Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B66703-06 |
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この章では、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、Oracle WebCenter Content: Imagingを含むドメインの拡張方法について説明します。
この章には次の項が含まれます:
注意: セットアップのプロセスを開始する前に、各プラットフォームのOracle Fusion Middlewareリリース・ノートを読み、インストールおよびデプロイメントに関する追加情報を確認してください。 |
Imagingシステムは、第7章「エンタープライズ・デプロイメント用のソフトウェアのインストール」で作成された、共有記憶域上のWL_HOME
とORACLE_HOME
の場所を使用してインストールされます。
Imagingを追加するためにドメインを拡張します。表14-1に、Imagingの構成手順と、Imaging管理対象サーバーを使用したドメインの拡張に必要なタスクを示します。
表14-1 Imagingを使用するためのドメインの拡張手順
手順 | 説明 | 詳細 |
---|---|---|
Imagingを使用するためのドメインの拡張の準備 |
Imaging WebLogic Serverクラスタの各ホスト名で仮想IPアドレスのマッピングを有効にします。 |
第14.2項「WCCHOST1でのVIP4およびWCCHOST2でのVIP5の有効化」 |
Imagingを使用するためのドメインの拡張 |
第9章「エンタープライズ・デプロイメント用のドメインの作成」で作成したドメインをOracle WebCenter Content: Imagingで拡張します。 |
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Imagingのホスト名検証の無効化 |
トポロジの設定と検証中にホスト名の検証を無効にします。 |
第14.5.1項「WLS_IMG管理対象サーバーに対するホスト名検証の無効化」 |
Imaging管理対象サーバーへのドメイン構成の伝播 |
起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播します。 |
第14.5.2項「WLS_IMG1およびWLS_IMG2へのドメイン構成の伝播」 |
JMS永続ストアの構成 |
両方のImaging管理対象サーバーへ参照できるディレクトリとして、JMS永続ストアの場所を構成します。 |
第14.5.3項「Imaging用のJMS永続ストアの構成」 |
デフォルト永続ストアの構成 |
トランザクション・リカバリのためのデフォルトの永続ストアを構成します。 |
第14.5.4項「トランザクション・リカバリのためのデフォルトの永続ストアの構成」 |
ドメインの管理サーバーの再起動 |
管理サーバーを停止し、再起動します。 |
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Imaging管理対象サーバーの起動 |
WLS_IMG1およびWLS_IMG2管理対象サーバーを起動します。 |
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GridLinkデータ・ソースおよびOracle Notification Service (ONS)の構成の確認 |
GridLinkデータ・ソースおよびONSの構成が適切であることを確認する手順に従います。 |
第14.5.6項「ImagingのGridLinkデータ・ソースの検証」 |
ImagingのシステムMBeanの構成 |
システムMBeanブラウザで、 |
第14.5.8項「Imaging用のシステムMBeanの構成」 |
WebCenter ContentのImaging機能セットの有効化 |
Oracle WebCenter Content ServerのIpmRepositoryコンポーネントを有効にします。 |
第14.5.9項「Oracle WebCenter ContentにおけるImaging機能セットの有効化」 |
Imagingビューア・キャッシュの構成 |
Imagingビューアを設定してキャッシュされたドキュメントを使用します。 |
第14.5.10項「Imagingビューア・キャッシュの構成」 |
キャッシュされたドキュメントの暗号化 |
追加のセキュリティが必要な場合には、キャッシュされたドキュメントを暗号化します。 |
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Imaging管理対象サーバーに対するリスニング・アドレスの追加 |
WLS_IMG1およびWLS_IMG2管理対象サーバー(WCCHOST1VHN2およびWCCHOST2VHN2)のホスト名を |
第14.5.12項「Oracle WebCenter Contentで許可されたホストのリストに対するImagingサーバーのリスニング・アドレスの追加」 |
ImagingとWebCenter Content管理対象サーバーの間の接続の作成 |
Oracle WebCenter Content Serverへの接続を作成します。 |
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BPEL CSF資格証明の構成 |
Oracle SOA Suiteとの通信に必要な資格証明を構成します。 |
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Imaging用のワークフロー接続の構成 |
ワークフロー接続を作成し、テストします。 |
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拡張したドメインでのOracle HTTP Serverの構成 |
管理対象サーバーとともにOracle HTTP Serverを構成し、IMG_ClusterのWLSクラスタ・アドレスを設定します。 |
第14.6項「WLS_IMG管理対象サーバー用のOracle HTTP Serverの構成」 |
Imagingに対するフロントエンドHTTPのホストおよびポートの設定 |
IMG_Clusterに対するフロントエンドHTTPのホストおよびポートを構成します。 |
第14.6.1項「フロントエンドHTTPホストおよびポートの設定」 |
Oracle HTTP Serverを介したWebCenter Contentへのアクセスの検証 |
URLを検証し、Oracle HTTP ServerからIMG_Clusterへのルーティングとフェイルオーバーが適切に機能していることを確認します。 |
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カスタム・キーストアを使用するためのImaging管理対象サーバーの構成 |
Imagingのカスタム・キーストアとともにノード・マネージャを構成します。 |
第14.7項「WLS_IMG管理対象サーバーのノード・マネージャの構成」 |
Imaging管理対象サーバー用のサーバー移行の構成 |
移行のためのImaging管理対象サーバー名、ホスト名およびクラスタ名を指定します。 |
第14.8項「WLS_IMG管理対象サーバー用のサーバー移行の構成」 |
Imagingの構成のバックアップ |
新しく拡張したドメイン構成をバックアップします。 |
|
Imagingシステムは、Imagingが実行している管理対象サーバーのリスニング・アドレスとして仮想ホスト名を使用します。これらの仮想ホスト名および対応する仮想IPアドレスは、Imagingコンポーネントのサーバー移行を有効にするために必要です。まだ対応していない場合は、VIP4からWCCHOST1のWCCHOST1VHN2に対して、またVIP5からWCCHOST2のWCCHOST2VHN2に対して仮想IPアドレスのマッピングを有効にし、トポロジで使用されるネットワーク・システムで仮想ホスト名を(DNSサーバーまたは/etc/hosts
