リアルタイム・パブリッシュ・プロセスの構成時、パブリッシュの宛先とその宛先へのミラー・サイト構成データを定義します。さらに、パブリッシュのスケジュールも設定できます。この章では、リアルタイム・プロセスを使用して、サイト・データを同期させる手順についても説明します。
この章は、次の項で構成されています。
動的パブリッシュは、WebCenter Sitesシステムから別のWebCenter Sitesシステムへ、アセットおよびそれらの基礎となるスキーマをコピーするプロセスです。リアルタイム・パブリッシュ・プロセスが機能するように、ソースとターゲットの両方のシステムがリアルタイム・パブリッシュ用に設定されている必要があります。
ソース・システムの構成
ソース・システムでは、次のアイテムを構成する必要があります。
バッチ・ユーザー・アカウント。このユーザーは、パブリッシュをバックグラウンド・プロセスとして実行することを許可し、パブリッシュ・ログの場所を指定します。
プロキシがある場合は、ローカル・プロキシ・サーバーのID。これは、futuretense.ini
ファイルでWebCenter Sitesのものと特定されます。
大規模なパブリッシュの場合(サイトの最初のパブリケーションなど)、セッション・タイムアウトをデフォルトの900秒よりも大きくすることが必要になる場合があります(たとえば、9000秒)。これを行うには、プロパティ・エディタでfuturetense.ini
を開き、cs.timeout
を9000に変更して、WebCenter Sitesを再起動します。パブリッシュが完了したときに、この値をリセットできます。
パブリッシュの宛先。これは次の項目を特定します。
宛先のURLとポート
パブリッシュ方法
パブリッシュ・ログおよび電子メール通知のオプション
承認されるユーザー・ロールおよびパブリッシュの権限
その宛先でのパブリッシュ権限を持つリアルタイム・ユーザー
さらに、パブリッシュを正常動作させるためには必須ではありませんが、定期的に承認済アセットをパブリッシュするパブリッシュ・スケジュールを構成できます。
宛先システムの構成
宛先システムには次が必要です。
その宛先でのパブリッシュ権限を持つリアルタイム・ユーザー・アカウント。
パブリッシュするサイトのソース・システムのミラー・サイト構成データ。
WebCenter Sites
Publication
およびSitePlanTree
表データ
補助表(Source
やMimeType
など)
アセット・タイプ
ロール
スタート・メニュー・アイテム *
ワークフロー・グループとプロセス *
ツリー・タブ *
保存済の検索 *
* アスタリスクが付けられたアイテムは、配信システムでは通常必要ありません。
さらに、宛先システムからパブリッシュしない場合は、アセットの無効化を解除することをお薦めします。
この章の手順に従って、システムをリアルタイム・パブリッシュに対して構成してください。
注意: リアルタイム・パブリッシュ環境を構成するには、独自のWebCenter Sitesのインストールおよびビジネス慣行に固有の情報を指定する必要があります。この項の手順を開始する前に、要求される情報を収集して確認するために、この手順を通読することをお薦めします。 |
この項は、次のトピックで構成されています。
第20.2.1項「バッチ・ユーザー・アカウントの作成(存在しない場合)」
第20.2.3項「プロキシ・サーバーが存在する場合のソース・システムでの識別」
第20.2.4項「ソース・システムでのリアルタイム宛先定義の作成」
第20.2.6項「宛先データベースへのサイト構成データのミラーリング」
第20.2.10項「配信システムでのアセットの無効化の解除」
注意: 構成しているパブリッシュの宛先の数やタイプに関係なく、この手順はソース・システムごとに1回のみ実行する必要があります。 ソース・システムにバッチ・ユーザー・アカウントがすでに存在する場合は、第20.2.2項「宛先システムの設定」に進みます。 |
パブリッシュのいずれのタイプを実行する場合でも、あらかじめバッチ・ユーザー・アカウントが必要です。
バッチ・ユーザー・アカウントには、次の2つの目的があります。
ソース・システムのバックグラウンド・プロセスとしてパブリッシュ・プロセスを実行できるようにする。
パブリッシュ・ログを保存する場所を指定する。
