Oracle Cash Managementユーザー・ガイド リリース12 E06075-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
Oracle Cash Managementのすべての銀行取引明細書の自動調整を行うには、「自動調整」プログラムが使用できます。このプログラムには次の3つのバージョンがあります。
銀行取引明細書インポート: 銀行取引明細書ファイルを銀行取引明細書オープン・インタフェース表にロードした後に、電子銀行取引明細書をインポートするには、このプログラムを使用します。関連項目: 銀行取引明細書のインポート
銀行取引明細書インポートと自動調整: 銀行取引明細書のインポートおよび調整には、このプログラムを使用します。
これらのプログラムは「要求の発行」ウィンドウ、「銀行取引明細書調整」ウィンドウまたは「銀行取引明細書インタフェース」ウィンドウから実行できます。「ロード、インポート、および自動調整」オプションを使用して、銀行取引明細書ローダー・プログラムから銀行取引明細書をインポートおよび自動調整することもできます。「銀行取引明細書オープン・インタフェース表のロード」を参照してください。
このプログラムを実行した後、 訂正の必要があるすべての調整エラーを確認するには、「自動調整実行レポート」を検討できます。このレポートは自動的に作成されますが、必要に応じていつでも実行できます。調整エラーはオンラインでも検討できます。
銀行取引明細書を自動調整して、すべての調整エラーを訂正した後は、銀行取引明細書詳細レポートを実行するか、「銀行取引明細書の表示」ウィンドウを使って調整済または未調整の取引明細書明細を検討できます。明細が未調整の場合は、次のことが実行できます。
銀行取引明細書を更新して、自動調整プログラムへ戻ります。
取引明細書明細を手動で調整します。
調整結果を検討した後に、Oracle Payables、Oracle Receivables、およびOracle Cash Managementから会計仕訳をGeneral Ledgerに転送できます。Oracle General Ledgerを使用する場合は、GL調整レポートを実行して、General Ledger資金勘定残高を銀行口座残高と調整することができます。
調整オプションを定義します。「調整の設定」と「システム・パラメータ」を参照してください。
注意: Oracle Receivablesの「自動ロックボックス」を使用しない場合で、また銀行取引明細書に直接預金または銀行振込が含まれる場合は、Oracle Cash Managementでそれらの自動調整を行う前に、Oracle Receivablesで関連の入金を手動で作成する必要があります。自動ロックボックスについての詳細は、『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』を参照してください。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。
注意: また、「ツール」メニューから「自動調整」を選択することにより、「銀行取引明細書調整」または「銀行明細書インタフェース」ウィンドウから直接要求を発行することもできます。
自動調整プログラムを選択します。
調整する取引明細書に対する銀行支店を入力します。このフィールドは必須です。
調整する取引明細書に対する銀行口座番号を入力します。銀行口座番号を入力しない場合は、銀行支店全体に対する取引明細書が調整されます。
次のフィールドで、取引明細書番号を入力するか、または値のリストから1つを選択します。
取引明細書番号(自): 取引明細書の調整範囲の開始取引明細書番号。
取引明細書番号(至): その範囲の終了取引明細書番号。
次のフィールドに日付を入力します。
取引明細書日付(自): 銀行取引明細書期間のオープン日付。
取引明細書日付(至): 銀行取引明細書期間のクローズ日付。
GL記帳日: (必須)自動調整により生成されたすべてのGeneral Ledger 仕訳のデフォルト日付。その日付は、オープンまたは先日付で入力可能な買掛/未払金期間または売掛/未収金期間内の日付である必要があります。
組織を選択するか、空白のままにして全組織の取引を調整します。
自動調整によって許容範囲内の送金バッチまたは銀行決済不可取引(NSF)が照合される際に出てくる差異に対し「その他入金」を作成するため、「売掛/未収金活動」および「支払方法」を選択します。
銀行取引明細書内で、すべての銀行決済不可(NSF)または拒否された入金をどのように処理するかを指定します。次のものを選択してください。
処理なし: 後で小切手または要求を再発行します。
戻し処理: 請求書を再オープンします。
デビット・メモ戻し: 当初入金によりクローズされた項目を置き換えるデビット・メモを作成します。
要求を発行します。
コンカレント要求が終了した後、「自動調整実行レポート」で調整エラーを検討します。また、調整済および未調整の取引明細書明細を示す銀行取引明細書詳細レポートを検討します。
まだ調整されていない取引明細書明細がある場合、または調整済明細を訂正する必要がある場合、銀行取引明細書明細調整ウィンドウを使用して、これらの明細を手動で調整します。
PayablesおよびReceivablesでの調整中に作成した会計取引をGeneral Ledgerに転送します。
GL調整レポートを検討します。
Oracle Applicationsの「ツール」メニューから「自動調整」を選択します。「自動調整の発行」ウィンドウが表示されます。
ユーロでは、Foreign Currency Bankシステム・パラメータの設定にかかわらず、換算レートのデフォルトが固定されています。
Cash Managementは、換算レートの一部または全部を含む外国銀行取引明細書の換算レートを選択しません。
「銀行取引明細書調整」ウィンドウから発行すると、「銀行口座番号」、「取引明細書番号:自」、「取引明細書番号:至」、「取引明細書日付:自」および「取引明細書日付:至」のフィールドが「自動調整の発行」ウィンドウに表示されます。また、このウィンドウから唯一使用可能なオプションは、「調整のみ」です。「銀行取引明細書インタフェースの検索」ウィンドウから発行する場合、使用可能なオプションは「インポート」または「インポートおよび調整」のみです。
オプションを選択します。「インポート」、「調整のみ」または「インポートおよび調整」を選択できます。
オプションで、「銀行口座番号」、「取引明細書番号:自」、「取引明細書番号:至」、「取引明細書日付:自」および「取引明細書日付:至」のフィールドのデフォルト入力を変更します。
「GL記帳日」、「組織」(オプション)、「売掛/未収金活動」、「支払方法」および「銀行決済不可処理」を選択します。
要求を発行します。
コンカレント要求が終了した後、「自動調整実行レポート」で調整エラーを検討します。また、調整済および未調整の取引明細書明細を示す銀行取引明細書詳細レポートを検討します。
まだ調整されていない取引明細書明細がある場合、または調整済明細を訂正する必要がある場合、「銀行取引明細書明細」ウィンドウを使用して、これらの明細を手動で調整します。
オプション: 「銀行取引明細書調整」ウィンドウからこのウィンドウにアクセスする際に、唯一使用可能なオプションは「調整のみ」です。このウィンドウに「銀行取引明細書インタフェース」ウィンドウからアクセスする場合は、使用可能なオプションは「インポート」と「インポートおよび調整」のみです。
GL日付: 取引がGeneral Ledgerに転記される日付。デフォルトは、調整を実行する日付です。
組織: 調整対象の取引を選択する組織。空白のままにして、アクセス権のある全組織の取引を調整することもできます。
売掛/未収金活動: 作成したその他取引に対する売掛/未収金活動タイプ。許容範囲内で送金バッチまたはNSF取引の照合の際に発生する相違を説明します。
支払方法: 作成したその他取引に対する支払方法。許容範囲内で送金バッチまたはNSF取引の照合の際に発生する相違を説明します。
銀行決済不可処理: 銀行取引明細書上の銀行決済不可または拒否された入金の処理方法を次のように示します。
処理なし: 後で小切手または要求を再発行します。
戻し処理: 請求書をオープンします。
デビット・メモ戻し: 当初入金によりクローズされた項目を置き換えるデビット・メモを作成します。
関連項目
銀行開始スイープ明細を含む銀行取引明細書をロード、インポートおよび調整できます。
「自動調整」プログラムを実行する前に、「スイープ取引生成」プログラムを実行して、Oracle TreasuryまたはOracle Cash Managementでスイープ取引明細書明細に相当する取引を自動的に作成および決済できます。このプログラムでは、スイープ取引明細書明細および対応する資金プールと詳細が一致するTreasuryまたはCash Managementの銀行口座振替取引が検索されます。一致する取引が見つからない場合、Oracle TreasuryまたはOracle Cash Managementで取引が作成および決済されます。詳細は、「資金管理プログラム」を参照してください。
その後、「自動調整」プログラムを実行して銀行開始スイープ取引明細書明細を調整できます。
資金プールを設定します。詳細は、資金平準化での資金プールの作成に関する項を参照してください。
スイープ取引に対応する銀行取引コードを入力します。詳細は、「銀行取引コード」を参照してください。
銀行取引明細書明細の自由形式テキスト・フィールドと一致するBANK_ACCOUNT_TEXTフィールドを定義して、スイープ取引の銀行取引明細書マッピングを作成します。
例。次のBAI2銀行ファイルの例では、銀行口座スイープ・イン取引はテキストZBA TRANSFER FROM:によって識別され、銀行口座スイープ・アウト取引はテキストZBA TRANSFER TO:によって識別されます。
銀行取引明細書マッピングは、「銀行取引明細書マッピング」ウィンドウの「明細」タブで自由形式テキスト・フィールド(レコードID: 16、位置: -1)と一致するBANK_ACCOUNT_TEXTフィールドを定義して作成できます。この例では、フォーマットはZBA TRANSFER FROM: (~), ZBA TRANSFER TO: (~)です。 (~) は、ZBA TRANSFER FROM:またはZBA TRANSFER TO:に続いて選択し、BANK_ACCOUNT_TEXTフィールドに保存する文字を指定します。
その後、この銀行口座情報を「スイープ取引生成」プログラムで使用して、取引の検索またはOracle Treasury/Oracle Cash Managementでの新規取引の作成を行います。
スイープ取引を使用するBAI2銀行ファイルのサンプル
01,121000248,0060981,991105,0727,0727,80,1,2/
02,0060981,121000248,1,991104,0000,USD,/
03,4510001011,,,015,5000000,,,045,5000000,,,040,5000000,, 400,35789779,3,/
88,100,35789779,1,,072,0,,,050,5000000,,/
16,275,45592306,0,,,ZBA TRANSFER FROM: 4522020841
16,575,547940,,,ZBA TRANSFER TO: 4091214650
16,575,9432205,,,ZBA TRANSFER TO: 4091214668 49,163159116,8/
98,23032892911,21,161/
99,23032892911,1,163/
「銀行取引明細書ローダー」プログラムを実行して、インタフェース表に銀行取引明細書ファイルを移入します。詳細は、「銀行取引明細書のインポート」を参照してください。
「銀行取引明細書インポート」プログラムを実行して、インタフェース表から銀行取引明細書の表に情報を転送します。詳細は、「銀行取引明細書のインポート」を参照してください。
「スイープ取引生成」コンカレント・プログラムを実行します。
「自動調整」プログラムを実行して、銀行取引明細書を調整します。詳細は、「銀行取引明細書の自動調整」を参照してください。
該当する取引がOracle TreasuryまたはOracle Cash Managementで使用可能な場合は、スイープ銀行取引明細書明細を手動で調整できます。詳細は、「銀行取引明細書の手動調整」を参照してください。
