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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.7.0)
B72923-01
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19 ページでのWeb開発コンポーネントの使用

この章では、デフォルトのリソース・カタログにおける「Web開発」セクションでのコンポーネントの使用方法について説明します。内容は次のとおりです。

対象読者

この章は、アプリケーションレベルの権限であるPages: Create, Edit, and Delete Pagesまたはスペースレベルの権限であるBasic Services: Edit Page Access, Structure, and Contentを付与されたユーザーが対象となっています。

アプリケーション管理者には、アプリケーション・リソースを公開または非表示にする権限や、デフォルトの権限を変更する権限があります。この章で説明するタスクは、関連するリソースが非表示の場合や、そのタスクの実行権限がない場合には使用できません。

19.1 Web開発コンポーネントの基本

Web開発コンポーネントでは、イメージ、HTML、リンクなどの動的コンテンツに加え、言語の選択や独自のコンテンツの追加領域など、エンド・ユーザーが実行時に変更可能なコンポーネントもページに追加します。これらのコンポーネントを使用すると、企業ブランドの強化(イメージ)、ミッション・ステートメントの提供(テキスト)、関連情報へのユーザーの誘導(リンクおよびハイパーリンク)、およびユーザーがコンテンツを追加または使用する領域の提供(ボックス)が可能です。

19.2 ページへのWeb開発コンポーネントの追加

Web開発コンポーネントをページに追加するプロセスは、第18.5項「ページへのコンポーネントの追加」の説明のとおり、リソース・カタログ・コンポーネントでのプロセスと同じです。

リソース・カタログで、「Web開発」の横にある「開く」リンクをクリックして、Web開発コンポーネントの選択内容を表示します(図19-1)。

図19-1 リソース・カタログのWeb開発コンポーネント

リソース・カタログのWeb開発コンポーネント
「図19-1 リソース・カタログのWeb開発コンポーネント」の説明


ヒント:

一部のコンポーネントはページ・インフラストラクチャの一部として提供されており、リソース・カタログで明確に公開されているとはかぎりません。この例では、spacerコンポーネントが該当します。ページにこれ以上の追加はできないものの、プロパティの構成は可能です。詳細は、第20章「ページでのレイアウト・コンポーネントの使用」を参照してください。


19.3 データ・コントロールの使用

データ・コントロール、そのアクセッサまたはそのメソッドをページに追加する場合は、データを視覚化するための各種オプションを選択できます。詳細は、第29.4.1項「タスク・フローでのデータ・コントロールの使用」を参照してください。

19.4 ボックス・コンポーネントの使用

この項では、ボックス・コンポーネントの概要を示し、その関連プロパティをリストして説明します。この項の内容は次のとおりです。

19.4.1 ボックス・コンポーネントの基本

ページにボックス・コンポーネントを追加するには、第19.2項「ページへのWeb開発コンポーネントの追加」を参照してください。

ボックスは、ページ上で他のコンポーネントの配置に使用可能なコンテンツ領域です。これに対応する移動可能ボックスとは異なり、ボックスは、アプリケーションの実行時にページ上での移動ができません(そのコンテンツの再配置は可能です)。ボックス・コンポーネントは、ページに追加するタスク・フロー、ポートレットその他のコンポーネントを配置する場所となります。

このコンポーネントの共通アクティビティにより、「スタイル」タブの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで実行する背景色の設定およびパディングの変更が行われます。第18章「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」を参照してください。

ページ編集モードにおいて、通常、ボックスは長方形でレンダリングされ、点線、「コンテンツの追加」ボタン、さらには「タブ・セットまたはタブの追加」「ボックスを追加」「編集」および「削除」の各アイコンで構成されます(図19-2)。

図19-2 ボックス・コンポーネント

ボックス・レイアウト・コンポーネント
「図19-2 ボックス・コンポーネント」の説明

常時、すべてのボックス・コントロールが表示されるわけではありません。表示内容は、権限や、ボックスが最上位ボックス(削除ができないため、「削除」アイコンは表示されません)であるかどうか、ボックスがストレッチされているかどうか(ストレッチしている場合は、他のボックスを追加できないため、追加用のコントロールは表示されません)、およびボックス・プロパティが特定のコントロールを表示するかどうかによって異なります(詳細は、表19-1「ボックス・コンポーネントの表示オプション」を参照してください)。

ボックス内にはコンテンツを配置でき、1つ以上のボックスをボックス内に配置できます(ただし、ボックスが、そのコンテンツをストレッチするように構成(ボックス・プロパティのLayoutstretch)されていない場合)。コンテンツを水平方向または垂直方向に表示するか、ストレッチして表示するようにボックス・プロパティを構成できます。スクロールバーを表示するように指定するか、またはそのすべての領域を単一コンポーネントが使用するようにボックスを設定する(ストレッチ)ことができます。ボックス・コントロールを使用すると、指定のボックスの上、下またはいずれかのサイドにボックスを追加したり、ボックス内にタブまたはタブ・セットを追加できます。


関連項目:

タブ・セットの追加およびタブの構成の詳細は、第18.4.5項「タブを使用した階層化されたコンテンツ・リージョンの作成」を参照してください。


必要に応じて、リソース・カタログから複数のボックスを追加するのではなく、1つのボックスをページに追加し、そのコントロールを使用して必要なすべてのボックスおよびタブを追加することもできます。

19.4.2 ボックス・コンポーネントのプロパティの設定


関連項目:

ページ上のコンポーネントのプロパティへのアクセスおよびその設定の詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。


ボックス・コンポーネントのプロパティでは、「アクション」メニュー、タブの作成アイコンおよびボックスの分割アイコンの表示の有効化または無効化、ボックス・コンテンツの位置合せおよび方向の指定、ボックス・コンポーネントの再配置およびボックスでのツールチップ・テキストの指定ができます。

ボックス・コンポーネントのプロパティには、ボックス・コンテンツの非表示、表示および再配置用のオプションが付いた「子コンポーネント」タブがあります。詳細は、第18.6.5項「子コンポーネントの使用」を参照してください。

「スタイル」タブは、コンポーネント・インスタンスのスタイルの設定に使用できます。ここで設定するスタイルは、コンポーネントの外観を制御する他のスタイル(主にアプリケーション・スキンにより提供されるスタイル)をオーバーライドします。ボックス・スタイルのプロパティは、他の多くのコンポーネントに共通しています。共通のスタイル・プロパティは、第18.6.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」にリストされ、説明が示されています。