解決のいずれかで)正しく解決する必要があります。
まだ仮想IPアドレスを有効化していない場合には、第6.6項「仮想IPアドレスの有効化」で説明している手順に従ってください。これらの仮想IPアドレスおよび仮想ホスト名は、Imagingサーバーでサーバー移行を有効にするときに必要となります。この後、高可用性を実現するために、Imagingサーバーのサーバー移行を構成できます。サーバー移行の構成の詳細は、第17章「エンタープライズ・デプロイメント用のサーバー移行の構成」を参照してください。
Oracle WebCenter Content: Imagingを追加するには、第9章「エンタープライズ・デプロイメント用のドメインの作成」で作成し、WebCenter Content、Inbound Refinery、CaptureおよびOracle SOA Suiteで拡張したドメインを拡張します。この項の手順は、Oracle WebCenter Contentのデプロイメントと同じデータベース・サービス(wccedg.mycompany.com
)をImagingのデプロイメントでも使用することを前提としています。ただし、Imaging専用の別のデータベース・サービスをデプロイメントに使用することもできます。
注意: これらの手順を実行する前に、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドの説明に従ってドメインをバックアップしてください。 |
Imagingを使用するためにドメインを拡張する手順は次のとおりです。
リポジトリをインストールしたデータベースを実行していることを確認します。
Oracle RACデータベースの場合は、後で実行する検証チェックの信頼性を確保するために、すべてのインスタンスを実行しておくことをお薦めします。
ドメイン内のすべての管理対象サーバーを停止します。
WCCHOST1で、ディレクトリをFusion Middleware構成ウィザードの場所に変更します。これはOracle共通ホーム・ディレクトリ内にあります(ドメインの拡張は、管理サーバーが存在するノードから実行します)。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin
Fusion Middleware構成ウィザードを起動します。
./config.sh
「ようこそ」画面で、「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択し、「次へ」をクリックします。
「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面で、WebLogic Serverドメイン・ディレクトリ(ORACLE_BASE/admin/
domain_name
/aserver/
domain_name
)を選択し、「次へ」をクリックします。
「拡張ソースの選択」画面(図14-1)で、次の選択を行います。
「以下の追加製品をサポートするために、自動的にドメインを拡張する」を選択します。
次の製品を選択します。
Oracle WebCenter Content: Imagingビューア・キャッシュ
Oracle WebCenter Content: Imaging
(前述の製品のうちの1つを選択すると、もう一方の製品も自動的に選択されます。)
注意:
|
次の製品は、ドメインを作成した際(第9.3項)あるいはWebCenter Content用(第11.2項)、Inbound Refinery用(第12.2項)またはOracle SOA Suiteコンポーネント用(第13.3項)にドメインを拡張した際に選択している場合、グレー表示されます。
WebLogic Serverの基本ドメイン
Oracle SOA Suite
Oracle Universal Content Management - Inbound Refinery
Oracle Universal Content Management - Content Server
Oracle Enterprise ManagerプラグインIBR用
Oracle Enterprise Manager
Oracle WSMポリシー・マネージャ
Oracle JRF
「次へ」をクリックします。
「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面(図14-2)で、次の手順を実行します。
(Imagingの場合は)IPMスキーマのみを選択します。他の既存スキーマはいずれも選択しないでください。
RAC構成については、「GridLinkへ変換」または「RACマルチ・データ・ソースへ変換」を選択できます(付録A「Oracle RACでのマルチ・データ・ソースの使用」を参照)。ここでの説明に合せて、「GridLinkへ変換」を選択します。
RAC構成を選択すると、選択されたすべてのスキーマがグレー表示されます。
「次へ」をクリックします。
「GridLink RACコンポーネント・スキーマの構成」画面(図14-3)で、次の手順を実行します。
IPMスキーマが選択されていることを確認します。その他のデータ・ソースはそのままにします。
次の各フィールドに値を入力して、RCUでシードされたGridLink RACデータベースの接続情報を指定します。
ドライバ: OracleのGridLink接続用のドライバ(Thin)、バージョン:10以降を選択します。
サービス名: Oracle RACデータベースのサービス名は小文字で入力し、ドメイン名を続けます(例: wccedg.mycompany.com
)。
ユーザー名: 対応するコンポーネントのデータベース・スキーマの所有者の完全なユーザー名を入力します。
このガイドでは、データベース・スキーマのユーザー名の接頭辞としてWCC
を使用しています。
パスワード: データベース・スキーマの所有者のパスワードを入力します。
「FANの有効化」を選択します。
SSLの有効化: このオプションは選択解除したままにします。
SSLを選択してOracle Notification Service (ONS)の通知暗号化を有効にする場合は、「ウォレット・ファイル」および「ウォレット・パスワード」の詳細を適切に指定します。
サービス・リスナー: 使用するOracle RACデータベースのOracle Single Client Access Name (SCAN)のアドレスとポートを入力します。プロトコルはTCP
である必要があります。
SCANアドレスを使用してサービス・リスナー(およびOSNホスト)を指定することをお薦めします。これにより、Oracle RACノードを追加または削除しても、SCANアドレスを含むGridLinkデータ・ソースを更新する必要がありません。SCANアドレスを特定するには、データベース内のremote_listener
パラメータを問い合せます。
SQL>show parameter remote_listener; NAME TYPE VALUE ----- ------ ------- remote_listener string db-scan.mycompany.com :1521
注意: Oracle Database 11gリリース1 (11.1)の場合は、次の例に示すように、各データベース・インスタンス・リスナーの仮想IPアドレスとポートを使用します。 custdbhost1-vip.mycompany.com (port 1521) custdbhost2-vip.mycompany.com (1521) Oracle Database 10gの場合は、マルチ・データ・ソースを使用してOracle RACデータベースに接続します。マルチ・データ・ソースの構成の詳細は、付録A「Oracle RACでのマルチ・データソースの使用」を参照してください。 |