バッチ・ユーザー・アカウントをまだ作成していない場合、これを作成します。手順については、第15.4.1項「バッチ・ユーザー・アカウントの作成(存在しない場合)」を参照してください。
注意:
|
ソースと宛先システムに同じデータベース・スキーマが存在しないかぎり、データを動的にパブリッシュすることはできません。この手順では、ソース・データベースの補助表の構造が宛先データベースに再現されるようにします。データ自体は、以降の手順(第20.2.5項「宛先データベースの初期化」)でミラーリングします。
また、宛先では、ミラー・ユーザーがパブリッシュ中に宛先システムでデータベース・トランザクションを完了する必要があります。ミラー・ユーザーが確実に宛先に存在するようにします。(ミラー・ユーザーは、ソース・システムに存在するバッチ・ユーザーとは異なります。)
宛先システムを設定するには:
ユーザーがパブリッシュするアセットのタイプをソース・システムのどの補助表でサポートするかを指定し、宛先システムで表構造を手動で再作成します。
注意: 補助表はアセット・タイプをサポートするカスタム定義の表です。この表は、WebCenter SitesのAssetMakerまたはフレックス・ファミリ・メーカーによって作成されます。補助表の例には、Source、MimeType、参照表(アセット・タイプの異なる属性用)などがあります。 ソース・システムと宛先システムのデータベース・プロパティは、完全には一致していなくても、特にデータベース・スキーマ・オプション( |
宛先システムに(管理者のインタフェースを使用して)リアルタイム・ユーザーを作成します。次の点に注意してください。
注意: リアルタイム・ユーザーは、サーバーへのミラーリングのパブリッシュ用に構成されたミラー・ユーザーと同じ権限を持ちます。ミラー・ユーザーがサーバーへのミラーリングのパブリッシュ用に構成されている場合、同じユーザーをリアルタイム・ユーザーとして使用できます。 |
基本的な権限: リアルタイム・ユーザーには次のACLが割り当てられている必要があります。
Browser
ElementEditor
PageEditor
TableEditor
Visitor
VisitorAdmin
xceladmin
xceleditor
追加の権限: リアルタイム・ユーザー・アカウントは、CacheManagerによってパブリッシュ・セッションの後にページ・キャッシュを再生成するために使用されるため、リアルタイム・ユーザーには、キャッシュ内のすべてのページを再生成するのに十分な権限が与えられる必要があります。したがって、リアルタイム・ユーザー・アカウントには、SiteCatalog
表またはレンダリングするデータを保持するデータベース表内のページ・エントリに割り当てられるすべてのACLが割り当てられる必要があります。
ミラー・ユーザーの作成の詳細は、第5.4.1項「新しいユーザーの作成」を参照してください。
注意: 構成しているパブリッシュの宛先の数やタイプに関係なく、この手順はソース・システムごとに1回のみ実行する必要があります。 ローカル・プロキシがすでにソース・システムで識別されているか、プロキシ・サーバーが使用されていない場合は、第20.2.4項「ソース・システムでのリアルタイム宛先定義の作成」にスキップします。 |
すべての宛先についてソース・システムでローカル・プロキシ・サーバーを識別するには:
ソース・システムのプロパティ・エディタでfuturetense.ini
を開き、「エクスポート/ミラー」タブで、次のプロパティの値を指定します。
cs.mirrorproxyserver
このプロパティを、ローカル・プロキシ・サーバーの名前かIPアドレスに設定します。
cs.mirrorproxyserverport
このプロパティをローカル・プロキシ・サーバーのポート番号に設定します。
プロパティ・ファイルを保存し、プロパティ・エディタを閉じます。
アプリケーション・サーバーを再起動します。
ローカル・プロキシ・サーバーをソース・システムで宛先ごとに識別するには:
管理インタフェースで、「管理」タブを選択します。「パブリッシュ」、「宛先」の順に開いて、宛先を開きます。
メイン・フォームで宛先が開きます。
「編集」をクリックします。
宛先の「宛先の編集」フォームが表示されます。
「他の引数」フィールドに次を入力します。
PROXYSERVER=
wcs.example.com&PROXYPORT=
