defaults.conf ファイルの編集

/opt/SUNWsamfs/examples/defaults.conf ファイルには、Sun Storage Archive Manager 環境の自動ライブラリの動作を制御する指示が含まれています。これらの設定は、初期インストールのあとで、サイトのライブラリ情報の変化などに合わせていつでも変更できます。システムの稼働中に defaults.conf ファイルの情報を変更した場合は、defaults.conf ファイルの変更をファイルシステムに伝達するコマンドを実行する必要があります。

次の例は、defaults.conf ファイルの行の例を示しています。このファイルには、自動ライブラリの構成に影響を与えるパラメータがいくつか含まれています。

例 3-1 defaults.conf ファイルの例

exported_media = unavailable 
attended = yes 
tape = lt 
log = LOG_LOCAL7 
timeout = 300 
# trace 
# all on 
# endtrace 
labels = barcodes_low 
lt_delay = 10 
lt_unload = 7 
lt_blksize = 256

別のサンプルファイルが、/opt/SUNWsamfs/examples/defaults.conf ファイルにあります。

ファイルの内容の詳細は、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「defaults.conf(4)」 のマニュアルページを参照してください。

defaults.conf で制御できる機能

ここでは、defaults.conf ファイルで制御できる 2 つの一般的な機能を説明します。詳細は、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「defaults.conf(4)」 を参照してください。

バーコード

バーコードリーダーを使用するテープライブラリがある場合は、バーコードラベルの先頭文字または末尾文字と等しいテープラベルを設定するようにシステムを構成できます。次の表に示すように、defaults.conf ファイルに labels 指示を設定できます。

表 3-1 defaults.conf ファイルの labels 指示

labels = barcodes または labels = barcodes_low が有効である場合、Sun SAM システムは、書き込み可能でラベル付けされておらず、読み取り可能なバーコードを持ち、書き込み操作のためにマウントされたテープを対象とした書き込みが開始される前にラベルを書き込みます。

ドライブ時間値

dev_unload および dev_delay 指示を使用して、それぞれデバイスのアンロード時間とアンロード待ち時間を設定できます。

dev_unload パラメータの形式は次のとおりです。

dev_unload = seconds

dev には、mcf(4) のマニュアルページで説明されているデバイスタイプを指定します。

seconds には、unload コマンド実行後のシステムの待ち時間を秒数で指定します。これによって、カートリッジを読み込み解除し、ドアを開け、カートリッジを取り外す前にほかの操作を行う時間が自動ライブラリに与えられます。デフォルトは 0 です。

dev_delay 指示の形式は次のとおりです。

dev_delay = seconds

dev には、mcf(4) のマニュアルページで指定されているデバイスタイプを指定します。

seconds には、カートリッジがロードされてから、そのカートリッジをロード解除できるようになるまでの最小時間を秒数で指定します。デフォルトは 30 です。

次に例を示します。

# hp_delay = 10
# lt_unload = 7

デフォルト値をカスタマイズする方法

1. cp コマンドを使用して、/opt/SUNWsamfs/examples/defaults.conf を実際に使用する場所にコピーします。

   次に例を示します。

   # cp /opt/SUNWsamfs/examples/defaults.conf /etc/opt/SUNWsamfs/defaults.conf

2. ファイルを編集します。

   変更するシステムの部分を制御する行を編集します。変更する行の先頭カラムのハッシュ記号 (#) を削除します。

3. pkill コマンドを使用して、sam-fsd デーモンに SIGHUP 信号を送信します。

   次に例を示します。

   # pkill -HUP sam-fsd

   このコマンドは、sam-fsd デーモンを再起動し、デーモンが defaults.conf ファイルの変更を認識できるようにします。