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Oracle Cash Managementユーザー・ガイド
リリース12
E06075-01
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システム設定

この章では、Cash Managementのインストール後の設定方法について説明します。設定ステップのリストにより概要を示し、対応する詳細を説明します。

この章のトピックは、次のとおりです。

Oracle Cash Managementの設定

この項では、Cash Managementシステムの実装ステップのチェックリストを示します。チェックリストに、各設定ステップの詳細の参照先を示します。「ウィンドウ名」列には、ステップを実行するウィンドウと、ウィンドウで使用可能な特定の職責または製品を示します。「必須」列には、そのステップが「必須」、「オプション」、または「条件付きで必須」のいずれかを示します。

Cash Managementを設定する前に、実装のためのOracle Application職責およびユーザーを設定する必要があります。関連項目: 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』の職責の定義に関する項

Cash Managementには、「資金管理」、「銀行勘定調整」、「資金予測」、「資金会計士」、「資金アナリスト」、「資金管理Back Office管理者」、「資金管理マネージャ」、「資金管理設定」、および「資金管理マスター・ユーザー」の9つの職責があります。これらの職責で使用可能なデフォルトのウィンドウへのナビゲータ・パスは、Cash Managementウィンドウのナビゲータ・パス 付録を参照してください。

Cash Managementでは、銀行取引明細書調整にOracle General Ledger、Oracle Payables、Oracle Payroll、Oracle Treasury、およびOracle Receivablesからの情報を、資金予測にOracle General Ledger、Oracle Order Management、Oracle Payables、Oracle Payroll、Oracle Purchasing、Oracle Projects、Oracle Sales、Oracle Treasury、およびOracle Receivablesからの情報が使用されます。これらのアプリケーションとCash Managementを共用するには、各アプリケーションで特定の設定ステップを実行する必要があります。

重要: 次のタスクでは、Cash Managementに他のOracle Applicationsを統合する場合に実行する必要がある設定操作のみを示します。各アプリケーションのその他の設定ステップは、Cash Managementに無関係です。各Oracle Applications製品の設定に関する詳細情報は、各製品のユーザーズ・ガイドを参照してください。ユーザーズ・ガイドは、オンライン形式、またはOracle Applications CDから入手できます。

関連製品の設定ステップ

Oracle Cash Managementを実装するには、次のステップを実行する必要があります。各ステップの詳細は、Oracle製品のユーザーズ・ガイドの設定に関する項を参照してください。

基礎となるOracle Applicationsテクノロジを設定する必要があります。

この章の設定ステップでは、Oracle ApplicationsのOracle Cash Management固有の部分を実装する方法を説明します。次を含む複数の設定ステップを完了する必要があります。

詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』の設定タスクに関する項を参照してください。

また、事業文書を承認したり、勘定科目ジェネレータを通じて会計フレックスフィールド値を引き出すなどのために、ユーザーの製品がOracle Workflowを使用する場合は、Oracle Workflowを設定する必要があります。

General Ledgerの設定ステップ

次の表に示す設定ステップを完了するには、『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』のGeneral Ledgerの設定に関する項を参照してください。

ステップ
勘定科目を定義します。関連項目: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の「勘定科目の定義」項
会計期間タイプおよび会計カレンダ期間を定義します。関連項目: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の期間タイプに関する項、および『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』のカレンダに関する項
使用する通貨を有効化します。関連項目: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の「通貨の定義」項
元帳を定義します。元帳名を指定し、それにカレンダ、元帳通貨、および勘定科目を割り当てます。関連項目: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の元帳の定義に関する項
取引カレンダを定義して、資金予測で営業日として使用する日を決定します。関連項目: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の取引カレンダの定義に関する項

Payables設定ステップ

次の表に示す設定ステップを完了するには、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』のOracle Payablesの設定に関する項を参照してください。

ステップ
Oracle Payablesの主要元帳を選択します。関連項目: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の元帳の選択に関する項
Payablesオプションの「支払についての勘定」を設定します。関連項目: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の「支払会計買掛/未払金オプション」に関する項
Payables会計期間をオープンします。関連項目: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』のPayables期間のステータス管理に関する項
銀行口座を定義し、GL勘定科目を割り当てます。このステップは、Receivables設定ステップで実行していない場合に行います。関連項目: Oracle Payablesとともに使用するためのCash Managementの設定またはOracle Receivablesとともに使用するためのCash Managementの設定。Payablesを使用する場合は、Payables支払文書に勘定科目を割り当てます。

Receivables設定ステップ

次の表に示す設定ステップを完了するには、『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の設定ステップに関する項を参照してください。

ステップ
Oracle Receivablesの元帳を選択します。関連項目: Oracle Receivablesとともに使用するためのCash Managementの設定
Receivables会計期間をオープンします。関連項目: 『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の会計期間のオープンおよびクローズに関する項
その他入金の入金区分を定義します。関連項目: Oracle Receivablesとともに使用するためのCash Managementの設定
その他取引の売掛/未収金活動を定義します。関連項目: Oracle Receivablesとともに使用するためのCash Managementの設定
入金ソースを設定します。Oracle Receivablesとともに使用するためのCash Managementの設定
銀行口座を定義し、GL勘定科目を割り当てます。このステップは、Payables設定ステップで実行していない場合に行います。関連項目: Oracle Payablesとともに使用するためのCash Managementの設定またはOracle Receivablesとともに使用するためのCash Managementの設定。Payablesを使用する場合は、Payables支払文書に勘定科目を割り当てます。

Cash Management設定チェックリスト

このチェックリストでは、Cash Managementを実装するために実行する各手順が要約されています。これには、Cash Managementで必要な、他のOracle Applicationsと共有する可能性があるデータの設定ステップが含まれます。他のOracle Applicationsの設定時にこの情報がすでに定義済の場合は、それらのステップをスキップできます。この共有データには、次のものが含まれます。

設定ステップの中には、その他のステップで定義する情報に基づいているものがあるので、リストされている順序で実行してください。

設定ステップの一部を完了した後に、レポートを発行し、作業を検討してステップが正常に完了したことを確認できます。たとえば、銀行取引コードの入力後、「銀行取引コード・リスト」を発行できます。関連項目: 銀行取引コード・リスト。次の表に、Cash Management設定チェックリストを示します。

ステップ
番号
必須 ステップ
ステップ1必須勘定科目を定義します。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の「勘定科目の定義」項
ステップ2必須会計期間タイプおよび会計カレンダ期間を定義します。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の期間タイプに関する項および『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』のカレンダに関する項
ステップ3オプション使用する通貨を有効化します。関連項目: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の「通貨の定義」項
ステップ4必須元帳を定義します。元帳名を指定し、それにカレンダ、元帳通貨、および勘定科目を割り当てます。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の元帳の定義に関する項
ステップ5オプション取引カレンダを定義して、資金予測で営業日として使用する日を決定します。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の取引カレンダの定義に関する項
ステップ6必須「資金管理セキュリティ」ウィザードで銀行口座保守およびアクセス・セキュリティを定義します。このステップは、銀行口座の設定または使用の前に実行する必要があります。関連項目: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の資金管理セキュリティに関する項
ステップ7必須Oracle Payablesの主要元帳を選択します。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の元帳の選択に関する項
ステップ8必須Payablesオプションの「支払についての勘定」を設定します。「支払が発生したとき」および「支払が決済されたとき」オプションがあります。少なくとも「支払が決済されたとき」オプションを選択します。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の「支払会計買掛/未払金オプション」に関する項
ステップ9必須買掛/未払金会計期間をオープンします。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』のPayablesの期間のステータス管理に関する項
ステップ10必須銀行口座を「Receivables使用」により定義し、GL勘定科目および売掛管理オプションを割り当てます。このステップは、Receivables設定ステップで実行していない場合に行います。関連項目: 銀行口座の設定
ステップ11必須Oracle Receivablesの元帳を選択します。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: Oracle Receivablesとともに使用するためのCash Managementの設定
ステップ12必須Receivables会計期間をオープンします。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: 『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の会計期間のオープンおよびクローズに関する項
ステップ13必須その他入金の入金区分を定義します。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: Oracle Receivablesとともに使用するためのCash Managementの設定
ステップ14必須その他取引の売掛/未収金活動を定義します。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: Oracle Receivablesとともに使用するためのCash Managementの設定
ステップ15必須入金ソースを設定します。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: Oracle Receivablesとともに使用するためのCash Managementの設定
ステップ16必須銀行口座を「Payables使用」により定義し、GL勘定科目および売掛管理オプションを割り当てます。このステップは、Payables設定ステップで実行していない場合に行います。関連項目: 銀行口座の設定。Payablesを使用する場合は、Payables支払文書に勘定科目を割り当てます。
ステップ17オプション銀行口座を「Payroll使用」により定義します。これは、Payroll取引を調整する必要がある場合、またはPayroll取引を資金予測および資金ポジションに含める場合に実行します。
ステップ18オプションOracle Payrollで「支払方法」を作成し、「Payroll使用」で定義した銀行口座を割り当てます。関連項目: Oracle Cash Managementへの統合のためのOracle Payrollの設定
ステップ19オプション「CE: 当方銀行口座番号のマスク」プロファイル・オプションを設定します。これは、口座番号を表示でマスクするために実行します。関連項目: Cash Managementのプロファイル・オプション
ステップ20必須システム・パラメータを定義します。複数の法的エンティティと取引する場合は、各法的エンティティに対してこのステップを実行します。関連項目: システム・パラメータ
ステップ21オプション各銀行口座に対し、銀行取引コードを定義します。このステップは、銀行取引明細書インポートおよび自動調整を実行する場合は必須です。関連項目: 銀行取引コード
ステップ22オプション 銀行取引明細書オープン・インタフェースを設定します。関連項目: 銀行取引明細書オープン・インタフェース
ステップ23オプション調整オープン・インタフェースを設定します。関連項目: 調整オープン・インタフェース
ステップ 24オプション「予測選択基準」付加フレックスフィールドを含む外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースを設定します。関連項目: 外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースおよび「外部資金予測ソース」タイプのビューへの関連付け
ステップ25条件付きで必須資金予測テンプレートを定義します。関連項目: 資金予測テンプレートの作成
ステップ26条件付きで必須資金ポジション・ワークシートを定義します。関連項目: Discovererでの資金ポジションの表示
ステップ27オプション銀行口座に対し、連続文書番号を設定します。「複数組織サポート」を使用する場合、各組織に対してこのステップを実行します。関連項目: 連続文書番号
ステップ28オプション要求セットを定義します。関連項目: 『Oracle Applications ユーザーズ・ガイド』の要求の発行に関する項または『Oracle Applications開発者ガイド』の要求セットに関する項
ステップ29オプション付加フレックスフィールドを定義します。関連項目: 『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』の付加フレックスフィールドの定義に関する項
ステップ30オプションキャッシュフロー・サブタイプを定義します。
ステップ31オプション支払テンプレートを定義します。
ステップ32オプション銀行取引明細書キャッシュフロー・マッピングを定義します。

関連項目

Cash Managementウィンドウのナビゲータ・パス

Oracle Cash Managementへの統合のためのOracle Payablesの設定

Oracle Cash Managementへの統合のためのOracle Receivablesの設定

Oracle Cash Managementへの統合のためのOracle Payrollの設定

Oracle Cash Managementへの統合のためのOracle Payablesの設定

Oracle Cash ManagementとOracle Payablesを統合するには、次の設定ステップが必要です。Cash Managementの実装を進める前に、これらのステップが完了していることを確認してください。

重要: Oracle Cash Managementを使用できるようにするには、Oracle Payablesを完全インストールしていない場合でも、Oracle Payablesの共有インストールが必要です。ただし、この場合は、次に示すPayables固有のステップを実行する必要はありません。

