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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
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45 ワークフロー対応コンテンツの使用

WebCenter Portal: Spacesには、次のワークフロー・タイプがあります。

次の各項では、スペースのコンテンツでワークフローを使用する方法を説明します。

対象読者

この章は、接続しているコンテンツ・リポジトリがContent Serverの場合に、スペースのフォルダでワークフローの割当ておよび管理を行うSpacesユーザーを対象としています。

ワークフロー設定を定義するには、スペースのAdministration-Manage Configuration権限が必要です。ロールと権限の詳細は、第54.2.1.2項「スペース内の権限と権限モデルの理解」を参照してください。

45.1 コンテンツ・ワークフローの基本

Spacesのコンテンツのワークフローを使用できるのは、接続しているコンテンツ・リポジトリがContent Serverであり、Spaces管理者が必要な構成を完了している場合のみです。


関連項目:

詳細は、次の項を参照してください。

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のContent Serverの前提条件に関する項

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のContent Serverアダプタに応じたコンテンツ・リポジトリ接続の作成方法に関する項


ワークフローでは、ファイルをシステムにリリースする前にレビューおよび承認を行います。レビューおよび承認を行うファイルがある場合、ワークフローでは承認者にメール・メッセージで通知します。

Spacesでは、ワークフローをドキュメント・サービスのタスク・フローのフォルダに割り当てることで、ワークフローを定義できます。Spacesには、スペース・フォルダに割り当てることができる3つのワークフロー・タイプがデフォルトで用意されています(第45.1.1項「ワークフローのタイプについて」を参照してください)。これらのシード済ワークフローは、スペースのフォルダにのみ使用できます。ホーム・スペースの個人用フォルダには使用できません。

ワークフローがスペースのフォルダに割り当てられると、Spacesでは、フォルダにチェックインまたはアップロードされるすべてのファイルにワークフローが自動的に割り当てられます。ドキュメント・サービスのタスク・フロー、コンテンツ・プレゼンタのタスク・フロー、およびUniversal Content Management Portlet SuiteのOracle Workflow Queueポートレットでは、ワークフロー対応コンテンツにアクセスできます。

すべてのドキュメント・サービスのタスク・フローでは、ワークフローが割り当てられているフォルダのコンテンツの表示権限を持つユーザーは、ファイルがワークフロー内にある場合はファイルを表示でき、保留中の変更が表示されます。コンテンツ・プレゼンタにより、コンテンツ・アイテム(保留中の変更は表示されない)の公開済バージョンおよびコンテンツ・アイテムがワークフロー内にある場合は保留中の変更済バージョンを表示できます。一方、REST APIでは、ファイルの公開済バージョンのみ表示され、ワークフロー内のファイルの未公開バージョンの保留中の変更は表示されません。

ワークフロー承認者は、ワークフローのファイルにアクションを実行できます(新規バージョンのアップロード、編集、名前の変更、削除、コピー/切取り/貼付けなど)。非承認者は、ファイルの表示はできますが、ファイルへのアクションを実行することはできません。

次の各項では、Spacesのファイルのワークフローに関する概要を説明します。

45.1.1 ワークフローのタイプについて

Spacesには、スペースのコンテンツ用に3つの組込みワークフローが用意されています。これらは、1人以上の承認者がワークフローのファイルを承認、却下または編集できる単一ステップのワークフローです。

  • AllApprover: 割り当てられたすべての承認者に、ドキュメントを承認してワークフローからリリースするよう要求する単一ステップのワークフロー。このワークフロー・タイプの承認者は、ワークフロー内のファイルの編集はできません。

  • AllReviewer: 割り当てられたすべての承認者に、ドキュメントを承認してワークフローからリリースするよう要求する単一ステップのワークフロー。このワークフロー・タイプの承認者は、必要に応じてファイルを編集できます。


    注意:

    AllReviewerワークフローに割り当てられた承認者が、ドキュメントの新規バージョンのアップロードまたはドキュメントの編集を行う場合、ドキュメントはその承認者によって自動的に承認されます。


