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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sitesユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49680-01
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8 アセットの関連付け

WebCenter Sitesでは、アセットを相互に関連付けることができます。この章では、avisportsサンプル・サイトを使用して、Contributorインタフェースで作業している場合にアセットを関連付ける方法を説明します。

この章は、次の項で構成されています。

8.1 アセットのアソシエーションでの作業

一部のアセットの作成ビューまたは編集ビューには、別のアセットを作業しているアセットにリンクするフィールド(フォーム・モード)またはスロット(Webモード)が含まれます。こうしたタイプのフィールドは、アソシエーションといいます。図8-1では、他の5つの記事アセットに関連する(avisportsサンプル・サイトの)記事アセットをフォーム・モードおよびWebモードで示しています。

図8-1 フォーム・モードおよびWebモードでのアソシエーション・フィールドの表示

図8-1の説明が続きます
「図8-1 フォーム・モードおよびWebモードでのアソシエーション・フィールドの表示」の説明

アソシエーション・フィールドは、アセット間の関係を作成するために使用できます。あるアセットを別のアセットに関連付ける場合、それらのアセット間の依存性を定義します。あるアセットが別のアセットに依存する場合、両方のアセットをまとめてパブリッシュする必要があります。

たとえば、イメージ・アセットを受け入れるアソシエーション・フィールドを記事タイプのアセットが持つ場合を考えます。この場合、野球に関する記事を野球場の写真に関連付けることができます。イメージ・アセットを記事アセットに関連付けることによって、記事テキストを適切に表すイメージを示します。これで、記事アセットとその関連するイメージ・アセットは相互に依存するようになります。記事アセットをパブリッシュする場合、イメージ・アセットもパブリッシュする必要があります。

関連付けることができるアセットは、データ・モデルによって決定します。Webサイト上でのアソシエーションの提示方法は、コンテンツ・レンダリング・テンプレートによって決定します。たとえば、テンプレートにより関連アセットを表示するか、またはリンクとしてレンダリングできます。

8.1.1 アソシエーションのタイプ

アソシエーション・フィールドでは、その設定に応じて、次のいずれかのことができます。

  • 単一値アソシエーション・フィールドでは、作業中のアセットに単一のアセットを関連付けることができます。たとえばavisportsサンプル・サイトで記事タイプのアセットには、記事アセットを単一のイメージ・アセットとペアにするために使用できる単一値アソシエーション・フィールドが含まれます。

  • 複数値アソシエーション・フィールドでは、複数のアセットを作業中のアセットに関連付けることができます。たとえば、avisportsサンプル・サイトでは、記事タイプの異なる複数のアセットを作業中の記事アセットに関連付けることができる2つの複数値アソシエーション・フィールドが記事タイプのアセットに含まれます。

サイト・デザインに応じて、アソシエーション・フィールドでは、特定のタイプやサブ・タイプのアセットに受け入れを制限することや、様々なタイプのアセットを無制限に受け入れることができます。

8.1.2 アセットの関連付け

この手順では、avisportsサンプル・サイトを使用して、フォーム・モードまたはWebモードのいずれかによって、1つ以上のアセットを別のアセットに関連付ける方法を説明します。フォーム・モードでは、アソシエーション・フィールドはコンテンツ・エントリ・フォームでドラッグ・アンド・ドロップ・フィールドとして表示されます。Webモードではアソシエーション・フィールドは、作業中のアセットのWebページ・ビューに表示されるスロットによって表されます。この手順は、単一値および複数値のアソシエーションに対応します。

アセットを別のアセットに関連付けるには

  1. WebCenter Sitesにログインして、作業するサイトを選択し、WebCenter SitesのContributorインタフェースのアイコンを選択します。

  2. 次のいずれかを行います。

    アセットの作成ビューまたは編集ビューを(フォーム・モードまたはWebモードで)表示するタブが開きます。(この例では、25 Nevada Resorts Serving Snowの記事アセットを開きます。)

  3. 関連付けるアセットを見つけます。

    1. 「検索」フィールドで、適切な検索条件を入力します。

    2. アソシエーション・フィールドで特定のタイプのアセットのみを受け入れる場合は、「検索」フィールドで下矢印をクリックしてアセット・タイプの名前を選択することにより、必要なアセット・タイプに検索を制限します。