8080
wcs.example.comはローカル・プロキシ・サーバー、8080はプロキシが動作するポートです。
「保存」をクリックします。
この手順では、パブリッシュの宛先をソース・システムに定義します。
注意: 複数の宛先を定義可能ですが、順次的なパブリッシュのみがサポートされることに注意してください。 |
リアルタイム宛先定義を作成するには:
ソース・システムで、管理者のインタフェースにログインします。
「管理」タブで、「パブリッシュ」、「宛先」の順に開きます。
「新規宛先の追加」フォームが表示されます。
「新規宛先の追加」フォームに入力します。次の情報をガイドラインとして使用してください。
名前: 一意の宛先の名前を入力します。
配信タイプ: 「リアルタイム: リモート動的サーバーへのアセットのコピー」を選択し、次のいずれかのオプションを選択します。
パブリッシュの完了: パブリッシュ・プロセスを中断することなくアセットを宛先アドレスにコピーします。
遅延されたパブリッシュ: アセットが宛先データベースへコミットされる前に、パブリッシュ・プロセスが一時停止されます。セッションを再開するには、ユーザーがパブリッシュの4番目のステージを開始する必要があります(データのデシリアライズ(拡張)と、宛先データベースへの保存)。遅延パブリッシュの詳細は、第21.3.2項「遅延パブリッシュ・セッションの再開」を参照してください。
宛先アドレス: 表示された形式でURLを入力します。[targetserver:port]
には、大カッコを取り、宛先システムのホスト名またはIPアドレスを入力し、宛先で使用されるポートを指定します。(このURLは、動的に付加されるため、URLの末尾にはスラッシュが必要です。)
リモート・ユーザー:第20.2.2項「宛先システムの設定」で作成したリアルタイム・ユーザーの名前を入力します。このユーザーは、宛先システムでリアルタイム・キューを解凍するために、パブリッシュ・システムによって呼び出されます。
リモート・パスワード: リアルタイム・ユーザーのパスワードを入力します。
失敗時の電子メールの送信: パブリッシュに失敗した場合に、その影響についての電子メール通知が必要な場合は、このチェック・ボックスを選択し、表示されたフィールドに入力します。
電子メールID: 受信者の電子メール・アドレスを入力します。(このフィールドは、「失敗時の電子メールの送信」を選択した場合にのみ使用可能になります。)
詳細出力: パブリッシュ・プロセス中に詳細エラー・ロギングを有効にするには、このオプションを選択します。このオプションを選択した場合、エラー・メッセージの追加のメッセージがPubMessage
表に書き込まれます。追加情報によりパブリッシュ・プロセスが長くなるため、このパラメータはトラブルシューティングの場合にのみ選択してください。
他の引数: このパラメータは予約されています。この時点で指定できる追加の引数はありません。
サイト: アセットを承認し、この宛先に対してパブリッシュすることが可能なサイトを選択します。
ロール(パブリッシュの承認): アセットの承認権限を割り当てるロールを選択します。このロールが割り当てられたすべてのユーザーは、アセットを承認できるようになります。
ロール(パブリッシュ): パブリッシュ権限を割り当てるロールを選択します。これらのロールが割り当てられたすべてのユーザーは、パブリッシュと「パブリッシュ・コンソール」の表示ができるようになります。
WebCenter Sitesによって、情報がPubdestination
表に書き込まれ、「調査」フォームに宛先の定義が表示されます。
注意: 次の手順に進む前に、「名前」フィールドを確認してください。宛先名の横の赤いボタンは、ターゲット・サーバーが見つからないことを意味します。一般的には、ターゲットURLが正しくないか、ターゲット・サーバーが実行されていないことが原因です。 |
宛先システムを初期化する準備ができたら、次の第20.2.5項「宛先データベースの初期化」に進んで、手順3から始めてください。
宛先データベースへパブリッシュする前に、そのデータベースを初期化する必要があります。初期化するには、2つの構成をミラーリングします。
WebCenter Sites
補助表(ユーザーがパブリッシュするアセットのタイプをサポートする表)のデータ