  • SingleApprover: 割り当てられた1人の承認者のみに、ドキュメントを承認してワークフローからリリースするよう要求する単一ステップのワークフロー。このワークフロー・タイプの承認者は、ワークフロー内のファイルの編集はできません。


注意:

シード済ワークフローは、スペースのフォルダにのみ使用できます。ホーム・スペースの個人用フォルダには使用できません。


組込みワークフローを使用できるようにContent Serverを構成する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWebCenterConfigureコンポーネントの基本に関する項を参照してください。

45.1.2 ワークフローのステップについて

Spacesに用意されている3つのワークフロー(AllApproverAllReviewerおよびSingleApprover)には、それぞれワークフロー・コントリビューション・ステップおよび承認ステップがあります。通常、各ステップには異なるユーザーが参加します。

表45-1 ワークフローのステップ

ステップ・タイプ 説明

contribution

これは、ワークフローの最初のステップです。このステップでは、コントリビュータとして参加するユーザーがSpacesユーザーです。Spacesユーザーは、ワークフローが有効化されているフォルダのドキュメントの送信または既存のドキュメントの編集を行います。

ApprovalStep

このステップで承認者が実行できるのは、ファイルの承認または却下です。このステップで承認者が編集できるのは、ワークフローにステップreview the current revision or create new revisions (シード済ワークフローで、AllReviewerワークフローにのみ適用)が含まれている場合のみです。


45.1.3 ワークフローのプロセスについて

ワークフローのプロセスは次のとおりです。

  1. 新規ドキュメントのアップロード、またはワークフロー対応フォルダに以前アップロードした既存ドキュメントの編集によって、最初のcontributionステップが終了すると、ドキュメントはワークフロー承認ステップに進みます。第45.1.2項「ワークフローのステップについて」を参照してください。

  2. 承認者が改訂を却下した場合、編集のために直近のcontributionステップに戻されます。

  3. 承認者がワークフローで改訂を承認すると、そのコンテンツ・アイテムはシステムにリリースされます。

45.2 スペースのフォルダへのワークフローの割当て

適切な権限(Spaces管理者またはAdministration-Manage Configuration権限を持つスペース・メンバー)があると、接続しているコンテンツ・リポジトリがContent Serverである場合、スペースのフォルダにワークフローを割り当てることができます。ワークフローがスペース・フォルダに割り当てられると、Spacesでは、フォルダにチェックインまたはアップロードされるすべてのファイルにワークフローが自動的に割り当てられます。

Spacesには、スペース・フォルダに割り当てることができる3つのワークフロー・タイプがデフォルトで用意されています(第45.1.1項「ワークフローのタイプについて」を参照してください)。これらのシード済ワークフローは、スペースのフォルダにのみ使用できます。ホーム・スペースの個人用フォルダには使用できません。

ワークフローが割り当てられている親フォルダにサブフォルダを作成すると、サブフォルダは親フォルダのワークフロー割当てを自動的に継承します。

ワークフローをフォルダに割り当てる手順は、次のとおりです。

  1. 「ドキュメント」ページまたはドキュメント・エクスプローラ、ドキュメント・マネージャまたはフォルダ・ビューア・タスク・フローで、新規フォルダを作成します(第43.7項「フォルダの作成」を参照してください)。


    注意:

    「ドキュメント」ページは、Content Server 11gのスペースでのみ表示されます。接続しているコンテンツ・リポジトリがContent Server 10gの場合、スペースにページを作成し、ドキュメント・サービスのタスク・フローをそのページに追加できます(第43.4項「ドキュメント・サービスのタスク・フローのページへの追加」を参照してください)。


  2. 「表示」メニューをクリックして「詳細」を選択するか、右クリックしてフォルダのポップアップ・メニューを表示し、「詳細」を選択します。

    フォルダの「基本プロパティ」ペインが開きます(図45-1)。

    図45-1 フォルダ・プロパティ

    フォルダのプロパティ
  3. 「ファイル」メニューから、「ワークフロー設定」を選択します。

  4. 「ワークフロー設定」ダイアログで、「ワークフロー名」リスト(図45-2)から選択し、ワークフローをフォルダに適用します。


    注意:

