スタンバイ過熱防止により、ラックに取り付けられているシステム内の電源ユニット (PSU) とマザーボードが高温から保護されます。システムがスタンバイ電源モードになっているとき、システムファンと電源ファンの両方は稼働していません。まれに、これが原因で電源とマザーボードの温度センサーが温度しきい値を超えて、過熱状態についてユーザーが警告されることがあります。
スタンバイ電源モードになっているシステムで過熱状態が発生すると、スタンバイ過熱防止機能によりホストの電源が 25 秒間投入され、システムファンが回転してシステム PSU とマザーボードを冷却します。電源の再投入が完了するまで、この 25 秒間にサービスプロセッサ (SP) ではユーザーによるサーバーホストの電源リクエストは許可されません。スタンバイ過熱防止イベント中、システムがブートを試行しないように BIOS が停止されます。VGA 接続にシステムアクティビティーは表示されません。
スタンバイ過熱防止がアクティブ化されているときに、Oracle ILOM は、温度しきい値を超えたために「スタンバイ過熱防止」がアクティブ化されたことを SP イベントログに記録します。