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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
11gリリース1 (11.1.1.8.3)
E50013-03
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12 ポータル・ページの作成および編集

この章では、ポータル・ページ、サブページおよびページ・バリアントを作成および編集する方法について説明します。

WebCenterポータルの様々なタイプのページに関する概念情報については、第1.3.7項「ページとは」を参照してください。

この章の内容は、次のとおりです。


権限:

この章のタスクを実行するには、Basic Services: Edit Page Access, Structure, and Content (標準権限)またはPages: Create, Edit, and Delete Pages (アドバンスト権限)という権限を持つポータル・モデレータまたはポータル・メンバーである必要があります。この権限を持つユーザーは、ページの編集、ページ・プロパティの変更、ページ・コンテンツの追加およびポータルからのページの削除を実行できます。これには、ページのセキュリティをオーバーライドしたり、サブページの作成やページの編集などの権限を、ユーザー・ロールの権限制限をオーバーライドして他のユーザーに付与したりする委任管理も含まれます。

新しいページを作成および管理するために、それをポータル・ナビゲーションに自動的に追加するには、Assets: Edit Assets (標準権限)またはNavigations: Edit Navigations (アドバンスト権限)というポータル・レベルの権限も必要です。

権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


12.1 ポータルでのページおよびページ・バリアントの表示

ポータルでのすべてのページの表示、選択したデバイス・グループのデバイス(スマートフォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど)にページを表示したときの外観のプレビュー、またはデバイス・グループによるリストのフィルタを行うことができます。

12.1.1 ポータルでのページへのアクセス

次のいずれかの方法で、ポータル内のページにアクセスできます。

  • ポータル・エディタ。ポータルの編集権限を持っている場合は、第6.2.1項「ポータル・エディタでのページへのアクセス」を参照してください。

  • ポータル管理。ポータルの管理権限を持っている場合は、第7.4.1項「ポータルのページ管理へのアクセス」を参照してください。

  • 「ページのパーソナライズ」ページ(図12-1)。このページには、ポータル内のすべてのページがフラット・リストで表示されます。ページ階層(ページとそのサブページ)を表示するには、ポータル・エディタまたはポータル管理で「ページ」ページを表示します。


    ヒント:

    「ページのパーソナライズ」ページへのアクセス方法は、使用するページ・テンプレートによって異なります。たとえば、ポータルを表示しているときに「アクション」 アクションメニューを使用してアクセスできる場合があります。


    図12-1 ポータルの「ページのパーソナライズ」

    図12-1の説明が続きます
    「図12-1 ポータルの「ページのパーソナライズ」」の説明

12.1.2 デバイスのページ・バリアントのプレビュー

ページ・バリアントの作成前後に、デバイス(スマートフォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど)でページを表示したときの外観をプレビューするには、ポータル・エディタの「ページ」ページを使用します。デスクトップ・ブラウザ用のポータルを作成している場合であっても、このプレビューによって、他のデバイスでのページの外観がどのようになるかを把握できます。このプレビューは、特定のデバイスに合せてページ・バリアントを最適化する際に必要な編集内容を判断する場合に有用です。


関連項目:

アプリケーション・レベルでは、システム管理者により、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理に記載されている次のタスクが実行されます。

  • デバイス・グループ設定の構成。詳細は、「デバイス設定の管理」の章を参照してください。

  • システム・ページのページ・バリアントの作成。詳細は、デバイス・グループにおけるシステム・ページのページ・バリアントの作成に関する項を参照してください。


選択したデバイスでのページの外観をプレビューするには:

  1. ポータル・エディタまたはポータル管理で、「ページ」ページを開きます。

  2. プレビューするページを選択します。

  3. ページ選択ペインで、「プレビュー」(「プレビュー」アイコン)リストから、選択したページをプレビューするデバイスを選択します(図12-2)。

    図12-2 ページをプレビューするデバイスの選択

    図12-2の説明が続きます
    「図12-2 ページをプレビューするデバイスの選択」の説明

  4. 「プレビュー」ビュー(図12-3)の「デバイス」および「方向」ドロップダウン・リストで選択を行い、他のデバイスでページをプレビューします。

    図12-3 デバイスでのページのプレビュー

    デバイスでのページのプレビュー
    「図12-3 デバイスでのページのプレビュー」の説明

12.1.3 デバイス・グループによるポータル・ページ・リストのフィルタ

特定のデバイス・グループのページのみを表示または使用するには、「ページ」ページでリストをフィルタします。


関連項目:

アプリケーション・レベルでは、システム管理者により、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理に記載されている次のタスクが実行されます。

  • デバイス・グループ設定の構成。詳細は、「デバイス設定の管理」の章を参照してください。

  • システム・ページのページ・バリアントの作成。詳細は、デバイス・グループにおけるシステム・ページのページ・バリアントの作成に関する項を参照してください。


特定のデバイス・グループのページを表示するには:

  1. ポータル・エディタまたはポータル管理で、「ページ」ページを開きます。

  2. ページ選択ペインで、「フィルタ」リストから、関連付けられているページを表示するデバイス・グループを選択します(図12-4)。

    図12-4 デバイス・グループによるページ・リストのフィルタ

    図12-4の説明が続きます
    「図12-4 デバイス・グループによるページ・リストのフィルタ」の説明

    選択ペインに、選択したデバイス・グループに関連付けられているページが表示されます。

    関連付けられているページ・バリアントがない場合にフォールバックを発生させないように構成されているページは、その構成がアプリケーション・レベル(第7.3.6項「ページ・バリアントが存在しない場合のポータルのページ動作の設定」を参照)とポータル・レベル(第13.10項「ページ・バリアントが存在しない場合の特定ページのページ動作の設定」)のいずれであっても、対象のデバイス・グループによってフィルタしたときに、ナビゲーションには表示されません。

12.2 ポータルでのページまたはサブページの作成

新しいポータルの作成時に、または既存のポータルを編集することによって、ポータルで新しいページまたはサブページを作成できます。これについて次の各項で説明しています。


権限:

ポータルで新しいページを作成するには、Basic Services: Edit Page Access, Structure, and Contentというポータル・レベルの権限を持つポータル・モデレータまたはポータル・メンバーである必要があります。また、新しいページをポータル・ナビゲーションに自動的に追加するには、Assets: Edit Assets (標準権限)またはNavigations: Edit Navigations (アドバンスト権限)が必要です。

ポータルのManage AllまたはManage Configuration権限を持つポータル・モデレータまたはその他のメンバーは、第7.4.2項「ポータル・ページの(ポータル管理からの)使用」で説明しているように、ポータル管理の「ページ」ページからも新しいページを作成できます。

権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


12.2.1 新規ポータル作成時のページまたはサブページの作成

新しいポータルの作成時にそのポータルのページおよびサブページを、「ポータルの作成」ウィザードの特別な構文を使用して、簡単に作成できます。ページのこの作成方法の詳細は、第2.3項「新規ポータル作成時のページの作成」を参照してください。

12.2.2 既存のポータルでのページまたはサブページの作成

既存のポータルで新しいページまたはサブページを作成するには:

  1. 次のいずれかの方法で、「ページの作成」ウィザードを開きます。

  2. 「スタイルの選択」ページ(図12-6)で、新しいページのベースとして使用できるページ・スタイルを検索し、使用するスタイルの下にある「これを使用」をクリックします。

    図12-6 ページ・スタイルの選択

    図12-6の説明が続きます
    「図12-6 ページ・スタイルの選択」の説明

    「ページ情報」ページ(図12-7)が開きます。

    図12-7 「ページの作成」ウィザード: 「ページ情報」

    図12-7の説明が続きます
    「図12-7 「ページの作成」ウィザード: 「ページ情報」」の説明

  3. ページ・タイトルを入力し、オプションでページの説明とキーワードも入力します。検索結果で発見しやすくするために、ページのコンテンツに関連するキーワードを入力します。キーワードはスペースまたはカンマで区切ります。

    ここで入力したタイトルは、ページの上部や、ページを選択できるその他の場所(ポータルのページ・ナビゲーションなど)に表示されます。


    注意:

    • 既存のページ名と重複する名前を入力すると、WebCenter Portalによって、そのページ名に数値の接尾辞が自動的に追加され、新しいページは変更済の名前で作成されます。たとえば、MyPageが存在する場合に、MyPageという名前の新しいページを作成しようとすると、WebCenter Portalによって、新しいページの名前がMyPage1に変更されます。

    • Wikiページの場合、ページ名に次の文字を使用することはできません。

      ? \ / : [ ] * ' " |
      

      Wikiページ名には、英数字、空白文字およびピリオド(.)を使用できます。


  4. 「作成」をクリックして、既存のデフォルトのパラメータおよびセキュリティ設定を使用してページを作成するか、または「次へ」をクリックして、「設定」ページを開きます(図12-8)。


    注意:

    このページは、選択したページ・スタイルにページ・パラメータが含まれている場合にのみ表示されます。これらのパラメータは、後でページを編集するのではなく、ページの作成時にページ設定を確立できるため便利です。パラメータは、ページの領域の表示または非表示、ページのスタイル設定またはページ設定、製品IDの設定などに使用できます。


    図12-8 「ページの作成」ウィザード: 「設定」

    図12-8の説明が続きます
    「図12-8 「ページの作成」ウィザード: 「設定」」の説明

  5. オプションで、すぐに使用可能なページ・パラメータのデフォルト値を変更します。

    BlankHome PageLeft NarrowRight NarrowまたはThree Columnページ・スタイルを選択すると、次のような、デフォルト値が指定されたすぐに使用可能なパラメータが表示されます。


    注意:

    英語版以外のWebCenter Portalでは、基礎となるソース・コード要件に従って、これらのパラメータは常に英語で表示されます。


    要素 説明

    Left Width

    Center Width

    Right Width

    ページ列の幅の調整に使用します。選択したレイアウトに応じて、各ページ列にデフォルトの幅(場合によっては0%)が割り当てられます。各列に割り当てられた幅の割合を変更できます。入力した各幅の値は固定値になることに注意してください。つまり、それらは、指定された幅を超えるコンテンツを追加しても拡張されません。第13.12項「ページ列の幅の調整」を参照してください。

    Show Header

    Show Footer

    ページのフッターおよびヘッダーの表示(true)または非表示(false)に使用します。これらのコンテンツ領域は両方とも、ユーザー・カスタマイズに対応しておらず、新しい位置へのドラッグや、ページ・ビュー・モードでの他の変更もできません。必要に応じてページを編集し、ページのヘッダーおよびフッターにコンテンツを追加できます。第13.13項「ページ・ヘッダーおよびページ・フッターの追加」を参照してください。