PublicationおよびPublicationTree表は、ミラーリングのために選択したサイト名と表データで更新されます。
宛先を初期化するには:
「宛先」で、初期化するリアルタイム宛先をダブルクリックします。
「パブリッシュの宛先」フォームで、「リアルタイム宛先の初期化」をクリックします。
「リアルタイム宛先の初期化」フォームが表示されます。
Source
: いずれかのアセット・タイプに対してソース機能を使用している場合。
MimeType
: サイトDocLink、フレックス・フィルタ・アセット、ImageFileアセット・タイプを使用している場合、またはいずれかのカスタム・アセット・タイプに対してMimeType
表を使用している場合。
Filters
: サイトでフレックス・フィルタを使用している場合。(Filters
表には、フレックス・フィルタで使用するクラスがリストされます。jar
ファイルとクラスを手動でコピーする必要があります。)
アセット・タイプのその他の補助表(参照表など)。
初期化に成功した場合は、WebCenter Sitesに確認メッセージが表示されます(不成功の場合はエラー・メッセージが表示されます)。
この手順では、ソースのサイト構成データ(アセット・タイプやスタート・メニュー・アイテムなど)を宛先データベースにミラーリングします。
サイト構成データをミラーリングするには:
「パブリッシュの宛先」(フォームの下部近く)で、宛先の「ミラー・サイト構成」をクリックします。
WebCenter Sitesに、「ミラー・サイト構成」フォームが表示されます。
注意: ミラーリングするために選択するデータは、通常宛先システムの目的によって異なります。
|
アセット・タイプ: 宛先で使用可能にするアセット・タイプを選択します。
アセット・タイプにサブタイプおよびカテゴリがある場合、「アセット・タイプ」セクションのリストから適切なオプションを選択し、対応するチェック・ボックスを選択します。たとえば、AssocNamed
表には、アセット・タイプのアソシエーションに関する情報が含まれます。表は、「選択したアセット・タイプのアセットのアソシエーション」と関連するアセット・タイプを選択している場合にのみミラーリングされます。
サイト・デスクトップやサイトDocLinkに対して選択したアセット・タイプを構成するには、サイト・デスクトップおよびサイトDocLinkの構成チェック・ボックスを選択します。
スタート・メニュー・アイテム: 管理者または開発者がコンテンツ・プロバイダで使用するために設計した任意のスタート・メニュー・アイテムを選択します。
ワークフロー・プロセス: アセット・タイプのワークフロー・プロセスがある場合、これらのプロセスおよび適切なワークフロー・アイテムを選択します。
ワークフロー・グループ: 管理者または開発者がコンテンツ・プロバイダで使用するために設計した任意のワークフロー・グループを選択します。
ツリー・タブ: 宛先で使用可能にするツリー・タブを選択します。
保存済検索: 管理者または開発者がコンテンツ・プロバイダで使用するために設計した任意の保存済検索を選択します。
ロール: 宛先に存在する必要があるロールを選択します。
手順3で選択したアセット・タイプの構成オプションを基に、AssocNamed
、AssocNamed_Subtypes
およびCategory
の各表の該当する行が宛先にコピーされます。
「スタート・メニュー・アイテム」または「保存済検索」を選択した場合、これらの機能を実装する表の該当する行が、宛先にコピーされます。
手順3で選択したワークフロー構成オプションを基に、ワークフロー表の該当する行が宛先にコピーされます。
パブリッシュ・プロセスは、すべてのパブリッシュ可能アセットまたはその一部を使用してテストできます。
この項は、次のトピックで構成されています。
次のいずれかを行います。
パブリッシュ・プロセス全体をテストするには、パブリッシュする予定のすべてのアセットを承認する必要があります。複数のアセットを一度に承認する方法の詳細は、第18.2項「複数アセットの承認」を参照してください。
構成の単純なテストを実行する場合は、依存が数個のみのホームページ・アセットを一時的に作成します。
承認済アセットでテスト・パブリッシュ・セッションを実行するには:
ソース・システムのボタン・バーで「パブリッシュ」をクリックします。