「銀行取引明細書の調整取消」プログラムを実行して、スイープ・インおよびスイープ・アウト取引など、銀行取引明細書明細を自動的に調整取消できます。調整取消プロセスでは、「スイープ取引生成」コンカレント・プログラムで生成された取引は削除されません。
「要求の発行」ウィンドウから「スイープ取引生成」プログラムを選択します。
次のパラメータを入力します。
銀行支店名(必須)
銀行口座番号
取引明細書番号:自
取引明細書番号:至
取引明細書日付:自
取引明細書日付:至
要求を発行します。
コンカレント・プログラムにより「スイープ取引生成実行レポート」が生成されます。このレポートには、「スイープ取引生成」プログラムの実行時に見つかった例外が示されます。
自動調整プログラムの調整許容範囲を定義できます。このプログラムは、許容範囲内であればPayables支払、Receivables入金、およびCash Managementキャッシュフローを調整し、差額を自動的に転記します。General Ledger仕訳は、仕訳明細金額と銀行取引明細書の明細金額が同一の場合にのみ、Cash Managementで自動的に調整されます。調整オープン・インタフェースのTreasury決済および外部取引では、許容範囲が検証されますが、差額は自動的に転記されません。セキュリティ機能として、Oracle Payrollで生成された支払および無効の支払では、許容範囲は使用できません。
調整許容範囲は、パーセントまたは金額(あるいはその両方)で入力できます。たとえば、次の許容範囲を定義したと仮定します。
金額 = 70
パーセント = 10%
プログラムが金額$1,000の取引明細書明細を処理すると仮定します。まず最初に、許容範囲パーセントの金額($1,000の10%=$100)が計算されます。プログラムはそこで、計算された額または定義許容範囲額から、少ない方を選択します。この場合、プログラムは$70を選択します。プログラムは、範囲$930から$1,070まで($1,000±$70)で、取引明細書明細を取引と照合します。
Payables支払額またはCash Managementキャッシュフロー額と取引明細書明細額間の差異が定義済許容範囲内であれば、その差異は自動調整プログラムによって、銀行手数料勘定か銀行エラー勘定のいずれかへ転記されます。これは、Cash Managementの「許容範囲差異」パラメータの定義に依存します。
入金額と取引明細書明細額間の差異が定義済許容範囲内であれば、差異は売掛/未収金の銀行手数料勘定に転記されます。
調整許容範囲を使用して送金バッチを照合するには、送金バッチ金額と銀行取引明細書明細間の差異用のその他取引の作成を選択できます。このオプションを選択するには、銀行口座の売掛/未収金アクセス・オプションの売掛/未収金活動パラメータで入力します。
次の表は、支払および入金での差異の転記を示しています。
文書 | 照合対象: | 許容範囲内の場合: |
---|---|---|
支払バッチ | 1. リファレンス 2. 支払バッチ名 | 銀行手数料または銀行エラー勘定に転記される差異 |
支払 | 1. 支払番号 2. 請求書番号および顧客/仕入先銀行口座 3. 請求書番号および顧客/仕入先名 | 銀行手数料または銀行エラー勘定に転記される差異 |
送金バッチ | 1. 送金バッチ預入番号 2. 送金バッチ名 | 金額差異用に作成されるその他の取引 |
入金 | 1. 入金番号 2. 請求書番号および顧客/仕入先銀行口座 3. 請求書番号 | 銀行手数料勘定に転記される差異 |
関連項目
自動調整プログラムは、銀行口座通貨によって異なる方法で、取引に対する取引明細書明細の照合を処理します。
取引金額は、システムで記録された金額です。
許容範囲金額は、常に銀行口座通貨です。
パーセントおよび金額の許容範囲の最低額は、実績許容範囲として使用されます。
Cash Managementでは、取引元帳額を銀行取引明細書明細額と比較します。金額は、同額または許容範囲内である必要があります。
次の表では、Oracle Cash Managementが複数通貨シナリオで許容範囲を検証する方法を示します。銀行口座通貨はUSドルです。
Oracleシステムでの入金 | 銀行取引明細書 |
---|---|
Oracleシステムでの入金 元帳通貨 = USD 取引金額 = CAD 200 取引換算レート = 0.75 取引元帳通貨額 = USD 150 許容範囲 = USD 10 | 銀行内取引明細書 取引明細書明細額 = USD 145 |
一致しますか? 許容範囲額 = USD 10 取引明細書明細額 = USD 145 はい。|(145-150)| < 10 |
外貨銀行口座に対しては、次のことが実行できます。
取引が銀行口座と同じ通貨である場合のみ、取引の調整が可能です。
関連する取引が銀行口座と同じ通貨である場合のみ、その他入金の作成が可能です。
自動調整を使用し、外貨銀行銀行口座パラメータを設定しない場合は、銀行取引明細書明細に換算レートを加える必要があります。換算レート情報は、会計のために必要です。
Foreign Currency Bankシステム・パラメータの設定を完了すると、Cash Managementは自動調整中に外貨銀行取引明細書明細の換算レートを自動的に選択します。ただし、Cash Managementは、換算レート情報の一部または全部がある銀行取引明細書明細では換算レートを選択しません。
自動調整プログラムは、選択した換算レートで、銀行取引明細書明細を更新しません。銀行取引明細書明細を自動的に調整するために使用する換算レート情報を表示するには、「銀行取引明細書明細」ウィンドウで取引明細書明細を選択し、「調整済」ボタンを選択します。照合が失敗した場合は、「銀行取引明細書調整」ウィンドウを使用して、銀行取引明細書明細を手動で調整する必要があります。
決済は照合の後で行われるため、取引明細書明細額と当初取引額のすべての差異は、指定した許容範囲限度内であることが検証済です。
Oracle Cash Managementにより、取引決済の必要に応じて、手数料、エラーおよび外貨為替差損益勘定における決済金額が決定されます。
Cash Managementでは「外貨許容範囲差異」パラメータ(「銀行口座」の「銀行口座管理」リージョンで)を確認して、決済金額と取引金額間の差異の処理方法を決定します。買掛/未払金および売掛/未収金取引のオプションは次のとおりです。
損益
理由不明の差異は、外貨損益の変更によるものです。明細は、計算された銀行取引明細書明細換算レートを使用して決済されます。計算されたレートは、銀行取引明細書明細額からすべての銀行手数料をひき、それを取引金額で割ったものです。
手数料/エラー
理由不明の差異は、手数料またはエラーによるのもです。 理由不明の差異は、手数料またはエラーによるのもです。
Oracle Receivables
差異は常に銀行手数料です。
Oracle Payables
Cash Managementでは「許容範囲差異」パラメータ(「銀行口座」の「銀行口座管理」リージョンで)を確認して、差異の原因が手数料またはエラーのどちらであるかを判断します。
処理なし
理由不明の差異は、エラーを示します。この取引明細書明細は、手動で調整する必要があります。
Cash Managementキャッシュフローのオプションは、次のとおりです。
手数料
理由不明の差異は、手数料によるものです。
エラー
理由不明の差異は、銀行のエラーによるものです。
FX手数料
理由不明の差異は、外国為替手数料によるものです。
この場合に差異をどのように処理するかは、次の取引ソースに依存します。
Oracle Receivables
差異は常に銀行手数料です。
Oracle Payables
Cash Managementでは「許容範囲差異」パラメータ(「銀行口座」の「銀行口座管理」リージョンで)を確認して、差異の原因が手数料またはエラーのどちらであるかを判断します。
Cash ManagementCash Managementでは「許容範囲差異」パラメータ(「銀行口座」の「銀行口座管理」リージョンで)を確認して、差異の原因が手数料またはエラーのどちらであるかを判断します。
下の表では、Cash Managementが差異を決済する方法を示します。これらの例で、元帳通貨はUSドルです。AP許容範囲差異はエラーで、許容範囲パーセントは50です。
次の表では、Oracle ReceivablesおよびOracle Payablesでの銀行口座取引情報を示します。
日付 | ソース | リファレンス | 説明 | 支出 | 預入 |
---|---|---|---|---|---|
1月22日 | A/R | bid2002 | Halifax Printworks CAD 10,000(レート = 0.5) | 5,000.00 | |
1月25日 | A/P | bid1015 | Sutcliff International, Ltd. GBP 10,000(レート = 1.5) | 15,000.00 |
次の表には、銀行から受け取り、ユーザーによってソートされた銀行取引明細書を示します。
日付 | タイプ | リファレンス | 説明 | 支出 | 預入 |
---|---|---|---|---|---|
1月26日 | 入金 | bid2002 | Halifax Printworks CAD 10,000(レート = 0.4) 手数料USD 40 | 3,960.00 | |
1月28日 | 支払 | bid1015 | Sutcliff International, Ltd. GBP 10,000(レート = 1.6) 手数料USD 40 | 16,040.00 |
調整後
次の表では、Oracle Cash Managementで上記の例(国際シナリオ)にある、取引および銀行取引明細書明細の差異がどのようにして解決されるかが表示されています。
システム・パラメータ: 外貨差異処理 | リファレンス | 調整済金額 | 手数料 | エラー | 通貨 | レート |
---|---|---|---|---|---|---|
損益 | bid1015 | 16,040.00 | 40.00 | 0.00 | GBP | 1.6 |
手数料/エラー | bid1015 | 16,040.00 | 40.00 | 1,000.00 | GBP | 1.5 |
処理なし(未調整) | ||||||
損益 | bid2002 | 3,960.00 | 40.00 | CAD | 0.6 | |
手数料/エラー | bid2002 | 3,960.00 | 1,040.00 | CAD | 0.5 | |
処理なし(未調整) |
支払または入金の評価日は、銀行口座で資金活動が実現されたときの日付です。Oracle PayablesおよびOracle Receivablesでは、「決済予定日」と「実績日」が保守されています。「決済予定日」は、補助元帳取引の作成時に入力できます。「実績日」は、調整または決済処理中に、銀行取引明細書評価日から移入されます。銀行取引明細書評価日は、銀行から提供されるか、または手動で入力します。
次の例では、銀行取引明細書明細上の取引日と評価日間の相違を説明しています。この例では、入金は12月1日にユーザーの口座に預入されます。この入金は12月3日に決済されます(残余予算が使用できるようになります)。取引日は12月1日で、評価日は12月3日です。
特定の銀行取引明細書と補助元帳日付間の関係は次のとおりです。
「銀行取引明細書明細」ウィンドウの「取引日」では、Payablesの「決済日」およびReceivables(履歴)の「取引日」が更新されます。
「銀行取引明細書明細」ウィンドウの「評価日」では、PayablesおよびReceivablesの「実績日」が更新されます。
注意: リリース11.5とそれ以降のリリースでは、「銀行取引明細書明細」ウィンドウの「有効日」は「評価日」に置き換えられています。
自動調整プログラムを実行した後、すべての調整エラーを「銀行取引明細書」ウィンドウまたは「銀行取引明細書明細」ウィンドウからオンラインで検討できます。取引明細書のすべての調整エラーを検討することも、特定の取引明細書明細に発生した調整エラーのみを検討することもできます。
注意: 「銀行取引明細書」ウィンドウには、取引明細書と個別の明細の両方に対するエラーが表示されます。インポート検証エラーを検討するには、「銀行取引明細書インタフェース」ウィンドウを使用します。
自動調整プログラムを実行して、銀行取引明細書を調整します。
「銀行取引明細書の検索」ウィンドウにナビゲートします。
問合せ基準を入力するか、または既存のすべての取引明細書を問い合せるために基準のフィールドを空白のままにします。
「検索」を選択すると、「銀行取引明細書調整」フォルダ・ウィンドウに問合せ基準を満たす取引明細書が表示されます。
