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デバイスドライバの記述 Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語) |
パート I Solaris プラットフォーム用デバイスドライバの設計
_init() エントリポイント (SCSI HBA ドライバ)
_fini() エントリポイント (SCSI HBA ドライバ)
attach() エントリポイント (SCSI HBA ドライバ)
detach() エントリポイント (SCSI HBA ドライバ)
21. ドライバのコンパイル、ロード、パッケージ化、およびテスト
第 17 章SCSI ターゲットドライバで説明しているように、DDI/DKI では、SCSI デバイスへのソフトウェアインタフェースが次の大きな 2 つの部分に分割されています。
ターゲットデバイスおよびドライバ
ホストバスアダプタデバイスおよびドライバ
ターゲットデバイスは、ディスクやテープドライブなどの SCSI バス上のデバイスを指します。ターゲットドライバは、デバイスドライバとしてインストールされるソフトウェアコンポーネントを指します。SCSI バス上の各ターゲットデバイスは、ターゲットドライバの 1 つのインスタンスで制御されます。
ホストバスアダプタデバイスは、SBus や PCI SCSI アダプタカードなどの HBA ハードウェアのことです。ホストバスアダプタドライバは、デバイスドライバとしてインストールされるソフトウェアコンポーネントのことです。たとえば、SPARC マシン上の esp ドライバ、x86 マシン上の ncrs ドライバ、どちらのアーキテクチャーでも動作する isp ドライバがこれに該当します。HBA ドライバのインスタンスは、システムに構成されているそれぞれのホストバスアダプタデバイスを制御します。
SCSA (Sun Common SCSI Architecture) は、ターゲットコンポーネントと HBA コンポーネント間のインタフェースを定義します。
注 - SCSI ターゲットドライバを理解しておくと、効果的な SCSI HBA ドライバを作成できます。SCSI ターゲットドライバについては、第 17 章SCSI ターゲットドライバを参照してください。ターゲットドライバの開発者にとっても、この章を読むことで利点を得ることができます。
ホストバスアダプタドライバは、次のタスクを実行します。
ホストバスアダプタハードウェアの管理
SCSI ターゲットドライバからの SCSI コマンドの受け入れ
指定された SCSI ターゲットデバイスへのそれらのコマンドのトランスポート
コマンドによって要求されるすべてのデータ転送の実行
状態の収集
自動要求検知の処理 (省略可能)
ターゲットドライバへのコマンドの完了または失敗の通知