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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E51907-01
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20 ワークブックの共有

この章では、他のDiscovererユーザーとワークブックを共有する方法を説明します。項目は次のとおりです。

20.1 ワークブックの共有について

Discovererワークブックの作成後は、通常、他のDiscovererユーザーによる作成したワークブックへのアクセスが可能になります。たとえば、売上を分析するためのワークブックを作成した後、このワークブックをDiscovererユーザーのグループに公開できます。

作成したワークブックを共有することによって、他のDiscovererユーザーが、このワークブックにアクセスできます。次の例のユーザーAは、ワークブックをユーザーB、ユーザーCおよびユーザーDと共有しています。この3人のユーザーは、Discoverer Plus RelationalまたはDiscoverer Viewerで、このワークブックにアクセスできます。

周囲のテキストでshare6.gifの画像について説明しています

図の解説:
a.ユーザーAは、ワークブックを作成してデータベースに保存します。
b.ユーザーAは、このワークブックをユーザーB、ユーザーCおよびユーザーDと共有します。
c.ユーザーB、ユーザーCおよびユーザーDは、Discoverer Plus RelationalまたはDiscoverer Viewerでこのワークブックにアクセスできます。

注意: Discovererでワークブックを共有する場合は、ワークブックのデータ自体ではなく、ワークブックの定義を共有します。この定義は、データベース・アクセス権限またはVirtual Private Database(VPD)ポリシーによって異なる場合があります。セキュリティの詳細は、「ワークブックの共有とセキュリティ」を参照してください。データベース・アクセス権限またはVPDポリシーに関係なく、すべてのユーザーがアクセスできる一連のワークシート結果を提供する場合は、スケジュール済ワークブックを作成し、そのスケジュール済ワークブックを共有します。スケジュール済ワークブックの詳細は、「スケジュール済ワークブックの使用」を参照してください。

スケジュール済ワークブックを共有する場合は、他のDiscovererユーザーに、そのスケジュール済ワークブックによって生成されたスケジュール済ワークブックの結果セットのすべてに対するアクセス権を付与します。たとえば、週1回処理されるワークブックを共有する場合、他のDiscovererユーザーには、すべての週次レポート(つまり、すでに生成されたレポートや今後生成されるレポート)に対するアクセス権があります。

次の例のユーザーAは、スケジュール済ワークブックをユーザーB、ユーザーCおよびユーザーDと共有しています。3人のユーザーは、Discoverer Plus RelationalまたはDiscoverer Viewerで、このスケジュール済ワークブックの結果セットにアクセスできます。

周囲のテキストでshare7.gifの画像について説明しています

図の解説:
a.ユーザーAは、ワークブックをスケジュールします。
b.ユーザーAは、このスケジュール済ワークブックをユーザーB、ユーザーCおよびユーザーDと共有します。
c.ユーザーB、ユーザーCおよびユーザーDは、Discoverer Plus RelationalまたはDiscoverer Viewerでこのスケジュール済ワークブックの結果セットにアクセスできます。

Discovererワークブックを共有する場合は、他のDiscovererユーザーに、そのワークブックへの読取り専用アクセス権を付与します。読取り専用アクセス権を付与されたDiscoverer Plus RelationalユーザーおよびDiscoverer Viewerユーザーは、次の処理を実行できます。

注意:

20.2 ワークブックの共有とセキュリティ

Discovererでは、ワークブックのセキュリティを管理するために、データベースのユーザー名とロール(およびApplicationsのユーザーIDと職責)が使用されます。ワークブックを共有できるのは、次のユーザーです。

共有できるのは、所有しているワークブック(つまり、接続に使用するデータベース・ユーザー名で作成されたワークブック)のみです。

Discovererによるデータへのアクセス制御方法は、次のように、通常のワークブックを共有するか、またはスケジュール済ワークブックを共有するかによって異なります。

