Oracle Solaris Cluster 3.3 5/11 ソフトウェアの最新情報

この節では、Oracle Solaris Cluster 3.3 5/11 ソフトウェアで新しく追加された機能と、サポートされている製品について説明します。

• 「クラスタ検証ツールとしての cluster check コマンドの機能拡張」

• 「NAS デバイスとしての Sun ZFS Storage Appliance に対するフェンシングのサポート」

• 「クラスタファイルシステムとしての Oracle ACFS のサポート」

• 「ZFS を使用した HAStoragePlus によるゾーンクラスタのループバックマウントのサポート」

• 「Oracle 11g リリース 2 の HA-Oracle および Oracle RAC に対する構成ウィザードのサポート」

• 「IP アドレスがないゾーンクラスタのサポート」

• 「SWIFTAlliance Access 7.0 および SWIFTAlliance Gateway 7.0 のサポート」

クラスタ検証ツールとしての cluster check コマンドの機能拡張

cluster check コマンドが拡張され、クラスタ構成に対するより広範な検証確認が可能になりました。追加された対話機能により、正しいノードフェイルオーバーの検証などの機能テストを実行する確認を作成することができます。

新しい cluster check 機能の使用については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「クラスタの妥当性を検査する」を参照してください。

NAS デバイスとしての Sun ZFS Storage Appliance に対するフェンシングのサポート

Oracle の Sun ZFS Storage Appliance を NAS デバイスとして使用する場合に、フェンシングがサポートされるようになりました。

詳細は、『Oracle Solaris Cluster 3.3 With Network-Attached Storage Device Manual』の第 3 章「Installing and Maintaining Oracle’s Sun ZFS Storage Appliances as NAS Devices in an Oracle Solaris Cluster Environment」を参照してください。

クラスタファイルシステムとしての Oracle ACFS のサポート

特定の Oracle Solaris Cluster 構成で、クラスタファイルシステムとして Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS) がサポートされるようになりました。この機能の公開時点における制限については、「クラスタファイルシステムとしての Oracle ACFS」を参照してください。

Oracle Solaris Cluster 構成で Oracle ACFS ファイルシステムを構成する手順については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「Oracle ACFS ファイルシステムの作成」を参照してください。

ZFS を使用した HAStoragePlus によるゾーンクラスタのループバックマウントのサポート

ZFS を使用した HAStoragePlus によるゾーンクラスタのループバックマウントがサポートされるようになり、データの読み書きを複数のゾーンクラスタで共有できるようになりました。

詳細は、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide』の「Sharing a Failover File System Across Zone Clusters」を参照してください。

Oracle 11g リリース 2 の HA-Oracle および Oracle RAC に対する構成ウィザードのサポート

Oracle Solaris Cluster Manager の GUI および clsetup ユーティリティーに、Oracle 11g リリース 2 の HA for Oracle および Oracle RAC データサービスを構成するための構成ウィザードが追加されました。

詳細は、『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle ガイド』 と 『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド』を参照してください。

IP アドレスがないゾーンクラスタのサポート

必要に応じて、パブリックネットワークの IP アドレスなしでゾーンクラスタを構成できるようになりました。詳細は、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタを作成する」を参照してください。

SWIFTAlliance Access 7.0 および SWIFTAlliance Gateway 7.0 のサポート

Oracle Solaris Cluster HA for SWIFTAlliance Access および HA for SWIFTAlliance Gateway データサービスを SWIFTAlliance バージョン 7.0 で使用できるようになりました。このアプリケーションのこのバージョンの制限や手順については、次のマニュアルを参照してください。

• 『Oracle Solaris Cluster Data Service for SWIFTAlliance Access Guide 』

• 『Oracle Solaris Cluster Data Service for SWIFTAlliance Gateway Guide 』