するOracle Projectsおよび他のOracle Applicationsからのキャッシュフロー情報にも、資金予測プロセスからアクセスでき、プロジェクトに対する予測を生成できます。外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースを使用して、外部システムからのキャッシュフローを組み込むことができます。

資金予測とのOracle Applications統合

Oracle Applicationsとの自動統合により、エンタープライズ規模の資金情報が提供されます。ユーザー定義とオープン・インタフェース・インフローおよびアウトフローを除くすべてのソース・タイプにより、他のOracle Applicationsからのデータが資金予測に供給されます。

次の表に、様々な資金インフロー・ソース・タイプに関する詳細を示します。Oracle Projectsのソース・タイプの詳細は、資金予測とのOracle Projects統合を参照してください。

ソースソース・タイプ摘要
Receivables 顧客請求書未払いの請求書
Receivables 顧客入金(取得時)戻し処理済入金を除く決済済の入金
Receivables 顧客入金(先日付)戻し処理済入金を除く未決済の入金
Order Entry 受注取引約定を除く、顧客により支払われる予定の未請求の受注
Sales 販売機会未受注/未請求の販売機会
  GL予算収益勘定の予算金額
Treasury 財務取引金融市場、外国為替、およびエクスポージャ取引
外部ソースオープン・インタフェース・インフロー外部予測ソースのインフロー取引
ユーザーユーザー定義インフロー手動入力された予測金額

次の表に、様々な資金アウトフロー・ソース・タイプに関する詳細を示します。Oracle Projectsのソース・タイプの詳細は、資金予測とのOracle Projects統合を参照してください。

ソースソース・タイプ摘要
Payables 仕入先請求書前払金を除く未払いの請求書
Payables 仕入先支払(取得時)無効支払を除く決済済の支払
Payables 仕入先支払(先日付)無効支払を除く未決済の支払
Payables 経費精算書未請求の経費精算書
Payroll 給与経費(取得時)支払済の給与
Purchasing 発注未請求の発注
Purchasing 購買依頼未発注の購買依頼
General Ledger GL予算引当費用および資産の引当済金額の未使用部分
General Ledger GL予算費用勘定の予算金額
Treasury 財務取引金融市場、外国為替、およびエクスポージャ取引
外部ソースオープン・インタフェース・アウトフロー外部ソースからのアウトフロー取引
ユーザーユーザー定義アウトフロー手動入力された予測金額

資金予測とのOracle Projects統合

Cash Managementの資金予測により、Oracle Projectからのキャッシュフロー情報が取得されます。また、Oracle Purchasing、Oracle Receivables、Oracle Order Management、およびOracle Payablesなど、Projects関連情報を格納する他のOracleアプリケーションからも、キャッシュフロー情報が取得されます。

Oracle Projectsを資金予測と統合して、特定のプロジェクトに対する資金予測を定義および生成できます。次のことが可能です。

次の表に、Oracle Projectsで使用する資金インフロー・ソース・タイプの詳細を示します。

ソースソース・タイプ摘要
ReceivablesおよびProjects 顧客請求書プロジェクトに対する未払いの顧客請求書、およびリリース済であるがReceivablesに転送されていないProjects内の顧客請求書
Projectsプロジェクト請求イベント請求書に影響するまだリリースされていないイベント
Projectsプロジェクト・インフロー予算入力するインフロー予算
Order Entry 受注プロジェクトに対する未請求の受注

次の表に、Oracle Projectsで使用する資金アイトフロー・ソース・タイプの詳細を示します。

ソースソース・タイプ摘要
Payables仕入先請求書支払われる予定であるプロジェクト関連の未払の仕入先請求書(仕入先および経費精算書の請求書)
PayablesおよびProjects 経費精算書Projectsで入力され、Payablesに転送された未請求の経費精算書、およびProjects内のまだPayablesに転送されていないリリース済の経費精算書
Projects プロジェクト取引使用取引、労務取引、およびその他取引
Projectsプロジェクト・アウトフロー予算入力するアウトフロー予算
Purchasing 発注プロジェクト関連の未請求の発注
Purchasing 購買依頼プロジェクト関連の未発注の購買依頼

外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースおよび配分済データベース統合

資金予測を使うと、データの外部ソースを資金インフローおよびアウトフローとして活用できます。これにより配賦されたデータベース環境で企業ワイドの資金予測ができます。

ローカルおよびリモート・データベースからのキャッシュフローが自動的に含まれる資金予測を生成できます。

資金予測レポート作成およびスプレッドシート統合

Cash Managementを使用すると、資金予測情報を、列が予測期間、行がソースのスプレッドシート形式でオンライン表示できます。資金予測レポートでOracle Report eXchangeを使用すると、資金予測データを選択したスプレッドシート・アプリケーションにエクスポートできます。また、資金予測レポートを印刷して、予測を確認できます。

関連項目

資金予測

外部キャッシュフロー・オープン・インタフェース