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Oracle® Fusion Middleware WebCenter Sites管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.0)
E49682-01
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20 リアルタイム・パブリッシュ・プロセスの構成

リアルタイム・パブリッシュ・プロセスの構成時、パブリッシュの宛先とその宛先へのミラー・サイト構成データを定義します。さらに、パブリッシュのスケジュールも設定できます。この章では、リアルタイム・プロセスを使用して、サイト・データを同期させる手順についても説明します。

この章は、次の項で構成されています。

20.1 概要

動的パブリッシュは、WebCenter Sitesシステムから別のWebCenter Sitesシステムへ、アセットおよびそれらの基礎となるスキーマをコピーするプロセスです。リアルタイム・パブリッシュ・プロセスが機能するように、ソースとターゲットの両方のシステムがリアルタイム・パブリッシュ用に設定されている必要があります。

ソース・システムの構成

ソース・システムでは、次のアイテムを構成する必要があります。

さらに、パブリッシュを正常動作させるためには必須ではありませんが、定期的に承認済アセットをパブリッシュするパブリッシュ・スケジュールを構成できます。

宛先システムの構成

宛先システムには次が必要です。

さらに、宛先システムからパブリッシュしない場合は、アセットの無効化を解除することをお薦めします。

この章の手順に従って、システムをリアルタイム・パブリッシュに対して構成してください。

20.2 リアルタイム・パブリッシュに対するシステムの構成


注意:

リアルタイム・パブリッシュ環境を構成するには、独自のWebCenter Sitesのインストールおよびビジネス慣行に固有の情報を指定する必要があります。この項の手順を開始する前に、要求される情報を収集して確認するために、この手順を通読することをお薦めします。


この項は、次のトピックで構成されています。

第20.2.1項「バッチ・ユーザー・アカウントの作成(存在しない場合)」

第20.2.2項「宛先システムの設定」

第20.2.3項「プロキシ・サーバーが存在する場合のソース・システムでの識別」

第20.2.4項「ソース・システムでのリアルタイム宛先定義の作成」

第20.2.5項「宛先データベースの初期化」

第20.2.6項「宛先データベースへのサイト構成データのミラーリング」

第20.2.7項「パブリッシュ・プロセスのテスト」

第20.2.8項「パブリッシュされたサイトのテスト」

第20.2.9項「スケジュールの設定」

第20.2.10項「配信システムでのアセットの無効化の解除」

20.2.1 バッチ・ユーザー・アカウントの作成(存在しない場合)


注意:

構成しているパブリッシュの宛先の数やタイプに関係なく、この手順はソース・システムごとに1回のみ実行する必要があります。

ソース・システムにバッチ・ユーザー・アカウントがすでに存在する場合は、第20.2.2項「宛先システムの設定」に進みます。


パブリッシュのいずれのタイプを実行する場合でも、あらかじめバッチ・ユーザー・アカウントが必要です。

バッチ・ユーザー・アカウントには、次の2つの目的があります。

  • ソース・システムのバックグラウンド・プロセスとしてパブリッシュ・プロセスを実行できるようにする。

  • パブリッシュ・ログを保存する場所を指定する。

バッチ・ユーザー・アカウントをまだ作成していない場合、これを作成します。手順については、第15.4.1項「バッチ・ユーザー・アカウントの作成(存在しない場合)」を参照してください。


注意:

xcelerate.batchhostプロパティを、ソース・システムをホストしているアプリケーション・サーバーのホスト名に設定します。ソース・システムが、バッチ・ホストになります。Webサーバーが80以外のポート番号を使用している場合は、そのポート番号も含める必要があります。たとえば、myserver:7001と指定します。WebCenter Sites環境がクラスタ化されている場合、サポートされるバッチ・ホストは1つのみです。xcelerate.batchhostプロパティは、クラスタ・メンバーごとに専用ホストを指定するように設定する必要があります。


20.2.2 宛先システムの設定

ソースと宛先システムに同じデータベース・スキーマが存在しないかぎり、データを動的にパブリッシュすることはできません。この手順では、ソース・データベースの補助表の構造が宛先データベースに再現されるようにします。データ自体は、以降の手順(第20.2.5項「宛先データベースの初期化」)でミラーリングします。

また、宛先では、ミラー・ユーザーがパブリッシュ中に宛先システムでデータベース・トランザクションを完了する必要があります。ミラー・ユーザーが確実に宛先に存在するようにします。(ミラー・ユーザーは、ソース・システムに存在するバッチ・ユーザーとは異なります。)