前提条件:

Cash Managementとの統合のためにOracle Payablesを設定する手順は、次のとおりです。

  1. Payablesアプリケーションの設定時に職責ごとに主要元帳を選択します。この主要元帳は、Oracle Payablesの「元帳の選択」ウィンドウで設定します。

    Payablesでは、事業ユニット(複数組織環境で)またはインストレーション(単一組織環境で)に対して、元帳を選択する必要があります。

    関連項目: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の元帳の選択に関する項

  2. 「買掛/未払金オプション」ウィンドウ内の「支払についての勘定」オプションには、次の2つのチェック・ボックスがあります。

    オプションのいずれかまたは両方のオプションを選択できます。ユーザーがOracle Cash Managementで調整する支払の勘定処理を行うには、少なくとも「支払が決済されたとき」を選択する必要があります。両方のオプションを選択した場合、ユーザーは資金決済勘定を使い、銀行手数料、エラー、損益の会計仕訳を作成できます。このオプションを有効化しない場合、ユーザーはCash Managementで支払の消込はできますが、調整会計仕訳の作成はできません。

    関連項目: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の「支払会計買掛/未払金オプション」に関する項

  3. 「買掛/未払金オプション」ウィンドウ内の「損益についての勘定」オプションには、次の2つのチェック・ボックスがあります。

    オプションのいずれかまたは両方のオプションを選択できます。「支払についての勘定: 支払が決済されたとき」を選択すると、「支払が決済されたとき」が自動的に有効になります。元帳通貨支払予想額と銀行が支払用の引当金を支払ったときに記録された元帳通貨支払実績額の間の損益を計上する場合、このオプションを有効にする必要があります。

    関連項目: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の「支払会計買掛/未払金オプション」に関する項

  4. 買掛/未払金会計期間をオープンします。関連項目: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』のPayablesの会計期間のステータス管理に関する項

関連項目

『Oracle Applicationsにおける複数組織』

『Oracle Applications概要』の複数組織アーキテクチャに関する項

『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の買掛/未払金オプションに関する項

Oracle Cash Managementへの統合のための、Oracle PayablesまたはOracle Receivablesの設定

Oracle Cash ManagementにOracle PayablesとOracle Receivablesの両方を統合するには、次の設定ステップが必要で、これは、2つの製品のいずれかを使用して実行できます。Cash Managementの実装を進める前に、これらのステップが完了していることを確認してください。

Cash Managementへの統合のために、Oracle PayablesまたはOracle Receivablesを設定する手順は、次のとおりです。

  1. 「銀行」および「銀行口座」ウィンドウで、調整する各銀行口座を定義します。「口座使用」フィールドで、「当方」を選択します。

  2. 「銀行口座」ウィンドウの「GL勘定科目」タブで、各銀行口座に対し、調整する取引の計上に使用するGL勘定科目を入力します。

  3. 現金

  4. 資金決済

  5. 銀行手数料

  6. 銀行エラー(Payablesのみ)

  7. 入金確認(Receivablesのみ)

  8. 銀行口座に対して定義した勘定科目は、定義するPayablesの支払文書およびReceivablesの支払方法で、デフォルト値となります。銀行口座に対して支払文書を定義する際に、「支払文書」ウィンドウでこれらのデフォルト勘定科目を上書きできます。

  9. 各送金銀行口座に対し、送金勘定を割り当てます。

関連項目

Oracle Payables調整会計処理

Oracle Cash Managementへの統合のためのOracle Receivablesの設定

Oracle Cash ManagementとOracle Receivablesを統合するには、次の設定ステップが必要です。Cash Managementの実装を進める前に、これらのステップが完了していることを確認してください。

重要: Oracle Cash Managementを使用できるようにするには、Oracle Receivablesを完全インストールしていない場合でも、Oracle Receivablesの共有インストールが必要です。ただし、この場合は、その他取引を作成できるようにする必要がある場合以外は、次に示すReceivables固有のステップを実行する必要はありません。

前提条件:

Cash Managementとの統合のためにOracle Receivablesを設定するには、次のようにします。

  1. Receivablesアプリケーションの設定時、各職責に対して元帳を選択します。この元帳は、「システム・オプション」ウィンドウの「会計」タブにある「名称」フィールドで指定します。

    Receivablesでは、事業ユニット(複数組織環境で)またはインストレーション(単一組織環境で)に対して、元帳を選択する必要があります。

  2. 「作成方法」を「手動」に、「要送金」を「No」に設定して、その他取引の入金区分を定義します。

    この入金区分はオプションですが、Cash Managementからその他入金(またはその他支払)を作成する場合は、必須となります。

  3. Cash Managementからその他取引を作成する場合は、その他取引に対して売掛/未収金活動を定義します。たとえば、「その他入金」または「銀行エラー」タイプにより、売掛/未収金活動を定義します。

    タイプ「その他入金」で売掛/未収金活動を定義する場合、勘定科目またはその他取引会計仕訳のために使用する配分セットのいずれかを割り当てる必要があります。

    注意: その他取引には、その他入金とその他支払の両方が含まれます。その他支払は、Receivablesではマイナスのその他入金として、Payablesではその他支払として処理されます。

  4. 入金に割り当てる入金ソースを定義します。入金ソースの定義時、デフォルトの入金区分および支払方法を入力できます。入金区分により、バッチに番号が割り当てられ、前売預り金が送金済となる時点が決定されます。

関連項目

『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の会計システム・オプションに関する項

『Oracle Applicationsにおける複数組織』

『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の入金区分に関する項

『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の売掛/未収金活動に関する項

『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の入金ソースに関する項

『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の税金コードおよび税率に関する項

『Oracle Receivablesユーザー・ガイド』の支払方法に関する項

Oracle Receivables調整会計処理

Oracle Cash Managementへの統合のためのOracle Payrollの設定

Oracle Cash ManagementとOracle Payrollを統合するには、次の設定ステップが必要です。Cash Managementの実装を進める前に、これらのステップが完了していることを確認してください。

Oracle Cash Management統合用にOracle Payrollを設定する手順は、次のとおりです。

  1. 「組織の定義」ウィンドウで組織を定義し、それを、「ビジネス・グループ」、「法的エンティティ」、「HR組織」、または「営業単位」のすべてで分類します。

  2. (このステップは、初期設定で割当てがすでに実行されていない場合のみ実行します。)ビジネス・グループをPayroll職責の「HR: セキュリティ・プロファイル」オプションに割り当てます(ステップ1で定義した組織により、4つの分類すべてに対して同一のIDが作成されます)。

    重要: Oracle Payrollを使用する場合は、組織はすでに「ビジネス・グループ」および「HR組織」として分類されている必要があります。また、同じ組織を、「法的エンティティ」および「営業単位」として分類する必要があります。ただし、ステップ2は、初期設定時にすでに割当てが実行されていない場合のみ実行する必要があります。

  3. Cash Managementで、Payrollの調整に使用する銀行口座に、正しいビジネス・グループにより定義された「Payroll使用」が存在することを確認します。

  4. 「組織の支払方法」ウィンドウで、支払方法を作成します。支払方法に割り当てた銀行口座は、「資金管理」職責でのPayroll調整に使用されます。Cash Managementで銀行口座を使用するには、次を指定します。

  5. Cash Management内でPayroll銀行口座から仕訳明細の調整機能を使用するには、資金勘定および元帳を指定します。ここで指定する元帳は、Cash Management職責に対する「GL元帳名」プロファイル・オプションに割り当てる元帳と同一である必要があります。

  6. Cash Managementで、「Payroll使用」により設定されている銀行口座を持つ調整Payroll取引を表示できます。「銀行口座使用」で割り当てられるビジネス・グループは、「HR: セキュリティ・プロファイル」オプションで割り当てられたものと同じです。

  7. Payrollで定義されている銀行口座に対し、Cash Management内で、「支払」および「支払停止」の銀行取引コードを設定します。

Oracle Cash Managementへの統合のためのOracle Treasuryの設定

Oracle Cash ManagementとOracle Treasuryを統合するには、次の設定ステップが必要です。Cash Managementの実装を進める前に、これらのステップが完了していることを確認してください。

Cash Managementとの統合のためにOracle Treasuryを設定するには、次のようにします。

  1. 会社の法的エンティティを定義します。関連項目: 『Oracle Treasuryユーザーズ・ガイド』のTreasury設定チェックリストに関する項

  2. 会社情報を定義します。関連項目: 『Oracle Treasuryユーザーズ・ガイド』の会社プロファイルに関する項

  3. ユーザーに会社を割り当てます。関連項目: 『Oracle Treasuryユーザーズ・ガイド』の会社プロファイルに関する項

  4. 相手方を定義し、Cash Managementで定義した銀行支店にそれらを関連付けます。これにより、銀行口座についての「Treasury使用」チェック・ボックスが有効化されます。関連項目: 『Oracle Treasuryユーザーズ・ガイド』の相手方プロファイルに関する項

  5. Oracle Cash Managementで、「Treasury使用」により銀行口座を定義し、Treasury銀行口座固有の情報を入力します。

システム・パラメータ

「システム・パラメータ」ウィンドウを使用して、Cash Managementシステムがビジネス・ニーズを満たしていることを確認します。たとえば、システム・パラメータにより、「手動調整」ウィンドウのデフォルト・オプションや「自動調整」プログラムの管理設定が決定されます。

前提条件

Cash Managementシステム・パラメータを設定する手順は、次のとおりです。

  1. 「システム・パラメータ」ウィンドウへナビゲートします。

  2. 基本システム・パラメータを選択します。各フィールドの詳細は、「システム・パラメータ」ウィンドウ・リファレンスを参照してください。

    注意: 元帳以外のすべてのオプションは、更新可能です。

  3. 「システム管理」タブを選択し、管理システム・パラメータを選択します。

  4. 「資金管理取引」タブを選択し、資金管理取引パラメータを選択します。

  5. 作業内容を保存します。

関連項目

Oracle Cash Managementについて

設定の概要

Oracle PayablesまたはOracle Receivablesとともに使用するためのCash Managementの設定

銀行取引明細書の自動調整

銀行取引明細書明細と取引の照合

調整許容範囲

銀行取引明細書のインポート

その他取引の作成

インポート済銀行取引明細書のアーカイブおよびパージ

「システム・パラメータ」ウィンドウ・リファレンス

「システム・パラメータ」ウィンドウから、次のCash Managementのオプションを設定できます。

基本システム・パラメータ

法的エンティティ: システム・パラメータに適用される法的エンティティの名前

元帳: Cash Management会計取引用の元帳の名前。この値のデフォルトは、「GL: データ・アクセス・セット」プロファイル・オプションから取得されます。

Cash Managementは複数元帳をサポートしています。各法的エンティティは元帳に関連付けらます。複数の法的エンティティと取引する場合は、各法的エンティティに対して「システム・パラメータ」を設定します。

開始日: Cash Managementでは、この日付より前の日付の取引は表示されません。

調整管理

決済取引の表示: このチェック・ボックスを選択すると、決済済の取引は調整可能なままとなります。選択しない場合は、未決済の取引のみが調整のために表示されます。

無効な支払の表示: 無効化された支払を調整可能にする場合は、このチェック・ボックスを選択する必要があります。

インポート済取引明細書への追加明細の許可: このチェック・ボックスを選択しない場合、自動ロード済銀行取引明細書に明細が追加されません。

一般パラメータ

アーカイブ/パージ: 次のオプションを設定して、インポート済銀行取引明細書情報を自動アーカイブまたは自動パージできます。

コミット当り明細: これは、自動調整により1度に保存される明細の数値です。これにより、任意の指定時刻に自動調整によってロックされる取引行の数が制御されます。明細の数値が大きいほど、自動調整は速く処理されます。ただし、指定できる明細の数は、システムで使用可能なメモリー量によって制限されます。

