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Oracle® Enterprise Managerバンドル・パッチ1アプリケーション・ガイド
12cリリース1 (12.1.0.1)
B69692-02
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4 WindowsおよびzLinux管理エージェントのバンドル・パッチ1

この章では、Windows 64ビットのOMSと管理エージェント、Windows 32ビットの管理エージェントのみ、およびzLinuxの管理エージェントのみに関して、バンドル・パッチ1のユースケースを説明します。次のシナリオについて説明します。

4.1 Windows (64ビット)でのEnterprise Manager Cloud Control 12cのインストール

Enterprise Manager Cloud Control 12cをWindowsにインストールするには、Oracle Technology Networkからバイナリをダウンロードします。12.1.0.1インストール・ソフトウェアを、製品のDVDまたは次のOracle Technology Network(OTN)から取得できます。

http://www.oracle.com/technetwork/oem/enterprise-manager/downloads/index.html

詳細は、次のURLの『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』のソフトウェアの入手に関する項を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e24089/getstrtd_proc_sw.htm#BACFDBCA

ダウンロード・ページで、Windows (64ビット) (バンドル・パッチ1を含む)のリリースを選択します。

バンドル・パッチ1バイナリはデフォルトでインストールされます。Enterprise ManagerバイナリにはデフォルトでBP1パッチが含まれます。このドキュメントで説明するBP1パッチの手順に従う必要はありません。

Windowsインストール・プロセスの中で、12.1.0.2バージョンのOracle DatabaseおよびOracle Fusion Middlewareプラグインもデフォルトでインストールされます。インストールの際には、使用可能な追加のプラグイン(Fusion Applicationsプラグインなど)をインストールするオプションがあります。必要になると考えられるすべてのプラグインをインストールすることをお薦めします。

Enterprise Manager Cloud Controlのインストール・ウィザードを起動すると、2つのインストール・タイプ、「単純」と「拡張」が示されます。追加プラグインをインストールする場合は、拡張インストールを実行する必要があります。

詳細は、次のURLの『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の拡張構成でのインストールに関する項を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e22624/install_em_exist_db.htm#CHDECIFI

インストール情報の詳細は、次のURLの『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e24089/toc.htm

4.2 BP1を含むLinux上のOMSによるWindowsまたはzLinuxホストの管理

ここでは、BP1を含むLinux (32ビットまたは64ビット)においてWindows (32ビットまたは64ビット)ホストまたはzLinuxホストをOracle Management Serviceから管理する方法を説明します。この後の項では、Linuxホスト上でOracle Management Service 12.1.0.1インスタンスがBP1適用済で(またはBP1バイナリが含まれる新規インストールとして)実行しているときに、WindowsまたはzLinuxホスト・マシン(あるいは両方)を監視するケースについて説明します。Oracle Management Service 12.1.0.1インスタンスは、前の項で説明したように新規インストールか、BP1を含むパッチを適用している必要があります。

BP1をLinux 32ビットまたは64ビット用Oracle Management Serviceホストに適用する手順は、Oracle Management Serviceでのバンドル・パッチ1の適用に関する項を参照してください。


注意:

Linux OMSは、BP1が適用されているか、BP1を含んでいる必要があります。これはWindowsまたはzLinuxエージェントを監視するための必須要件です。

このような前提条件が満たされた状態で、次の項で説明する手順を順序どおりに実行する必要があります。

この後の項で説明するプロセスは、Windows 32ビット、Windows 64ビットおよびzLinux管理エージェントで同一です。

4.2.1 Oracle Management Serviceでのパッチ14040891の適用(必須)

Linux 32ビットまたは64ビット上のOracle Management Service 12.1.0.1にパッチ14040891を適用する必要があります。パッチをインストールするには、次の手順を実行します。


注意:

複数OMS環境では、最初のOMSホストで次の手順の実行が終了したら、他の各OMSホストで同じ手順を繰り返す必要がありますが、ステップ(8)、(9)、(14)および(15)は除きます。

  1. このプロセスを開始する前に次のコンポーネントをバックアップします。

    • Oracleインベントリ

    • 管理リポジトリ・データベース

    • ミドルウェア・ホーム

    • インスタンス・ホーム

    • ソフトウェア・ライブラリ

    • 管理エージェント

    手順は、次のURLにあるの『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「Enterprise Managerのバックアップ」を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/ha_backup_recover.htm#BGBCCIJC