検討するエラーの取引明細書を選択して「検討」を選択します。
取引明細書明細エラーを検討する場合は「明細」を選択します。
「エラー」を選択します。「調整エラー」ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、すべての取引明細書明細に対するすべての調整エラーのリストまたは取引明細書明細エラーを検討する場合は、選択した取引明細書明細に対するすべての調整エラーのリストが表示されています。各エラーの詳細な説明は、下の表を参照してください。
銀行取引明細書内のすべての調整エラーを訂正し、自動調整を再実行するか、取引明細書明細を手動で調整することができます。
次の表には、銀行調整エラー・コードと、各エラー・コードの説明を示します。
エラー・コード | 説明 |
---|---|
未オープン、 または先日付のAP期間 | GL記帳日がOracle Payablesのオープンまたは先日付期間内にありません。 |
未オープン、 または先日付のAR期間 | GL記帳日がOracle Receivablesのオープンまたは先日付期間内にありません。 |
ロックする取引なし | |
許容範囲を超えている手数料金額 | 手数料金額は許容範囲金額より大きくできません。 |
不一致通貨 | 取引明細書明細通貨が、外貨銀行口座と異なります。調整は許可されません。 |
重複BACS支払バッチ | BACS支払バッチが重複しています。 |
重複仕訳 | Oracle General Ledgerに、一致する仕訳明細が複数あります。 |
重複NACHA支払バッチ | NACHA支払バッチが重複しています。 |
重複オープンインタフェース取引 | 複数のオープン・インタフェース取引番号が、銀行取引明細書取引番号と一致しています。 |
重複支払バッチ | Oracle Payablesに、一致する支払バッチが複数あります。 |
重複支払 | Oracle Payablesに、一致する支払が複数あります。手動で調整を行ってください。 |
重複給与支給 | Oracle Payrollに、一致する給与支給が複数あります。 |
重複入金 | Oracle Receivablesに、一致する入金が複数あります。 |
重複送金バッチ | Oracle Receivablesに、一致する送金バッチが複数あります。 |
重複取引明細書明細 | 一致する取引明細書明細が複数あります。 |
EFT支払金額の不一致 | 支払金額が明細上の金額と一致しません。 |
換算レート日なし | 取引明細書明細に換算レート日がありません。 |
換算レート・タイプなし | 取引明細書明細に換算レート・タイプがありません。 |
未譲渡の先日付支払 | この先日付支払のステータスは「発行済」です。支払のステータスが「譲渡可」の場合のみ、先日付支払の調整が行えます。支払ステータスは、満期日後にPayablesで「譲渡可」に更新できます。 |
先日付評価日 | 先日付評価日を持つ取引明細書明細の調整はできません。 |
不一致通貨 | 取引明細書明細と取引通貨が異なります。 |
不一致換算レート | 換算タイプおよび換算レート日に対して、取引明細書明細換算レートとGL日次レートが一致しません。 |
バッチ内の不一致取引通貨 | バッチ内の取引はすべて、同じ通貨で行われる必要があります。 |
許容範囲外の明細金額元帳通貨 | 元帳通貨の取引明細書明細金額が許容範囲内にありません。 |
銀行通貨と一致しないその他の入金通貨 | その他の入金は、国外銀行口座通貨と同じ通貨にする必要があります。 |
換算レート情報なし | このメッセージは次のいずれかの理由により表示されます。1) 換算タイプがユーザーで、換算レートと換算レート日の両方が指定されていません。2) 銀行通貨が元帳通貨と異なり、その他入金を作成しようとしています。3) 外貨のその他入金を作成しようとしています。 |
照合基準なし | 取引明細書明細は少なくとも次の基準のうち1つと照合する必要がありますが、照合する基準がありません。1) 取引番号。2) 請求書番号および顧客/仕入先名。3) 請求書番号および顧客/仕入先銀行口座。 |
定義済の文書連番なし | 入金/支払方法に文書連番が設定されていません。 |
照合BACS支払バッチなし | 照合BACS支払バッチがありません。 |
仕訳一致なし | Oracle General Ledgerに銀行取引明細書取引番号と一致する仕訳明細がありません。 |
照合NACHA支払バッチなし | 照合NACHA支払バッチがありません。 |
オープンインタフェース取引一致なし | オープン・インタフェースに、銀行取引明細書取引番号と一致する取引番号がありません。 |
支払一致なし | Oracle Payablesに銀行取引番号と一致する支払番号がありません。 |
支払バッチ一致なし | Oracle Payablesに銀行取引明細書取引番号と一致する支払バッチ番号がありません。 |
請求書番号および顧客/仕入先銀行口座に一致する支払がありません。 | Oracle Payablesに、請求書番号および顧客/仕入先銀行口座に一致する支払がありません。 |
請求書番号および顧客/仕入先名に一致する支払がありません。 | Oracle Payablesに、請求書番号および顧客/仕入先名に一致する支払がありません。 |
給与支払一致なし | Oracle Payrollに銀行取引明細書取引番号および金額と一致する給与支給番号がありません。 |
入金一致なし | Oracle Receivablesに銀行取引番号と一致する入金番号がありません。 |
請求書番号および顧客/仕入先銀行口座に一致する入金がありません。 | Oracle Receivablesに、請求書番号および顧客/仕入先銀行口座番号に一致する入金がありません。 |
請求書番号および顧客/仕入先名に一致する入金がありません。 | Oracles Receivablesに、請求書番号および顧客/仕入先名に一致する入金がありません。 |
照合送金バッチなし | Oracle Receivablesに銀行取引明細書取引番号と照合する送金バッチ番号がありません。 |
照合取引明細書明細なし | 照合取引明細書明細が見つかりません。 |
EFT支払に対する一部調整なし | 取引明細書明細に対して調整された全給与取引の調整を取り消す必要があります。 |
許容入金額に対する売掛/未収金活動または支払方法がありません。 | 売掛/未収金活動と支払方法のうち、少なくとも1つがプログラム発行時に入力されなかったために、自動調整により、この銀行決済不可明細の許容金額に対するその他入金が作成できませんでした。 |
注意: AP調整会計不可 | この支払は調整可能で、Payablesにより支払ステータスが「未処理のまま調整」に更新されます。しかし、Oracle Payablesのオプション「支払についての勘定: 支払が決済されたとき」が使用不可です。したがって、Payablesでは、支払発行時のみ支払と損益の会計処理を行い、支払決済時には銀行手数料、銀行エラー、損益の会計処理を行いません。 |
無効な銀行口座用支払方法 | 銀行口座用の支払方法が無効です。 |
入金はすでに調整済です。 | 入金は取引明細書明細に対してすでに調整されています。 |
戻し処理されていない入金 | 入金履歴に、この入金は戻し処理が行われていないことが表示されています。取引明細書明細には、銀行決済不可であることを示す取引コードがあります。 |
送金されていない入金 | 入金履歴に、この入金は銀行に送金されていないことが表示されています。 |
戻し処理済入金 | 入金履歴に、この入金は戻し処理済であることが表示されています。取引明細書明細には、入金であることを示す取引コードがあります。 |
使用不可能な調整オープンインタフェース | 「銀行口座」の「銀行口座管理」リージョンで「オープン・インタフェース調整の使用」を有効にします。 |
許容範囲外の取引明細書明細金額 | 取引明細書明細金額が許容範囲内にありません。 |
停止実行 | Oracle Payablesで支払を停止しました。停止実行支払に照合できるのは、取引コードが「AP停止」の場合のみです。しかし、この取引明細コードは「支払」です。 |
停止した取引明細書明細 | 支払の無効化または停止が実行されていません。しかし、取引明細書明細は「AP停止」になっています。取引明細書明細は、支払の無効化または停止が実行されている場合のみ支払に照合できます。 |
取引明細書明細は、 現在使用中です。 後で再実行してください。 | 取引明細書明細は、現在使用中です。後で再実行してください。 |
この支払の決済日は、 取引日より前の日付です。 | これは、この支払の決済日が取引日より前の日付であることを通知する警告です。 |
この取引は現在使用中です。 後で再実行してください。 | 取引は現在使用中です。後で再実行してください。 |
未定義の換算レート | 換算日と換算タイプのこの組合せに対して、General Ledgerで定義されている換算レートがありません。 |
無効 | Oracle Payablesで支払が無効化されています。無効支払に照合できるのは、取引コードが「AP停止」の場合のみです。しかし、この取引明細コードは「支払」です。 |
無効(給与) | Oracle Payrollで給与支給が無効化されています。取引明細書明細をこの支払に照合できるのは、取引コードが「AP停止」の場合のみです。ただし、取引コードは「支払」です。 |
Oracle Cash Managementでは銀行取引明細書を手動、自動のどちらでも調整することができます。インポートされていても手動で入力されていても、すべての銀行取引明細書を手動で調整することができます。さらに、取引の調整をする際に新規の銀行取引明細書明細を作成したり、前に手動でまたは自動で調整された取引明細書の調整情報を更新できます。
手動調整を使用する場合は、各銀行取引明細書明細を使用可能な取引と調整します。特定の基準を満たすPayroll支払、Receivables入金、Payables支払、Cash Managementキャッシュフロー、その他取引、GL仕訳、オープン・インタフェース取引および取引明細書明細を検索し、それぞれに対して取引明細書明細を調整できます。銀行取引明細書がOracle TreasuryとOracle Cash Managementによって共有されている銀行口座に属する場合、調整オープン・インタフェースを使用して、Treasury決済を検索できます。取引番号、取引日および満期日の範囲のみでなく、顧客または仕入先、バッチ名または送金番号に基づいて、取引を検索できます。仕訳は、期間名、仕訳名、文書番号または明細番号に基づいて検索できます。
取引明細書を手動で調整するときは、調整された取引の合計と明細金額との差異を処理する取引の作成が必要な場合があります。たとえば、銀行手数料または利息を処理するその他取引を作成できます。またOracle Cash ManagementからOracle Payablesの支払およびOracle Receivablesの入金を作成できます。Treasury決済での金額の差異を考慮に入れるには、Oracle Treasuryでエクスポージャ取引を作成する必要があります。
手動調整の際に、「許容範囲差異」パラメータの設定に基づいて、取引明細書明細金額と取引金額の金額差異を「手数料」および「エラー」フィールドに自動的にデフォルト表示できます。
Payables支払または支払バッチ、およびCash Managementキャッシュフローの場合
「許容範囲差異」パラメータが「エラー」に設定されているとき、取引明細書明細手数料金額は「手数料」フィールドにデフォルト表示されます。取引明細書明細金額と取引金額の残りの金額差異は「エラー」フィールドにデフォルト表示されます。
「許容範囲差異」パラメータが「手数料」に設定されているか、または定義されていない場合、取引明細書明細金額と取引金額の金額差異は「手数料」フィールドにデフォルト表示されます。
Receivables入金または送金バッチの場合:
取引明細書情報をインポートするかまたは手動で入力します。
注意: Oracle Receivablesの自動ロックボックスを使用しないで、銀行取引明細書に口座振込または銀行振替が含まれている場合、Cash Managementで調整する前に、Oracle Receivablesで関連の入金を手動で作成する必要があります。自動ロックボックスの詳細は、『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』を参照してください。
調整する取引明細書の問合せ基準を入力するか、または基準を空白のままにしてすべての既存取引明細書を照会します。