  6. 「作成」をクリックして、既存のデフォルトのセキュリティ設定を使用してページを作成するか、または「次へ」をクリックして、「アクセス」ページを開きます(図12-9)。

    図12-9 「ページの作成」ウィザード: 「アクセス」

    図12-9の説明が続きます
    「図12-9 「ページの作成」ウィザード: 「アクセス」」の説明

  7. 対象のページへのアクセス権を変更します。詳細は、第13.15項「ページのセキュリティの設定」を参照してください。


    注意:

    ページのセキュリティをオーバーライドして、ポータル・ロールの権限を継承しないページを作成することもできますが、そうしないで、ページを表示できるユーザー、ページを編集できるユーザー、サブページを作成できるユーザーなどを制御可能とするカスタムのシナリオを設定できます。この時点では「ページの作成」ウィザードでセキュリティを設定しない場合、第13.15項「ページのセキュリティの設定」で説明しているように、「ページ」ページの「セキュリティ」タブで後からセキュリティを設定できます。


  8. 「作成」をクリックします。

    新しいページが作成され、ポータル・ナビゲーションに自動的に追加されます。必要に応じて、その新しいページを編集することも(第12.4項「ページの編集」を参照)、管理することも(第13章「ポータル・ページの管理」を参照)できます。


    注意:

    ポータル・ナビゲーションに新しいページが表示されない場合は、Assets: Edit Assets (標準権限)またはNavigations: Edit Navigations (アドバンスト権限)という権限を付与したポータル・モデレータに、作成したページがポータル・ナビゲーションに追加されていることを確認してください。

    権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


12.3 デバイス・グループのページ・バリアントの作成

ページ・バリアントは、特定のデバイス・グループにおける既存のページの代替ビューで、特定のデバイス・サイズおよび特性をターゲットにしています。ベース・ページとページ・バリアントには、同じURL、セキュリティ、パラメータなどが含まれています。

ポータルのホームページおよびユーザー作成ページにページ・バリアントを作成できます。特定のデバイス・グループにページ・バリアントを作成すると、ポータル・ユーザーでは、そのデバイス・グループ内のデバイス(スマートフォン、タブレット、デスクトップ・ブラウザなど)で対象ページを表示するときに、そのバリアントが表示されます。ページ・バリアントが定義されていないデバイス・グループ内のデバイスで対象ページを表示すると、デバイスには第7.3.6項「ページ・バリアントが存在しない場合のポータルのページ動作の設定」で指定されているようにページが表示されます。

ベース・ページのページ情報、セキュリティまたはパラメータに加えた変更はすべて、ページ・バリアントに反映されます。ページ・バリアントには、この情報を編集できる「サマリー」タブ、「セキュリティ」タブ、「パラメータ」タブおよび「詳細設定」タブは含まれていません。ただし、ベース・ページのコンテンツに対する後続の変更は、バリアント・ページに反映されることはなく、この逆も同じです。


関連項目:

アプリケーション・レベルでは、システム管理者により、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理に記載されている次のタスクが実行されます。

  • デバイス・グループ設定の構成。詳細は、「デバイスおよびデバイス・グループの管理」の章を参照してください。

  • システム・ページのページ・バリアントの作成。詳細は、システム・ページのページ・バリアントの作成に関する項を参照してください。


デバイス・グループのページ・バリアントを作成するには:

  1. ポータル・エディタまたはポータル管理で、「ページ」ページを開きます。

  2. ページ・バリアントの作成前に、特定のデバイス・グループでのページの外観をプレビューするには、第12.1.2項「デバイスのページ・バリアントのプレビュー」を参照してください。

  3. 選択ペインで、ページ・バリアントを作成するページを選択します。

  4. 「追加」アイコンをクリックし、「新しいページ変数」を選択します(図12-10)。

    図12-10 新しいページ・バリアントの追加

    図12-10の説明が続きます
    「図12-10 新しいページ・バリアントの追加」の説明

  5. 「デバイス・グループ」および「ページ・コンテンツとスタイル」から選択します(図12-11)。

    • ベース・ページからコンテンツとスタイルをコピーするには、「ベースのページ・コンテンツとスタイルのコピー」チェック・ボックスを選択します。

    • ベース・ページとは異なるコンテンツとスタイルのページ・バリアントを作成するには、このチェック・ボックスを選択解除して、必要なページ・スタイルを選択します。

    図12-11 デバイス・グループ、コンテンツおよびスタイルの選択

    図12-11の説明が続きます
    「図12-11 デバイス・グループ、コンテンツおよびスタイルの選択」の説明

  6. 「作成」をクリックします。

    新しいページ・バリアントが作成され、ベース・ページのポータル・ナビゲーションで公開されます(図12-12)。

    ベース・ページのページ情報、セキュリティまたはパラメータに加えた変更はすべて、ページ・バリアントに反映されます。ページ・バリアントには、この情報を編集できる「サマリー」タブ、「セキュリティ」タブ、「パラメータ」タブおよび「詳細設定」タブは含まれていません。ただし、ベース・ページのコンテンツに対する後続の変更は、バリアント・ページに反映されることはなく、この逆も同じです。