  2. 正しいOPatchバージョンがOMSホームにインストールされていることを確認します。バンドル・パッチ1をインストールするために必要なOPatchバージョンは11.1.0.9.4以上です。OPatch 11.2.0.xは使用しないでください。OPatchバージョンの詳細は、正しいOPatchバージョンの使用に関する項を参照してください。

  3. 管理リポジトリ・データベースとそのリスナーが稼働していることを確認します。

  4. ORACLE_HOME環境変数が次のOMSホームに設定されていることを確認します。

    <%MIDDLEWARE_HOME%>/oms

    これは、Oracle Management Serverインストールの最上位ディレクトリです。

  5. PATH環境変数が、OMSのOracleホームにあるunzip実行可能ファイル、ORACLE_HOME/binおよびORACLE_HOME/OPatchディレクトリの場所を含むように、次のコマンドを使用して設定します。

    setenv PATH $ORACLE_HOME/bin:$ORACLE_HOME/OPatch:$PATH

    次のコマンドを実行して、PATH変数が設定されていることを確認します。

    echo $PATH

  6. パッチ14040891をMy Oracle Support (https://support.oracle.com)からダウンロードします。

  7. 次のコマンドを実行して、Oracleインベントリを確認します。

    $ opatch lsinventory

    OPatchがOracleインベントリにアクセスするため、この確認が必要です。このコマンドでエラーが表示された場合は、Oracleサポート・サービスに問い合せて問題を解決してください。

  8. パッチZIPファイルの内容を格納する場所を指定します。

    この項ではこの後、この場所(絶対パス)をPATCH_TOP_DIRと示します。

  9. 次のコマンドを実行して、パッチZIPファイルの内容を前のステップで作成した場所に抽出します。

    $ unzip -d PATCH_TOP_DIR p14040891_121010_Generic.zip
    
  10. パッチのディレクトリから次のコマンドを実行して、パッチ14040891が、Linux OMSの既存の個別パッチと競合しないことを確認します。

    $PATCH_TOP_DIR/opatch prereq CheckConflictAgainstOHWithDetail -phBaseDir ./14040891

    図4-1 パッチ14040891

    パッチ13707704

    このコマンドによって、競合するすべてのパッチをリストするレポートが生成されます。競合するパッチがない場合は、パッチのインストールに進みます。

    競合するパッチが1つ以上ある場合は、次の手順を実行します。

    • My Oracle Supportにパッチのマージ・リクエストを発行します。

    • My Oracle Supportからマージ個別パッチをダウンロードします。

    • 競合しているパッチを各パッチのREADMEファイルの指示に従って手動で削除します。詳細は、My Oracle Supportノート965556.1を参照してください。

    • Linux OMSにパッチ14040891を適用します。

    • マージ個別パッチを適用します。

  11. 次のコマンドを実行して、OMSを停止します。

    <OMS_ORACLE_HOME>/bin emctl stop oms -all

    次のコマンドを実行して、OMSが完全に停止したことを確認します。

    <OMS_ORACLE_HOME>/bin emctl status oms

    できれば、OMSおよび関連するサービスを停止することをお薦めします。注意: 複数OMS環境では、これらのコマンドをすべてのOMSインスタンスで実行する必要があります。

  12. 次のコマンドを使用して、PATCH_TOP_DIR/14040891ディレクトリにナビゲートします。

    $ cd PATCH_TOP_DIR/14040891
    
  13. 次のコマンドを実行してパッチを適用します。

    このコマンドは、複数OMS環境では各OMSで実行する必要があります。

    $ opatch napply
    

    次のメッセージが画面に表示されることがあります。

    • 続行しますか。[y|n]: (y)


      注意:

      環境に適用したパッチのいずれかが13638422のスーパーセットの場合、既存のパッチをロールバックするというメッセージを受け取ります。これは予期される動作です。Yを入力して次に進みます。

      このメッセージの例は次のとおりです。

      Conflicts/Supersets for each patch are:
      Patch : 13824700
      Bug Superset of 13638422
      Super set bugs are:13638422
      Patches [ 13638422 ] will be rolled back.
       