「検索」を選択して、問合せ基準を満たす取引明細書を含む「銀行取引明細書調整」ウィンドウにナビゲートします。
注意: 取引明細書情報をカスタム・フォーマットで表示するカスタム・フォルダを定義してある場合、これをオープンできます。フォルダの変更および保存の詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
調整する取引明細書を選び、「検討」を選択します。Cash Managementによって「銀行取引明細書」ウィンドウが表示されます。ヘッダー情報には問い合せた口座の銀行名および銀行支店、取引明細書日付、銀行通貨、文書番号、取引明細書番号が含まれています。銀行情報および通貨以外は、すべてのヘッダー情報を更新できます。自動文書連番を使用する場合は、文書番号も変更できません。
GL記帳日は銀行取引明細書日付のデフォルトになります。この日付は、個別支払または入金取引で更新または上書きが可能です。
調整する取引明細書明細を選択します。
「使用可能」を選択して、調整に使用できる詳細またはバッチ取引を検索します。
検索基準を「取引の検索」ウィンドウに入力します。
現行の銀行取引明細書明細に適用する使用可能な詳細およびバッチ取引を選択します。
(オプション)「再計算」ボタンを選択します。
使用可能な詳細取引またはバッチ取引を調整します。
その他の取引明細書明細を調整します。
(オプション)Oracle Payables、Oracle ReceivablesまたはOracle General Ledgerの取引と照合しない銀行取引明細書取引に対し、その他取引を作成します。
注意: Oracle Cash Managementでは、その他支払はマイナスの入金として取扱います。つまり、その他支払を作成するには、Oracle Receivablesをインストールして設定する必要があります。
(オプション)Oracle PayablesまたはOracle Receivables取引と照合しない銀行取引明細書取引に、支払または入金を作成します。
すべての銀行決済不可(NSF)または拒否された銀行取引を戻し処理します。
(オプション)すべての銀行取引明細書明細を調整した時点で、銀行取引明細書を完了としてマークします。
作業内容を保存します。
次のレポートで、調整の結果を検討できます。
銀行取引明細書詳細レポート
銀行取引明細書要約レポート
文書番号別銀行取引明細書レポート
Payables、Receivables、およびCash Managementでの調整中に作成した会計取引をGeneral Ledgerに転送します。
GL調整レポートを検討します。
関連項目
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のフォルダ内のデータ表現のカスタマイズに関する項
Oracle Cash Managementでは、使用可能取引の調整中に新規の銀行取引明細書明細を作成できます。これは、最初に取引明細書明細情報を入力せずに、調整する際に役立ちます。
注意: インポートされた取引明細書の場合、この機能を使用できるのは、「システム・パラメータ」ウィンドウで「インポート済取引明細書への追加明細の許可」オプションが設定されているときのみです。
銀行を定義します。
その他の取引用に売掛/未収金活動および支払方法を設定します。
調整する取引明細書の問合せ基準を入力するか、または基準を空白のままにしてすべての既存取引明細書を照会します。
「検索」を選択して、問合せ基準を満たす取引明細書を含む「銀行取引明細書調整」ウィンドウにナビゲートします。
注意: 取引明細書情報をカスタム・フォーマットで表示するカスタム・フォルダを定義してある場合、これをオープンできます。フォルダの変更および保存の詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
調整する取引明細書を選び、「検討」を選択します。(オプション)「新規」を選択して、新規の銀行取引明細書を入力します。
新規銀行取引明細書を入力する場合は、銀行取引明細書ヘッダー情報を入力します。既存の銀行取引明細書を選択する場合は、対応する銀行情報がOracle Cash Managementで表示されます。
「使用可能」を選択して、調整に使用できる詳細またはバッチ取引を検索します。
すべての使用可能な取引を検索するために、「取引の検索」ウィンドウに検索基準を入力するか、または基準を空白のままにします。
「検索」を選択します。
作成する銀行取引明細書明細に適用する詳細またはバッチ取引を選択します。
調整を選択します。Oracle Cash Managementでは新規銀行取引明細書明細が、その明細の調整取引に対応する金額およびタイプで作成されます。
関連項目
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の「フォルダ内のデータ表現のカスタマイズ」
調整に使用可能な詳細またはバッチ取引を検索するために、「取引の検索」ウィンドウを使用します。Oracle General Ledgerがインストールされている場合は、仕訳を検索することもできます。
外貨銀行口座については、銀行口座通貨での取引のみが調整に使用できます。
注意: 「取引の検索」ウィンドウから、「消去」ボタンを使用して現在の検索基準を消したり、「取消」でウィンドウを終了できます。
銀行取引明細書を選択してから、「検討」を選択します。(オプション)「新規」を選択して、新規の銀行取引明細書ヘッダーを入力できます。
「銀行取引明細書」ウィンドウまたは「銀行取引明細書明細」ウィンドウから「使用可能」を選択します。「取引の検索」ウィンドウが表示されます。
「詳細」/「バッチ」/「オープン」リージョンから「詳細」を選択し、次に1つ以上のタイプを選択して基準に一致する詳細取引を検索します。「給与」または「給与EFT」、「AR入金」、「AP支払」、「資金管理キャッシュフロー」、「その他取引」、「仕訳」および「取引明細書明細」を選択して表示できます。「取引明細書明細」オプションは、取引明細書明細と照合できる「その他支払」取引タイプまたは「その他入金」取引タイプの取引明細書明細でのみ、使用可能です。
(オプション)検索の対象を絞るには、次のタブ・リージョンのうちの1つを選択します。
取引: Oracle Cash Managementでは、取引番号、日付、金額、満期日、バッチ名、送金番号およびキャッシュフロー番号の範囲内の取引のみを検索するためにこれらの範囲を入力する追加フィールドが表示されます。特定の組織、ステータスまたは通貨コードを持つ取引だけを検索するように選択できます。
顧客/仕入先: Cash Managementでは、売掛/未収金取引の検索に使用するための顧客名または顧客番号を入力する追加フィールドが表示されます。買掛/未払金取引の検索に使用する仕入先名および仕入先番号も入力できます。銀行口座振替に関連するCash Managementキャッシュフローの検索に使用する相手方銀行口座も選択できます。
入金: その他取引を検索する際に使用する、参照タイプ、参照番号、入金区分、支払方法または預金日を入力できる追加のフィールドがOracle Cash Managementによって表示されます。フィールドによっては、上記のステップ4で「入金」または「その他」を選んだときにだけ表示されます。
仕訳: Oracle Cash Managementでは、仕訳を検索するときに使用する期間名、仕訳名、文書番号または明細番号を入力する追加フィールドが表示されます。
ソート順: 選択するソート基準により、検索された取引が「使用可能取引」ウィンドウで表示される方法が決まります。
「主」ポップリストを使って主ソート・カテゴリを選び、「副」ポップリストで第2のソート・カテゴリを選択します。ソートカテゴリは取引タイプおよび取引(Trx)番号、日付、金額です。
主オーダーのポップリストを使用して、第1ソートカテゴリのソート順序を選択してください。第2オーダーのポップリストを使用して、第2ソートカテゴリのソート順序を選択してください。オプションは「昇順」または「降順」です。
検索基準に照合する全取引を検索するために「検索」を選択するか、または調整用のすべての照合する取引を検索し自動的にマークするために「検索してマーク」を選択します。
銀行取引明細書を選択してから、「検討」を選択します。(オプション)「新規」を選択して、新規の銀行取引明細書ヘッダーを入力できます。
「銀行取引明細書」ウィンドウまたは「銀行取引明細書明細」ウィンドウから「使用可能」を選択します。「取引の検索」ウィンドウが表示されます。
「詳細」/「バッチ」/「オープン」リージョンから「バッチ」を選択し、次に「送金」または「支払」(あるいはその両方)を選択して基準に照合するバッチを検索します。
(オプション)「取引」タブ・リージョンを選択することにより、検索の対象を絞り込みます。検索する取引の「日付」、「金額」、「バッチ名」、「送金番号」または「通貨コード」を入力できます。結果取引が「使用可能取引」ウィンドウに表示される方法を決定するソート基準も入力できます。
注意: 「顧客/仕入先」、「入金」または「仕訳」タブ・リージョンに対しては検索基準を入力できません。
検索基準に照合する全バッチを検索するために「検索」を選択するか、すべての照合するバッチ内の取引を調整用に検索し自動的にマークするために「検索してマーク」を選択します。
銀行取引明細書を選択してから、「検討」を選択します。(オプション)「新規」を選択して、新規の銀行取引明細書ヘッダーを入力できます。
「銀行取引明細書」ウィンドウまたは「銀行取引明細書明細」ウィンドウから「使用可能」を選択します。「取引の検索」ウィンドウが表示されます。
「詳細」/「バッチ」/「オープン」リージョンから「オープン・インタフェース」を選択し、次に「入金」または「支払」(あるいはその両方)を選択して基準に合致するオープン・インタフェース取引を検索します。
「システム・パラメータ」ウィンドウの「調整オープン・インタフェースの使用」をチェックした場合のみ、オープン・インタフェース・オプションが表示されます。
(オプション)「取引」タブ・リージョンを選択することにより、検索の対象を絞り込みます。検索する取引の「日付」、「金額」、「バッチ名」、「送金番号」または「通貨コード」を入力できます。結果取引が「使用可能取引」ウィンドウに表示される方法を決定するソート基準も入力できます。
注意: 「その他」または「仕訳」タブ・リージョンに対しては検索基準を入力できません。
検索基準に照合する全オープン・インタフェース取引を検索するために「検索」を選択するか、または調整用の照合する取引を検索し自動的にマークするために「検索してマーク」を選択します。
関連項目
調整に使用可能な詳細またはバッチ取引が検索された時点で、調整項目明細をマークしなければなりません。
調整対象の使用可能な詳細取引を検索します。
関連項目: 調整に使用可能な詳細およびバッチ取引の検索
「使用可能取引」ウィンドウに表示されている取引情報を次のように検討します。
「取引」タブ・リージョンで、表示されている取引および仕訳を検討します。次の検討が可能です。
当初通貨および金額
銀行口座の通貨金額および決済済金額
GL記帳日
「換算」タブ・リージョンで、取引についての換算レート情報を検討します。
「参照」タブ・リージョンで、取引および仕訳についての追加情報を検討します。
明細の情報の左のボックスを選択して、調整する取引または仕訳をマークします。
(オプション)「再計算」ボタンを選択します。
注意: 「銀行取引明細書」ウィンドウから「取引の検索」ウィンドウにナビゲートし、取引明細書明細を選択しなかった場合、「再計算」ボタンは表示されません。
選択した明細を現行取引明細書明細に調整するために、「調整」を選択します。
注意: 「銀行取引明細書」ウィンドウから「取引の検索」ウィンドウへナビゲートし、取引明細書明細を選択しなかった場合、「調整」を選択すると、新規の調整済銀行取引明細書明細が作成されます。
現行の銀行取引明細書明細に対して調整される「調整済金額」および「未処理残高」がOracle Cash Managementによって表示されます。
「前」または「次」を選択して、「銀行取引明細書明細」ウィンドウへ戻ることなく別の明細書明細へ移動できます。Oracle Cash Managementでは、取引明細書明細を変更するたびに「調整済金額」および「未処理残高」が更新されます。
終了後、「銀行取引明細書明細」ウィンドウにナビゲートし、調整情報のある銀行取引明細書明細を検討します。
調整後、銀行取引明細書明細の調整金額は入力した金額と同一であることが必要で、明細調整済金額ステータスは「調整済」です。
