route コマンドは、ネットワークルーティングテーブルを管理するために使用されます。ネットワークルーティングテーブルへのすべての変更がシステムのリブートのあとも確実に永続されるようにするには、–p オプションを使用します。
永続的な構成の中にルートがすでに存在するかどうかを次のように確認します。
# route -p show persistent: route add default 10.153.123.1 -ifp net0
永続的な構成の中にルートがすでに存在する場合は、永続的な構成ではないネットワークルーティングテーブル内の情報が、永続的な構成とは異なる可能性があります。
次の例は、この点をさらに詳細に示しています。この例では、net1 に永続的なルートを追加しようとしています。ただし、前の例の出力に従って net0 の永続的なルートがすでに存在するため、このコマンドは失敗します。
# route -p add default 10.153.123.1 -ifp net1 add net default: gateway 10.153.123.1 add persistent net default: gateway 10.153.123.1: entry exists Warning: persistent route might not be consistent with routing table.
route –p show コマンドを再度実行すると、次の出力に示すように、永続的なルートは変更されずに引き続き net0 用に構成されていることがわかります。
# route -p show persistent: route add default 10.153.123.1 -ifp net0
ただし、次の出力に示すように、このコマンドにより、カーネル内のルーティングテーブルは net1 を使用するように変更されました。
# netstat -nr Routing Table: IPv4 Destination Gateway Flags Ref Use Interface -------------------- -------------------- ----- ----- ---------- --------- default 10.153.123.1 UG 2 1 net1 10.153.123.0 10.153.123.78 U 3 0 net1 127.0.0.1 127.0.0.1 UH 2 466 lo0 . . .
そのため、新しいルートの追加を構成する前に、既存の永続的なルートをすべて削除することが常に最善です。詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 の永続的 (静的) ルートの作成を参照してください。