      Do you want to proceed? [y|n]"
      

    • Oracleサポートの電子メール・アドレス/ユーザー名: (詳細情報を入力するか、[Enter]を押して続行します)

    • セキュリティの問題に関する通知を今後も受け取りませんか([Y]はい、[N]いいえ) [N]: (y)

    図4-2 パッチの適用

    パッチの適用
  14. 最初のOMSに対してのみ次のコマンドを実行します(SYSMANパスワードの入力を求められます)。

    $ ORACLE_HOME/bin/emctl applypatch repos -patchHome $PATCH_TOP_DIR/14040891/13653571
    

    コマンドが正常に終了すると、次のメッセージが表示されます。

    PATCH APPLICATION HAS SUCCEEDED
    
  15. 最初のOMSに対してのみ次のコマンドを実行します(SYSMANパスワードの入力を求められます)。

    <command prompt> emctl register oms metadata -service swlib -file $ORACLE_HOME/sysman/metadata/swlib/multioms  -core
    

    図4-3 OMSデータの登録

    omsデータの登録
    <command prompt> emctl register oms metadata -service procedures -file $ORACLE_HOME/sysman/metadata/procedures/multioms/MultiOMS.xml -core
    

    コマンドが正常に終了すると、次のメッセージが表示されます。

    Metadata registration successful
    
    <command prompt> emctl register oms metadata -service derivedAssocs -file $ORACLE_HOME/sysman/metadata/derivedAssocs/emSystemAssocRules.xml -core
    

    コマンドが正常に終了すると、次のメッセージが表示されます。

    Metadata registration successful
    
  16. 次のコマンドを各OMSインスタンスで実行してOMSを起動します。

    ORACLE_HOME/bin/emctl start oms
    

4.2.2 Database、Fusion MiddlewareおよびFusion Applicationsのプラグインのパッチ適用

OMSホストにデプロイされているバージョン12.1.0.2のOracle Database、Oracle Fusion MiddlewareおよびOracle Fusion Applicationsプラグインにパッチを適用する必要があります。個別のプラグインごとにOracleホームに個別のパッチを適用する必要があります。

次のパッチのインストール手順を説明します。

OMS上のプラグインにパッチを適用するには、表4-1のパッチをダウンロードしてOMSホストの各プラグインのホームに適用します(指定の順序で一度に1つのパッチを適用します)。パッチはMy Oracle Support (https://support.oracle.com)から入手できます。


注意:

停止時間を短縮するには、OMSを停止してから、次の3つのパッチをそれぞれのOracleホームに適用し、すべてのパッチが正常に適用された後で再起動します。

表4-1 Microsoft Windows用のプラグイン・パッチ

プラグイン名 プラグインID パッチ パッチを適用するOracleホーム

Oracle Database

oracle.sysman.db

13713877

%MIDDLEWARE_HOME%/plugins/oracle.sysman.db.oms.plugin_12.1.0.2.0

Oracle Fusion Middleware

oracle.sysman.emas

13715926

%MIDDLEWARE_HOME%/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0

Oracle Fusion Applications

oracle.sysman.emfa

13719833

%MIDDLEWARE_HOME%/plugins/oracle.sysman.emfa.oms.plugin_12.1.0.2.0


4.2.2.1 Oracle Databaseプラグイン・パッチ13713877の適用

Oracle Databaseプラグイン・パッチ13713877をOracle Management Serviceに適用します。パッチを適用するには、READMEに指定されているすべての前提条件が満たされていることを確認して、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを実行して、OMSを停止します。

     <ORACLE_HOME>/bin emctl stop oms
    

    複数OMS環境ではすべてのOMSインスタンスを停止してください。

  2. 環境変数PLUGIN_HOMEを次のように設定します。

    <%MIDDLEWARE_HOME%>/plugins/oracle.sysman.db.oms.plugin_12.1.0.2.0

    たとえば、次のようになります。

    setenv PLUGIN_HOME /example/work/midlwre6465/plugins/oracle.sysman.db.oms.plugin_12.1.0.2.0

  3. パッチZIPファイルの内容を格納する場所を用意します。

    この項ではこの後、この場所(絶対パス)をPATCH_TOP_DIRと示します。

  4. 次のコマンドを実行して、パッチZIPファイルの内容を前のステップで作成した場所に抽出します。

    $ unzip -d PATCH_TOP_DIR p13713877_121010_Generic.zip
    
  5. 次のコマンドを使用して、PATCH_TOP_DIR/13713877ディレクトリにナビゲートします。

    $ cd PATCH_TOP_DIR/13713877
    
  6. 各OMSインスタンスで次のコマンドを実行してパッチを適用します(複数OMS環境)。

    $ opatch napply -oh $PLUGIN_HOME
    

    次のメッセージが画面に表示されることがあります。

    • 続行しますか。[y|n]: (y)