    3. 虫めがねボタンをクリックします。

      検索結果のリストは、作業中のアセットの右側にドッキングされます。次に、フォーム・モードおよびWebモードでの25 Nevada Resorts Serving Snowの記事アセットの編集ビューと、アセットの右側にドッキングされた検索結果のリストを示します。

      図8-2 フォーム・モードおよびWebモードでの(検索結果リストがドッキングされた)記事アセットの表示

      図8-2の説明が続きます
      「図8-2 フォーム・モードおよびWebモードでの(検索結果リストがドッキングされた)記事アセットの表示」の説明

  4. 作業中のアセットに該当するアセットを関連付けます。

    1. (作業中のアセットの右側にドッキングされた)アセットのリストで、該当するアセットの名前をクリックし、アソシエーション・フィールド(フォーム・モード)またはスロット(Webモード)にアセットをドラッグします。

    2. マウス・ボタンを放すことによりアソシエーション・フィールド(またはスロット)にアセットをドロップします。

    3. 複数値のアソシエーションで作業している場合は、作業中のアセットに目的のアセットをすべて関連付けるまで、手順abを繰り返します。

      選択したアセットがアソシエーション・フィールドに追加されます。

  5. (オプション)複数値のアソシエーションで作業しており、複数のアセットを関連付けた場合は、次の要領で関連するアセットを配置します。


    注意:

    リスト(フォーム・モード)またはスロット(Webモード)にアセットが表示される順序は、Webサイトに表示される順序と同じです。


    • フォーム・モードで作業している場合は、該当するアセットの名前をクリックし、それをフィールドの適切な位置にドラッグ・アンド・ドロップすることにより、リスト内でアセットを上下に移動します。

    • Webモードで作業している場合は、アセットを別のスロットに移動します。次を実行します。

      1. 複数値のスロットでクリックします。

        スロットのツールバーが表示されます。

      2. スロットのツールバーで、「管理」アイコンをクリックします。

        「スロット・コンテンツの管理」ダイアログ・ボックスが表示されます。

        図8-3 「スロット・コンテンツの管理」ダイアログ・ボックス

        図8-3の説明が続きます
        「図8-3 「スロット・コンテンツの管理」ダイアログ・ボックス」の説明

      3. 該当するアセットの名前をクリックし、それをリスト内で上下に移動します。「保存」をクリックします。

  6. 終了したら、アセットのツールバーで「保存」アイコンをクリックします。

  7. アセットを調査するには、アセットのツールバーで「調査」 アイコンをクリックします。

    このタブでは、調査ビューにアセットが表示されます。アセットは調査ビューで修正できません。

8.1.3 アセットのアソシエーションの解除

別のアセットに対するアセットのアソシエーションを解除するには

  1. WebCenter Sitesにログインして、作業するサイトを選択し、WebCenter SitesのContributorインタフェースのアイコンを選択します。

  2. 1つ以上のアセットのアソシエーションを解除するアセットを見つけて開きます。

    1. 「検索」フィールドで、アセットを特定する検索条件を指定して、虫めがねボタンをクリックします。

      「検索」タブが開き、検索結果が表示されます。

      アセットの検索の詳細は、第6章「アセットの検索と編成」を参照してください。

    2. 検索結果のリストで、該当するアセットに移動して、アセットの名前を右クリックし、右クリック・メニューから「編集」を選択します。

      アセットの編集ビュー(フォーム・モードまたはWebモード)を表示するタブが開きます。

  3. 関連するアセットのリストから該当アセットを削除します。

    • フォーム・モードで作業している場合は、アセットのアソシエーションを表すフィールドに移動し、アソシエーションを解除する各アセットの隣にある「削除」(X)ボタンをクリックします。

    • Webモードで作業しているときに、単一値のアソシエーションを表すスロットからアセットを削除する場合は、アソシエーションを解除するアセットを含むスロットをクリックします。スロットのツールバーで、「X」ボタンをクリックします。