ONSホスト: データベースによって報告されるRACデータベースのSCANアドレスとONSリモート・ポートも入力します。
[orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl config nodeapps -s ONS exists: Local port 6100, remote port 6200, EM port 2016
注意: Oracle Database 11gの場合は、次の例に示すように、各データベースのONSサービスのホスト名とポートを使用します。 custdbhost1.mycompany.com (port 6200) custdbhost2.mycompany.com (6200) |
「次へ」をクリックします。
注意: 「UCMスキーマ」、「SOAインフラストラクチャ」、「ユーザー・メッセージング・サービス」、「OWSM MDSスキーマ」および「SOA MDSスキーマ」の情報はそのままにしておきます。 |
「JDBCコンポーネント・スキーマのテスト」画面で、「IPMスキーマ」行を選択し、 「接続のテスト」をクリックします。
結果は「接続結果ログ」に表示されます。スキーマを含むデータベースへの接続が成功したことを確認します。正常に接続できない場合は、「前へ」をクリックして前の画面に戻り、入力内容を修正してテストを再試行します。
接続に成功したら、「次へ」をクリックします。
「オプションの構成を選択」画面で、次のオプションを選択します。
JMS分散宛先
管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン
デプロイメントとサービス
「次へ」をクリックします。
「JMS分散宛先タイプの選択」画面で、すべてのOracle Fusion MiddlewareコンポーネントのJMSモジュールのドロップダウン・リストからUDDを選択します。「次へ」をクリックします。オーバーライドの警告が表示された場合、「OK」をクリックして、このメッセージを確認します。
「管理対象サーバーの構成」画面で、必要な管理対象サーバーを追加します。
サーバーが自動的に作成されます。このサーバーの名前をWLS_IMG1に変更し、WLS_IMG2という新しいサーバーを追加します。表14-2に示す属性をこれらのサーバーに指定します。この画面に表示されている他のサーバーは、このまま変更しません。
表14-2 Imagingの管理対象サーバー
名前 | リスニング・アドレス | リスニング・ポート | SSLリスニング・ポート | SSL有効 |
---|---|---|---|---|
WLS_IMG1 |
WCCHOST1VHN2 |
16000 |
n/a |
いいえ |
WLS_IMG2 |
WCCHOST2VHN2 |
16000 |
n/a |
いいえ |
「次へ」をクリックします。
「クラスタの構成」画面で、「追加」をクリックし、表14-3に示すクラスタを追加します。画面に表示されている他のクラスタは変更せず、そのままにしておきます。
表14-3 Imagingのクラスタ構成
名前 | クラスタ・メッセージング・モード | マルチキャスト・アドレス | マルチキャスト・ポート | クラスタ・アドレス |
---|---|---|---|---|
IMG_Cluster |
ユニキャスト |
n/a |
n/a |
空のままにします。 |
「次へ」をクリックします。
「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次の項目を追加します。この画面に表示されている他の割当ては、このまま変更しません。
IMG_Cluster:
WLS_IMG1
WLS_IMG2
「次へ」をクリックします。
「マシンの構成」画面で、「Unixマシン」タブを開きます。マシンWCCHOST1およびWCCHOST2を確認して、次のように入力します。
表14-4 マシンおよびノード・マネージャのリスニング・アドレス
名前 | ノード・マネージャのリスニング・アドレス |
---|---|
WCCHOST1 |
WCCHOST1 |
WCCHOST2 |
WCCHOST2 |
ADMINVHN |
localhost |
その他のすべてのフィールドはデフォルト値のままにします。「次へ」をクリックします。
「サーバーのマシンへの割当」画面で、マシンに次のサーバーを割り当てます。
WLS_IMG1をWCCHOST1に割り当てます。
WLS_IMG2をWCCHOST2に割り当てます。
「次へ」をクリックします。
「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で、次のようにターゲット設定されていることを確認します。
usermessagingserverおよびusermessagingdriver-emailデプロイメントは、SOA_Clusterにのみターゲット設定します(usermessaging-xmpp、usermessaging-smppおよびusermessaging-voicexmlの各アプリケーションはオプションです)。
WSM-PMはSOA_Clusterにのみターゲット設定する必要があります。
oracle.rules.*、oracle.sdp.*およびoracle.soa.*の各デプロイメントは、SOA_Clusterにのみターゲット設定する必要があります。ただし、oracle.soa.workflow.wcライブラリは除きます。これは、SOA_ClusterとIMG_Clusterの両方にターゲット設定する必要があります。
NonJ2EEManagementアプリケーションは、AdminServerにのみターゲット設定します。
「次へ」をクリックします。
「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面で、「次へ」をクリックします。
「構成のサマリー」画面で、「拡張」をクリックします。
ドメインのポートの競合に関する警告ダイアログ・ウィンドウが表示された場合、「OK」をクリックします。この警告は、ノードに以前から存在していたサーバーによるもので、無視してかまいません。
「ドメインの作成中」画面で、「完了」をクリックします。
ドメイン拡張の変更を有効にするには、Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)でノード・マネージャのnmKill
コマンドとnmStart
コマンドを使用して管理サーバーを再起動する必要があります(第11.3項「管理サーバーの再起動」を参照)。管理サーバーを停止する際には、nmKill
のかわりに管理コンソールを使用できます。
次の項では、Imaging用の構成後タスクと検証タスクを実行する方法について説明します。
このガイドで説明するエンタープライズ・デプロイメントでは、Imagingを使用するためのドメイン拡張手順を実行した後、適切な証明書を設定して管理サーバーで様々なノードを認証できるようにします。WLS_IMG1およびWLS_IMG2管理対象サーバーのホスト名検証を無効化して、様々なWebLogic Serverインスタンスを管理するときにエラーが出ないようにします。詳細は、第9.4.5項「ホスト名検証の無効化」を参照してください。
エンタープライズ・デプロイメントのトポロジ構成が完了したら、ホスト名検証を再び有効化します。詳細は、第16.3項「ノード・マネージャのホスト名検証証明書の有効化」を参照してください。
起動スクリプトとクラスパス構成を管理サーバーのドメイン・ディレクトリから管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに伝播します。
Imaging管理対象サーバーへのドメイン構成を伝播する手順は次のとおりです。
管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリと管理対象サーバーのアプリケーション・ディレクトリのコピーを作成します。
次のpack