    「ワークフロー名」リストの選択肢の前には、インストール・プロシージャで使用されたSpacesインストール名が付きます。


    図45-2「ワークフロー設定」ダイアログ

    「ワークフロー設定」ダイアログ

    デフォルトのワークフローの詳細は、第45.1.1項「ワークフローのタイプについて」を参照してください。Content Serverで定義され、システム管理者によってワークフローが追加された場合は、リストに追加されます。ワークフローの定義の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Content Serverユーザーズ・ガイド』の「ワークフローの操作」を参照してください。

  5. ワークフロー名を選択したら、「承認者の追加」をクリックします(図45-3)。


    注意:

    Spacesでは、グループ名は承認者としてサポートされません。


    図45-3「ワークフロー設定」ダイアログ

    「ワークフロー設定」ダイアログ
  6. 「ユーザーの選択」ダイアログでは、ワークフローを割り当てる1人以上のユーザーを検索して選択します。


    注意:

    • アイデンティティ・ストアでユーザーを検索する場合のヒントは、第54.3.4.1項「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください。

    • 「ユーザーの選択」ダイアログで複数のユーザーを選択するには、検索結果に選択対象のすべてのユーザーが含まれている必要があります。[Ctrl]キーを押しながらクリックして選択し、承認者のリストを作成します。1つの検索結果にすべてのユーザーをリストするには、汎用検索文字列を使用します。別の検索文字列を入力し、その検索結果のユーザーを選択すると、「ユーザーの選択」ダイアログの既存の承認者リストが置換されます。

    • アイデンティティ・ストアからユーザー名を選択する際に問題が発生した場合は、Spaces管理者に連絡し、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のアイデンティティ・ストアの構成に関する項を参照してください。


  7. 「OK」をクリックします。

  8. 「ワークフロー設定」ダイアログでは、必要に応じて「承認者の追加」を再度クリックして承認者を追加し、「OK」をクリックしてワークフローを保存します。

割り当てられたすべての承認者は、ドキュメント承認者としてワークフローに割り当てられたことを通知するメール・メッセージを受信します。メール・メッセージの形式と内容は、システム管理者が行ったContent Serverのインストール方法および構成方法によって決まります(『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のメール・サービスの管理に関する項を参照してください)。

ワークフローがスペースのフォルダに設定されると、Spacesでは、フォルダにチェックインまたはアップロードされているすべてのファイルがワークフローに自動的に入れられます。ワークフローが定義される前にすでにフォルダに存在したファイルにワークフローを割り当てる場合は、そのファイルをローカル・ファイル・システムに保存し、スペースから削除します。再度、そのファイルをフォルダにアップロードして、フォルダのワークフロー・プロパティを継承できるようにします。第43.8.1項「ファイルのアップロード」を参照してください。

ドキュメント・サービスのタスク・フローのファイルの横にある「ワークフロー」アイコンは、ファイルがワークフローに割り当てられていることを示します(図45-4)。詳細は、第45.3項「ワークフローのファイルの表示」を参照してください。フォルダに定義されたワークフローがあるかどうかを判断するには、そのワークフロー設定を表示するしか方法はありません(前述の手順を参照してください)。

図45-4「ワークフロー」アイコン

「ワークフロー」アイコン

45.3 ワークフローのファイルの表示

ドキュメント・サービスのタスク・フロー、コンテンツ・プレゼンタのタスク・フローまたはOracle Workflow Queueポートレットで、ワークフローのファイルおよびワークフローの詳細を表示する方法は、次のとおりです。


注意:

ワークフロー承認者は、ワークフローのファイルにアクションを実行できます(新規バージョンのアップロード、編集、名前の変更、削除、コピー/切取り/貼付けなど)。非承認者は、ファイルの表示はできますが、ファイルへのアクションを実行することはできません。


