Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B66703-06 |
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この章では、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、Oracle WebCenter Captureを追加するためのドメインの拡張方法について説明します。
この章には次の項が含まれます:
注意: セットアップのプロセスを開始する前に、各プラットフォームのOracle Fusion Middlewareリリース・ノートを読み、インストールおよびデプロイメントに関する追加情報を確認してください。 |
Captureシステムは、第7章「エンタープライズ・デプロイメント用のソフトウェアのインストール」で作成された、共有記憶域上のWebLogic Serverホーム(WL_HOME
)とOracleホーム(ORACLE_HOME
)の場所を使用してインストールされます。
Captureを追加するためにドメインを拡張します。表15-1に、Captureの構成手順と、Capture管理対象サーバーを使用するためのドメインの拡張に必要なタスクを示します。
表15-1 Captureを使用するためのドメインの拡張手順
手順 | 説明 | 詳細 |
---|---|---|
Captureを使用するためのドメインの拡張の準備 |
Capture WebLogic Serverクラスタの各ホスト名で仮想IPアドレスのマッピングを有効にします。 |
第15.2項「WCCHOST1でのVIP6およびWCCHOST2でのVIP7の有効化」 |
Captureを使用するためのドメインの拡張 |
第9章「エンタープライズ・デプロイメント用のドメインの作成」で作成したドメインを拡張します。 |
第15.3項「Captureを使用するためのドメインの拡張」 |
Capture管理対象サーバーへのドメイン構成の伝播 |
起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播します。 |
第15.5.2項「WLS_CPT1およびWLS_CPT2へのドメイン構成の伝播」 |
JMS永続ストアの構成 |
両方のCapture管理対象サーバーへ参照できるディレクトリとして、JMS永続ストアの場所を構成します。 |
第15.5.5項「Capture用のJMS永続ストアの構成」 |
デフォルト永続ストアの構成 |
トランザクション・リカバリのためのデフォルトの永続ストアを構成します。 |
第15.5.6項「トランザクション・リカバリ用のデフォルト永続ストアの構成」 |
Capture管理対象サーバーの起動 |
WLS_CPT1およびWLS_CPT2管理対象サーバーを起動します。 |
第15.5.3.2項「Capture管理対象サーバーの起動」 |
GridLinkデータ・ソースおよびOracle Notification Service (ONS)の構成の確認 |
GridLinkデータ・ソースおよびONSの構成が適切であることを確認する手順に従います。 |
第15.5.4項「CaptureのGridLinkデータ・ソースの検証」 |
Capture管理対象サーバーに対するリスニング・アドレスの追加 |
WLS_CPT1およびWLS_CPT2管理対象サーバー(WCCHOST1VHN3およびWCCHOST2VHN3)のホスト名を |
第15.5.7項「Oracle WebCenter Contentで許可されたホストのリストに対するCaptureサーバーのリスニング・アドレスの追加」 |
Captureの構成の実行 |
Captureの初期構成を行った後に、その他のインストール後のタスクを実行します。 |
|
拡張したドメインでのOracle HTTP Serverの構成 |
管理対象サーバーとともにOracle HTTP Serverを構成し、CPT_ClusterのWLSクラスタ・アドレスを設定します。 |
第15.6項「WLS_CPT管理対象サーバー用のOracle HTTP Serverの構成」 |
Captureに対するフロントエンドHTTPのホストおよびポートの設定 |
CPT_Clusterに対するフロントエンドHTTPのホストおよびポートを構成します。 |
第15.6.1項「フロントエンドHTTPホストおよびポートの設定」 |
Oracle HTTP Serverを介したWebCenter Contentへのアクセスの検証 |
URLを検証し、Oracle HTTP ServerからCPT_Clusterへのルーティングとフェイルオーバーが適切に機能していることを確認します。 |
|
Capture用のノード・マネージャの構成 |
移行のためのCapture管理対象サーバー名、ホスト名およびクラスタ名を指定します。 |
第15.7項「WLS_CPT管理対象サーバー用のノード・マネージャの構成」 |
Capture管理対象サーバー用のサーバー移行の構成 |
移行のためのCapture管理対象サーバー名、ホスト名およびクラスタ名を指定します。 |
第15.8項「WLS_CPT管理対象サーバー用のサーバー移行の構成」 |
Capture構成のバックアップ |
新しく拡張したドメイン構成をバックアップします。 |
|
Captureシステムは、Captureが実行している管理対象サーバーのリスニング・アドレスとして仮想ホスト名を使用します。これらの仮想ホスト名および対応する仮想IPアドレスは、Captureコンポーネントのサーバー移行を有効にするために必要です。まだ対応していない場合は、VIP6からWCCHOST1のWCCHOST1VHN3に対して、またVIP7からWCCHOST2のWCCHOST2VHN3に対して仮想IPアドレスのマッピングを有効にし、トポロジで使用されるネットワーク・システムで仮想ホスト名を(DNSサーバーまたは/etc/hosts
解決のいずれかで)正しく解決する必要があります。
まだ仮想IPアドレスを有効化していない場合には、第6.6項「仮想IPアドレスの有効化」で説明している手順に従ってください。これらの仮想IPアドレスおよび仮想ホスト名は、Captureサーバーでサーバー移行を有効にするときに必要となります。この後、高可用性を実現するために、Captureサーバーのサーバー移行を構成できます。サーバー移行の構成の詳細は、第17章「エンタープライズ・デプロイメント用のサーバー移行の構成」を参照してください。