GL日付: 取引がGeneral Ledgerに転記される日付。デフォルトは取引明細書日付。
タイプ: この取引で使用する(Oracle General Ledgerで定義された)換算レート・タイプ。換算レート・タイプが「ユーザー」である場合は、ユーザーが換算レートを更新できます。
レート: この取引に対して銀行が指定した換算レート。銀行口座通貨および取引通貨が関連する固定レート通貨(ユーロおよび自国通貨単位)である場合は、システムにより「EMU固定」が表示され、ユーザーはこの値を更新できません。ユーザーは、レート・タイプが「ユーザー」である場合のみ、ここに値を入力できます。
口座通貨 - 手数料: 銀行口座通貨での、取引に関連する銀行手数料の金額。
口座通貨 - エラー: 銀行口座通貨での、取引に関連する銀行エラーの金額。
タイプ: その他取引においてのみ、参照タイプ(入金、支払、送金バッチまたは支払バッチ)。
「再計算」: 「手数料」、「エラー」および「決済額」フィールドを再計算します。Oracle Cash Managementでは、システム・パラメータ設定に基づいて、取引明細書明細金額と取引金額の金額差異がデフォルト表示されます。
「調整」: 取引を調整します。
調整する有効送金バッチまたは支払バッチを検索します。
関連項目: 調整に使用可能な詳細およびバッチ取引の検索
注意: 送金バッチでは、戻し処理された入金がバッチ合計から除外され、これらの入金はバッチを調整する際に調整されません。
バッチ情報を検討します。
「取引」タブ・リージョンで、「バッチ名」、「当初通貨」と「当初合計」、「銀行口座通貨」バッチ合計と「銀行口座通貨決済金額」、および「GL記帳日」に関する情報を検討します。
「換算」タブ・リージョンで、バッチについての換算レート情報を検討します。
バッチ情報の左のボックスを選択して、調整するバッチをマークします。
(オプション)「再計算」ボタンを選択します。
注意: 「銀行取引明細書」ウィンドウから「取引の検索」ウィンドウにナビゲートし、取引明細書明細を選択しなかった場合、「再計算」ボタンは表示されません。
「調整」を選択して、選択したバッチを現行取引明細書明細に対して調整します。
注意: 「銀行取引明細書」ウィンドウから「取引の検索」ウィンドウへナビゲートし、取引明細書明細を選択しなかった場合、「調整」を選択すると、新規の調整済銀行取引明細書明細が作成されます。
現行の銀行取引明細書明細に対して調整される「調整済金額」および「未処理残高」がOracle Cash Managementによって表示されます。
「前」または「次」を選択して、「銀行取引明細書明細」ウィンドウへ戻ることなく別の明細書明細へ移動できます。Oracle Cash Managementでは、取引明細書明細を変更するたびに「調整済金額」および「未処理残高」が更新されます。
終了後、「銀行取引明細書明細」ウィンドウにナビゲートし、調整情報のある銀行取引明細書明細を検討します。
調整後、銀行取引明細書明細の調整済金額は入力済金額と同一となり、「調整済金額」ステータスは「調整済」に更新されます。
注意: Oracle Cash Managementでは、次のステップで、バッチ金額の差異が処理されます。
売掛金/未収金: バッチ金額差異用にその他入金が作成され、「システム・パラメータ」ウィンドウの「売掛/未収金活動」フィールドで定義された勘定科目を使って記帳されます。支払方法を入力するようにプロンプトされます。
買掛金/未払金: バッチ金額差異は、バッチの第1支払に含まれています。
口座: 支払/送金バッチに関連する銀行口座。
バッチ名: 支払/送金バッチの名称。
当初 - 通貨: 取引通貨。
当初 - 合計: 取引の当初通貨での合計金額。
口座通貨 - 合計: 銀行口座通貨での合計金額。
口座通貨 - 決済金額: 銀行口座の通貨での決済金額。
決済日: 取引の銀行決済が終了した日付。デフォルトは、取引明細書明細日付/取引明細書日付です。
GL日付: 取引がGeneral Ledgerに転記される日付。デフォルトは取引明細書日付。
日付: 使用された換算レートに関連する日付。
タイプ: この取引に対して使用される(Oracle General Ledgerで定義された)換算レート・タイプ。
レート: この取引に対して銀行により指定された換算レート。銀行口座および取引通貨が関連固定レート通貨(ユーロ、自国通貨単位など)である場合は、システムにより「EMU固定」が表示されます。
口座通貨 - 手数料: 銀行口座通貨での、取引に関連する銀行手数料の金額。
口座通貨 - エラー: 銀行口座通貨での、取引に関連する銀行エラーの金額。
タイプ: バッチでの支払または送金の取引タイプ。
日付: 支払/送金バッチの日付。
キャッシュフロー/預入番号: キャッシュフロー番号、銀行預入または送金番号。
「再計算」: 「手数料」、「エラー」および「決済額」フィールドを再計算します。Oracle Cash Managementでは、システム・パラメータ設定に基づいて、取引明細書明細金額と取引金額の金額差異がデフォルト表示されます。
「調整」: 取引を調整します。
関連項目
取引の調整後、「調整済取引」ウィンドウで作業を確認できます。それぞれの取引に対して、取引タイプ(入金、支払またはその他)、番号、ステータス、日付および満期日に関する情報が表示されます。
「銀行取引明細書調整」フォルダ・ウィンドウにナビゲートします。
注意: 取引明細書情報をカスタム・フォーマットで表示するカスタム・フォルダを定義してある場合、これをオープンできます。フォルダの変更および保存の詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
銀行取引明細書を選択してから、「検討」を選択します。
「調整済」を選択します。
第1取引明細書明細の調整済取引が「調整済取引」ウィンドウに表示されます。
「取引」タブ・リージョンで、当初通貨と「金額」、銀行の「口座通貨金額」と「決済金額」、および「GL記帳日」を検討します。
「換算」タブ・リージョンで、「換算日」、「タイプ」、「レート」を検討します。このウィンドウには、銀行の「口座通貨手数料」および「エラー」の金額も表示されます。
「参照」タブ・リージョンで、送金または支払の「バッチ名」、「顧客/仕入先名」、「預入番号」(入金)、「キャッシュフロー番号」およびその他の取引に対しての「参照タイプ」(入金、支払、送金バッチ、支払バッチ)と「番号」を含む追加情報を検討します。
その他の取引明細書明細に関する調整済取引を検討するために、「前」または「次」 を選択します。
「銀行取引明細書調整」ウィンドウにナビゲートします。
銀行取引明細書を選択してから、「検討」を選択します。
「明細」を選択します。
検討する取引明細書明細を選択します。
「調整済」を選択します。
選択取引明細書明細の調整済取引を持つ「調整済取引」ウィンドウが表示されます。
その他の取引明細書明細に関する調整済取引を検討するために、「前」または「次」 を選択します。
Cash Managementは、銀行取引明細書明細ごとに調整済ステータスまたは未調整ステータスを保持します。このステータスは、「銀行取引明細書明細」ウィンドウなどのCash Managementのウィンドウとレポートに表示されます。このステータスは、システム取引のステータスを示すものではありません。
銀行取引明細書明細のステータスに加えて、Cash Managementにはシステム取引のステータスも表示されます。取引のステータスは、ソース・アプリケーションによって割り当てられます。
入金ステータス: Oracle Receivablesで入金の決済に入金の調整機能を使うときは、入金の現行ステータスが表示されます。ステータスには「承認済」または「決済済」、「確認済」、「送金済」、「戻し処理済」、「リスク消去」が含まれます。Oracle Cash Managementで入金を決済すると、ステータスは「決済済」に更新されます。
Oracle Payables支払ステータス: Oracle Payablesの支払には、「決済済」、「未処理のまま決済」、「発行済」、「譲渡可」、「オーバーフロー」、「調整済」、「設定」、「無効」、「停止実行」、「未確認設定」、「無効」および「未処理のまま調整」のステータスがあります。
これらのステータスの詳細は、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』のPayablesの「ステータス」フィールドに関する項を参照してください。
ステータスが「譲渡可」または「無効」の場合のみ、Payablesの支払を調整できます。Cash Managementで支払を調整するときは、このステータスは「調整済」に変更されます。
支払が満期の場合のみ、先日付支払を調整できます。先日付支払を調整するには、Payablesの支払ステータスを「発行済」から「譲渡可」に更新する必要があります。支払ステータスは次のうちいずれかの方法で変更できます。
「ステータス」ウィンドウの「ステータス」フィールド内のステータスを手動で更新します。
Payablesで、満期先日付支払ステータスの更新プログラムを発行できます。
Payroll支払ステータス: Payrollの支払には、次の3つのステータスがあります。
完了: 支払を調整する準備ができています。
無効: 「システム・パラメータ」ウィンドウの「無効支払の表示」オプションが有効な場合のみ、無効化された小切手が調整に使用できるようになります。
調整済: Cash Managementを使用して調整されています。
Treasury決済ステータス: Treasury決済には次の2つのステータスがあります。
使用可能: 決済は調整に使用できます。
調整済: 決済は調整済です。
外部取引ステータス: 調整オープン・インタフェースの外部取引には、次の2つのステータスがあります。
オープン・インタフェース浮動ステータス: 取引は調整に使用できます。
オープン・インタフェース決済ステータス: 取引は決済済または調整済です。
口座: 口座番号。
タイプ: 取引のタイプ。
番号: 取引番号。
ステータス: 取引のステータス。
満期日: 先日付取引の満期日。
当初 - 通貨: 取引通貨。
当初 - 金額: 取引通貨での取引金額。
口座通貨 - 金額: 銀行口座通貨での取引金額。
口座通貨 - 決済金額: 銀行口座通貨での決済金額。
決済日: 取引が銀行で決済された日付。
GL日付: 取引がGeneral Ledgerに転記される日付。デフォルトは、銀行取引明細書日付。
日付: 取引日。
換算日付: 使用された換算レートに関連する日付。
タイプ: 取引に対して使用された(Oracle General Ledgerで定義された)換算レート・タイプ。
レート: 銀行がこの取引に指定している換算レート。
口座通貨 - 手数料: 取引に関連する銀行手数料の金額。
口座通貨- エラー: 取引に関連する銀行エラーの金額。
バッチ名: 送金または支払バッチ名。
顧客/仕入先名: 顧客または仕入先の名称。
キャッシュフロー/預入番号: キャッシュフロー、銀行預入または送金番号。
参照タイプ: その他取引においてのみ、参照タイプ(入金、支払、送金バッチまたは支払バッチ)。
番号: その他取引においてのみ、参照番号。
関連項目
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のフォルダ内のデータ表現のカスタマイズに関する項
前に調整した取引はすべて調整取消できます。銀行取引明細書明細に適用された特定取引の調整を取り消したり、取引明細書に対して調整した全取引の調整を取り消したりできます。
取引の調整を取り消すと、Oracle Cash Managementにより取引明細書明細の「調整済」ステータスが変更されます。調整を取り消された取引は、再び調整に使用可能です。
銀行取引明細書をインポートまたは手動で入力します。
取引明細書明細に対して取引またはバッチの調整を行います。
銀行取引明細書を選択してから、「検討」を選択します。
「明細」を選択します。
調整を取り消す取引の取引明細書明細を選択し、「調整済」を選択します。
各取引の左のボックスを選択して、調整を取り消す取引を選択します。
「調整取消」を選択します。
EFT支払の取引明細書明細を調整取消する場合は、取引明細書明細に対して調整された取引をすべて取り消す必要があります。Payroll EFT支払の取引明細書明細を部分的に調整取消することはできません。
銀行取引明細書を選択してから、「検討」を選択します。
「調整」を選択します。
調整を取り消す取引を選択します。
「調整取消」を選択します。
EFT支払の取引明細書明細を調整取消する場合は、取引明細書明細に対して調整された取引をすべて取り消す必要があります。Payroll EFT支払の取引明細書明細を部分的に調整取消することはできません。