表19-1は、ボックス・コンポーネントの表示オプションをリストして説明しています。

表19-1 ボックス・コンポーネントの表示オプション

プロパティ 説明

Allow Action

ボックスおよびボックスに追加するコンポーネントでの様々なアクションの表示を有効化または無効化します。

  • all: ボックスでの「コンテンツの追加」ボタンの表示、「ボックスを追加」アイコンの表示、「アクション」メニューのそのサポートを行うすべての子コンポーネントへの表示、移動可能ボックスのボックスへの移動およびボックスからの移動を可能にします。

  • none: ボックスでの「コンテンツの追加」ボタンの非表示、「ボックスを追加」アイコンの非表示、すべての子コンポーネントでの「アクション」メニューの表示の無効化を行います。また、ボックス内のすべての移動可能ボックスが凍結され、移動できないため、ユーザーは移動可能ボックスをボックスに移動できません。

Horizontal Alignment

ボックス・コンテンツをその左と右の境界線間でどのように位置合せするかを指定します。

  • start: コンテンツを先頭位置で揃えます。これは、選択した言語の読取り順序で決定されます。この値は、双方向言語をサポートする環境に対応するために提供されています。

  • center: コンテンツをボックスの中央に揃えます。

  • end: コンテンツを終了位置で揃えます。これは、選択した言語の読取り順序で決定されます。この値は、双方向言語をサポートする環境に対応するために提供されています。

  • left: コンテンツをボックスの左側で揃えます。

  • right: コンテンツをボックスの右側で揃えます。

Layout

ボックス・コンテンツの向きを指定します。

  • vertical: ボックス・コンテンツを縦方向に(つまり、オブジェクトの列として)揃えます。

  • horizontal: ボックス・コンテンツを横方向に(つまり、オブジェクトの行として)揃えます。Layouthorizontalに設定する場合は、子コンポーネントをストレッチする親コンポーネントにより、このコンポーネントをストレッチすることはできません。

  • scroll: ボックス・コンテンツをスクロールバーを使用して垂直方向に揃えます。コンテンツの高さ/幅がボックスの高さまたは幅を超えると、スクロールバーがレンダリングされます。

  • stretch: 指定したボックスのサイズに合せてボックス・コンテンツがストレッチされます。ボックスにheight(第18章「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」を参照)が指定されていない場合は、ボックスが別のストレッチ・コンポーネント内に配置されていないかぎり、高さはデフォルトの200ピクセルに設定されます。この場合は、ボックスの高さはその親によって制御されます(ただし、horizontalを参照)。stretchを選択した場合は、ボックスにコンポーネントを1つ追加すると、「コンテンツの追加」ボタンが非表示になり、コンテンツをボックスにドラッグ・アンド・ドロップできなくなります。また、Layout値をstretchに設定してボックスを分割することはできません。

  • auto: 親コンポーネントによりボックスがストレッチされた場合にのみ、子コンポーネントがストレッチされます。それ以外の場合は、コンテンツがスクロール表示されます。

Short Desc

ボックスのツールチップ・テキストを指定します。

ボックス上にマウス・ポインタを移動すると、ツールチップ・テキストが表示されます。

Show Component

次のように、ページ上でコンポーネントを非表示にするか、表示します。

  • コンポーネントを選択して表示します。

  • コンポーネントを選択解除して非表示にします。

この方法でコンポーネントを非表示にすると、子コンポーネントもすべて非表示になります。コンポーネントは、コンポーザのソース・ビューを使用して再び表示できます。ソース・ビューで、非表示のコンポーネントを右クリックし、表示されるコンテキスト・メニューから「コンポーネントの表示」を選択します。

Show Split Action

ボックスを1つ以上のボックスに分割できるアイコンを表示または非表示にします。

  • チェック・ボックスを選択すると、ボックスに「ボックスを追加」アイコンが表示されます。

  • チェック・ボックスを選択解除すると、ボックスでアイコンが非表示になります。

Show Tab Action

ボックスにタブ付きリージョンを追加できるアイコンを表示または非表示にします。

  • チェック・ボックスを選択すると、ボックスに「タブ・セットまたはタブの追加」アイコンが表示されます。

  • チェック・ボックスを選択解除すると、ボックスでアイコンが非表示になります。

Vertical Alignment

ボックス・コンテンツをその上と下の境界線間でどのように位置合せするかを指定します。

  • top: コンテンツをボックスの上部に揃えます。

  • middle: コンテンツをボックスの中央に揃えます。

  • bottom: コンテンツをボックスの下部に揃えます。

  • baseline: 一番下よりわずかに上にあるボックスのベースラインにコンテンツを揃えます。

Vertical Alignmentは、レイアウトが水平の場合にのみ適用されます。



関連項目:

表示オプション・プロパティでは、式言語(EL)エディタにアクセスすることもできます。このエディタを使用すると、EL値の入力およびテストができます。詳細は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


19.5 言語の変更コンポーネントの使用

第27.3.1項「言語の変更タスク・フローのページへの追加」を参照してください。

19.6 HTMLマークアップ・コンポーネントの使用

この項では、HTMLマークアップ・コンポーネントの概要を示し、その関連プロパティをリストして説明します。また、ここでは、YouTubeのビデオをページに埋め込む場合の使用例を示します。

この項の内容は次のとおりです。

19.6.1 HTMLマークアップ・コンポーネントの基本

ページにHTMLマークアップ・コンポーネントを追加するには、第19.2項「ページへのWeb開発コンポーネントの追加」を参照してください。

HTMLマークアップ・コンポーネントは、HTMLの<script>タグに埋め込まれたJavaScriptなど、HTMLマークアップをページに追加するためのシンプルなエディタです(図19-3)。

図19-3 HTMLマークアップ・コンポーネント

HTMLマークアップ・レイアウト・コンポーネント
「図19-3 HTMLマークアップ・コンポーネント」の説明

エディタのコンポーネント・プロパティを使用してマークアップを次のように入力します。

  • 適切なHTMLマークアップでJavaScriptを囲みます。HTMLは、有効なXHTMLである必要があります。

    たとえば、次のようになります(図19-4)。

    <script type="text/javascript">
       document.write("Welcome to the club");
    </script>
    