第11章「WebCenter Contentを追加するためのドメインの拡張」で構成したドメインを拡張して、Oracle WebCenter Captureを追加します。この項の手順は、Oracle WebCenter Contentのデプロイメントと同じデータベース・サービス(wccedg.mycompany.com
)をCaptureのデプロイメントでも使用することを前提としています。ただし、Capture専用の別のデータベース・サービスをデプロイメントに使用することもできます。
注意: これらの手順を実行する前に、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドの説明に従ってドメインをバックアップしてください。 |
Capture用にドメインを拡張する手順は次のとおりです。
リポジトリをインストールしたデータベースを実行していることを確認します。
Oracle RACデータベースの場合は、後で実行する検証チェックの信頼性を確保するために、すべてのインスタンスを実行しておくことをお薦めします。
ドメイン内のすべての管理対象サーバーを停止します。
WCCHOST1で、ディレクトリをFusion Middleware構成ウィザードの場所に変更します。これはOracle共通ホーム・ディレクトリ内にあります(ドメインの拡張は、管理サーバーが存在するノードから実行します)。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
Fusion Middleware構成ウィザードを起動します。
./config.sh
「ようこそ」画面で、「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択し、「次へ」をクリックします。
「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面で、WebLogic Serverドメイン・ディレクトリ(ORACLE_BASE/admin/
domain_name
/aserver/
domain_name
)を選択し、「次へ」をクリックします。
「拡張ソースの選択」画面(図15-1)で、次の選択を行います。
「以下の追加製品をサポートするために、自動的にドメインを拡張する」を選択します。
「Oracle WebCenter Capture」を選択します。
次の製品は、ドメインを作成した際(第9.3項)あるいはWebCenter Content用(第11.2項)、Inbound Refinery用(第12.2項)、Oracle SOA Suiteコンポーネント用(第13.3項)またはImaging用(第14.3項)にドメインを拡張した際に選択している場合、グレー表示されます。
WebLogic Serverの基本ドメイン
Oracle SOA Suite
Oracle WebCenter Content: Imagingビューア・キャッシュ
Oracle WebCenter Content: Imaging
Oracle Universal Content Management - Inbound Refinery
Oracle Universal Content Management - Content Server
Oracle Enterprise ManagerプラグインIBR用
Oracle Enterprise Manager
Oracle WSMポリシー・マネージャ
Oracle JRF
「次へ」をクリックします。
「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面(図15-2)で、次の手順を実行します。
CaptureスキーマおよびCapture MSDスキーマを選択します。他の既存スキーマはいずれも選択しないでください。
RAC構成については、「GridLinkへ変換」または「RACマルチ・データ・ソースへ変換」を選択できます(付録A「Oracle RACでのマルチ・データ・ソースの使用」を参照)。ここでの説明に合せて、「GridLinkへ変換」を選択します。
RAC構成を選択すると、選択されたすべてのスキーマがグレー表示されます。
「次へ」をクリックします。
「GridLink RACコンポーネント・スキーマの構成」画面(図15-3)で、次の手順を実行します。
CaptureスキーマおよびCapture MSDスキーマを選択します。その他のデータ・ソースはそのままにします。
次の各フィールドに値を入力して、RCUでシードされたGridLink RACデータベースの接続情報を指定します。
ドライバ: OracleのGridLink接続用のドライバ(Thin)、バージョン:10以降を選択します。
サービス名: Oracle RACデータベースのサービス名は小文字で入力し、ドメイン名を続けます(例: wccedg.mycompany.com
)。
ユーザー名: 対応するコンポーネントのデータベース・スキーマの所有者の完全なユーザー名を入力します。
このガイドでは、データベース・スキーマのユーザー名の接頭辞としてWCC
を使用しています。
パスワード: データベース・スキーマの所有者のパスワードを入力します。
「FANの有効化」を選択します。
SSLの有効化: このオプションは選択解除したままにします。
SSLを選択してOracle Notification Service (ONS)の通知暗号化を有効にする場合は、「ウォレット・ファイル」および「ウォレット・パスワード」の詳細を適切に指定します。
サービス・リスナー: 使用するOracle RACデータベースのOracle Single Client Access Name (SCAN)のアドレスとポートを入力します。プロトコルはTCP
である必要があります。
SCANアドレスを使用してサービス・リスナー(およびOSNホスト)を指定することをお薦めします。これにより、Oracle RACノードを追加または削除しても、SCANアドレスを含むGridLinkデータ・ソースを更新する必要がありません。SCANアドレスを特定するには、データベース内のremote_listener
パラメータを問い合せます。
