このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
この項では、この更新の既知の問題について説明します。
Emulex LPe16XXXおよびSun Storage FCoEアダプタによるカーネル・パニック
UEKカーネルがUEK R2 QU5 (2.6.39-400.209.1)よりも古く、次のFCoEアダプタのいずれかがシステムにインストールされている場合、起動時にカーネル・パニックが発生する可能性があります。
Emulex LPe16002-M6-O 2-Port 10Gb FCoEアダプタ
Emulex LPem16002-M6-O 2-Port 10Gb FCoEアダプタ
Emulex LPe16202-X 2-Port 10Gb FCoEアダプタ
Sun Storage 16Gb FC ExpressModule Universal HBA-Emulex (#7101689および#7101690)
Sun Storage 16Gb FC PCIe Universal HBA-Emulex (#7101683および#7101684)
これらのアダプタにはlpfc
ドライバのバージョン0:8.3.7.10.4p以降が必要であるため、パニックが発生します。
この問題を解決するには、カーネルをUEK R2 QU5 (2.6.39-400.209.1)、UEK R3 (3.8.13-16)または以降のリリース(lpfc
ドライバの更新バージョンを含むもの)に更新します。
Oracle ClusterwareがSELinuxの有効なASM Storage上で起動に失敗する
SELinuxポリシー・パッケージが最近更新されていない場合、Cluster Ready Services (CRS)が/var/log/messages
にある次のようなメッセージで起動に失敗する場合があります。
SELinux is preventing /usr/lib/oracleasm/oracleasm-instantiate-disk from associate access on the filesystem DATA1.
解決策は、selinux-policy
およびselinux-policy-targeted
パッケージをアップグレードして3.7.195.0.1.el6_4.5より前のバージョンを実行しないようにすることです。
# yum update 'selinux-policy*'
パッケージのアップグレード後にシステムを再起動します。 (バグID 13925445)
大規模メモリー32ビット・システムのサポート
Oracle Linux 5より前のリリースのOracle Linuxには、システムが32ビット・モードで最大64GBのメモリーをアドレス指定できるhugememカーネルが提供されていました。 hugememカーネルはOracle Linux 5以降のリリースでは利用できません。
Unbreakable Enterprise Kernel (UEK)は、ベア・メタルおよびハードウェア仮想化マシン(HVM)システム上の32ビット・カーネルで最大16GBのメモリー、完全な準仮想化マシン(PVM)システムで8GBをサポートします。32ビットPVMゲスト・オペレーティング・システムはホスト上の物理メモリーの最初の128GBに存在する必要があります。
Red Hat Compatible Kernel (RHCK)には、PVMシステムが最大16GBのメモリーを持てることを除いて、同じ制限があります。 UEKのPVMに対する8GBの制限は、信頼性の理由で選択されました。
32ビット・システムでは、PAE (物理アドレス拡張)メモリー機能を使用して4GBを超える物理メモリーを各プロセスに使用可能な32ビット・アドレス空間にマップします。 64ビット・システムでは、追加のメモリー抽象化層を必要とせずに4GBを超えるメモリーをアドレス指定できます。
x86_64のOracle Linuxには32ビット・ライブラリが含まれ、64ビットと32ビットの両方のLinuxが同じシステム上で実行するためのアプリケーションを構築できます。 この機能によって、32ビット・アプリケーションを実行する能力を保持しながら、事実上無制限のメモリー・サイズへのスケーラビリティが提供されます。 4GBを超えるメモリーのシステムには、この構成をお薦めします。 (バグID 16974301)
Linuxコンテナの32ビット・サポート
Linuxコンテナ・パッケージ(lxc
)は、i386アーキテクチャでは使用できません。
LinuxコンテナとSELinuxの相互運用性
SELinuxをホストで有効にして実行すると、Linuxコンテナに問題が発生する場合があります。 回避策は、/etc/selinux/config
でSELINUX=disabled
を設定してシステムを再起動することで、SELinuxを一緒に無効にします。 selinuxfs
疑似ファイル・システムはマウントされたままのため、setenforce Permissiveコマンドを使用するだけでは十分ではありません。 (バグID 15967411)
Linuxコンテナ構成のデフォルトの場所
コンテナの構成のデフォルトの場所が/etc/lxc/
