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マニュアルページセクション 1M: システム管理コマンド     Oracle Solaris 11 Information Library (日本語)
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rpc.rexd(1M)

rpc.rstatd(1M)

rpc.rusersd(1M)

rpc.rwalld(1M)

rpc.smserverd(1M)

rpc.sprayd(1M)

rpc.yppasswdd(1M)

rpc.ypupdated(1M)

rquotad(1M)

rsh(1M)

rshd(1M)

rstatd(1M)

rtc(1M)

rtquery(1M)

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rusersd(1M)

rwall(1M)

rwalld(1M)

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sckmd(1M)

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su(1M)

sulogin(1M)

svadm(1M)

svcadm(1M)

svccfg(1M)

svc.configd(1M)

svc.ipfd(1M)

svc.startd(1M)

swap(1M)

sync(1M)

syncinit(1M)

syncloop(1M)

syncstat(1M)

sysconfig(1M)

sysdef(1M)

syseventadm(1M)

syseventconfd(1M)

syseventd(1M)

syslogd(1M)

talkd(1M)

tapes(1M)

tcxconfig(1M)

telnetd(1M)

tftpd(1M)

th_define(1M)

th_manage(1M)

tic(1M)

tncfg(1M)

tnchkdb(1M)

tnctl(1M)

tnd(1M)

tninfo(1M)

tpmadm(1M)

traceroute(1M)

trapstat(1M)

ttymon(1M)

tunefs(1M)

turnacct(1M)

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umountall(1M)

umount_smbfs(1M)

unlink(1M)

unshare(1M)

unshareall(1M)

unshare_nfs(1M)

システム管理コマンド - パート 3

nfsd

- NFS デーモン

形式

/usr/lib/nfs/nfsd [-a] [-c #_conn] [-l listen_backlog] 
     [-p protocol] [-t device] [nservers]

機能説明

nfsd は、クライアントファイルシステムの要求を処理するデーモンです。{PRIV_SYS_NFS} および /var/run に書き込めるだけの十分な特権を備えたユーザーだけが、このデーモンを実行できます。

nfsd デーモンは、share(1M) および -a オプションを使用して自動的に呼び出されます。

バージョン 2 および 3 の場合、デフォルトでは、nfsd は TCP および UDP トランスポート経由で起動します。バージョン 4 の場合、デフォルトでは TCP 経由で起動します。これは、-p オプションを使用すると変更できます。

以前に呼び出された nfsd デーモンは、オプション指定の有無にかかわらず、別の nfsd コマンドを呼び出す前に停止する必要があります。

nfsd の起動パラメータを変更するには、sharectl(1M) コマンドを使用します。

SMF による管理

nfsd サービスは、サービス管理機能 smf(5) によって、次のサービス識別子として管理されます。

svc:/network/nfs/server

有効化、無効化、または再起動要求など、このサービスに関する管理操作は、svcadm(1M) を使用して実行できます。サービスのステータスを照会するには、svcs(1) コマンドを使用します。

nfsd が SIGTERM により強制終了された場合は、サービス管理機能によって再起動されることはありません。代わりに、SIGINT などのほかのシグナルを使って nfsd を再起動できます。

sharectl(1M) コマンドを使用すると、nfsd 関連のすべてのパラメータを管理できます。現在サポートされているパラメータを次に示します。

server_versmax=num
server_versmin=num

NFS サーバーは、これらの変数で指定された範囲の NFS バージョンのみを使用します。有効な値 (バージョン) は、2 34 です。これらのパラメータのいずれかまたは両方が未設定の場合、デフォルトの最小バージョンは 2、デフォルトの最大バージョンは 4 になります。

server_delegation=on | off

デフォルトでは、この変数は on で、NFS サーバーはクライアントに委託を付与します。ユーザーは、この変数を off (大文字と小文字は区別される) に設定することにより、エクスポートされたすべてのファイルシステムで委託を無効にできます。この変数は、NFS Version 4 にのみ適用されます。

max_connections=num

並行する接続型接続の最大数を設定します。デフォルトは無制限で、-1 に設定することで得られます。これは nfsd-c オプションと同等です。

listen_backlog=num

接続型トランスポートを介した NFS の接続キューの長さを設定します。デフォルト値は 32 で、これはキュー内に 32 個のエントリがあることを意味します。これは nfsd-l オプションと同等です。

protocol=ALL

指定したプロトコルのみを介して nfsd を起動します。これは、nfsd の -p オプションと同等です。ALL は、nfsd コマンド行の -a と同等です。NFS SMF のパラメータ device とは相互に排他的です。NFS SMF のパラメータ deviceprotocol のいずれか一方は、設定しないようにする必要があります。両方を設定すると、nfs/server サービスは保守モードに入ります。UDP プロトコルの場合は、バージョン 2 とバージョン 3 のサービスのみが確立されます。NFS Version 4 は、UDP プロトコルに用にはサポートされていません。これは -p オプションと同等です。

device=devname

NFS デーモンを、指定したデバイスによるトランスポート専用で起動します。これは、nfsd-t オプションと同等です。NFS SMF のパラメータ protocol とは相互に排他的です。NFS SMF のパラメータ deviceprotocol のいずれか一方は、設定しないようにする必要があります。

servers=num

並行 NFS 要求の最大数。これは、nfsd コマンド行の最後の数値引数と同等です。デフォルトは 1024 です。これは、nservers オペランドと同等です。