署名権限の承認

「署名権限の承認」システム・パラメータにより、署名権限を手動で承認するか、またはワークフロー・プロセスを使用するかを決定できます。次のオプションがあります。

ワークフロー使用可能: このオプションにより、レコードの入力および保存時、シード済ビジネス・イベントが有効化され、「銀行口座署名権限」ウィンドウのステータスが「保留中」から「承認済」に変更されます。

手動制御: このオプションを使用すると、ユーザーはワークフロー承認プロセスを構成できます。

「資金管理取引」パラメータ

会計

換算レート・タイプ: 「銀行取引明細書キャッシュフロー」プログラムおよび「銀行口座振替」プログラムでは、ユーザーが指定した換算レート・タイプを使用して、取引通貨の換算レートが選択されます。ユーザーは、Oracle General Ledgerで定義されている任意の換算レート・タイプを選択できます。

銀行取引明細書キャッシュフロー日: 「銀行取引明細書キャッシュフロー」プログラムでは、ユーザーが指定した日付ソースを使用して、取引通貨の換算レートが選択されます。ユーザーは、次の換算レート日のいずれかを選択できます。

銀行振替レート日: 「銀行口座振替」プログラムでは、ユーザーが指定した日付ソースを使用して、取引通貨の換算レートが選択されます。ユーザーは、次の換算レート日のいずれかを選択できます。

銀行口座振替

承認: このパラメータには、次の2つのオプションがあります。

資金管理セキュリティ

銀行口座セキュリティ

銀行口座を保護するために、銀行口座保守セキュリティおよび銀行口座アクセス・セキュリティの2つの異なるセキュリティ・メカニズムが提供されています。銀行口座保守セキュリティでは銀行口座データの作成および更新が、銀行口座アクセス・セキュリティでは銀行口座へのユーザー・アクセスが高レベルで保護されます。

1. 銀行口座保守セキュリティ

銀行口座保守セキュリティの設定では、各ロールに対し1つ以上の法的エンティティを割り当てることができます。作成フロー時、銀行口座所有者の値リストには、このセキュリティ設定でユーザーのロールに割り当てられた法的エンティティのみが表示されます。更新フロー時、ユーザーは、所有者が自分のロールに割り当てられている銀行口座のみ問合せできます。

注意: ユーザーが複数の銀行口座保守セキュリティ設定による複数ロールに割り当てられている場合は、そのユーザーが1つの特定のロールによってのみアプリケーションにアクセスしている場合でも、すべてのセキュリティ・ルールがそのユーザーに対して定義されます。

銀行口座保守セキュリティは、UMXデータ・セキュリティ・モデルを使用して実装されます。設定手順は、「資金管理セキュリティ」ウィザードという設定ウィザードにより容易になっています(詳細は、次の「「資金管理セキュリティ」ウィザード」の項を参照してください)。

2. 銀行口座アクセス・セキュリティ

銀行口座アクセス・セキュリティ・ルール機能は、銀行口座アクセス設定および資金管理セキュリティ・プロファイルに基づきます。銀行口座アクセス設定により、指定の銀行口座へのアクセス権を持つ組織のリストが提供され、資金管理セキュリティ・プロファイルにより、アプリケーション・ユーザーがアクセスできる組織のリストが提供されます。銀行口座アクセス設定と資金管理セキュリティ・プロファイルの間に最低1つの共通組織がある場合、ユーザーは銀行口座へのアクセス権を付与されます。たとえば、銀行口座101に対して営業組織OUIによるアクセス権が設定されていて、ユーザーOPERATIONSがプロファイルでOUIへのアクセス権を持つ場合、そのユーザーは銀行口座101を表示および使用できます。

銀行口座アクセス設定

銀行口座アクセス設定により、各使用のアクセス権を持つ銀行口座および組織の使用(Payables、Receivables、Payroll、およびTreasury)が定義されます。1つ以上の営業組織を「Payables使用」または「Receivables使用」に割り当てることができます。「Treasury使用」に割り当てることができるのは1つの法的エンティティのみです。「Treasury使用」に割り当てる法的エンティティは常に、銀行口座所有者と同一になります。最後に、1つ以上のグループを、「Payroll使用」に割り当てることができます。

資金管理セキュリティ・プロファイル

資金管理セキュリティ・プロファイルは、銀行口座使用セキュリティ、Treasuryセキュリティ、MOACセキュリティ、およびPayrollセキュリティの4つのセキュリティ・ルールに基づき、ユーザーがアクセス権を持つ組織のリスト(OU/LE/BG)を提供します。

銀行取引明細書調整のセキュリティ

ユーザーは、銀行口座アクセス・セキュリティに基づき取引明細書の銀行口座へのアクセス権を持つ場合に限り、銀行取引明細書を作成、更新、または表示できます。ただし、取引を調整するには、ユーザーは、MOACセキュリティ、Payrollセキュリティ、Treasuryセキュリティ、または銀行口座使用セキュリティで定義されている取引の組織を持つ必要があります。

資金予測、資金ポジション、および資金プールのセキュリティ

銀行口座アクセス・セキュリティをこれらの機能に適用して、ユーザーがアクセスできる銀行口座を制限します。

銀行口座振替セキュリティ

銀行口座振替セキュリティ設定では、各ロール(職責)に対して1つ以上の法的エンティティを割り当てることができます。銀行口座振替のソース銀行口座および入金先銀行口座の値リストには、銀行口座振替セキュリティ設定時に所有者がユーザーのロールに割り当てられている銀行口座のみがリストされます。

銀行口座保守セキュリティは、UMXデータ・セキュリティ・モデルを使用して実装されます。

「資金管理セキュリティ」ウィザード

「資金管理セキュリティ」ウィザードを使用して、管理者は、1つまたは複数のロールに対し複数の法的エンティティを割り当てて、次の3つのセキュリティを設定できます。

「資金管理セキュリティ」ウィザードを起動する手順は、次のとおりです。

  1. 「ユーザー管理」職責に移動します。

  2. 「ロールおよびロール継承」ページをオープンします。

  3. 「名称」フィールドに、ロール名または職責名を入力します。

  4. 「進む」ボタンをクリックします。

  5. 問合せの後、「更新」アイコンをクリックします。

  6. 「ロールの更新」ページで、「セキュリティ・ウィザード」ボタンをクリックします。

  7. 「資金管理セキュリティ」ウィザードを実行します。

セキュリティを設定する手順は、次のとおりです。

  1. 「法的エンティティの追加」ボタンをクリックして、ロールに割り当てる法的エンティティを追加します。

  2. 「使用」チェック・ボックスをチェックして、法的エンティティを銀行口座使用セキュリティに割り当てます。

  3. 「保守」チェック・ボックスをチェックして、法的エンティティを銀行口座保守セキュリティに割り当てます。

  4. 「銀行口座振替」チェック・ボックスをチェックして、法的エンティティを銀行口座振替セキュリティに割り当てます。

  5. 「適用」ボタンをクリックして変更内容を保存するか、「取消」ボタンをクリックして変更を取り消します。

銀行取引コード

電子銀行取引明細書をロードする場合、またはCash Managementの「自動調整」機能を使用する場合は、各銀行口座に対し、取引明細書上の様々なタイプの取引を識別するために銀行が使用する取引コードを定義する必要があります。銀行取引コードは、銀行から受け取る可能性がある各コードに対して定義する必要があります。支払コードおよび入金コードが複数ソースからの取引に適用されている場合は、それらのコードを複数回定義する場合があります。

「開始日」および「終了日」の有効日付範囲フィールドを入力して、銀行取引コードを非アクティブにすることができます。また、コード作成で誤らないために、使用されなくなったコードを削除できます。

ここで作成した銀行取引コードは、「銀行取引コード・リスト」を発行して、容易に表示できます。

銀行取引コードを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「銀行取引コード」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 「銀行の検索」ウィンドウで、コードを定義する銀行を選択します。他の方法として、銀行口座番号を問い合せることもできます。銀行口座、銀行情報、および取引コードを入力するリージョンを含む「銀行取引コード」ウィンドウが表示されます。

  3. 定義する各取引コードに対し、値リストから取引タイプを選択します。取引タイプにより、Cash Managementがコードを使用して取引を照合および計上する方法が決定します。

    銀行取引明細書明細は、明細が示す取引タイプを識別するようコード化されます。各銀行が異なる取引コードのセットを使用している場合があるため、特定の銀行が使用する各コードを、次のCash Management取引タイプのいずれかにマッピングする必要があります。

    次の値リストから選択できます。

  4. 銀行により使用されているコードを入力します。

  5. 必要に応じて、取引の摘要を入力します。

  6. 開始日および終了日を入力して、銀行取引コードが有効とみなされる期間を決定します。

  7. Cash Managementで取引明細日付に対し追加または減算する浮動日数の数を入力して、自動ロックボックス入金に対する決済予定日を作成します。

  8. 支払取引および入金取引の「取引ソース」を入力します。値リストから「仕訳」を選択し、割り当てられた取引コードにより、General Ledgerの仕訳に対して取引明細書明細を調整します。「オープン・インタフェース」を選択して、Oracle Treasury内の決済または調整オープン・インタフェース内の外部取引に対して取引明細書明細を調整します。「買掛/未払金支払」または「売掛/未収金領収書」を選択して、Oracle PayablesまたはOracle Receivables内の取引に対して取引明細書明細を調整します。「給与支給」を選択して、Oracle Payroll内の取引に対して取引明細書明細を調整します。「資金管理」を選択して、Oracle Cash Management内のキャッシュフローに対して取引明細書明細を調整します。

  9. 調整順序番号を入力します。取引タイプが「支払」または「入金」の同一のコードが異なる取引ソースとともに複数回入力されている場合、この番号が「自動調整」プログラムにより使用され、照合する取引の取引ソースを検索する順序が決定されます。

  10. 必要に応じて、「給与支払書式」フィールドの値を選択して、割り当てられた取引コードにより、Payroll EFT支払に対して取引明細書明細を調整します。「給与支払書式」フィールドで選択した値に基づき、「給与照合順序」フィールドが自動入力されます。これは、「給与支払書式」フィールドの値の選択後に入力されます。このフィールドにより、銀行取引明細書マッピング・テンプレートでBANK_TRX_NUMBERの書式を設定するために必要な順序が指定されます。

  11. 取引タイプが「その他入金」または「その他支払」の場合は、「照合対象」フィールドを使用して、照合順序および照合する取引のタイプを決定します。

    その他取引または取引エラーの修正、またはその両方の照合対象に同じ取引コードを使用する場合は、その他支払およびその他入金に対し、照合する取引タイプを指定する必要があります。また、その他取引と取引エラーの修正の両方に取引コードを使用する場合、照合順序を指定できます。次の値を選択して、この銀行取引コードの使用方法を指定できます。

  12. 銀行エラーの訂正時は、銀行が使用する訂正方法(「戻し処理」、「修正」、または「両方」)を選択します。

    このフィールドは、訂正取引明細書明細との照合に使用される「その他入金」または「その他支払」取引コードに対してのみ適用できます。

  13. 取引番号が指定されない場合、銀行取引明細書にレポートされた任意のその他支払およびその他入金を作成するかどうかを選択します。

  14. 前述のフィールドで「作成」オプションを選択した場合は、Cash Management内で作成する任意のその他取引(入金または支払)の売掛/未収金活動タイプおよび支払方法を指定します。

