このセクションでは、Oracle Application Expressリリース4.1の新機能およびドキュメントの更新について説明し、追加情報を示します。
ヒント: Oracle Application Expressリリース・ノートでは、Oracle Application Expressのドキュメントに記載されていない重要な情報を示します。新機能、変更された動作、オープン・バグおよびオープンな問題の詳細は、このドキュメントを確認してください。 |
内容は次のとおりです。
Oracle Application Expressリリース4.1の新機能は、次のとおりです。
エラー処理
リリース4.1では、エラー処理およびユーザー定義の例外処理が改善されています。開発者が、Oracle Databaseで生成されたエラー・メッセージを容易に取得し、メッセージ・テキストをわかりやすいテキストに置換できるようになりました。たとえば、「ORA-00001: 一意の制約(EMP_UK)に違反しました」
などのエラー・メッセージのかわりに、「従業員の名前は一意である必要があります」
などのメッセージを定義できます。詳細は、「アプリケーション定義の編集」、「ページ属性の変更」、「ページ・プロセスの成功メッセージおよびエラー・メッセージの作成」および「アプリケーション・プロセスのエラー・メッセージの作成」のエラー処理についての説明を参照してください。
ROWIDの使用
このリリースは、フォームで主キーのかわりにROWIDを使用した更新、挿入および削除をサポートします。以前は、2つの主キー列以外は指定できませんでした。このため、表にキー列が3個以上ある場合は、デフォルトのDMLプロセスを使用できず、独自のプロセスを手動で作成する必要がありました。このリリースでは、生成される新しい行の自動処理(DML)プロセスにおいて、デフォルトでROWIDが使用されます。詳細は、「ページの作成ウィザードを使用した表形式フォームの作成」および「ページの作成ウィザードを使用したマスター・ディテール・フォームの作成」を参照してください。
データのアップロード
エンド・ユーザーが既存の表(アプリケーション内)にデータをアップロードできます。開発者は、ウィザードを使用して、エンド・ユーザーが表にファイルをアップロードしたりデータをカット・アンド・ペーストできるページのコレクションを作成できます。さらに、参照列およびデータ変換を定義できます。エンド・ユーザーは、ランタイム・ウィザードを使用することで、データをロードし、列をマップし、データが挿入または更新されるかどうかを確認し、結果を確認できます。「データ・ロード機能によるアプリケーションの作成」を参照してください。
カレンダ
カレンダは、カレンダ作成の一部として編集ページを作成できるように拡張されました。また、カレンダにはドラッグ・アンド・ドロップ機能を含めることができるようになり、エンド・ユーザーは、この機能を使用して、カレンダにレコードをドラッグするのみでレコードの日時を変更できます。「カレンダの作成」を参照してください。
Webシート
Webシートのルック・アンド・フィールが大幅に改善され、コントロールが再設計されてより直感的になりました。Webシートには、新しいページ・セクション・タイプおよび高度なデータ・グリッド統合も含まれています。「Webシート・アプリケーションについて」を参照してください。
表形式フォーム
表形式フォームは、すべての検証タイプをサポートします。検証タイプに応じて、バインド変数構文、置換構文を使用するか、または単に表形式フォームの列名を指定できます。これらの拡張により、開発者は、広範な手動PL/SQLコーディングを実行するかわりに複雑な検証を宣言的に定義できます。詳細は、「APEX$ROW_NUM」、「APEX$ROW_SELECTOR」および「APEX$ROW_STATUS」を参照してください。
プラグイン
開発者はプラグインを使用して、様々なコンポーネントのPL/SQLコンポーネントを書き込むことによって既存の組込み機能を拡張できます。このリリースでは、プラグイン機能が拡張されており、認証および認可スキームのプラグインを作成する機能が実現されています。詳細は、「プラグインの実装」を参照してください。
動的アクション
このリリースを使用すると、ボタンの動的アクションおよび高度な条件付き処理を定義できます。詳細は、「動的アクションの実装」を参照してください。
アクセシビリティ
このリリースでは、既存のテーマおよびHTMLテンプレートのアクセシビリティが向上しているとともに、Application Expressエンジンで生成されるHTMLが大幅に改善されています。詳細は、「Oracle Application Expressのアクセシビリティ」、「データベース・アプリケーションでのスクリーン・リーダー・モードの使用」および「データベース・アプリケーションでのスクリーン・リーダー・モードの使用」を参照してください。
このセクションでは、Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド リリース4.1の更新内容について説明します。
全般的な更新
すべての内容は、新機能に合わせて更新されました。また、スクリーン・キャプチャおよびグラフィックは、リリース4.1のユーザー・インタフェースの拡張に合わせて更新されました。
改訂内容
次のセクションは、内容が大幅に改訂されています。
新しい内容
次のセクションは、このリリースで追加されたものです。
「Oracle Application Expressのアクセシビリティ」
この付録は、Oracle Application Expressインストレーション・ガイドからこのドキュメントに移されました。