この章では、Oracle Enterprise Data Quality (EDQ)をインストールできる、互換性のあるプラットフォームの組合せについて説明し、インストールのロードマップを示します。
EDQでは、データ品質の把握、改善、保護および制御に使用される、包括的なデータ品質管理環境を提供します。このソフトウェアによって、ベスト・プラクティスのマスター・データ管理、データ統合、ビジネス・インテリジェンス、およびデータ移行イニシアティブが容易になり、顧客関係管理(CRM)などのアプリケーションで総合的データ品質も得られます。
EDQは、Javaサーブレット・エンジン、Java Web Startグラフィカル・ユーザー・インタフェース、およびStructured Query Language (SQL)を利用したリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)によるデータ・ストレージを使用するJava Webアプリケーションです。
EDQでは、次のコンポーネントを含むプラットフォームが必要です。
オペレーティング・システム
Javaアプリケーション・サーバー
2つのスキーマを含む、Structured Query Language (SQL)を利用したリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)。EDQの構成を、これらのスキーマの名前およびパスワードで更新する必要があります。
サポートされるプラットフォームにEDQをインストールするには、その前提条件として、いくつかのプラットフォーム・コンポーネントをインストールする必要があります。EDQをカスタム・プラットフォームにインストールする場合は、選択したコンポーネントをインストールして維持するための十分な経験が必要になります。
表1-1では、EDQのインストールに必要な高レベルのタスクについて説明します。
表1-1 EDQ製品のインストール手順
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
手順1 - インストール計画の要件を満たす |
使用するシステム環境が、インストール要件を満たすことを確認します。また、Oracle Middlewareホーム・ディレクトリ、製品インストールのホーム・ディレクトリも決定します。 インストールの選択肢として、アプリケーション・サーバーとデータベースの組合せがいくつかあります。 |
インストール要件については、第2.2項「インストールの前提条件」を参照してください。 インストールのホーム・ディレクトリの詳細は、第2.1項「インストールのディレクトリの選択」を参照してください。 インストール・モードの詳細は、第2.2.2項「インストールの組合せの選択」を参照してください。 |
手順2 - 前提条件のソフトウェアをインストールする |
使用するオペレーティング・システムおよびシステム・プロセッサの前提条件となる、適切なソフトウェアをダウンロードしてインストールします。 |
手順については、第2.2.4項「Java Development Kitのインストール」、第2.2.5項「アプリケーション・サーバーのインストール」および第2.2.6項「データベースのインストール」を参照してください。 |
手順3 - 使用するプラットフォーム用の汎用インストール・ファイルを入手する |
このソフトウェアは、Oracle Software Delivery Cloud Webサイトからダウンロードします。使用するインストーラは、プラットフォームに応じて異なります。 |
ソフトウェアのダウンロード方法については、第2.3項「製品の入手」を参照してください。 |
手順4 - データベースを構成する |
データベース・リポジトリおよびスキーマを作成します。 |
手順については、第3.1項「Oracle Databaseの構成」または第3.2項「PostgreSQLデータベースの構成」を参照してください。 |
手順5 - ソフトウェアをインストールする |
EDQ Oracle Universal Installer (OUI)インストール・プログラムを実行します。完了時に詳細なインストール・ログを作成するオプションがあります。 |
インストール手順については、第4.1項「LinuxおよびUNIXでのインストーラの起動」または第4.2項「Windowsでのインストーラの起動」を参照してください。 |
手順6 - EDQを構成する |
アプリケーション・サーバーでEDQを構成し、各種のEDQ製品オプションを構成します。 WebLogicを構成して、クラスタ化または管理対象サーバー環境で、複数インスタンスのEDQを使用するようにします。 |
手順については、第5.1項「アプリケーション・サーバーの構成」および第5.2項「EDQの構成」を参照してください。 手順については、第5.4項「WebLogicでのクラスタ化、および同一ドメインでの複数のEDQサーバーの実行」を参照してください。 |
手順7 - 使用を開始する |
EDQの使用を開始します。 |
ログインおよび基本的な使用方法については、第6項「EDQのスタート・ガイド」を参照してください。 |
(オプション) |
EDQをアップグレードします。 |
手順については、第7項「EDQのアップグレード」を参照してください。 |