  15. 前述の手順に従い、追加した各銀行取引コードを定義します。

  16. 作業内容を保存します。

関連項目

銀行取引明細書について

設定の概要

銀行取引明細書の自動調整

銀行取引コード・リスト

銀行取引明細書オープン・インタフェース

銀行により口座取引明細書がフラット・ファイルで提供されている場合は、BAI2やSWIFT940などの定義済書式を使用し、銀行取引明細書オープン・インタフェースを使用してこの情報をOracle Cash Managementにロードできます。前日銀行取引明細書をロードしてシステム取引に対する調整を、日中銀行取引明細書を使用して資金ポジションに対する調整を実行できます。

「銀行取引明細書ローダー」プログラムまたはカスタム・ローダー・プログラムを使用して、銀行取引明細書情報を「銀行取引明細書オープン・インタフェース」表にロードできます。オープン・インタフェース表に移入した後は、「銀行取引明細書インポート」プログラムを実行し、銀行取引明細書情報を検証してCash Management銀行取引明細書表に転送できます。Oracle Treasuryが使用する銀行口座から銀行取引明細書をインポートした場合、「銀行取引明細書インポート」プログラムにより、Oracle Treasuryに表示される銀行口座残高も自動更新されます。銀行取引明細書情報が正常に転送された後は、オープン・インタフェース表をパージできます。

「日中銀行取引明細書ローダー」プログラムまたはカスタム・ローダー・プログラムを使用して、日中銀行取引明細書を「銀行取引明細書オープン・インタフェース」表にロードできます。オープン・インタフェース表に移入した後は、「日中銀行取引明細書インポート」プログラムを実行して、銀行取引明細書情報を検証してCash Management日中銀行取引明細書表に転送できます。銀行取引明細書情報が正常に転送された後は、オープン・インタフェース表をパージできます。

銀行取引明細書ファイルの書式

「銀行取引明細書ローダー」プログラムおよび「日中銀行取引明細書ローダー」プログラムにより、次の3つの銀行取引明細書ファイルの書式をロードできます。

「銀行取引明細書ローダー」プログラムまたは「日中銀行取引明細書ローダー」プログラムを使用する前に、ロードする各書式に必要な設定を完了する必要があります。

BAI2の設定

「銀行取引明細書ローダー」プログラムは、事前定義されたSQL*Loaderスクリプトを使用して、BAI2銀行取引明細書ファイルをロードします。ただし、各銀行ではBAI2標準を若干異なる方法で採用するため、BAI2書式を「銀行取引明細書オープン・インタフェース」表にマッピングする必要があります。マッピング情報は、BAI2マッピング・テンプレートから作成できます。関連項目: 銀行取引明細書マッピング

BAI2 SQL*Loaderスクリプトは、$CE_TOP/bin/BAI2.ctlに配置されています。BAI2書式用マッピング・ルールは、BAI2マッピング・テンプレートにリストされています。

SWIFT940書式の設定

「銀行取引明細書ローダー」プログラムは、事前定義されたSQL*Loaderスクリプトを使用して、SWIFT940銀行取引明細書ファイルをロードします。ただし、各銀行ではSWIFT940標準を若干異なる方法で採用するため、SWIFT940書式を「銀行取引明細書オープン・インタフェース」表にマッピングする必要があります。マッピング情報は、SWIFT940マッピング・テンプレートから作成できます。関連項目: 銀行取引明細書マッピング

SWIFT940 SQL*Loaderスクリプトは、$CE_TOP/bin/SWIFT940.ctlに配置されています。SWIFT940書式用マッピング・ルールは、SWIFT940マッピング・テンプレートにリストされています。

SWIFT940銀行取引明細書ファイルをオープン・インタフェース表にロードした後に、Cash Management内で新規の銀行取引コードを定義する必要がある場合があります。SWIFT940取引コードは、取引のタイプを表します。たとえば、TRFは取引を表します。ただし、SWIFT940取引コードには、取引の借方または貸方の性質に関する情報は含まれません。かわりに、借方/貸方マーク・フィールドを使用して、借方と貸方のエントリを区別します。ここでは、Dは借方を、Cは貸方を意味します。「銀行取引明細書ローダー」プログラムは、銀行取引明細書明細インタフェース表のTRX_CODE列を移入する際、借方/貸方マークを取引コードに追加して新規コードを作成します。たとえば、借方振替はTRFD、貸方振替はTRFCとして識別されます。銀行取引明細書情報をインポートできるようにするには、これらの新規取引コードを設定する必要があります。関連項目: 銀行取引コード

ユーザー定義書式の設定

BAI2またはSWIFT940以外の書式を銀行が使用している場合は、SQL*Loaderスクリプトを開発し、その書式用の新規マッピング・テンプレートを作成する必要があります。$CE_TOP/bin/EDIFACT.ctlでは、French EDIFACT標準用に作成されたSQL*Loaderスクリプトのサンプルを参照できます。また、マッピング・テンプレート「EDIFACT - フランス」も参照用に入手できます。French EDIFACT書式用マッピング・テンプレートは、EDIFACT - フランス・マッピング・テンプレートにリストされています。

銀行取引明細書ファイルの前提条件

カスタムSQL*Loaderスクリプトの開発

新規マッピング・テンプレートの作成

「銀行取引明細書マッピング」ウィンドウを使用して、新規のマッピング・ルールを定義します。関連項目: 銀行取引明細書マッピング

銀行取引明細書マッピング

「銀行取引明細書マッピング」ウィンドウを使用して、銀行取引明細書ファイルの構成を「銀行取引明細書オープン・インタフェース」表にマップします。一意のファイル構成ごとにマッピングを定義する必要があります。 Cash Managementでは、BAI2、SWIFT940、およびFrench EDIFACT用のデフォルトのマッピング・テンプレートが提供されており、それらは変更できません。既存のテンプレートをコピーして、新規のマッピング・テンプレートを作成できます。

  1. 「銀行取引明細書マッピング」ウィンドウをオープンします。

  2. マッピング・テンプレートを検討する必要がある場合は、値リストからマッピング・テンプレートを選択します。そうでない場合は、値リストを取り消します。

  3. 新規マッピング・テンプレートの新規レコードを作成します。

  4. 「名称」フィールドに、新規マッピング・テンプレートの名前を入力します。

  5. 「摘要」フィールドに、新規マッピング・テンプレートの摘要を入力します。

  6. 「制御ファイル名」フィールドに、この新規マッピング・テンプレートとともに使用するSQL*Loaderスクリプトを入力します。値リストから既存のスクリプトを選択するか、または作成した新規スクリプトを入力できます。銀行がBAI2書式を使用している場合は、BAI2.ctlを選択します。銀行がSWIFT940書式を使用している場合は、SWIFT940.ctlを選択します。銀行がFrench EDIFACT書式を使用している場合は、EDIFACT.ctlを選択します。銀行がユーザー定義書式を使用している場合は、作成したSQL*Loaderスクリプトを入力します。

  7. 金額が整数で表示されている場合およびその金額の精度が銀行取引明細書ファイル内で同じ場合は、「精度」フィールドに金額に対する精度を入力します。「銀行取引明細書ローダー」プログラムはこの精度を使用して整数の金額を小数の数値に変換します。たとえば、精度2で10000として表示された金額は、100.00として解釈およびロードされます。金額がすでに小数の場合、または金額の精度が異なる場合は、精度は空白のままにします。BAI2では、デフォルトの精度は2です。SWIFT940では、金額はすでに整数であるため、精度は使用されません。French EDIFACTでは、精度は、ヘッダーおよび明細レコード上の各金額に対して指定されます。

  8. 「日付書式」フィールドに、銀行取引明細書ファイルで使用する日付書式を入力します。Oracleデータベースが認識できる書式を入力する必要があります。BAI2およびSWIFT940のデフォルトの書式はYYMMDDです。French EDIFACTのデフォルトの書式はDDMMYYです。

  9. 「タイムスタンプ書式」フィールドに、銀行取引明細書ファイルで使用するタイムスタンプ書式を入力します。通常、この情報は日中銀行取引明細書でのみ使用可能です。Oracleデータベースが認識できる書式を入力する必要があります。BAI2のデフォルトの書式はHH24MIです。他のファイル書式にはデフォルト値はありません。BAI2標準ではHHMM(HHは24時間形式での時間、MMは分を表す)のタイムスタンプ書式が使用されますが、OracleデータベースではMMが分ではなく月と解釈されるため、この書式を使用することはできません。

  10. 「銀行ファイル書式タイプ」フィールドに、銀行取引明細書ファイルの書式タイプを入力します。新規の書式を入力するか、または以前に定義済の書式のリストから選択できます。新規の書式を定義していない場合、シード済の選択肢は、「BAI2」、「SWIFT940」、および「EDIFACT - フランス」となります。新規書式のマッピング・テンプレートを作成した後、その書式は値リスト内で有効になります。銀行がBAI2書式を使用している場合は、「BAI2」を選択します。銀行がSWIFT940書式を使用している場合は、「SWIFT940」を選択します。銀行がFrench EDIFACT書式を使用している場合は、「EDIFACT - フランス」を選択します。銀行がユーザー定義書式を使用している場合は、その書式を入力します。

  11. 「作成」ボタンを選択します。「銀行ファイル書式タイプ」として既存の書式を選択した場合、その書式のマッピング・テンプレートで定義したルールが「ヘッダー」および「明細」タブ・リージョンに自動入力されます。その書式に対して、複数のマッピング・テンプレートが定義されている場合は、値リストから1つを選択する必要があります。ただし、新規の書式を定義する場合、「ヘッダー」および「明細」タブ・リージョンには、列名のみが入力されます。

    PRECISIONおよびSTATEMENT_TIMESTAMPは、他とは異なり、銀行取引明細書ヘッダー・インタフェース表の列ではありません。「銀行取引明細書ローダー」プログラムでは、精度を使用して、整数の金額を小数の数値に変換します。「日中銀行取引明細書ローダー」プログラムは、銀行取引明細書ヘッダー・インタフェース表の STATEMENT_DATE列にタイムスタンプを追加します。

    金額が整数で表示され、その通貨が異なる場合は、PRECISION列をマップする必要があります。BAI2では、デフォルトの精度2がマッピング・テンプレートで定義済であるため、PRECISION列は使用されません。SWIFT940では、すべての金額がすでに小数の数値であるため、PRECISION列は使用されません。French EDIFACTでは、PRECISION列を使用してAMOUNT列の金額が変換されます。PRECISION列に値を入力しない場合、銀行取引明細書ヘッダー・インタフェース表のPRECISION列内の値が使用されます。

    日中銀行取引明細書からタイムスタンプ情報をロードする場合は、STATEMENT_TIMESTAMP列をマップする必要があります。銀行が同一の日に複数の日中銀行取引明細書を提供している場合があるため、タイムスタンプを使用して情報の新しさを判断できます。BAI2マッピング・テンプレートでは、STATEMENT_TIMESTAMP列は、「レコードID」が02、そして「位置」が5にマップされます。

  12. 「ヘッダー」タブ・リージョンには、銀行取引明細書ヘッダー・インタフェース表内のすべての列がリストされます。銀行が使用しているファイル書式に従って、列のマッピングを定義します。表で必須の4つの列は、次のとおりです。

    4つの列のうち、ORG_ID列を除くすべての列をマップする必要があります。ORG_ID列は、「銀行取引明細書ローダー」プログラムにより自動的に移入されます。

    他の列は異なり、PRECISIONは、銀行取引明細書ヘッダー・インタフェース表の列ではありません。「銀行取引明細書ローダー」プログラムでは、この精度を使用して、整数の金額を小数の数値に変換します。金額が整数で表示され、その通貨が異なる場合のみ、この列をマップする必要があります。