「パブリッシュ・コンソール」で、ドロップダウン・リストからリアルタイム宛先を選択し、「宛先の選択」をクリックします。
WebCenter Sitesに、この宛先にパブリッシュする準備のできているアセットに関する情報が表示されます。
なんらかの理由により宛先が初期化されていない場合は、すぐに初期化しないとパブリッシュ・セッションが失敗します。宛先を初期化するには、「パブリッシュ・コンソール」コンソールで「ターゲットでのサイトの作成」をクリックします(または第20.2.5項「宛先データベースの初期化」の手順に従います)。これにより、宛先システムに基本的なサイト情報が作成されます。
「パブリッシュ」をクリックします。
パブリッシュ・システムにより、この宛先に対して承認されたすべてのアセットが、その宛先システムのWebCenter Sitesデータベースにミラーリングされます。
パブリッシュされたサイトをテストするには、宛先システムでホームページ・アセットをブラウザからポイントし、サイトを確認します。
ホームページ・アセットのURLがまだ決定していない場合は、まずこれを決定する必要があります。WebCenter SitesのURLは、次のように値を連結して構成します。
http://<targetserver:port>/<cgipath>/ContentServer?pagename=<your_home_page>/<other_info>
ここで
<targetserver:port>
は、宛先システムのホスト名またはIPアドレスです(ポート番号が付く場合もあります)。
<
cgipath>
は、futuretense.ini
ファイルのft.cgipath
プロパティの値です。たとえば、<cgipath>
は、WebLogicやその他のサーブレット・アーキテクチャを持つアプリケーション・サーバーの場合、/servlet/
です。
ContentServer?pagename=
は、このURLで表示されるページの名前を設定します。
<your_home_page>
は、SiteCatalog
エントリからのホームページ名です。
<other_info>
は、WebCenter Sitesページの基準変数であるc
、cid
、tid
およびp
によって渡される追加情報です(これらの変数の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください)。
たとえば、Burlington FinancialのホームページのURLは、WebCenter Sitesスタートアップ・キットによってレンダリングされた場合、次のようになります。
http://localhost:7001/servlet/ ContentServer?pagename=BurlingtonFinancial/Page/Home
ホームページのURLを決定し、サイトをテストするには:
宛先システムでプロパティ・エディタを起動します(この手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』を参照してください)。
futuretense.ini
ファイルを開きます。
「アプリケーション・サーバー」タブで、ft.cgipath
プロパティを見つけて、値を書き取ります。
「互換性」タブで、ft.approot
プロパティを見つけて、値を書き取ります。
プロパティ・ファイルを保存し、プロパティ・エディタを閉じます。
テキスト・エディタを開き、URLを構成します。
http://
またはhttps://
を入力し、続けて<targetserver:port>/<cgipath>/を入力します。
次に例を示します。
http://bigfatsun.example.com:8080/servlet/
(WebLogicおよびWebSphereの場合)
文字列の末尾に、次のテキストを追記します。
ContentServer?pagename=<your_home_page>
これで、URLが次の例のようになるはずです(WebLogicおよびWebSphere)の場合
http://bigfatsun.fatwire.com:8080/servlet/
ContentServer?pagename=ExampleSite/Page/Home
ブラウザが構成したURLをポイントするようにします。
エラーがないかページをスキャンし、すべてのリンクをテストしてこれらが機能することを確認します。