    • 複数値のアソシエーションを表すスロットからアセットを削除する場合は、次のことを行います。

      1. 複数値のスロットでクリックします。

        スロットのツールバーが表示されます。

      2. スロットのツールバーで、「管理」アイコンをクリックします。

      3. スロットのツールバーで、「管理」アイコンをクリックします。

        「スロット・コンテンツの管理」ダイアログ・ボックスが表示されます。

        図8-4 「スロット・コンテンツの管理」ダイアログ・ボックス

        図8-4の説明が続きます
        「図8-4 「スロット・コンテンツの管理」ダイアログ・ボックス」の説明

      4. 削除するアセットの隣にある「X」をクリックします。

      5. 「保存」をクリックします。

    WebCenter Sitesにより、アソシエーション・フィールドからアセットが削除されます。

  4. 終了したら、アセットのツールバーで「保存」アイコンをクリックします。

  5. アセットを調査するには、アセットのツールバーで「調査」 アイコンをクリックします。

    このタブでは、アセットの調査ビューが表示されます。アセットは調査ビューで修正できません。

8.2 親子関係

別のアセットの親としてアセットを指定する場合、2つのアセット間で階層関係を作成します。親にリンクされているアセットは、子アセットといいます。

子アセットは、親からの属性値を継承します。つまり、子アセットが親アセットにリンクされると、子アセットは親の属性および値を継承し、またすでに持つ属性は維持します。親および子が同じ複数値の属性を共有する場合は、子は親のアセットの値を継承し、また元の値を維持します。親と子が同じ単一値の属性を共有する場合は、子は属性の現在値を保持します。親の値は継承しません。

親子関係は、コンテンツ・ツリーに示されます。親子関係は、公開済サイト上で機能しないリンクが生じないように、パブリッシュ承認時に考慮されます。パブリッシュの承認の詳細は、第14章「パブリッシュの承認」を参照してください。

アセットは、複数の親を持つことができます。アセットは、複数の親に割り当てられた場合、各親にリンクする子として、コンテンツ・ツリー内の複数の場所に表示されます。

親アセットを指定するには

  1. WebCenter Sitesにログインして、作業するサイトを選択し、WebCenter SitesのContributorインタフェースのアイコンを選択します。

  2. 次のいずれかを実行します。

    アセットの作成ビューまたは編集ビューを(フォーム・モードまたはWebモードで)表示するタブが開きます。

  3. アセットの作成ビューまたは編集ビューで、親アセットを指定するアソシエーション・フィールドを見つけます。


    注意:

    Webモードで作業している場合は、アソシエーション・フィールドがスロットとして表示されることがあります。親アセットを受け入れるスロットが表示されない場合は、ここで終了してください。アセットに割り当てられたレイアウト(テンプレート)がこのタイプのフィールドを表示するようにコーディングされていません。アセットを親に割り当てるには、アセットのツールバーで「モード」スイッチをクリックすることにより、フォーム・モードに切り替える必要があります。


  4. 作業中のアセットの親として指定する親アセットを見つけます。

    • 検索結果のリストから関連付ける親アセットを選択します。

      1. 「検索」フィールドで、該当する親アセットを記述する条件を入力します。

      2. (オプション)「検索」フィールドで下矢印をクリックし、該当するアセット・タイプの名前を選択することにより、検索を特定のアセット・タイプ(たとえば、記事カテゴリ・タイプのアセットのみ)に制限します。

      3. 虫めがねボタンをクリックします。

    • 関連付ける親アセットを「コンテンツ・ツリー」から選択します。

      1. ナビゲーション・ペインで、「コンテンツ・ツリー」バーを選択します。

      2. 「コンテンツ・ツリー」で、各ノードに関連する親アセットを公開するためにノードを開きます。

  5. 親アセットを指定します。


    注意:

    表示されるフィールドのタイプは、開発者によるアセット定義の構成に応じて異なります。この例では、avisportsサンプル・サイトで、ドロップダウン・メニューを表示する記事アセットの親アセットを指定しています。FirstSite IIサンプル・サイトでは、親アセットを指定するフィールドはドロップ・ゾーンです。


