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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B72085-02
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3 Spacesアプリケーションのメンテナンス

起動され実行されているSpacesアプリケーションを維持するには、Fusion Middleware管理者Spaces管理者の両方からの入力が必要です。この章では、各管理者のロールおよび職責について説明します(1人の管理者が兼任する場合もあります)。

このプロセスを説明するために役立ついくつかのロードマップも提供されます。

この章の内容は次のとおりです。

対象読者

この章の内容は、Spacesを担当するFusion Middleware管理者(Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してAdminロールを付与されたユーザー)およびSpaces管理者(Spaces管理ページを使用してAdministratorロールを付与されたユーザー)を対象としています。


注意:

WebCenter Portal: Frameworkを使用して構築されたポータル・アプリケーションをメンテナンスする管理者は、第5章「Frameworkアプリケーションのメンテナンス」を参照する必要があります。


3.1 Fusion Middleware管理者のロール

Oracle Fusion Middlewareでは、すべての管理能力を有する単一の管理ロール(Adminロール)を提供します。Fusion Middleware管理者は、セキュリティの影響を受ける管理作業の全範囲、およびすべてのインストール、構成および監査作業を実行できます。この管理者は、Spacesアプリケーションをインストールした後に速やかに設定および構成し、Spacesおよびその他のOracle WebCenter Portalコンポーネントの継続的な管理タスクを実行する必要があります。このドキュメントでは、この管理者をFusion Middleware管理者と呼びます。

Fusion Middlewareのインストール時に、1 つのFusion Middleware管理者アカウント(デフォルトではweblogic)が設定されます。パスワードは、インストールの際に入力したパスワードです。

Fusion Middleware管理者がSpacesに関して実行することが予想される継続的な管理作業を知るには、「ロードマップ - Spacesの管理および監視」に従ってください。


注意:

Fusion Middleware管理者は、初期設定でのSpacesアプリケーションの起動および実行も担当します。詳細は、第2.4項「Spacesの初回の設定(ロードマップ)」を参照してください。


3.2 Spaces管理者のロール

Spaces管理者には、Spacesアプリケーション自体の中で最も高いアプリケーション権限があります。管理者は、Spacesアプリケーションのすべての側面の表示およびカスタマイズ、ユーザーおよびロールの管理、および別のユーザーへの職責の委任を行うことができます。

初期の設定では、Fusion Middleware管理者(weblogic)は、SpacesのAdministratorロールを割り当てられた唯一のユーザーです。このパスワードは、インストール中に提供されます。

Spaces管理者が実行することが予想される継続的な管理作業を知るには、「ロードマップ - Spacesの起動および実行の維持」に従ってください。


注意:

Spaces管理者は、初期設定のSpacesアプリケーションのカスタマイズも担当します。詳細は、第2.5項「Spacesの初回のカスタマイズ(ロードマップ)」を参照してください。


3.3 Spacesのためのシステム管理(ロードマップ)

表3-1のロードマップに、起動され実行されているSpacesアプリケーションを維持するためにFusion Middleware管理者が実行できる一般的な作業の概要を示します。

表3-1 ロードマップ - Spacesの管理および監視

タスク ドキュメント ロール

管理対象サーバーの起動および停止

構成の変更を有効にするためか所定のメンテナンスのために、Spacesアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーを再起動します。

ヒント: Spaces用の管理対象サーバーの名前はWC_Spacesです。

Fusion Middleware管理者

ログ・ファイルの表示および管理

ログ・ファイルからの問題の識別および診断Spacesのログには、すべてのイベント・タイプが記録されます。起動と停止の情報、エラー、警告およびその他の情報が含まれます。

Fusion Middleware管理者

パフォーマンスの監視

Fusion Middleware ControlコンソールでSpacesアプリケーションのパフォーマンスを分析し、現在の状態を監視します。

ロールAdminOperatorMonitorのいずれかを付与されたFusion Middleware管理者は、パフォーマンス・メトリックを表示できます。詳細は、「管理操作、ロールおよびツールの理解」を参照してください。

Spaces管理者は、WebCenter Portalの分析機能を使用して、アプリケーションのパフォーマンスおよび使用状況を監視できます。

  • WebCenter Spacesの「WebCenter Spacesの分析管理ページの理解」ページの理解

Fusion Middleware管理者

Spaces管理者

アプリケーションのプロパティの調整

WebCenter Portal環境、SpacesアプリケーションおよびWebCenter Portalサービスのためのパフォーマンス関連のパラメータを再構成します。