注意: アセットとして保存されていないコンテンツ(WebCenter Sitesの外部に保存されたコンテンツ)に関連するエラーが検出された場合、適切な転送プロトコルを使用して、そのコンテンツをパブリッシュします。詳細は、第20.2.9項「スケジュールの設定」を参照してください。 テスト戦略を考慮した時間に、システムの完全なテストを実施することをお薦めいたします。サイト全体を最初にミラーリングした後に負荷がピークの条件で実施し、その後に標準的な時間帯で実施します。 |
宛先を正しく設定したら、ソースのパブリッシュ・システムの構成を完了します。
パブリッシュ・システムの構成を完了するには:
ソース・システムで、宛先へのパブリッシュ・セッションを実行する時間をスケジュールします。この手順の詳細は、第18.7項「パブリッシュ・イベントのスケジュール」を参照してください。
Webサーバーでアセットではなくイメージとして保存されているイメージ・ファイルをサイトで使用している場合、CMシステムWebサーバーから配信システムWebサーバーにイメージ・ファイルを移動する方法を計画してください。たとえば、定期的なFTP送信を設定できます。
CSElementアセットやSiteEntryアセットではないエレメントおよびSiteCatalogページを使用している場合、CatalogMoverツールを使用してこれらを宛先システムにミラーリングする必要があります。CatalogMoverの詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください。
デフォルトでは、宛先での連鎖的なパブリッシュは無効になっています。つまり、(宛先の)パブリッシュ・システムでは、アセットがパブリッシュされたという事実のみで、パブリッシュされたアセットごとに変更済のマークが付けられます。したがって、アセットをさらに他の宛先にパブリッシュできるようにするには、アセットが現在の宛先から承認されることが必要です。
配信システムなど、最終的な宛先にあるアセットでは、アセットの無効化を解除する必要があります。その宛先からアセットがパブリッシュされることはないため、これは不要な(しかも時間のかかる)操作です。
アセットの無効化を解除するには:
最終的な宛先システム(この例では配信システム)でプロパティ・エディタを開始し、futuretense_xcel.ini
ファイルを開きます。(この手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』を参照してください。)
「パブリッシュ」タブで、xcelerate.publishinvalidate
プロパティを探し、その値をfalse
に設定します。
あるリアルタイム宛先へパブリッシュするようにソース・システムを構成したら、必要に応じて他のリアルタイム宛先を定義できます。次の手順のみを実施してください。
第20.2.4項「ソース・システムでのリアルタイム宛先定義の作成」
アセットのパブリッシュに加えて、ソースと宛先間のサイト構成を同期できます。たとえば、開発システムから管理システムまたは配信システムへとサイト構成データを同期できます。
「ミラー・タイプ構成」ページは次の場合に使用します。
アセット・タイプをサポートする構成アイテム(スタート・メニュー・アイテム、アソシエーション、アセット・タイプなど)を移動する。
管理者または開発者が、既存のアセット・タイプにカテゴリまたはサブタイプを追加する場合。
ワークフロー構成データを開発システムから管理システムに移動する。
サイト構成フォームの使用手順の詳細は、第20.2.6項「宛先データベースへのサイト構成データのミラーリング」を参照してください。
「ミラーリング先の初期化」ページは次の場合に使用します。
管理者または開発者が、パブリッシュするサイトまたは補助表をシステムに追加する場合。
構成をトラブルシューティングする必要がある場合。リアルタイム宛先を正常に初期化できれば、ソース・システムと宛先システム間での通信が行われています。
「ミラーリング先の初期化」フォームの使用手順の詳細は、第20.2.5項「宛先データベースの初期化」を参照してください。
大量の動的パブリッシュの効率を向上させるには、承認問合せを実施できます。詳細は、第16.4項「パフォーマンス向上のための承認問合せ」を参照してください。