宛先システムを設定するには:

  1. ユーザーがパブリッシュするアセットのタイプをソース・システムのどの補助表でサポートするかを指定し、宛先システムで表構造を手動で再作成します。


    注意:

    補助表はアセット・タイプをサポートするカスタム定義の表です。この表は、WebCenter SitesのAssetMakerまたはフレックス・ファミリ・メーカーによって作成されます。補助表の例には、Source、MimeType、参照表(アセット・タイプの異なる属性用)などがあります。

    ソース・システムと宛先システムのデータベース・プロパティは、完全には一致していなくても、特にデータベース・スキーマ・オプション(futuretense.iniで設定)は互換性がある必要があります。futuretense.iniに変更を加えた場合は、必ずアプリケーション・サーバーを再起動してください。


  2. 宛先システムに(管理者のインタフェースを使用して)リアルタイム・ユーザーを作成します。次の点に注意してください。


    注意:

    リアルタイム・ユーザーは、サーバーへのミラーリングのパブリッシュ用に構成されたミラー・ユーザーと同じ権限を持ちます。ミラー・ユーザーがサーバーへのミラーリングのパブリッシュ用に構成されている場合、同じユーザーをリアルタイム・ユーザーとして使用できます。


    • 基本的な権限: リアルタイム・ユーザーには次のACLが割り当てられている必要があります。

      • Browser

      • ElementEditor

      • PageEditor

      • TableEditor

      • Visitor

      • VisitorAdmin

      • xceladmin

      • xceleditor

    • 追加の権限: リアルタイム・ユーザー・アカウントは、CacheManagerによってパブリッシュ・セッションの後にページ・キャッシュを再生成するために使用されるため、リアルタイム・ユーザーには、キャッシュ内のすべてのページを再生成するのに十分な権限が与えられる必要があります。したがって、リアルタイム・ユーザー・アカウントには、SiteCatalog表またはレンダリングするデータを保持するデータベース表内のページ・エントリに割り当てられるすべてのACLが割り当てられる必要があります。

    ミラー・ユーザーの作成の詳細は、第5.4.1項「新しいユーザーの作成」を参照してください。

20.2.3 プロキシ・サーバーが存在する場合のソース・システムでの識別


注意:

構成しているパブリッシュの宛先の数やタイプに関係なく、この手順はソース・システムごとに1回のみ実行する必要があります。

ローカル・プロキシがすでにソース・システムで識別されているか、プロキシ・サーバーが使用されていない場合は、第20.2.4項「ソース・システムでのリアルタイム宛先定義の作成」にスキップします。


すべての宛先についてソース・システムでローカル・プロキシ・サーバーを識別するには:

  1. ソース・システムのプロパティ・エディタでfuturetense.iniを開き、「エクスポート/ミラー」タブで、次のプロパティの値を指定します。

    • cs.mirrorproxyserver

      このプロパティを、ローカル・プロキシ・サーバーの名前かIPアドレスに設定します。

    • cs.mirrorproxyserverport

      このプロパティをローカル・プロキシ・サーバーのポート番号に設定します。

  2. プロパティ・ファイルを保存し、プロパティ・エディタを閉じます。

  3. アプリケーション・サーバーを再起動します。

ローカル・プロキシ・サーバーをソース・システムで宛先ごとに識別するには:

  1. 管理インタフェースで、「管理」タブを選択します。「パブリッシュ」、「宛先」の順に開いて、宛先を開きます。

    メイン・フォームで宛先が開きます。

  2. 「編集」をクリックします。

    宛先の「宛先の編集」フォームが表示されます。

  3. 「他の引数」フィールドに次を入力します。

    PROXYSERVER=wcs.example.com&PROXYPORT=8080
    

    wcs.example.comはローカル・プロキシ・サーバー、8080はプロキシが動作するポートです。

  4. 「保存」をクリックします。

20.2.4 ソース・システムでのリアルタイム宛先定義の作成

この手順では、パブリッシュの宛先をソース・システムに定義します。


注意:

複数の宛先を定義可能ですが、順次的なパブリッシュのみがサポートされることに注意してください。


リアルタイム宛先定義を作成するには:

  1. ソース・システムで、管理者のインタフェースにログインします。

  2. 「管理」タブで、「パブリッシュ」「宛先」の順に開きます。

  3. 「宛先」で、「新規追加」をダブルクリックします。

    「新規宛先の追加」フォームが表示されます。

    図20-1 「新規宛先の追加」フォーム

    図20-1の説明が続きます
    「図20-1 「新規宛先の追加」フォーム」の説明

  4. 「新規宛先の追加」フォームに入力します。次の情報をガイドラインとして使用してください。

    • 名前: 一意の宛先の名前を入力します。

    • 配信タイプ: 「リアルタイム: リモート動的サーバーへのアセットのコピー」を選択し、次のいずれかのオプションを選択します。

      • パブリッシュの完了: パブリッシュ・プロセスを中断することなくアセットを宛先アドレスにコピーします。

      • 遅延されたパブリッシュ: アセットが宛先データベースへコミットされる前に、パブリッシュ・プロセスが一時停止されます。セッションを再開するには、ユーザーがパブリッシュの4番目のステージを開始する必要があります(データのデシリアライズ(拡張)と、宛先データベースへの保存)。遅延パブリッシュの詳細は、第21.3.2項「遅延パブリッシュ・セッションの再開」を参照してください。

    • 宛先アドレス: 表示された形式でURLを入力します。[targetserver:port]には、大カッコを取り、宛先システムのホスト名またはIPアドレスを入力し、宛先で使用されるポートを指定します。(このURLは、動的に付加されるため、URLの末尾にはスラッシュが必要です。)

    • リモート・ユーザー:第20.2.2項「宛先システムの設定」で作成したリアルタイム・ユーザーの名前を入力します。このユーザーは、宛先システムでリアルタイム・キューを解凍するために、パブリッシュ・システムによって呼び出されます。

    • リモート・パスワード: リアルタイム・ユーザーのパスワードを入力します。

    • 失敗時の電子メールの送信: パブリッシュに失敗した場合に、その影響についての電子メール通知が必要な場合は、このチェック・ボックスを選択し、表示されたフィールドに入力します。

      • 電子メールID: 受信者の電子メール・アドレスを入力します。(このフィールドは、「失敗時の電子メールの送信」を選択した場合にのみ使用可能になります。)

    • 詳細出力: パブリッシュ・プロセス中に詳細エラー・ロギングを有効にするには、このオプションを選択します。このオプションを選択した場合、エラー・メッセージの追加のメッセージがPubMessage表に書き込まれます。追加情報によりパブリッシュ・プロセスが長くなるため、このパラメータはトラブルシューティングの場合にのみ選択してください。

    • 他の引数: このパラメータは予約されています。この時点で指定できる追加の引数はありません。

    • サイト: アセットを承認し、この宛先に対してパブリッシュすることが可能なサイトを選択します。

    • ロール(パブリッシュの承認): アセットの承認権限を割り当てるロールを選択します。このロールが割り当てられたすべてのユーザーは、アセットを承認できるようになります。

    • ロール(パブリッシュ): パブリッシュ権限を割り当てるロールを選択します。これらのロールが割り当てられたすべてのユーザーは、パブリッシュと「パブリッシュ・コンソール」の表示ができるようになります。

  5. 「新規宛先の追加」をクリックします。

    WebCenter Sitesによって、情報がPubdestination表に書き込まれ、「調査」フォームに宛先の定義が表示されます。

    図20-2 「パブリッシュの宛先」フォーム

    図20-2の説明が続きます
    「図20-2 「パブリッシュの宛先」フォーム」の説明


    注意:

    次の手順に進む前に、「名前」フィールドを確認してください。宛先名の横の赤いボタンは、ターゲット・サーバーが見つからないことを意味します。一般的には、ターゲットURLが正しくないか、ターゲット・サーバーが実行されていないことが原因です。


  6. さらに、宛先の定義を作成する必要がある場合は、新しい定義ごとに手順3から5を繰り返してください。

  7. 宛先システムを初期化する準備ができたら、次の第20.2.5項「宛先データベースの初期化」に進んで、手順3から始めてください。

20.2.5 宛先データベースの初期化

宛先データベースへパブリッシュする前に、そのデータベースを初期化する必要があります。初期化するには、2つの構成をミラーリングします。

  • WebCenter Sites

  • 補助表(ユーザーがパブリッシュするアセットのタイプをサポートする表)のデータ

PublicationおよびPublicationTree表は、ミラーリングのために選択したサイト名と表データで更新されます。

宛先を初期化するには:

  1. ソース・システムの「管理」タブで、「パブリッシュ」を開き、次に「宛先」を開きます。

  2. 「宛先」で、初期化するリアルタイム宛先をダブルクリックします。

  3. 「パブリッシュの宛先」フォームで、「リアルタイム宛先の初期化」をクリックします。

    「リアルタイム宛先の初期化」フォームが表示されます。

    図20-3 「ミラーリング先の初期化」フォーム

    図20-3の説明が続きます
    「図20-3 「ミラーリング先の初期化」フォーム」の説明

  4. 「サイト」フィールドで、この宛先にアセットをパブリッシュするサイトを選択します。

  5. 「補助表」フィールドで、次の表の名前を入力します。

    • Source: いずれかのアセット・タイプに対してソース機能を使用している場合。

    • MimeType: サイトDocLink、フレックス・フィルタ・アセット、ImageFileアセット・タイプを使用している場合、またはいずれかのカスタム・アセット・タイプに対してMimeType表を使用している場合。

    • Filters: サイトでフレックス・フィルタを使用している場合。(Filters表には、フレックス・フィルタで使用するクラスがリストされます。jarファイルとクラスを手動でコピーする必要があります。)

    • アセット・タイプのその他の補助表(参照表など)。


      注意:

      表名に指定するフィールドは5つのみです。6つ以上の表名を入力する必要がある場合、最初の5つの表に対してこの手順の6までを行い、次に残っている表に対して手順3から6を繰り返します。


  6. 「ミラー」をクリックします。

    初期化に成功した場合は、WebCenter Sitesに確認メッセージが表示されます(不成功の場合はエラー・メッセージが表示されます)。

    • 手順4で選択したサイトに基づき、PublicationSitePlanTreeおよびAssetTypeの各表の対応する行が宛先にコピーされます。

    • 手順5で補助表を指定した場合は、その表のすべての行が宛先にコピーされます。

20.2.6 宛先データベースへのサイト構成データのミラーリング

この手順では、ソースのサイト構成データ(アセット・タイプやスタート・メニュー・アイテムなど)を宛先データベースにミラーリングします。

サイト構成データをミラーリングするには:

  1. ソース・システムの「管理」タブで、「サイト」を開き、宛先にデータをパブリッシュするサイトをダブルクリックします。

  2. 「パブリッシュの宛先」(フォームの下部近く)で、宛先の「ミラー・サイト構成」をクリックします。

    WebCenter Sitesに、「ミラー・サイト構成」フォームが表示されます。

    図20-4 「ミラー・サイト構成」フォーム

    図20-4の説明が続きます
    「図20-4 「ミラー・サイト構成」フォーム」の説明

  3. 宛先へミラーリングするデータを選択します。


    注意:

    ミラーリングするために選択するデータは、通常宛先システムの目的によって異なります。

    • 宛先システムが、配信用としてのみ使用される場合、アセット・タイプのみをミラーリングすることが適切です。

    • コンテンツの管理機能がサポートされる場合は、残りのデータも同様にミラーリングします。


    • アセット・タイプ: 宛先で使用可能にするアセット・タイプを選択します。

      アセット・タイプにサブタイプおよびカテゴリがある場合、「アセット・タイプ」セクションのリストから適切なオプションを選択し、対応するチェック・ボックスを選択します。たとえば、AssocNamed表には、アセット・タイプのアソシエーションに関する情報が含まれます。表は、「選択したアセット・タイプのアセットのアソシエーション」と関連するアセット・タイプを選択している場合にのみミラーリングされます。

      サイト・デスクトップやサイトDocLinkに対して選択したアセット・タイプを構成するには、サイト・デスクトップおよびサイトDocLinkの構成チェック・ボックスを選択します。

    • スタート・メニュー・アイテム: 管理者または開発者がコンテンツ・プロバイダで使用するために設計した任意のスタート・メニュー・アイテムを選択します。

    • ワークフロー・プロセス: アセット・タイプのワークフロー・プロセスがある場合、これらのプロセスおよび適切なワークフロー・アイテムを選択します。

    • ワークフロー・グループ: 管理者または開発者がコンテンツ・プロバイダで使用するために設計した任意のワークフロー・グループを選択します。

    • ツリー・タブ: 宛先で使用可能にするツリー・タブを選択します。

    • 保存済検索: 管理者または開発者がコンテンツ・プロバイダで使用するために設計した任意の保存済検索を選択します。

    • ロール: 宛先に存在する必要があるロールを選択します。

  4. 「ミラー」をクリックします。

    手順3で選択したアセット・タイプの構成オプションを基に、AssocNamedAssocNamed_SubtypesおよびCategoryの各表の該当する行が宛先にコピーされます。