    図12-12 ポータル・ナビゲーションに表示されたページ・バリアント

    図12-12の説明が続きます
    「図12-12 ポータル・ナビゲーションに表示されたページ・バリアント」の説明

  7. 特定のデバイス・グループのページのみをリスト表示するには、第12.1.3項「デバイス・グループによるポータル・ページ・リストのフィルタ」を参照してください。

  8. 他のページで行う場合と同様にページ・バリアントを選択して編集します(第12.4項「ページの編集」を参照してください)。

12.4 ページの編集

ポータルの最も強力な機能の1つに、アプリケーションの実行時にページ・コンテンツを追加および編集する機能があります。この機能は、ポータル・ページのプロパティ、レイアウトおよびコンテンツの変更、さらにはページ、タスク・フローおよびポートレットの相互の結付けを行うための完全に統合されたページ・エディタであるコンポーザを使用して提供されます。


注意:

ポータルが以前のリリースのWebCenter Portalのポータル(スペース)テンプレートに基づいている場合(たとえば、以前のリリースからスペースをそのままインポートした場合)、図6-7のようなビューが表示されます。階層ページ(サブページ)、ページ・バリアントまたはデバイス・プレビューがなく、ポータル管理には「デバイス設定」ページがありません。以前のリリースのスペースでのページの使用については、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/webcenter/portal/documentation/index.htmlにある、OTNのWebCenter Portalドキュメントを参照してください。

ポータルがこのリリースのWebCenter Portalのポータル・テンプレート(デフォルトのテンプレート(表3-1「すぐに使用できるポータル・テンプレートおよびカテゴリ」を参照)またはカスタムのテンプレート)に基づいている場合は、この項の手順を続行してください。


この項では、コンポーザの概要を示し、編集タスクの実行方法を説明します。

12.4.1 ページ・エディタ(コンポーザ)について

ビュー・スイッチャをポータル・エディタのビュー・スイッチャに設定すると、ポータル・エディタにはページ・エディタであるコンポーザが表示されます。コンポーザでは、ポータル内のホームページおよびユーザー作成ページを編集できます。ポータル・ナビゲーションに追加したその他のリソース(第22.2.3項「ナビゲーション・モデルへのリソースの追加」を参照)をコンポーザで編集することはできません(図12-13)。


注意:

ポータル内のすべてのページがリストされる左ペインが表示されるのは、ポータル・レベルの権限Assets: Edit Assets (標準権限)またはNavigations: Edit Navigations (アドバンスト権限)がある場合のみです。


図12-13 ポータル・ナビゲーションの編集可能ページ

図12-13の説明が続きます
「図12-13 ポータル・ナビゲーションの編集可能ページ」の説明


注意:

ビュー・スイッチャをポータル・エディタのビュー・スイッチャに設定すると、ページ情報の表示と変更、パラメータの定義、ページ・セキュリティの設定および追加のナビゲーション・オプションの指定を含め、ページおよびその他のナビゲーション・アイテムの管理を実行できます。詳細は、第13章「ポータル・ページの管理」を参照してください。


次の各項では、コンポーザでページを編集する際に使用するタブ付きビューについて説明します。

12.4.1.1 コンポーザの「デザイン」ビューについて

「デザイン」ビューは、ページ・エディタ(コンポーザ)でページを開いたときのデフォルトのビューです。このビューでは、ページおよびそのコンテンツのWYSIWYGレンダリングが提供され、各コンポーネントのコントロールを直接選択して、コンポーネントのプロパティを移動、削除または表示できます。詳細は、次を参照してください:

「デザイン」ビューでコンポーネントを選択して、新しいコンポーネントの目的の位置を指定することはできません。このアクションは「選択」ビューで実行できます。

ページの右側にリソース・カタログがインラインで表示されます。ここでは、ドラッグ・アンド・ドロップを使用して、またはコンポーネントの横の「追加」リンクをクリックすることによって、ページに追加するコンポーネントを選択できます(図12-14)。「デザイン」ビューではインライン・リソース・カタログを非表示にすることができ、かわりに「コンテンツの追加」ボタンとともにページの各領域を表示して、レイアウト・コンテナ(ボックス・コンポーネントや移動可能ボックス・コンポーネントなど)を特定し、新しいコンポーネントの目的の場所を指定できます。インライン・リソース・カタログを非表示にした場合、「コンテンツの追加」をクリックして表示されるスタンドアロン・リソース・カタログでは、ドラッグ・アンド・ドロップはサポートされていません。

図12-14 コンポーザの「デザイン」ビュー(ページ階層およびページ・バリアントを表示)

図12-14の説明が続きます
「図12-14 コンポーザの「デザイン」ビュー(ページ階層およびページ・バリアントを表示)」の説明

12.4.1.2 コンポーザの「選択」ビューについて

「選択」ビューでは、ページおよびそのコンテンツのWYSIWYGレンダリングが提供され、コンポーネントを選択して、そのプロパティまたはその親コンポーネントのプロパティに迅速にアクセスしたり、ページに追加する新しいコンポーネントの目的の場所を指定したりできます。詳細は、次を参照してください:

「選択」ビューでコンポーネントの削除または移動を行うことはできません。これらのアクションは「デザイン」ビューで実行できます。

「デザイン」ビューと同様に、ページの右側にリソース・カタログがインラインで表示されます。ここでは、ページに追加するコンポーネントを選択できます(図12-15)。インライン・リソース・カタログを非表示にもできますが、「デザイン」ビューとは異なり、「選択」ビューには、インライン・リソース・カタログを非表示にしたときに「コンテンツの追加」ボタンは表示されません。


