今日のITデプロイメントでは、構造化コンテンツおよび非構造化コンテンツの管理においてコンテンツ管理システムを使用する頻度は高まっています。これらのシステムのコンテンツを統合するには、通常、複雑な専用のAPIに対してカスタム・コーディングが必要です。以前は、これらのコンテンツ・システムを使用した新しいアプリケーションの作成にはコストがかかり、メンテナンスやアップグレードが困難でした。
Oracle WebCenter Portalは、ポータル・アプリケーションにコンテンツを統合するいくつかの方法を提供します。アプリケーションの要件およびエンド・ユーザーへどのようにコンテンツを公開するかによって方法を選択します。
- コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フロー: WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのコンテンツの選択および表示を正確にカスタマイズできます。コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローは、接続されるコンテンツ・リポジトリがOracle WebCeneter Content Serverで、WebCenterの管理者が前提条件の構成を完了している場合のみ使用可能です。コンテンツ・プレゼンタを使用すると、Oracle Site Studioファイル、コンテンツの1つのアイテム、複数のコンテンツ・アイテムまたはコンテンツへの問合せを選択したり、WebCenter Portal Conductorのパーソナライズ・シナリオの結果に基づいてコンテンツを選択することができます。また、テンプレートを選択し、WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのページにコンテンツをレンダリングできます。
- Content Management REST API: CMIS (Content Management Interoperability Services) REST APIを使用して、Oracle WebCenter Content Serverに格納されているコンテンツを表示および管理します。
- ドキュメント・サービス: フォルダおよびファイルの管理、追加、アクセス、ファイルおよびフォルダのプロパティの構成、ファイルおよびフォルダのコンテンツの検索を行う機能を提供します。ドキュメント・サービス・タスク・フローは、接続されるコンテンツ・リポジトリがOracle Content ServerまたはOracle Portalで、WebCenter Portal: Spacesの管理者が前提条件の構成を完了している場合に使用可能です。ドキュメント・サービス・タスク・フローおよびドキュメント・コンポーネント(リンク、プレビューおよびイメージ)を使用して、ポータル・アプリケーションにコンテンツを追加することと、実行時にドキュメントを管理、表示および検索するために、アプリケーションに組み込まれたコンテンツおよびドキュメント・サービス・タスク・フローをエンド・ユーザーに提供することの両方が可能です。ドキュメント・サービスは、wikiおよびブログもサポートします。
- コンテンツ・データ・コントロール: JCRアダプタを使用して、すべてのコンテンツ・リポジトリへの読取り専用アクセスを有効にし、WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションでのコンテンツの表示方法の厳しく制御します。この機能は、主に以前のリリースとの下位互換性およびコンテンツ・プレゼンタまたはドキュメント・サービス以外の機能の要件を満たすために使用可能です。