SQL>show parameter remote_listener; NAME TYPE VALUE ----- ------ ------- remote_listener string db-scan.mycompany.com :1521
注意: Oracle Database 11gの場合は、次の例に示すように、各データベース・インスタンス・リスナーの仮想IPアドレスとポートを使用します。 custdbhost1-vip.mycompany.com (port 1521) custdbhost2-vip.mycompany.com (1521) Oracle Database 10gの場合は、マルチ・データ・ソースを使用してOracle RACデータベースに接続します。マルチ・データ・ソースの構成の詳細は、付録A「Oracle RACでのマルチ・データソースの使用」を参照してください。 |
ONSホスト: データベースによって報告されるRACデータベースのSCANアドレスとONSリモート・ポートも入力します。
[orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl config nodeapps -s ONS exists: Local port 6100, remote port 6200, EM port 2016
注意: Oracle Database 11gの場合は、次の例に示すように、各データベースのONSサービスのホスト名とポートを使用します。 custdbhost1.mycompany.com (port 6200) custdbhost2.mycompany.com (6200) |
「次へ」をクリックします。
注意: UCMスキーマの情報は変更しません。 |
「JDBCコンポーネント・スキーマのテスト」画面で、「CPTスキーマ」行を選択し、 「接続のテスト」をクリックします。
結果は「接続結果ログ」に表示されます。スキーマを含むデータベースへの接続が成功したことを確認します。正常に接続できない場合は、「前へ」をクリックして前の画面に戻り、入力内容を修正してテストを再試行します。
接続に成功したら、「次へ」をクリックします。
「オプションの構成を選択」画面で、次のオプションを選択します。
JMS分散宛先
管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン
デプロイメントとサービス
「次へ」をクリックします。
「JMS分散宛先タイプの選択」画面で、すべてのOracle Fusion MiddlewareコンポーネントのJMSモジュールのドロップダウン・リストからUDDを選択します。「次へ」をクリックします。オーバーライドの警告が表示された場合、「OK」をクリックして、このメッセージを確認します。
「管理対象サーバーの構成」画面で、必要な管理対象サーバーを追加します。
サーバーが自動的に作成されます。このサーバーの名前をWLS_CPT1に変更し、WLS_CPT2という新しいサーバーを追加します。表15-2に示す属性をこれらのサーバーに指定します。この画面に表示されている他のサーバーは、このまま変更しません。
表15-2 Captureの管理対象サーバー
名前 | リスニング・アドレス | リスニング・ポート | SSLリスニング・ポート | SSL有効 |
---|---|---|---|---|
WLS_CPT1 |
WCCHOST1VHN3 |
16400 |
n/a |
いいえ |
WLS_CPT2 |
WCCHOST2VHN3 |
16400 |
n/a |
いいえ |
「次へ」をクリックします。
「クラスタの構成」画面で、「追加」をクリックし、表15-3に示すクラスタを追加します。画面に表示されている他のクラスタは変更せず、そのままにしておきます。
表15-3 Captureのクラスタ構成
名前 | クラスタ・メッセージング・モード | マルチキャスト・アドレス | マルチキャスト・ポート | クラスタ・アドレス |
---|---|---|---|---|
CPT_Cluster |
ユニキャスト |
n/a |
n/a |
空のままにします。 |
「次へ」をクリックします。
「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次の項目を追加します。この画面に表示されている他の割当ては、このまま変更しません。
CPT_Cluster:
WLS_CPT1
WLS_CPT2
「次へ」をクリックします。
「マシンの構成」画面で、「Unixマシン」タブを開きます。マシンWCCHOST1およびWCCHOST2を確認して、次のように入力します。
表15-4 マシンおよびノード・マネージャのリスニング・アドレス
名前 | ノード・マネージャのリスニング・アドレス |
---|---|
WCCHOST1 |
WCCHOST1 |
WCCHOST2 |
WCCHOST2 |
ADMINVHN |
localhost |
その他のすべてのフィールドはデフォルト値のままにします。「次へ」をクリックします。
「サーバーのマシンへの割当」画面で、マシンに次のサーバーを割り当てます。
WLS_CPT1をWCCHOST1に割り当てます。
WLS_CPT2をWCCHOST2に割り当てます。
「次へ」をクリックします。
「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で、次のようにターゲット設定されていることを確認します。
captureデプロイメントは、CPT_Clusterにのみターゲット設定します。
NonJ2EEManagementアプリケーションは、AdminServerにのみターゲット設定します。
「次へ」をクリックします。
「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で、「次へ」をクリックします。
「構成のサマリー」画面で、「拡張」をクリックします。
ドメインのポートの競合に関する警告ダイアログ・ウィンドウが表示された場合、「OK」をクリックします。この警告は、ノードに以前から存在していたサーバーによるもので、無視してかまいません。
「ドメインの作成中」画面で、「完了」をクリックします。
ドメイン拡張の変更を有効にするには、Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)でノード・マネージャのnmKill