  • XHTML以外を入力する場合は、適切にカッコで囲む(つまり、CDATAで囲む)必要があります。たとえば、<![CDATA[non-conforming HTML]]>のようにします。

  • JavaScriptは、完全なURLページのリクエストによってページがレンダリングされる場合にのみ実行されます。ポータルのタブからページに移動した場合は、JavaScriptは実行されません。この制限を回避するには、JavaScriptをそのロード時に実行するようにページ・スタイルを作成します。


警告:

このコンポーネントは、適切に使用しないとページを壊す可能性があるため、慎重に使用する必要があります。エラーを解決する必要がある場合は、ソース・ビューでコンポーネントを削除するか(第18.2項「デザイン・ビューおよびソース・ビューの概要」を参照)、ログアウトして、再度ログインすることでコンポーザをリセットできます。


図19-4 HTMLマークアップの表示オプションにおけるJavaScriptの例

HTMLマークアップ・コンポーネントのJavaScriptの例
「図19-4 HTMLマークアップの表示オプションにおけるJavaScriptの例」の説明

エディタのヘッダーは、ページ編集モードには表示されますが、ページ・ビュー・モードには表示されません。これにより、Welcome #{securityContext.userName}!などの個別化されたメッセージは、コンポーネント・ヘッダーでメッセージが乱雑になることなく、ページ上に配置できます。


ヒント:

#{securityContext.userName}などのEL式を入力する場合、出力はその式の値となります。この場合では現在のユーザー名となります。


19.6.2 HTMLマークアップ・コンポーネントのプロパティの設定


関連項目:

ページ上のコンポーネントのプロパティへのアクセスおよびその設定の詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。


HTMLマークアップ・コンポーネントのプロパティを使用すると、簡単なHTMLマークアップ、JavaScript、テキストまたは式言語(EL)を入力できます。たとえば、HTMLマークアップ・コンポーネントを使用して、パーソナライズしたメッセージをページ・ビジター、YouTubeビデオ、Googleガジェット、Pandora Music Stationなどに埋め込みます(詳細は、第19.6.3項「ビデオ、音楽、スライドおよびその他の種類のコンテンツの埋込み」を参照してください)。

コンテンツ・エントリに加え、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「表示オプション」タブのプロパティ(図19-2)を使用することにより、テキスト・エントリの動作を制御し、ツールチップ・テキストを(Short Descプロパティで)指定します。

HTMLマークアップ・コンポーネントのプロパティには、コンポーネント・インスタンスでスタイルを設定するオプションの付いた「スタイル」タブが含まれています。ここで設定するスタイルは、コンポーネントの外観を制御する他のスタイルをオーバーライドします。これには、コンポーネントの親コンテナ、現在のページおよびアプリケーションで設定されているスタイルが含まれます。HTMLマークアップのスタイル・プロパティは、他の多くのコンポーネントに共通しており、第18.6.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」にリストされ、説明が示されています。

表19-2は、HTMLマークアップ・コンポーネントの表示オプションをリストして説明しています。

表19-2 HTMLマークアップ・コンポーネントの表示オプション

プロパティ 説明

Escape

特殊文字のリテラル評価を有効または無効にするチェック・ボックス

このプロパティを使用すると、出力が安全または非安全になります。安全は、<script>などの任意のタグが&lt;script&gt;にエスケープされるため、実行されないことを意味します。非安全は、valueに入力した値は、それが必要のない値でもすべてページに入力されることを意味します。

  • 選択した場合(true)、山カッコ(<|>)やHTML特殊文字などの文字のリテラル評価が有効化されます。たとえば、ユーザーが&#8212;と入力すると、&#8212;とレンダリングされます。

  • 選択解除した場合(false)、特殊文字のリテラル解釈が無効になります。たとえば、ユーザーが&#8212;と入力すると、—とレンダリングされます。falseがデフォルト値です。

No Wrap

テキストの折返しを有効または無効にするチェック・ボックス

  • 選択した場合(true)、テキストの折返しが無効になります。ユーザーは、手動で改行を入力する必要があります。

  • 選択解除した場合(false)、テキストの折返しが有効になります。コンポーネントの幅に応じて行が折り返されます。falseがデフォルト値です。

Short Desc

HTMLマークアップ・コンポーネントのツールチップ・テキストを入力するフィールド

コンポーネント上にマウス・ポインタを置くと、そのテキストがツールチップとして表示されます。

Show Component

ページ上のコンポーネントを表示または非表示にするオプション

  • コンポーネントを選択して表示します。

  • コンポーネントを選択解除して非表示にします。

この方法でコンポーネントを非表示にすると、子コンポーネントもすべて非表示になります。コンポーザのソース・ビューではコンポーネントを再び表示できます。ソース・ビューで、非表示のコンポーネントを右クリックし、表示されるコンテキスト・メニューから「コンポーネントの表示」を選択します。

Value

このコンポーネントがレンダリングするコンテンツを指定するフィールド

テキストに加えて、このパラメータでは、HTML、JavaScriptおよび式言語(EL)式も使用できます。ガイドラインおよび例は、第19.6.1項「HTMLマークアップ・コンポーネントの基本」および第19.6.3項「ビデオ、音楽、スライドおよびその他の種類のコンテンツの埋込み」を参照してください。

変更を保存して、ページ・エディタを閉じると、HTMLマークアップ・コンポーネントには評価されたマークアップの値が表示されます。



ヒント:

表示オプション・プロパティでは、式言語(EL)エディタにアクセスすることもできます。このエディタを使用すると、EL値の入力およびテストができます。詳細は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


19.6.3 ビデオ、音楽、スライドおよびその他の種類のコンテンツの埋込み

HTMLマークアップ・コンポーネントを使用して、ビデオ、音楽、Googleガジェットおよびその他の種類のコンテンツをアプリケーション・ページに公開できます。埋め込むHTMLコードに「表示オプション」タブのValueプロパティを設定してください。例:

<object width="640" height="385">
  <param name="movie"
      value="http://www.youtube.com/v/cAYw2zcSIPw?fs=1&amp;hl=en_US" />
  <param name="allowFullScreen" value="true" />
  <param name="allowscriptaccess" value="always" />
  <embed src="http://www.youtube.com/v/cAYw2zcSIPw?fs=1&amp;hl=en_US"
      type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always"
      allowfullscreen="true" width="640" height="385" />
</object>