Fusion Middleware管理者

Spacesの停止および起動

Fusion Middleware管理者は、メンテナンスの目的でSpacesアプリケーションを停止してから再起動する場合があります。

Fusion Middleware管理者

バックエンド・サービスの変更

Fusion Middleware Controlコンソールで接続を追加、変更および削除します。次を参照してください。

Fusion Middleware管理者

  • コンテンツ・リポジトリ



  • メール・サーバー



  • BPELサーバー



  • コラボレーション・サービス



  • カレンダ・サービス



  • Secure Enterprise Search



  • 分析サービス



  • アクティビティ・グラフ・サービス



  • パーソナライズ・サービス



  • イベント、リンク、リスト、ノート、タグおよびピープル・コネクション



外部アプリケーションおよびポートレット・プロデューサの変更

Fusion Middleware Controlコンソールで接続を追加、変更および削除します。次を参照してください。

Fusion Middleware管理者

  • 外部アプリケーション



  • ポートレット・プロデューサ



SSL通信の構成

セキュアな通信を構成します。

『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』も参照してください。

Fusion Middleware管理者

アイデンティティ、ポリシーおよび資格証明ストアの再関連付け

アイデンティティまたはポリシー・ストアの再関連付け

『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』も参照してください。

Fusion Middleware管理者

WebCenterのリポジトリの再構成

WebCenter Portalリポジトリを再構成します。

Fusion Middleware管理者

MDSリポジトリの再構成

アプリケーションのMDSリポジトリを再構成します。

『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』も参照してください。

  • MDSリポジトリの管理

  • 異なるMDSリポジトリまたはパーティションを使用するためのアプリケーションの構成

  • テスト・システムから本番システムへのメタデータの移動

Fusion Middleware管理者

Spacesワークフローの再構成

異なるBPELサーバーへSpacesワークフローをインストールし、接続を再構成します。

Fusion Middleware管理者

Spacesアプリケーションのエクスポート

エクスポート機能を使用して、リモート・インスタンスへのコンテンツの移動、またはステージング環境と本番環境の間でのコンテンツの移動を行います。

Fusion Middleware管理者

Spacesアプリケーションのインポート

インポート機能を使用して、バックアップからのSpacesのリストア、リモート・インスタンスへのコンテンツの移動、またはステージング環境と本番環境の間でのコンテンツの移動を行います。

Fusion Middleware管理者


3.4 Spacesのためのアプリケーション管理(ロードマップ)

表3-2のロードマップでは、Spaces管理者がSpacesの起動時および実行時に実行する可能性がある一般的な作業の概要を示します。

メンテナンスのためにSpacesをオフラインにする必要がある場合は、オフライン中にアプリケーションへのアクセスを試みるユーザーに対して適切なメッセージが表示されることを確認してください。

表3-2 ロードマップ - Spacesの起動および実行の維持

タスク ドキュメント ロール

アプリケーション設定の変更

アプリケーション全体の設定を必要に応じて変更します。

  • Spaces管理ページでのアクションの実行

  • グローバルなデフォルトの構成

  • サービス、ポートレット・プロデューサおよび外部アプリケーションの構成

  • ポータルの初期画面の準備

  • ポータル・リソースの管理

Spaces管理者

ホーム・スペースの管理

個人用ページおよびビジネス・ロール・ページを管理します。コンテンツをホーム・スペースにプッシュします。

  • ビジネス・ロール・ページでの作業

  • 個人用ページでの作業

  • システム・ページでの作業

Spaces管理者

スペースの管理

任意のスぺースを一時的にオフラインにし、非アクティブなスぺースを終了します。任意のスぺースを編集および削除します。

  • スぺース情報の表示

  • スぺースのステータスの変更

Spaces管理者

スぺース・テンプレートの管理

スぺース・テンプレートを管理します。任意のテンプレートを確認および削除します。

  • スぺース・テンプレートの管理

Spaces管理者

ユーザーおよびロールのメンテナンス

セキュリティをメンテナンスします。ユーザー・ロールの権限の変更、新しいロールの割当てを行います。

  • アプリケーション・ロールの権限の変更

  • ユーザーへの異なるロールの割当て

Spaces管理者

外部アプリケーションの管理

外部アプリケーションをメンテナンスします。エントリを追加、変更および削除します。

  • 外部アプリケーションの登録

Spaces管理者

AppConnectionManager

ポートレット・プロデューサの管理

ポートレット・プロデューサをメンテナンスします。エントリを追加、変更および削除します。

  • ポートレット・プロデューサの登録

Spaces管理者

AppConnectionManager