    • 「スタート・メニュー・アイテム」または「保存済検索」を選択した場合、これらの機能を実装する表の該当する行が、宛先にコピーされます。

    • 手順3で選択したワークフロー構成オプションを基に、ワークフロー表の該当する行が宛先にコピーされます。

  5. アセットを宛先にパブリッシュするサイトごとに手順1から4を繰り返します。

20.2.7 パブリッシュ・プロセスのテスト

パブリッシュ・プロセスは、すべてのパブリッシュ可能アセットまたはその一部を使用してテストできます。

この項は、次のトピックで構成されています。

20.2.7.1 アセットの承認

次のいずれかを行います。

  • パブリッシュ・プロセス全体をテストするには、パブリッシュする予定のすべてのアセットを承認する必要があります。複数のアセットを一度に承認する方法の詳細は、第18.2項「複数アセットの承認」を参照してください。

  • 構成の単純なテストを実行する場合は、依存が数個のみのホームページ・アセットを一時的に作成します。

20.2.7.2 アセットのパブリッシュ

承認済アセットでテスト・パブリッシュ・セッションを実行するには:

  1. ソース・システムのボタン・バーで「パブリッシュ」をクリックします。

  2. 「パブリッシュ・コンソール」で、ドロップダウン・リストからリアルタイム宛先を選択し、「宛先の選択」をクリックします。

    WebCenter Sitesに、この宛先にパブリッシュする準備のできているアセットに関する情報が表示されます。

  3. なんらかの理由により宛先が初期化されていない場合は、すぐに初期化しないとパブリッシュ・セッションが失敗します。宛先を初期化するには、「パブリッシュ・コンソール」コンソールで「ターゲットでのサイトの作成」をクリックします(または第20.2.5項「宛先データベースの初期化」の手順に従います)。これにより、宛先システムに基本的なサイト情報が作成されます。

  4. 「パブリッシュ」をクリックします。

    パブリッシュ・システムにより、この宛先に対して承認されたすべてのアセットが、その宛先システムのWebCenter Sitesデータベースにミラーリングされます。

20.2.8 パブリッシュされたサイトのテスト

パブリッシュされたサイトをテストするには、宛先システムでホームページ・アセットをブラウザからポイントし、サイトを確認します。

ホームページ・アセットのURLがまだ決定していない場合は、まずこれを決定する必要があります。WebCenter SitesのURLは、次のように値を連結して構成します。

http://<targetserver:port>/<cgipath>/ContentServer?pagename=<your_home_page>/<other_info>

ここで

  • <targetserver:port>は、宛先システムのホスト名またはIPアドレスです(ポート番号が付く場合もあります)。

  • <cgipath>は、futuretense.iniファイルのft.cgipathプロパティの値です。たとえば、<cgipath>は、WebLogicやその他のサーブレット・アーキテクチャを持つアプリケーション・サーバーの場合、/servlet/です。

  • ContentServer?pagename=は、このURLで表示されるページの名前を設定します。

  • <your_home_page>は、SiteCatalogエントリからのホームページ名です。

  • <other_info>は、WebCenter Sitesページの基準変数であるccidtidおよびpによって渡される追加情報です(これらの変数の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください)。

たとえば、Burlington FinancialのホームページのURLは、WebCenter Sitesスタートアップ・キットによってレンダリングされた場合、次のようになります。

http://localhost:7001/servlet/
   ContentServer?pagename=BurlingtonFinancial/Page/Home

ホームページのURLを決定し、サイトをテストするには:

  1. 宛先システムでプロパティ・エディタを起動します(この手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』を参照してください)。

    1. futuretense.iniファイルを開きます。

    2. 「アプリケーション・サーバー」タブで、ft.cgipathプロパティを見つけて、値を書き取ります。

    3. 「互換性」タブで、ft.approotプロパティを見つけて、値を書き取ります。

    4. プロパティ・ファイルを保存し、プロパティ・エディタを閉じます。

  2. テキスト・エディタを開き、URLを構成します。

    1. http://またはhttps://を入力し、続けて<targetserver:port>/<cgipath>/を入力します。

      次に例を示します。

      http://bigfatsun.example.com:8080/servlet/
      

      (WebLogicおよびWebSphereの場合)

