Oracle Real User Experience Insight(RUEI)を使用すると、ネットワークやビジネス・インフラストラクチャを強力に分析できます。リアルユーザー・エクスペリエンスを監視し、キー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)と品質保証契約(SLA)を定義し、これらに違反するインシデントに対してアラート通知をトリガーすることができます。
このマニュアルは、次のユーザーを対象としています。
RUEIのインストールを担当するシステム管理者。Linuxオペレーティング・システムを十分に理解していることを前提としています。
組織内でRUEIスーパー管理者(admin
を使用)に任命されたユーザー。インストール後の構成や、システム・メンテナンスの責任者です。
ネットワークやWebテクノロジについてある程度精通していることが前提となります。特に、ネットワーク・トポロジの完全な理解と、組織のネットワークおよびアプリケーション環境についての十分な操作上の知識が必要です。
このマニュアルの構成は次のとおりです。
第1章「スタート・ガイド」では、RUEIについて紹介します。特に、データ通信量の監視方法、レポータ・モジュールおよびコレクタ・モジュールの役割、サポートされている構成について説明します。
第2章「RUEIソフトウェアのインストール」では、RUEI用のサーバー準備手順と、RUEIソフトウェアのインストール手順について説明します。
第3章「RUEI 11.1へのアップグレード」では、既存のRUEI 6.xのインストールをリリース11.1にアップグレードする手順について説明します。
第4章「RUEIの構成」では、RUEIの初期構成手順について説明します。この手順は、組織内でRUEIスーパー管理者のロールを割り当てられているユーザーが実行します。
第5章「SSO認証統合のインストールと構成」では、Oracle HTTPサーバーのインストールと構成の手順について説明します。これはRUEIインストール・プロセスのオプションの部分で、Oracle Single Sign-Off(SSO)サービスを使用する場合にのみ必要になります。
第6章「Oracle Access Manager(OAM)の構成」では、OAMの構成手順について説明します。これはRUEIインストール・プロセスのオプションの部分で、OAMベースのネットワーク通信内のユーザーを識別する場合にのみ必要になります。
第7章「フェイルオーバー・レポータ・システムの構成」では、プライマリ・レポータ・システムが使用できなくなった場合に、RUEIトラフィックの処理をすぐに引き継ぐフェイルオーバー・レポータ・システムの構成手順について説明しています。
第8章「フェイルオーバー・コレクタ・システムの構成」では、プライマリ・コレクタ・システムが使用できなくなった場合に、ネットワーク・トラフィックの監視をすぐに引き継ぐフェイルオーバー・コレクタ・システムの構成手順について説明しています。
付録A「汎用データベース・インスタンスの設定」では、Oracle Linux 5.またはRedHat Enterprise Linux 5.x以外のプラットフォーム上で実行しているRUEIレポータで使用するOracleデータベース・インスタンスの設定方法を説明します。RUEIはOracleデータベースのバージョン11gR1および11gR2をサポートしています。
付録C「ruei-check.shスクリプト」では、ruei-check.sh
スクリプトについて詳しく説明します。 インストールが成功したことを確認し、インストールの過程で発生した問題のトラブルシューティングを行うには、このスクリプトを使用することを強くお薦めします。
付録D「監視対象ネットワーク通信の検証」では、TCP診断機能を使用して、必要なすべてのネットワーク通信がRUEIにより監視されていることを検証する方法について説明します。RUEIをインストールし、構成した後、収集したネットワーク通信を組織内のネットワーク・エンジニアに検証してもらうことを強くお薦めします。
付録E「トラブルシューティング」では、RUEIのインストール時に発生する最も一般的な問題に焦点を当て、それらを迅速に発見し、解決するソリューションを提供します。Oracleサポート・サービスに問い合せる前に、これを確認する必要があります。
付録F「インストール・チェックリスト」では、RUEIソフトウェアのインストールを開始する前に完了する必要があるアクションと収集される情報のチェックリストを提供します。
付録G「サードパーティ・ライセンス」には、RUEIに含まれるいくつかのサードパーティ製品に関するライセンス情報が掲載されています。
オラクル社は、障害のあるお客様を含む、すべてのお客様にオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントをご利用いただけることを目標としています。 オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。 HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。 標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。 オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/
を参照してください。
ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて
スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧のみを行に記述する必要があります。しかし、一部のスクリーン・リーダーは括弧のみの行を読まない場合があります。
外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて
このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。
聴覚に障害があるお客様のOracleサポート・サービスへのアクセス
Oracleサポート・サービスに連絡するために、電気通信リレー・サービス(TRS)を使用して、1.800.223.1711でOracle Supportに電話してください。 Oracleサポート・サービスのエンジニアは、技術的な問題を処理し、Oracleサービス要求処理に応じてカスタマ・サポートを提供します。TRSの詳細については、http://www.fcc.gov/cgb/consumerfacts/trs.html
を参照し、 電話番号の一覧については、http://www.fcc.gov/cgb/dro/trsphonebk.html
を参照してください。
詳細は、Oracle Real User Experience Insight(RUEI)ドキュメント・セット内の次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』
このマニュアルの最新版やその他のRUEI関連ドキュメントは、次の場所にあります。
http://www.oracle.com/technetwork/documentation/realuserei-091455.html
このマニュアルでは次の表記規則を使用します。
規則 | 意味 |
---|---|
太字 | 太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。 |
イタリック体 | イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。 |
固定幅フォント |
固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。 |