「銀行取引明細書調整」ウィンドウにナビゲートします。
「ツール」メニューから「全て調整取消」を選択します。
オープンしているウィンドウの「発行」ボタンを選択します。
「要求の発行」ウィンドウで、「銀行取引明細書の調整取消」プログラムを発行します。プログラムには、「銀行口座」、「取引明細書番号」および「明細番号」の、3つのパラメータがあります。「銀行取引明細書の調整取消」プログラムの結果を表示するには、「銀行取引明細書明細」ウィンドウにナビゲートします。「要求の発行」を参照してください。
関連項目
銀行取引明細書および取引明細書明細にテキストまたはイメージ、OLEオブジェクト(スプレッドシートおよびワープロ文書など)を添付できます。この機能は、銀行取引明細書および関連調整に関する情報の説明に役立ちます。
次のものに対して、添付の削除または変更、検討ができます。
銀行取引明細書: 「銀行取引明細書」ウィンドウ内。「銀行取引明細書の表示」ウィンドウでは、銀行取引明細書の添付のみを検討できます。
銀行取引明細書明細: 「銀行取引明細書明細」ウィンドウ内。「銀行取引明細書明細の表示」ウィンドウでは、銀行取引明細書明細の添付のみを検討できます。
注意: 添付識別子を表示するには、システム・プロファイル・オプションの「添付の指示」が「Yes」に設定されている必要があります。
関連項目
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』
Oracle Cash Managementで銀行取引明細書を手動で調整する際に、Oracle Payables支払またはOracle Receivables入金を手動で作成できます。この機能によって、Oracle PayablesまたはOracle Receivablesには未入力であり、かつ銀行で決済済みの新規支払または入金を容易に追加できます。これらの作成後、ただちに取引を調整できます。
支払を作成する場合、Oracle Payablesをインストールします。
入金を作成する場合、Oracle Receivablesをインストールします。
Oracle Payablesで支払またはOracle Receivablesで入金を作成する権限を持つ職責が必要です。
支払または入金を作成する取引明細書明細を選択します。
「作成」を選択します。
値リストから次を選択します。
AP支払: 支払を作成する場合に選択します。Oracle Payablesの「支払」ウィンドウが表示されます。Oracle Payablesオンライン・ヘルプの説明に従って、支払を作成します。
AR入金: 入金を作成する場合に選択します。Oracle Receivablesの「入金」ウィンドウが表示されます。Oracle Receivablesオンライン・ヘルプの説明に従って、必要な情報を入力します。
作成したばかりの取引を調整します。
関連項目
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の支払に関する項
『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の入金に関する項
銀行手数料などの銀行活動を反映させるために、その他取引を作成します。
その他支払いを作成すると、その取引は実際はマイナス入金として記録されます。同じその他支払いを調整すると、実際はマイナス入金ですが、支払銀行取引明細書明細にはプラスの金額で調整されます。
その他取引の売掛/未収金活動と支払方法を定義します。
注意: タイプ「その他入金」で売掛/未収金活動を定義する場合、その他取引会計仕訳に使用する勘定科目または配分セットのいずれかを割り当てる必要があります。
Receivablesの「売掛/未収金活動」ウィンドウで、必要に応じて「資産税金コード」および「負債税金コード」の値を入力します。
「税金: 税金コード上書の許可」プロファイル・オプションを設定します。このプロファイル・オプションと使用する会計処理基準により、「税金コード」フィールドにデフォルトを上書きできるかどうかが制御されます。
入金ソースおよび配分セットの定義などを含むその他入金を扱うために、Oracle Receivablesに必要な追加設定をします。
順次採番を設定します。
「銀行取引明細書の検索」ウィンドウにナビゲートします。
問合せ基準を入力するか、または既存のすべての取引明細書を問い合せるために基準のフィールドを空白のままにします。
「検索」を選択すると、「銀行取引明細書調整」フォルダ・ウィンドウに問合せ基準を満たす取引明細書が表示されます。
注意: 「銀行取引明細書調整」フォルダ・ウィンドウを変更して、入力した取引明細書の問合せ機能をカスタマイズできます。フォルダの変更および保存についての詳細は『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
更新する取引明細書を選択し、「検討」を選択します。
「明細」を選択します。
その他取引を適用する銀行取引明細書明細を選択します。
「作成」を選択します。
作成する取引について「その他」を選択します。「その他」ウィンドウが表示されます。
作成中の取引に該当する「売掛/未収金活動」を選択します。
「入金番号」と「日付」、「通貨」および「支払方法」を入力します。活動のデフォルト値が、「システム・パラメータ」ウィンドウで指定されます。日付のデフォルト値は、銀行取引明細書日付です。デフォルト通貨は、銀行口座取引明細書通貨です。入金番号のデフォルトは、銀行取引明細書明細の取引番号です。銀行取引明細書明細の取引番号が利用できない場合、入金番号のデフォルトは、取引明細書番号と明細番号の組合せになります。
取引金額を入力します。金額は取引明細書明細での残高にデフォルトされます。
注意: 入金にはプラスの金額を入力します。支払にはマイナスの金額を入力します。入金に税金が含まれている場合は、課税前金額を入力します。
GL記帳日を入力します。デフォルトの日付は銀行取引明細書日付です。
税金コードの値は、「売掛/未収金活動」ウィンドウのものにデフォルトされます。使用する会計処理基準と「AR: 税金コード上書の許可」プロファイル・オプションにより、デフォルトの税金コードの更新可否が制御されます。
ポップリストから「参照」を選択し、「参照タイプ」および「預入日」を入力します。また「参照番号」も入力できます。
タブ・リージョンで「注釈」を選択し、オプションの支払ソース情報および注釈のテキストを入力します。
その他取引の「実績日」が、銀行取引明細書明細の評価日から移入されます。この日付はオーバーライドできます。
注意: この取引をOracle General Ledgerに転記する場合、「注釈」は仕訳明細摘要のデフォルトとなります。
取引明細書明細が外貨取引である場合、ポップリストから「換算」を選択し、「換算日」、「タイプ」および「レート」を入力します。銀行通貨金額は換算レートと金額から計算されます。
「作成」を選択してその他取引を作成します。入金を現行取引明細書明細に対して自動調整するかどうかをプロンプトされます。「Yes」を選択します。
注意: 「No」を選択した場合は、新しい取引で銀行取引明細書明細を後で調整する必要があります。「銀行取引明細書の手動調整」を参照してください。
口座: 入金に関連する口座の名称。
銀行名: 銀行の名称。
通貨: 銀行口座の通貨。
取引明細書日付: 銀行取引明細書上の日付。
活動: 作成中の取引を説明するOracle Receivables活動。デフォルトは、「システム・パラメータ」ウィンドウ上で指定されています。
入金番号: 入金番号。
日付: 入金の日付。デフォルトは、銀行取引明細書明細日付です。
通貨: 入金の通貨。デフォルトは、銀行口座通貨です。
方法: 支払の方法。
金額: 入金の金額。デフォルトは、取引明細書明細にある残存金額です。入金については、プラスの金額を入力します。支払については、マイナスの金額を入金します。入金が包括税金額である場合は、課税前金額を入力します。
GL日付: 入金がGeneral Ledgerに転記される日付。デフォルトは、銀行取引明細書日付です。
税金コード: 「売掛/未収金活動」ウィンドウからデフォルト値を得る税金コードの値。使用する会計方法および「AR: 税金コード上書の許可」プロファイル・オプションにより、デフォルトの税金コードを更新できるかどうかが制御されます。
日付: 使用された換算レートに関連する日付。
タイプ: 取引に対して使用された(Oracle General Ledgerで定義された)換算レート・タイプ。
レート: 銀行がこの取引に指定している換算レート。
銀行通貨金額: 銀行口座通貨での入金の金額。
タイプ: その他取引においてのみ、参照タイプ(入金、支払、送金バッチまたは支払バッチ)。
番号: その他取引においてのみ、参照番号。
文書番号: 順次採番に使用される文書番号。
預入日: ユーザー定義日付。
評価日: 評価日。
支払ソース: その他取引のソース。
注釈: 参照用の注釈を入力します。
関連項目
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のフォルダ内のデータ表現のカスタマイズに関する項
システムに入力されていない銀行活動および銀行取引を反映してCash Managementキャッシュフローを作成することもできます。
詳細は、銀行取引明細書キャッシュフロー作成に関する項を参照してください。
銀行取引明細書には、NSF(銀行決済不可)と拒否済入金、支払停止、自動口座振込または引落しおよびOracle Applications以外で作成された取引に関する情報が含まれます。また、銀行取引明細書にはすべての取引で調整できないエラーがある場合もあります。
「自動調整」プログラムを実行している場合は、銀行決済不可の処理方法を定義します。
処理なし: 銀行決済不可または拒否済入金は手動で処理します(下記を参照)。
戻し処理: 入金は「自動調整」によって非照合および未決済にされ、請求書が再オープンされます。
デビット・メモ戻し: 当初入金によりクローズされた項目を置き換えるデビット・メモを作成します。
注意: Oracle Receivablesで支払戻しの戻し処理カテゴリで取り消された入金は、調整対象の取引とは見なされません。入金が戻し処理カテゴリで取り消されたのはユーザー・エラーが原因であるため、調整対象にはなりません。
入金を手動で戻し処理します。「戻し処理の入力」を参照してください。
戻し処理済入金を、銀行決済不可(NSF)または拒否済入金取引明細書明細に調整します。
注意: 銀行決済不可または拒否された入金に対して取引明細書明細が2つ(1つは当初入金に対して、もう1つは戻し処理に対して)ある場合、当初入金と戻し処理をユーザーの希望する順序で調整できます。
銀行取引明細書に、入力していない口座引落しの情報がある場合は、次のステップを行ってください。
銀行取引明細書を手動でOracle Cash Managementに入力する場合は、銀行口座振込および電信送金された入金を手動でOracle Receivablesに入力します。入金を保存すると、関連するCash Management取引明細書明細と照合できるようになります。
銀行取引明細書情報を銀行の電子ファイルからOracle Cash Managementへインポートする場合は、Receivablesの「自動ロックボックス」プログラムで同じ銀行ファイルを使用して、振込および電信送金による入金を自動的に作成できます。自動ロックボックスの詳細は、『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』を参照してください。
問合せ基準を入力するか、または既存のすべての取引明細書を問い合せるために基準のフィールドを空白のままにします。
取引明細書を選択し、「検討」を選択します。
「明細」を選択します。
銀行エラー明細を選択します。
「マーク」を選択します。
「エラー」を選択して、明細を銀行エラーとしてマークします。
エラーとマークされた明細は調整の必要がありません。残りの明細の支払または入金の調整を続けてください。エラー明細を訂正する取引明細書明細に調整するには、「訂正の調整および銀行エラーの修正」を参照してください。
「銀行取引明細書の検索」ウィンドウにナビゲートします。
問合せ基準を入力するか、または既存のすべての取引明細書を問い合せるために基準のフィールドを空白のままにします。
「検索」を選択すると、「銀行取引明細書調整」フォルダ・ウィンドウに問合せ基準を満たす取引明細書が表示されます。
取引明細書を選択し、「検討」を選択します。
「明細」を選択します。