ヒント:

「デザイン」ビューの「コンテンツの追加」ボタンと同じように「選択」ビューで新しいコンポーネントの目的の位置を指定するには、「選択」ビューで既存のレイアウト・コンテナ(ボックス・コンポーネントや移動可能ボックス・コンポーネントなど)を選択して、リソース・カタログ内のコンポーネントの横の「追加」をクリックし、選択したレイアウト・コンテナ内にそのコンポーネントを追加します。


図12-15 ページ編集モードの「選択」ビュー

図12-15の説明が続きます
「図12-15 ページ編集モードの「選択」ビュー」の説明

12.4.1.3 コンポーザの「構造」ビューについて

「構造」ビューでは、WYSIWYGレンダリングと階層レンダリングを組み合せてページ・コンポーネントが表示され、ページ構造ペイン(図12-16)のツールバーにあるコントロールを使用して、ページ・コンポーネントの追加、プロパティ編集、削除、切取りおよび貼付けを実行できます。また、構造ペインでコンポーネント階層を開いたり、閉じたりできます。詳細は、次を参照してください:

図12-16 ページ編集モードの「構造」ビュー

図12-16の説明が続きます
「図12-16 ページ編集モードの「構造」ビュー」の説明

コンポーネント・ナビゲータでは、ツリー構造のページ・レイアウト・コンポーネントにアクセスでき、他の方法ではページに表示されないコンポーネントを選択して編集できます。例については、第16章「ページでのレイアウト・コンポーネントの使用」を参照してください。

コンポーネントの選択は濃い青色のアウトラインで示されます。選択して編集可能なコンポーネントの周りにマウスを置いたときには薄い青色のアウトラインが描画され、マウス・カーソルが拡大鏡に変わります(図12-17)。構造ペインでコンポーネントを選択すると、そのコンポーネントがページで自動的に選択されます。同様に、ページでコンポーネントを選択すると、そのコンポーネントが構造ペインで自動的に選択されます。

図12-17 拡大鏡のマウス・カーソル

図12-17の説明が続きます
「図12-17 拡大鏡のマウス・カーソル」の説明


注意:

コアのADF Facesコンポーネント、タスク・フローおよび宣言型コンポーネントは、このページの「構造」ビューでのみ編集できます。


ページ構造にタスク・フローが含まれる場合、構造ペインのタスク・フローの横に「タスク・フローの編集」リンクが表示されます。これを使用して、タスク・フローにズーム・インし、カスタマイズ可能ページを編集する場合と同様にそのタスク・フローを編集できます。タスク・フローのページでは、コンポーネントの追加、コンポーネント・プロパティの編集、コンポーネントの削除および表の列の順序変更を実行できます。「閉じる」リンクによってズーム・アウトし、フル・ページの階層ビューに戻ります。詳細は、第10章「ポータルのタスク・フローのカスタマイズ」を参照してください。

同様に、任意の宣言型コンポーネントの横の「編集」リンクまたは「閉じる」リンクを使用して、その宣言型コンポーネントのページにズーム・インしてページ内のコンポーネントを編集したり、そのページからズーム・アウトしたりできます。

12.4.1.4 コンポーザの「プレビュー」ビューについて

「プレビュー」ビューには、ポータルに表示されるとおりに、公開対象のページのプレビューが表示されます。

12.4.2 コンポーザでの同時ユーザーについて

ユーザーはWebからポータルにアクセスするため、複数のユーザーが同時に同じページを編集しようとする場合があります。このような場合は、各ユーザーに他のユーザーがいることを通知する同時アクセスの警告がコンポーザに表示されます(図12-18)。

図12-18 コンポーザでの同時アクセスの警告

図12-18の説明が続きます
「図12-18 コンポーザでの同時アクセスの警告」の説明

ページの終了状態は、最後に保存するユーザーにより確定されます。つまり、他の同時ユーザーによる変更は、最後の変更の保存によって上書きされます。


ヒント:

最初またはその後続の同時ユーザーがページ・カスタマイズを行い、まだ保存していない場合にのみ、同時アクセスのメッセージが継続して表示されます。


WebCenter Portalは、単一ユーザーの同時実行はサポートしていません。つまり、1人のユーザーが、複数のセッションを同時に作成することはできません。

複数のユーザーによる同時ページ編集はサポートされていないため、あるユーザーにより、別のユーザーが編集しているページが削除される場合もあります。その場合は、編集を実行しているユーザーに、各アクションでのエラー・メッセージが表示されます。たとえば、ユーザーにページを編集する権限がないことを示すメッセージが表示されます。ユーザーが変更を保存しようとすると、Page Not Found(ページが見つかりません)というエラーが、ユーザーをホームページにリダイレクトするリンクとともに表示されます。このエラー・メッセージは、ユーザーがポータルとホーム・ポータルのどちらでページを編集しているかによって異なる場合があります。

別のユーザーが編集しているページを表示する場合は、そのセッションで編集の結果がすぐに表示されない場合があります。変更をすべて確実に表示するには、他のユーザーが保存した後にページを表示します。

