UEFI BIOS
Sun Server X4-4 には、Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) 準拠の BIOS が組み込まれており、旧バージョンの BIOS に比べて豊富なブートオプションとアダプタカードの構成機能を備えています。
レガシー BIOS と UEFI BIOS の 2 つのブートモードを BIOS に使用できます (下の表で説明)。UEFI BIOS は、いずれかのブートモードをサポートするように構成できます。ただし、一部のデバイスとオペレーティングシステムはまだ UEFI BIOS をサポートしておらず、レガシー BIOS ブートモード用に構成されたサーバーでしかブートできません。
ブートモードは BIOS 設定ユーティリティーで変更できます。新しいモードは、BIOS 設定ユーティリティーで適切に選択してから、「Save Changes and Reset」を実行したあとで構成されます。そのあと、サポートされているオペレーティングシステムでブート候補 (ディスクドライブなど) を構成できます。
注 ‐
ブートモードを変更すると、サーバーが前のモードのときに構成されたブート候補 (ディスクドライブなど) は使用できなくなることに注意してください。これらを使用可能にする唯一の方法は、前のブートモードに戻すか、新しいブートモードで再構成することです (すべてのデータが消去されることがあります)。
ブートモードを変更する前に、スイッチバックする場合に備えて Oracle ILOM BIOS のバックアップおよびリストア機能を使用して、前の構成を保存してください。
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レガシー BIOS ブートモード
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レガシー BIOS ブートモードは、BIOS 設定ユーティリティーのデフォルトの設定です。ホストバスアダプタ (HBA) によるアダプタオプション ROM の使用を許可するには、レガシー BIOS ブートモードを選択します。ソフトウェアまたはアダプタに UEFI ドライバが付属していない場合、またはシステムがオプション ROM を使用している場合は、レガシー BIOS ブートモードを選択します。
レガシー BIOS ブートモードでは、レガシー BIOS ブートモードをサポートするブート候補のみが BIOS 設定ユーティリティーの画面の「Boot Options Priority」リストに一覧表示されます。
注 ‐
ブートモードを選択し、オペレーティングシステムをインストールしたあとは、サーバーをリブートして BIOS の別のブートモードを選択しても、OS はアクセス不可能になり、使用できません。OS をブートするには、前のブートモード設定に戻す必要があります。
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UEFI BIOS ブートモード
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ソフトウェアおよびアダプタに UEFI ドライバが付属している場合は、BIOS 設定ユーティリティーから UEFI ドライバを使用する UEFI BIOS ブートモードを選択します。選択を行う手順については、『 Oracle X4 シリーズサーバー管理ガイド』を参照してください。
UEFI BIOS ブートモードでは、UEFI BIOS ブートモードをサポートするブート候補のみが BIOS 設定ユーティリティーの画面の「Boot Options Priority」リストに一覧表示されます。
現時点で、UEFI BIOS ブートモードをサポートしているのは、Sun Server X4-4 用にサポートされている次のオペレーティングシステムです。
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Oracle Solaris 11.1 以降
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Oracle Linux 6.5
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Red Hat Enterprise Linux 6.5
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SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3
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Microsoft Windows Server 2008 R2 SP1 および Microsoft Windows Server 2012
その他のすべてのオペレーティングシステム (出荷時にインストール済みの OS イメージを含む) は、レガシー BIOS ブートモードを使用する必要があります。
注 ‐
ブートモードを選択し、オペレーティングシステムをインストールしたあとは、サーバーをリブートして BIOS の別のブートモードを選択しても、OS はアクセス不可能になり、使用できません。OS をブートするには、前のブートモード設定に戻す必要があります。
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関連項目