45.3.1 ドキュメント・サービスのタスク・フローでのワークフロー・ファイルの表示

「ドキュメント」ページまたはスペースのドキュメント・サービスのタスク・フローで、ドキュメント・サービスのタスク・フローのファイルの横にある「ワークフロー」アイコンは、ファイルがワークフローに割り当てられていることを示します(図45-5)。

図45-5「ワークフロー」アイコンを表示するワークフローのファイル

「ワークフロー」アイコン

注意:

「ドキュメント」ページは、Content Server 11gのスペースでのみ表示されます。接続しているコンテンツ・リポジトリがContent Server 10gの場合、スペースにページを作成し、ドキュメント・サービスのタスク・フローをそのページに追加できます(第43.4項「ドキュメント・サービスのタスク・フローのページへの追加」を参照してください)。


ワークフローにあるファイルを表示する手順は、次のとおりです。

  1. ファイル名をクリックし、ドキュメント・ビューアの「プレビュー」ペインでファイルを開きます。

    ドキュメント・ビューアの「プレビュー」ペインでは、そのファイルがワークフローにあることを示す通知が表示されます。ワークフローの承認者として割り当てられている場合、承認、却下またはファイルの詳細を表示できるコントロールが表示されます(図45-6)。ファイルのプレビューには、保留中の変更が表示されます。

    図45-6 ワークフローのファイルを表示するドキュメント・ビューアの「プレビュー」ペイン

    ワークフローのファイルを表示するドキュメント・ビューアの「プレビュー」ペイン
  2. ワークフローの詳細を表示するには(承認者の場合)、「詳細」をクリックし、Content Serverでワークフロー情報を表示します(図45-7)。

    図45-7 Content Serverでのワークフロー情報

    Content Serverでのワークフロー情報

    注意:

    ドキュメント・ビューアの「プレビュー」ペインで、ワークフロー「詳細」リンクの機能を有効にするには、次の2つの要件を両方とも満たす必要があります。

    • Spacesアプリケーションへのアクセスには、Content ServerとSpacesアプリケーションを同一のホストとポートで公開するOracle HTTP Server (OHS)を使用する必要があります。SpacesへのフロントエンドとしてOHSを設定する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWebCenter Portalアプリケーション用にContent Serverを構成する方法に関する項を参照してください。

    • Spacesは、webContextRootパラメータにContent Serverのホスト名を設定して、Content Serverリポジトリに接続している必要があります。webContextRootの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のコンテンツ・リポジトリの登録に関する項を参照してください。WLSTでwebContextRootを設定する場合は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』createJCRContentServerConnectionおよびsetJCRContentServerConnectionに関する項を参照してください。


  3. ファイルの承認者またはレビューアの場合、「承認」または「却下」をクリックし、ファイルのレビュー結果を表示します。そのファイルの承認が保留中の場合のみ、これらのリンクがアクティブになります。ファイルを却下する場合、却下の理由を入力します。ファイルを承認または却下するその他の方法は、第45.6.1項「ワークフローのファイルの承認または却下」を参照してください。


    注意:

    電子署名を必要とするようContent Serverでファイルが構成されている場合、WebCenter Portal: Spacesではそのファイルを承認できません。承認に電子署名を付加するには、Content Serverを使用して承認する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Content Serverユーザーズ・ガイド』の「ワークフローの操作」を参照してください。



    注意:

    ワークフロー内のファイルを編集するには、そのファイルにステップreview the current revision or create new revisionsを含むワークフローが関連付けられている必要があります。さらに、そのワークフローの承認者であることも必要になります。これらの要件を満たすシード済ワークフローは、AllReviewerです。


ワークフローのファイルが承認されると、ワークフローからリリースされ、「ワークフロー」アイコンがそのファイルに表示されなくなります(図45-8)。ファイルを編集し、さらに変更を行う場合は、ファイルはワークフローに戻されます。