    たとえば、フォーム・モードで作業している場合は、該当する親アセットを選択するために、「カテゴリ」フィールドでドロップダウン・メニューを使用します。

    WebCenter Sitesにより、選択した親アセットにアセットが関連付けられます。フィールドには、関連付けた親アセットの名前が表示されます。

  6. 終了したら、アセットのツールバーで「保存」アイコンをクリックします。

8.3 グループ化アセットでの作業

アセットでの作業時に、グループ内にアセットを編成し、特定の順序で配置することが必要になる場合があります。自身がマーケティング担当者であり、作業中のサイトでコレクションのアセット・タイプが有効である場合、コンテキストに基づいてなんらかの方法で他のアセットに関連するアセットのリスト、または現在の日時など変数に基づいて変化するアセットのリストを作成できます。また、訪問者の統計データに応じて、異なるアセット・グループを提供することが必要になる場合もあります。このような場合は、コレクション・アセットおよび推奨アセットを使用します。

この項の内容は、次のとおりです。

8.3.1 コレクションの使用

ランク順序を選択し、訪問者がサイトを表示したときに望む可能性が最も高いコンテンツ・セットを提供する場合を考えます。たとえば、毎朝のサイトのホームページで、重要度の順に編成された上位5つの政治ニュース記事を配置します。このような場合では、コレクション・アセットを使用して、上位5つの記事リストを作成できます。

コレクション・アセットは、特定の順序で編成された単一アセット・タイプのベーシック・アセットのリストを格納します。コレクションに含めることができるアセットは、1つ以上の問合せによって返された結果から得られます。問合せ結果のリスト内で選択した順序でランク付けすることにより、コレクションに含めるアセットを選択します。このランク付けおよび順序付けされたアセットのリストがコレクションです。

通常、サイト・デザイナまたは管理者はコレクション・アセットを作成し、それらに適切な問合せおよびテンプレートを割り当てます。ここでの作業は、コレクションに含める最も適切なコンテンツを選択することです。

注意事項としては、コレクションを作成した後、適切な権限を持つ他のユーザーにより、自身が作業したコレクション・アセットにアクセスされ、アセット・ランキングが変更される場合があることです。


注意:

コレクション・アセットでは、ベーシック・アセットのリストのみを格納できます。フレックス・アセットでは、コレクション・アセットに類似する機能(およびさらに多くの機能)が推奨アセットによって提供されます(この項で後述します)。


8.3.2 コレクションの作成

必要なコレクションを作成するには、作業中のサイトでコレクション・アセットがすでに存在していることが必要です。サイト・デザイナまたは管理者が通常、新規のコレクション・アセットの作成および既存のコレクション・アセットの編集を担当します。

コレクションを作成するには

  1. WebCenter Sitesにログインして、作業するサイトを選択し、WebCenter SitesのContributorインタフェースのアイコンを選択します。

  2. 作成するコレクションを見つけます。

    1. 「検索」フィールドで、アセットを識別する検索条件を入力します。

    2. (オプション)「検索」フィールドで、下矢印をクリックし、「検索タイプ」ドロップダウン・ボックスをレンダリングします。検索をコレクション・アセットに制限するために、コレクション・アセット・タイプを選択します。選択しないと、WebCenter Sitesでは現在のサイトにあるすべてのアセット・タイプにおいて検索します。

    3. 虫めがねボタンをクリックします。

      「検索」タブが開き、検索結果が表示されます。

      アセットの検索の詳細は、第6章「アセットの検索と編成」を参照してください。

  3. 検索結果のリストで、該当するコレクション・アセットに移動し、その名前をクリックします。

    コレクション・アセットの調査ビュー(フォーム・モードまたはWebモード)を表示するタブが開きます。

  4. コレクション・アセットがWebモードで開いている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・モードに切り替えます。

  5. アセットの調査ビュー(フォーム・モード)で、コレクション・アセット名の隣にある「コレクションの作成」をクリックします(図8-6を参照)。

    図8-6 コレクション・アセットの作成

    図8-6の説明が続きます
    「図8-6 コレクション・アセットの作成」の説明

    WebCenter Sitesにより、コレクション内の問合せが実行され、その結果が図8-7のように表示されます。

    図8-7 コレクション・アセットの問合せ結果

    図8-7の説明が続きます
    「図8-7 コレクション・アセットの問合せ結果」の説明

  6. 表の「ランク」列に、適切な数(最大3桁)を入力することにより、アセットをランク付けします。最上位のリストに含まれるアセットを除去する場合は、「除去」列で除去するアセットの名前の隣にあるチェック・ボックスをオンにします。問合せリストからアセットのランク番号を削除しても、コレクションからは除去されません。