コマンドとnmStart
コマンドを使用して管理サーバーを再起動する必要があります(第11.3項「管理サーバーの再起動」を参照)。管理サーバーを停止する際には、nmKill
のかわりに管理コンソールを使用できます。weblogic_ecm
ユーザーの資格証明を使用して管理コンソールにログインします。
次の項では、Capture用の構成後タスクと検証タスクを実行する方法について説明します。
このガイドで説明するエンタープライズ・デプロイメントでは、Captureを使用するためのドメイン拡張手順を実行した後、適切な証明書を設定して管理サーバーで様々なノードを認証できるようにします。WLS_CPT1およびWLS_CPT2管理対象サーバーのホスト名検証を無効化して、様々なWebLogic Serverインスタンスを管理するときにエラーが出ないようにします。詳細は、第9.4.5項「ホスト名検証の無効化」を参照してください。
エンタープライズ・デプロイメントのトポロジ構成が完了したら、ホスト名検証を再び有効化します。詳細は、第16.3項「ノード・マネージャのホスト名検証証明書の有効化」を参照してください。
起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播します。
Capture管理対象サーバーへのドメイン構成を伝播する手順は次のとおりです。
管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリと管理対象サーバーのアプリケーション・ディレクトリのコピーを作成します。
次のpack
コマンドをWCCHOST1で実行し、テンプレート・パックを作成します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./pack.sh -managed=true -domain=ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name -template=edgdomaintemplateCPT.jar -template_name=edgdomain_templateCPT
次のunpack
コマンドをWCCHOST1で実行して、前の手順で作成したテンプレートをWLS_CPT1ドメイン・ディレクトリに伝幡します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./unpack.sh -domain=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/domain_name -template=edgdomaintemplateCPT.jar -app_dir=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/applications -overwrite_domain=true
注意:
|
次のコマンドをWCCHOST1で実行し、手順1で作成したテンプレート・パックをWCCHOST2にコピーします。
scp edgdomaintemplateCPT.jar oracle@WCCHOST2:ORACLE_BASE/product/fmw/oracle_common/common/bin
次のunpack
コマンドをWCCHOST2で実行して、伝播されたテンプレートをWLS_CPT2管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに解凍します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./unpack.sh -domain=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/domain_name -template=edgdomaintemplateCPT.jar -app_dir=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/applications –overwrite_domain=true
注意:
|
ここまでの変更を有効にするために管理サーバーを再起動します。まずnmKill
コマンドまたは管理コンソールで管理サーバーを停止し、次にnmStart
コマンドで起動します(第11.3項「管理サーバーの再起動」を参照)。
再起動の前に、管理コンソールを使用してドメイン内のすべての管理対象サーバーを停止します。続いて再起動後に、それらの管理対象サーバーを起動します。weblogic_ecm
ユーザーの資格証明を使用して管理コンソールにログインします。
WebLogic ServerドメインでCaptureの初期構成を完了するには、weblogic_ecm
システム管理者を使用して次のタスクを行います。
Capture管理対象サーバーを起動します。
Fusion Middleware Controlを使用してキャプチャ・ユーザーにロールを割り当てます。
MBeanを使用してシステム・レベルの設定を変更します。
インストールおよび初期構成を実行するシステム管理者は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlやOracle WebLogic Serverへのアクセス権などのシステム管理権限を保有している必要があります。Oracle WebCenter Captureを使用するには、システム管理者がFusion Middleware Controlを使用して、WebLogic ServerドメインのLDAPアイデンティティ・ストアのユーザーをキャプチャ・ロールに関連付ける必要があります。
グループとユーザーを保存するために、Oracle Internet Directoryポリシー・ストアを使用できます。ポリシー・ストアはFusion Middleware Controlから管理できます。
次のキャプチャ・ロールをユーザーに割り当てることができます。
キャプチャ・ワークスペース・マネージャ(CaptureWorkspaceManager
)
キャプチャ・ワークスペース参照者(CaptureWorkspaceViewer
)
キャプチャ・ユーザー(CaptureUser
)
システム管理者はCaptureWorkspaceManager