図45-8 ワークフローからリリースされた「ワークフロー」アイコンが表示されないファイル

ワークフローからリリースされた「ワークフロー」アイコンが表示されないファイル

ワークフローのファイルが却下されると、ファイルはワークフローにとどまり、contributionステップに戻されます。ファイル所有者は、表示される「承認」および「却下」コントロールに対してファイルを更新する必要があります。

45.3.2 コンテンツ・プレゼンタのタスク・フローでのワークフロー・ファイルの表示

コンテンツ・プレゼンタに表示されるコンテンツ・アイテムは、そのアイテムがワークフロー内にあるときでも表示できます。これには、Site Studioリージョン・テンプレートに表示されるSite Studioコントリビュータ・データ・ファイルも含まれます。コンテンツ・アイテムがContent Serverでリリース済ステータスになっている場合、コンテンツ・プレゼンタでコンテンツ・アイテムを表示できます。また、コンテンツ・アイテムの改訂がワークフローで保留中の場合、コンテンツ・アイテムの承認者はコンテンツ・プレゼンタにより、ページ編集モードまたはコンテキスト内編集(コントリビュータ)モードでワークフローの公開済バージョンとそのバージョンを切り替えることができます。さらに、ワークフローのアイテムを承認または却下するためのリンクも提供し、アイテムに関する追加情報を表示できます。

コンテンツ・プレゼンタでワークフローのファイルを表示する手順は、次のとおりです。

  1. コンテンツ・プレゼンタのタスク・フローをページに追加して(第42.2項「ページへのコンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローの追加」を参照してください)、ワークフロー内のファイルを選択します。

  2. コンテンツ・プレゼンタでファイルの現在のワークフローの状態を表示するには、編集モード(図45-9)でページを表示するか、コンテキスト内編集(コントリビュータ)モード(図45-10)でファイルを表示します。

    コンテンツ・プレゼンタでは、ファイルがワークフローに存在することを示すワークフロー・コントロールが表示されます。ファイルの最初のビューでは、ファイルの公開済バージョンが表示されます。


    関連項目:

    ページを編集モードで表示するまたはファイルをコンテキスト内編集(コントリビュータ)モードで表示するには、それぞれ次の項を参照してください。


    図45-9 ページ編集モード: コンテンツ・プレゼンタのワークフロー・コントロール

    ページ編集モード: CPのワークフロー・コントロール

    図45-10 コンテキスト内編集(コントリビュータ)モード: コンテンツ・プレゼンタのワークフロー・コントロール

    コンテキスト内編集(コントリビュータ)モード: CPのワークフロー・コントロール
  3. ワークフローの詳細を表示するには、「詳細」をクリックし、Content Serverでワークフロー情報を表示します(ワークフロー名、実行されたステップ、実行されたアクション、アクションの日付およびアクションを実行したユーザーなど)。


    注意:

    ドキュメント・ビューアの「プレビュー」ペインで、ワークフロー「詳細」リンクの機能を有効にするには、次の2つの要件を両方とも満たす必要があります。

    • Spacesアプリケーションへのアクセスには、Content ServerとSpacesアプリケーションを同一のホストとポートで公開するOracle HTTP Server (OHS)を使用する必要があります。SpacesへのフロントエンドとしてOHSを設定する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWebCenter Portalアプリケーション用にContent Serverを構成する方法に関する項を参照してください

    • Spacesは、webContextRootパラメータにContent Serverのホスト名を設定して、Content Serverリポジトリに接続している必要があります。webContextRootの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のコンテンツ・リポジトリの登録に関する項を参照してください。WLSTでwebContextRootを設定する場合は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』createJCRContentServerConnectionおよびsetJCRContentServerConnectionに関する項を参照してください。