からname
lxc 0.8.0
の/container/
に変更されています。name
Oracle Linuxの前の更新で作成したコンテナを起動するには、次の例のように、-fオプションをlxc-startに指定します。
# lxc-start -n ol6u3 -f /etc/lxc/ol6u3/config
既存のコンテナを変換して新しい場所を使用するには:
コンテナの構成ディレクトリを
/container/
に移動します。name
# mv /etc/lxc/
name
/container/container/
ファイルを編集して、name
/configlxc.rootfs
およびlxc.mount
パラメータの値を変更し、/etc/lxc
ではなく、/container
を示すようにします。たとえば、
config
ファイルに次のエントリが含まれている場合:lxc.rootfs = /etc/lxc/example/rootfs lxc.mount.entry=/lib /etc/lxc/example/rootfs/lib none ro,bind 0 0 lxc.mount.entry=/usr/lib /etc/lxc/example/rootfs/usr/lib none ro,bind 0 0 lxc.mount.entry=/lib64 /etc/lxc/example/rootfs/lib64 none ro,bind 0 0 lxc.mount.entry=/usr/lib64 /etc/lxc/example/rootfs/usr/lib64 none ro,bind 0 0
これらのエントリを変更して、次を読み込みます。
lxc.rootfs = /container/example/rootfs lxc.mount.entry=/lib /container/example/rootfs/lib none ro,bind 0 0 lxc.mount.entry=/usr/lib /container/example/rootfs/usr/lib none ro,bind 0 0 lxc.mount.entry=/lib64 /container/example/rootfs/lib64 none ro,bind 0 0 lxc.mount.entry=/usr/lib64 /container/example/rootfs/usr/lib64 none ro,bind 0 0
コンテナを変換すると、-fオプションをlxc-startに指定する必要はありません。 (バグID 15967411)
Broadcom NetXtreme II 10Gbpsネットワーク・アダプタ・ドライバ
bnx2x
ドライバをブリッジで使用している場合は、オプションbnx2x disable_tpa=1
を/etc/modprobe.conf
内に含めてTransparent Packet Aggregation (TPA)を無効にします。 (バグID 14626070)
btrfsファイル・システム・バランシング
btrfsファイルシステム・バランスを実行すると、新規デバイスの追加後に非RAIDまたは連結ファイル・システムの設定がRAID-0に変換されます。 新規デバイスの追加後にファイル・システムのプロファイルを変換しない場合は、このコマンドを実行しないでください。 (バグID 13715389)
btrfs変換でSELinuxセキュリティ・コンテキストが保持されない
既存のext2
、ext3
またはext4
ルート・ファイル・システムをbtrfs
に変換しても、ファイルの拡張属性の一部として保存されている関連のセキュリティ・コンテキストは繰り越されません。 SELinuxが有効で、強制モードに設定されていると、再起動後にpermission denied
エラーが多く発生し、システムがブート不可になる場合があります。 この問題を回避するには、起動時にファイル・システムの自動ラベル変更が強制的に実行されるようにします。 自動ラベル変更をトリガーするには、最初の変換後、システムの再起動前に、autorelabel
という名前の空のファイルをファイル・システムのルート・ディレクトリに作成します(たとえば、touchを使用)。 このファイルの存在により、すべてのファイルのセキュリティ属性をファイル・システムに再作成するようにSELinuxに指示されます。 これを忘れて再起動に失敗する場合は、selinux=0
をカーネル・ブート・パラメータに追加して、一時的にSELinuxを完全に無効にするか、enforcing=0
を追加して、SELinuxポリシーの適用を無効にします。 (バグID 13806043)
btrfs RAID1の障害によりカーネルがパニックになる
RAID1ディスクに障害が発生すると、エラーkernel: BTRFS error (device (null)) in btree_writepage_io_failed_hook:3662: IO failure (Error occurred while writing out btree at offset)
でカーネル・パニックが発生する場合があります。 (バグID 16262571)
btrfs subvolume get-defaultコマンド