19.7 ハイパーリンク・コンポーネントの使用

この項では、ハイパーリンク・コンポーネントの概要を示し、その固有のプロパティをリストして説明します。

この項の内容は次のとおりです。

19.7.1 ハイパーリンク・コンポーネントの基本

ページにハイパーリンク・コンポーネントを追加するには、第19.2項「ページへのWeb開発コンポーネントの追加」を参照してください。

ハイパーリンク・コンポーネントを使用してページにリンクを追加します。ハイパーリンクは、アプリケーションの内部または外部のいずれかの場所を指すことができます。

ハイパーリンク・コンポーネント(図19-5)は、リンク・テキストおよびリンクURLの2つの要素で構成され、両方ともコンポーネント・プロパティを使用して追加します。

図19-5 ハイパーリンク・コンポーネント

ハイパーリンク・レイアウト・コンポーネント
「図19-5 ハイパーリンク・コンポーネント」の説明

ハイパーリンクは、内部および外部のリンク・ターゲットを取ることができます。内部ターゲットの場合は、相対ディレクトリ・パスを使用できます。外部ターゲット(Spacesアプリケーションの外部のターゲット)の場合は、常に完全なURLを使用します。


ヒント:

Spacesアプリケーション・ページの相対ディレクトリ・パスを簡単に取得するには、ターゲット・ページに移動し、そのページをお気に入りに追加する一連の動作を行います。デフォルトでは、「お気に入りの追加」ダイアログに現在のページの相対URLが指定されています。この情報をそのままコピーして、ハイパーリンク・ターゲットの定義に使用します。Spacesアプリケーションへのお気に入りの追加の詳細は、第40.3項「お気に入りの追加」を参照してください。

Spacesアプリケーション・ページへのダイレクトURLを簡単に取得するには、そのページの「このページの情報」ダイアログにアクセスします。詳細は、第17.11項「ページに関する情報の表示」を参照してください。


ハイパーリンク・コンポーネントのプロパティには、コンポーネント・インスタンスでスタイルを設定するオプションの付いた「スタイル」タブが含まれています。ここで設定するスタイルは、コンポーネントの外観を制御する他のスタイルをオーバーライドします。これには、コンポーネントの親コンテナ、現在のページおよびアプリケーションで設定されているスタイルが含まれます。ハイパーリンク・スタイルのプロパティは、他の多くのコンポーネントに共通しています。共通のスタイル・プロパティは、第18.6.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」にリストされ、説明が示されています。

19.7.2 ハイパーリンク・コンポーネントのプロパティの設定


関連項目:

ページ上のコンポーネントのプロパティへのアクセスおよびその設定の詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。


ハイパーリンク・コンポーネントのプロパティでは、リンク・テキスト、ターゲットの宛先およびオープン動作を指定できます。

表19-3は、ハイパーリンク・コンポーネントの表示オプションをリストして説明しています。

表19-3 ハイパーリンク・コンポーネントの表示オプション

プロパティ 説明

Destination

ハイパーリンクのターゲットURLを入力するフィールド

リンクするページのWebアドレスを入力します。

Open in a new window

リンク・ターゲットのオープン動作を決定するオプション

  • 選択すると、リンク・ターゲットを新しいブラウザ・タブまたはウィンドウで開きます。

  • 選択解除すると、リンク・ターゲットを現在のブラウザ・タブまたはウィンドウで開きます。

Show Component

ページ上のコンポーネントを表示または非表示にするオプション

  • コンポーネントを選択して表示します。

  • コンポーネントを選択解除して非表示にします。

この方法でコンポーネントを非表示にすると、子コンポーネントもすべて非表示になります。コンポーザのソース・ビューではコンポーネントを再び表示できます。ソース・ビューで、非表示のコンポーネントを右クリックし、表示されるコンテキスト・メニューから「コンポーネントの表示」を選択します。

Title

ハイパーリンク・テキストを指定するフィールド

リンク・テキストとして使用する単語またはフレーズを入力します。



関連項目:

表示オプション・プロパティでは、式言語(EL)エディタにアクセスすることもできます。このエディタを使用すると、EL値の入力およびテストができます。詳細は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


19.8 イメージ・コンポーネントの使用

イメージは、リソース・カタログの次の2つの場所から追加します。

「ドキュメント」フォルダのイメージとは異なり、イメージ・コンポーネントでは、リンク・ターゲットとイメージの関連付けを制御できます。リンクとイメージ・コンポーネントの関連付けを行うか、行わないかの選択が可能です。


ヒント:

「ドキュメント」フォルダのイメージ・ファイルとイメージ・コンポーネントのもう1つの違いは、イメージ・ファイルは検索で検出可能だが、イメージ・コンポーネントでは検出ができないという点で、これにより不適切な検索結果が戻ることが回避されます。


この項では、イメージ・コンポーネントの概要を示し、その関連プロパティをリストして説明します。

この項の内容は次のとおりです。


関連項目:

ドキュメント・サービスのイメージの使用方法の詳細は、第43.1項「ドキュメント・サービスのタスク・フローの基本」を参照してください。


19.8.1 イメージ・コンポーネントの基本

ページにイメージ・コンポーネントを追加するには、第19.2項「ページへのWeb開発コンポーネントの追加」を参照してください。

イメージ・コンポーネントを使用して、ピクチャ、ロゴ、リンクされたイメージなどをページに追加します(図19-6)。

図19-6 イメージ・コンポーネント

イメージ・レイアウト・コンポーネント
「図19-6 イメージ・コンポーネント」の説明

任意のアクセス可能な場所にあるWeb互換イメージを使用します。認証を必要とする外部サーバーのイメージは使用しないでください。


ヒント:

リンクされてなく、検索で戻されるイメージを表示する場合は、イメージ・コンポーネントのかわりに、ドキュメント・サービスのコンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローの使用を検討してください。詳細は、第43.1項「ドキュメント・サービスのタスク・フローの基本」を参照してください。


19.8.2 イメージ・コンポーネントのプロパティの設定


関連項目:

ページ上のコンポーネントのプロパティへのアクセスおよびその設定の詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。


イメージ・コンポーネントのプロパティでは、イメージ・ファイルの場所、オプションのハイパーリンク・ターゲット、ALTテキストおよびハイパーリンクのターゲット・フレームを指定できます。