  4. ワークフローの承認者の場合、「保留中の変更のプレビュー」をクリックしてファイルへの変更をプレビューし、ページ編集モード(図45-11)またはコンテキスト内編集(コントリビュータ)モード(図45-12)のいずれかで変更を「承認」または「却下」します。そのファイルの承認が保留中の場合のみ、これらのリンクがアクティブになります。ファイルを却下する場合、却下の理由を入力します。ファイルを承認または却下するその他の方法は、第45.6.1項「ワークフローのファイルの承認または却下」を参照してください。


    注意:

    電子署名を必要とするようContent Serverでファイルが構成されている場合、WebCenter Portal: Spacesではそのファイルを承認できません。承認に電子署名を付加するには、Content Serverを使用して承認する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Content Serverユーザーズ・ガイド』の「ワークフローの操作」を参照してください。


    図45-11 ページ編集モード: コンテンツ・プレゼンタで承認または却下するワークフロー・ファイルのプレビュー

    ページ編集モード: CPでの承認または却下

    図45-12 コンテキスト内編集(コントリビュータ)モード: コンテンツ・プレゼンタで承認または却下するワークフロー・ファイルのプレビュー

    コンテキスト内編集モード: CPでの承認または却下

ワークフローのファイルが承認されると、ワークフローからリリースされ、コンテンツ・プレゼンタにワークフロー・コントロールが表示されなくなります。ファイルを編集してさらに変更を行う場合は、ファイルはワークフローに戻され、ワークフロー・コントロールが再度表示されます。

ワークフローのファイルが却下されると、ファイルはワークフローにとどまり、contributionステップに戻されます。ファイル所有者は、表示される「承認」および「却下」コントロールに対してファイルを更新する必要があります。

45.3.3 Workflow Queueでのワークフロー・ファイルの表示

Content Portlet Suiteがインストールされている場合は、Oracle Workflow Queueポートレットをページに追加し、各ワークフローの詳細とともにワークフローのファイルをリストできます。Content Portlet Suiteのデプロイ方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Content Portlet Suiteデプロイメント・ガイドを参照してください。

Oracle Workflow Queueポートレットをページに追加する手順は、次のとおりです。

  1. 新規ページをスペースに作成するか、またはポートレットを追加するページに移動し、そのページを編集モードで開きます。


    関連項目:

    詳細は、第17.2項「ページの作成」および第18.1項「コンポーザの開始および終了」を参照してください。


  2. 「コンテンツの追加」をクリックして、リソース・カタログを開きます。

  3. Oracle Workflow Queueポートレットをリソース・カタログで探します。


    ヒント:

    Oracle Workflow Queueポートレットの有無や場所は、リソース・カタログの構成方法によって異なります。たとえば、デフォルト・リソース・カタログでは、「ポートレット」「<Host>ポートレット」の順にクリックし、Oracle Workflow Queueポートレットを探します。


  4. Oracle Workflow Queueポートレットの横の「追加」をクリックしてページに追加し、リソース・カタログの「閉じる」をクリックします。

    Oracle Workflow Queueポートレット(図45-13)のページには、ユーザーに割り当てられた承認または却下を実行するワークフローのファイルすべてが表示されています。

    図45-13 Oracle Workflow Queueポートレット

    Oracle Workflow Queueポートレット

Oracle Workflow Queueポートレットでは、適切な権限を保持している場合、次のアクションを実行できます。

  • 「タイトル」列で、ファイル名をクリックし、そのネイティブ・アプリケーションで開きます。

  • 「ワークフロー情報」列で、リンクをクリックし、「ワークフロー・ステップ情報」ペインを表示します。このペインには、ワークフローの完了に必要なステップ、現在のステップ、必要な承認数および残りのレビューアが表示されます。詳細は、第45.4.1項「ワークフロー・ステータスの詳細表示」を参照してください。

  • 「アクション」列で、「承認」または「却下」をクリックし、ファイルのレビュー結果を表示します。そのファイルの承認が保留中の場合のみ、これらのリンクがアクティブになります。ファイルを却下する場合、却下の理由を入力します。ファイルを承認または却下するその他の方法は、第45.6.1項「ワークフローのファイルの承認または却下」を参照してください。