    BAI 2では、デフォルトの精度2がマッピング・テンプレートで定義済であるため、PRECISION列は使用されません。SWIFTでは、すべての金額がすでに小数の数値であるため、PRECISION列は使用されません。French EDIFACTでは、PRECISION列を使用して、CONTROL_BEGIN_BALANCE列、 CONTROL_END_BALANCE列、CASHFLOW_BALANCE列、INT_CALC_BALANCE列、ONE_DAY_FLOAT列、TWO_DAY_FLOAT列、AVAILABLE BALANCE列、VALUE_DATED_BALANCE列、AVERAGE_CLOSE_LEDGER_MTD列、AVERAGE_CLOSE_LEDGER_YTD列、AVERAGE_CLOSE__AVAILABLE_MTD列、およびAVERAGE_AVAILABLE_YTD列の金額が変換されます。PRECISION列に値を入力しない場合、マッピング・テンプレートで定義した精度が使用されます。

    各列に対して、その列のソース・データの銀行取引明細書ファイルにおける位置を指定する必要があります。「レコードID」フィールドに、レコードのタイプ(ヘッダー、明細、またはトレーラ)を入力します。「位置」フィールドに、レコード内のフィールドの、最初のレコードに対する位置を入力します。たとえば、BAI2マッピング・テンプレートで、BANK_ACCOUNT_NUM列は、「レコードID」は03、「位置」は1にマップされます。これは、この列のデータが、識別子が03のレコードの最初のフィールドからコピーされていることを意味します。

    同一のフィールドを2つの異なる列にマップできます。たとえば、BAI2マッピング・テンプレートでは、STATEMENT_NUMBER列およびSTATEMENT_DATE列は、ともに「レコードID」02、「位置」4にマップされます。

    フィールドに列のソース・データ以外の情報が含まれている場合は、フィールドの一部を列にマップできます。「書式」フィールドに、ソース・データが表示される書式を入力します。「銀行取引明細書ローダー」プログラムにより、フィールド内でこの書式が検索され、一致が検出された場合はそのデータがコピーされます。複数の一致が検出された場合は、「銀行取引明細書ローダー」プログラムは最初の一致を選択します。

    フィールド内のデータが、様々な書式のうちの1つにより表示される場合があります。「書式」フィールドに複数の書式を入力して、それらをカンマで区切ります。「銀行取引明細書ローダー」プログラムは、書式をその指定された順序で適用し、一致が検出されると終了します。複数の書式を適用する必要がある場合は、マッピング・テンプレート上のBANK_TRX_NUMBERフィールドに対する「連結書式」チェック・ボックスをチェックする必要があります。1つの照合書式のみが必要な場合は、「連結書式」チェック・ボックスをチェックする必要はありません。

    書式にはインディケータが含まれる場合があります。インディケータは、データの前後のいずれかに常に表示されるトークンです。インディケータとソース・データの間にスペースが必要な場合は、書式でこれらのスペースを明示的に指定する必要があります。ステップ13のチャートに、「銀行取引明細書ローダー」プログラムがサポートする書式のタイプを示します。

    インディケータを銀行取引明細書ヘッダー・インタフェース表にコピーする場合は、「インディケータを含む」フィールドでチェック・ボックスを選択します。チェック・ボックスを空白のままにすると、「銀行取引明細書ローダー」プログラムはインディケータを除外します。

  13. 「明細」タブ・リージョンには、銀行取引明細書明細インタフェース表内のすべての列がリストされます。銀行が使用しているファイル書式に従って、列のマッピングを定義します。表で必須の4つの列は、次のとおりです。

    TRX_DATE列をマップする必要があります。「銀行取引明細書ローダー」プログラムにより、STATEMENT__NUMBER列およびBANK_ACCOUNT_NUM列の値は、銀行取引明細書ヘッダー・インタフェース表内の関連の列からコピーされて、LINE_NUMBER列の順次値が自動的に生成されます。

    各列に対して、その列のソース・データの銀行取引明細書ファイルにおける位置を指定する必要があります。「レコードID」フィールドに、レコードのタイプ(ヘッダー、明細、またはトレーラ)を入力します。「位置」フィールドに、レコード内のフィールドの、最初のレコードに対する位置を入力します。

    ほとんどの書式で、「位置」はプラスの数値にする必要があります。ただし、BAI2書式では、「位置」をマイナスに設定できます。これは、レコードの最後からフィールドの位置を数えて、フィールドを検出できることを意味します。たとえば、レコードID16では、資金タイプなどの情報によってフィールドの数が異なります。ただし、「テキスト」、「顧客参照番号」、および「銀行参照番号」は、常にレコードの末尾(「テキスト」が最後、「顧客参照番号」が最後から2番目、「銀行参照番号」が最後から3番目)に配置されます。BAI2マッピング・テンプレートでは、これらのフィールドは、マイナスの位置によりマップされます。BANK_TRX_NUMBER列およびTRX_TEXT列は、「レコードID」16、「位置」-1として「テキスト」フィールドにマップされます。INVOICE_TEXT列は、「レコードID」16、「位置」-2として「顧客参照番号」フィールドにマップされます。CUSTOMER_TEXT列は、「レコードID」16、「位置」-3として「銀行参照番号」フィールドにマップされます。

    同一のフィールドを2つの異なる列にマップできます。たとえば、BAI2マッピング・テンプレートでは、BANK_TRX_NUMBER列およびTRX_TEXT列は、ともに「レコードID」 16、「位置」-1にマップされます。

    フィールドに列のソース・データ以外の情報が含まれている場合は、フィールドの一部を列にマップできます。「書式」フィールドに、ソース・データが表示される書式を入力します。たとえば、BAI2およびSWIFT940マッピング・テンプレートでは、BANK_TRX_NUMBER列に(例: xxx)というデフォルトのフォーマットがあります。この値を、銀行が使用している実際のフォーマットに変更する必要があります。「銀行取引明細書ローダー」プログラムにより、フィールド内でこの書式が検索され、一致が検出された場合はそのデータがコピーされます。複数の一致が検出された場合は、「銀行取引明細書ローダー」プログラムは最初の一致を選択します。

    フィールド内のデータが、様々な書式のうちの1つにより表示される場合があります。「書式」フィールドに複数の書式を入力して、それらをカンマで区切ります。「銀行取引明細書ローダー」プログラムは、書式をその指定された順序で適用し、一致が検出されると終了します。複数の書式を適用する必要がある場合は、マッピング・テンプレート上のBANK_TRX_NUMBERフィールドに対する「連結書式」チェック・ボックスをチェックする必要があります。1つの照合書式のみが必要な場合は、「連結書式」チェック・ボックスをチェックする必要はありません。たとえば、Payroll EFT支払を照合するために取引コードを定義する場合、「給与照合順序」フィールドで指定した順序でBANK_TRX_ NUMBERの書式を入力する必要があります。また、「連結書式」チェック・ボックスをチェックする必要があります。

    書式にはインディケータが含まれる場合があります。インディケータは、データの前後のいずれかに常に表示されるトークンです。インディケータとソース・データの間にスペースが必要な場合は、書式でこれらのスペースを明示的に指定する必要があります。BANK_TRX_NUMBER列の例では、インディケータは例で、その後にスペースが続きます。インディケータを銀行取引明細書明細インタフェース表にコピーする場合は、「インディケータを含む」フィールドでチェック・ボックスを選択します。チェック・ボックスを空白のままにすると、「銀行取引明細書ローダー」プログラムはインディケータを除外します。

    「銀行取引明細書ローダー」プログラムでは、固定長および可変長の両書式がサポートされています。固定長書式を定義するために使用される表記は、次のとおりです。

    可変長書式では、英数字および特殊文字の任意の数を表す~表記のみが使用されます。固定長書式はインディケータを含む場合と含まない場合がありますが、可変長書式にはインディケータが含まれている必要があります。インディケータを含まない固定値書式、または可変長書式を使用して、複数の情報セグメントを含むフィールドからソース・データを抽出する場合は、それらのセグメントを空白スペースにより区切る必要があります。

    次の表に、様々なタイプの書式を示し、それぞれの例を示します。

    タイプ摘要書式
    インディケータを含む固定長フィールド内の情報にインディケータが含まれ、データの長さは固定。書式には、インディケータ、および括弧で閉じられたデータの型が含まれている必要があります。
    例:
    取引番号がCRまたはDRで始まり、6桁の数字とそれに続く1つの文字から構成される場合、定義する適切な書式は、
    CR(nnnnnnx)またはDR(nnnnnnx)となります。
    これは、複数書式の例です。データがCR 1234561の場合、銀行取引明細書明細インタフェース表に移入される取引番号は1234561です。データがDR 654321Gの場合、移入される取引番号は654321Gです。
    インディケータを含まない固定長フィールド内の情報にインディケータが含まれず、データの長さは固定。書式には、括弧で閉じられたデータの型が含まれている必要があります。
    例:
    取引番号が、6桁の数字とそれに続く1つの文字から構成される場合、定義する適切な書式は、(nnnnnnx)となります。これは、単一書式の例です。データが1234561の場合、銀行取引明細書明細インタフェース表に移入される取引番号は1234561です。
    インディケータを含む可変長フィールド内の情報にインディケータが含まれ、データの長さは可変。書式には、インディケータおよび括弧で閉じられた~表記が含まれている必要があります。
    例:
    取引番号が、その後にスペースが続くCRまたはDRで始まり、データの長さが可変の場合、定義する適切な書式は、CR (~)またはDR (~)となります。これは、複数書式の例です。データがCR 99999の場合、銀行取引明細書明細インタフェース表に移入される取引番号は99999です。データがDR 654Gの場合、移入される取引番号は654Gです。
    インディケータを含まない可変長フィールド内の情報は可変。このシナリオはサポートされていません。
  14. 「使用可能」チェック・ボックスを選択して、このマッピング情報を有効化します。

  15. 変更内容を保存します。

カスタム・ローダー・プログラムの使用

  1. ローダー・プログラムを作成して、銀行取引明細書ファイルの構成を「銀行取引明細書オープン・インタフェース」表にマップします。

  2. ローダー・プログラムを使用して、「銀行取引明細書オープン・インタフェース」表を移入します(下記参照)。

銀行取引明細書オープン・インタフェース表

銀行取引明細書オープン・インタフェースは、次の2つの表から構成されます。

関連項目

銀行取引明細書ヘッダー・インタフェース表

銀行取引明細書明細インタフェース表

銀行取引明細書オープン・インタフェースのロード

銀行取引明細書の検証

銀行取引明細書のインポート

銀行取引明細書インタフェース・エラーの訂正

銀行取引明細書の自動調整

システム・パラメータ

インポート済銀行取引明細書のアーカイブおよびパージ

銀行取引明細書ヘッダー・インタフェース表

CE_STATEMENT_HEADERS_INT表では、銀行取引明細書内の各銀行口座に対し確実に1つのレコードが含まれている必要があります。銀行取引明細書に1つ以上の口座が含まれている場合、取引明細書上の各口座に対しヘッダー・レコードを定義します。

次の表に、CE_STATEMENT_HEADERS_INT表に含まれる列を示します。

列名NULL/NOT NULLタイプ
STATEMENT_NUMBER NOT NULLCHAR
BANK_NAME NULLCHAR
BANK_BRANCH_NAME NULLCHAR
BANK_ACCOUNT_NUM NOT NULLCHAR
STATEMENT_DATE NOT NULLDATE
CONTROL_BEGIN_BALANCE NULLNUM
CONTROL_END_BALANCE NULLNUM
CONTROL_TOTAL_DR NULLNUM
CONTROL_TOTAL_CR NULLNUM
CONTROL_DR_LINE_COUNT NULLNUM
CONTROL_CR_LINE_COUNT NULLNUM
CONTROL_LINE_COUNT NULLNUM
RECORD_STATUS_FLAG NULLCHAR
CURRENCY_CODE NULLCHAR
ORG_ID NULLNUM
CHECK_DIGITS NULLCHAR
CASHFLOW_BALANCE NULLNUM
INT_CALC_BALANCE NULLNUM
ONE_DAY_FLOAT NULLNUM
TWO_DAY_FLOAT NULLNUM
INTRA_DAY_FLAG NULLCHAR
AVERAGE_CLOSE_LEDGER_MTD NULLNUM
AVERAGE_CLOSE_LEDGER_YTD NULLNUM
AVERAGE_CLOSE_AVAILABLE_MTD NULLNUM
AVERAGE_CLOSE_AVAILABLE_YTD NULLNUM