ロールとCaptureUser
ロールの両方にワークスペース・マネージャを割り当てて、ワークスペース・コンソールとクライアントにアクセスできるようにする必要があります。CaptureUser
ロールのメンバーのみがCaptureクライアントを使用できます。アカウントにCaptureWorkspaceManager
ロールが付与されると、そのアカウントでワークスペース・コンソールへのサインイン、ワークスペースの作成、およびキャプチャ・ロールを割り当てられている他のユーザーへのキャプチャ・アクセス権の付与が可能になります。
Capture管理対象サーバーの起動後、システム管理者はFusion Middleware ControlまたはOracle WebLogic Scripting Tool (WLST)のコマンドを使用して、Capture MBeanのシステム・レベルの設定を変更できます。
WCCHOST1よびWCCHOST2でCapture管理対象サーバーを起動します。
Capture管理対象サーバーを起動する手順は次のとおりです。
管理対象サーバーWLS_CPT1を起動します。
http://ADMINVHN:7001/console
でWebLogic Server管理コンソールにログインします。
左側の「ドメイン構造」ツリーで、「環境」ノードを開いて「サーバー」を選択します。
「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを開きます。
表の「サーバー」列から「WLS_CPT1」を選択します。
「起動」をクリックします。
http://WCCHOST1VHN3:16400/dc-console
にアクセスしてWLS_CPT1のステータスを確認します。Oracle WebCenter Captureのログイン・ページが表示されます。WebLogic Server管理のユーザー名とパスワードを入力し、ログインします。
管理対象サーバーWLS_CPT2を起動します。
http://ADMINVHN:7001/console
でWebLogic Server管理コンソールにログインします。
左側の「ドメイン構造」ツリーで、「環境」ノードを開いて「サーバー」を選択します。
「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを開きます。
表の「サーバー」列から「WLS_CPT2」を選択します。
「起動」をクリックします。
http://WCCHOST2VHN3:16400/dc-console
にアクセスしてWLS_CPT2のステータスを確認します。Oracle WebCenter Captureのログイン・ページが表示されます。WebLogic Server管理のユーザー名とパスワードを入力し、ログインします。
Captureを使用するには、システム管理者(weblogic_ecm
)がLDAP資格証明ストアのユーザーをポリシー・ストアのキャプチャ・ロールに関連付ける必要があります。Fusion Middleware Controlの「アプリケーション・ロール」ページでこれを実行できます。
キャプチャ・ロールをワークスペース・マネージャに割り当てる手順は次のとおりです。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。
左側で、「WebLogicドメイン」を開きます。
ドメイン名を右クリックして、「セキュリティ」→「アプリケーション・ロール」の順に選択します。
「アプリケーション・ロール」ページが開きます。
「アプリケーション・ストライプ」フィールドで、ドロップダウン・リストから「capture」を選択し、検索アイコンをクリックします。
検索を実行すると、キャプチャ・ユーザーの各ロール(「キャプチャ・ワークスペース・マネージャ」、「キャプチャ・ワークスペース参照者」および「キャプチャ・ユーザー」が)表に移入されます。
CaptureWorkspaceManagerロールを編集します。
このロールにユーザーを追加します。
CaptureUserロールを編集します。
CaptureWorkspaceManager
ロールとCaptureUser
ロールの両方がユーザーに付与されるように、このロールにも同じユーザーを追加します。
キャプチャ・ユーザーにロールを割り当てる方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Captureの管理のOracle Enterprise Managerによるキャプチャ・ロールの割当てに関する項を参照してください。
Fusion Middleware Controlの「システム構成」ページを使用して、Captureのシステム・レベルの構成設定(システム・プロパティや電子メールのSMTP設定など)を変更できます。このページの設定ではドメインのCapture MBeanを構成します。この設定はWLSTコマンドで変更することもできます。
システム・レベルの設定をFusion Middleware Controlで変更する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Captureの管理のシステム構成設定の変更に関する項を参照してください。
次のWLSTコマンドを使用しても、システム・レベルの設定にアクセスしたり、システム・レベルの設定を変更したりできます。
listCaptureConfig
getCaptureConfig
setCaptureConfig
前述のコマンドの詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のOracle WebCenter CaptureカスタムWLSTコマンドに関する項を参照してください。
サーバーを起動したら、GridLinkデータ・ソースが正しく構成され、ONS設定が正しいことを確認します。作成されたすべてのGridLinkデータ・ソースに対して、この手順を実行します。
CaptureのGridLinkデータ・ソースの構成を確認する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ツリーで「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。
作成したGridLinkデータ・ソースの名前をクリックします。
