計算モジュール (CMOD) は、サーバー処理エンジンです。これらには、プロセッサ (CPU) とシステムのメモリーが含まれます。また、CMOD は、ファンモジュールおよび DPCC に電力を供給します。CMOD は内部コールドサービスコンポーネントで、サーバーの前面または背面から直接アクセスできません。CMOD にアクセスするには、最初にサーバーの電源をオフにし、AC 電源ケーブルと、ファンモジュールおよびファンフレームを取り外す必要があります。
次のセクションでは、CMOD の構成オプションとコンポーネントの内部レイアウトについて説明します。
各 CMOD には、1 基の Intel Xeon E7 -8890 v2 15 コア 2.8 GHz プロセッサが含まれています。
サーバーの CMOD にはシステムメモリーが含まれます。最大のシステムメモリーは、サーバーの CMOD の数によって異なります。サーバーは、4 CMOD 構成または 8 CMOD 構成の 2 つの CMOD 構成が可能です。4 CMOD システムでは最大メモリー (DDR-1333 32 GB DIMM) は 6 TB で、8 CMOD システムでは最大メモリー (DDR-1333 32 GB DIMM) は 12 TB になります。
サーバーでは、4 CMOD 構成および 8 CMOD 構成の 2 つの CMOD 構成をサポートしています。4 CMOD 構成では、左側 (スロット 0-3) の最初の 4 つのスロットが占有され、右側 (4-7) の 4 つのスロットは空いています。
次の図に 4 CMOD 構成のサーバーを示します。図では、左側のファンモジュールとファンフレームが取り外され、4 つの CMOD が現れています。吹き出し 1 は、4 つの CMOD のグループを示しています。
次の図は、4 CMOD 構成で、8 つすべてのファンモジュールおよび両方のファンフレームが取り外され、右側の空の CMOD ベイが現れているサーバーを示しています。右側の 4 つのファンモジュールには電源は供給されませんが、4 CMOD 構成では、これらのファンモジュールが取り付けられている必要があります。吹き出し 1 は、サーバーの左側に取り付けられた 4 つの CMOD のグループを示しています。吹き出し 2 は、サーバーの右側の空の CMOD ベイを示しています。
次の図に 8 (フル) CMOD 構成のサーバーを示します。吹き出し 1 はサーバーの左側に取り付けられた 4 つの CMOD のグループを示し、吹き出し 2 はサーバーの右側に取り付けられた 4 つの CMOD の 2 つ目のグループを示しています。
いずれの CMOD 構成でも、システムには 4 台の電源装置、8 つのファンモジュール、および 8 つの DPCC が含まれます。ただし、ファンモジュールおよび DPCC は CMOD から電源を得るため、CMOD がスロット 0-3 に取り付けられている 4 CPU 構成では、ファンモジュール 0-3 および DPCC 0-3 のみがアクティブになります。ファンモジュール 4-7 および DPCC 4-7 には電源が供給されず、アクティブではありません。4 CMOD 構成のサーバーを使用する場合、キットが使用可能なため、サーバーを 8 CMOD 構成にアップグレードできます。
4 ソケットサーバー構成の場合:
計算モジュール (CMOD) をスロット 0-3 に取り付ける必要があります。
DPCC スロット 0-3 はアクティブの DPCC です。
両方のファンフレームが取り付けられている必要があります。
8 つのファンモジュール (FM) が取り付けられている必要があります (FM 0-3 のみがアクティブ)。
8 ソケットサーバー構成の場合:
計算モジュール (CMOD) をスロット 0-7 に取り付ける必要があります。
DPCC スロット 0-7 はアクティブです。
両方のファンフレームが取り付けられている必要があります。
8 つのファンモジュール (FM) が取り付けられている必要があります (すべての FM がアクティブ)。
各 CMOD には、次のコンポーネントが含まれています。
ヒートシンクとプロセッサ構成部品
24 個の DIMM スロット (6 個ずつの 4 つのグループに配置)
DIMM テスト回路 (障害が発生した DIMM を特定し、障害のある CPU を検証できます)
障害検知ボタン
回路充電ステータスインジケータ
24 個の DIMM スロット障害インジケータ
CPU 障害インジケータ
次の図に、CMOD コンポーネントの位置を示します。
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コンポーネントの保守性、位置、および名称については、コンポーネントの保守性、位置、および名称を参照してください。
CMOD の障害インジケータは、前面のインジケータモジュール (FIM) に配置されています。インジケータは CMOD の名称を使用して左から右に名称設定されます (CMOD 0 は 0 と名称設定され、CMOD 7 は 7 と名称設定されます)。インジケータは 2 つのグループに分けられ、左と右に名称設定されます。グループ名称は、特定の CMOD にアクセスするためにどのファンモジュールとファンフレームを取り外すのかを識別するのに役立ちます。たとえば、CMOD 6 が障害状態になっている場合、 6 と名称設定されたインジケータが点灯します。次の図が示すように、CMOD 6 は右側のグループに属しているため、右側のファンフレームとそのファンモジュールを取り外して CMOD にアクセスする必要があります。
次の図は、FIM の下側のセクションと CMOD 保守要求インジケータの 2 つのグループ (左と右) を示しています。
ファンモジュール (FM) は CMOD から電源を取得します。ただし、特定のスロットの CMOD のみがファンモジュールに電源を供給します。次の表に、FM に電源を供給する CMOD スロットを示します。
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スロット 1、3、5 および 7 の CMOD は FM に電源を供給しません。