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Sun Storage Archive Manager 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
デバイスログ機能は、特定の種類のデバイス問題を解析する際に利用できるデバイス固有のエラー情報を提供します。この機能により、自動ライブラリ、テープドライブ、または光ドライブのイベントシーケンスにおける問題を特定できます。デバイスログ機能は、ソフトメディアエラー (回復可能な読み取りエラーなど) の収集は行いません。
デバイスログメッセージは、個々のログファイルに書き込まれます。ログファイルは、各自動ライブラリ、各テープおよび光ドライブデバイス、およびヒストリアンに対して 1 つずつ作成されます。ログファイルは、/var/opt/SUNWsamfs/devlog にあります。各ログファイルの名前は、装置番号名に対応しています。
たとえば、QFS ファイルシステムが 1 つと、光ドライブ 2 台からなる Hewlett Packard の光学式ライブラリが 1 つあると仮定します。
次の例は、mcf ファイルを示しています。
/dev/samst/c1t5u0 40 hp hp40 - /etc/opt/SUNWsamfs/hp40_cat /dev/samst/c1t4u0 41 mo hp40 - /dev/samst/c1t6u0 42 mo hp40 -
次の例は、/var/opt/SUNWsamfs/devlog ファイルを示しています。デバイス 43 はヒストリアンです。
# pwd /var/opt/SUNWsamfs/devlog # ls 40 41 42 43 #
デバイスログは、特に、すべてのデバイスのすべてのログオプションが有効になっていて、デバイスのアクティビティーが大量に発生しているときに、多数のログメッセージを簡単に生成できます。初期状態のデバイスログの設定項目は、次のようなデフォルト値に設定されます。
err retry syserr date
いずれかのデバイスに問題があると思われる場合は、そのデバイスの追加のログイベントを有効にすることをお勧めします。また、ご購入先から指示があった場合は、デバイスログを有効にします。このような状況では、イベントを detail に設定してください。場合によっては、ご購入先からデバイスのイベントを all に設定するように指示されることがあります。ただし、一般的には、必要以上にログを取りながらシステムを稼働することは現実的ではありません。
samexplorer(1M) コマンドを実行すると、デバイスログ情報が自動的に収集されます。この処理により、ファイルシステムサービスは問題解析アクティビティーの一部としてデバイスエラー情報を確認できるようになります。
# samset devlog eq event
eq には、メッセージをログに記録するデバイスの装置番号を指定します。
event には、samset(1M) のマニュアルページに示されているイベントを 1 つまたは複数指定します。複数のイベントを指定する場合は、スペース文字で区切ります。
devlog eq event
eq には、メッセージをログに記録するデバイスの装置番号を指定します。
event には、samset(1M) のマニュアルページに示されているイベントを 1 つまたは複数指定します。複数のイベントを指定する場合は、スペース文字で区切ります。
QFS ファイルシステムが起動すると、利用可能な各デバイスのイベントタイプが default に設定されます。また、samset コマンドを使用して、各デバイスログの現在の設定値を判別することもできます。
# samd config