後述の「使用例」を参照してください。

オプション

次のオプションがサポートされています。

-a

UDP と TCP を含む、利用可能なすべての非接続型および接続型のトランスポートを介して NFS デーモンを起動します。これは、NFS の SMF で、sharectl(1M) コマンドを使用して protocol パラメータを ALL に設定することと同等です。

-c #_conn

これにより、接続型トランスポートを介して NFS サーバーに許可される接続の最大数を設定します。デフォルトでは、この接続の数は無制限です。これは、NFS の SMF で sharectl(1M) コマンドを使用して設定する max_connections パラメータと同等です。

-l

接続型トランスポートを介した NFS TCP の接続キューの長さを設定します。デフォルト値は 32 エントリです。これは、NFS の SMF で sharectl(1M) コマンドを使用して設定する listen_backlog パラメータと同等です。

-p protocol

指定したプロトコルを介して NFS デーモンを起動します。これは、NFS の SMF で sharectl(1M) コマンドを使用して設定する protocol パラメータと同等です。

-t device

NFS デーモンを、特定のデバイスのトランスポート用に起動します。これは、NFS の SMF で sharectl(1M) コマンドを使用して設定する device パラメータと同等です。

オペランド

次のオペランドがサポートされています。

nservers

これは、サーバーが処理可能な並行する NFS 要求の最大数を設定します。この並行性を実現するため、カーネル内で必要に応じて nservers スレッドまで作成されます。nservers は、このサーバーに予想される負荷に基づいて設定します。通常は、 nservers に 16 を設定します。nservers を指定しない場合、並行する NFS 要求の最大数はデフォルトの 1 になります。これは、NFS の SMF で sharectl(1M) コマンドを使用して設定する servers パラメータと同等です。

使用法

NFS_PORTMON 変数が /etc/system で設定されている場合、クライアントは特権ポート (ポートは IPPORT_RESERVED 未満) を使用して NFS サービスを取得する必要があります。デフォルトでは、この変数はゼロと等価です。この変数は、「nfs」モジュールから「nfssrv」モジュールに移動されました。この変数を設定するには、 /etc/system ファイルを編集して次のエントリを追加します。

set nfssrv:nfs_portmon = 1

使用例

例 1 委託を無効にする

以降の例で指定する nfsd のプロパティーについては、前述の「SMF による管理」を参照してください。

委託とは、サーバーがファイルの管理をクライアントに委託する NFSv4 の機能です。たとえば、サーバーは、読み取り委託または書き込み委託のいずれかをクライアントに付与する (または付与しない) ことができます。次のコマンドは、server_delegation プロパティーを off に設定してこれを実行します。

# sharectl set -p server_delegation=off nfs

例 2 委託の値を判別する

次のコマンドは、server_delegation プロパティーの現在の値を取得します。

# sharectl get -p server_delegation nfs
server_delegation=on

例 3 並行要求の最大数を設定する

次のコマンドは、並行する NFS 要求の最大数を設定します。

# sharectl set -p servers=32 nfs

例 4 接続キューの長さを設定する

次のコマンドは、接続型トランスポートを介した NFS の最大キュー長を設定します。

# sharectl set -p listen_backlog=48 nfs

終了ステータス

0

デーモンが正常に起動されました。

1

デーモンの起動に失敗しました。

ファイル

.nfsXXX

開かれているがリンクが解除されているファイルへのクライアントマシンのポインタ。

/etc/system

システム構成情報ファイル。

/var/nfs/v4_state
/var/nfs/v4_oldstate

サーバーがクライアント状態情報の管理に使用されるディレクトリ。これらのディレクトリは削除しないでください。

属性

属性についての詳細は、attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
service/file-system/nfs

関連項目

ps(1), svcs(1), mountd(1M), share(1M), sharectl(1M), svcadm(1M), sharetab(4), system(4), attributes(5), smf(5)

『Oracle Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)』

注意事項

nfsd を手動で起動または再起動することは推奨されていません。手動で起動または再起動する必要がある場合は、svcadm を使用して nfs サービス (svc:/network/nfs/server) を有効または無効にしてください。無効になっている場合は、application/auto_enable プロパティーが false に設定されていないかぎり、share_nfs(1M) により有効になります。詳細については、『『Oracle Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)』』および svcadm(1M) を参照してください。