    • Oracleサポートの電子メール・アドレス/ユーザー名: (詳細情報を入力するか、[Enter]を押して続行します)

    • セキュリティの問題に関する通知を今後も受け取りませんか([Y]はい、[N]いいえ) [N]: (y)

    パッチが正常に適用されると、次のメッセージが表示されます。

    OPatch succeeded
    
  7. 最初のOMSに対してのみ次の4つのコマンドを実行します(SYSMANパスワードの入力を求められます)。

    コマンドが正常に終了すると、次のメッセージが表示されます。

    Metadata registration successful
    

    注意:

    次のコマンドで、<command prompt>はOMS_ORACLE_HOME/binです。

    1. <command prompt> emctl register oms metadata -service swlib -file $PLUGIN_HOME/metadata/swlib -pluginId oracle.sysman.db

    2. <command prompt> emctl register oms metadata -service procedures -file $PLUGIN_HOME/metadata/procedures/ExtendClusterNG.xml -pluginId oracle.sysman.db

    3. <command prompt> emctl register oms metadata -service procedures -file $PLUGIN_HOME/metadata/procedures/provsidb.xml -pluginId oracle.sysman.db

    4. <command prompt> emctl register oms metadata -service preNGProcedures -file $PLUGIN_HOME/metadata/preNGProcedures/RACProvisionWIN.xml -pluginId oracle.sysman.db

  8. OMSインスタンスを起動します。

    <ORACLE_HOME>/bin emctl start oms

4.2.2.2 Oracle Fusion Middlewareプラグイン・パッチ13715926の適用

ここでは、Oracle Fusion Middlewareプラグイン・パッチ13715926をOracle Management Serviceに適用する方法を説明します。パッチを適用するには、READMEに指定されているすべての前提条件が満たされていることを確認して、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを実行して、OMSを停止します。

     <ORACLE_HOME>/bin emctl stop oms
    

    複数OMS環境ではすべてのOMSインスタンスを停止してください。

  2. 環境変数PLUGIN_HOMEを次のように設定します。

    <%MIDDLEWARE_HOME%>/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0

    たとえば、次のようになります。

    setenv PLUGIN_HOME /example/work/midlwre6465/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0

  3. パッチZIPファイルの内容を格納する場所を用意します。

    この項ではこの後、この場所(絶対パス)をPATCH_TOP_DIRと示します。

  4. 次のコマンドを実行して、パッチZIPファイルの内容を前のステップで作成した場所に抽出します。

    $ unzip -d PATCH_TOP_DIR p13715926_121010_Generic.zip
    
  5. 次のコマンドを使用して、PATCH_TOP_DIR/13715926ディレクトリにナビゲートします。

    $ cd PATCH_TOP_DIR/13715926
    
  6. 各OMSで次のコマンドを実行してパッチを適用します(複数OMS環境)。

    $ opatch napply -oh $PLUGIN_HOME
    

    次のメッセージが画面に表示されることがあります。

    • 続行しますか。[y|n]: (y)

    • Oracleサポートの電子メール・アドレス/ユーザー名: (詳細情報を入力するか、[Enter]を押して続行します)

    • セキュリティの問題に関する通知を今後も受け取りませんか([Y]はい、[N]いいえ) [N]: (y)

  7. 最初のOMSで次の8個のコマンドを実行して、ジョブ・タイプの登録のみを行います。各コマンドでプロンプト表示されたらSYSMANパスワードを入力します。

    コマンドが正常に終了すると、次のメッセージが表示されます。

    Metadata registration successful
    

    注意:

    次のコマンドで、<command prompt>はOMS_ORACLE_HOME/binです。

    1. <command prompt> emctl register oms metadata -service swlib -file $PLUGIN_HOME/metadata/swlib/coherenceprov -pluginId oracle.sysman.emas

    2. <command prompt> emctl register oms metadata -service swlib -pluginId oracle.sysman.emas -file $PLUGIN_HOME/metadata/swlib

    3. <command prompt> emctl register oms metadata -pluginId oracle.sysman.emas -service procedures -file $PLUGIN_HOME/metadata/procedures/FMWPROV.xml

    4. <command prompt> emctl register oms metadata -pluginId oracle.sysman.emas -service procedures -file $PLUGIN_HOME/metadata/procedures/DomainScaleUp.xml