コマンドをWCCHOST1で実行し、テンプレート・パックを作成します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./pack.sh -managed=true -domain=ORACLE_BASE/admin/domain_name/aserver/domain_name -template=edgdomaintemplateIMG.jar -template_name=edgdomain_templateIMG
次のunpack
コマンドをWCCHOST1で実行して、前の手順で作成したテンプレートをWLS_WCC1ドメイン・ディレクトリに伝幡します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./unpack.sh -domain=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/domain_name -template=edgdomaintemplateIMG.jar -app_dir=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/applications -overwrite_domain=true
注意:
|
次のコマンドをWCCHOST1で実行し、手順1で作成したテンプレート・パックをWCCHOST2にコピーします。
scp edgdomaintemplateIMG.jar oracle@WCCHOST2:ORACLE_BASE/product/fmw/oracle_common/common/bin
次のunpack
コマンドをWCCHOST2で実行して、伝播されたテンプレートをWLS_IMG2管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリに解凍します。
cd ORACLE_COMMON_HOME/common/bin ./unpack.sh -domain=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/domain_name -template=edgdomaintemplateIMG.jar -app_dir=ORACLE_BASE/admin/domain_name/mserver/applications –overwrite_domain=true
注意:
|
ここまでの変更を有効にするために管理サーバーを再起動します。まずnmKill
コマンドまたは管理コンソールで管理サーバーを停止し、次にnmStart
コマンドで起動します(第11.3項「管理サーバーの再起動」を参照)。その後weblogic_ecm
ユーザーの資格証明を使用して管理コンソールにログインします。
2つのノードから参照できるディレクトリとして、JMS永続ストアの場所を構成します。デフォルトでは、Oracle WebCenter Content: Imagingで使用されるJMSサーバーに永続ストアは構成されず、WebLogic Serverのストア(デフォルトORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/mserver/
domain_name
/servers/
server_name
/data/store/
)を使用しています。
共有ベースのディレクトリを使用するように、ImagingのJMSサーバーの永続ストアを変更する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ウィンドウで、「サービス」ノードを開いて「永続ストア」ノードをクリックします。
「永続ストアのサマリー」ページで「ロックして編集」をクリックします。
「新規」をクリックしてから、「ファイル・ストアの作成」をクリックします。
名前(例: IMGJMSServer1Store
。これにより、作成対象のサービスを特定できます)およびターゲットのWLS_IMG1を入力します。WCCHOST1とWCCHOST2の両方からアクセスできる共有記憶域にあるディレクトリを入力します(ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/
img_cluster_name
/jms
)。
「OK」をクリックして、変更をアクティブ化します。
左側の「ドメイン構造」ツリーで、「サービス」ノードを開き、「メッセージング」→「JMSサーバー」ノードをクリックします。
「JMSサーバーのサマリー」ページで、表の「名前」列にある(ハイパーリンクで表示されている)JMSサーバー「IpmJmsServer1
」をクリックします。
このJMSサーバーの「設定」ページで、「ロックして編集」をクリックしてください。
「永続ストア」ドロップダウン・リストで、「IMGJMSServer1Store」を選択します。
「保存してアクティブ化」をクリックします。
手順を繰り返して、IpmJmsServer2のIMGJMSServer2Storeを作成します。
各サーバーにはトランザクション・ログがあり、サーバーによって調整およびコミットされた、未完了の可能性のあるトランザクションについての情報が格納されます。WebLogic Serverは、システム・クラッシュやネットワーク障害のリカバリでこのトランザクション・ログを使用します。クラスタ内のサーバーに対してトランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を活用するには、サーバーからアクセスできる場所にトランザクション・ログを格納します。
注意: この場所は、できればデュアル・ポートのSCSIディスクまたはストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)にしてください。 |
Imaging管理対象サーバーのデフォルトの永続ストアの場所を設定する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
左側の「ドメイン構造」ツリーで、「環境」ノードを開いて「サーバー」ノードをクリックします。
「サーバーのサマリー」ページで、表の「名前」列にある(ハイパーリンクで表示されている)「WLS_IMG1」をクリックします。WLS_IMG1サーバーの設定ページが開き、「構成」タブがアクティブに表示されます。
「サービス」タブを開きます。
「ロックして編集」をクリックします。
表示されたページの「デフォルト・ストア」セクションで、デフォルトの永続ストアのデータ・ファイルを格納するフォルダのパスを入力します。このパスのディレクトリ構造は次のとおりです。
ORACLE_BASE/admin/domain_name/img_cluster_name/tlogs
「保存」をクリックして、変更をアクティブ化します。
WLS_IMG2サーバーに対して手順を繰り返します。
注意: トランザクション・リカバリ・サービスの移行機能を有効にするには、クラスタにある他のサーバーで使用可能な永続記憶域ソリューションの場所を指定します。WCCHOST1とWCCHOST2の両方が、このディレクトリにアクセスできる必要があります。また、このディレクトリは、サーバーを再起動する前にも存在している必要があります。 |
WCCHOST1よびWCCHOST2でImaging管理対象サーバーを起動します。
Imaging管理対象サーバーを起動する手順は次のとおりです。
管理対象サーバーWLS_IMG1を起動します。
http://ADMINVHN:7001/console
でWebLogic Server管理コンソールにログインします。
左側の「ドメイン構造」ツリーで、「環境」ノードを開いて「サーバー」を選択します。
「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを開きます。
表の「サーバー」列から「WLS_IMG1」を選択します。
「起動」をクリックします。
http://WCCHOST1VHN2:16000/imaging
