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Sun Storage Archive Manager 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
4. ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルの作成
カタログの操作、カートリッジのインポート、およびカートリッジのエクスポート
メールボックスがあるライブラリからカートリッジをインポートする方法
メールボックスがあるライブラリからカートリッジをエクスポートする方法
メールボックスがないライブラリからカートリッジをインポートする方法
SAM-QFS 環境では、クリーニングテープがハードウェアでサポートされている場合に、クリーニングテープの使用がサポートされます。テープドライブがクリーニングをリクエストすると、システムがクリーニングテープを自動的にロードします。
バーコードラベルを使用するシステムの場合、クリーニングテープのバーコードラベルには、CLEAN という VSN、または CLN という文字で始まる VSN が含まれている必要があります。または、chmed コマンドを使用して、クリーニングテープとして VSN をマークしてカウントを設定することもできます。複数のクリーニングテープを 1 台のシステムで使用できます。
クリーニング方法は、製造元によって異なります。第 8 章ベンダー固有のライブラリの管理を参照して、使用している装置に特別な手順が推奨されているかどうかを確認してください。
クリーニングカートリッジにバーコードが付いている場合は、samimport コマンドを使用してインポートできます。このコマンドはメールボックスからストレージスロットにカートリッジを移動し、ライブラリカタログを更新します。また、クリーニングメディアフラグが設定され、メディアタイプに基づいて、アクセスカウントが適切なクリーニングサイクル数に設定されます。カートリッジを使用してドライブをクリーニングするごとに、アクセスカウントが減っていきます。
# samimport eq
eq には、mcf ファイルに定義されている自動ライブラリの装置番号を指定します。
samu または SAM-QFS Manager を使用して、このタスクを実行することもできます。
カートリッジにバーコードが付いていない場合は、クリーニングカートリッジとして識別されません。カートリッジをインポートしたあとで識別する必要があります。
# samimport eq
eq には、mcf ファイルに定義されている自動ライブラリの装置番号を指定します。
# chmed +C eq:slot
eq には自動ライブラリの装置番号を指定し、slot にはクリーニングカートリッジがロードされているスロットを指定します。
次の例では、自動ライブラリの装置番号 は 50 で、クリーニングカートリッジはスロット 77 に入っています。
# chmed +C 50:77
# chmed -count count-number eq:slot
eq には自動ライブラリの装置番号を指定し、slot にはクリーニングカートリッジがロードされているスロットを指定します。
次のコマンド例は、カートリッジのクリーニング数を 20 に設定します。
# chmed -count 20 50:77
クリーニングカートリッジは、制限されたクリーニングサイクル数の間だけ有効です。残りのサイクル数がゼロになると、SAM-QFS システムがカートリッジを取り出します。クリーニングテープがインポートされるごとに、クリーニングサイクルは、そのタイプのテープの最大サイクル数にリセットされます。たとえば、DLT クリーニングテープは 20 サイクル、Exabyte クリーニングテープ数は 10 サイクルです。残りのサイクル数は、samu ユーティリティーの :v 表示を使用するか、SAM-QFS Manager を使用して確認できます。
自動クリーニングが使用可能でも、自動ライブラリ内のすべてのクリーニングカートリッジのクリーニングサイクル数がゼロである場合、ドライブ状態は off に設定され、SAM-QFS のログにメッセージが出力されます。
# chmed -count count media-type.vsn
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特定のドライブエラーが発生すると、すべてのクリーニングサイクルが費やされるまで、クリーニングカートリッジを繰り返し読み込まれることがあります。
# chmed -count count-number eq:slot
eq には自動ライブラリの装置番号を指定し、slot にはクリーニングカートリッジがロードされているスロットを指定します。
例 7-3 例
たとえば、次のコマンドは、装置番号が 50 の自動ライブラリのスロット 77 にあるクリーニングカートリッジに対し、クリーニングサイクル数を 20 に設定しています。
# chmed -count 20 50:77
Sun Storage Archive Manager 4.4 リリース以降、ソフトウェア始動テープドライブクリーニングのデフォルト設定は off です。自動クリーニングは次のいずれかの方法で有効にできます。
クリーニングカートリッジの特定の配置が必要な場合がある、メディアチェンジャーの自動クリーニング機能を使用します。製造元のマニュアルに説明がないかどうか調べてください。
SAM-QFS 自動クリーニング機能を有効にします。
tapeclean = all autoclean on logsense on
logsense オプションは、ドライブが期限切れのクリーニングメディアを使用しないようにします。クリーニングメディアのステータスを確認するためにセンスデータだけを使用するには、defaults.conf ファイルに次の行を追加します。
tapeclean = all autoclean on logsense off
注 - 複数のドライブを備えたライブラリに自動クリーニング機能を使用するときは、カタログごとに少なくとも 2 つのクリーニングカートリッジを使用してください。使用できるクリーニングカートリッジが足りない場合、クリーニングが必要なドライブは DOWN 状態になります。
自動クリーニングを利用できず、システムがバーコードを使用している場合は、いつでもドライブのクリーニングをリクエストできます。
# cleandrive eq
eq には、mcf ファイルに定義されている自動ライブラリの装置番号を指定します。
このドライブはクリーニングカートリッジを使ってロードされます。
![]() | 注意 - エラーフラグを削除すると問題が発生することがあります。エラーの原因と、フラグを安全に削除できるかどうかがわからない場合は、この手順を使用しないでください。Oracle 技術サポートに連絡してください。 |
カートリッジ上でハードウェアエラーやソフトウェアエラーが発生した場合、SAM-QFS システムは、media error フラグを VSN カタログに設定します。media error フラグは samu ユーティリティーの v 表示、および SAM-QFS Manager に表示されます。
エラーをクリアしてフラグをリセットしてから、カートリッジの使用を試みることができます。
# chmed -E media-type.vsn
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# auditslot -e eq:slot[:partition]
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詳細は、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「auditslot(1M)」を参照してください。
samu ユーティリティーの :audit コマンド、または SAM-QFS Manager を使用して、このタスクを実行することもできます。
# samcmd off eq
eq には、mcf ファイルに定義されているドライブの装置番号を指定します。
samu または SAM-QFS Manager を使用して、この手順を実行することもできます。
# samcmd off eq
eq には、mcf ファイルに定義されているライブラリの装置番号を指定します。
samu または SAM-QFS Manager を使用して、この手順を実行することもできます。
カートリッジやドライブが破損しないように注意してください。
このコマンドは、ドライブに対して 1 回、ライブラリに対して 1 回実行します。
# samcmd on eq
eq には、mcf ファイルに定義されているライブラリとドライブの装置番号を指定します。
起動したとき、自動ライブラリが監査を実行すると、作業は完了です。
# chmed +o eq:slot
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カートリッジをそのスロットに入れないで、あとで入れる場合は、自動ライブラリにカートリッジをインポートする必要があります。