必須列

CE_STATEMENT_HEADERS_INT表内のNULL以外の列すべてに、値を入力する必要があります。次の必須列に値を入力します。

STATEMENT_NUMBER: 銀行により指定されている、取引明細書の識別子。銀行により取引明細書番号が割り当てられていない場合は、取引明細書日付、または銀行口座内で一意の任意の値を使用できます。

BANK_ACCOUNT_NUM: Oracle Receivables、Oracle Payables、またはOracle Payrollで定義されている、銀行口座番号。

STATEMENT_DATE: 取引明細書の締日。

ORG_ID: 複数組織環境でのみ必須の組織ID。

オプションの列

CE_STATEMENT_HEADERS_INT表の次のオプションの列に、値を入力できます。

BANK_NAME: Oracle Receivables、Oracle Payables、またはOracle Payrollで定義されている、銀行名。

BANK_BRANCH_NAME: ReceivablesまたはPayables、あるいはその両方で定義されている、銀行支店名。

CONTROL_BEGIN_BALANCE: 銀行により提供されている、取引明細書の期首残高。

CONTROL_END_BALANCE: 銀行により提供されている、取引明細書のクローズ残高。BAI2書式では、これはLedger残高となります。

CONTROL_TOTAL_DR: 取引明細書の合計借方。

CONTROL_TOTAL_CR: 取引明細書の合計貸方。

CONTROL_DR_LINE_COUNT: 取引明細書の借方明細の数。

CONTROL_CR_LINE_COUNT: 取引明細書の貸方明細の数。

CONTROL_LINE_COUNT: 取引明細書の明細の合計数。

RECORD_STATUS_FLAG: レコードにエラーがある場合はEに設定。レコードが新規の場合は、Nに設定します。

CURRENCY_CODE: 銀行口座の通貨コード。

CHECK_DIGITS: 銀行口座番号の確実性を検証するために使用される数字。

CASHFLOW_BALANCE: 取引明細書上で使用可能な残高。BAI2書式では、これは、クローズ使用可能残高となります。

INT_CALC_BALANCE: 利息の計算に使用する、取引明細書上の残高(以降は、評価日残高と呼びます)。BAI2書式では、これは、クローズ使用可能残高となります。

ONE_DAY_FLOAT: 取引明細書上の1日浮動残高。

TWO_DAY_FLOAT: 取引明細書上の2日浮動残高。

INTRA_DAY_FLAG: 前日銀行取引明細書の場合は、Nに設定します。日中銀行取引明細書の場合は、Yに設定します。

AVERAGE_CLOSE_LEDGER_MTD: 元帳クローズ残高の平均月累計。

AVERAGE_CLOSE_LEDGER_YTD: 元帳クローズ残高の平均年累計。

AVERAGE_CLOSE_AVAILABLE_MTD: クローズ使用可能残高の平均月累計。

AVERAGE_CLOSE_AVAILABLE_YTD: クローズ使用可能残高の平均年累計。

関連項目

銀行取引明細書オープン・インタフェース

銀行取引明細書明細インタフェース表

銀行取引明細書の検証

銀行取引明細書オープン・インタフェースのロード

銀行取引明細書のインポート

銀行取引明細書インタフェース・エラーの訂正

銀行取引明細書の自動調整

システム・パラメータ

インポート済銀行取引明細書のアーカイブおよびパージ

銀行取引明細書明細インタフェース表

CE_STATEMENT_LINES_INTERFACE表には、銀行取引明細書からの取引が含まれます。

次の表に、CE_STATEMENT_LINES_INTERFACE表に含まれる列を示します。

列名NULL/NOT NULLタイプ
BANK_ACCOUNT_NUM NOT NULLCHAR
STATEMENT_NUMBER NOT NULLCHAR
LINE_NUMBER NOT NULLNUMBER
TRX_DATE NOT NULLDATE
TRX_CODE NULLCHAR
EFFECTIVE_DATE NULLDATE
TRX_TEXT NULLCHAR
INVOICE_TEXT NULLCHAR
AMOUNT NULLNUMBER
CURRENCY_CODE NULLCHAR
EXCHANGE_RATE NULLNUMBER
EXCHANGE_RATE_DATE NULLDATE
USER_EXCHANGE_RATE_TYPE NULLCHAR
ORIGINAL_AMOUNT NULLNUMBER
CHARGES_AMOUNT NULLNUMBER
BANK_TRX_NUMBER NULLCHAR
CUSTOMER_TEXT NULLCHAR
BANK_ACCOUNT_TEXT NULLCHAR

必須列

CE_STATEMENT_LINES_INTERFACE表内のNULL以外の列すべてに、値を入力する必要があります。次の必須列に値を入力します。

BANK_ACCOUNT_NUM: 各取引明細書明細に対して、CE_STATEMENT_HEADERS_INT内のヘッダー・レコードで定義されている、銀行口座番号を入力します。

STATEMENT_NUMBER: 各取引明細書明細に対して、CE_STATEMENT_HEADERS_INT内のヘッダー・レコードで定義されている、銀行取引明細書番号を入力します。

LINE_NUMBER: 各取引明細書明細に対して、銀行が指定している明細番号を入力します。銀行により明細番号が指定されていない場合は、連番を使用して明細番号を割り当てることができます。明細番号は、銀行取引明細書内で一意である必要があります。。

TRX_DATE: 銀行取引明細書の日付。

オプションの列

CE_STATEMENT_LINES_INTERFACE表の次のオプションの列に、値を入力できます。

TRX_CODE: 銀行取引のタイプを識別するために銀行が使用する銀行取引コード。

EFFECTIVE_DATE: 取引の評価日。

TRX_TEXT: 銀行により提供される、取引関連のテキスト。

INVOICE_TEXT: これは、Payables内の支払およびReceivables内の入金の請求書番号に対して取引明細書明細を照合するのに使用される、取引明細書明細請求書番号です。

AMOUNT: 銀行口座通貨での取引額。

CURRENCY_CODE: 取引の通貨コード。

EXCHANGE_RATE: 銀行によってその取引に対して指定されている換算レート。

EXCHANGE_RATE_DATE: 使用換算レートに関連する日付。

USER_EXCHANGE_RATE_TYPE: この取引に使用される換算レート・タイプ(Oracle General Ledgerで定義されています)。

ORIGINAL_AMOUNT: 当初の通貨で示された取引の金額。

CHARGES_AMOUNT: 銀行口座通貨での銀行手数料金額。

BANK_TRX_NUMBER: 銀行取引番号。これは、自動調整で銀行取引と取引またはバッチを照合するのに使用される支払文書番号または預入番号です。取引番号を入力しない場合、自動調整によりレコードをインポートしてもそれを調整することはできません。

CUSTOMER_TEXT: 銀行により提供される、顧客関連のテキスト。自動調整にこの情報は使用されません。これは、参照用にのみ使用されます。

BANK_ACCOUNT_TEXT: 顧客/仕入先の銀行口座。自動調整により、この情報はINVOICE_TEXTとともに取引の照合に使用されます。

関連項目

銀行取引明細書オープン・インタフェース

銀行取引明細書ヘッダー・インタフェース表

銀行取引明細書オープン・インタフェースのロード

銀行取引明細書の検証

銀行取引明細書のインポート

銀行取引明細書インタフェース・エラーの訂正

銀行取引明細書の自動調整

システム・パラメータ

インポート済銀行取引明細書のアーカイブおよびパージ

『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の「換算レート・タイプの定義」項

調整オープン・インタフェース

調整オープン・インタフェースを使用すると、銀行取引明細書により、Oracle Treasuryで作成された決済を調整できます。また、Oracle Applications以外のアプリケーションから作成された支払および入金の決済および消込を実行できます。たとえば、General LedgerおよびCash Managementとともに独自の売掛/未収金システムを使用している場合、Cash Managementの調整オープン・インタフェースを使用して入金の決済および消込を実行できます。Cash Managementのウィンドウおよびレポートで、オープン・インタフェース取引にはTreasury決済および外部取引の両方が含まれます。

Cash Managementの調整オープン・インタフェースを使用して、次の操作を行うことができます。

関連項目

調整オープン・インタフェースの使用準備

CE_999_INTERFACE_V摘要

パッケージCE_999_PKGの摘要と変更

プログラムの実行

設定ステップの実行後、自動調整プログラムを実行するか、またはオープン・インタフェース取引を手動で決済または調整できます。調整オープン・インタフェースは、個別のプログラムとして実行しません。Cash Managementは、外部取引に対して銀行取引明細書明細を照合するために、オープン・インタフェース・ビュー(CE_999_INTERFACE_ V)から必要な情報を自動的に取得します。

関連項目

銀行取引明細書の自動調整

銀行取引明細書の手動調整

手動決済および決済取消

調整に使用可能な取引、バッチ、および仕訳の検索

調整オープン・インタフェースを使用したTreasury決済の調整

Treasury決済の調整の前提条件

Treasury決済を、自動または手動により調整できます。また、Treasury決済を調整した後に、調整を取り消すこともできます。ただし、Treasury決済の消込および消込の取消はできません。

調整オープン・インタフェースを使用した外部取引の調整

外部取引の調整の前提条件

調整オープン・インタフェースのオブジェクトには、次のビューおよびパッケージが含まれています。これらを、使用環境で機能するようカスタマイズします。

Oracle Cash Managementのアップグレード時には、自動インストールにより、例外としてcevw.odfは$CE_TOP/admin/odfディレクトリ内のオブジェクトを置き換えますが、$CE_TOP/admin/sqlディレクトリ内のオブジェクトは、Oracle Cash Managementが提供するデフォルトのオブジェクトに置き換えられます。$CE_TOP/admin/sqlディレクトリおよび$CE_TOP/admin/odfディレクトリ内に、同じ物理ファイル名のカスタマイズ済のビューおよびパッケージのバージョンがある場合は、アップグレード前に、これらのオブジェクトのバックアップ・コピーを作成するか、またはそれらを他のディレクトリに移動させておく必要があります。

注意: 上記のオブジェクトのいずれかがパッチ済の場合、パッチ済オブジェクトは、odfが$CE_TOP/patch/115/odfに配置される以外は、$CE_TOP/patch/115/sqlに配置されます。パッチの適用時、カスタマイズ済ファイルは、それらが同じ名前のディレクトリに配置されている場合、上書きされます。

調整オープン・インタフェースのパッケージおよびビューのカスタマイズ

Cash Managementの調整オープン・インタフェースを使用する場合、Cash Managementのインストール時に提供される、Oracleデータベースの特定のコンポーネントを修正する必要があります。

警告: Oracleデータベースまたは独自のアプリケーションのデータベースおよびプログラムへの修正は、高度な技能を持つユーザーのみが実行することを強くお薦めします。このような修正を行う技能を持つかどうかが明確でない場合は、オラクル社のコンサルタントに確認してください。