にアクセスしてWLS_IMG1のステータスを確認します。Oracle WebCenter Content: Imagingのログイン・ページが表示されます。WebLogic Server管理のユーザー名とパスワードを入力し、ログインします。
管理対象サーバーWLS_IMG2を起動します。
http://ADMINVHN:7001/console
でWebLogic Server管理コンソールにログインします。
左側の「ドメイン構造」ツリーで、「環境」ノードを開いて「サーバー」を選択します。
「サーバーのサマリー」ページで、「制御」タブを開きます。
表の「サーバー」列から「WLS_IMG2」を選択します。
「起動」をクリックします。
http://WCCHOST2VHN1:16000/imaging
にアクセスしてWLS_IMG2のステータスを確認します。Oracle WebCenter Content: Imagingのログイン・ページが表示されます。WebLogic Server管理のユーザー名とパスワードを入力し、ログインします。
注意: ここで示す手順は、WCCHOST2でOracle WSMまたはOracle SOA Suiteの管理対象サーバーについて事前にホスト名の検証が行われており、さらに、WCCHOST2でノード・マネージャがすでに実行されていることを前提としています。 |
サーバーを起動したら、GridLinkデータ・ソースが正しく構成され、ONS設定が正しいことを確認します。作成されたすべてのGridLinkデータ・ソースに対して、この手順を実行します。
ImagingのGridLinkデータ・ソースの構成を確認する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ツリーで「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。
作成したGridLinkデータ・ソースの名前をクリックします。
「監視」タブをクリックします。
「テスト」タブ(図14-5)をクリックし、いずれかのサーバーを選択し、「データ・ソースのテスト」をクリックします。
構成が適切であればテストは成功します。
GridLinkデータ・ソースを使用するすべてのWebLogic Serverインスタンスでテストを繰り返します。
ImagingのGridLinkデータ・ソースのONSの構成を確認する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「ドメイン構造」ツリーで「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。
GridLinkデータ・ソースの名前をクリックします。
「監視」タブをクリックします。
「ONS」タブをクリックし、「テスト」タブ(図14-6)をクリックします。
サーバーを選択し、「ONSのテスト」をクリックします。
構成が適切であればテストは成功します。ONSテストが失敗する場合は、Oracle RACデータベース・ノード内でONSサービスが稼動していることを確認します。
[orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl status scan_listener SCAN Listener LISTENER_SCAN1 is enabled SCAN listener LISTENER_SCAN1 is running on node CUSTDBHOST1 SCAN Listener LISTENER_SCAN2 is enabled SCAN listener LISTENER_SCAN2 is running on node CUSTDBHOST2 SCAN Listener LISTENER_SCAN3 is enabled SCAN listener LISTENER_SCAN3 is running on node CUSTDBHOST2 [orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl config nodeapps -s ONS exists: Local port 6100, remote port 6200, EM port 2016 [orcl@CUSTDBHOST1 ~]$ srvctl status nodeapps | grep ONS ONS is enabled ONS daemon is running on node: CUSTDBHOST1 ONS daemon is running on node: CUSTDBHOST2
GridLinkデータ・ソースを使用するすべてのWebLogic ServerインスタンスでONSテストを繰り返します。
Imagingサーバーが起動したら、ビューア・キャッシュが正しくデプロイされていることを確認します。
Imagingビューア・キャッシュのデプロイメントを検証する手順は次のとおりです。
WebLogic Server管理コンソールで、左側の「ドメイン構造」の「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメント」表のimaging-vc
行で、「状態」の値が「アクティブ」
、「ヘルス」の値が「OK」
であることを確認します。
imaging-vc
の「状態」または「ヘルス」の値が異なる場合は、続行する前に機能を再デプロイする必要があります。
Imaging用に次のシステムMBeanを構成できます。
InputDirectories
SampleDirectory
GDFontPath
Imaging用にシステムMBeanを構成する手順は次のとおりです。
http://ADMINVHN:7001/em
でOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします(図14-7)。
左側のナビゲーション・ツリーで、ファームのドメイン名→「WebLogicドメイン」→ドメイン名→「IMG_Cluster」を開き、「WLS_IMG1」をクリックします。
一番上で、「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューをクリックし、「システムMBeanブラウザ」を選択します。
「アプリケーション定義のMBean」→「oracle.imaging」を開きます。
「サーバー: WLS_IMG1」→「config」を開きます。
豆の形をした「config」リンクをクリックします。
右側で、InputDirectories MBeanを設定し、パスを入力ファイル(ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/
img_cluster_name
/input_files
)に指定します。
関連するすべてのOracle WebCenter Contentのサーバーがこの場所を解決(つまりNFSマウント・ポイントを経由)できる必要があります。
「SampleDirectory」のMBeanを設定します: ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/
img_cluster_name
/input_files/Samples
。
入力ファイルを処理するには、入力エージェントが入力ディレクトリに対して適切な権限を持ち、入力ディレクトリにおいてファイル・ロックができる必要があります。入力エージェントを使用する場合は、WebLogic Serverのサービスを実行中のユーザー・アカウントが、入力ディレクトリと入力ディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリに対して、読取りと書込みの権限を保持している必要があります。この必要な権限によって、入力エージェントは、ファイルを処理する際に様々なディレクトリにファイルを移動できます。クラスタのサーバー間で処理を調整するために、共有上のファイル・ロックが入力エージェントに必要になります。
X Windowsシステム用のGDフォントへのパスを指定するように「GDFontPath」のMBeanを設定します。システム管理者に確認してください。多くの場合、デフォルトは、/usr/share/X11/fonts/TTF