20.3 ワークブックの共有方法

Discovererワークブックは次の2つの方法で共有できます。

20.3.1 現在開いているワークブックを他のDiscovererユーザーと共有する方法

現在開いているワークブックを他のDiscovererユーザーと共有することによって、他のユーザーは、Discoverer Plus RelationalまたはDiscoverer Viewerを使用して、ワークブックにアクセスできます。たとえば、作成した売上のワークブックに他のDiscovererユーザーがアクセスできるようにします。

現在開いているワークブックを他のDiscovererユーザーと共有するには:

  1. 共有するワークブックを開きます(詳細は、「ワークブックを開く方法」を参照)。

  2. 「ファイル」→「共有」を選択して「ワークブックの共有」ダイアログ: 「ワークブック→ユーザー」タブを表示します。

    周囲のテキストでshare1.gifの画像について説明しています

    このワークブックは、「ワークブック」のドロップダウン・リストでデフォルトで選択されています。

  3. デフォルトでは、「選択可能」リストに、有効なすべてのデータベース・ユーザー(またはロール)が表示されます。「検索」フィールドは、特定のデータベース・ユーザー(またはロール)の検索に使用します。

    ヒント: 「選択可能」リストでは、データベース・ユーザーは人型アイコンで表されます。データベース・ロールはマスク型アイコンで表されます。

  4. 選択したワークブックをデータベース・ユーザー(またはロール)と共有するには、データベース・ユーザーを「選択可能」リストから「共有」リストに移動します。

    ヒント: 複数のデータベース・ユーザー(またはロール)を選択するには、{Ctrl}キーを押しながら別のデータベース・ユーザー(またはロール)をクリックします。

  5. 「OK」をクリックすると、選択したDiscovererユーザーとワークブックを共有できるようになり、「ワークブックの共有」ダイアログが閉じます。

    選択したデータベース・ユーザー(またはロール)で接続しているDiscovererユーザーは、次回、Discovererに接続したときにワークブックにアクセスできます。

注意:

20.3.2 複数のワークブックを1名のDiscovererユーザーと共有する方法

別のユーザーがDiscovererを使用してワークブックにアクセスできるようにする場合は、複数のワークブックを1名のDiscovererユーザーと共有します。たとえば、作成した複数の売上のワークブックに1名のDiscovererユーザーがアクセスできるようにします。

複数のワークブックを1名のDiscovererユーザーと共有するには:

  1. 「ツール」→「ワークブックの管理」を選択し、「ワークブックの管理」ダイアログを表示します。

  2. リストからワークブックを選択して「共有」をクリックし、「ワークブックの共有」ダイアログ: 「ワークブック→ユーザー」タブを表示します。

  3. 「ワークブックの共有」ダイアログ: 「ユーザー→ワークブック」タブを表示します。

    周囲のテキストでshare2.gifの画像について説明しています

    ヒント: 「ユーザー」リストでは、データベース・ユーザーは人型アイコンで表されます。データベース・ロールはマスク型アイコンで表されます。

  4. 「ユーザーの選択」をクリックして、「ユーザーの選択」ダイアログを表示します。

    周囲のテキストでshare5.gifの画像について説明しています
  5. 「ユーザーの選択」ダイアログを使用して、ワークブックを共有するデータベース・ユーザー(またはロール)を検索および選択します。

    「共有」リストには、現在選択しているユーザー(またはロール)と共有するワークブック(存在する場合)が表示されます。

  6. 選択したデータベース・ユーザー(またはロール)と追加のワークブックを共有するには、「選択可能」リストから「共有」リストにワークブックを移動します。

    ヒント: [Ctrl]キーを押しながら別のアイテムをクリックすると、複数のワークブックを選択できます。

  7. 「OK」をクリックすると、選択したワークブックがデータベース・ユーザーまたはロールと共有できるようになり、「ワークブックの共有」ダイアログが閉じます。

    選択したデータベース・ユーザー(またはロール)で接続しているDiscovererユーザーは、次回、Discovererに接続したときにワークブックにアクセスできます。