    5. <command prompt> emctl register oms metadata -pluginId oracle.sysman.emas -service jobTypes -file $PLUGIN_HOME/metadata/jobTypes/CreateFMWBundle.xml

    6. <command prompt> emctl register oms metadata -pluginId oracle.sysman.emas -service jobTypes -file $PLUGIN_HOME/metadata/jobTypes/CreateFMWGoldImage.xml

    7. <command prompt> emctl register oms metadata -service procedures -file $PLUGIN_HOME/metadata/procedures/WholeServerMigration.xml -pluginId oracle.sysman.emas

    8. <command prompt> emctl register oms metadata -service swlib -file $PLUGIN_HOME/metadata/swlib/patch -pluginId oracle.sysman.emas

  8. OMSインスタンスを起動します。

    <ORACLE_HOME>/bin emctl start oms

4.2.2.3 Oracle Fusion Applicationsパッチ13719833の適用

ここでは、Oracle Fusion Applicationsパッチ13719833をOracle Management Serviceに適用する方法を説明します。パッチを適用するには、READMEに指定されているすべての前提条件が満たされていることを確認して、次の手順を実行します。


注意:

環境にFusion Applicationsプラグインがない場合、この手順は実行しないでください。

  1. 次のコマンドを実行して、OMSを停止します。

     <ORACLE_HOME>/bin emctl stop oms
    

    複数OMS環境ではすべてのOMSインスタンスを停止してください。

  2. 環境変数PLUGIN_HOMEを次のように設定します。

    <%MIDDLEWARE_HOME%>/plugins/oracle.sysman.emfa.oms.plugin_12.1.0.2.0

    たとえば、次のようになります。

    setenv PLUGIN_HOME /example/work/midlwre6465/plugins/oracle.sysman.emfa.oms.plugin_12.1.0.2.0

  3. パッチZIPファイルの内容を格納する場所を用意します。

    この項ではこの後、この場所(絶対パス)をPATCH_TOP_DIRと示します。

  4. 次のコマンドを実行して、パッチZIPファイルの内容を前のステップで作成した場所に抽出します。

    $ unzip -d PATCH_TOP_DIR p13719833_121010_Generic.zip
    
  5. 次のコマンドを使用して、PATCH_TOP_DIR/13719833ディレクトリにナビゲートします。

    $ cd PATCH_TOP_DIR/13719833
    
  6. 次のコマンドを実行してパッチを適用します。

    $ opatch napply -oh $PLUGIN_HOME
    

    次のメッセージが画面に表示されることがあります。

    • 続行しますか。[y|n]: (y)

    • Oracleサポートの電子メール・アドレス/ユーザー名: (詳細情報を入力するか、[Enter]を押して続行します)

    • セキュリティの問題に関する通知を今後も受け取りませんか([Y]はい、[N]いいえ) [N]: (y)

    パッチが適用されると、次のメッセージが表示されます。

    OPatch succeeded
    
  7. OMSインスタンスを起動します。

    <ORACLE_HOME>/bin emctl start oms

4.2.3 管理エージェント・ソフトウェアのダウンロード

Enterprise Manager Cloud Controlでサポートされている各種のプラットフォーム(オペレーティング・システム)用の管理エージェント・ソフトウェアは、自己更新コンソールを使用してソフトウェア・ライブラリにダウンロードできます。エージェントが一度ソフトウェア・ライブラリに保存されれば、管理エージェントのインストール・ウィザードを使用して、Cloud Controlによる管理対象のホスト・マシンにインストールできます。

管理エージェントをダウンロードすると、次に示すように「自己更新」インタフェースに表示されます。このページを表示するには、Cloud Controlコンソールにログインし、「設定」メニューで「拡張性」「自己更新」の順に選択してから、「エージェント・ソフトウェア」をクリックします。

図4-4 自己更新

自己更新

次の項で、オンライン・モードおよびオフライン・モードによるエージェント・ソフトウェアの取得手順を説明します。

4.2.3.1 オンライン・モードでの管理エージェント・ソフトウェアの取得

「自己更新」をオンライン・モードで使用するには、Enterprise ManagerがMy Oracle Supportにアクセスできることが必要です。My Oracle SupportのURLは次のとおりです。

https://support.oracle.com
  1. 「設定」メニューで、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。