または/usr/lib/X11/fonts/TTF
です。
「適用」をクリックします。
Oracle WebCenter Content Serverコンポーネント・マネージャでImagingの機能セットを有効にします。
WebCenter Contentにおいて、Imagingの機能セットを有効にする手順は次のとおりです。
http://WCCHOST1:16200/cs
でコンテンツ・サーバーにログインします。
「管理」トレイまたはメニューで、「管理サーバー」、「コンポーネント・マネージャ」の順に選択します。
「コンポーネント・マネージャ」ページの「統合」で「IpmRepository」を選択します。
「更新」をクリックしてIpmRepositoryコンポーネントを有効にし、次のアクションを行います。
「コンポーネント・マネージャ」ページの段落で、「拡張コンポーネント・マネージャ」をクリックします。
「拡張コンポーネント・マネージャ」ページで、「有効なコンポーネント」ボックスにIpmRepositoryがあることを確認します。
WebLogic Server管理コンソールを使用して管理対象サーバーを再起動し(第9.4.3項「WCCHOST1での管理サーバーの起動」の手順を参照)、続いてOracle WebCenter Contentクラスタ内のすべての管理対象サーバーを再起動します。
Imagingビューアは、サーバーのリポジトリの外にドキュメントをキャッシュして、クライアント・マシンのレンダリング速度を向上させることを可能にします。キャッシュされたドキュメントのセキュリティは、ドキュメントがストアされているサーバーの認証により制御されます。サーバーが保護されていれば、追加のセキュリティは必要ありません。
追加のセキュリティが必要な場合は、第14.5.11項「キャッシュされたドキュメントの暗号化」の説明に従ってキャッシュされたドキュメントを暗号化できます。プレキャッシュ・オプションを使用する場合、および大量のドキュメントを処理する際のインジェスチョンおよびレンダリングを最適化する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Imagingの管理のビューア・キャッシュが有効化された場合のインジェスチョンおよびレンダリングのバランシングに関する項を参照してください。
Imagingビューアを設定してキャッシュされたドキュメントを使用するには、次のシステムMBeanを設定する必要があります。
ViewerCachePath
ViewerCacheDays
ViewerCacheEnablePrecache
Imagingビューア・キャッシュでこれらのMBeanを構成するには、次のように第14.5.8項「Imaging用のシステムMBeanの構成」の手順を使用します。
ViewerCachePath MBeanをドキュメントがキャッシュされる場所に設定し、「適用」をクリックします。
ORACLE_BASE/admin/domain_name/img_cluster_name/ViewerCache
注意: ViewerCachePath MBeanは、クラスタ内のすべてのサーバーから利用可能な場所に設定する必要があります。ディレクトリ・パスがすべてのサーバーから利用可能でない場合は、各サーバーはローカルにドキュメントをキャッシュします。その結果、キャッシュ全体のインスタンスが複数存在します。 |
ViewerCacheDays MBeanを30
に設定し、「適用」をクリックします。
注意: この構成値は、キャッシュされたイメージがキャッシュからクリアされる前に維持される必要のある日数を指定します。ViewerCacheDaysを |
ViewerCacheEnablePrecache MBeanをtrue
に設定し、「適用」をクリックします。
注意: この構成値は、ドキュメントがImagingに取り込まれてすぐにキャッシュされる(プレキャッシュされる)必要があるかどうかを指定します。 |
キャッシュされたドキュメントを暗号化する場合は、第14.5.11項「キャッシュされたドキュメントの暗号化」の説明に従って、キャッシュされたドキュメントを暗号化するようにImagingを構成し、ViewerCacheEnableEncryption MBeanをtrue
に設定します。
注意: これは、キャッシュのページ・イメージを暗号化する追加オプションです。ViewerCacheEnableEncryption MBeanを設定する前に、ドメインにパスワード資格証明が存在している必要があります。パスワード資格証明を追加するには、第14.5.11項「キャッシュされたドキュメントの暗号化」の手順を使用します。 |
ビューア・キャッシュを別の場所に移動する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』のビューア・キャッシュ・パスの変更に関する項を参照してください。
追加のセキュリティが必要な場合は、キャッシュされたドキュメントを暗号化するようにImagingを構成できます。暗号化すると、ドキュメントを参照するために復号化する追加処理が必要となり、レンダリング速度が低下します。キャッシュされたドキュメントを暗号化するようにImagingが構成されている場合も、生成されたドキュメントが暗号化されていなければ、キャッシングに短い所要時間が発生します。
キャッシュされたドキュメントの暗号化を有効化するには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して新しいパスワード資格証明をドメインに追加し、ViewerCacheEnableEncryption MBeanを設定します。
キャッシュされたドキュメントの暗号化を有効にする手順は次のとおりです。
http://ADMINVHN:7001/em
でFusion Middleware Controlにログインします(図14-7)。
Oracle WebCenter Contentの「WebLogic Server」ドメインを選択します。
「WebLogicドメイン」メニューで、「セキュリティ」→「資格証明」を選択します。
マップoracle.imagingを選択します。oracle.imaging
という名前のマップが存在しない場合は、「マップの作成」をクリックして「マップ名」にoracle.imaging
を入力し、選択します。
oracle.imaging
マップで「キーの作成」をクリックします。キーにviewer.cache
と名前を付け、「パスワード」のタイプを選択します。
ユーザー名を入力します。ユーザー名はいずれかのシステムに存在している必要はありません。
パスワードを入力して確認し、「OK」をクリックします。
第14.5.8項「Imaging用のシステムMBeanの構成」の説明に従って、ViewerCacheEnableEncryption MBeanをtrue
に設定します。
暗号化の無効化の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』のキャッシュされたドキュメントの暗号化の無効化に関する項を参照してください。
WLS_IMG1およびWLS_IMG2管理対象サーバー(それぞれWCCHOST1VHN2およびWCCHOST2VHN2)のホスト名をSocketHostNameSecurityFilter
パラメータ・リストに追加します。
Oracle WebCenter Contentで許可されているホストにImagingサーバーのリスニング・アドレスを追加する手順は次のとおりです。
テキスト・エディタで、ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
/
wcc_cluster_name
/cs/config/config.cfg
のファイルを開きます。
次の行を削除またはコメント・アウトします。
SocketHostAddressSecurityFilter=127.0.0.1|WCCHOST1-IP|WCCHOST2-IP|WEBHOST1-IP|WEBHOST2-IP