ページ・ビュー・モードでコンポーネントを変更している間に、別のユーザーがページ・エディタで同じコンポーネントを削除した場合は、エラー・ページが開きます。そのまま元のページに戻ります。削除されたコンポーネントは表示されなくなり、他のコンポーネントでの作業を継続できます。

12.4.3 ページ・エディタ(コンポーザ)でのページのオープン

ページを所有するか、ページの編集権限を持つ場合は、ページ・エディタ(コンポーザ)でそのページを変更できます。

所有するページまたは編集権限を持つページをコンポーザで開くには:

  1. ポータル・エディタ(第6.1項「ポータル・エディタを開く」を参照)で、「ページ」タブをクリックします。

  2. 左側のペインで、編集するページを選択します(図12-19)。


    注意:

    ポータル内のすべてのページがリストされる左ペインが表示されるのは、ポータル・レベルの権限Assets: Edit Assets (標準権限)またはNavigations: Edit Navigations (アドバンスト権限)がある場合のみです。


    左側のペインを使用して、ページ、サブページ、ページ・バリアントおよび現在のポータル内のその他のナビゲーション・アイテムの作成および追加を行い、ポータル・ナビゲーションに含めることもできます。詳細は、次を参照してください:

    図12-19 ページ・エディタの「デザイン」ビュー(「Web」ビュー)

    図12-19の説明が続きます
    「図12-19 ページ・エディタの「デザイン」ビュー(「Web」ビュー)」の説明

ビュー・スイッチャをポータル・エディタのビュー・スイッチャに設定すると、次の各項で説明しているように、コンポーザでページを編集できます。

ビュー・スイッチャをポータル・エディタのビュー・スイッチャに設定すると、ページ情報の表示と変更、パラメータの定義、ページ・セキュリティの設定および追加のナビゲーション・オプションの指定を含め、ページおよびその他のナビゲーション・アイテムの管理を実行できます。詳細は、第13章「ポータル・ページの管理」を参照してください。

12.4.4 ページの背景色、イメージおよびCSSエンコーディングの指定

ページ・プロパティでは、ページの背景色およびイメージの指定、およびページへの追加のCSSエンコーディングの適用が可能です。


注意:

ページをページ・コンポーネントに結び付ける際に使用可能なその他のページ・パラメータにアクセスするには、第13.11項「ページ・パラメータの追加または変更」を参照してください。 ページのセキュリティ設定を制御するプロパティを設定するには、第13.15項「ページのセキュリティの設定」を参照してください。


ページのプロパティを編集するには、次の手順を実行します。

  1. 編集モードでページを開きます(第12.4.3項「ページ・エディタ(コンポーザ)でのページのオープン」を参照してください)。

  2. ビュー・スイッチャをクリックしてページ・エディタのビュー・スイッチャに設定し、「ページ・プロパティ」アイコン(図12-20)をクリックして、「ページ・プロパティ」ダイアログを開きます(図12-21)。

    図12-20 ページ・エディタ(「Web」): 「ページ・プロパティ」アイコン

    図12-20の説明が続きます
    「図12-20 ページ・エディタ(「Web」): 「ページ・プロパティ」アイコン」の説明

    図12-21 「ページ・プロパティ」: 「表示オプション」

    図12-21の説明が続きます
    「図12-21 「ページ・プロパティ」: 「表示オプション」」の説明

  3. ページの背景色を設定するには、「背景色」の横のカラー・ピッカーを開き、次のいずれかの方法でページの背景色を選択します。

    • 色をクリックして選択します。

    • 色のRGBに相当する値を「背景色」フィールドに入力します。


      ヒント:

      RGB値は、RRGGBB#RRGGBBまたはr,g,bの形式で入力します。


    • カスタム色を作成するには、ピッカーで「カスタム色」をクリックし、提供されているセレクタおよびスライダを使用して色および彩度レベルを選択します(図12-22)。

      図12-22 カスタム・カラー・ピッカー

      図12-22の説明が続きます
      「図12-22 カスタム・カラー・ピッカー」の説明

      「OK」をクリックして、色の値を「背景色」フィールドに入力します。

  4. ページに背景イメージを設定するには、「背景イメージ」フィールドに、完全なURLまたはアプリケーション・ルートを基準にした相対URLを入力します。例:

    http://www.abc.com/image.jpg
    
  5. 「その他のCSS」フィールドに、他のページ・プロパティで扱われない必要なその他のCSSエンコーディングを追加します。例:

     background-position:center;
    

    この値を有効にするには、標準のCSS構文を使用する必要があります(「その他のCSS」の詳細は、第14.3.6.2項「Other CSSプロパティの使用」を参照してください)。

  6. 「OK」をクリックして、変更を保存し、ページに適用します。

12.4.5 新規コンテンツ・リージョンの追加

ボックス・コンポーネントを複数のボックスに分割することによって、追加のコンテンツ・リージョンを作成できます。


関連項目:

さらにボックスをページに追加することで、追加のコンテンツ・リージョンを作成することもできます。詳細は、第15.2項「ページへのWeb開発コンポーネントの追加」を参照してください。


ページ上でレイアウト・ボックスを分割するには:

  1. 編集モードでページを開きます(第12.4.3項「ページ・エディタ(コンポーザ)でのページのオープン」を参照してください)。

  2. ビュー・スイッチャをクリックしてページ・エディタのビュー・スイッチャに設定し、「デザイン」タブをクリックして、「デザイン」ビューにページを表示します。

  3. 分割するボックスに移動して、必要なボックスの追加アイコンをクリックします(図12-23)。

    図12-23 「下にボックスを追加」アイコン

    図12-23の説明が続きます
    「図12-23 「下にボックスを追加」アイコン」の説明

  4. コンポーザで「保存」をクリックして変更を保存します。


関連項目:

ボックス・コンポーネントのプロパティの設定の詳細は、第15.3項「ボックス・コンポーネントの使用」を参照してください。


12.4.6 タブを使用した階層化されたコンテンツ・リージョンの作成

ページの実際の範囲が狭い場合は、タブを使用して、階層化されたコンテンツ・リージョンを追加できます。タブは、それぞれ1つのタブを持ち、他のタブ付きコンテンツ・リージョンの上に表示されるコンテンツ・リージョンです(図12-24)。

図12-24 タブ付きコンテンツ・リージョン

図12-24の説明が続きます
「図12-24 タブ付きコンテンツ・リージョン」の説明

名前の変更、再順序付けなど、タブで実行可能なアクションのほとんどはタブ・プロパティを使用して実行できます。この項では、タブ付きコンテンツ・リージョンの追加方法およびタブ上でのタブ・プロパティを使用した様々なアクションの実行方法について説明します。


関連項目:

タブ・プロパティの使用の詳細は、第16.8項「panelTabbedプロパティの設定」および第16.10項「sidebarItemプロパティの設定」を参照してください。


12.4.6.1 タブ付きコンテンツ・リージョンの追加

ページに追加した各タブには、コンテンツの追加が可能な独自のリージョンが用意されています。

ページでタブ付きコンテンツ・リージョンを追加するには:

  1. 編集モードでページを開きます(第12.4.3項「ページ・エディタ(コンポーザ)でのページのオープン」を参照してください)。

  2. ビュー・スイッチャをクリックしてページ・エディタのビュー・スイッチャに設定し、「デザイン」タブをクリックして、「デザイン」ビューにページを表示します。

  3. タブを追加するリージョン(ボックス・コンポーネント)で、「タブ・セットまたはタブの追加」アイコンを1回または複数回クリックします(図12-25)。

    図12-25 「タブ・セットまたはタブの追加」アイコン

    図12-25の説明が続きます
    「図12-25 「タブ・セットまたはタブの追加」アイコン」の説明

    1つ目のタブ付きリージョンには、タブが作成されたレイアウト・リージョンに表示されるコンテンツが含まれます(図12-26)。2つ目以降のタブ付きリージョンには最初はコンテンツは含まれていません。

    図12-26 新しく追加されたタブ

    図12-26の説明が続きます
    「図12-26 新しく追加されたタブ」の説明

  4. コンポーザで「保存」をクリックして変更を保存します。

12.4.6.2 タブの再順序付けおよびタブ名の変更

タブを作成すると、タブ・プロパティを使用して、そのタブのデフォルト名(「新規タブ」)または位置を変更できます。

ページ上でタブ名の変更およびタブの再順序付けを行うには、次の手順を実行します。

  1. 編集モードでページを開きます(第12.4.3項「ページ・エディタ(コンポーザ)でのページのオープン」を参照してください)。

  2. ビュー・スイッチャをクリックしてページ・エディタのビュー・スイッチャに設定し、「デザイン」タブをクリックして、「デザイン」ビューにページを表示します。

  3. 名前の変更または再順序付けをするタブで「編集」アイコンをクリックします(図12-27)。

    図12-27 タブ上の「編集」アイコン

    図12-27の説明が続きます
    「図12-27 タブ上の「編集」アイコン」の説明

  4. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「タブ」タブで、「タブの順序変更」リストで名前変更または再順序付けをするタブを選択します(図12-28)。

    • タブ名を変更するには、「テキスト」フィールドに新しい名前を入力します。

    • タブを再順序付けするには、「タブの順序変更」リストの右にある「移動」アイコンをクリックします。

    図12-28 タブの名前変更または再順序付け

    図12-28の説明が続きます
    「図12-28 タブの名前変更または再順序付け」の説明

  5. 「OK」をクリックして、変更内容を保存し、ダイアログを終了します。

  6. コンポーザで「保存」をクリックして変更を保存します。

12.4.6.3 タブへのアイコンの追加

意味のわかりやすいアイコンをタブに追加して、その目的を知識が豊富なユーザーに明らかにすることもできます。追加されたアイコンは、タブの表示名の左側にレンダリングされます(図12-29)。

図12-29 タブ上のアイコン

図12-29の説明が続きます
「図12-29 タブ上のアイコン」の説明

ページ上のタブにアイコンを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 編集モードでページを開きます(第12.4.3項「ページ・エディタ(コンポーザ)でのページのオープン」を参照してください)。

  2. ビュー・スイッチャをクリックしてページ・エディタのビュー・スイッチャに設定し、「デザイン」タブをクリックして、「デザイン」ビューにページを表示します。

  3. アイコンを追加するタブで「編集」アイコンをクリックします。

  4. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「タブ」タブで、「タブの順序変更」リスト内のタブを選択し、「アイコンの位置」をイメージのURIに指定します(図12-30)。