    注意:

    電子署名を必要とするようContent Serverでファイルが構成されている場合、WebCenter Portal: Spacesではそのファイルを承認できません。承認に電子署名を付加するには、Content Serverを使用して承認する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Content Serverユーザーズ・ガイド』の「ワークフローの操作」を参照してください。


  • 「情報」列で、「コンテンツ情報」アイコンをクリックし、「コンテンツ情報」ペインを表示します。このペインには、実行可能なアクションへのアクセス、ファイル・メタデータ情報および改訂履歴が表示されます。詳細は、第45.4.2項「コンテンツ情報およびアクションの表示」を参照してください。

45.4 ワークフロー・ステータスおよびファイル情報の表示

ワークフローのファイルの承認者または所有者として、ワークフローの現在の状態に関する詳細、そのファイル自体の詳細を確認できます。また、ファイルを更新または共有して承認を進めるファイル管理アクションも実行できます。

45.4.1 ワークフロー・ステータスの詳細表示

ファイルのワークフロー・ステータスの詳細を表示する手順は、次のとおりです。

  1. ファイルがリストされるOracle Workflow Queueポートレットに移動します。

    Oracle Workflow Queueポートレットをページに追加する手順は、第45.3.3項「Workflow Queueでのワークフロー・ファイルの表示」を参照してください。

  2. 「ワークフロー情報」列で、ワークフロー・ステップ・リンクをクリックし、「ワークフロー・ステップ情報」ペイン(図45-14)を表示します。このペインには、ワークフローの完了に必要なステップ、現在のステップ、必要な承認数および残りのレビューアが含まれます。ワークフローのステップの詳細は、第45.1.2項「ワークフローのステップについて」を参照してください。

    図45-14 ワークフロー・ステップ情報

    ワークフロー・ステップ情報
  3. 「戻る」をクリックし、Oracle Workflow Queueポートレットに戻ります。

45.4.2 コンテンツ情報およびアクションの表示

ワークフローのファイルの詳細が表示される「コンテンツ情報」ペインを表示する手順、およびファイルを更新または共有して承認を進めるファイル管理アクションを実行する手順は次のとおりです。

  1. ファイルがリストされるOracle Workflow Queueポートレットに移動します。

    Oracle Workflow Queueポートレットをページに追加する手順は、第45.3.3項「Workflow Queueでのワークフロー・ファイルの表示」を参照してください。

  2. 「情報」列で、「コンテンツ情報」アイコンをクリックし、「コンテンツ情報」ペイン(図45-15)を表示します。このペインには、実行可能なアクションへのアクセス、ファイル・メタデータ情報および改訂履歴が表示されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Content Serverユーザーズ・ガイド』のコンテンツ情報ページに関する項を参照してください。

    図45-15 「コンテンツ情報」ペイン

    「コンテンツ情報」ペイン
  3. 必要に応じて、「アクション」リストから次のアクションのいずれかを選択します。

    • チェックアウト: ファイルをチェックアウトし、更新中に他のコントリビュータが変更できないようにファイルをロックできます。

    • 更新: 「情報更新」フォームが表示され、ファイルの新規改訂を作成しなくてもファイルの編集可能なメタデータを更新できます。Spaces管理者、Administration-Manage Configuration権限を持つスペース・メンバーまたはファイル所有者のみが、ファイル・プロパティを編集できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Content Serverユーザーズ・ガイド』の情報更新フォームに関する項を参照してください。

    • 類似のチェックイン: 「コンテンツ・チェックイン」フォームが表示され、ファイルの編集可能なメタデータを更新し、Content Serverにファイルをチェックインできます。Spaces管理者、Administration-Manage Configuration権限を持つスペース・メンバーまたはファイル所有者のみが、メタデータ・プロパティを編集できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Content Serverユーザーズ・ガイド』のコンテンツ・チェックイン・フォームに関する項を参照してください。