Oracle WebCenter Contentへの接続を許可するアドレスのリストにWLS_IMG1およびWLS_IMG2のリスニング・アドレスを含めるために、次の行を追加します。
SocketHostNameSecurityFilter=localhost|localhost.mycompany.com|WEBHOST1|WEBHOST2|WCCHOST1|WCCHOST2|WCCHOST1VHN1|WCCHOST2VHN1|WCCHOST1VHN2|WCCHOST2VHN2|ucminternal.mycompany.com|load-balancer-host-name
AlwaysReverseLookupForHost=Yes
注意:
|
変更されたconfig.cfg
ファイルを保存したら、WebLogic Server管理コンソールを使用してOracle WebCenter Contentのサーバーを再起動し、変更を有効にします。
Oracle WebCenter Content Serverへの接続をImagingで作成します。
コンテンツ・サーバー接続を作成する手順は次のとおりです。
http://WCCHOST1VHN2:16000/imaging
でWLS_IMG1 Imagingコンソールにログインします。
左側で、「接続の管理」→「Content Server接続の作成」をクリックします。
新しい接続の名前と説明を入力し、「次へ」をクリックします。
「接続設定」画面で、次のように変更します。
「ローカルContent Serverの使用」の選択を解除します。
Content Serverポートを6300に設定します。
「Content Serverプール」にロード・バランサのアドレスucminternal.mycompany.com
を追加します。
Permission denied
エラーが発生した場合は、第14.5.12項「Oracle WebCenter Contentで許可されたホストのリストに対するImagingサーバーのリスニング・アドレスの追加」に戻り、拒否されたホストの名前を許容ホストのリストに追加します。
「次へ」をクリックします。
「接続セキュリティ」画面で、WebLogic Serverユーザーに対するデフォルトの選択をそのまま受け入れて、「次へ」をクリックします。
接続の詳細を確認し、「送信」をクリックします。
Oracle WebCenter Content: ImagingからBPELシステムに接続する場合、Oracle SOA Suiteと通信するために必要な資格証明を構成する必要があります。
BPEL CSF資格証明を追加する手順は次のとおりです。
WCCHOST1で、(管理サーバーが存在する)WCCHOST1のWebCenter ContentのOracleホーム配下にあるcommon/bin/
の場所にディレクトリを変更します。
cd WCC_ORACLE_HOME/common/bin
(WCC_ORACLE_HOME
はOracle WebCenter ContentのOracleホームで、このOracleホームはEDGトポロジのMW_HOME
/wcc/
となります。)
Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)を実行します。
./wlst.sh
connect()
を実行して、ユーザー名、パスワードおよび管理サーバーのURL (t3://ADMINVHN:7001
)を指定します。
wls:/offline> connect()
CSF(資格証明ストア・フレームワーク)資格証明を作成します。この資格証明は、ImagingがBPELシステムへの接続に使用する資格証明です。これをBPEL管理ユーザーにします。CSF資格証明は、別名がキーとなり、CSFの名前付きマップの内部に格納されるユーザー名/パスワードのペアです。OWSM Webサービスと統合するため、Imagingは現在oracle.wsm.security
という標準のOWSM CSFマップを使用しています。資格証明を作成するには、createCred
WLSTコマンドを使用します。
wls:/domain_name/serverConfig> createCred(map="oracle.wsm.security", key="basic.credential", user="weblogic_ecm", password="password_for_credential")
コマンドのkey
値は、Imaging管理ユーザー・インタフェースのBPEL接続定義のCredential Alias
プロパティに使用される別名です(APIのConnection.CONNECTION_BPEL_CSFKEY_KEY
プロパティにも使用されます)。OWSMおよびBPELで使用される標準のデフォルト名であるため、この例では別名basic.credential
を使用します。ただし、別名はマップ内で一意であれば、任意に指定できます。
注意: Oracle SOA Suiteシステムと、中央のLDAPおよびシングル・サインオン(SSO)のシステムとの統合時に、異なるユーザーやパスワード(あるいはその両方)を後で使用する場合、新しいマップの作成または既存マップの更新が必要となります。作成されるサンプル・ユーザーの詳細は、第18章「Oracle Identity Managementとの統合」を参照してください。 |
WebLogic Server管理コンソールを使用して、Oracle SOA SuiteおよびImagingの管理対象サーバーを再起動します。
Imaging用のワークフロー接続を作成し、テストします。
ワークフロー接続を構成する手順は次のとおりです。
http://WCCHOST1VHN2:16000/imaging
でWLS_IMG1 Imagingコンソールにログインします。
「接続の管理」で、「追加」アイコン→「ワークフロー接続の作成」をクリックします。
「ワークフロー接続基本情報」ページで、接続名を入力します。この名前は、「接続の管理」パネルに表示されます。このフィールドは必須です。必要に応じて、接続の簡単な説明を入力します。接続タイプはデフォルトで「ワークフロー接続」に設定されます。
「次へ」をクリックします。
ワークフロー接続設定ページで、次の操作を実行します。
「HTTPフロントエンド・アドレス」フィールドで、ワークフロー・サーバー(http://wccinternal.mycompany.com:80
)のホスト名またはIPアドレス、ドメインおよびポート番号を指定します。このフィールドは必須です。
「資格証明別名」フィールドに、第14.5.14項「BPEL CSF資格証明の構成」の説明に従って先ほど作成した資格証明の別名を入力します。
「プロバイダ」フィールドに、2つのOracle SOA Suiteサーバー・リスニング・アドレスをカンマで区切って、t3://SOAHOST1VHN1,SOAHOST2VHN1:8001
と入力します。
「接続のテスト」ボタンをクリックして、接続パラメータを確認し、BPELマシンに存在するコンポジットを確かめます。
「次へ」をクリックします。
必要に応じて、付与するセキュリティを変更します。
「次へ」をクリックします。
「送信」をクリックします。
WLS_IMG1とWLS_IMG2の管理対象サーバーが属するIMG_ClusterにOracle HTTP Serverからルーティングをできるようにするには、WebLogicCluster
パラメータをこのクラスタにあるノードのリストに設定する必要があります。
WLS_IMG管理対象サーバー用にOracle HTTP Serverを構成する手順は次のとおりです。
WEBHOST1およびWEBHOST2上の各Webサーバーで、ORACLE_INSTANCE
/config/OHS/ohs1/moduleconf/wcc_vh.conf
およびORACLE_INSTANCE
/config/OHS/ohs2/moduleconf/wcc_vh.conf