btrfs subvolume get-defaultコマンドにより、デフォルトのサブボリュームだけではなく、既存のすべてのサブボリュームがリストされます。 (バグID 13815433)
btrfs filesystem defragmentコマンド
btrfs filesystem defragmentコマンドは、成功した場合でも終了コード20で終了します。 (バグID 13714531)
btrfsファイル・システム・サイズ
duなどのコマンドにより、遅延した割当てのバイト数が変わっている場合に、btrfsファイル・システムのファイル・サイズに不整合結果が表示される場合があります。 (バグID 13096268)
btrfsハード・リンク制限
btrfsのファイルへのハード・リンクの上限は237です。 このリンク数より多くのリンクを作成しようとすると、エラーToo many links
が発生します。 (バグID 16278563)
HP ProLiantサーバーの最初の再起動後にエラーメッセージが表示される
HP ProLiantサーバーの最初の再起動中に、次のようなエラー・メッセージが表示される場合があります。
[Firmware Bug]: the BIOS has corrupted hw-PMU resources (MSR 186 is 43003c)
このメッセージは無視して問題ありません。 オペレーティング・システムおよびサーバーの機能とパフォーマンスは影響を受けません。
Mellanox ConnectXドライバ
Mellanox ConnectXコア、EthernetおよびInfiniBandドライバは、x86_64アーキテクチャのみでサポートされます。
(バグID 16228063)
udevdメッセージ
起動時に、次のようなメッセージがdmesg
または/var/log/messages
に記録される場合があります。
udevd (pid
): /proc/pid
/oom_adj is deprecated, please use /proc/pid
/oom_score_adj instead.
udevd
プロセスでは、システムのメモリーが不足した場合に、非推奨のoom_adj
カーネル・インタフェースを使用して、強制終了されないようにします。 その場合でも、アクションは成功するため、このメッセージは無視しても問題ありません。 メッセージが表示されないようにするには、パッケージudev-147-2.42.el6.arch.rpm
以上をインストールします。 (バグID 13655071、13712009)
Oracle LinuxゲストをULNに登録できない
Virtual Boxで実行中のOracle LinuxゲストをUnbreakable Linux Network (ULN)に登録すると、サーバー通信エラーが発生して失敗する場合があります。 回避策は、ゲストでroot
として次のコマンドを実行します。
# echo "uuid=`uuidgen -t`" >> /etc/sysconfig/rhn/up2date
次に、uln_registerを再度実行します。 (バグID 14696776)
SELinuが無効な場合にxxguestパッケージをインストールできない
PREIN
スクリプト・エラーが発生してxguest
パッケージのインストールに失敗する場合は、/etc/selinux/config
でSELINUX=enabled
を設定してSELinuxを有効にし、システムを再起動して、xguest
パッケージを再インストールします。 (バグID 13495388)
X WindowシステムがPVHVMゲストで実行されない
「デスクトップ」またはソフトウェア開発ワークステーションのいずれかのインストール・オプションを使用してOracle Linux 6 Update 4 (x86_64) PVHVMゲストをインストールした場合、インストール後にゲストを実行レベル5で起動すると、X Windowシステムにアクセスできなくなります。 この問題は、OVM 3.0以前で発生します。
次の解決策を使用します。
次の例のように、GRUBの
kernel
コマンドラインに3を追加し、ゲストを実行レベル3で起動します。kernel /vmlinuz-2.6.39-400.15.0.el6uek.x86_64 ... rd_NO_DM 3
ゲストの起動後、
root
としてログインし、次の例のように、xorg-x11-drv-cirrus
パッケージをアンインストールします。# rpm -ev --nodeps xorg-x11-drv-cirrus
システムを実行レベル5で再起動するか、init 5コマンドを使用して実行レベル5に切り替えることができます。 その後実行レベル5で再起動すると、X Windowシステムにアクセスできます。 (バグID 16280196)
Oracle Databaseのインストール中にOracle VM 3.0ゲストがクラッシュする
起動時に、ゲストに設定された最大メモリー(maxmem
)パラメータの値が、指定された量(memory
)を超えると、Oracle VM 3.0のPVHVMゲストがOracle Databaseのインストール中にクラッシュします。 この問題を回避するには、maxmem