    • 電子メールによるリンクの送信: Web表示可能ファイルのURLへのリンクを含む新規メッセージで電子メールアプリケーションを開き、ファイルの承認を進めるために他のユーザーに入力またはレビューを依頼するメールを送信できます。

  4. 「戻る」をクリックし、Oracle Workflow Queueポートレットに戻ります。

45.5 ワークフローの変更または削除

適切な権限(Spaces管理者またはAdministration-Manage Configuration権限を持つスペース・メンバー)があると、接続しているコンテンツ・リポジトリがContent Serverの場合、ドキュメント・サービスのタスク・フローのフォルダに割り当てられたワークフローを変更または削除できます。

フォルダに割り当てられたワークフローを変更または削除する手順は、次のとおりです。

  1. 「ドキュメント」ページまたはスペースのドキュメント・サービスのタスク・フローで、フォルダの行をクリックします。


    注意:

    「ドキュメント」ページは、Content Server 11gのスペースでのみ表示されます。接続しているコンテンツ・リポジトリがContent Server 10gの場合、スペースにページを作成し、ドキュメント・サービスのタスク・フローをそのページに追加できます(第43.4項「ドキュメント・サービスのタスク・フローのページへの追加」を参照してください)。


  2. 第45.2項「スペースのフォルダへのワークフローの割当て」で説明している次の手順を実行します。

    • ワークフローを変更するには、「ワークフロー名」リストから別のワークフローを選択し、必要に応じて、承認者を追加または削除します。

    • ワークフローを削除するには、「ワークフロー名」リストから「<なし>」を選択します。


      注意:

      フォルダに割り当てられたワークフローを変更または削除する場合、フォルダに格納されていたファイルは、前のワークフローに割り当てられたままです。その後フォルダにチェックインまたはアップロードされたファイルのみ、新規のワークフロー設定を継承します。


45.6 ワークフローへの参加

ワークフローのプロセスは次のとおりです。

次の各項では、ワークフロー・プロセスを通じてファイルを操作する方法を説明します。

45.6.1 ワークフローのファイルの承認または却下

ワークフローに対して割り当てられた承認者として、割り当てられているファイルのレビュー、および承認または却下のいずれかを実行する必要があります。ファイルがワークフロー・タイプ(第45.1.1項「ワークフローのタイプについて」を参照してください)に応じて承認されると、ワークフローからリリースされます。

ワークフローのファイルを承認または却下する手順は、次のとおりです。

  1. 承認者として割り当てられたファイルを次のいずれかの方法で表示します。

  2. 「承認」または「却下」をクリックし、ファイルのレビュー結果を表示します。そのファイルの承認が保留中の場合のみ、これらのリンクがアクティブになります。ファイルを却下する場合、却下の理由を入力します。


    注意:

    電子署名を必要とするようContent Serverでファイルが構成されている場合、WebCenter Portal: Spacesではそのファイルを承認できません。承認に電子署名を付加するには、Content Serverを使用して承認する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Content Serverユーザーズ・ガイド』の「ワークフローの操作」を参照してください。


ワークフローのファイルが承認されると、ワークフローからリリースされ、「ワークフロー」アイコンがそのファイルに表示されなくなります(図45-16)。ファイルを編集し、さらに変更を行う場合は、ファイルはワークフローに戻されます。

図45-16 ワークフローからリリースされた「ワークフロー」アイコンが表示されないファイル

ワークフローからリリースされた「ワークフロー」アイコンが表示されないファイル

ワークフローのファイルが却下された場合、ファイルはワークフローにとどまります。ファイル所有者は、表示される「承認」および「却下」コントロールに対してファイルを更新する必要があります。

45.6.2 却下された改訂の操作

ワークフローのファイルが却下されると、ファイルはワークフローにとどまり、contributionワークフロー・ステップの最初の送信者に戻されます。コントリビュータは、ファイルを修正して保存します。ファイルが保存されると、自動的にワークフロー承認ステップに再度戻され、割り当てられた承認者によって承認または却下されます。