イメージ・コンポーネントのプロパティには、コンポーネント・インスタンスでスタイルを設定するオプションの付いた「スタイル」タブが含まれています。ここで設定するスタイルは、コンポーネントの外観を制御する他のスタイルをオーバーライドします。これには、コンポーネントの親コンテナ、現在のページおよびアプリケーションで設定されているスタイルが含まれます。イメージ・スタイルのプロパティは、他の多くのコンポーネントに共通しています。共通のスタイル・プロパティは、第18.6.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」にリストされ、説明が示されています。

表19-4は、イメージ・コンポーネントの表示オプションをリストして説明しています。

表19-4 イメージ・コンポーネントの表示オプション

プロパティ 説明

Depressed Icon

クリックされた状態のイメージを表現するイメージのURL

任意の内部の場所またはパブリックにアクセス可能な場所から、任意のWeb互換イメージを使用します。

Destination

イメージのリンク・ターゲットの宛先のURL

リンク・ターゲットには、アプリケーションの内部または外部のいずれかのURLを指定できます。内部ターゲット(Spacesアプリケーション・ページ)の場合は、アプリケーション・ルート・ディレクトリとの相対ディレクトリ・パスを使用できます。

実行時の動作は、この値が内部または外部のどちらのURLに設定されているかによって異なります。

  • 内部URL(たとえば、http://host:port/webcenter/spaces/page/myPage)の場合は、イメージをクリックすると、ターゲット・ページを表示する新規ウィンドウが開きます。イメージを再びクリックすると、クリックのたびに新規ウィンドウが開きます。

  • 外部URL(たとえば、http://www.google.com)の場合は、イメージをクリックすると、ターゲット・サイトを表示する新規ウィンドウが開きます。イメージを再びクリックすると、クリックのたびに同じウィンドウがリフレッシュされます。

Disabled Icon

無効化された状態のイメージを表現するイメージのURL

任意の内部の場所またはパブリックにアクセス可能な場所から、任意のWeb互換イメージを使用します。

Hover Icon

マウス・ポインタを上に置いた際のイメージを表現するイメージのURL

任意の内部の場所またはパブリックにアクセス可能な場所から、任意のWeb互換イメージを使用します。

Icon

アクティブで、クリックされていない状態のイメージを表現するイメージのURL

任意の内部の場所またはパブリックにアクセス可能な場所から、任意のWeb互換イメージを使用します。

Icon Position

イメージの配置に関するオプションの選択

  • leading: イメージがその関連テキストの開始位置でレンダリングされます。

  • trailing: イメージがその関連テキストの終了位置でレンダリングされます。

Short Desc

ALTテキストのイメージ

ALTテキストは、マウス・ポインタをイメージ上に置いた際にツールチップとして表示されます。

Show Component

ページ上のコンポーネントを表示または非表示にするオプション

  • コンポーネントを選択して表示します。

  • コンポーネントを選択解除して非表示にします。

この方法でコンポーネントを非表示にすると、子コンポーネントもすべて非表示になります。コンポーザのソース・ビューではコンポーネントを再び表示できます。ソース・ビューで、非表示のコンポーネントを右クリックし、表示されるコンテキスト・メニューから「コンポーネントの表示」を選択します。

Target Frame

リンク・ターゲットのオープン動作

次のような標準のブラウザ・ターゲットを入力します。

  • _top: (現在のフレームではなく)現在のブラウザ・ウィンドウにリンク・ターゲットをロードします。

  • _parent: 現在のフレームの親フレームにリンク・ターゲットをロードします。

  • _self: リンクを含むフレームと同じフレーム内にリンク・ターゲットをロードします。

  • _blank: 元のページまたはウィンドウを閉じることなく、新しいブラウザ・タブまたはブラウザ・ウィンドウにリンク・ターゲットをロードします。

Text

イメージに付随するオプションのテキスト・ラベル

Icon Position値により、ここで指定したテキストの前にイメージを配置するか、後に配置するかを決定します。

Text And Access Key

イメージ上でテキストおよびアクセス・キーの両方を設定します。

アクセス・キーは、先頭のアンパサンド(&amp;)によって示されます。たとえば、&amp;click meと入力すると、テキストはclick meに設定され、アクセス・キーはcに設定されます。

アクセス・キーは、アクションへのキーボード・ショートカットを提供します。ここでは、Alt-<access_key>またはAlt-Shift-<access_key>を押すと、イメージのターゲットの宛先に移動します。アクセス・キーを使用するために押下するキーはブラウザの要件によって異なります。



関連項目:

表示オプション・プロパティでは、式言語(EL)エディタにアクセスすることもできます。このエディタを使用すると、EL値の入力およびテストができます。詳細は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。


19.9 リンク・コンポーネントの使用

この項では、リンク・コンポーネントに関する情報、その設定方法およびそのプロパティの構成方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

19.9.1 リンク・コンポーネントの基本

ページにリンク・コンポーネントを追加するには、第19.2項「ページへのWeb開発コンポーネントの追加」を参照してください。

リンク・コンポーネントを使用して、ナビゲーション・インスタンスをページに追加します。リンク・コンポーネントのナビゲーションには、ページ、外部Webサイトおよびアプリケーション・コンテンツへのリンクを含めることができます。リンク・ターゲットを特定するプロセスを単純化するには、参照機能を使用できます。ドキュメント・サービス・ファイルなどのアプリケーション・オブジェクトを特定する際の支援には、拡張検索機能も使用できます。

リンク・コンポーネントにより、ナビゲーションの単一インスタンスをアプリケーション・ページに追加できます。ただし、よりフォーマルな構造のポータル・ナビゲーションの場合はこの対象外となります(図19-7)。

図19-7 リンク・コンポーネント

リンク・レイアウト・コンポーネント
「図19-7 リンク・コンポーネント」の説明

リンク・コンポーネントは、その配置されるページまたはテンプレートに関連付けられています。リンク・コンポーネントをページに置いていくつかのリンクを追加すると、それらのリンクはそのページに関連付けられます。つまり、リンク・コンポーネントのライフサイクルは、それが配置されるページまたはテンプレートに準じます。例:

  • リンクを含むページをコピーすると、そのリンクもすべてコピーされ、そのページ・コピーは独自のリンク・セットを所有することになります。元のページのリンクを変更しても、ページ・コピーへの影響はありません。ページ・テンプレートのリンクについても同様です。

  • ページが削除されると、そのページに関連付けられたリンクもすべて削除されます。ページ・テンプレートのリンクについても同様です。

  • スペース・テンプレートにリンク付きのページが含まれる場合、そのテンプレートに基づいて新しいスペースを効果的に作成すると、テンプレートのクローンが作成されます。その結果、新しいスペースは、テンプレート内のリンクとは別のリンクを持ちます。

  • スペースをエクスポートまたはインポートすると、スペース・ページに関連付けられたリンクもすべてエクポートまたはインポートされます。

リンク・コンポーネントの「追加」「編集」および「リンクの削除」の各UIは、ページのEdit Page権限を持つユーザーによってページ・ビュー・モードおよびページ編集モードの両方で使用できます。Edit Page権限がないユーザーには、追加されたナビゲーション・リンクのみが表示されます。編集モードおよびビュー・モードでの変更は、ページの表示が可能なすべてのユーザーに表示されます。つまり、リンクの追加はユーザー・カスタマイズの制約から外れ、ページ・ビュー・モードで行われた変更は、変更を行ったユーザーにのみ表示されます。

コントロールは、リンク・ターゲットを現在のページ・テンプレートのコンテキスト内に開くのか、または起動されたページのかわりに開くのかを指定する場合に使用できます。各リンクで指定のリンクのプロパティを構成したり、リンクを削除したりするコントロールもあります(図19-8)。

図19-8 個々のリンクのコントロール

個々のリンクのコントロール
「図19-8 個々のリンクのコントロール」の説明

リンク・コンポーネントのプロパティでは、リンク・コンポーネント・インスタンスの動作とルック・アンド・フィールを制御できます。詳細は、第19.9.3項「リンク・コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。


警告:

リンク・コンポーネントのNavigationおよびStart Pathの各パラメータは事前定義されており、変更はしないでください。これらのパラメータを変更すると、ページが壊れる可能性があります。


19.9.2 リンク・コンポーネントの構成

この項では、リンク・コンポーネントを使用した非公式のナビゲーションを設定するプロセスを示します。内容は次のとおりです。

19.9.2.1 リンク・コンポーネントを使用したナビゲーション・リンクの追加

リンク・コンポーネントを使用してリンクを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「リンクの追加」メニュー(図19-8)をクリックして次のリンク・タイプを選択します。

    • ページ・リンク: アプリケーション・ページをターゲットにするリンクを追加します。

    • 外部リンク: アプリケーションの外部にあるサイトをターゲットにするリンクを追加します。

    • コンテンツ・リンク: コンテンツ・リポジトリのドキュメントをターゲットにするリンクを追加します。

    ページ・リンクを追加するには、次の手順を実行します。 

    1. 「ページ・リンク」を選択して、「新規ページ・リンク」ダイアログを開きます(図19-9)。

      図19-9 「新規ページ・リンク」ダイアログ

      「新規ページ・リンク」ダイアログ
      「図19-9 「新規ページ・リンク」ダイアログ」の説明

    2. 「名前」フィールドに、リンクの表示名を入力します。

    3. 「パス」の場合は、「参照」をクリックして「ページの選択」ダイアログを開きます(図19-10)。

      図19-10 「ページの選択」ダイアログ

      「ページの選択」ダイアログ
      「図19-10 「ページの選択」ダイアログ」の説明

    4. 指定のオプションからページを選択するか、「検索」をクリックして、使用可能なページのリストでページを特定します。


      ヒント:

      ホーム・スペースでは、ホーム・スペースのビューで使用可能なページから選択できます。その他のスペースでは、現在のスペースの範囲内で使用可能なページから選択できます。


    5. 「選択」をクリックします。

    6. 「OK」をクリックします。

    外部リンクを追加するには、次の手順を実行します。 

    1. 「外部リンク」を選択して、「新規外部リンク」ダイアログを開きます(図19-11)。

      図19-11 「新規外部リンク」ダイアログ

      「新規外部リンク」ダイアログ
      「図19-11 「新規外部リンク」ダイアログ」の説明

    2. 「名前」フィールドに、リンクの表示名を入力します。

    3. 「URL」フィールドに、リンク・ターゲットのURLを入力します。例:

      http://www.mywebdestination.com
      
    4. 「ページ・テンプレートでのレンダリング」を選択して、現在のページ・テンプレートのコンテキスト内にあるリンク・ターゲット・コンテンツを表示します。

      このチェック・ボックスを選択解除すると、現在のページがリンク・ターゲットにリダイレクトされます。

    5. 「OK」をクリックします。

    コンテンツ・リンクを追加するには、次の手順を実行します。 

    1. 「コンテンツ・リンク」を選択して、「新規コンテンツ・リンク」ダイアログを開きます(図19-12)。

      図19-12 「新規コンテンツ・リンク」ダイアログ

      「新規コンテンツ・リンク」ダイアログ
      「図19-12 「新規コンテンツ・リンク」ダイアログ」の説明

    2. 「名前」フィールドに、リンクの表示名を入力します。

    3. 「パス」の場合は、「参照」をクリックして「ドキュメントの選択」ダイアログを開きます。

      必要に応じて、「フィルタ」機能を使用した検索もできます。さらに指定した検索を行う場合は、「詳細設定」をクリックします。詳細は、第19.9.2.2項「コンテンツ・リンクの拡張検索の構成」を参照してください。

    4. 「選択」をクリックします。

    5. 「OK」をクリックします。

19.9.2.2 コンテンツ・リンクの拡張検索の構成

リンク・コンポーネントの拡張検索機能には、コンテンツ・リンクの検索に追加の検索条件およびフィルタを指定するコントロールが用意されています(図19-13)。

図19-13 「拡張検索」ダイアログ

「拡張検索」ダイアログ
「図19-13 「拡張検索」ダイアログ」の説明

この検索は、拡張ドキュメント検索によく似ています。詳細は、第43.31.2項「拡張ドキュメント検索の実行」を参照してください。

19.9.2.3 リンク・コンポーネントでのリンクの構成

ページのEdit Page権限を持つユーザーは、指定のリンクの構成コントロールにアクセスし、そのリンクの名前およびターゲットを変更できます。リンクの右側に「構成」アイコンが表示されている場合は、リンクの構成権限が付与されています(図19-14)。

