1 Oracle ZFS Storage Appliance の概要
自動生成された IQN による iSCSI ターゲットの追加
デフォルトでは、すべての FC ポートがターゲットモードになるように構成されます。アプライアンスを使用してバックアップ用のテープ SAN に接続する場合は、1 つ以上のポートをイニシエータモードで構成する必要があります。ポートをイニシエータモードで構成するには、アプライアンスをリセットする必要があります。複数のポートを、同時にイニシエータモードで構成できます。
各 FC ポートには WWN (World Wide Name) が割り当てられます。また、ほかのブロックプロトコルと同様に、FC ターゲットを SAN のターゲットグループとイニシエータグループにグループ化し、ポートの帯域幅を特定の LUN または LUN のグループ専用に割り当てることができます。FC ポートがターゲットとして構成されたあとは、リモートで検出されたポートを検証したり、確認したりできます。
Sun ZFS Storage Appliance を使用した FC SAN ブートソリューションの詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/articles/servers-storage-admin/fbsanboot-365291.html にある Oracle Sun ZFS Storage Appliance を使用した FC SAN ブートの実装に関するホワイトペーパーを参照してください。
クラスタでは、イニシエータには各 LUN への 2 つのパス (またはパスのセット) があります。1 つのパス (またはパスのセット) は、その LUN に関連付けられたストレージをインポートしたヘッドになり、もう一方のパス (またはパスのセット) は、そのヘッドのクラスタ化されたピアになります。最初のパス (またはパスのセット) はアクティブであり、2 番目のパス (またはパスのセット) はスタンバイです。テイクオーバーが発生した場合は、アクティブパスが使用不可になり、スタンバイパスが (短時間のあとに) アクティブに移行されたあと、入出力が続行されます。このマルチパスへのアプローチは、非対称論理ユニットアクセス (ALUA) と呼ばれます。これを ALUA 対応イニシエータと組み合わせると、クラスタテイクオーバーをより高レベルのアプリケーションに対して透過的にすることができます。