Cash Managementのインストール時、1つのテンプレート・ビューおよび1つのパッケージがOracleデータベースに追加されます。

次に、ビューおよびパッケージの詳細を説明します。

関連項目

パッケージCE_999_PKGの摘要と変更

CE_999_INTERFACE_V摘要

一般に、CE_999_INTERFACE_V は、独自のアプリケーションのデータベースに対するビューとして定義され、すべてのオープン・インタフェース・取引およびそのステータスを表示するよう実装されます。CE_999_INTERFACE_Vビューには、使用可能取引、決済済取引、およびパージやアーカイブが実行されていない銀行取引明細書に対して調整済の取引が含まれている必要があります。

Cash Managementでは、Oracleデータベース内にこのビューのテンプレートが用意されており、ビューの定義がより容易にできます。この表またはビューの多くの要素が他のOracle Financials参照表に結合している必要があることに注意してください。たとえば、特定の銀行口座を指定する必要があり、これはCE_BANK_ACCOUNTS内で定義する必要があります。

また、独自システムがOracleデータベースからのリアル・タイム・アクセスをサポートしていない場合は、CE_999_INTERFACE_Vという名前の表を作成して、SQL*Loaderまたは他のバッチ・メカニズムを使用して、オープン・インタフェース取引に関する情報をこの表に移入できます。

次の表に、主要な表の略語を示します。

略語意味
Req. 支払
Cat. 入金
C 定数値
D 必要な表で定義済
U ユーザー定義が可能
M 定義済表への結合が必須
O 定義済表への結合はオプション
S システム要件

次の表に、CE_999_INTERFACE_Vの列指定を示します。

 列名タイプReq.Cat.摘要/値
1 ROW_ID ROWID Yes S 取引の行ID
2 TRX_ID NUMBER Yes U 取引の内部識別子(注2を参照)
3 BANK_ACCOUNT_ID NUMBER Yes M CE_BANK_ACCOUNTS.BANK_ACCOUNT_ID
4 TRX_TYPE VARCHAR2 Yes C PAYMENTまたはCASHの取引タイプ(注3を参照)
5 TRX_TYPE_DSP VARCHAR2 Yes U 表示されている、換算済取引タイプ
6 TRX_NUMBER VARCHAR2 Yes U 取引番号(注4を参照)
7 TRX_DATE DATE Yes U 取引の日付
8 CURRENCY_CODE VARCHAR2 Yes D 取引の通貨コード
9 STATUS VARCHAR2 Yes U 取引のステータス
10 STATUS_DSP VARCHAR2 Yes U 表示されている、換算済取引のステータス
11 EXCHANGE_RATE_TYPE VARCHAR2 No O NULLまたはGL_DAILY_CONVERSION_TYPES。取引が国外の場合は必須。
12 EXCHANGE_RATE_DATE DATE No U 換算レートの日付。取引が国外の場合は必須。
13 EXCHANGE_RATE NUMBER No U 換算レート。取引が国外の場合は必須。
14 AMOUNT NUMBER Yes U 取引金額(取引通貨)
15 CLEARED_AMOUNT NUMBER No U 決済済の取引金額(取引通貨)
16 CHARGES_AMOUNT NUMBER No U 取引の銀行手数料金額(取引通貨)
17 ERROR_AMOUNT NUMBER No U 取引のエラー金額(取引通貨)
18 ACCTD_AMOUNT NUMBER No U 取引金額(元帳通貨)
19 ACCTD_CLEARED_AMOUNT NUMBER No U 取引の決済金額(元帳通貨)
20 ACCTD_CHARGES_AMOUNT NUMBER No U 取引の手数料金額(元帳通貨)
21 ACCTD_ERROR_AMOUNT NUMBER No U 取引のエラー金額(元帳通貨)
22 GL_DATE DATE Yes U GL記帳日
23 CLEARED_DATE DATE No U 取引が決済された日付
24 creation_date DATE Yes S 標準WHO列
25 created_by NUMBER Yes S 標準WHO列
26 last_update_date DATE Yes S 標準WHO列
27 last_updated_by NUMBER Yes S 標準WHO列

注意:

  1. 次の表に、特定の列に対する注意事項を示します。

    列番号注意事項
    3 銀行口座は、AP_BANK_ACCOUNTSビューで定義する必要があります。
    8 通貨コードは、FND_CURRENCIES表で定義する必要があります。
    9 STATUSは、 CE_SYSTEM_PARAMETERS表内のOPEN_INTERFACE_FLOAT_STATUSフィールドまたはOPEN_INTERFACE_CLEAR_STATUSフィールドのいずれかで定義する必要があります。
    11 使用されている場合、換算レート・タイプは、GL_DAILY_CONVERSION_TYPES表で定義されている必要があります。
  2. 取引識別子(TRX_ID)は、ビュー内で一意である必要があります。どのような場合も、重複した取引識別子は使用できません。

  3. 「オープン・インタフェース照合基準」システム・パラメータが「取引番号」に設定されているときに、自動調整プログラムによる照合には、次の取引番号(TRX_NUMBER)を使用する必要があります。

    注意: 支払番号と入金番号のどちらの場合も取引番号は、Cash Management全体(問合せウィンドウ、調整ウィンドウ、およびレポート)に表示されます。

  4. 使用可能取引、決済済取引、および調整済取引: Cash Managementでは、「オープン・インタフェース浮動ステータス」および「オープン・インタフェース決済ステータス」システム・パラメータを使用して、決済または調整に対して取引が使用可能かどうかが決定されます。銀行取引明細書に対して調整された取引の情報は保持されますが、CE_999_PKGパッケージをカスタマイズして独自アプリケーションのデータベース内にある取引のステータスを更新する必要があります。ステータスは、Cash Managementのフォームおよびレポートに表示されます。

    決済または調整に使用可能な取引を検出する場合、Cash Managementは、銀行取引明細書明細に対して調整されていない、「オープン・インタフェース浮動ステータス」の取引をCE_999_INTERFACE_Vビューから選択します。調整時、「システム・パラメータ」ウィンドウの「決済取引の表示」チェック・ボックスが有効化されている場合、Cash Managementは、決済はされていても調整されていない取引もまた検出します。

    決済済取引を検出する場合、Cash Managementは、銀行取引明細書明細に対して調整されていない、「オープン・インタフェース決済ステータス」の取引を選択します。調整済取引を検出する場合、Cash Managementは、銀行取引明細書明細に対して調整されている、「オープン・インタフェース決済ステータス」の取引を選択します。

関連項目

調整オープン・インタフェースを使用した外部取引の調整

パッケージCE_999_PKGの摘要と変更

パッケージCE_999_PKGは、次の1つの関数および2つのプロシージャから構成されます。

Cash Managementでは、Oracleデータベース内にCE_999_PKGの空バージョンを提供しています。独自アプリケーション内のデータを更新する場合、または調整会計仕訳を作成する場合は、このパッケージを修正して、前述のルーチンを記述する必要があります。

CE_999パッケージには、使用やカスタマイズが可能な関数の例が含まれています。

この項の残りでは、関数およびプロシージャを記述する前に必要な情報について説明します。

注意: CE_999_PKGは、バッチ・モードでなく、各取引の処理後に、Cash Managementにより呼び出されます。したがって、関数およびプロシージャを、取引処理を処理するよう記述する必要があります。

ロッキング関数

ロッキング関数は、CE_999_PKG.LOCK_ROWと名付けられています。この関数は、Cash Managementから渡される次のパラメータを受け入れる必要があります。

次の表に、この関数が受け入れる必要がある、Cash Managementから渡されるパラメータを示します。

パラメータ名データ・タイプ摘要
X_CALL_MODE VARCHAR2 取引を決済または調整する場合はU。取引の決済を取り消すか、または調整を取り消す場合はM。
X_TRX_TYPE VARCHAR2 取引タイプ(TRX_TYPE)
X_TRX_ROWID ROWID 取引の行ID

決済プロシージャ

決済プロシージャは、CE_999_PKG.CLEARと名付けられています。次の表に、この関数が受け入れる必要がある、Cash Managementから渡されるパラメータを示します。X_BANK_CURRENCYを除く次のすべてのパラメータは、CE_999_INTERFACE_Vから取得されます。

パラメータ名データ・タイプCE_999_INTERFACE_V内の列
X_trx_ID NUMBER TRX_ID
X_trx_type VARCHAR2 TRX_TYPE(値はPAYMENTまたはCASH)
X_STATUS VARCHAR2 STATUS(値はce_bank_accounts.recon_oi_cleared_statuから取得)
X_trx_NUMBER VARCHAR2 trx_NUMBER
X_trx_date DATE trx_date
X_trx_CURRENCY VARCHAR2 CURRENCY_CODE
X_gl_date DATE gl_date
X_BANK_currency VARCHAR2 AP_BANK_ACCOUNTS.BANK_currency_code
X_cleared_amount NUMBER cleared_AMOUNT
X_charges_amount NUMBER charges_amount
X_errors_amount NUMBER error_amount
X_exchange_date DATE exchange_rate_date
X_exchange_type VARCHAR2 exchange_rate_type
X_exchange_rate NUMBER exchange_rate

渡されたパラメータを使用して、独自アプリケーションのデータベース内の取引を決済するために必要なプロシージャ・ロジックをコード化します。このルーチンを実装して、調整会計仕訳の作成またはオープン・インタフェース取引ソース・アプリケーション内のデータの更新を行う必要があります。X_STATUS_DSPには、X_STATUSに入力した値と同じ値を入力します。

決済取消プロシージャ

決済取消プロシージャは、CE_999_PKG.UNCLEARと名付けられています。次の表に、この関数が受け入れる必要がある、Cash Managementから渡されるパラメータを示します。すべてのパラメータは、CE_999_INTERFACE_Vから取得されます。

パラメータ名データ・タイプCE_999_INTERFACE_V内の列
X_trx_id NUMBER trx_id
X_trx_type VARCHAR2 trx_type
X_STATUS VARCHAR2 STATUS(値はce_bank_accounts.recon_oi_float_statusから取得)
X_trx_date DATE trx_date
X_gl_date DATE gl_date

渡されたパラメータを使用して、独自アプリケーションのデータベース内の取引を決済取消するために必要なプロシージャ・ロジックをコード化します。このルーチンを実装して、調整会計仕分の戻し処理またはオープン・インタフェース取引ソース・アプリケーション内のデータの更新を行う必要があります。X_STATUS_DSPには、X_STATUSに入力した値と同じ値を入力します。

関連項目

調整オープン・インタフェースの使用準備

CE_999_INTERFACE_V摘要

リモート・データベースへの外部キャッシュフロー・オープン・インタフェース・オブジェクトのインストール

このステップは、配分済データベース環境で外部キャッシュフロー・オープン・インフェースをアップグレードして使用する場合のみ必要となります。アプリケーション・スキーマ内に資金予測ソースを持つ各リモート・データベースに、必要な資金予測オブジェクトをインストールする必要があります。

次の表に、必要な資金予測オブジェクトを示します。

オブジェクト物理ファイル名ディレクトリ
CE_FORECAST_EXT_TEMP(表)cefextmp.sql $CE_TOP/sql
CE_FORECAST_EXT_TEMP_NI(索引)cefextmp.sql $CE_TOP/sql
CE_FORECAST_REMOTE_SOURCES(パッケージ)cefremts.pls $CE_TOP/admin/sql
CE_FORECAST_REMOTE_SOURCES(パッケージ)cefremtb.pls  

次のコマンドを入力します。

$cd $CE_TOP/sql

$sqlplus <APPS username>/<APPS password>@remote database @cefextmp.sql

$cd $CE_TOP/admin/sql

$sqlplus <APPS username>/<APPS pasword>@remote database @cefremts.pls

$sqlplus <APPS username>/<APPS password>@remote database @cefremtb.pls

外部キャッシュフロー・オープン・インタフェース

Cash Managementの外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースを使用すると、フレキシブルな資金予測および資金ポジションを実現するために、次のデータの外部ソースを資金インフローおよびアウトフロー・データとして活用できます。