外部文書明細を選択します。
「マーク」を選択します。
「外部」を選択すると、明細はOracle Applications以外から派生したものとしてマークされます。「外部」とマークされた明細は、調整済とみなされます。明細を外部ソースに調整するには、「調整オープン・インタフェース」を参照してください。
関連項目
『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の自動ロックボックスの使用に関する項
Oracle Cash Managementでは、銀行決済不可および拒否された入金の入金取引について口座への戻し処理ができます。入金の戻し処理には2つの方法があります。標準戻し処理を作成するか、全入金金額に対してデビット・メモ戻し処理を作成できます。
入金の戻し処理の詳細は、『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の入金の戻し処理に関する項を参照してください。
「取引タイプ」リージョンから「入金」を選択します。
入金を問い合せるか、ウィンドウを空白のまま残してすべての入金を問い合せます。「戻し処理の検索」ウィンドウには入金問合せのために多くのオプションが用意されています。入金の「番号」、「金額」、「通貨」および「日付」の値を入力できます。「支払方法」、「ステータス」、「口座番号」および「口座通貨金額」に基づいて入金を検索することもできます。最後に「顧客/仕入先」情報を入力して、特定の顧客の「名称」および「番号」に検索範囲を絞り込めます。
ヒント: 多くの問合せフィールドには、値を選択できる関連リストがあります。リストを表示するには、Oracle Applicationsのツールバーから「値リスト」ボタンを選択してください。
ウィンドウに表示されている取引情報を検討します。
「取引」タブ・リージョンで、取引当初通貨および金額、銀行口座通貨での金額の他に、銀行口座通貨での決済金額に関する情報を参照します。銀行口座通貨金額は銀行口座通貨(元帳通貨銀行口座の処理金額および外貨銀行口座の入力済金額)での入金または支払額です。
「参照」タブ・リージョンで、取引についての追加付加詳細情報を参照します。
「銀行」タブ・リージョンで、銀行口座番号、銀行通貨、銀行名、取引明細書番号を含む、戻し処理する取引に関する当初銀行取引明細書情報を参照します。
入金情報の左のボックスを選択して、戻し処理する入金をマークします。
「注釈」タブ・リージョンでは、次の操作が行えます。
「戻し処理カテゴリ」の選択
戻し処理する「事由」の選択
オプションとしての「注釈」の入力
「入金戻し」を選択して、戻し処理入力取引を生成します。
戻し処理済入金を、銀行決済不可(NSF)または拒否済入金取引明細書明細に調整します。
「戻し処理」ウィンドウにナビゲートします。
「デビット・メモ」タブ・リージョンで、戻し処理を行う入金の左にあるチェック・ボックスを選択します。
「デビット・メモ」チェック・ボックスを選択します。
値のリストから取引タイプを選択します。取引タイプを選択すると、自動的に口座番号が入力されます。
手動文書採番を使用している場合、戻し処理用に一意の文書番号を入力します。これを行わない場合は、「入金戻し」ボタンの選択時にシステムにより番号が割り当てられます。
「入金戻し」ボタンを選択します。
取引日: 取引日。
評価日: 銀行口座で資金活動が確認された日付。
GL日付: 入金がGeneral Ledgerに転記された日付。デフォルトは銀行取引明細書日付です。
タイプ: タイプは常に入金です。その他入金の戻し処理はできません。
番号: 入金番号。
デビット・メモ戻し処理: デビット・メモ戻し処理を作成する際に選択します。
タイプ: この戻し処理に対するデビット取引タイプ。「税金計算」が「No」に設定されているデビット・メモ取引タイプのみを入力します。
口座: デビット・メモ取引タイプに関連する口座。
文書番号: 手動採番を使用している場合を除き、「戻し処理」を選択すると割り当てられる文書番号。手動採番を使用している場合は、一意の番号を入力します。
関連項目
誤った金額を銀行口座に預入または引き出すなどして、銀行が間違う場合があります。これらの銀行エラーは、それらに対する訂正および修正付きで銀行取引明細書に示されます。調整ステップの監査証跡を把握し、Oracle Payablesの「プラスの支払」機能を有効的にサポートするには、これらのエラー、訂正および修正を正しく調整する必要があります。これを行うには、エラーおよび訂正取引明細書明細の調整を許可します。
銀行は、戻し処理および修正の二種類の方法でエラーを解消します。通常、銀行はエラー訂正および修正をその他取引として入力し、多くの場合は、エラー訂正用に生成された取引明細書明細を識別するために、その他入金および支払と同じ銀行取引コードを使用します。これらの二つのケースは、この項では次の例を使って説明されています。
$100.00の小切手が生成されたが、銀行がこの支払を誤って$10.00として記録しました。銀行取引明細書には、支払額$10.00が表示されているとします。
次の表には、銀行エラーの例を示します。
取引番号 | 明細番号 | 金額 | 注釈 |
---|---|---|---|
27 | 10 | $10.00 | エラー($100.00にする必要があります) |
戻し処理方法: 銀行は、エラー入力および戻し処理入力の差引額がゼロになるように、エラー取引金額の全額を戻し処理します。銀行は次に、正しい取引金額でもう一度取引入力を行います。この例では、$10.00-の戻し処理入力を作成して当初エラー入力が相殺された後に、$100.00の新規訂正入力が作成されます。
次の表には、戻し処理方法の例を示します。
取引番号 | 明細番号 | 金額 | 注釈 |
---|---|---|---|
27 | 10 | $10.00 | エラー |
27 | 20 | $10.00- | 戻し処理 |
27 | 30 | $100.00 | 新規訂正入力 |
戻し処理方法では、エラーおよび訂正取引明細書明細が互いに照合されます。次に、正しい取引入力(上記の明細番号30)が、実際の取引と照合されます。
修正方法: 銀行は、当初取引額とエラー入力の差額をなくすために、新規の取引入力を作成します。この例では、銀行が$10.00の当初エラー額と正しい金額$100.00の違いである$90.00の新規修正入力を生成します。
次の表には、修正方法の例を示します。
取引番号 | 明細番号 | 金額 | 注釈 |
---|---|---|---|
27 | 10 | $10.00 | エラー |
27 | 20 | $90.00 | 修正入力 |
銀行とユーザーがどちらの方法を使うか、自動または手動で調整するかにかかわらず、これらの取引明細書明細を正しく照合させ、取引明細書明細の調整方法を示す情報を入手して、監査証跡を正しく記録できます。
「自動調整」プログラムは、支払、入金、その他支払またはその他の入金明細に照合できます。このプログラムは次の方法で戻し処理および修正方法を管理します。
注意: 取引番号がない場合、Oracle Cash Managementでは照合する請求書と顧客/仕入先銀行口座番号が使用されます。
戻し処理方法: 戻し処理入力を、同じ取引番号と反対の取引タイプを持つ取引明細書明細に照合しようとします。たとえば、戻し処理入力がその他の入金である場合は、プログラムにより支払またはその他の支払に照合されます。金額の差引額がゼロの場合、プログラムにより照合していると仮定され、取引明細書明細が調整されます。
修正方法: 取引明細書明細および取引を検索して、修正入力に照合しようとします。取引明細書明細には、修正明細と同じ取引番号が含まれている必要があります。しかし、差引額が当初取引の許容範囲内である限りは、取引明細書明細は支払、入金、その他の支払またはその他の入金のどれでもかまいません。
取引と取引明細書明細の金額差異が許容範囲額内であるために、エラー取引明細書明細がすでに取引に調整されている場合、「自動調整」プログラムで訂正取引明細書明細を使ってそれを調整する前に、まずエラー取引明細書明細を調整取消する必要があります。
銀行取引明細書を手動で調整する場合には、「銀行取引明細書調整」ウィンドウに、ユーザーの選択基準に照合するすべての使用可能な取引明細書明細および取引が引き出されます。次に、訂正入力の調整方法を決定します。
上記の戻し処理方法の例では、明細20を明細10で調整します。修正方法の例では、明細20を当初取引と明細10で調整します。
エラー取引明細書明細を取引に調整済の場合は、訂正入力で調整する前に、まずエラー取引明細書明細を調整取消する必要があります。
銀行は、複数のエラー取引明細書明細の訂正に1つの訂正入力を使用する場合があります。複数の取引明細書明細間で、手動で調整できます。
次の表には、戻し処理方法の例を示します。
取引番号 | 明細番号 | 取引タイプ | 金額 | 注釈 |
---|---|---|---|---|
27 | 10 | 支払 | $100.00 | エラー |
27 | 20 | その他入金 | $10.00 | 最初の修正入力(エラー) |
27 | 30 | その他入金 | $90.00 | 2番目の修正入力 |
この例では、明細30で戻し処理方法が使用され、明細10および20で起こったエラーが訂正されます。明細20により明細10が訂正されるはずが、もう1つのエラーになってしまったことが考えられます。この場合、明細20または明細30で、その他2つの取引明細書明細を、選択されたその他の入金明細で調整することをお薦めします。
関連項目
銀行口座振替に関連する支払、入金、その他取引、オープン・インタフェース取引、およびCash Managementキャッシュフローを調整せずに、手動で決済できます。決済された支払、入金またはオープン・インタフェース取引の決済済ステータスを元に戻すこともできます。
注意: Oracle Payrollの支払、Oracle General Ledgerの仕訳またはOracle Treasuryの決済のステータスを消去することはできません。
「詳細」/「オープン・インタフェース」リージョンで、「詳細」を選択します。
決済に使用できる次の種類の詳細取引を1つ以上選択します。
AR入金
AP支払
資金管理キャッシュフロー
その他
銀行口座を選択します。
(オプション)処理可能な取引の追加検索基準を入力します。
使用可能取引を検討します。
(オプション)「デフォルト日付」ボタンを選択して、決済日、評価日およびGL記帳日のデフォルト日付として使用する日付を選択します。
取引の左のボックスを選択して、決済する各取引にマークを付けます。
(オプション)「決済金額」、「決済日」、「評価日」および「GL記帳日」を更新して、手数料などの追加情報を入力します。
「詳細」/「オープン・インタフェース」リージョンで、「オープン・インタフェース」を選択します。
決済に使用できる次の種類のオープン・インタフェース取引を1つ以上選択します。
入金
支払
銀行口座を選択します。
(オプション)処理可能な取引の追加検索基準を入力します。
使用可能取引を検討します。
(オプション)「デフォルト日付」ボタンを選択して、決済日、評価日およびGL記帳日のデフォルト日付として使用する日付を選択します。
取引の左のボックスを選択して、決済する各取引にマークを付けます。
(オプション)「決済金額」、「決済日」、「評価日」および「GL記帳日」を更新して、手数料などの追加情報を入力します。
総件数: 決済のために選択する取引の総件数。
決済金額合計: 決済のために選択する取引の合計金額。
タイプ: 支払や入金などの取引のタイプ。
番号: 取引番号。
ステータス: 取引のステータス。
満期日: 先日付取引の満期日。
評価日: 資金活動日が銀行口座に計上される日付。この日付は、銀行口座の利息計算上で重要です。取引明細書明細評価日は、銀行により提供されるか、または手動入力します。この日付は、Oracle PayablesおよびOracle Receivablesの「実績日」の移入に使用されます。
GL日付: 支払または入金がGeneral Ledgerに転記される日付。「デフォルト日付」ボタンを選択せず、AP期間/AR期間がオープンの場合、デフォルトはシステム日付になります。期間がクローズされており、先日付である場合は、日付は直近のオープン期間での初日がデフォルトになります。期間がクローズされており、先日付でない場合は、直近期間での末日がデフォルトになります。
タイプ: この取引に対して使用される(Oracle General Ledgerで定義された)換算レート・タイプ。
キャッシュフロー/預入番号: キャッシュフロー、銀行預入または送金番号。