  2. エンティティ・タイプ「エージェント・ソフトウェア」を選択し、「更新の確認」をクリックします。


    注意:

    最初にMy Oracle Support資格証明を設定していることを確認します。詳細は、My Oracle Support資格証明の設定に関する項を参照してください。

  3. 「アクション」メニューから「開く」を選択します。各種のプラットフォーム用のエージェント・ソフトウェアを示すエンティティ・タイプ・ページが表示されます。

  4. 使用可能な更新のリストから更新を選択します。

  5. 使用可能リストからダウンロードする必要があるソフトウェアを選択し、「ダウンロード」をクリックします。「スケジュール・ダウンロード」ダイアログ・ボックスが開きます。

  6. 更新をいつダウンロードするか選択します。次のオプションが使用可能です。

    • 即時

    • 後で(指定した時刻)

    • ダウンロードが完了したとき通知を送信するかどうか

  7. 「選択」をクリックします。ソフトウェア・ライブラリにエージェント・ソフトウェアをダウンロードするためのEnterprise Managerジョブが作成されます。

    Enterprise Managerでは、Oracle Enterprise Managerストアからのアーカイブのダウンロードが開始します。ダウンロードが完了するまで待ちます。

    ジョブが発行されると、Enterprise Managerには「確認」ページが表示され、ダウンロードされたプラグインがローカルのOracle Enterprise Managerストアに表示されます。

  8. ダウンロードが完了したら、エージェントを選択して「適用」をクリックします。このステップではエージェント・ソフトウェアがソフトウェア・ライブラリにステージングされ、ターゲットの追加ウィザードで使用できるようになります。このウィザードは、ホスト・マシンでのエージェントのインストールに使用されます。

  9. 「エージェント・ソフトウェア」をクリックして、ターゲットの追加/エージェント・インストール・ウィザードを起動します。

    詳細は、WindowsまたはzLinuxホスト・ターゲットへの管理エージェントのデプロイに関する項を参照してください。

4.2.3.2 オフライン・モードでの管理エージェント・ソフトウェアの取得

次の自己更新プロセスは、Enterprise Managerがオフライン・モードの場合のみ実行してください。

  1. Cloud Controlがオフライン・モードに設定されていることを確認します。「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「オフライン・パッチ」を選択して、「適用」をクリックします。

  2. 次のコマンドを実行します:

    $ <OMS_ORACLE_HOME>/emcli login -username=sysman
    

    パスワードを入力すると、次の確認メッセージが表示されます。

    Login successful
    
  3. 次のコマンドを実行します:

    ./emcli sync
    

    次の確認メッセージが表示されます。

    Synchronized successfully 
    
  4. 「設定」メニューで、「拡張性」「自己更新」の順に選択します。

  5. 「自己更新」ホームページで「更新の確認」をクリックします。メッセージが表示され、すべての更新のカタログをダウンロードするためにアクセスされるURLが示されます。

  6. インターネット接続できるコンピュータから、メッセージ・ウィンドウに示される前述のURLを使用してカタログ・ファイルをダウンロードします。

  7. ダウンロードしたファイルを、次のいずれかの方法でコピーします。

    • 管理エージェントおよびEM CLIがインストールされている任意のホストへ

    • Oracle Management Serviceホストが対象

  8. カタログがダウンロードされると、次の2つの方法の1つを使用してEnterprise Managerにインポートできます。

    1. カタログを管理サーバー・ホストに送信し、次のコマンドを実行してEnterprise Managerにインポートします。

      $ emcli import_update_catalog -file=<catalog file name with full path> -omslocal
      
    2. カタログを環境内の任意の管理対象ホストに送信し、次のコマンドを実行してEnterprise Managerにインポートします。

      $ emcli import_update_catalog -file=<catalog file name with full path> -host=<host name> <host credential options>
      
  9. エンティティ・タイプ「エージェント・ソフトウェア」を選択し、「アクション」メニューから「開く」を選択します。各種のプラットフォーム用のエージェント・ソフトウェアを示すエンティティ・タイプ・ページが表示されます。

  10. 使用可能な更新のリストから更新を選択します。

  11. 「ダウンロード」をクリックします。URLと指示が記載されたメッセージが表示されます。

  12. インターネット接続できるコンピュータから、メッセージ・ウィンドウに表示されるURLからファイルをダウンロードします。次のいずれかを実行します。

    • ファイルを管理エージェントにコピーします。

    • ファイルをOracle Management Serviceにコピーします。

    12.1 OMS home/binディレクトリに移動し、次のコマンドを実行して、前のステップでダウンロードした更新ファイルをインポートします。

    $ OMS_ORACLE_HOME/emcli import_update  -omslocal  -file=<absolute location of the zip file>
    