「監視」タブをクリックします。
「テスト」タブ(図15-6)をクリックし、いずれかのサーバーを選択し、「データ・ソースのテスト」をクリックします。
構成が適切であればテストは成功します。
GridLinkデータ・ソースを使用するすべてのWebLogic Serverインスタンスでテストを繰り返します。
CaptureのGridLinkデータ・ソースのONSの構成を確認する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ツリーで「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。
GridLinkデータ・ソースの名前をクリックします。
「監視」タブをクリックします。
「ONS」タブをクリックし、「テスト」タブ(図15-7)をクリックします。
サーバーを選択し、「ONSのテスト」をクリックします。
構成が適切であればテストは成功します。ONSテストが失敗する場合は、Oracle RACデータベース・ノード内でONSサービスが稼動していることを確認します。
[orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl status scan_listener SCAN Listener LISTENER_SCAN1 is enabled SCAN listener LISTENER_SCAN1 is running on node CUSTDBHOST1 SCAN Listener LISTENER_SCAN2 is enabled SCAN listener LISTENER_SCAN2 is running on node CUSTDBHOST2 SCAN Listener LISTENER_SCAN3 is enabled SCAN listener LISTENER_SCAN3 is running on node CUSTDBHOST2 [orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl config nodeapps -s ONS exists: Local port 6100, remote port 6200, EM port 2016 [orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl status nodeapps | grep ONS ONS is enabled ONS daemon is running on node: CUSTDBHOST1 ONS daemon is running on node: CUSTDBHOST2
GridLinkデータ・ソースを使用するすべてのWebLogic ServerインスタンスでONSテストを繰り返します。
2つのノードから参照できるディレクトリとして、JMS永続ストアの場所を構成します。デフォルトでは、Oracle WebCenter Captureで使用されるJMSサーバーに永続ストアは構成されず、WebLogic Serverのストア(デフォルトORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/mserver/
domain_name
/servers/
server_name
/data/store/
)を使用しています。共有ベースのディレクトリを使用するように、各Capture JMSサーバーの永続ストアを変更する必要があります。
Capture用のJMS永続ストアを構成する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ウィンドウで、「サービス」ノードを開いて「永続ストア」ノードをクリックします。
「永続ストアのサマリー」ページで「ロックして編集」をクリックします。
「新規」をクリックしてから、「ファイル・ストアの作成」をクリックします。
名前(例: CPTJMSServer1Store
。これにより、作成対象のサービスを特定できます)およびターゲットのWLS_CPT1を入力します。WCCHOST1とWCCHOST2の両方からアクセスできる共有記憶域にあるディレクトリを入力します(ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/
cpt_cluster_name
/jms
)。
「OK」をクリックして、変更をアクティブ化します。
左側の「ドメイン構造」ツリーで、「サービス」ノードを開き、「メッセージング」→「JMSサーバー」ノードをクリックします。
「JMSサーバーのサマリー」ページで、表の「名前」列にある(ハイパーリンクで表示されている)JMSサーバー「CaptureJmsServer1」をクリックします。
このJMSサーバーの「設定」ページで、「ロックして編集」をクリックしてください。
「永続ストア」ドロップダウン・リストで、「CPTJMSServer1Store」を選択します。
「保存してアクティブ化」をクリックします。
手順を繰り返して、CaptureJMSServer2のCPTJMSServer2Store
を作成します。
各サーバーにはトランザクション・ログがあり、サーバーによって調整およびコミットされた、未完了の可能性のあるトランザクションについての情報が格納されます。WebLogic Serverは、システム・クラッシュやネットワーク障害のリカバリでこのトランザクション・ログを使用します。クラスタ内のサーバーに対してトランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を活用するには、サーバーからアクセスできる場所にトランザクション・ログを格納します。
注意: この場所は、できればデュアル・ポートのSCSIディスクまたはストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)にしてください。 |
Capture管理対象サーバーのデフォルトの永続ストアの場所を設定する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
左側の「ドメイン構造」ツリーで、「環境」ノードを開いて「サーバー」ノードをクリックします。