およびmemory
パラメータの値が同じになるようにします。 この問題は、Oracle VM 3.1.1で解決済です。 (バグID 13396734)
UEK R2を32ビットのPVHVMゲストとして起動する
UEK R2を32ビットのPVHVMゲストとして起動すると、カーネル・メッセージregister_vcpu_info failed: err=-38
が表示される場合がありますが、無視して問題ありません。 (バグID 13713774)
インストール後のAnacondaエラー
特定の場合に、インストールが正常に完了してシステムを再起動すると、次のようなエラーが発生する場合があります。
Error in sys.excepthook: Traceback (most recent call last): File "/usr/lib/python2.6/site-packages/meh/handler.py", line 161, in (lambda) File "/usr/lib/anaconda/exception.py", line 44, in handleException File "/usr/lib/python2.6/site-packages/meh/handler.py", line 106, in handleException File "/usr/lib/anaconda/gui.py", line 1169, in mainExceptionWindow ImportError: No module named ui.gui
14:05:55 CRITICAL: anaconda 11.5.0.47 exception report Traceback (most recent call first): File "/usr/lib64/python2.6/site-packages/gtk-2.0/gtk/_lazyutils.py", line 32, in __ getattr__ File "/usr/lib/anaconda/gui.py", line 1453, in keyRelease if ((event.keyval == gtk.keysyms.KP_Delete ImportError: No module named keysyms
これらのエラーは無視しても問題ありません。
FCoEターゲット・サービス
アップストリーム・リリースでFCoEターゲット・サービスのサポートが追加されました。 このサービスは、以前のリリースのUnbreakable Enterprise Kernel (2.6.32)ではサポートされません。 このサービスを使用するには、システムをUnbreakable Enterprise Kernelリリース2 (2.6.39)またはRed Hat Compatible Kernelで起動します。
mlx4_coreがmlnx_enとofaパッケージ間で競合する
mlnx_en
およびofa
パッケージには、両方ともmlx4_core
が含まれています。 これらのパッケージのいずれか1つのみをインストールするようにしてください。 両方のパッケージを1つのサーバーにインストールしようとすると、パッケージの競合エラーが発生します。 Mellanox Ethernet Controllerがある場合は、mlnx_en
をインストールします。 Mellanox InfiniBand Controllerがある場合は、ofa
をインストールします。 EthernetとInfiniBandの両方のコントローラがサポートされているため、システムに両方のコントローラがある場合は、ofa
を使用します。
KdumpサービスでUEKの起動に失敗する
UEKのクラッシュ・カーネルを構成する場合は、標準のクラッシュ・カーネル設定(例: crashkernel=128M@32M
)のみがサポートされます。 Red Hat Compatible Kernel (例: crashkernel=auto
)で使用される新しい設定はサポートされていないため、kdump
サービスの起動に失敗します。 (バグID 13495212)
iTCO_wdtエラー
起動時dmesg
エラーiTCO_wdt: failed to reset NO_REBOOT flag, device disabled by hardware/BIOS
(UEK R2)またはiTCO_wdt: failed to reset NO_REBOOT flag, reboot disabled by hardware
(UEK)が表示される場合は、行blacklist iTCO_wdt
を/etc/modprobe.d/blacklist-watchdog
に追加します。
ハードウェア仮想化ゲストの準仮想化ドライバ
Unbreakable Enterprise Kernelでは、Oracle VMのHVMゲストのPVドライバ(PVHVM)のサポートが追加されました。 デフォルトは、HVMゲストでの実行時にPVドライバのみを表します。 ドライバを含むkernel-uek
完全仮想化ハードウェアを実行するには、次の例のように、パラメータxen_emul_unplug=never
を/etc/grub.conf