    注意:

    セッションが期限切れになると、再ログインがプロンプトされることがあります。これには次のコマンドを実行します。
    $ emcli login –username=sysman
    

    この段階で、自己更新ホームページでは更新が「ダウンロード」ステータスと表示されます。

  13. ダウンロードが完了したら、管理エージェントというエンティティを選択して「適用」をクリックします。このステップでは管理エージェント・ソフトウェアというエンティティがソフトウェア・ライブラリにステージングされ、ターゲットの追加ウィザードで使用できるようになります。このウィザードは、ホスト・マシンでのエージェントのインストールに使用されます。

  14. 「エージェント・ソフトウェア」をクリックして、ターゲットの追加/エージェント・インストール・ウィザードを起動します。

    詳細は、WindowsまたはzLinuxホスト・ターゲットへの管理エージェントのデプロイに関する項を参照してください。

4.2.4 Windows固有リビジョンに対応するプラグインのダウンロードとアップグレード

オンラインまたはオフライン・モードで自己更新機能を使用して、Windows固有のバージョン12.1.0.2およびリビジョン120427のOracle Database、Oracle Fusion MiddlewareおよびOracle Fusion Applicationプラグインを取得していることを確認します。手順は、OMSのすべてのデプロイ済プラグインの12.1.0.2リリースへのアップグレードに関する項で説明されているものと似ています。

Oracle Database、Oracle Fusion MiddlewareおよびOracle Fusion Applicationsプラグインの使用可能なリビジョンを表示するには、Cloud Controlコンソールにログインし、「設定」メニューで「拡張性」を選択して、「プラグイン」を選択します。

4.2.5 WindowsまたはzLinuxホスト・ターゲットへの管理エージェントのデプロイ

プラグインがそれぞれのWindowsリビジョンに対応するように更新されたら、Cloud Controlを使用して、管理エージェントをMicrosoft WindowsホストまたはzLinuxマシンにデプロイします。

  1. ホスト・ターゲット(WindowsまたはzLinux)の管理エージェント・バイナリを取得します。

  2. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」を選択し、「ターゲットの手動追加」をクリックします。「ターゲットの手動追加」ページで、「ホスト・ターゲットの追加」を選択し、「ホストの追加」をクリックします。

    詳細は、次のURLにあるインストレーション・ガイドのホスト・ターゲットの追加ウィザードに関する項を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e22624/install_agent.htm#CACJEFJI
    

4.2.6 監視するターゲットの追加

プラグイン・リビジョンがWindowsまたはzLinuxホストにデプロイされると、ホストで実行しているOracle Database、Oracle Fusion MiddlewareおよびOracle Fusion Applicationsターゲットを検出する準備が整いました。

ターゲットがWindowsホストで検出されると、ターゲット・タイプを監視するために必要なプラグイン・コードが、ホストにインストールされている管理エージェントにデプロイされます。たとえば、Oracle Databaseターゲットを検出すると、必要なOracle Databaseプラグイン・コードが、データベース・ホスト・マシンにインストールされた管理エージェントにプッシュされます。

Enterprise Managerではターゲット検出のオプションが2つあります。

  • 自動ターゲット検出: この機能では、Enterprise Manager Cloud Controlが管理および監視できるOracleコンポーネントのホスト・マシンをスキャンします。

    自動検出の構成方法の詳細は、次の項目を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/discovery.htm#CBACIHEJ

  • 手動ターゲット検出: この機能では、Windowsホスト上のターゲットを手動で検出する手順を示します。

    ターゲットの手動検出の手順は、次の項目を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/discovery.htm#CBAEIBCC

4.3 BP1なしのOMSでのWindowsまたはzLinuxホストの管理

Windows 32または64ビット・ホストまたはzLinuxホストの監視を、BP1が含まれないOMSまたはBP1が適用されていないOMSから行うユースケースは、サポートされていません。それぞれのプラットフォームのBP1がリリースされるまで待つ必要があります。次のURLのMy Oracle Supportノート1395505.1に含まれるBP1リリース・スケジュールを参照してください。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&doctype=ANNOUNCEMENT&id=1395505.1