「サーバーのサマリー」ページで、表の「名前」列にある(ハイパーリンクで表示されている)「WLS_CPT1」をクリックします。WLS_CPT1サーバーの設定ページが開き、「構成」タブがアクティブに表示されます。
「サービス」タブを開きます。
「ロックして編集」をクリックします。
表示されたページの「デフォルト・ストア」セクションで、デフォルトの永続ストアのデータ・ファイルを格納するフォルダのパスを入力します。このパスのディレクトリ構造は次のとおりです。
ORACLE_BASE/admin/domain_name/cpt_cluster_name/tlogs
「保存」をクリックして、変更をアクティブ化します。
WLS_CPT2サーバーに対して手順を繰り返します。
注意: トランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を有効にするには、クラスタにある他のサーバーで使用可能な永続記憶域ソリューションの場所を指定します。WCCHOST1とWCCHOST2の両方が、このディレクトリにアクセスできる必要があります。また、このディレクトリは、サーバーを再起動する前にも存在している必要があります。 |
第14.5.12項「Oracle WebCenter Contentで許可されたホストのリストに対するImagingサーバーのリスニング・アドレスの追加」でOracle WebCenter Content Server用に構成した許容ホストの設定は、この設定にCapture管理対象サーバーのリスナーを追加すればCaptureにも適用できます。コンテンツ・サーバーの許容ホストを初めて追加する場合(Imaging以外のOracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメントを設定する場合)は、コンテンツ・サーバーから次の構成を行う必要があります。
WLS_CPT1およびWLS_CPT2管理対象サーバー(それぞれWCCHOST1VHN3およびWCCHOST2VHN3)のホスト名をSocketHostNameSecurityFilter
パラメータ・リストに追加します。
Oracle WebCenter Contentで許可されているホストにCaptureサーバーのリスニング・アドレスを追加する手順は次のとおりです。
テキスト・エディタで、ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/
wcc_cluster_name
/cs/config/config.cfg
のファイルを開きます。
次の行を削除またはコメント・アウトします。
SocketHostAddressSecurityFilter=127.0.0.1|WCCHOST1-IP|WCCHOST2-IP|WEBHOST1-IP|WEBHOST2-IP
Oracle WebCenter Contentへの接続を許可するアドレスのリストにWLS_CPT1およびWLS_CPT2のリスニング・アドレスを含めるために、次の2行を追加します。
SocketHostNameSecurityFilter=localhost|localhost.mycompany.com|WEBHOST1|WEBHOST2|WCCHOST1|WCCHOST2|WCCHOST1VHN1|WCCHOST2VHN1|WCCHOST1VHN2|WCCHOST2VHN2|WCCHOST1VHN3|WCCHOST2VHN3|ucminternal.mycompany.com|load-balancer-host-name
AlwaysReverseLookupForHost=Yes
変更されたconfig.cfg
ファイルを保存したら、WebLogic Server管理コンソールを使用してOracle WebCenter Contentのサーバーを再起動し、変更を有効にします。
WLS_CPT1およびWLS_CPT2管理対象サーバーを含むCPT_ClusterにOracle HTTP Serverをルーティングするには、WebLogicCluster
パラメータをクラスタ内のノードのリストに設定する必要があります。
WLS_CPT管理対象サーバー用にOracle HTTP Serverを構成する手順は次のとおりです。
WEBHOST1およびWEBHOST2上の各Webサーバーで、ORACLE_INSTANCE
/config/OHS/ohs1/moduleconf/wcc_vh.conf
およびORACLE_INSTANCE
/config/OHS/ohs2/moduleconf/wcc_vh.conf
ファイルに次の行を追加します。
# DC-Console <Location /dc-console> WebLogicCluster WCCHOST1VHN3:16400,WCCHOST2VHN3:16400 SetHandler weblogic-handler WLCookieName JSESSIONID WLProxySSL ON WLProxySSLPassThrough ON </Location> # DC-Client <Location /dc-client> WebLogicCluster WCCHOST1VHN3:16400,WCCHOST2VHN3:16400 SetHandler weblogic-handler WLCookieName JSESSIONID WLProxySSL ON WLProxySSLPassThrough ON </Location>
WEBHOST1とWEBHOST2の両方でOracle HTTP Serverを起動します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl restartproc ias-component=ohsX
ias-component
に対して、WEBHOST1ではohs1
を使用し、WEBHOST2ではohs2
を使用します。
Captureクラスタ(CPT_Cluster)について、フロントエンドHTTPのホストとポートを設定する必要があります。
CaptureクラスタのフロントエンドHTTPホストとポートを設定する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「チェンジ・センター」セクションに移動して、「ロックして編集」をクリックします。
左側の「ドメイン構造」ツリーの「環境」ノードを開きます。