の起動パラメータに追加します。
kernel /vmlinuz-2.6.32-300.2.1.el6uek ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 xen_emul_unplug=never
このパラメータを追加すると、以前と同様に、カーネルがエミュレート・ドライバも表すようになります(例: 8139cp
ネットワーク・ドライバ)。
パッケージ数が正しくない
インストール中に特定のグループですべてのパッケージを選択すると、正しいパッケージ数が表示されない場合があります。 (バグID 11684244)
デフォルトのリバース・パスのフィルタリング・モードにより、特定のOracle製品が影響を受ける
Oracle Linux 6は、デフォルトでstrictモードのリバース・パス・フィルタリングに設定されています。 一部のOracle製品およびネットワーク・ストレージ・デバイスは、looseモードの方がリバース・パス・フィルタリングの動作の信頼性が高くなります。 looseモードを有効にするには、次のコマンド(iface
はネットワーク・インタフェース、例: eth1
)を発行します。
# sysctl net.ipv4.conf.iface
.rp_filter=2
デフォルト設定は1(strictモード)です。 (バグID 10649976)
Receive Packet Steeringエラー
Receive Packet Steeringを使用する特定のネットワーク操作により、システム・エラーが発生する場合があります。 (バグID 11071685)
失敗したパスのリストア中に誤ったudevメッセージが表示される
失敗したパスがマルチパス構成でリストアされると、udevd-work
エラー・メッセージが/var/log/messages
に表示される場合があります。 これらのメッセージが表示されても、失敗したパスがリストアされるため、無視して問題ありません。 (バグID 11682171)
デフォルトのNFSマウント・オプション
デフォルトのNFSマウント・オプションがNFS v4に変更されました。 NFS v3ボリュームをマウントするには(Oracle Linux 5のデフォルト)、次のマウント・オプションを使用します。
-o vers=3,mountproto=tcp
ハードウェア仮想化ゲストのシリアル・コンソールの設定
ハードウェア仮想化ゲストにシリアル・コンソールを設定するには、次の設定をゲストに使用します。
次のパラメータを
/etc/grub.conf
のカーネル・ブート行に追加します。console=tty0 console=ttyS0,57600n8
次の行を
/etc/securetty
に追加します。ttyS0
Oracle RDBMS Server 11gR2のインストール前設定がインストール後に表示されない
x86_64システムで、pam.i386
パッケージを手動またはパッケージに依存してインストールし、oracle-rdbms-server-11gR2-preinstall
パッケージも選択されている場合は、これにより、/etc/security/limits.conf
のOracle Databaseの設定が上書きされます。 これは、非標準パッケージを含むキックスタート・自動化インストールの実行中に発生する可能性が高くなります。 設定をリストアするには、oracle-rdbms-server-11gR2-preinstall-verifyスクリプトを実行します。 (バグID 14212822)
Unbreakable Linux Network
Oracle Linux 6のインストール後に最初に再起動すると、システムをUnbreakable Linux Network (ULN)に登録するように求められます。 インストール中にネットワークを構成しなかった場合、ULNへの登録プロセスが失敗します。 システムを登録するには、root
としてログインして、システムのネットワークを手動で構成し、uln_registerを実行します。
起動時にコンソールが停止したように見える
一部のハードウェアでは、udev
の開始後の起動プロセス中にコンソールが停止したように見える場合があります。 ただし、システムは正常に起動しており、アクセス可能です。 この問題の回避策は、nomodeset
を/etc/grub.conf
のカーネル・ブート・パラメータとして追加します。 (バグID 10094052、13485328)
デフォルトのI/Oスケジューラ
Unbreakable Enterprise Kernelでは、deadline
がデフォルトのI/Oスケジューラです。
Red Hat Compatible Kernelでは、cfq
がデフォルトのI/Oスケジューラです。
Completely Fair Scheduler用のsched_yield()設定
Unbreakable Enterprise Kernelでは、デフォルトの設定はkernel.sched_compat_yield=1
です。
Red Hat Compatible Kernelでは、デフォルトの設定はkernel.sched_compat_yield=0
です。