図19-14 リンクの「構成」アイコン

リンクの「構成」アイコン
「図19-14 リンクの「構成」アイコン」の説明

リンク・コンポーネントでリンクを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 対象となるリンク・コンポーネントのインスタンスに移動します。

  2. 「構成」アイコンをクリックして、「typeリンクの編集」ダイアログを開きます(図19-15)。

    図19-15 「ページ・リンクの編集」ダイアログ

    「ページ・リンクの編集」ダイアログ
    「図19-15 「ページ・リンクの編集」ダイアログ」の説明

  3. 必要に応じて値を変更します。


    注意:

    各種のリンク・タイプには様々なフィールドが表示されており、異なる値が必要です。

    typeリンクの編集」フィールドで必要な値の詳細は、第19.9.2.1項「リンク・コンポーネントを使用したナビゲーション・リンクの追加」を参照してください。


  4. 「OK」をクリックします。

19.9.2.4 ナビゲーション・リンクの再順序付け

リンク・コンポーネント内のナビゲーション・リンクをドラッグ・アンド・ドロップで再順序付けできます。

  1. リンクをクリックしたままにします。

  2. リンクをリスト上の新しい位置にドラッグします。

  3. リンクを放します。

19.9.2.5 リンク・コンポーネントからのリンクの削除

権限を持つユーザーは、指定のリンクの削除コントロールにアクセスして、リンク・コンポーネントからリンクを削除できます。各リンクの右側に「削除」アイコンが表示されている場合は、リンクを削除する権限が付与されています(図19-16)。

図19-16 リンクの「削除」アイコン

リンクの「削除」アイコン
「図19-16 リンクの「削除」アイコン」の説明

リンク・コンポーネントからリンクを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 対象となるリンク・コンポーネントのインスタンスに移動します。

  2. 対象のリンクの横にある「削除」アイコンをクリックします。

  3. 確認ダイアログの「削除」ボタンをクリックします。

19.9.3 リンク・コンポーネントのプロパティの設定


関連項目:

ページ上のコンポーネントのプロパティへのアクセスおよびその設定の詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。


リンク・コンポーネントで設定する表示オプションは、特定のインスタンスのみに影響を与えます。リンクの表示オプションは、他の多くのコンポーネントに共通しています。共通の表示オプションは、第18.6.4項「コンポーネントの表示オプションの使用」にリストされ、説明が示されています。

リンク・スタイルのプロパティは、他の多くのコンポーネントに共通しています。共通のスタイル・プロパティは、第18章「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」にリストされ、説明が示されています。リンク・コンポーネントで設定するスタイルは、コンポーネントの外観を制御する他のスタイルをオーバーライドします。これには、コンポーネントの親コンテナ、現在のページおよびアプリケーション・スキンで設定されているスタイルが含まれます。

19.10 移動可能ボックス・コンポーネントの使用

この項では、移動可能ボックス・コンポーネントの概要を示します。この項の内容は次のとおりです。

19.10.1 移動可能ボックス・コンポーネントの基本

ページに移動可能ボックス・コンポーネントを追加するには、第19.2項「ページへのWeb開発コンポーネントの追加」を参照してください。

移動可能ボックス(図19-17)は、ボックスの周りを囲むコンテナです。これにより、ページでのコンテンツの配置が可能になるだけでなく、そのコンテンツをページ編集モードおよびページ・ビュー・モードで一度にすべて移動できるようになります。

図19-17 移動可能ボックス・コンポーネント

移動可能ボックス・レイアウト・コンポーネント
「図19-17 移動可能ボックス・コンポーネント」の説明

ページ編集モードまたはページ・ビュー・モードで、移動可能ボックスのヘッダーをクリックして、ヘッダーとそのすべてのコンテンツをページの新しい位置にドラッグできます。また、移動可能ボックスはサイズの変更もできます。


ヒント:

ポートレットを移動可能ボックス・コンポーネントに追加しないでください。これにより、エラーを誘発する可能性のある不要な冗長性が生じます。


19.10.2 移動可能ボックス・コンポーネントのプロパティの設定


関連項目:

ページ上のコンポーネントのプロパティへのアクセスおよびその設定の詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。


移動可能ボックスに関連付けられた表示オプションでは、移動可能ボックス・ヘッダーの非表示または表示、ヘッダー・テキストの指定、マウス・ポインタをヘッダー上に置いた際に表示されるツールチップの移動可能ボックスへの追加などが可能です。

移動可能ボックスの表示オプションは他の多くの種類のコンポーネントと共通しており、そのリストは、表18-1「表示オプション・プロパティ」に示されています。

移動可能ボックスの表示オプションは、「基本」および「詳細設定」の2つのサブタブに表示されています(図19-18)。

図19-18 移動可能ボックス・コンポーネントの表示オプション

移動可能ボックスの表示オプション
「図19-18 移動可能ボックス・コンポーネントの表示オプション」の説明

デフォルトでは、移動可能ボックスごとに1つのボックス・コンポーネントを囲みます。ボックス・コンポーネントのプロパティの詳細は、第19.4.2項「ボックス・コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。

19.11 テキスト・コンポーネントの使用

この項では、テキスト・コンポーネントの概要を示し、その関連プロパティをリストして説明します。

この項の内容は次のとおりです。

19.11.1 テキスト・コンポーネントの基本

ページにテキスト・コンポーネントを追加するには、第19.2項「ページへのWeb開発コンポーネントの追加」を参照してください。

テキスト・コンポーネントでは、簡単な文、ページ・インストラクションまたはその他の種類の情報コンテンツをページに追加するために使用可能な単純なエディタにアクセスできます(図19-19)。

図19-19 テキスト・コンポーネント

テキスト・レイアウト・コンポーネント
「図19-19 テキスト・コンポーネント」の説明

テキスト・コンポーネントには簡略化されたリッチ・テキスト・エディタがあり、これを使用すると、テキストの入力、テキスト・スタイルの適用およびリンクやイメージの追加を行うことができます(図19-20)。

図19-20 テキスト・コンポーネントのテキスト・エディタ

テキスト・レイアウト・コンポーネントのテキスト・エディタ
「図19-20 テキスト・コンポーネントのテキスト・エディタ」の説明

19.11.2 テキスト・コンポーネントのプロパティの設定


関連項目:

ページ上のコンポーネントのプロパティへのアクセスおよびその設定の詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。


テキスト・コンポーネントに関連付けられた表示オプションでは、コンポーネント・ヘッダーの非表示または表示、ヘッダー・テキストの指定、マウス・ポインタをヘッダー上に置いた際に表示されるツールチップの追加などが可能です。

テキストの表示オプションは他の多くの種類のコンポーネントと共通しており、そのリストは、表18-1「表示オプション・プロパティ」に示されています。

テキスト・コンポーネントのプロパティには、コンポーネント・インスタンスでスタイルを設定するオプションの付いた「スタイル」タブが含まれています。ここで設定するスタイルは、コンポーネントの外観を制御する他のスタイルをオーバーライドします。これには、コンポーネントの親コンテナおよび現在のページに設定されたスタイルや、アプリケーション・スキンを使用して設定されたスタイルが含まれます。テキスト・スタイルのプロパティは、他の多くのコンポーネントに共通しています。共通のスタイル・プロパティは、第18.6.6項「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」にリストされ、説明が示されています。

19.12 Webページ・コンポーネントの使用

この項では、Webページ・コンポーネントの概要を示し、その関連プロパティをリストして説明します。

この項の内容は次のとおりです。

19.12.1 Webページ・コンポーネントの基本

ページにWebページ・コンポーネントを追加するには、第19.2項「ページへのWeb開発コンポーネントの追加」を参照してください。

Webページ・コンポーネントでは、Spacesアプリケーション・ページのコンテキスト内の別のWebページ上にビューを開くことができます(図19-21)。

図19-21 Webページ・コンポーネント

Webページ・レイアウト・コンポーネント
「図19-21 Webページ・コンポーネント」の説明

Webページ・コンポーネントを使用して公開されるコンテンツには、公開されたWebページに関連付けられたすべてのコントロールが保持されています。それらのコントロールには、公開したコンテンツの種類に応じて、ビデオのボリュームの制御、wikiの編集、ブログへのエントリの投稿などの機能が保持されます。

Webページには、内部および外部のリンク・ターゲットを使用できます。内部ターゲットの場合は、相対ディレクトリ・パスを使用できます。


ヒント:

Spacesアプリケーションで、アプリケーション・ページの相対ディレクトリ・パスを簡単に取得するには、ターゲット・ページに移動し、そのページをお気に入りに追加する一連の動作を行います。デフォルトでは、「お気に入りの追加」ダイアログに現在のページの相対URLが指定されています。この情報をそのままコピーして、Webページのターゲットの定義に使用します。

Spacesアプリケーションへのお気に入りの追加の詳細は、第40章「個人用のお気に入りの作成と管理」を参照してください。


Webページ・コンポーネントでは、「ページの作成」ダイアログで提供される「Webページ」ページ・スタイルにバリエーションを加えることができます(詳細は、表15-2「デフォルト・ページ・スタイル」を参照してください)。「Webページ」ページ・スタイルは、完全な外部Webページのエクスペリエンスを提供するのに役立ちます。一方、Webページ・コンポーネントは、アプリケーション・ページにWebページ・コンテンツを他のコンテンツ・タイプとともに含めるのに役立ちます。

Webページ・コンポーネントのプロパティには、コンポーネント・インスタンスでスタイルを設定するオプションの付いた「スタイル」タブが含まれています。ここで設定するスタイルは、コンポーネントの外観を制御する他のスタイルをオーバーライドします。これには、コンポーネントの親コンテナ、現在のページおよびアプリケーションで設定されているスタイルが含まれます。Webページ・スタイルのプロパティは、他の多くのコンポーネントに共通しています。共通のスタイル・プロパティは、第18章「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」にリストされ、説明が示されています。

19.12.2 Webページ・コンポーネントのプロパティの設定


関連項目:

ページ上のコンポーネントのプロパティへのアクセスおよびその設定の詳細は、第18.6.2項「コンポーネントのプロパティの設定」を参照してください。


Webページ・コンポーネントのプロパティでは、Webページ領域にレンダリングするコンテンツのURLや、マウス・ポインタをコンポーネントの境界線上に置いたときに表示されるALTテキストを指定できます。

表19-5は、Webページ・コンポーネントの表示オプションをリストして説明しています。

表19-5 Webページ・コンポーネントの表示オプション

プロパティ 説明

Short Desc

Webページ領域のALTテキストを入力するフィールド

Webページ・コンポーネントでは、マウス・ポインタをコンポーネントの境界線上に置いた場合にのみALTテキストが表示されることに注意してください。アクティブな領域を増やすには、コンポーネント・プロパティの「スタイル」タブでOther CSSプロパティを使用してコンポーネントの周囲のパディングを大きくします。たとえば、Other CSSテキスト・ボックスに次のように入力できます。

padding-top:30px;

Source

Webページ領域にレンダリングするソースWebコンテンツの完全修飾URLを入力するフィールド

例:

http://www.example.com

www.example.com(http://が付いていない)は修飾されていないことに注意してください。指定のURLが無効の場合は、Webページ・コンポーネント内にコンテンツがレンダリングされません。

注意: 表示領域の幅および高さを調整するには、コンポーネントのスタイル・プロパティを使用します(詳細は、第18章「スタイル・プロパティおよびコンテンツ・スタイル・プロパティの使用」を参照してください)。

別のSpacesアプリケーション・ページのコンテンツを表示する場合は、相対アドレスを使用できます。詳細は、第19.12.1項「Webページ・コンポーネントの基本」を参照してください。

Show Component

ページ上のコンポーネントを表示または非表示にするオプション

  • コンポーネントを選択して表示します。

  • コンポーネントを選択解除して非表示にします。

この方法でコンポーネントを非表示にすると、子コンポーネントもすべて非表示になります。コンポーザのソース・ビューではコンポーネントを再び表示できます。ソース・ビューで、非表示のコンポーネントを右クリックし、表示されるコンテキスト・メニューから「コンポーネントの表示」を選択します。



関連項目:

表示オプション・プロパティでは、式言語(EL)エディタにアクセスすることもできます。このエディタを使用すると、EL値の入力およびテストができます。詳細は、付録B「式言語(EL)式」を参照してください。