    このプロパティでは、次のタイプのURIをサポートしています。

    • イメージへの絶対パス。例:

      http://oracleimg.com/admin/images/ocom/hp/oralogo_small.gif
      
    • ソース・ページへの相対パス。例:

      bullet.jpg
      
    • アプリケーションのコンテキスト・ルートとの相対パス。例:

      /images/error.png
      
    • アプリケーション・サーバーとの相対パス。例:

      //adf-richclient-demo-context-root/images/error.png 
      

    図12-30 タブへのアイコンの追加

    図12-30の説明が続きます
    「図12-30 タブへのアイコンの追加」の説明

  5. 「OK」をクリックして、変更内容を保存し、ダイアログを終了します。

  6. コンポーザで「保存」をクリックして変更を保存します。

12.4.6.4 タブの非表示および表示

タブを非表示にすることで、アクションからタブを除外できます。タブは、削除するよりは非表示にすることをお薦めします。タブを非表示にすれば、タブをビューに戻すことも可能なためです。非表示のタブは、タブ・プロパティにリストされるため、いつでもアクセスできます。


ヒント:

タブ・セット内のすべてのタブを非表示にする場合は、コンポーザの「構造」ビューでそれらのプロパティにアクセスできます(第12.4.1.3項「コンポーザの「構造」ビューについて」を参照してください)。「構造」ビューで、タブの親要素のpanelTabbedを選択し、そのプロパティを編集します。


ページでタブを非表示または表示するには、次の手順を実行します。

  1. 編集モードでページを開きます(第12.4.3項「ページ・エディタ(コンポーザ)でのページのオープン」を参照してください)。

  2. ビュー・スイッチャをクリックしてページ・エディタのビュー・スイッチャに設定し、「デザイン」タブをクリックして、「デザイン」ビューにページを表示します。

  3. 変更するタブで「編集」アイコンをクリックします。

  4. 「コンポーネント・プロパティ」ダイアログの「タブ」タブで、「タブの順序変更」で目的のタブを選択し、次のいずれかを実行します(図12-31)。

    • 「このタブを非表示」チェック・ボックスを選択して、タブを非表示にします。

    • チェック・ボックスを選択解除して、非表示のタブを表示します。

    図12-31 タブの非表示

    図12-31の説明が続きます
    「図12-31 タブの非表示」の説明

  5. 「OK」をクリックして、変更内容を保存し、ダイアログを終了します。

  6. コンポーザで「保存」をクリックして変更を保存します。

12.4.6.5 タブの削除

タブまたはタブ・セットを削除するには、いくつかのオプションがあります。コンポーザの「構造」ビューまたは「デザイン」ビュー、またはタブ・プロパティを使用するか、タブ自体でも実行できます。タブを削除すると、タブのコンテンツも削除されます。


注意:

タブの削除が可能かどうかや、削除可能なタブの数は、panelTabbedプロパティのTab Removalによって制御できる場合があります(第16.8項「panelTabbedプロパティの設定」を参照)。

「構造」ビューでpanelTabbedを削除すると、タブ・セット全体を削除できます。

Boxプロパティ(「デザイン」ビュー内)を使用してタブを個別に削除する場合は、現在のタブを除くすべてのタブを削除できます。


ページでタブまたはタブ・セットを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 編集モードでページを開きます(第12.4.3項「ページ・エディタ(コンポーザ)でのページのオープン」を参照してください)。

  2. ビュー・スイッチャをクリックしてページ・エディタのビュー・スイッチャに設定し、「デザイン」タブをクリックして、「デザイン」ビューにページを表示します。

  3. 次のいずれかを実行して、関連するタブまたはタブ・セットを削除します。

  4. コンポーザで「保存」をクリックして変更を保存します。

12.4.7 ページへのコンポーネントの追加

ページのコンテンツの開発は、コンポーザでそのページにコンポーネントを追加することによって実行します。「デザイン」ビューおよび「選択」ビュー(第12.4.1項「ページ・エディタ(コンポーザ)について」を参照)では、リソース・カタログに、様々なタスク・フロー、ポートレット、コンポーネントおよびその他のタイプのリソースへのゲートウェイが用意されています。「構造」ビューでは、レイアウト・コンポーネントを追加できます。ページへのコンポーネントの追加の詳細は、次を参照してください。

12.5 ページのパーソナライズ

式言語(EL)式を使用して現在のユーザーに基づいてページ・テンプレートを選択および適用することにより、ターゲット・コンテンツを表示したり、コンテンツの表示方法を具体化できます。たとえば、あるユーザー・ロールがテンプレートAを使用してページを表示する一方で、別のユーザー・ロールは同じページをテンプレートBを使用して表示します。サポートが必要な場合、アプリケーション開発者がページに追加するEL式を提供できます(『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の式言語式に関する付録を参照してください)。

ユーザーが表示するコンテンツを決定できるユーザー・コンテキストおよびアプリケーション・コンテキストには様々な種類があります。たとえば、コンテンツは、ページ階層セキュリティなどのセキュリティ・メカニズムを使用してロールごとに制限できます。または、コンテンツは、ユーザー・プロファイルの値、セッション情報など、より動的なユーザーおよびアプリケーション・コンテキストに基づいてターゲットを指定できます。

Oracle WebCenter Portalでのパーソナライズの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理の「パーソナライズの管理」の章および『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の「Oracle WebCenter Portalアプリケーションのパーソナライズ」の章を参照してください。