タイプ: その他取引においてのみ、参照タイプ(入金、支払、送金バッチまたは支払バッチ)。
決済日: 取引が銀行で決済された日付。デフォルトは、取引明細書日付です。
評価日: 銀行口座で資金活動が確認された日付。デフォルトは、システム日付です。
GL日付: 支払または入金がGeneral Ledgerに転記される日付。AP期間/AR期間がオープンの場合は、システム日付がデフォルトになります。期間がクローズされており、先日付である場合は、日付は直近のオープン期間での初日がデフォルトになります。期間がクローズされており、先日付でない場合は、直近期間での末日がデフォルトになります。
「詳細」/「オープン・インタフェース」リージョンで、「詳細」または「オープン・インタフェース」を選択します。
決済済ステータスを未決済にする取引に応じて、「AR入金」、「AP支払」または「資金管理キャッシュフロー」を選択します。
(オプション)入金または支払の「組織」、「番号」、「金額」、「通貨」および「日付」に対する検索基準を入力します。「支払方法」、「口座番号」、「バッチ名」、「ステータス」および「口座通貨金額」に基づいて、入金および支払を検索することもできます。また、詳細な取引では、顧客/仕入先名または顧客/仕入先番号を入力して、特定の顧客または仕入先に検索範囲を絞り込めます。また、Cash Managementキャッシュフローに対して顧客/仕入先 銀行口座を入力できます。
取引情報を検討します。
取引の左のボックスを選択して、未決済にする各取引にマークを付けます。
GL日付: 支払または入金がGeneral Ledgerに転記される日付。AP期間/AR期間がオープンの場合は、システム日付がデフォルトになります。期間がクローズされており、先日付である場合は、日付は直近のオープン期間での初日がデフォルトになります。期間がクローズされており、先日付でない場合は、直近期間での末日がデフォルトになります。
キャッシュフロー/預入番号: キャッシュフロー、銀行預入または送金番号。
関連項目
Oracle Cash Managementで銀行取引明細書を確定するために、銀行取引明細書を「完了」としてマークできます。銀行取引明細書を「完了」としてマークすると、Oracle Cash Managementの一部機能が使用不可能になり、取引明細書または明細書明細を誤って変更してしまうことがなくなります。完了銀行取引明細書のマークを解除すれば再び変更が可能となります。
「銀行取引明細書の表示」ウィンドウから取引明細書を表示して、それが完了となっているかを確認できます。
ヒント: 銀行取引明細書は、調整処理を完了した後に確定することをお薦めします。ただし、取引明細書の完了としてのマークまたはその解除は、いつでも可能です。
完了としてマークする取引明細書の検索基準を入力します。既存のすべての取引明細書を要求する場合は、基準を空白にしておきます。
完了にする取引明細書を選択し、「検討」を選択します。
「銀行取引明細書」ウィンドウで、「完了」チェック・ボックスを選択します。
関連項目
調整中にOracle PayablesおよびOracle Receivablesのために作成した会計取引は、GLインタフェース表に転送する必要があります。ただし、Oracle Cash Managementからこれらの取引を直接転送することはできません。取引のタイプにより、Oracle PayablesまたはOracle Receivables(あるいは両方)から転送します。たとえば、Oracle Cash Managementの調整中に生成されたその他入金の転送には、Oracle Receivablesを使用します。それから、通常転記の手続きに従ってください。
注意: 会計仕訳は、銀行取引明細書明細をOracle General Ledgerの仕訳に調整する際には作成されません。Oracle General Ledgerへの転送は、Oracle PayablesおよびOracle Receivablesで作成された仕訳でのみ必要です。
注意: Oracle Cash Managementでは、Oracle Payrollに調整会計情報を提供しません。
Oracle General Ledgerを使用する場合、Oracle PayablesまたはOracle Receivablesから調整会計取引を転送した後で、「仕訳インポート」プログラムを実行する必要があります。これにより調整取引に基づいた仕訳が作成されます。仕訳インポートを実行した後で、Oracle General Ledgerで仕訳を転記する必要があります。
関連項目
『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の「仕訳バッチの転記」項
他のOracleアプリケーションとともにOracle Cash Manegementを使用する場合は、次のことを確実にするためにクローズ処理変更の必要性を考慮しておいてください。
Oracle Cash Managementで作成された調整取引がすべて適切に入力されること。
口座残高が更新されること。
レポートの情報が正確であること。
特に、次のようなステップをお薦めします。
すべての銀行取引明細書を調整します。
Oracle PayablesとOracle Receivablesからすべての取引をGLインタフェース表へ転送します。
Oracle General Ledgerで「仕訳インポート」を実行します。
General Ledgerで仕訳を転記します。
Oracle Cash Managementから、GL調整レポートを各銀行口座に対して実行します。このレポートでは、指定した銀行取引明細書残高がOracle General Ledgerの期末残高と比較されます。
レポートにエラーがないことを確認します。
レポートにエラーがある場合は、必要に応じてOracle Cash Managementで訂正します。エラーがなくなるまで、上記ステップを繰り返します。
すべての銀行取引明細書を調整します。
Oracle PayablesとOracle Receivablesからすべての取引をGLインタフェース表へ転送します。
Oracle General Ledgerで仕訳を転記します。
通常どおりにクローズ処理を完了します。
関連項目
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の転記に関する項
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の未転記の請求書スイープ・プログラムに関する項
『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』のGLインタフェースの実行に関する項
銀行取引明細書をOracle Cash Managementにインポートした後で、銀行取引明細書オープン・インタフェース表からその情報をパージできます。銀行取引明細書を調整した後で、銀行取引明細書表からその情報をパージできます。パージする前に情報をアーカイブして、銀行取引明細書のコピーを保存できます。銀行取引明細書オープン・インタフェース表と日中銀行取引明細書表から日中銀行取引明細書情報をアーカイブまたはパージすることもできます。
銀行取引明細書のアーカイブ/パージ・プログラムを実行して、アーカイブとパージを行うことができます。プログラムは、終了時に銀行取引明細書のアーカイブ/パージ・レポートを自動的に出力して、アーカイブまたはパージされたヘッダーまたは明細の数を表示します。
パージ処理では、オープン・インタフェース表または銀行取引明細書表のいずれかまたは両方からすべての取引明細書ヘッダーおよび明細情報を削除します(何も保持されません)。銀行取引明細書をパージする場合は、その銀行取引明細書に対して調整されたシステム取引もパージする必要があります。
銀行取引明細書インタフェースおよび銀行取引明細書表を定期的にアーカイブおよびパージするようお薦めします。銀行取引明細書インタフェースおよび銀行取引明細書表を定期的にパージしない場合、残された情報が継続して貴重なディスク・スペースを占有します。
警告: Oracle Cash Managementを使用してOracle General Ledgerの仕訳の調整を行う場合は、Oracle General Ledgerの仕訳のパージ前にOracle Cash Managementのパージ・プログラムを実行してください。『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の「アーカイブとパージ」項を参照してください。
アーカイブを使うことにより、銀行取引明細書情報のコピーを保存できます。
パージしなければアーカイブはできません。
アーカイブすると、すべてのヘッダーと取引明細書明細情報が、オープン・インタフェース表または銀行取引明細書表からシステムの保守する特別のアーカイブ表にコピーされます。
アーカイブ情報をファイルに保存するには、ORACLE RDBMSのエクスポート・ユーティリティを使ってください。詳細については、データベース管理者またはシステム管理者に相談してください。
保存したアーカイブ・ファイルから情報を復元するには、まずORACLE RDBMSのインポート・ユーティリティを使って特別のアーカイブ表に情報を送り込む必要があります。それから、カスタムSQL*Loaderスクリプトを実行して、アーカイブ表から銀行取引明細書またはオープン・インタフェース表に情報を移動します。詳細については、データベース管理者またはシステム管理者に相談してください。
「システム・パラメータ」ウィンドウで「アーカイブ」オプションまたは「パージ」オプションを設定した場合は、銀行取引明細書をOracle Cash Managementに正常にインポートした後で、銀行取引明細書オープン・インタフェース表から銀行取引明細書情報を自動的にアーカイブまたはパージできます。銀行取引明細書オープン・インタフェース表からインポート済の日中銀行取引明細書情報を自動的にアーカイブまたはパージすることもできます。ただし、銀行取引明細書表または日中銀行取引明細書表から情報をアーカイブまたはパージするには、銀行取引明細書のアーカイブ/パージ・プログラムを実行する必要があります。「システム・パラメータ」を参照してください。
銀行取引明細書ファイルを銀行取引明細書インタフェース表にロードします。
銀行取引明細書情報をOracle Cash Managementにインポートします。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。
「値リスト」ボタンを選択して、使用可能なプログラムとレポートのリストを表示させます。
「銀行取引明細書のアーカイブ/パージ」プログラムを選択します。「パラメータ」ウィンドウが表示されます。
「アーカイブ/パージ・オブジェクト」を選択します。「取引明細書」表、「インタフェース」表または両方を選択できます。
「アーカイブ/パージ・オプション」を選択します。「アーカイブ/パージ」または「パージ」を選択できます。
プログラムで実行する「アーカイブ」オプションを選択します。
削除: 新規アーカイブ・データの保存前に、インタフェース内の既存データを削除します。
追加: アーカイブ・データを既存のアーカイブ・データに追加します。
アーカイブまたはパージする取引明細書タイプを選択します。「前日」、「日中」のいずれかまたは両方を選択できます。
アーカイブまたはパージ(あるいはその両方を)する取引明細書の「銀行支店名」を選択します。
銀行口座番号をオプションで選択します。銀行口座番号を選択しないと、指定した銀行支店名を持つすべての銀行取引明細書が処理されます。
「取引明細書日付」を選択します。その日付またはそれ以前のすべての取引明細書がアーカイブまたはパージ(あるいはその両方)されます。
「OK」を選択して作業内容を保存します。「要求の発行」ウィンドウが再び表示されます。
ウィンドウの「印刷オプション」および「実行オプション」リージョンの入力を完了した後で、「発行」を選択してプログラムを実行します。
銀行取引明細書のアーカイブ/パージ実行レポートを検討します。エラーがある場合、調査の上訂正してください。訂正後、「銀行取引明細書のアーカイブ/パージ」プログラムを再実行します。
「システム・パラメータ」ウィンドウで、「アーカイブ」および「パージ」オプションを設定します。
銀行取引明細書情報をOracle Cash Managementにインポートします。
関連項目
『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』のアーカイブとパージに関する項
『ORACLE RDBMSユーティリティ・ユーザーズ・ガイド』