オープン・インタフェースの提供による外部アプリケーションからの予測またはポジション

「オープン・インタフェース・インフロー」および「オープン・インタフェース・アウトフロー」の2つのソース取引タイプにより、外部アプリケーションの取引ソースを資金予測および資金ポジションに含めることができます。外部ソース取引に2つの別個のソース取引タイプがあることにより、取引ソースが入金(インフロー)と支出(アウトフロー)のどちらで構成されているかを容易に示すことができます。

外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースでは、外部システムからキャッシュ・フロー金額が収集され、そのデータは、「資金予測」および「資金ポジション」モジュールにより、他のOracle Applicationsのデータとともに、計算され、資金予測および資金ポジションに含められます。

関連項目: 外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースの使用準備

配分済環境での予測およびポジション

リモート・データベース上に配置されている取引を、資金予測および資金ポジションに含めることができます。配分済環境にある各Oracle ApplicationまたはOracle以外のアプリケーションのソース・タイプに対し、データベース・リンクを指定する必要があります。

関連項目

資金予測について

資金予測

資金予測テンプレートの作成

テンプレートからの資金予測の生成

プログラムの実行

このマニュアルに示した設定ステップを実行した後は、資金予測および資金ポジションを生成して、定義した外部ソースから使用可能な情報を自動的に取得できます(外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースを個別のプログラムとして実行しません)。

外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースの使用準備

外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースを効率的に使用するには、次の順序でこれらのステップを実行する必要があります。各ステップにはサブステップがあり、それについては参照先の項で説明しています。

  1. 各外部ソース取引タイプに対し、「外部支払」や「外部入金」などというように、名前を定義します。次に、有効な選択基準を指定します。関連項目: 外部ソース・タイプおよび選択基準の定義

  2. 選択基準セグメントに使用する値セットを定義します。関連項目: 選択基準の値セットの定義

  3. 各選択基準に対し、予測選択基準付加フレックスフィールド・セグメントを定義します。関連項目: 予測選択基準付加フレックスフィールド・セグメントの定義

  4. 外部資金予測ソース取引のデータベース・ビューを定義します。外部ソース・ビューの定義

  5. 外部ソース・タイプを、ビューおよび必要な場合はデータベース・リンクの名前に関連付けます。関連項目: 「外部資金予測ソース」タイプのビューへの関連付け

外部ソース・タイプおよび選択基準の定義

  1. 資金予測および資金ポジションに含める外部ソース・タイプを決定します。

  2. 各タイプに適切な選択基準を決定します。

  3. すべての外部ソース・タイプに共通の選択基準を指定します。

  4. 特定の外部ソース・タイプにのみ適切な選択基準を指定します。

  5. 基準セグメントの使用方法を設計します。

    『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』の付録にある付加フレックスフィールド・ワークシートを、設計の際に参照にしてください。

選択基準の値セットの定義

予測テンプレートおよびポジション・ワークシートの定義時には、オープン・インタフェースのインフロー・ソース・タイプおよびアウトフロー・ソース・タイプに対してユーザーが選択基準に入力できる値を決定する値セットを定義する必要があります。

  1. 「値セット」ウィンドウにナビゲートします(「付加フレックスフィールド・セグメント」ウィンドウ -> 「セグメント」ボタン -> 「値セット」ボタン)。

  2. 値セットを定義して、その検証タイプを指定し、選択基準に適切な検証情報を入力します。

予測選択基準付加フレックスフィールド・セグメントの定義

  1. 「付加フレックスフィールド・セグメント」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」フィールドに「Oracle Cash Management」、「タイトル」フィールドに「予測選択基準」と入力します。

  3. 「フレックスフィールド定義の確定」チェック・ボックスのチェックを外します。

  4. 付加フレックスフィールドの設計時に記入したワークシートを参照します。

  5. 「フレックスフィールド定義の確定」チェック・ボックスをチェックして、作業内容を保存します。

外部ソース・ビューの定義

独自アプリケーションのデータベースにアクセスするビューとして外部ソース取引ビューを定義して、資金予測および資金ポジションに対して選択するすべてのオープン・インタフェース取引を含めます。

また、独自システムがOracleデータベースからのリアル・タイム・アクセスをサポートしていない場合は、外部ソース取引ビューの表を作成して、SQL*Loaderまたは他のバッチ・メカニズムを使用して、Oracle以外のシステム取引からの情報をこの表に移入できます。

資金予測と資金ポジションでは同じオープン・インタフェース設定が使用されます。ただし、外部取引ビューにBANK_ACCOUNT_ID列が含まれている場合、資金ポジションには、キャッシュフロー・ オープン・インタフェース機能のみ使用できます。資金予測にオープン・インタフェースを使用する場合、BANK_ACCOUNT_ID列はオプションとなります。

外部ソース取引ビューの列指定の概要を次の表に示します。

列名タイプ必須かどうか摘要/値
ROW_ID ROWID Yes Row ID
TRANSACTION_AMOUNT NUMBER Yes 取引通貨での金額
FUNCTIONAL_AMOUNT NUMBER Yes 元帳通貨での金額
CURRENCY_CODE VARCHAR2(15) Yes 取引の通貨コード。FND_CURRENCIES内で定義されている有効な通貨コードである必要があります。
FUNCTIONAL_CURRENCY VARCHAR2(15) Yes元帳の通貨コード。FND_CURRENCIES内で定義されている有効な通貨コードである必要があります。
CASH_ACTIVITY_DATE DATE Yes 計画されている資金取引の日付。つまり、取引が資金取引となった日付か、またはなる予定の日付(小切手日付など)。
BANK_ACCOUNT_ID NUMBER No 銀行口座ID。AP_BANK_ACCOUNTS_ALL表のBANK_ACCOUNT_ID列に格納されている有効な銀行口座IDである必要があります。
CRITERIA1...15 VARCHAR2(150) No 選択基準

注意: 組織IDは、デフォルトの基準としては含まれていません。ただし、特定の組織の取引を選択する場合は、すべての外部ソース・タイプに対する共通の選択基準としてこれを定義できます。

使用環境に配分済ソース取引タイプが含まれている場合は、リモート・データをローカル・データベースにインポートするか、またはローカル・データベースからリモート・データベースへのデータベース・リンクを確立する必要があります。関連項目: 「外部資金予測ソース」タイプのビューへの関連付け

リモート・データベースの使用

配分済データベース環境で資金外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースを使用する場合、データベース管理者は、アプリケーション勘定に外部キャッシュフロー・ソースを含むリモート・データベースのそれぞれに、必要な資金予測オブジェクトをインストールする必要があります。

次のオブジェクトが、$CE_TOP/sqlディレクトリに配置されています。

次のオブジェクトが、$CE_TOP/admin/sqlディレクトリに配置されています。

上記のオブジェクトにリリース11のパッチを適用した場合、パッチ適用されたオブジェクトは$CE_TOP/patch/110/sqlに配置されます。したがって、$CE_TOP/admin/sqlおよび$CE_TOP/sqlディレクトリでなく、$CE_TOP/patch/110/sqlディレクトリからオブジェクトを適用するようにします。

ビューでの索引の使用

外部キャッシュフロー・オープン・インタフェースを使用してデータを収集する資金予測および資金ポジションの生成時におけるパフォーマンスを最大化するために、作成するビューにからアクセスする表に適切な索引を作成することをお薦めします。資金活動日など、選択基準として頻繁に使用される列は、索引として定義する必要があります。

「外部資金予測ソース」タイプのビューへの関連付け

外部ソース・タイプと外部ソース取引ビューを関連付ける必要があります。また、そのビューがリモート・データベース上にある場合は、データベース・リンクも指定する必要があります。

外部資金予測ソース・タイプとビューを関連付ける手順は、次のとおりです。

  1. 「外部資金予測ソース」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 外部資金予測ソースの「タイプ」を選択します。値リストは、予測選択基準付加フレックスフィールドのコンテキスト・フィールドです。

  3. 外部資金予測ソースの「ビュー」を入力します。このフィールドは、対応する外部資金予測ソース・タイプを使用する予測を発行するまで、検証されません。

  4. (オプション)ソース・タイプがリモート・データベース上にある場合は、「データベース・リンク名」を入力します。値リストには現在使用可能なリンクが表示されますが、このフィールドは、対応する外部資金予測ソース・タイプを使用する予測を発行するまで検証されないため、他の値を入力できます。

関連項目

『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』の付加フレックスフィールドの計画に関する項

『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』の付加フレックスフィールド体系の定義に関する項

『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』の「付加フレックスフィールド・セグメント」ウィンドウに関する項

『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』のコンテキスト・フィールド値に関する項

『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』の値セットの定義に関する項

資金予測テンプレートの作成

連続文書番号

Cash Managementは、Oracle Applicationの文書連番機能をサポートしています。この機能を有効化すると、Cash Managementにより、連番文書番号を銀行取引明細書に割り当てることができます。

連続文書番号を設定する手順は、次のとおりです。

  1. システム管理者の職責を選択します。

  2. 文書フレックスフィールドの定義: 2、3、または4個のセグメントから構成される文書フレックスフィールドを定義および有効化します。選択可能なセグメントは、「アプリケーション」、「カテゴリ」、「元帳」、および「方法」です。

  3. 文書連番の定義: 連番の「名称」を入力し、連番を所有する「アプリケーション」として、「Cash Management」と入力します。また、「有効開始日」および「有効終了日」日付、連番の採番タイプ(「自動採番」、「無欠番採番」、または「手動採番」)を指定できます。

  4. 文書カテゴリの定義: 順次採番を使用する各銀行口座で文書カテゴリを定義します。「コード」フィールドに、銀行口座名を入力します。「表名」フィールドに、CE_STATEMENT_HEADERSと入力します。

  5. 文書連番の文書への割当: 「連番割当」ウィンドウで、「文書カテゴリ」を「文書連番」にマップする必要があります。また、割当の「開始日」および「終了日」を指定できます。

  6. システムの「順次採番」プロファイル・オプションの設定: システム管理者または自身で、Cash Managementの順次採番を有効化します。「システム・プロファイル値」ウィンドウを使用して、「順次採番」プロファイル・オプションをアプリケーション・レベルに設定します。「アプリケーション」にはCash Managementを選択します。「順次採番」プロファイル名を問合せます。「常に使用」、「一部使用」、または「使用されていません。」から選択できます。

    注意: 「常に使用」を選択した場合、自動調整処理時にその他入金が自動的に作成されるようにするには、連番を作成してそれをその他入金の支払方法に割り当てる必要があります。連番の採番タイプは、「自動採番」にする必要があります。

関連項目

『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の「連番割当」ウィンドウに関する項

『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の文書連番に関する項

銀行取引明細書の手動入力

銀行取引明細書の自動調整

資金取引サブタイプ

資金取引サブタイプにより、レポート目的でキャッシュフローを分類できます。「資金取引サブタイプ」 -> 「設定」 -> 「取引」を使用してサブタイプを作成した後は、それを銀行口座振替または銀行取引明細書キャッシュフローに割り当てることができます。また、サブタイプ親名を入力して、サブタイプ間に階層を構築できます。

資金取引サブタイプを設定する手順は、次のとおりです。

  1. 「資金取引サブタイプ」ページにナビゲートし、「作成」ボタンを選択します。

  2. 「資金取引サブタイプの更新」ページで、新規情報を適用します。

  3. 「サブタイプ名」(必須)に、たとえば、「賃料」や「旅費および交際費」などを入力します。

  4. 「短縮名」を入力します。

  5. 「サブタイプ親名」を入力します。

  6. 値リストからステータスを選択します。

  7. 「適用」をクリックします。