ファイルに次の行を追加します。
# Oracle WebCenter Content: Imaging Application <Location /imaging > WebLogicCluster WCCHOST1VHN2:16000,WCCHOST2VHN2:16000 SetHandler weblogic-handler WLProxySSL ON WLProxySSLPassThrough ON </Location> # AXF WS Invocation <Location /axf-ws > WebLogicCluster WCCHOST1VHN2:16000,WCCHOST2VHN2:16000 SetHandler weblogic-handler WLProxySSL ON WLProxySSLPassThrough ON </Location>
WEBHOST1とWEBHOST2の両方でOracle HTTP Serverを起動します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl restartproc ias-component=ohsX
ias-component
に対して、WEBHOST1ではohs1
を使用し、WEBHOST2ではohs2
を使用します。
Imagingクラスタ(IMG_Cluster)について、フロントエンドHTTPのホストとポートを設定する必要があります。
ImagingクラスタのフロントエンドHTTPホストとポートを設定する手順は次のとおりです。
WebLogicサーバーの管理コンソールにログインします。
「チェンジ・センター」セクションに移動して、「ロックして編集」をクリックします。
左側の「ドメイン構造」ツリーの「環境」ノードを開きます。
「クラスタ」をクリックします。
「クラスタのサマリー」ページで、「IMG_Cluster」を選択します。
「HTTP」タブを開きます。
次の値を設定します。
フロントエンド・ホスト: wcc.mycompany.com
フロントエンドHTTPSポート: 443
フロントエンドHTTPポート: 80
「保存」をクリックします。
管理コンソールの「チェンジ・センター」セクションで「変更のアクティブ化」をクリックします。
サーバーを再起動して、クラスタ内のフロントエンド・ホスト・ディレクティブを有効にします。
URLを検証して、HTTPサーバーからIMG_Clusterへのルーティングとフェイルオーバーが適切に機能することを確認します。
URLを検証する手順は次のとおりです。
WLS_IMG2が稼動している状態で、WebLogic Server管理コンソールからWLS_IMG1を停止します。
http://wcc.mycompany.com/imaging
にアクセスし、正しく動作していることを確認します。(Imagingサーバーが停止しているので、レポートやデータは取得できません。)
WebLogic Server管理コンソールからWLS_IMG1を起動します。
WebLogic Server管理コンソールでWLS_IMG2を停止します。
http://wcc.mycompany.com/imaging
にアクセスし、正しく動作していることを確認します。
WebLogic Server管理コンソールからWLS_IMG2を起動します。
ドメインのサーバーとノード・マネージャとの間における通信ではホスト名検証を使用することをお薦めします。管理サーバーや他のサーバーとの通信では異なるアドレスの証明書を使用することが必要です。
まだ対応していない場合は、第11.6項「管理対象サーバーのノード・マネージャの構成」の説明に従って、WLS_IMG管理対象サーバーがリスニング・アドレスとして使用するホスト名を構成します。
このとき、Imaging管理対象サーバーをドメインに追加した後で、Imagingに対して第16.3.5項「カスタム・キーストアを使用するための管理対象サーバーの構成」の手順を実行します。
サーバー移行は、WCCHOST1ノードとWCCHOST2ノードのどちらかで障害が発生した場合に、Oracle WebCenter Content: Imagingのコンポーネントを正しくフェイルオーバーするために必要です。詳細は、第17章「エンタープライズ・デプロイメント用のサーバー移行の構成」を参照してください。Imagingに関しては、その章で次の変数の値を使用します。
サーバー名:
WLS_SERVER1: WLS_IMG1
WLS_SERVER2: WLS_IMG2
ホスト名:
HOST1: WCCHOST1
HOST2: WCCHOST2
クラスタ名:
CLUSTER: IMG_Cluster
拡張したドメインが正常に動作していることを確認した後、そのインストール内容をバックアップします。これは、以降の手順で問題が発生した場合に短時間でリストアできることを考慮した迅速なバックアップです。バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメントの設定が完了すれば、このバックアップは破棄してかまいません。その時点では、デプロイメント固有の定期的なバックアップ手順とリカバリ手順を実行できるようになっています。詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドを参照してください。バックアップおよびリストアを必要とするOracle HTTP Serverのデータの詳細は、そのガイドでOracle HTTP Serverのバックアップとリカバリの推奨事項に関する項を参照してください。コンポーネントのリカバリ方法に関する詳細は、そのガイドでコンポーネントのリカバリに関する項およびコンポーネントが失われた後のリカバリに関する項を参照してください。ホストが失われた場合のリカバリに固有の推奨事項は、そのガイドで別のホストへのOracle HTTP Serverのリカバリに関する項を参照してください。データベースのバックアップに関する詳細は、Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイドを参照してください。
この時点でインストールをバックアップする手順は次のとおりです。
WEBHOST1でOracle Web層をバックアップします。
opmnctl
を使用してインスタンスを停止します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl stopall
次のコマンドをrootとして実行して、Oracle Web層のMiddlewareホームをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web.tar MW_HOME
次のコマンドを使用して、Oracle Web層のOracleインスタンスをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web_instance_name.tar ORACLE_INSTANCE
opmnctl
を使用してインスタンスを起動します。
cd ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin opmnctl startall
データベースをバックアップします。これは、Oracle Recovery Managerを使用したデータベース全体のホット・バックアップまたはコールド・バックアップ(推奨)、または可能な場合はtarなどのオペレーティング・システム・ツールを使用したコールド・バックアップです。
ドメイン構成を保存するために、管理サーバーと管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリをバックアップします。構成ファイルはすべて、ORACLE_BASE
/admin/
domain_name
ディレクトリにあります。WCCHOST1で次のコマンドを実行して、バックアップを作成します。
tar -cvpf edgdomainback.tar ORACLE_BASE/admin/domain_name