既存のJSFおよびOracle ADFアプリケーションやタスク・フローの公開

Oracle JSF Portlet Bridgeによって、アプリケーション開発者は、迅速かつ簡単に既存のJSFアプリケーション、Oracle ADFアプリケーションおよびタスク・フローをJSR 286ポートレットとして公開できます。Oracle JSF Portlet Bridgeは、JavaServer Faces用のPortlet 2.0 Bridgeの機能を定義するJSR 329に準拠しいます。

たとえば、自分のアプリケーションに氏名、住所、国籍などの人事管理情報の入力を受け入れるJSFページが格納されていると想定します。ページをWSRPプロデューサとしてパッケージ化することができ、またOracle JSF Portlet Bridgeを使用して、企業ポータルで従業員すべてにページをポートレットとして公開することができます。

Oracle JSF Portlet Bridgeを使用すると、ページおよびポートレットのビューは1つの同一のものになります。従来、開発者はまずアプリケーションを構築した後、ポートレットを構築し、アプリケーションをポータルのデプロイメントに統合します。通常、開発者は、WebCenter Portalを使用して、ポートレットとして直接個別に公開できる一連のタスク・フローの外でアプリケーションを構築します。このように、単一のポートレットとしてまたは単一のポートレット・プロデューサを介して配信されるポートレットの集合として1つのアプリケーションを構築することができます。アプリケーションへの変更および更新が発生した場合、ポートレットはすぐに更新されます。

WebCenter Portal: Servicesで提供される、事前に構築されたタスク・フローおよびポートレットをカスタマイズし、必要なルック・アンド・フィールを表示することができます。たとえば、ユーザーの写真を各ディスカッション・スレッドで表示する必要がある場合、JDeveloperで事前構築タスク・フローをカスタマイズすることで、直接この機能を追加することができます。従来は、要件が事前構築されたコンポーネントと一致しない場合、このような変更をするには開発者はアプリケーションをゼロから再構築する必要がありました。カスタマイズは直接Oracle Metadata Services(MDS)に保存されるため、タスク・フローの新しいバージョンまたはバッチがリリースされると、複雑なマージ・プロセスなしで直接カスタマイズが適用されます。