    2. 文字列の末尾に、次のテキストを追記します。

      ContentServer?pagename=<your_home_page>
      

      これで、URLが次の例のようになるはずです(WebLogicおよびWebSphere)の場合

      http://bigfatsun.fatwire.com:8080/servlet/
         ContentServer?pagename=ExampleSite/Page/Home
      
  3. ブラウザが構成したURLをポイントするようにします。

  4. エラーがないかページをスキャンし、すべてのリンクをテストしてこれらが機能することを確認します。


    注意:

    アセットとして保存されていないコンテンツ(WebCenter Sitesの外部に保存されたコンテンツ)に関連するエラーが検出された場合、適切な転送プロトコルを使用して、そのコンテンツをパブリッシュします。詳細は、第20.2.9項「スケジュールの設定」を参照してください。

    テスト戦略を考慮した時間に、システムの完全なテストを実施することをお薦めいたします。サイト全体を最初にミラーリングした後に負荷がピークの条件で実施し、その後に標準的な時間帯で実施します。


20.2.9 スケジュールの設定

宛先を正しく設定したら、ソースのパブリッシュ・システムの構成を完了します。

パブリッシュ・システムの構成を完了するには:

  • ソース・システムで、宛先へのパブリッシュ・セッションを実行する時間をスケジュールします。この手順の詳細は、第18.7項「パブリッシュ・イベントのスケジュール」を参照してください。

  • Webサーバーでアセットではなくイメージとして保存されているイメージ・ファイルをサイトで使用している場合、CMシステムWebサーバーから配信システムWebサーバーにイメージ・ファイルを移動する方法を計画してください。たとえば、定期的なFTP送信を設定できます。

  • CSElementアセットやSiteEntryアセットではないエレメントおよびSiteCatalogページを使用している場合、CatalogMoverツールを使用してこれらを宛先システムにミラーリングする必要があります。CatalogMoverの詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sites開発者ガイド』を参照してください。

20.2.10 配信システムでのアセットの無効化の解除

デフォルトでは、宛先での連鎖的なパブリッシュは無効になっています。つまり、(宛先の)パブリッシュ・システムでは、アセットがパブリッシュされたという事実のみで、パブリッシュされたアセットごとに変更済のマークが付けられます。したがって、アセットをさらに他の宛先にパブリッシュできるようにするには、アセットが現在の宛先から承認されることが必要です。

配信システムなど、最終的な宛先にあるアセットでは、アセットの無効化を解除する必要があります。その宛先からアセットがパブリッシュされることはないため、これは不要な(しかも時間のかかる)操作です。

アセットの無効化を解除するには:

  1. 最終的な宛先システム(この例では配信システム)でプロパティ・エディタを開始し、futuretense_xcel.iniファイルを開きます。(この手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter Sitesプロパティ・ファイル・リファレンス』を参照してください。)

  2. 「パブリッシュ」タブで、xcelerate.publishinvalidateプロパティを探し、その値をfalseに設定します。

20.3 新規リアルタイム宛先定義の追加

あるリアルタイム宛先へパブリッシュするようにソース・システムを構成したら、必要に応じて他のリアルタイム宛先を定義できます。次の手順のみを実施してください。

第20.2.2項「宛先システムの設定」

第20.2.4項「ソース・システムでのリアルタイム宛先定義の作成」

第20.2.5項「宛先データベースの初期化」

第20.2.6項「宛先データベースへのサイト構成データのミラーリング」

第20.2.7項「パブリッシュ・プロセスのテスト」

第20.2.8項「パブリッシュされたサイトのテスト」

第20.2.9項「スケジュールの設定」

第20.2.10項「配信システムでのアセットの無効化の解除」

20.4 サイト構成データの同期

アセットのパブリッシュに加えて、ソースと宛先間のサイト構成を同期できます。たとえば、開発システムから管理システムまたは配信システムへとサイト構成データを同期できます。

「ミラー・タイプ構成」ページは次の場合に使用します。

サイト構成フォームの使用手順の詳細は、第20.2.6項「宛先データベースへのサイト構成データのミラーリング」を参照してください。

「ミラーリング先の初期化」ページは次の場合に使用します。

「ミラーリング先の初期化」フォームの使用手順の詳細は、第20.2.5項「宛先データベースの初期化」を参照してください。

20.5 パフォーマンスの強化

大量の動的パブリッシュの効率を向上させるには、承認問合せを実施できます。詳細は、第16.4項「パフォーマンス向上のための承認問合せ」を参照してください。