    注意:

    コレクション内でアセットのランク付けを行う場合、ページをレンダリングするテンプレート要素に対して適切な順序で指定します。たとえば、コレクションに50個のアセットが含まれていても、それをレンダリングするテンプレートが5つのアセットのみを表示するようにコーディングされていると、コレクション内の最初の5つの高ランク・アセットのみがページに表示されます。使用中のテンプレートのプロパティが明確でない場合は、サイト開発者に問い合せてください。


  7. 「変更の保存」をクリックします。

    WebCenter Sitesによりコレクションが作成され、その「調査」ビューにコレクションが表示されます。

8.3.3 推奨の作業

推奨アセットでは、各サイト訪問者に表示される製品の配置および販促用の提供品をパーソナライズできます。推奨では、サイト訪問者について入手可能な情報(年齢や前回表示した製品など)に基づいて、ページで特集アセットまたは推奨アセット(たとえば製品)が決定されます。

訪問者に表示するコンテンツは、次の方法でパーソナライズできます。

  • 静的リスト推奨を作成します。これらは、サイト訪問者のプロファイルの年齢、収入、その他の情報など、統計的な基準に従って表示されるアセットのリストです。(この基準は、セグメントで定義されており、指定の静的リスト推奨に関連付けられています。)たとえば、トップ・ダンス・クラブのリストを作成し、18歳から24歳の年齢を指定した訪問者にのみそれを表示できます。年齢がこの範囲外の訪問者には、別の静的リスト推奨(たとえばトップ・テン・ビーチ・リゾートのリスト)を表示できます。

  • 関連アイテム推奨を作成します。関連アイテム推奨により、ある種の関係を持つアセットを相互にリンクできます。この方法ではまた、訪問者が関連アイテム推奨によって別のアセットにリンクされたアセットを表示する場合に常に、関連するアセットも表示されます。したがって、関連アイテム推奨を使用してアセットを相互に連続的にリンクすることにより、訪問者が従う「パス」または「リンク証跡」を作成できます。

    この目的は、メイン・コンテンツとともに関連するコンテンツのティーザを表示することにより、所定時に示されるコンテンツに関連する追加コンテンツを表示するように訪問者に促すことです。したがって関連アイテム推奨は、アップセルや抱合せ販売のマーチャンダイジングなどのビジネス手法に最適です。

    たとえば、ゴッドファーザーの3部作など、同じテーマやジャンルを共有する多数の映画を相互にリンクできます。関連アイテム推奨を使用して、3部作のパートIをパートIIに、そしてパートIIをパートIIIにリンクします。これによって、訪問者に3部作のパートIが表示されたときに、サイトではパートIIも表示されます。その後、訪問者にパートIIが表示されると、サイトではパートIIIも表示されます。さらに、パートIIおよびパートIIIをパートIにリンクすることにより、パートIIまたはパートIIIを見る前にまずパートIを見る必要があることに訪問者が気付きます。

  • 動的リスト推奨を作成します。静的リストおよび関連アイテム推奨とは異なり、動的リスト推奨の機能は開発者によって記述されるカスタマイズ・コードによって定義されます。そのために動的リスト推奨は、特定のビジネス・ニーズに応じた観点から、3タイプの推奨アセットのうちで最も柔軟です。たとえば開発者は、関連アイテム推奨のように動作する動的リスト推奨をコーディングできますが、関連アセットの手動によるリンクを必要とすることなく、訪問者が過去に購入した映画を動的リスト推奨で追跡し、テーマまたはジャンルの観点から過去の購入作品に最も一致する映画をお薦めできます。このような場合は、推奨に含めるアセットに対する推奨を単純に割り当てます。

使用される推奨タイプに関する選択は主に、サイト・デザイナが望むサイトの動作に応じて異なります。推奨アセットの作成の詳細は、第19章「Engageによる推奨の作成および構成」を参照してください。