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Sun Storage Archive Manager 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
このセクションでは、ファイルシステムをネットワークファイルシステム (NFS) クライアントと共有する方法について説明します。
いくつかの NFS マウントパラメータを使用して、NFS でマウントされる Sun Storage Archive Manager ファイルシステムのパフォーマンスを向上させることができます。これらのパラメータは、次のように /etc/vfstab ファイルで設定できます。
timeo = n。この値は、NFS のタイムアウトを 0.n 秒に設定する。デフォルトは、0.11 秒。パフォーマンス上の理由により、デフォルト値を使用してください。この値は、使用するシステムに応じて増減できます。
rsize = n。この値は、読み取りバッファーのサイズを n バイトに設定する。NFS 2 では、デフォルト値 (8192) を 32768 に変更します。NFS 3 では、デフォルト値の 32768 をそのまま使用します。
wsize = n。この値は、書き込みバッファーのサイズを n バイトに設定する。NFS 2 では、デフォルト値 (8192) を 32768 に変更します。NFS 3 では、デフォルト値の 32768 をそのまま使用します。これらのパラメータの詳細については、mount_nfs(1M) のマニュアルページを参照してください。
この手順では、Oracle Solaris の share コマンドを使用して、リモートシステムでファイルシステムをマウントできるようにします。share コマンドは、通常は /etc/dfs/dfstab ファイルに入力され、init 状態 3 になったときに Oracle Solaris OS によって自動的に実行されます。
次に例を示します。
# share -F nfs -o rw=client1:client2 -d "SAM-FS" /samfs1
次に例を示します。
# ps -ef | grep nfsd root 694 1 0 Apr 29 ? 0:36 /usr/lib/nfs/nfsd -a 16 en17 29996 29940 0 08:27:09 pts/5 0:00 grep nfsd # ps -ef | grep mountd root 406 1 0 Apr 29 ? 95:48 /usr/lib/autofs/automountd root 691 1 0 Apr 29 ? 2:00 /usr/lib/nfs/mountd en17 29998 29940 0 08:27:28 pts/5 0:00 grep mountd
この出力例で、/usr/lib/nfs が含まれている行は NFS サーバーがマウントされていることを示しています。
# svcadm enable nfs/server
Oracle Solaris OS のブート時に NFS 共有ファイルシステムが存在しない場合、NFS サーバーは起動されません。
次の例は、NFS 共有を有効にするために使用するコマンドを示しています。このファイルに最初の share エントリを追加したあとに実行レベル 3 に変更する必要があります。
# init 3 # who -r . run-level 3 Dec 12 14:39 3 2 2 # share - /samfs1 - "SAM-FS"
クライアントシステムで、サーバーのファイルシステムを適切なマウントポイントにマウントします。
注 - DLT テープドライブにロードする必要があるカートリッジ上にリクエストされたファイルがある場合、すべてのテープドライブがいっぱいの場合、またはドライブの速度が遅い場合は、NFS クライアントリクエストに対するファイルシステムの応答が著しく遅くなることがあります。この結果、操作を再試行せずに、エラーが生成されることがあります。この状況を回避するため、hard オプションを有効にするか、soft、retrans、および timeo の各オプションを有効にして、ファイルシステムをマウントすることをお勧めします。soft オプションを使用する場合は、retrans=120 (またはそれ以上) および timeo=3000 も指定します。
次の例は、server:/samfs1 を /samfs1 マウントポイントにマウントします。
server:/samfs1 - /samfs1 nfs - yes hard,intr,timeo=60
たとえば、次の mount コマンドは samfs1 ファイルシステムをマウントします。
# mount /samfs1
あるいは、オートマウンタでこの処理を行うこともできます。オートマウンタのマップに server :/samfs1 を追加する、各サイトの手順に従ってください。詳細は、automountd(1M) のマニュアルページを参照してください。