「クラスタ」をクリックします。
「クラスタのサマリー」ページで、「CPT_Cluster」を選択します。
「HTTP」タブを開きます。
次の値を設定します。
フロントエンド・ホスト: wcc.mycompany.com
フロントエンドHTTPSポート: 443
フロントエンドHTTPポート: 80
「保存」をクリックします。
管理コンソールの「チェンジ・センター」セクションで「変更のアクティブ化」をクリックします。
サーバーを再起動して、クラスタ内のフロントエンド・ホスト・ディレクティブを有効にします。
URLを検証し、HTTP ServerからCPT_Clusterへのルーティングとフェイルオーバーが適切に機能していることを確認します。
URLを検証する手順は次のとおりです。
WLS_CPT2が稼動している状態で、WebLogic Server管理コンソールからWLS_CPT1を停止します。
http://wcc.mycompany.com/dc-console
にアクセスし、正しく動作していることを確認します。(Captureサーバーが停止しているので、レポートやデータは取得できません。)
WebLogic Server管理コンソールからWLS_CPT1を起動します。
WebLogic Server管理コンソールでWLS_CPT2を停止します。
http://wcc.mycompany.com/dc-console
にアクセスし、正しく動作していることを確認します。
WebLogic Server管理コンソールからWLS_CPT2を起動します。
ドメインのサーバーとノード・マネージャとの間における通信ではホスト名検証を使用することをお薦めします。管理サーバーや他のサーバーとの通信では異なるアドレスの証明書を使用することが必要です。
まだ対応していない場合は、第11.6項「管理対象サーバーのノード・マネージャの構成」の説明に従って、WLS_CPT管理対象サーバーがリスニング・アドレスとして使用するホスト名を構成します。
このとき、Capture管理対象サーバーをドメインに追加した後で、Captureに対して第16.3.5項「カスタム・キーストアを使用するための管理対象サーバーの構成」の手順を実行します。
サーバー移行は、WCCHOST1ノードとWCCHOST2ノードのどちらかで障害が発生した場合に、Oracle WebCenter Captureのコンポーネントを正しくフェイルオーバーするために必要です。詳細は、第17章「エンタープライズ・デプロイメント用のサーバー移行の構成」を参照してください。Captureに関しては、その章で次の変数の値を使用します。
サーバー名:
WLS_SERVER1
: WLS_CPT1
WLS_SERVER2
: WLS_CPT2
ホスト名:
HOST1
: WCCHOST1
HOST2
: WCCHOST2
クラスタ名:
CLUSTER
: CPT_Cluster
拡張したドメインが正常に動作していることを確認した後、そのインストール内容をバックアップします。これは、以降の手順で問題が発生した場合に短時間でリストアできることを考慮した迅速なバックアップです。バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメントの設定が完了すれば、このバックアップは破棄してかまいません。その時点では、デプロイメント固有の定期的なバックアップ手順とリカバリ手順を実行できるようになっています。詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドを参照してください。バックアップおよびリストアを必要とするOracle HTTP Serverのデータの詳細は、そのガイドでOracle HTTP Serverのバックアップとリカバリの推奨事項に関する項を参照してください。コンポーネントのリカバリ方法に関する詳細は、そのガイドでコンポーネントのリカバリに関する項およびコンポーネントが失われた後のリカバリに関する項を参照してください。ホストが失われた場合のリカバリに固有の推奨事項は、そのガイドで別のホストへのOracle HTTP Serverのリカバリに関する項を参照してください。データベースのバックアップの詳細は、Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ガイドを参照してください。
この時点でインストールをバックアップする手順は次のとおりです。
WEBHOST1でOracle Web層をバックアップします。
opmnctl
を使用してインスタンスを停止します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl stopall
次のコマンドをrootとして実行して、Oracle Web層のMiddlewareホームをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web.tar MW_HOME
次のコマンドを使用して、Oracle Web層のOracleインスタンスをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web_instance_name.tar ORACLE_INSTANCE
opmnctl
を使用してインスタンスを起動します。
cd ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin opmnctl startall
データベースをバックアップします。これは、Oracle Recovery Managerを使用したデータベース全体のホット・バックアップまたはコールド・バックアップ(推奨)、または可能な場合はtarなどのオペレーティング・システム・ツールを使用したコールド・バックアップです。
ドメイン構成を保存するために、管理サーバーと管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリをバックアップします。構成ファイルはすべて、ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
ディレクトリにあります。WCCHOST1で次のコマンドを実行して、バックアップを作成します。
tar -cvpf edgdomainback.tar ORACLE_BASE/admin/domain_name